JPH0354980B2 - - Google Patents

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JPH0354980B2
JPH0354980B2 JP59034307A JP3430784A JPH0354980B2 JP H0354980 B2 JPH0354980 B2 JP H0354980B2 JP 59034307 A JP59034307 A JP 59034307A JP 3430784 A JP3430784 A JP 3430784A JP H0354980 B2 JPH0354980 B2 JP H0354980B2
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resin
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vinyl aromatic
styrene
block copolymer
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  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、従来に比べて透明性の低下が少なく
て、耐衝撃性の改良された樹脂組成物に関し、更
に詳しくは、特定の構造を有するビニル芳香族化
合物−共役ジエンブロツク共重合体と熱可塑性樹
脂とからなる樹脂組成物に関する。 従来より、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなど、さらにはエンジニアリングプラ
スチツクと呼ばれるポリアセタール、ポリカーボ
ネートなどの熱可塑性樹脂は、それぞれの特性を
生かして、食品容器、家庭用品、自動車部品、家
電用品、工業用品等幅広い用途に用いられてい
る。 しかしながらこれら有用な樹脂も、用途によつ
ては、耐衝撃性が不足したり、透明性が不充分で
あつたりして、必ずしも満足すべきものではな
い。 本発明でいう透明性とは、本来の透明性のほか
に、更に目視では不透明な樹脂であつても透明感
を有するものも含めるものとする。 例えば、ポリスチレンは安価で加工性に優れし
かも成形品の透明性と外観に優れていることか
ら、有用な樹脂ではあるが、耐衝撃性に欠けるた
め、単独ではその用途は著しく限定されている。
このポリスチレンの耐衝撃性を改良する目的で、
製造されたゴム変性ポリスチレンは耐衝撃性はか
なり改良されたものの、ポリスチレン本来の特性
である透明性が著しく劣り透明性が要求される用
途への利用に制限をうけている。 また、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポ
リオレフイン樹脂も、安価であり、電気特性、耐
溶剤性などに優れているため、フイルム、家電用
品等幅広い用途に用いられている樹脂ではある
が、耐衝撃性や透明性が改良されれば、さらに需
要と用途が拡大する樹脂である。 更にABS樹脂、耐衝撃性ポリスチレン
(HIPS)など本来不透明な樹脂においても、透
明性(透明感)を与えることは好ましく、樹脂を
着色する場合には、鮮明な着色が可能であり、ま
た必要な顔料も少量でよく、そのためコストの低
減、物性の低下をおさえることができるので顔料
の使用量低減の効果は大きい。 最近になつて、これら熱可塑性樹脂の問題点特
に耐衝撃性を改良する方法として、スチレンとブ
タジエンからなるブロツク共重合体を、これら熱
可塑性樹脂に配合する方法が知られている。 例えば、特公昭53−417や特開昭58−141233に
は熱可塑性樹脂に共役ジオレフイン−ビニル芳香
族化合物からなるブロツク共重合体を配合して耐
衝撃性を改良する方法が述べられている。 しかしながら、これら文献に述べられているよ
うな、熱可塑性樹脂とブロツク共重合体からなる
組成物においても、用途によつては、まだ耐衝撃
性が不充分であつたり、また一般に、熱可塑性樹
脂にブロツク共重合体を配合すると、透明性が低
