JPH0352370B2 - - Google Patents
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- JPH0352370B2 JPH0352370B2 JP61267277A JP26727786A JPH0352370B2 JP H0352370 B2 JPH0352370 B2 JP H0352370B2 JP 61267277 A JP61267277 A JP 61267277A JP 26727786 A JP26727786 A JP 26727786A JP H0352370 B2 JPH0352370 B2 JP H0352370B2
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- 239000004677 Nylon Substances 0.000 claims description 10
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- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 9
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 9
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Landscapes
- Auxiliary Methods And Devices For Loading And Unloading (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、車両積載車に係わり、更に詳しくは
車両載せ台を後方へ傾斜させる運動と後方へ引き
出す運動の2つにより、車両載せ台の後端を路面
へ接地可能とした車両運搬車に於いて、上記車両
載せ台の後方への引出し、及び後方から元位置へ
の復帰運動をコロなしで円滑にできるようにした
車両積載車に関する。
車両載せ台を後方へ傾斜させる運動と後方へ引き
出す運動の2つにより、車両載せ台の後端を路面
へ接地可能とした車両運搬車に於いて、上記車両
載せ台の後方への引出し、及び後方から元位置へ
の復帰運動をコロなしで円滑にできるようにした
車両積載車に関する。
周知の通り、従来から車両を積載できる車両が
広く実用されている。即ち、この車両積載車は、
主フレーム上の車載せ台を後方へ引出し且つ後方
へ傾斜できるようにしたものである。
広く実用されている。即ち、この車両積載車は、
主フレーム上の車載せ台を後方へ引出し且つ後方
へ傾斜できるようにしたものである。
この1つの従来技術に実公昭55−10176号公報
に示された技術がある。即ち、主フレーム上に左
右一対のガイドレールを設ける。そして、このガ
イドレールをいつたん後方へ行くに従い連続曲線
状態でせり、且つ後端で下がるように構成し、ガ
イドレール内を転動するコロによつて車載せ台を
支持し、主フレーム上に支持した油圧シリンダー
によつて上記車載せ台を後方へ引出し、この引出
し過程に於いて車載せ台をガイドレールのせり上
り態様に合わせていつたんせり上げ、後方へ引出
した時点でガイドレールの下がり勾配に合わせて
車載せ台を後方へ傾斜させるようにしたものであ
る。
に示された技術がある。即ち、主フレーム上に左
右一対のガイドレールを設ける。そして、このガ
イドレールをいつたん後方へ行くに従い連続曲線
状態でせり、且つ後端で下がるように構成し、ガ
イドレール内を転動するコロによつて車載せ台を
支持し、主フレーム上に支持した油圧シリンダー
によつて上記車載せ台を後方へ引出し、この引出
し過程に於いて車載せ台をガイドレールのせり上
り態様に合わせていつたんせり上げ、後方へ引出
した時点でガイドレールの下がり勾配に合わせて
車載せ台を後方へ傾斜させるようにしたものであ
る。
上記従来技術は、単一の油圧シリンダーのみを
用いて車載せ台の後方への傾斜を可能にする有用
な技術であるが、それでも幾つかの問題点を有し
ている。即ち、車載せ台を後方へ引出す運動
と、傾ける運動が同調して実施される為に、即ち
同調的運動によつてのみ可能にされる為に、後方
への引出し運動のみ、あるいは傾斜運動のみを
個々独立、あるいは前後して実施することができ
ず、車両を載せる作業又は降す作業が限定され
る。それ故に積載場所、積降し場所の条件が厳し
い所では使用制限を受ける場合がある。又一対
のガイドレールに沿つて摺動運動する為には、ガ
イドレール内を転動するコロが必要であるが、こ
のコロは1つ1つが高価であるので、全体の製造
コストが増すと共に、特に使用経過に伴い摩耗し
てくるとガタを生じ、車載せ台の運動がスムース
に実行されない。而も左右のコロの摩耗度が不均
一になり易く、不均一になると単一の油圧シリン
ダーにて引出し、引戻しを実行しているので車載
せ台が左右に振れるおそれがあり、作業上大きな
支障を与える。等々の問題点を有している。
用いて車載せ台の後方への傾斜を可能にする有用
な技術であるが、それでも幾つかの問題点を有し
ている。即ち、車載せ台を後方へ引出す運動
と、傾ける運動が同調して実施される為に、即ち
同調的運動によつてのみ可能にされる為に、後方
への引出し運動のみ、あるいは傾斜運動のみを
個々独立、あるいは前後して実施することができ
ず、車両を載せる作業又は降す作業が限定され
る。それ故に積載場所、積降し場所の条件が厳し
い所では使用制限を受ける場合がある。又一対
のガイドレールに沿つて摺動運動する為には、ガ
イドレール内を転動するコロが必要であるが、こ
