JP3103535B2 - カルシトニン類のプレフィルドシリンジ製剤 - Google Patents

カルシトニン類のプレフィルドシリンジ製剤

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、カルシトニン類を
充填したプレフィルドシリンジ製剤に関し、更に詳細に
は、注射筒を吸着抑制処理することによりカルシトニン
類が注射筒の内壁に吸着することを防ぎ、正確にカルシ
トニン類の投薬することのできるカルシトニン類のプレ
フィルドシリンジ製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】カルシトニン類は血中カルシウム濃度に
関与するポリペプチドホルモンであり、高カルシウム血
症、骨ページェット病或いは骨粗鬆症の治療もしくは骨
粗鬆症における疼痛改善に用いられる医薬である。
【0003】カルシトニン類は、胃腸管内で消化液によ
って分解されるため経口投与ができず、注射による投与
が行われている。しかし、カルシトニン類は、容器壁面
へ吸着される特性を有しており、振とうなどの外的要因
により、壁面への吸着が進行し、製剤溶液中のカルシト
ニン類含量が低下するという問題が知られている。そし
て、カルシトニン類は極めて微量で効果を奏する薬物で
あるため、製剤中に極めて微量しか含まれておらず、従
って、壁面吸着のような僅かなロスによっても期待した
効果が発現しないなどの問題点が指摘されていた。
【0004】このような、吸着の問題を解決する一つの
方法として、脱アルカリ処理ガラス容器にカルシトニン
類溶液を充填するという技術が開発されている(特許2
635009号)。しかし、この技術を利用しても壁面
吸着の問題を十分に解消することはできず、充填時の濃
度のままヒトに投与することはできなかった。
【0005】また、他の薬剤についてはその溶液を予め
注射筒に充填した製剤が知られているが、これは個別の
アンプル包装等から注射筒へ薬液を移し替える際の細菌
汚染防止を目的としたもので、壁面吸着の問題とは無関
係であり、これを防ぐという目的は存在しなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】カルシトニン類は極め
て微量で効果を奏する薬物であるため、通常の薬物では
問題とならない壁面吸着のような僅かなロスが、薬理面
で大きな差になることもあり、この吸着を放置すれば治
療において所定の薬効が得られない等の問題の発生が懸
念される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、カルシトニン類の容器への吸着を防止すると共に、
充填時の濃度を損なうことなくヒトに投与できる技術を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために、種々研究を続けた結果、カルシトニ
ン溶液の充填に先立ち、注射筒内壁を吸着防止処理する
ことにより、カルシトニンの容器への吸着を防止すると
共に充填時の濃度を損なうことなくヒトへ投与すること
が可能となることを見いだした。
【0009】すなわち、本発明は、壁面への吸着防止処
理した注射筒にカルシトニン類注射液を充填してなるプ
レフィルドシリンジ製剤を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の注射液の有効成分である
カルシトニン類は、32個のアミノ酸からなるポリペプ
チドである。現在市販されているカルシトニン類として
は、ブタ由来カルシトニン、サケ由来カルシトニン及び
エルカトニン(ウナギ由来カルシトニンのジスルフィド
結合をエチレン結合に置き換えたカルシトニン)が知ら
れているが本発明ではこのいずれを用いても良い。
【0011】このカルシトニン類は極めて微量にて効果
を奏するもので、例えば、1回投与量としてはカルシト
ニン類として10〜160単位程度を注射にて投与すれ
ばよいものである。従って、本発明のカルシトニン類注
射液においては、カルシトニン類を0.01〜10,00
0単位/ml配合すればよい。
【0012】一方、本発明でカルシトニン類溶液を充填
するための容器として使用する注射筒(シリンジ)は、
ガラス製や樹脂製のものがあり、どちらも本発明のプレ
フィルドシリンジ製剤に使用できるが、ガラス製のもの
がより好ましい。 また、注射筒の容量は、充填する薬