下したり、光沢が低下したりする傾向が見られ好
ましくない。 従つてユーザーから耐衝撃性と透明性に優れた
熱可塑性樹脂組成物の開発が切望されていた。 本発明者らはかかる現状に鑑み、耐衝撃性と透
明性を同時に満足するバランスの良い組成物を開
発すべく、鋭意検討した結果、特定の構造を有す
るビニル芳香族化合物−共役ジエンブロツク共重
合体を熱可塑性樹脂に配合することによつて前記
目的を達成することを見出し、本発明に至つた。
すなわち本発明は(a)ビニル芳香族化合物−共役ジ
エンブロツク共重合体5〜95重量%と(b)熱可塑性
樹脂95〜5重量%とからなる樹脂組成物であつ
て、該ブロツク共重合体(a)がビニル芳香族化合物
を25〜95重量%含み、一般式A−B−Aまたは
(A−B)oX(式中Aはビニル芳香族化合物重合体
ブロツクであつて、Aの合計量はビニル芳香族化
合物全体の50〜97重量%を含み、Bは共役ジエン
とビニル芳香族化合物との共重合体であつて、B
部分がビニル芳香族化合物が漸増するテーパーブ
ロツクを2〜10個有する、nは3〜6の整数、X
はカツプリング剤の残基)であつて、かつモノマ
ー単位で1〜4個連なつた連鎖を構成する芳香族
化合物の含量がビニル芳香族化合物全体の5〜25
重量%であることを特徴とする樹脂組成物に関す
る。 本発明の特徴は、一般式A−B−A、(A−B)
oXにおいて、B部分がテーパーブロツク構造で
あつて特定範囲のテーパーブロツク数と、特定範
囲のビニル芳香族化合物含量を有するブロツク共
重合体であつて、しかも該ブロツク共重合体が特
定範囲のビニル芳香族化合物の連鎖分布を有する
ブロツク共重合体を用いることにある。 この特徴を有するブロツク共重合体を熱可塑性
樹脂に配合した場合ブロツク共重合体が特定のテ
ーパー構造と、特定の組成分布を有するため、該
ブロツク共重合体と熱可塑性樹脂との相溶性が増
し、耐衝撃性や透明性が改良された樹脂組成物が
得られる。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明で使用する成分(a)のブロツク共重合体
は、ビニル芳香族化合物25〜95重合%、好ましく
は28〜90重量%であり、さらにA部分のビニル芳
香族化合が全ビニル芳香族化合物の50〜97重量%
であることが好ましい。この範囲を越えると、樹
脂組成物の耐衝撃性の改良効果が期待できないの
で好ましくない。 またB部分は、ビニル芳香族化合物が漸増する
テーパーブロツクからなり、そのテーパーブロツ
クの数は2〜10個、好ましくは2〜7個である。
テーパーブロツクの数が2未満または10を越える
と耐衝撃性と透明性の両方に優れた樹脂組成物が
得られないので好ましくない。 また、ブロツク共重合体のビニル芳香族化合物
の連鎖分布は、モノマー単位で1〜4個連らなつ
たビニル芳香族化合物連鎖の量が全ビニル芳香族
化合物含量の5〜25重量%で好ましくは10〜20重
量%である。この範囲を越えると耐衝撃性と、透
明性に優れた樹脂組成物が得られないので好まし
くない。 本発明に使用されるブロツク共重合体(a)は次の
様な方法で製造することができる。 すなわち炭化水素溶媒中にエーテルまたは第3
級アミンを添加し、有機リチウム化合物を開始剤
として用い、まず、ビニル芳香族化合物を重合
し、重合反応が実質的に終了した後、ビニル芳香
族化合物と共役ジエン化合物の混合物を2回〜10
回に分けて重合し、必要ならその後、1回添加分
と等量の共役ジエンを添加して重合する。 さらに一般式A−B−Aのブロツク共重合体は
その後ビニル芳香族化合物を重合して得られる。
また一般式(A−B)oXのブロツク共重合体は、
その後従来公知のカツプリング剤、例えばテトラ
クロロシランなどを用いて、カツプリング反応を
行うことによつて得られる。 上記のビニル芳香族化合物と共役ジエンの混合
物を2回〜10回に分けて重合する工程において各
回の単量体の使用量は同程度の方が好ましく、ま
た、モノマーを添加する方法としてはモノマー混
合物を添加する方法、または共役ジエンとビニル