のコロは1つ1つが高価であるので、全体の製造
コストが増すと共に、特に使用経過に伴い摩耗し
てくるとガタを生じ、車載せ台の運動がスムース
に実行されない。而も左右のコロの摩耗度が不均
一になり易く、不均一になると単一の油圧シリン
ダーにて引出し、引戻しを実行しているので車載
せ台が左右に振れるおそれがあり、作業上大きな
支障を与える。等々の問題点を有している。
従つて本願の第一の発明の目的とする所は、
後方への引出し運動と、後方への傾斜運動を個々
独立して実行でき、而も時間的にも何れか一方を
自由に先に実行可能とし得る車両積載車を提供す
るにある。これにより、積載場所の条件が厳しい
所でもより容易な車両を積載でき、且つ降すこと
ができ、自由な使用をより可能とする車両積載車
を提供するにある。又車載せ台の後方への引出
しの為の摺動運動を可能にするものとして、コロ
のようなものを一切用いず、安価な低摩擦係数の
部材を用いることにより、より安価に製造でき且
つ取付及び交換がより容易なる車両積載車を提供
するにある。加えて摺動運動を可能にする摺動
部材として、低摩擦係数の特性を有しながら、同
時に耐摩耗性を有する素材を用いることにより、
使用経過に係わらず摩耗度が少なく、常時引出し
運動を円滑に可能にする手段を提供するにある。
而も仮に摩耗が進んだ場合に於いても、コロの
ように摺動接触面との間にガタを生ずることなく
常時摺動運動を円滑にできる手段を提供するにあ
る。且つ車載せ台が定位置の格納位置へ位置決
めされている時に、不測の外力が加わつても車載
せ台が定位置から外れて移動することのないより
安全な手段を備えた車両積載車を提供するにあ
る。
後方への引出し運動と、後方への傾斜運動を個々
独立して実行でき、而も時間的にも何れか一方を
自由に先に実行可能とし得る車両積載車を提供す
るにある。これにより、積載場所の条件が厳しい
所でもより容易な車両を積載でき、且つ降すこと
ができ、自由な使用をより可能とする車両積載車
を提供するにある。又車載せ台の後方への引出
しの為の摺動運動を可能にするものとして、コロ
のようなものを一切用いず、安価な低摩擦係数の
部材を用いることにより、より安価に製造でき且
つ取付及び交換がより容易なる車両積載車を提供
するにある。加えて摺動運動を可能にする摺動
部材として、低摩擦係数の特性を有しながら、同
時に耐摩耗性を有する素材を用いることにより、
使用経過に係わらず摩耗度が少なく、常時引出し
運動を円滑に可能にする手段を提供するにある。
而も仮に摩耗が進んだ場合に於いても、コロの
ように摺動接触面との間にガタを生ずることなく
常時摺動運動を円滑にできる手段を提供するにあ
る。且つ車載せ台が定位置の格納位置へ位置決
めされている時に、不測の外力が加わつても車載
せ台が定位置から外れて移動することのないより
安全な手段を備えた車両積載車を提供するにあ
る。
且つ本願の第二の発明は、上記の目的に加え
て、他の車両を牽引できる手段を備えた車両積載
車を提供するにある。而もこの牽引手段は、牽引
すべき車両に合わせて、その傾き角度を数段階に
分けて調節可能と成し、種々の車両を牽引できる
ようにするにある。
て、他の車両を牽引できる手段を備えた車両積載
車を提供するにある。而もこの牽引手段は、牽引
すべき車両に合わせて、その傾き角度を数段階に
分けて調節可能と成し、種々の車両を牽引できる
ようにするにある。
上記目的を達成する為に、本発明は次の技術的
手段を有する。
手段を有する。
即ち、実施例に対応する添付図面中の符号を用
いてこれを説明すると、本願の第一の発明は車両
の主フレーム上の車載せ台を後方へ引出し且つ後
方へ傾斜させることによつて、その車載せ台の後
端を路面に接地可能とした車両積載車に於いて; 上記主フレーム2上に左右一対より成る補助フ
レーム3a,3bを配設し、この左右一対の補助
フレーム3a,3bの各々の後部4は主フレーム
2の後端5に回動自在に軸支されていると共に、
左右各々の前部7は主フレーム2上に支持された
左右一対の傾動油圧シリンダー8a,8bのピス
トン8c,8dが連結され、補助フレーム3を主
フレーム2に対して後方へ傾動可能と成し、更に
上記車載せ台12の下面に取着された左右一対の
スライダー14a,14bを上記補助フレーム3
の左右各々の摺動面に沿つて摺動自在と成すと共
に、この補助フレーム3の前部に支持された水平
動用油圧シリンダー15のピストン16を車載せ
台12に連結し、補助フレーム3に対して車載せ
台12を水平移動可能と成し、上記傾動用油圧シ
リンダー8a,8bのピストン8c,8dを後退
させて補助フレーム3を水平に位置させると共
に、水平動油圧シリンダー15のピストン16を
後退させて車載せ台12を収納位置へ位置させた
時に、上記車載せ台12の下面の左右一対のスラ
イダー14a,14bの前方部分が摺動接触する
左右一対のガイド体24a,24bを主フレーム
2上に設け、上記車載せ台12の下面の左右一対
のスライダー14a,14bが摺動接触する左右
一対の補助フレーム3a,3bの摺動面及び左右
一対のスライダー14a,14bの前部が摺動接
触するガイド体24上の摺動面の各々には、ナイ
ロン樹脂に黒鉛粉末粒子を注入して成型した摺動
板19が配設されていると共に、車載せ台12を
水平状態で格納位置に位置決めした時に、車載せ
台下面の左右一対のスライダー14a,14bの
前部に設けられたストツパー26が、主フレーム
2上に設けたストツパー受け29に嵌合し、上動
をロツクされるように構成され、このストツパー
受け29にもナイロン樹脂に黒鉛粉末粒子を注入
して成型した摺動板19が配設されていることを