液の量によって選択すれば良く、1mlから5ml程度
のものが好ましく使用される。
【0013】本発明の一つの態様は、上記注射筒に壁面
への吸着を防止したカルシトニン類溶液(以下、「吸着
防止カルシトニン類注射液」という)を充填するもので
ある。
【0014】この吸着防止カルシトニン類注射液は、上
記のカルシトニン類と、吸着防止成分とを含有するもの
である。ここで使用される吸着防止成分は、注射筒の壁
面に疎水的結合して吸着を防止する化合物であり、より
詳しくは分子内に疎水基を有し、かつ界面活性作用を有
する化合物や、陰イオン荷電タンパク質である。前者の
例としては、ポリオキシエチレンアルコールエーテル、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられ、後者の陰
イオン荷電タンパク質の例としてはゼラチン、アルブミ
ン、ポリゲリン等が挙げられる。また、経済性は低下す
ることになるが、場合によってはカルシトニン類を吸着
防止成分として利用することもできる。
【0015】上記の吸着防止成分のうちゼラチンの例と
しては、日局精製ゼラチン等を挙げることができるが、
これらに限定されるものではない。吸着防止成分として
のゼラチン類は、1種又は2種以上を併用して用いても
よく、そのゼラチンの濃度は、0.01〜50W/V%
程度であることが好ましく、特に0.1〜2.0W/V%
程度であることがより好ましい。
【0016】またアルブミンとしては、ヒトに対する抗
原性のないものが挙げられ、その濃度は0.01〜50
W/V%程度であることが好ましく、特に0.1〜2.0
W/V%程度であることがより好ましい。
【0017】前記のカルシトニン類と、吸着防止成分と
を溶解する溶媒としては、注射剤用の溶媒として生理学
的に許容されるものであれば、いかなるものをも使用す
ることができるが、好ましいものとしては、例えば日局
注射用水、生理食塩水などが挙げられる。
【0018】また、上記の吸着防止カルシトニン類注射
液には、必要に応じて注射液に通常用いられるpH調整
剤(塩酸、水酸化ナトリウムなど)、緩衝剤(クエン酸
塩、酒石酸塩、リン酸塩、酢酸塩など)、等張化剤(塩
化ナトリウム、グリセリンなど)等を配合することがで
きる。また、上記注射液のpHはカルシトニンの種類に
より適宜設定することができるが、好ましくは2.5〜
8の範囲である。
【0019】また、本発明の別の態様は、壁面への吸着
防止処理した注射筒(以下、「処理注射筒」という)に
カルシトニン類注射液を充填するものである。
【0020】壁面への吸着防止処理は、前記した吸着防
止成分を含有する溶液により行うことができる。より詳
しくは、0.01から50%程度の量の前記吸着防止成
分を適当な溶媒、例えば水に溶解した溶液を調製し、こ
の溶液を注射筒内に入れ、1分間から4時間程度全面を
濡らした後、この溶液を排出するか、もしくはそのまま
カルシトニン類溶液を添加すればよい。
【0021】斯くして得られる処理注射筒に、カルシト
ニン類と必要に応じて注射液に通常用いられるpH調整
剤(塩酸、水酸化ナトリウムなど)、緩衝剤(クエン酸
塩、酒石酸塩、リン酸塩、酢酸塩など)、等張化剤(塩
化ナトリウム、グリセリンなど)等を配合する注射液を
充填することにより、カルシトニン類の吸着性が低下し
たプレフィルドシリンジを得ることができる。なおこの
場合のカルシトニン類注射液のpHは、好ましくは2.
5〜8の範囲である。
【0022】
【実施例】次に実施例および試験例を挙げて本発明を詳
しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約され
るものではない。
【0023】実 施 例 1 エルカトニン 0.1mg(5000国際単位/mg)、
塩化ナトリウム 500mgおよびゼラチン 800mg
を注射用水に溶解した。 これに塩酸を適量加えてpH
5.0になるようにし、注射用水で全量 50mlとし
た。 無菌濾過後、ガラス製の注射筒に1.0mlずつ分
注してゼラチン添加エルカトニン溶液充填注射筒を得
た。
【0024】実 施 例 2 エルカトニン 0.2mg(5000国際単位/mg)、
塩化ナトリウム 500mgおよびゼラチン 800mg
を注射用水に溶解した。 これに塩酸を適量加えてpH
5.0になるようにし、注射用水で全量 50mlとし
た。 無菌濾過後、ガラス製注射筒に1.0mlずつ分注