芳香族化合物を別々に同時に添加しても良い。 ブロツク共重合体中の好ましいビニル芳香族化
合物の連鎖分布の量は、炭化水素溶媒中にエーテ
ル、または第3級アミンをモノマー100重量部当
り0.005〜5重量部、好ましくは0.005〜0.5重量部
添加することにより得られる。 本発明に使用されるブロツク共重合体(a)のビニ
ル芳香族化合物としては、スチレン、α−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、m−メチルスチ
レン、o−メチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、ジメチルスチレン、ビニルナフタレン等
が使用できるが、このうちスチレンが好ましい。
また共役ジエンとしては、ブタジエン、イソプレ
ン、ピペリレンなどが使用できるが、このうちブ
タジエンが好ましい。 本発明に使用されるブロツク共重合体(a)の重量
平均分子量は、10000〜800000、好ましくは、
50000〜500000でこの範囲より小さいと耐衝撃性
の改良が期待できす、またこの範囲より大きい
と、熱可塑性樹脂との相溶性が悪くなり好ましく
ない。 本発明に使用されるブロツク共重合体(a)の製造
に用いられる炭化水素溶媒としては、シクロペン
タジエン、シクロヘキサン、ベンゼン、キシレン
及びこれらとペンタンヘキサン、ヘプタン、ブタ
ンなどの混合物が用いられる。また有機リチウム
化合物としては、n−ブチルリチウム、sec−ブ
チルリチウム、tert−ブチルリチウム、n−ヘキ
シルリチウム、iso−ヘキシルリチウム、フエニ
ルリチウム、ナフチルリチウム等が用いられる。 次に本発明に使用される熱可塑性樹脂(b)は、本
発明の(a)成分以外のもので、ポリスチレン系樹
脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、ジエン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ
酢酸ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リアセタール系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスルフ
オン、ポリフエニレンサルフアイドなどから選ば
れる1種または混合物である。 ポリスチレン系樹脂の具体例としては、一般用
ポリスチレン(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン
(HIPS)、スチレン−アクリロニトリル共重合体
(AS樹脂)、ABS樹脂、AES樹脂、MBS樹脂、
MAS樹脂、AAS樹脂などのスチレン系グラフト
重合体、スチレン−ブタジエンブロツク共重合
体、スチレン−MMA共重合体、スチレン−無水
マレイン酸共重合体、などスチレン単独またはス
チレンの共重合体、およびこれらの混合物であ
る。これらのうちではスチレンを主成分とするも
のが好ましく、GPPS、HIPS、AS、ABSなどが
好ましいものとしてあげられる。 ポリエチレン系樹脂とは高密度ポリエチレン、
低密度ポリエチレンなどのエチレン単独重合体、
及びエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−塩化ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸共重合体(アイオノ
マー)などエチレンを主体とする共重合体、およ
びこれらの混合物である。 ポリプロピレン系樹脂とは、プロピレンの単独
重合体およびプロピレン−酢酸ビニル共重合体、
プロピレン−塩化ビニル共重合体など、プロピレ
ンを主体とする共重合体、またはこれらの混合物
である。 ジエン系樹脂とは、1,2−ポリブタジエン、
トランスポリブタジエンなど、ジエン構造を有す
る単量体単独またはこれらと共重合可能な単量体
との共重合体、およびこれらの混合物である。 ポリ塩化ビニル系重合体とは、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデンなど、塩化ビニル、塩化