特徴とする車両積載車であり、本願の第二の発明
は補助フレーム3の後方部分の中央に尾端35が
回動自在に支持された油圧シリンダー収容ケース
34を配し、他方、補助フレーム3の後端の中央
に、一対の側板36間に複数のピン差込穴37が
所定間隔を置いて形成されていて、このピン差込
穴37間に2本のピン38を平行に差込むように
した収容ケース受け装置39を設け、この収容ケ
ース受け装置39の2本の平行ピン38間に上記
収容ケース35を差込み可能と成すと共に、上記
2本の平行ピン38の差込位置を上下に調節し
て、上記収容ケース35の傾き角度を可変と成
し、而も上記収容ケース35内に、尾端が支持さ
れた油圧シリンダー32を配し、そのピストン4
0を収容ケース35の開口端41から後方へ引出
し可能と成して、そのピストン前端42に牽引す
べき車両44と係脱できる任意の係脱手段を取着
した牽引装置43を設けたことを特徴とする車両
積載車である。
いてこれを説明すると、本願の第一の発明は車両
の主フレーム上の車載せ台を後方へ引出し且つ後
方へ傾斜させることによつて、その車載せ台の後
端を路面に接地可能とした車両積載車に於いて; 上記主フレーム2上に左右一対より成る補助フ
レーム3a,3bを配設し、この左右一対の補助
フレーム3a,3bの各々の後部4は主フレーム
2の後端5に回動自在に軸支されていると共に、
左右各々の前部7は主フレーム2上に支持された
左右一対の傾動油圧シリンダー8a,8bのピス
トン8c,8dが連結され、補助フレーム3を主
フレーム2に対して後方へ傾動可能と成し、更に
上記車載せ台12の下面に取着された左右一対の
スライダー14a,14bを上記補助フレーム3
の左右各々の摺動面に沿つて摺動自在と成すと共
に、この補助フレーム3の前部に支持された水平
動用油圧シリンダー15のピストン16を車載せ
台12に連結し、補助フレーム3に対して車載せ
台12を水平移動可能と成し、上記傾動用油圧シ
リンダー8a,8bのピストン8c,8dを後退
させて補助フレーム3を水平に位置させると共
に、水平動油圧シリンダー15のピストン16を
後退させて車載せ台12を収納位置へ位置させた
時に、上記車載せ台12の下面の左右一対のスラ
イダー14a,14bの前方部分が摺動接触する
左右一対のガイド体24a,24bを主フレーム
2上に設け、上記車載せ台12の下面の左右一対
のスライダー14a,14bが摺動接触する左右
一対の補助フレーム3a,3bの摺動面及び左右
一対のスライダー14a,14bの前部が摺動接
触するガイド体24上の摺動面の各々には、ナイ
ロン樹脂に黒鉛粉末粒子を注入して成型した摺動
板19が配設されていると共に、車載せ台12を
水平状態で格納位置に位置決めした時に、車載せ
台下面の左右一対のスライダー14a,14bの
前部に設けられたストツパー26が、主フレーム
2上に設けたストツパー受け29に嵌合し、上動
をロツクされるように構成され、このストツパー
受け29にもナイロン樹脂に黒鉛粉末粒子を注入
して成型した摺動板19が配設されていることを
特徴とする車両積載車であり、本願の第二の発明
は補助フレーム3の後方部分の中央に尾端35が
回動自在に支持された油圧シリンダー収容ケース
34を配し、他方、補助フレーム3の後端の中央
に、一対の側板36間に複数のピン差込穴37が
所定間隔を置いて形成されていて、このピン差込
穴37間に2本のピン38を平行に差込むように
した収容ケース受け装置39を設け、この収容ケ
ース受け装置39の2本の平行ピン38間に上記
収容ケース35を差込み可能と成すと共に、上記
2本の平行ピン38の差込位置を上下に調節し
て、上記収容ケース35の傾き角度を可変と成
し、而も上記収容ケース35内に、尾端が支持さ
れた油圧シリンダー32を配し、そのピストン4
0を収容ケース35の開口端41から後方へ引出
し可能と成して、そのピストン前端42に牽引す
べき車両44と係脱できる任意の係脱手段を取着
した牽引装置43を設けたことを特徴とする車両
積載車である。
上記構成により、その動作を説明すると、車載
せ台12が定位置の収納位置にあるとすると、こ
れを後方へ引出し、且つ傾斜させるには次のよう
にする。即ち水平動用シリンダー15をやや駆動
して、車載せ台12下面のスライダー14のスト
ツパー26がストツパー受け29から外れる位置
迄車載せ台12をやや後退させる。この微後退の
時に、ストツパー受け29に配した黒鉛粒子入り
摺動体19及びスライダー14上の黒鉛粒子入り
摺動体19がスライダー14の摺動運動を円滑に
する。次いで一対の傾動用油圧シリンダー8a,
8b、そのピストン8c,8dの上昇により車載
せ台12を傾斜させる。この場合、傾動用油圧シ
リンダー8a,8b及びそのピストン8c,8d
は左右一対なので、従来のように左右への振れが
ほどんど生じない。次いで、水平動用シリンダー
15を駆動して、車載せ台12を後方へ引出す。
この場合、補助フレーム3上には、ナイロンに黒
鉛粒子を注入した摺動体19が配されているの
で、その摺動運動が円滑となる。
せ台12が定位置の収納位置にあるとすると、こ
れを後方へ引出し、且つ傾斜させるには次のよう
にする。即ち水平動用シリンダー15をやや駆動
して、車載せ台12下面のスライダー14のスト
ツパー26がストツパー受け29から外れる位置
迄車載せ台12をやや後退させる。この微後退の
時に、ストツパー受け29に配した黒鉛粒子入り
摺動体19及びスライダー14上の黒鉛粒子入り
摺動体19がスライダー14の摺動運動を円滑に
する。次いで一対の傾動用油圧シリンダー8a,
8b、そのピストン8c,8dの上昇により車載