してゼラチン添加エルカトニン溶液充填注射筒を得た。
【0025】実 施 例 3 サケカルシトニン 0.2mg(5000国際単位/m
g)、塩化ナトリウム500mgおよびゼラチン 80
0mgを注射用水に溶解した。これに塩酸を適量加えて
pH3.0になるようにし、注射用水で全量50mlと
した。 無菌濾過後、ガラス製注射筒に0.5mlずつ分
注してゼラチン添加サケカルシトニン溶液充填注射筒を
得た。
【0026】実 施 例 4 エルカトニン 0.2mg(5000国際単位/mg)、
塩化ナトリウム 500mgおよびアルブミン 500m
gを注射用水に溶解した。 これに塩酸を適量加えてp
H5.0になるようにし、注射用水で全量50mlとし
た。 無菌濾過後、ガラス製注射筒に1.0mlずつ分注
してアルブミン添加エルカトニン溶液充填注射筒を得
た。
【0027】実 施 例 5 サケカルシトニン 0.2mg(5000国際単位/m
g)、塩化ナトリウム500mgおよびアルブミン 5
00mgを注射用水に溶解した。 これに塩酸を適量加
えてpH3.0になるようにし、注射用水で全量50m
lとした。 無菌濾過後、ガラス製注射筒に0.5mlず
つ分注してアルブミン添加サケカルシトニン溶液充填注
射筒を得た。
【0028】比 較 例 1 市販のエルカトニン10単位アンプル入り製剤(旭化成
製造、エルシトニン注10単位)を使用した。
【0029】比 較 例 2 市販のエルカトニン20単位アンプル入り製剤(旭化成
製造、エルシトニン注S20単位)を使用した。
【0030】試 験 例 吸着減量確認試験 ( 試 験 方 法 )実施例1〜5で得た製剤(本発明
品)については、製造7日経過後の製剤からそのまま薬
液を押し出してカルシトニン残量を測定した。 一方、
比較品としては、比較例1および2の製剤1mlをディ
スポ注射針(25G×1inch、テルモ株式会社)を
取り付けたプラスチックおよびガラス製の注射筒に吸い
上げ(n=4)、0分または5分静置したものを用い、
薬液を押し出してカルシトニン残量を測定した。
【0031】カルシトニン残量の測定は、試料溶液を正
確に一定量量り、これに内標準溶液(o−クロルニトロ
ベンゼン)を正確に加えてよく混和した後、HPLCで
分析を行った。 なお、比較例1、2については検体を
アンプルからそのままチューブに移したものを、実施例
1〜5については製造日に検体をアンプルに充填し、5
℃で保存した溶液をチューブに移したものをそれぞれ対
照溶液とし、下記の計算式から試料溶液中のカルシトニ
ン残存率を算出した。
【0032】( 計 算 式 )
【数1】 注)ピーク高さの比は、カルシトニンのピーク高さ/内
標準物質のピーク高さを意味する。
【0033】( 結 果 )本発明品および対照品につい
て測定したカルシトニン残量を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】この結果から明らかなように、本発明のプ
レフィルドシリンジ製剤では、カルシトニン類の濃度変
化がほとんど認められず、壁面吸着がほとんどないこと
が示された。これに対し、比較例の製剤では、壁面吸着
によりカルシトニンが10〜20%以上減少したことが
示された。
【0036】実 施 例 6 注射筒をプラスチック製のものに変える以外は実施例1
と同様にしてゼラチン添加エルカトニン溶液充填注射筒
を得た。 このものも壁面吸着によるエルカトニンの減
少が認められなかった。
【0037】実 施 例 7 エルカトニン0.2mg(5000国際単位/mg)お
よび塩化ナトリウム500mgを注射用水に溶解し、塩
酸を適量加え、pH5.0になるようにした後、注射用
水を加えて全量を25mlとした。別にゼラチン500
mgを注射用水に溶解し、塩酸を適量加え、pH5.0
になるようにした後、全量を25mlとした。それぞれ
の液を無菌ろ過し、最初にゼラチン溶液0.5mlをガ
ラス製注射筒に分注し内壁を濡らした後、エルカトニン
溶液0.5mlを分注してゼラチン添加エルカトニン充
填注射筒を得た。このものも壁面吸着によるエルカトニ
ンの減少が認められなかった。
【0038】実 施 例 8 エルカトニン0.1mg(5000国際単位/mg)、
1%アルブミンを含む生理食塩液に溶解し、50mlと
した。この液1mlをとり、1%アルブミンを含む生理
食塩液80mlを加え、更に塩酸を適量加えてpH5.
