JPH0352821A - 安定化された粉末状カルシトニン類医薬組成物 - Google Patents

安定化された粉末状カルシトニン類医薬組成物

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JPH0352821A
JPH0352821A JP1187248A JP18724889A JPH0352821A JP H0352821 A JPH0352821 A JP H0352821A JP 1187248 A JP1187248 A JP 1187248A JP 18724889 A JP18724889 A JP 18724889A JP H0352821 A JPH0352821 A JP H0352821A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は安定性の改良された粉末状カルシトニン類医薬
組成物に関する。更に詳細には、本発明はカルシトニン
類と、クエン酸類及び又は酒石酸類とを含んでなる安定
性の改良された粉末状カルシトニン類医薬組戒物に関す
る。
く従来の技術〉 カルシトニンは、噌乳動物の甲状腺から又は非呻乳動物
の外測甲状腺から分泌されるカルシウム調節ホルモンで
ある。その化学構造は、アミノ酸残基32個を含有する
単一ポリペプチド類に相当する。しかし、アミノ酸の配
列は動物の種の間で非常に異なり、特に補乳動物性カル
シトニン(主としてヒトカルシトニン及び豚カルシトニ
ン)と非明乳動物性カルシトニン(主として鮭カルシト
ニン及びうなぎカルシトニン〉との間では明らがな差異
がある。
これらの天然型カルシトニンの他に、非天然型として、
例えば天然カルシトニンのアミノ酸残基または配列の1
個またはそれ以上をとり除き、あるいは置換し、または
逆配置し、またはその他の方法で誘導し、あるいはその
N末端基またはC末端基を修飾した多数の誘導体及び類
似体が合戒されている。また、カルシトニン遺伝子関連
ペプチドは、噛孔類の脳、心臓等に存在するといわれる
39個のアミノ酸よりなり2位と7位のシステインがS
−S結合で結ばれているホルモンである。
これらの天然型カルシトニン及び非天然型カルシトニン
とを総称してカルシトニン類とよよ。
これらカルシトニン類の作用は、上皮小体ホルモンの骨
及び腎臓に対する影響に逆行するもので、骨吸収を阻害
し、血清カルシウム低下作用及び血清リン低下作用を示
す。従って、腫瘍、上皮小体冗進症及びビタミンD中毒
に伴なう重篤な高カルシウム血症の治療に動物性カルシ
トニンの投与が行なわれている。さらに、乳児の突発性
高カルシウム血症、骨租髭症及びSudek氏病及びP
aget氏病の治療にも適している。また、カルシトニ
ン遺伝子関連ベプチドは、細胞内に貯えられているCa
の細胞外への流出を阻害する。一方、細胞外液に存在す
るCaの細胞内への流入は阻害しない。冠動脈において
はこのような機構によって血管の筋肉の収縮はゆるみ血
圧が低下する。このような作用の結果、脳や心臓の虚血
性疾患や高血圧の治療、あるいは中枢での神経伝達物質
として作用することから中枢性疾患の治療に有用と期待
される。
このように有用なカルシトニン類は製剤化されて医療の
現場に提供されてはいるが、ポリペプチドが一般にそう
であるようにカルシトニン類は化学的には不安定であり
、力価の保証された安定化された製剤が望まれてきた。
従来、カルシトニン類の安定化方法としては、カルシト
ニンとヒトアルブミンとを凍結乾燥する方法(特開昭6
3−5028号公報〉、ゼラチンおよび/又はヒドロキ
シプロビルメチルセルロースにカルシトニンを分散させ
る方法(特開昭61−282320号公報〉が知られて
いる。
く発明が解決しようとする課題〉 しかし、前記の方法で安定化されたカルシトニン類の製
剤の安定性は、安定化される前の安定性と比較して改善
されてはいるものの、未だ十分とはいいがたく、冷蔵保
存を余儀なくされているのが実情である。従って、より
安定性の改善されたカルシトニン類の製剤が望まれてい