せ台12を傾斜させる。この場合、傾動用油圧シ
リンダー8a,8b及びそのピストン8c,8d
は左右一対なので、従来のように左右への振れが
ほどんど生じない。次いで、水平動用シリンダー
15を駆動して、車載せ台12を後方へ引出す。
この場合、補助フレーム3上には、ナイロンに黒
鉛粒子を注入した摺動体19が配されているの
で、その摺動運動が円滑となる。
勿論上記と反対に、先に車載せ台12を後方へ
引出し、次いで傾斜させてもよい。これらの動作
を個々独立して出来る点に特徴がある。
引出し、次いで傾斜させてもよい。これらの動作
を個々独立して出来る点に特徴がある。
さて、上述した2動作により、あるいはその2
動作を細かに調節して、車載せ台12の後端を路
面33に接地させ、これにより車両を車載せ台1
2に載せる。この後、定位置の格納位置へ車載せ
台12を移動させるには、その反対を順次実施す
ればよい。格納位置に於いては、車載せ台12下
面の一対のスライダー14a,14b前端のスト
ツパー26が主フレーム2上の一対のストツパー
受け29に各々嵌合するので、不測に外れること
がなく安全である。
動作を細かに調節して、車載せ台12の後端を路
面33に接地させ、これにより車両を車載せ台1
2に載せる。この後、定位置の格納位置へ車載せ
台12を移動させるには、その反対を順次実施す
ればよい。格納位置に於いては、車載せ台12下
面の一対のスライダー14a,14b前端のスト
ツパー26が主フレーム2上の一対のストツパー
受け29に各々嵌合するので、不測に外れること
がなく安全である。
次に、他の車両44を牽引する場合には、上述
したように補助フレーム3及び車載せ台12を後
方へ傾斜させて、補助フレーム3及び車載せ台1
2の後端が牽引する作業に都合のよい高さとなる
ように位置決めする。他方、牽引用油圧シリンダ
ー32の収容ケース34の傾斜角度も丁度よい高
さとするように調節する。即ち、一対の側板36
間に差込む2本のピン38の差込穴37に対する
差込位置を調節し、その定めた位置のピン38間
に収容ケース35を差込む。この状態で収容ケー
ス35中の油圧シリンダー32のピストン40を
延出し、ピストン40の先端42の係脱手段によ
つて牽引すべき車両44を接続する。この後、車
載せ台12を水平に戻すと、牽引された車両44
の前部45が上昇せしめられ牽引可能となる。
したように補助フレーム3及び車載せ台12を後
方へ傾斜させて、補助フレーム3及び車載せ台1
2の後端が牽引する作業に都合のよい高さとなる
ように位置決めする。他方、牽引用油圧シリンダ
ー32の収容ケース34の傾斜角度も丁度よい高
さとするように調節する。即ち、一対の側板36
間に差込む2本のピン38の差込穴37に対する
差込位置を調節し、その定めた位置のピン38間
に収容ケース35を差込む。この状態で収容ケー
ス35中の油圧シリンダー32のピストン40を
延出し、ピストン40の先端42の係脱手段によ
つて牽引すべき車両44を接続する。この後、車
載せ台12を水平に戻すと、牽引された車両44
の前部45が上昇せしめられ牽引可能となる。
次に添付図面第1図〜第7図に従い本願の第一
の発明の好適な実施例を詳述する。
の発明の好適な実施例を詳述する。
図中に於いて、積載車全体を符号1で示す。こ
の積載車1は主フレーム2を後方に有する。次い
で3は補助フレームであり、これは左右一対、即
ち左側部3aと右側部3bを横部材3cによつて
結合したものである。
の積載車1は主フレーム2を後方に有する。次い
で3は補助フレームであり、これは左右一対、即
ち左側部3aと右側部3bを横部材3cによつて
結合したものである。
上記補助フレーム3の左側部3aと右側部3b
各々の後方4は、主フレーム2の左側部2aと右
側部2bの後端5に於いて各々回動ピン6によつ
て回動自在に軸支されている。
各々の後方4は、主フレーム2の左側部2aと右
側部2bの後端5に於いて各々回動ピン6によつ
て回動自在に軸支されている。
他方、補助フレーム3の左側部3aと右側部3
bの前端7には、主フレーム2の左側部2aと右
側部2bに各々支持された傾動用油圧シリンダー
8a,8bのピストン8c,8dが連結されてい
る。上記傾動用シリンダー8aと8bの主フレー
ム2の左側部2aと右側部2bに於ける支持の仕
方は、左側部2aと右側部2bに、支持ブラケツ
ト9aと9bを設け、ここに上記傾動用油圧シリ
ンダー8a,8bの尾端10を回動自在にピン1
1によつて軸支されている。
bの前端7には、主フレーム2の左側部2aと右
側部2bに各々支持された傾動用油圧シリンダー
8a,8bのピストン8c,8dが連結されてい
る。上記傾動用シリンダー8aと8bの主フレー
ム2の左側部2aと右側部2bに於ける支持の仕
方は、左側部2aと右側部2bに、支持ブラケツ
ト9aと9bを設け、ここに上記傾動用油圧シリ
ンダー8a,8bの尾端10を回動自在にピン1
1によつて軸支されている。
次に12は車載せ台を示し、全体が例えばアル
ミニウム製であり、その左右には、取外し可能な
サイドバー13が取着されている。そしてこの車
載せ台12の下面には、左右一対のスライダー1
4が取着せしめられている。そして、この車載せ
台12は、この下面の一対のスライダー14a,
14bを、上記の左右の補助フレーム3a,3b
に案内されて、その上方に摺動自在に配設されて
いる。
ミニウム製であり、その左右には、取外し可能な
サイドバー13が取着されている。そしてこの車
載せ台12の下面には、左右一対のスライダー1
4が取着せしめられている。そして、この車載せ
台12は、この下面の一対のスライダー14a,