ビニリデンの単独重合体および塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合
体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチ
レン−アクリロニトリル共重合体など、塩化ビニ
ルおよび/または塩化ビニリデンを主体とする共
重合体またはこれらの混合物である。 ポリ酢酸ビニル系樹脂とは、酢酸ビニル単独重
合体および酢酸ビニルを主体とする共重合体およ
びこれらの混合物である。 ポリカーボネート系樹脂とは、ビスフエノール
化合物とホスゲンの縮合反応による重合体であ
る。 ポリアセタール系樹脂とはポリオキシメチレン
及びその誘導体、ポリアセトアルデヒドなどであ
る。 ポリアミド系樹脂とは、アミノカルボン酸化合
物単独または、ジカルボン酸化合物とジアミン化
合物の共重合体からなる重合体である。 ポリエステル系樹脂とはジカルボン酸化合物、
グリコール化合物の縮合反応による重合体または
共重合体である。 ポリエーテル樹脂としてはポリフエニレンエー
テル(共)重合体が好ましいものとしてあげられ
る。 上記に挙げた熱可塑性樹脂は1種または2種以
上で使用することができる。 本発明の樹脂組成物に使用される前記熱可塑性
樹脂のうち好ましいものはポリスチレン系樹脂、
ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂であ
り特にポリスチレン系樹脂が好ましい。 本発明の熱可塑性樹脂組成物に使用されるビニ
ル芳香族化合物−共役ジエンブロツク共重合体(a)
と熱可塑性樹脂(b)との好適な組成比は、ブロツク
共重合体5〜95重量%、熱可塑性樹脂95〜5重量
%であり特に好ましくは、ブロツク共重合体5〜
50重量%、熱可塑性樹脂50〜95重量%である。ブ
ロツク共重合体が5重量%未満では、耐衝撃性の
改良があまり期待されず、また95重量%を越える
と剛性が低下して好ましくない。 本発明の熱可塑性樹脂組成物には、通常の熱可
塑性樹脂に用いられる添加剤を必要に応じて添加
することができる。例えばフタル酸エステル化合
物などの可塑剤、シリカ、タルク、ガラス繊維な
どの充テン剤または補強剤、その他酸化防止剤、
紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、発泡
剤、着色剤、顔料、核剤、架橋剤、架橋助剤な
ど、またはこれらの混合物がある。 その他必要に応じてゴム状重合体例えばSBR、
NBR、BR、EPT、EPR、NR、IR、1,2ポリ
ブタジエン、AR、CR、IIR、HSR等である。 本発明において、ブロツク共重合体成分(a)と熱
可塑性樹脂成分(b)およびこれらと前記の可塑剤や
充テン剤などの各種添加剤の混合には、押出機
(単軸、二軸)、ロール、バンバリーミキサー、ニ
ーダー、ヘンシエルミキサーなど、従来より公知
のいずれの方法を用いても良い。 また前記の方法で得た熱可塑性樹脂組成物の成
形加工には、従来より公知の方法、例えば、押出
成形、射出成形、中空成形、圧縮成形、カレンダ
ー加工などにより実用上有用な成形品に加工する
ことができる。また必要に応じて、塗装、メツキ
などの加工を施すことも出来る。 本発明の樹脂組成物は、前記加工法により種種
の用途に用いることができる。優れた透明性、耐
衝撃性、加工性、低温特性、温度依存性、相溶
性、塗装性、印刷性、接着性、深絞り性、すべり
抵抗性、ゴム弾性、ゴム感触、可とう性、耐スト
レスクラツク性、引裂強さ、低光沢を活かして各
種プラスチツク改質材、履物の底材、接着剤・粘
着剤の素材、アスフアルト改質の素材、加硫ゴム
の改質材等に利用できる。例えば食肉鮮魚用トレ
ー、青果物パツク、冷菓食品容器などのシート、
成形用途、食品包装、日用雑貨包装、工業資材包
装用などのフイルム用途、スポーツシユーズ、レ
ジヤーシユーズ、フアツシヨンサンダル、皮靴な
どの履物用途、テレビ、ステレオ、掃除機などの