る。
また、カルシトニン類の中でも天然型のカルシトニンの
一部を化学修飾して安定性が改善された非天然型カルシ
トニン(例えばエルカトニン〉製剤は天然型カルシトニ
ンの製剤よりも安定性は改善されており、室温で保存可
能のものもあるが、これとても安定性は十分とはいえず
、流通上苛酷な条件にさらされて活性が低下するおそれ
が指摘されている。従って、天然型、非天然型を問わず
何れのカルシトニン類においても安定性が更に改善され
た製剤が望まれている。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは、安定性の改良されたカルシトニン類の製
剤について鋭意研究した結果、カルシトニン類と、クエ
ン酸類及び又は酒石酸類とを含んでなる粉末状カルシト
ニン類医薬組成物がカルシトニン類の安定性を著しく改
善することを知見し、本発明に至った。
すなわち、カルシトニン類とクエン酸類及び又は酒石酸
類とを固体組成物とすることによりその固体組成物を含
んでなる粉末状カルシトニン類医薬組成物中のカルシト
ニン類の安定性が著しく改善されること、又その効果が
単にカルシトニン類とクエン酸類及び又は酒石酸類との
物理的混合物では現われず、固体組或物とした場合にの
み現われること、その効果がクエン酸類及び又は酒石酸
類に特異的であること、更にその効果が水溶液中では現
われず、固体状組或物とした場合にのみ認められること
を見出した。これらの知見を更により詳細に説明すると
下記の通りである。
すなわち、先ずカルシトニン類とクエン酸類及び又は酒
石酸類とを固体組戒物とする場合にのみ安定化効果が現
われる知見については、カルシトニン類とクエン酸類及
び又は酒石酸類とを水中に溶解し、それを凍結乾燥して
得た固体組戒物と、一方対照としてカルシトニン類とク
エン酸類及び又は酒石酸類との物理的混合物との熱的安
定性を比較した結果(@記、実施例工と比較例2)、凍
結乾燥により得られた固体組成物にのみカルシトニン類
の安定化効果を認めた。
次に、上記と同様の方法でカルシトニン類とクエン酸類
及び又は酒石酸類との固体組戒物の安定性を、カルシト
ニン類とその他の化合物、特に従来カルシトニン類の安
定化に有効と報告されている化合物との固体組或物の安
定性と比較したく後記、実施例1と比較例3〜8)。そ
の結果、従来知られているカルシトニン類を安定化する
化合物よりもクエン酸類及び又は酒石酸類が有意に有効
であることが明らかとなった。
このようなカルシトニン類とクエン酸類及び又は酒石酸
類との固体組戒物が良好な安定性を示す理由については
明らかではない。しかし、クエン酸類及び又は酒石酸類
のキレート効果によってカルシトニン類の安定性に悪影
響を及ぼす金属類が捕捉されたためではない、と推定さ
れることは本発明の新規性を示す上で極めて重要である
。すなわち、カルシトニン類の水溶液中の安定性を調べ
た結果、金属イオンはその安定性に必ずしも関係しない
ことが明らかとなったく参考例1)。従って、カルシト
ニン類とクエン酸類及び又は酒石酸類との固体組成物を
調製する際に、たとえクエン酸類及び又は酒石酸類が両
者を溶解した水溶液中で微量に共存する金属イオンを捕
捉したとしても、凍結乾燥後得られる固体組成物の安定
性には何ら関係のないことは明らかである。クエン酸類
及び又は酒石酸類を添加することにより、金属を捕捉し
て酸化等を防ぐ安定化方法は常識的であり何ら新規では
ないが、本発明のようにクエン酸類及び又は酒石酸類の
安定化効果がまったく金属イオンの捕捉と関係がないこ
とは特記すべきことである。
更に、本発明のクエン酸類及び又は酒石酸類のカルシト
ニン類安定化効果が固体組戒物の場合にのみ認められ、
水溶液状態でカルシトニン類とクエン酸類及び又は酒石
酸類とを共存させた場合には安定化効果がないばかりか
、かえって逆の作用も認められる事実〈参考例2〉は、
本発明のクエン酸類及び又は酒石酸類の効果を説明する
上で重要である。これらの事実および参考例1で述べた
ようにクエン酸類及び又は酒石酸類が単なる物理的混合