14bを、上記の左右の補助フレーム3a,3b
に案内されて、その上方に摺動自在に配設されて
いる。
この摺動自在手段は後述する。
さて、補助フレーム3を構成する前方位置の横
部材3cには、水平動用油圧シリンダー15が固
定され、そのピストン16が車載せ台12の後端
に配したピストン受17に連結されている。
部材3cには、水平動用油圧シリンダー15が固
定され、そのピストン16が車載せ台12の後端
に配したピストン受17に連結されている。
而して、上記補助フレーム3a,3bの各々に
は、A位置に於いては、第3図に示すようにアン
グル部材18が取付けられ、その上面に、ナイロ
ン樹脂に黒鉛粉末粒子を混入して板状に成型した
摺動体19が固設されている。
は、A位置に於いては、第3図に示すようにアン
グル部材18が取付けられ、その上面に、ナイロ
ン樹脂に黒鉛粉末粒子を混入して板状に成型した
摺動体19が固設されている。
そしてこの摺動体19に案内されて摺動するよ
うに上記車載せ台12の一対のスライダー14
a,14bが位置している。即ち、上記一対のス
ライダー14a,14bの各々は断面形状がヨ字
型を呈し、中部材20の下面21が上記摺動体1
9に接つするようにして配設されている。同じよ
うに、補助フレーム4a,4bの各々には、B位
置、C位置に於いて、第3図に示すようにアング
ル部材18が取付けられ、その下面にナイロン樹
脂に黒鉛粉末粒子を混入して板状に成型した摺動
体19が固設されていて、一対のスライダー14
a,14bの各々の下部材22の上面23がこの
摺動体19に接つするようにして配設されてい
る。
うに上記車載せ台12の一対のスライダー14
a,14bが位置している。即ち、上記一対のス
ライダー14a,14bの各々は断面形状がヨ字
型を呈し、中部材20の下面21が上記摺動体1
9に接つするようにして配設されている。同じよ
うに、補助フレーム4a,4bの各々には、B位
置、C位置に於いて、第3図に示すようにアング
ル部材18が取付けられ、その下面にナイロン樹
脂に黒鉛粉末粒子を混入して板状に成型した摺動
体19が固設されていて、一対のスライダー14
a,14bの各々の下部材22の上面23がこの
摺動体19に接つするようにして配設されてい
る。
次に主フレーム2の前方部分の左右には、一対
のガイド体24a,24bが固設されていて、上
記主フレーム2上に上記補助フレーム3a,3b
及び車載せ台12が水平に位置決めされた時に、
上記車載せ台12の下面の一対のスライダー14
a,14bが丁度その上に載るように構成されて
いる。そして、ガイド体24a,24bの各々の
後方位置には、ナイロン樹脂に黒鉛粉末粒子を注
入した摺動体19が配設され、この面を摺動する
ようにして上記の車載せ台12が動くようになつ
ている。
のガイド体24a,24bが固設されていて、上
記主フレーム2上に上記補助フレーム3a,3b
及び車載せ台12が水平に位置決めされた時に、
上記車載せ台12の下面の一対のスライダー14
a,14bが丁度その上に載るように構成されて
いる。そして、ガイド体24a,24bの各々の
後方位置には、ナイロン樹脂に黒鉛粉末粒子を注
入した摺動体19が配設され、この面を摺動する
ようにして上記の車載せ台12が動くようになつ
ている。
この場合、上記摺動体19は、斜めに配設さ
れ、各スライダー14a,14bの角部に当つて
それを案内するようになつている。更に、一対の
スライダー14a,14bの各々の内面25に
は、山形のストツパー26が取着され、他方ガイ
ド体24a,24bの前端付近には、各々上部板
27と垂直板28より成るストツパー受け29が
取着しており、上記上部板26の裏面にナイロン
樹脂に黒鉛粉末粒子を注入して板状に成型した摺
動体19が配設されている。これは車載せ台12
を定位置の格納位置へ納めた時に、車載せ台12
の一対のスライダー14a,14bのストツパー
26が、このストツパー受け29の上部板27の
摺動体19下に摺動して案内されて、そこに嵌合
するもので、これにより車載せ台12が不測に上
方へ動くことが阻止される。
れ、各スライダー14a,14bの角部に当つて
それを案内するようになつている。更に、一対の
スライダー14a,14bの各々の内面25に
は、山形のストツパー26が取着され、他方ガイ
ド体24a,24bの前端付近には、各々上部板
27と垂直板28より成るストツパー受け29が
取着しており、上記上部板26の裏面にナイロン
樹脂に黒鉛粉末粒子を注入して板状に成型した摺
動体19が配設されている。これは車載せ台12
を定位置の格納位置へ納めた時に、車載せ台12
の一対のスライダー14a,14bのストツパー
26が、このストツパー受け29の上部板27の
摺動体19下に摺動して案内されて、そこに嵌合
するもので、これにより車載せ台12が不測に上
方へ動くことが阻止される。
尚、上記摺動体19の取付穴が長穴に形成され
ているので、摺動に伴なつて減つた時にこの摺動
体19の高さを調整することが可能である。且つ
車載せ台12の後端はテーパー状30に形成さ
れ、又補助フレーム3a,3bの後端には補助脚
31が取着されている。
ているので、摺動に伴なつて減つた時にこの摺動
体19の高さを調整することが可能である。且つ
車載せ台12の後端はテーパー状30に形成さ
れ、又補助フレーム3a,3bの後端には補助脚
31が取着されている。
次にこの第一の発明の実施例の使用例を説明す
る。
る。
車載せ台12が定位置の収納位置にあるとする
と、これを後方へ引き出し、且つ傾斜させるには
次のようにする。即ち、水平動油圧シリンダー1
5をやや駆動して上記車載せ台12の下面の一対