家電用品用途、バンパー部品、ボデイーパネル、
サイドシールドなどの自動車部品、ホツトメルト
型接着剤・粘着剤、コンタクト型接着剤、スプレ
ー型接着剤などの素材、道路舗装材、防水シー
ト、配管コーテイングなどアスフアルトブレンド
用素材、その他日用品、レジヤー用品、玩具、工
業用品など幅広い用途に用いることができる。 前記用途の中でもシート成形用途及び射出成形
用途に於て、本発明の樹脂組成物はその効果が有
効に発揮されるので、シート成形用組成物及び射
出成形用組成物として好ましい。また本発明の組
成物は透明性、耐衝撃性等にすぐれているので、
特にシート、フイルム成形用組成物として好まし
いものである。 以下本発明を実施例をあげて詳細に説明する
が、本発明の主旨を越えない限り実施例に限定さ
れるものではない。 尚以下の実施例で使用したブロツク共重合体
は、次の方法で製造したものを使用した。 (本発明サンプルAの製造法)(A−B−Aタイ
プブロツク共重合体) 洗浄、乾燥した撹拌機、ジヤケツト付きのオー
トクレーブに窒素雰囲気下でシクロヘキサン4500
g、テトラヒドロフラン1gを仕込んだ後内温を
70℃にした。 次にn−ブチルリチウム0.5gを含むヘキサン
溶液を添加後スチレンを130g添加し、60分重合
した。スチレンの重合転化率は100%であつた。
次いでスチレン15g、ブタジエン115gの混合物
を添加して60分重合した。スチレン、ブタジエン
の重合転化率は100%であつた。更にこの操作を
2回繰返した。次いでブタジエンを115g添加し
て重合転化率100%まで重合させた。その後更に
スチレンを130g添加して60分重合した。転化率
は100%であつた。 なお重合中は温度を常に70℃になる様に調節し
た。重合終了後、重合体溶液に2,6−ジ−tert
−ブチルP−クレゾールを添加した後、シクロヘ
キサンを加熱除去してブロツク共重合体を得た。 (本発明サンプルBの製造法)(A−B−Aタイ
プブロツク共重合体) 次にブロツク共重合体(a)のスチレン量を変えた
サンプルを下記の方法で合成した。 前述と同じオートクレーブにシクロヘキサン
4500g、テトラヒドロフラン1gを仕込んだ後、
内温を70℃にした。 次にn−ブチルリチウム0.5gを含むヘキサン
溶液を添加後、スチレン265g添加し60分重合し
た。スチレンの重合転化率は100%であつた。次
いでスチレン15g、ブタジエン50gの混合物を添
加して60分重合した。スチレン、ブタジエンの重
合転化率は100%であつた。更にこの操作を2回
繰返した。次いでブタジエンを50g添加して重合
転化率100%重合させた。その後さらにスチレン
を265g添加して60分重合した。転化率は100%で
あつた。 なお重合中は温度を常に70℃になる様に調節し
た。重合終了後、重合体溶液に2,6−ジ−tert
−ブチルP−クレゾールを添加した後シクロヘキ
サンを加熱除去してブロツク共重合体を得た。 (本発明サンプルCの製造法)(A−B−Aタイ
プブロツク共重合体) 次にブロツク共重合体(a)のテーパーブロツク数
を変えたサンプルを下記の方法で合成した。 前述と同じオートクレーブにシクロヘキサン
4500g、テトラヒドロフラン1gを仕込んだ後内
温を70℃にした。 次にn−ブチルリチウム0.5gを含むヘキサン
溶液を添加後スチレンを130g添加し、60分重合
した。スチレンの重合転化率は100%であつた。
次いでスチレン6g、ブタジエン60gの混合物を
添加して60分重合した。スチレン、ブタジエンの
重合転化率は100%であつた。更にこの操作を6
回繰り返した。次いでブタジエン60gを添加して
重合転化率100%まで重合させた。その後更にス
チレン130g添加して60分重合した。添加率は100
%であつた。 なお重合中は温度を常に70℃になる様に調節し
た。重合終了後重合体溶液に、2,6−ジ−tert
−ブチルP−クレゾールを添加した後、シクロヘ
キサンを加熱除去してブロツク共重合体を得た。 (本発明サンプルDの製造法)((A−B)oXタイ
プブロツク共重合体) 前述と同じオートクレーブにシクロヘキサン