物では安定化を示さない事実は、クエン酸類及び又は酒
石酸類とカルシトニン類との間の固体状態での相互作用
の存在を想像させるものである。現在本発明者らは、こ
の安定化機構の本性を鋭意研究中ではあるが、本固体組
戒物が従来知られていなかった新規の組或物であり、そ
の効果がクエン酸類及び又は酒石酸類の従来知られてい
た効果にはもとづかない新規のものであり、当該業者に
よって容易には到達しえない新規で有用な知見であるこ
とは上記の説明から明らかであろう。
本発明者らは、かくして上記の如く、安定性の改善され
たカルシトニン類製剤を提供すべく鋭意研究した結果、
カルシトニン類と、クエン酸類及び又は酒石酸類とを含
んでなる粉末状カルシトニン類医薬組成物がカルシトニ
ン類を安定化させることを見出し本発明に到達したもの
である。
しかして、本発明は治療有効量のカルシトニン類とクエ
ン酸類及び又は酒石酸類とを含んでなる粉末状カルシト
ニン類医薬組成物である。
本発明に用いられるカルシトニン類としては天然型カル
シトニンと非天然型カルシトニンとがあげられる。天然
型カルシトニンの例としては、晴乳動物性カルシトニン
としてヒトカルシトニン、豚カルシトニン等が、又非捕
乳動物性カルシトニンとして鶏力lレシトニン、鮭カノ
レシトニン、うなぎカルシトニン等があげられる。非天
然型カルシI・ニンの例としてはエルカトニン等があげ
られる。
スカルシトニン遺伝子関連ペプチドとしてはヒトカルシ
トニン遺伝子関連ペブチド、ブタカルシトニン遺伝子関
連ペプチド等があげられる。
本発明に用いられるクエン酸類及び又は酒石酸類として
はクエン酸類としてクエン酸及び又はクエン酸アルカリ
金属塩が、又、酒石酸類として酒石酸及び又は酒石酸ア
ルカリ金属塩があげられる。
クエン酸アルカリ金属塩としてはクエン酸三ナトリウム
、クエン酸三ナトリウムニ水和物等があげられる。酒石
酸アルカリ金属塩としては酒石酸二ナトリウム等があげ
られる。
これらのクエン酸類の内の一種又は二種以上、あるいは
酒石酸類の内の一種又は二種以上、あるいはクエン酸類
と酒石酸類の混合物を用いることができる。
本発明の粉末状カルシトニン類医薬組成物中のカルシト
ニン類の量は医薬組成物の剤形、単位投与形態の容量等
により一概に規定することは困難である。より重要であ
るのはカルシトニン類に対するクエン酸類及び又は酒石
酸類の量である。
本発明に用いられるクエン酸類及び又は酒石酸類の量は
、カルシトニン類II.U.あたりおおよそ0. 00
5〜50μgである。更に好ましくはカルシトニン類1
I.U.あたり0、02〜0.5μgである。
本発明のカルシトニン類とクエン酸類及び又は酒石酸類
とを含んでなる粉末状カルシトニン類医薬組戒物は、カ
ルシトニン類とクエン酸類及び又は酒石酸類とを固体組
成物にすることにより製造される。このカルシトニン類
とクエン酸類及び又は酒石酸類との固体組成物は、カル
シトニン類とクエン酸類及び又は酒石酸類とを水に溶解
し、該水溶液を凍結乾燥するかあるいは有機溶媒を加え
て析出させ次いで乾燥することによって得られる。
有機溶媒によりカルシトニン類が変性することもありう
るので凍結乾燥することが好ましい。こうして得られた
カルシトニン類とクエン酸類及び又は酒石酸類との固体
組戒物は、このまま粉末状カルシトニン類医薬組成物と
することができる。このような粉末状カルシトニン類医
薬組戒物は、粉末状注射剤、粉末状鼻腔内投与製剤とす
ることができる。又、更に他の添加物を加えて粉末状カ
ルシトニン類医薬組成物とすることもできる。この場合
添加剤の種類、量は投与部位、投与剤形により異なる。
 例えば用時溶解型の粉末注射剤の場合は、緩衝剤、等
張化剤、無痛化剤等を添加して医薬組成物とすることが
できる。緩衝剤としてはリン酸二水素ナトリウム、リン
酸一水素ナトリウム等があげられる。等張化剤としては
塩化ナトリウム等があげられる。無痛化剤としてはキシ
ロカイン等があげられる。又、粉末状鼻腔内投与製剤の
場合は、水吸収性基剤、滑沢剤等を添加して医薬組成物
とすることができる。水吸収性基剤としては結晶セルロ