のスライダー14a,14bの各々のストツパー
26が各々のストツパー受け29から脱着する位
置まで後方に引出し停止する。
と、これを後方へ引き出し、且つ傾斜させるには
次のようにする。即ち、水平動油圧シリンダー1
5をやや駆動して上記車載せ台12の下面の一対
のスライダー14a,14bの各々のストツパー
26が各々のストツパー受け29から脱着する位
置まで後方に引出し停止する。
次いで、一対の傾動用油圧シリンダー8a,8
bを駆動して、そのピストン8c,8dの上昇に
より上記補助フレーム3が傾斜すると共に上記車
載せ台12も同伴して上方に傾斜する。即ち第6
図に示すように該一対の傾動油圧シリンダー8
a,8bのピストン8c,8dを上昇することに
よつて該補助フレーム3の後方4の回動ピン6を
中心として回動し且つ上記補助フレーム3の後端
の補助脚31が路面33に接地することにより上
記動作は完了する。
bを駆動して、そのピストン8c,8dの上昇に
より上記補助フレーム3が傾斜すると共に上記車
載せ台12も同伴して上方に傾斜する。即ち第6
図に示すように該一対の傾動油圧シリンダー8
a,8bのピストン8c,8dを上昇することに
よつて該補助フレーム3の後方4の回動ピン6を
中心として回動し且つ上記補助フレーム3の後端
の補助脚31が路面33に接地することにより上
記動作は完了する。
次いで、上記補助フレーム3の横部材3cに取
着されている水平動油圧シリンダー15を駆動し
て、そのピストン16を伸ばすことによつて上記
車載せ台12が後方に移動する。即ち第7図に示
すように、上記車載せ台12の後端のテーパー部
30が路面33に接地した所で上記水平動油圧シ
リンダー15を停止する。又上記と反対に、先に
該車載せ台12を後方に引出し、次いで傾斜させ
ることも可能である。即ち、上記傾動動作と水平
動作は個々独立した油圧シリンダーを用いてい
る。
着されている水平動油圧シリンダー15を駆動し
て、そのピストン16を伸ばすことによつて上記
車載せ台12が後方に移動する。即ち第7図に示
すように、上記車載せ台12の後端のテーパー部
30が路面33に接地した所で上記水平動油圧シ
リンダー15を停止する。又上記と反対に、先に
該車載せ台12を後方に引出し、次いで傾斜させ
ることも可能である。即ち、上記傾動動作と水平
動作は個々独立した油圧シリンダーを用いてい
る。
従つて上記2動作を細かく調節することが可能
なので、上記車載せ台12を路面33に、より安
全に且つ確実に接地させることが可能である。次
いで目的とする車両44を該車載せ台12に載せ
る。この後の定位置への格納位置へ移動させるに
は、上記した反対を順次実施すればよい。
なので、上記車載せ台12を路面33に、より安
全に且つ確実に接地させることが可能である。次
いで目的とする車両44を該車載せ台12に載せ
る。この後の定位置への格納位置へ移動させるに
は、上記した反対を順次実施すればよい。
上記の過程に於いて、該補助フレーム3には摺
動体19が固設されており、この摺動体19に案
内されて摺動するように上記車載せ台12の下面
の一対のスライダー14a,14bが位置してい
る。且つこの摺動体19の役割は、上記一対のス
ライダー14a,14bの前後方向への摺動運動
を円滑に行なうものである。又主フレーム2の前
方の一対のガイド体24a,24bにも上記摺動
体19が斜めに固設され、上記各スライダー14
a,14bの角部に当つてこれを案内している。
動体19が固設されており、この摺動体19に案
内されて摺動するように上記車載せ台12の下面
の一対のスライダー14a,14bが位置してい
る。且つこの摺動体19の役割は、上記一対のス
ライダー14a,14bの前後方向への摺動運動
を円滑に行なうものである。又主フレーム2の前
方の一対のガイド体24a,24bにも上記摺動
体19が斜めに固設され、上記各スライダー14
a,14bの角部に当つてこれを案内している。
従つて、上記補助フレーム3上の摺動体19と
上記主フレーム2の一対のガイド体24a,24
bに各々固設されている摺動体19によつて、上
記スライダー14を前後方向に円滑に摺動せしめ
ると共に、加えて左右方向の該スライダー14の
振れを防止する役目もかねそなえたものである。
上記主フレーム2の一対のガイド体24a,24
bに各々固設されている摺動体19によつて、上
記スライダー14を前後方向に円滑に摺動せしめ
ると共に、加えて左右方向の該スライダー14の
振れを防止する役目もかねそなえたものである。
又上記ストツパー受け29の摺動体19は上記
車載せ台12が定位置の格納位置へ位置決めされ
ている時に不測の外力が加わつても該車載せ台1
2が外れて移動することのないように確実にロツ
クするためのものである。
車載せ台12が定位置の格納位置へ位置決めされ
ている時に不測の外力が加わつても該車載せ台1
2が外れて移動することのないように確実にロツ
クするためのものである。
且つ上記摺動体19はナイロン樹脂に黒鉛粉末
粒子を混入して板状に成型されたものであり、又
この摺動体19は低摩擦係数の特性を有しながら
而も耐摩耗性を有するものである。従つて使用経
過に係わらず摩耗度が少なく常時摺動運動を円滑
に行うことが可能であり、加えてより安価に製造
でき而も取付及び交換がより容易にできる本願特
有の利点を有するものである。
粒子を混入して板状に成型されたものであり、又
この摺動体19は低摩擦係数の特性を有しながら
而も耐摩耗性を有するものである。従つて使用経
過に係わらず摩耗度が少なく常時摺動運動を円滑
に行うことが可能であり、加えてより安価に製造