4500g、テトラヒドロフラン1gを仕込んだ後、
内温を70℃にした。 次にn−ブチルリチウム1gを含むヘキサン溶
液を添加後スチレン380g添加し60分重合した。
スチレンの重合転化率は100%であつた。次いで
スチレン10g、ブタジエン300gの混合物を添加
して、60分重合した。スチレン、ブタジエンの重
合転化率は100%であつた。更にこの操作を1回
繰り返した後ブタジエン1gを添加して重合させ
た。その後、テトラクロロシラン0.66gを添加し
て20分カツプリング反応を行つた。 なお重合中は温度を常に70℃になる様に調節し
た。重合終了後、重合体溶液に2,6−ジ−tert
−ブチルP−クレゾールを添加した後、シクロヘ
キサンを加熱除去してブロツク共重合体を得た。 (比較サンプル1の製造法) 比較のため、下記に示す方法で、A−B−A型
のB部分がテーパーブロツクを1個であるブロツ
ク共重合体を合成した。 前述と同じオートクレーブにシクロヘキサン
4500g、テトラヒドロフラン1gを仕込んだ後内
温を70℃にした。 次にn−ブチルリチウム0.5gを含むヘキサン
溶液を添加後、スチレンを130g添加し60分重合
した。スチレンの重合転化率は100%であつた。
次いでスチレン45g、ブタジエン345gの混合物
を添加して60分重合した。次いでブタジエン115
g添加して重合転化率100%まで重合させた。そ
の後更にスチレンを130g添加して重合転化率100
%まで重合した。なお重合中は温度を常に70℃に
なるよう調節した。重合終了後重合体溶液に2,
6−ジ−tert−ブチルP−クレゾールを添加後シ
クロヘキサンを加熱除去して、ブロツク共重合体
を得た。 (比較サンプル2の製造法) 更に比較のため次に示すような方法でA−B−
A型の完全ブロツク型共重合体を合成した。 前述と同じオートクレーブにシクロヘキサン
4500gを仕込んだ後内温を70℃とした。 次にn−ブチルリチウム0.5gを含むヘキサン
溶液を添加後スチレン155g添加して60分重合し
た。次いでブタジエン460g添加して60分重合し
た。最後にスチレン155gを添加して60分重合し
た。各操作におけるスチレン、ブタジエンの重合
転化率は100%てあつた。なお、重合中は温度を
常に70℃になるように調節した。重合後、2,6
−ジ−tert−ブチルP−クレゾールを添加後、シ
クロヘキサンを加熱除去してブロツク共重合体を
得た。 (比較サンプル3の製造法) 更に比較のため、次に示すような方法でB−B
型(タフプレンA(旭化成)相当品を意図したも
の)ブロツク共重合体を合成した。 前述と同じオートクレーブにシクロヘキサン
4500g、テトラヒドロフラン1gを仕込んだ後、
内温を70℃とした。 次にn−ブチルリチウム0.5gを含むヘキサン
溶液を添加後ブタジエン100g、スチレン155gの
混合物を添加して60分重合した。スチレン、ブタ
ジエンの重合転化率は100%であつた。 更にブタジエン360g、スチレン155gの混合物
を添加して60分間重合した。ブタジエン、スチレ
ンの重合転化率は100%であつた。なお重合中は、
温度を常に70℃になるように調節した。重合後
2,6−ジ−tert−ブチルP−クレゾールを添加
後シクロヘキサンを加熱除去してブロツク共重合
体を得た。 表−1に本発明サンプル、比較サンプルの性質
を示す。 なお、各種測定は下記の方法によつた。 引張強さ(TB)と伸び(EB)は、JIS K6301
に従つて測定した。 スチレン連鎖は濃工大田中教授等によつて開発
された方法(高分子学会予稿集第29巻7号2055)
に準拠した。 またミクロ構造は赤外法(モレロ法)により求
めた。 全スチレン含量は赤外法により求めた。 ヘイズはJIS K6714に準じた。 デユポン衝撃強度はデユポン衝撃試験機(東洋
精機(株)製)を用いた。アイゾツト衝撃強度はJIS
K6871に従つて行い、突き破り衝撃強度はフイル
ムインパクトテスター(東洋精機(株)製)を用いて
測定した。
【表】 実施例1〜9、比較例1〜8 本発明サンプル、比較サンプルを表−2に示し