0になるようにし、1%アルブミンを含む生理食塩液で
全量を100mlとした。無菌濾過後、ガラス製注射筒
に1.0mlずつ分注してエルカトニンプレフィルドシ
リンジを得た。
【0039】実 施 例 9 サケカルシトニン0.1mg(5000国際単位/m
g)、1%ゼラチンを含む生理食塩液に溶解し、50m
lとした。この液1mlをとり、1%ゼラチンを含む生
理食塩液80mlを加え、更に塩酸を適量加えてpH
3.0になるようにし、1%ゼラチンを含む生理食塩液
で全量を100mlとした。無菌濾過後、ガラス製注射
筒に1.0mlずつ分注してサケカルシトニンプレフィ
ルドシリンジを得た。
【0040】比 較 例 3 エルカトニン0.1mg(5000国際単位/mg)を
生理食塩液に溶解し、注射用水で50mlとした。この
液1mlをとり、生理食塩液80mlを加え、更に塩酸
を適量加えてpH5.0になるようにし、全量100m
lとした。無菌濾過後、ガラスアンプルに1.0mlず
つ分注してエルカトニン溶液充填アンプルを得た。
【0041】比 較 例 4 サケカルシトニン0.1mg(5000国際単位/m
g)を生理食塩液に溶解し、注射用水で50mlとし
た。この液1mlをとり、生理食塩液80mlを加え、
更に塩酸を適量加えてpH3.0になるようにし、全量
100mlとした。無菌濾過後、ガラスアンプルに1.
0mlずつ分注してサケカルシトニン溶液充填アンプル
を得た。
【0042】試 験 例 2 体重約100gのラットを一夜絶食した後、1群5匹と
した。この各ラット群に実施例8または実施例9で得た
プレフィルドシリンジのカルシトニン製剤および比較例
3または比較例4で得たアンプルのカルシトニン製剤
を、1匹当たり0.2ml(0.02単位/匹)、無麻酔
下に臀部筋肉内に投与した。投与は、プレフィルドシリ
ンジはそのまま、アンプル製剤はプラスチック注射筒に
一旦吸引した後行った。投与前および投与後1時間にラ
ットの眼窩静脈叢より約0.5mlを採血し、血清を分
取し、得られた血清中のカルシウム濃度(Ca濃度)を
測定した。投与後1時間のCa濃度と、投与前のCa濃
度の差を求め、血清中カルシウム濃度の減少率(%)を
下式により求めた。
【0043】( 計 算 式 )
【数2】
【0044】( 結 果 )実施例8、9のプレフィル
ドシリンジ製剤および比較例3、4のアンプル製剤を使
用した場合の血清中カルシウム濃度の減少率(%)は次
の表2の通りである。
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明のカルシトニン類
のプレフィルドシリンジ製剤は、これまでの技術で問題
とされていたカルシトニン類の壁面吸着の問題をほぼ完
全に防止することができるものである。
【0047】従って、簡単に所定量のカルシトニン類を
ほぼ正確に投与することができるため、従来のアンプル
入り製剤に代わるカルシトニン注射剤として極めて価値
の高いものである。 以 上
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−57527(JP,A) 特開 平1−151525(JP,A) 特開 昭63−5028(JP,A) 特開 昭60−100524(JP,A) 特開 平3−86832(JP,A) 特開 平7−138184(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 38/00 - 38/58 A61M 3/00 - 9/00 A61M 31/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面への吸着防止処理した注射筒にカル
    シトニン類注射液を充填してなるプレフィルドシリンジ
    製剤。
  2. 【請求項2】 カルシトニン類が、エルカトニン、サケ
    カルシトニン、ブタカルシトニンまたはヒトカルシトニ
    ンである請求項第項記載のプレフィルドシリンジ製
    剤。
  3. 【請求項3】 カルシトニン類がエルカトニンまたはサ
    ケカルシトニンであり、その含有量が5〜80単位であ
    る請求項第項または第項記載のプレフィルドシリン
    ジ製剤。
  4. 【請求項4】 注射筒内壁面への吸着防止処理を吸着防
    止成分を含有する溶液により行う請求項第項ないし第
    項の何れかの項記載のプレフィルドシリンジ製剤。
  5. 【請求項5】 吸着防止成分が疎水的結合により吸着を
    防止する化合物である請求項第項記載のプレフィルド
    シリンジ製剤。
  6. 【請求項6】 疎水的結合により吸着を防止する化合物
    が分子内に疎水基を有し、界面活性作用を有する化合物
    である請求項第項記載のプレフィルドシリンジ製剤。
  7. 【請求項7】 吸着防止成分が陰イオン荷電タンパク質
    である請求項第項記載のプレフィルドシリンジ製剤。
  8. 【請求項8】 陰イオン荷電タンパク質がアルブミン、
    ゼラチンまたはポリゲリンである請求項第項記載のプ
    レフィルドシリンジ製剤。
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