でき而も取付及び交換がより容易にできる本願特
有の利点を有するものである。
次に添付図面第8図、第9図に従い本願の第二
の発明の好適な実施例を詳述する。
の発明の好適な実施例を詳述する。
図中34は角形の収容ケースを示し、この収容
ケース34の尾端35は補助フレーム3の後方の
中央にピン46によつて回動自在に軸支されてい
る。他方上記補助フレーム3の後端の中央に一対
の側板36が下方に向かつて取着せしめられ、こ
の一対の側板36には所定間隔を置いて複数のピ
ン差込穴37が形成されている。このピン差込穴
37間に2本のピン38を平行に差込むようにし
た収容ケース受け装置39が設けられている。
ケース34の尾端35は補助フレーム3の後方の
中央にピン46によつて回動自在に軸支されてい
る。他方上記補助フレーム3の後端の中央に一対
の側板36が下方に向かつて取着せしめられ、こ
の一対の側板36には所定間隔を置いて複数のピ
ン差込穴37が形成されている。このピン差込穴
37間に2本のピン38を平行に差込むようにし
た収容ケース受け装置39が設けられている。
この収容ケース受け装置39の2本の平行なピ
ン38間に上記角形の収容ケース34を差込み支
持する。この時、上記収容ケース34の傾き角度
を上下2本の平行なピン38によつて調節可能で
ある。そして上記角形の収容ケース34内に尾端
が支持された油圧シリンダー32を配し、そのピ
ストン40を上記収容ケース34の開口端41か
ら後方へ引出し可能と成つている。更にこのピス
トン40の前端42には牽引すべき車両44を係
脱できる任意の係脱手段を取着した牽引装置43
が配設されている。
ン38間に上記角形の収容ケース34を差込み支
持する。この時、上記収容ケース34の傾き角度
を上下2本の平行なピン38によつて調節可能で
ある。そして上記角形の収容ケース34内に尾端
が支持された油圧シリンダー32を配し、そのピ
ストン40を上記収容ケース34の開口端41か
ら後方へ引出し可能と成つている。更にこのピス
トン40の前端42には牽引すべき車両44を係
脱できる任意の係脱手段を取着した牽引装置43
が配設されている。
次に第二の発明の実施例の使用例を説明する。
即ち、他の車両44を牽引する場合には上述した
ように、補助フレーム3及び車載せ台12を後方
へ傾斜させて、該補助フレーム3及び該車載せ台
12の後端が牽引する作業に都合がよい高さにな
るように位置決めする。
即ち、他の車両44を牽引する場合には上述した
ように、補助フレーム3及び車載せ台12を後方
へ傾斜させて、該補助フレーム3及び該車載せ台
12の後端が牽引する作業に都合がよい高さにな
るように位置決めする。
他方牽引用油圧シリンダー32の収容ケース3
4の傾斜角度も丁度よい高さになるように調節す
る。即ち一対の側板36間に差込む2本のピン3
8の差込穴37に対する差込み位置を調節し、そ
の定めた位置のピン38間に上記収容ケース35
を差込む。この状態で収容ケース34中の油圧シ
リンダー32を駆動してピストン40を延出し、
該ピストン40の先端42の係脱手段によつて牽
引すべき車両44を接続する。この後、上記車載
せ台12を水平に戻すことによつて、牽引された
車両44の前部45が上昇せしめられ牽引可能と
なる。
4の傾斜角度も丁度よい高さになるように調節す
る。即ち一対の側板36間に差込む2本のピン3
8の差込穴37に対する差込み位置を調節し、そ
の定めた位置のピン38間に上記収容ケース35
を差込む。この状態で収容ケース34中の油圧シ
リンダー32を駆動してピストン40を延出し、
該ピストン40の先端42の係脱手段によつて牽
引すべき車両44を接続する。この後、上記車載
せ台12を水平に戻すことによつて、牽引された
車両44の前部45が上昇せしめられ牽引可能と
なる。
尚、上記牽引装置43に目的とする車両44を
接続する場合その車両44の前部45以外に後部
を接続して用いることもできる。そして、牽引す
べき車両44に合わせて、その傾き角度を数段階
に分けて調節することができるのであらゆる種類
の車両に対応することが可能である。
接続する場合その車両44の前部45以外に後部
を接続して用いることもできる。そして、牽引す
べき車両44に合わせて、その傾き角度を数段階
に分けて調節することができるのであらゆる種類
の車両に対応することが可能である。
以上詳述した如く、本願の第一の発明の効果は
後方への引出し運動と、後方への傾斜運動を
個々独立して実行でき、而も時間的にも何れか一
方を自由に先に実行可能とし得る車両積載車を提
供できるものである。これにより、積載場所の条
件が厳しい所でもより容易な車両を積載でき、且
つ降すことができ、自由な使用をより可能とする
車両積載車を提供できるものである。又車載せ
台12の後方への引出しの為の摺動運動を可能と
するものとして、コロのようなものを一切用い
ず、安価な低摩擦係数の部材を用いることによ
り、より安価に製造でき、且つ取付け及び交換が
より容易な車両積載車を提供できるにある。加え
て摺動運動を可能にする摺動部材として、低摩
擦係数の特性を有しながら、同時に耐摩耗性を有
する素材を用いることにより、使用経過に係わら
ず、摩耗度が少なく、常時引出し運動を円滑に可
能にする手段を提供できる。而も仮に摩耗が進
んだ場合に於いても、コロのように摺動接触面と
の間にガタを生ずることなく常時摺動運動を円滑
にできる手段を提供できる。且つ車載せ台12
が定位置の格納位置へ位置決めされている時に不
測の外力が加わつても車載せ台12が定位置から
外れて移動することのないより安全な手段を備え
た車両積載車を提供できる。
後方への引出し運動と、後方への傾斜運動を