た配合量でポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン
にペレツトブレンドで配合し、30mmφの押出機で
成形し、厚さ0.35mmのシートにして耐衝撃性と透
明性を測定した。 結果を表−2に示す。 表−2から本発明サンプルを配合した物は、比
較サンプルを配合したものと比べ、透明性の低下
が少なくて耐衝撃性が改良されていることがわか
る。さらに低温でも耐衝撃性が低下しないことが
わかる。 尚、表−2に用いた熱可塑性樹脂の略号は以下
の通りである。 GPPS:一般用ポリスチレン HIPS:耐衝撃性ポリスチレン
【表】
【表】 実施例10〜23、比較例9〜18 本発明サンプル及び比較サンプルを表−3、4
に示した配合量で熱可塑性樹脂に配合し、50mmφ
押出機で混練りしてペレツト化したものを、射出
成形機を用いて試験片を成形し、アイゾツト衝撃
強度を測定した。 結果を表−3、4に示す。 表−3、4から、本発明サンプルを各種熱可塑
性樹脂に配合したものは、比較サンプルを配合し
たものに比べ、衝撃強度が優れていることがわか
る。 尚、表−3、4に用いた熱可塑性樹脂の略号は
以下の通りである。 HDPE:高密度ポリエチレン PP:ポリプロピレン POM:ポリオキシメチレン ABS:アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体
【表】
【表】
【表】 実施例24〜32、比較例19〜25 本発明サンプル及び比較サンプルを表−5に示
した配合量で熱可塑性樹脂に配合し、40mmφ押出
機で混練りしてペレツト化したものを、40mmφ押
出機400mmT−ダイで成形し、厚さ0.05mmのフイ
ルムにしてヘイズ、突き破り衝撃強度を測定し
た。 結果を表−5に示す。 表−5より本発明サンプルを熱可塑性樹脂に配
合したものは、比較サンプルを配合したものに比
べ、透明性の低下が少なくて耐衝撃性が改良され
ていることがわかる。 尚、表−5に用いた熱可塑性樹脂の略号は以下
の通りである。 LLDPE:リニア−ローデンシテイ−ポリエチレ
【表】 実施例33〜39、比較例26〜32 本発明サンプル及び比較サンプルを表−6に示
した配合量で熱可塑性樹脂に配合し、実施例10と
同様に押出機で混練りしてペレツト化したもの
を、射出成形機を用いて試験片を成形し、アイゾ
ツト衝撃強度を測定した。 結果を表−6に示す。 表−6から、本発明サンプルを各種熱可塑性樹
脂に配合したものは、比較サンプルを配合したも
のに比べ、衝撃強度が優れていることがわかる。 尚、表−6に用いた熱可塑性樹脂の略号は以下
の通りである。 AES:AES樹脂(日本合成ゴム製
JSRAES110A) MS:スチレン−MMA共重合体(ST/MMA=
70/30) AS:スチレン−アクリロニトリル共重合体
(ST/AN=74/26) PC:ポリカーボネート樹脂(三菱化成製7022) ST−MAH:スチレン−無水マレイン酸共重合
体(積水化学工業製ダイラーク232) MAS:スチレン−アクリロニトリル−MMA共
重合体(ダイセル製セビアンMAS10) PPE:ポリフエニレンエーテル共重合体(三菱
瓦斯化学製ユピエースAH60)
【表】 実施例40〜43、比較例33〜36 本発明サンプル及び比較サンプルを表−7に示
した配合量で熱可塑性樹脂に配合し、実施例10と
同様に押出機で混練りしてペレツト化したもの
を、射出成形機を用いて試験片を成形し、アイゾ
ツト衝撃強度を測定した。 結果を表−7に示す。 表−7から、本発明サンプルを各種熱可塑性樹
脂に配合したものは、比較サンプルを配合したも
のに比べ、衝撃強度が優れていることがわかる。
【表】 実施例 44〜46 (本発明サンプルEの製造法) ブロツク共重合体(A)のスチレン量を変えたサン
プルを下記の方法で合成した。 前述と同じオートクレーブにシクロヘキサン
4500g、テトラヒドロフラン1gを仕込んだ後、
内温を70℃にした。 次にn−ブチルリチウム0.5gを含むヘキサン
溶液を添加後、スチレン210g添加し60分重合し