ース、デキストリン、メチルセルロース、ヒドロキシプ
ロビlレセノレロース、カルボキシメチルセルロース、
乳糖、架橋ポリアクリル酸塩等があげられる。滑沢剤と
してはステアリン酸マグネシウム等があげられる。又用
時溶解型の粉末点眼剤の場合は、前記の緩衝剤、等張化
剤等を添加して医薬組戒物とすることができる。
かくしてカルシトニン類とクエン酸類及び又は酒石酸類
とを含んでなる粉末状カルシトニン類医薬組成物が製造
される。これによりカルシトニン類が安定化された鼻腔
内投与製剤、点眼剤あるいは注射剤が製造されて臨床の
場に提供されることは意義が大きい。
本発明の粉末状カルシトニン類医薬組或物は、例えば、
ゼラチンカプセル剤等の鼻腔内投与製剤にした場合に、
カルシトニンの長期使用における患者の負担が軽減され
るので好ましい。特に、鼻腔内投与製剤の形態が、ディ
ボーザブル投与器である場合が、携帯に便利となるので
好ましい。かかるディスポーザブル投与器としては、例
えばW089/01348号等に記載されているものを
挙げることができる。
以下、本発明の優れた効果を明らかにするため、実施例
、参考例を用いて説明するが、本発明はもちろんこれに
よって限定されるものではない。
実施例1,比較例1〜8 サケカルシトニン(5,000 1.U./mg) 2
mgとクエン酸三ナトリウムニ水和物(小松屋化学0朱
〉5mgをとり精製水2mlを加えて均一に溶解してか
ら試験管に分注し凍結乾燥して本発明の粉末状組戒物(
実施例1)を得た。粉末状組或物中のサケカルシトニン
含量は約28,6%であった。本粉末状組或物を40℃
、25%RHの条件で2週間保存した後のサケカルシト
ニン含量をHPLCにより測定した。
同時に比較例として下記の粉末状サケカルシトニン含有
物質を製造した。先ず、サケカルシトニン(5.000
 1.υ、/mg> 2mgをとり精製水2mlを加え
て溶解した後凍結乾燥して粉末状物質を得たく比較例1
)。又、サケカルシトニン(5.000 1U./mg
) 2mgとクエン酸三ナトリウム三水和物5mgをと
り、乳鉢上で十分に混合して均一な拘埋的混合物である
粉末状物質を得たく比較例2)。更に、実施例1と同様
の方法でクエン酸三ナトリウムニ水和物のかわりに、塩
化ペンザルコニウム(ナカライテスク社)、塩化ペンゼ
トニウム(ナカライテスク社)、ヒトアルブミン(IC
N ImmunoBiologicals社〉、アスコ
ルビン酸Na(和光純薬社〉、ゼラチン(DIFCO社
)、ヒドロキシプ口ビルメチルセルロース(信越化学社
)を用いて粉末状物質を得た(比較例3〜8)。これら
の比較例についても実施例1と同様の条件で保存し、サ
ケカルシトニン含量の対開始時残存率く%)(保存開始
前の含有量に対する保存後の含有量)を測定し、実施例
1と比較した。その結果を表−1に示す。
表 1 実施例2〜7 実施例1と同様の方法で、クエン酸三ナトリウムニ水和
物5mgのかわりに表−2に示したクエン酸類及び又は
酒石酸類を用いて凍結乾燥し本発明の粉末状組成物を得
た。(実施例2〜7)これらの本発明の粉末状組戒物を
40’C、25%RHの条件で2週間保存した後のサケ
カルシトニン含量をHPLCにより測定し、その結果を
表−2に記載した。
実施例8 用製剤の製造 サケカルシトニン(5,000 1.υ./mg) 2
mgとクエン酸三ナトリウムニ水和!%5mgをガラス
容器に取り、精製水1mlを加えて均一にしてがら凍結
乾燥することによって均一な組成物を得た。次いでこの
凍結乾燥組成物に90重量%以上の粒子が46〜149
ミクロンの粒径を有する微結晶セルロース3gを添加し
、混合することにより均一な経鼻投与用粉末状サケカル
シトニン医薬組成物を得た。このようにして得られた粉
末状組戒物はlmg中に1. 667μgのクエン酸三
ナトリウムニ水和物と3j34 1.U.のサケカルシ
トニンを含有する。本粉末状組戒物を硬ゼラチンカプセ
ルに約30mg充填し、使用時に開孔して空気流により
本粉末状組戒物を鼻腔内に投与する、鼻腔内投与製剤を
得た。
実施例9 サケカルシトニンとクエン酸三ナトリウムニ水和サケカ
ルシトニン(5,000 1.U./mg) 2Bとク
エン酸三ナトリウムニ水和物5mgとをとり、注射用蒸
留水100 mlに溶解する。この溶液をミリポアフィ
ルター(0.22μm)にて枦過し、この枦液を注射用
バイアルにlmlずつ分注する。次いでこれを凍結乾燥
し、凍結乾燥終了後ゴム栓にて打栓して密封した。以上
の操作は全て無菌室内にて行った.次いで密封したバイ
アル瓶を無菌室から出しアルミニウムキャップをして粉
末状注射剤を製造した.本粉末状注射剤に、別に製造し
た溶解液アンプル(緩衝剤と等張化剤とを含有した注射
用蒸留水のアンプル)を添付し、用時溶解型粉末状注射
剤を得た。
参考例1 サケカルシトニン(5.000 Lυ./mg) lm
gをとり精製水10mlに溶解し、得られた溶液をミリ
ポアフィルター(0.22μm)で枦過し、無菌下にア
ンプル中に充填し溶閉した(A)。この液状組戒物中の
サケカルシトニン含量をHPLCで測定した結果は0.
1mg/mlであった。これを40℃に2週間保存した
後のサケカルシトニン含量をHPLCにて測定した。
一方、上記試料(A)と同様にサケカルシトニンlmg
とともに、塩化亜鉛あるいは塩化マグネシウムを共存さ
せて溶解し、p過後アンプルに充填した試料(B,C)
についても40’Cに保存しサケカルシトニンの残存率
を上記試料Aと比較した。
〈なお、[ zn 2 + ]および[Mg”]のイオ
ン濃度は5 X 10−’mole/.11である。〉
この結果を表−3に示す。
表 3 参考例2 サゲカルシトニン(5,000 1.U.−/mg> 
lmgをとり精製水10mlに溶解し、得られた溶液を
ミリポアフィルター(0.22μm)で枦過し、無菌下
にアンプル中に充填し溶閉した(A)。この液状組成物
中のサケカルシトニン含量をHPLCで測定した結果は
0. 1mg /mlであった。これを40’Cに2週
間保存した後のサケカルシトニン含量をHPLCにて測
定した。
一方、上記試料(A)と同様にサケカルシトニンlmg
とともに、クエン酸三ナトリウムニ水和物あるいは酒石
酸ナトリウム2. 5mgを共存させて溶解し、枦過後
アンプルに充填した試料(B,C)についても40℃に
保存しサケカルシトニンの残存率を上記試料Aと比較し
た。この結果を表−4に示す。
表−4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)治療有効量のカルシトニン類と、クエン酸類及び
    又は酒石酸類とを含んでなる粉末状カルシトニン類医薬
    組成物。 (2)クエン酸類がクエン酸及び又はクエン酸アルカリ
    金属塩である請求項1記載の粉末状カルシトニン類医薬
    組成物。 (3)酒石酸類が酒石酸及び又は酒石酸アルカリ金属塩
    である請求項1記載の粉末状カルシトニン類医薬組成物
    。 (4)クエン酸類及び又は酒石酸類の量が、カルシトニ
    ン類1I.U.あたり0.005〜50μgである請求
    項1記載の粉末状カルシトニン類医薬組成物。 (5)該カルシトニン類と、該クエン酸類及び又は酒石
    酸類とを含む水溶液を凍結乾燥して得られる請求項1記
    載の粉末状カルシトニン類医薬組成物。 (6)鼻腔内投与製剤の形態を有する請求項1記載の粉
    末状カルシトニン類医薬組成物。(7)鼻腔内投与製剤
    の形態が硬ゼラチンカプセル剤である請求項6記載の粉
    末状カルシトニン類医薬組成物。 (8)用時溶解型注射剤の形態を有する請求項1記載の
    粉末状カルシトニン類医薬組成物。 (9)用時溶解型点眼剤の形態を有する請求項1記載の
    粉末状カルシトニン類医薬組成物。
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JP2553198B2 (ja) 1996-11-13

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