た。スチレンの重合転化率は100%であつた。次
いでスチレン15gとブタジエン78gとの混合物を
添加して60分重合した。スチレン、ブタジエンの
重合転化率は100%であつた。更にこの操作を2
回繰り返した。次いでブタジエンを78g添加し
て、重合転化率100%重合させた。その後さらに
スチレンを210g添加して60分重合した。重合転
化率は100%であつた。 なお、重合中は温度を常に70℃になる様に調節
した。重合終了後、重合体溶液に2,6−ジ−
tert−ブチル−p−クレゾールを添加した後シク
ロヘキサンを加熱除去して、ブロツク共重合体を
得た。 前記方法により得た本発明サンプルEの性質を
表−8に示す。
【表】 本発明サンプルEを表−9に示す配合量で熱可
塑性樹脂に配合し、実施例10と同様の押出機で混
練りしてペレツト化したものを、射出成形機を用
いて試験片を成形し、アイゾツト衝撃強度及び光
沢度を測定した。なお光沢度はJISZ8741に準じ、
45°の入射角で測定した。 結果を表−9に示す。 表−9から本発明サンプルを配合したものは衝
撃強度および光沢度が優れていることがわかる。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) ビニル芳香族化合物−共役ジエンブロツ
    ク共重合体5〜95重量%と(b)熱可塑性樹脂95〜5
    重量%とからなる樹脂組成物であつて、該ブロツ
    ク共重合体(a)がビニル芳香族化合物を25〜95重量
    %含み、一般式A−B−Aまたは(A−B)o
    (式中Aはビニル芳香族化合物重合体ブロツクで
    あつて、Aの合計量はビニル芳香族化合物全体の
    50〜97重量%を含み、Bは共役ジエンとビニル芳
    香族化合物との共重合体であつて、B部分がビニ
    ル芳香族化合物が漸増するテーパーブロツクを2
    〜10個有する。nは3〜6の整数、Xはカツプリ
    ング剤の残基)であつて、かつビニル芳香族化合
    物がモノマー単位で1個もしくは4個以下連らな
    つた連鎖を構成するビニル芳香族化合物の含量が
    ビニル芳香族化合物全体の5〜25重量%であるこ
    とを特徴とする樹脂組成物。 2 ブロツク共重合体(a)が5〜50重量%であり、
    熱可塑性樹脂(b)が50〜95重量%である特許請求の
    範囲第1項記載の樹脂組成物。 3 熱可塑性樹脂(b)が、ポリスチレン系樹脂、ポ
    リエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ジエ
    ン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニ
    ル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタ
    ール系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系
    樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスルフオン、ポ
    リフエニレンサルフアイド、などから選ばれる1
    種または混合物である特許請求の範囲第1または
    第2項記載の樹脂組成物。 4 熱可塑性樹脂(b)が、ポリスチレン系樹脂、ポ
    リエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂から選
    ばれる少なくとも1種である特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の樹脂組成物。 5 熱可塑性樹脂(b)が、ポリスチレン系樹脂であ
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の樹脂
    組成物。
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