個々独立して実行でき、而も時間的にも何れか一
方を自由に先に実行可能とし得る車両積載車を提
供できるものである。これにより、積載場所の条
件が厳しい所でもより容易な車両を積載でき、且
つ降すことができ、自由な使用をより可能とする
車両積載車を提供できるものである。又車載せ
台12の後方への引出しの為の摺動運動を可能と
するものとして、コロのようなものを一切用い
ず、安価な低摩擦係数の部材を用いることによ
り、より安価に製造でき、且つ取付け及び交換が
より容易な車両積載車を提供できるにある。加え
て摺動運動を可能にする摺動部材として、低摩
擦係数の特性を有しながら、同時に耐摩耗性を有
する素材を用いることにより、使用経過に係わら
ず、摩耗度が少なく、常時引出し運動を円滑に可
能にする手段を提供できる。而も仮に摩耗が進
んだ場合に於いても、コロのように摺動接触面と
の間にガタを生ずることなく常時摺動運動を円滑
にできる手段を提供できる。且つ車載せ台12
が定位置の格納位置へ位置決めされている時に不
測の外力が加わつても車載せ台12が定位置から
外れて移動することのないより安全な手段を備え
た車両積載車を提供できる。
且つ本願の第二の発明は、上記の効果に加え
て、他の車両を牽引できる手段を備えた車両積載
車を提供できるにある。而もこの牽引手段は、牽
引すべき車両44に合わせて、その傾き角度を数
段階に分けて調節可能と成し、種々の車両を牽引
できる等の種々の利点を有するものである。
て、他の車両を牽引できる手段を備えた車両積載
車を提供できるにある。而もこの牽引手段は、牽
引すべき車両44に合わせて、その傾き角度を数
段階に分けて調節可能と成し、種々の車両を牽引
できる等の種々の利点を有するものである。
添付図面第1図〜第7図は第一の発明を示し、
第1図は車両積載車全体の側面図、第2図は第1
図の矢示P方向から見た正面図、第3図は第1図
の矢示P方向より見た背面図、第4図は第1図の
X−X線に沿う縦断側面図、第5図は第1図のY
−Y線に沿う縦断側面図、第6図は車載せ台を後
方に傾斜させた所を示す側面図、第7図は第6図
の車載せ台を路面に接地させた所を示す側面図、
第8図、第9図は第二の発明を示し、第8図は車
両を牽引している所を示す側面図、第9図は第8
図の矢示Sの拡大図をそれぞれ示している。 尚、図中1……積載車全体、2……主フレー
ム、2a……左側部、2b……右側部、3……補
助フレーム、3a……左側部、3b……右側部、
4……補助フレームの後方、5……主フレームの
後端、8……傾動用油圧シリンダー、8a,8b
……シリンダー、8c,8d……ピストン、12
……車載せ台、14a,b……スライダー、15
……水平動用油圧シリンダー、16……水平動用
ピストン、19……摺動体、24a,24b……
ガイド体、26……ストツパー、29……ストツ
パー受け、33……路面、34……収容ケース、
35……収容ケースの尾端、36……側板、37
……ピン差込穴、38……ピン、39……収容ケ
ース受け装置、40……牽引用油圧シリンダーの
ピストン、41……開口端、42……ピストンの
前端、43……牽引装置、44……車両、をそれ
ぞれ示している。
第1図は車両積載車全体の側面図、第2図は第1
図の矢示P方向から見た正面図、第3図は第1図
の矢示P方向より見た背面図、第4図は第1図の
X−X線に沿う縦断側面図、第5図は第1図のY
−Y線に沿う縦断側面図、第6図は車載せ台を後
方に傾斜させた所を示す側面図、第7図は第6図
の車載せ台を路面に接地させた所を示す側面図、
第8図、第9図は第二の発明を示し、第8図は車
両を牽引している所を示す側面図、第9図は第8
図の矢示Sの拡大図をそれぞれ示している。 尚、図中1……積載車全体、2……主フレー
ム、2a……左側部、2b……右側部、3……補
助フレーム、3a……左側部、3b……右側部、
4……補助フレームの後方、5……主フレームの
後端、8……傾動用油圧シリンダー、8a,8b
……シリンダー、8c,8d……ピストン、12
……車載せ台、14a,b……スライダー、15
……水平動用油圧シリンダー、16……水平動用
ピストン、19……摺動体、24a,24b……
ガイド体、26……ストツパー、29……ストツ
パー受け、33……路面、34……収容ケース、
35……収容ケースの尾端、36……側板、37
……ピン差込穴、38……ピン、39……収容ケ
ース受け装置、40……牽引用油圧シリンダーの
ピストン、41……開口端、42……ピストンの
前端、43……牽引装置、44……車両、をそれ
ぞれ示している。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 車両の主フレーム上の車載せ台を後方へ引出
し且つ後方へ傾斜させることによつて、その車載
せ台の後端を路面に接地可能とした車両積載車に
於いて; 上記主フレーム2上に左右一対より成る補助フ
レーム3a,3bを配設し、この左右一対の補助
フレーム3a,3bの各々の後部4は主フレーム
2の後端5に回動自在に軸支されていると共に、
左右各々の前部7は主フレーム2上に支持された
左右一対の傾動油圧シリンダー8a,8bのピス
トン8c,8dが連結され、補助フレーム3を主
フレーム2に対して後方へ傾動可能と成し、更に
上記車載せ台12の下面に取着された左右一対の
スライダー14a,14bを上記補助フレーム3
の左右各々の摺動面に沿つて摺動自在と成すと共
に、この補助フレーム3の前部に支持された水平
動用油圧シリンダー15のピストン16を車載せ
台12に連結し、補助フレーム3に対して車載せ
台12を水平移動可能と成し、上記傾動用油圧シ
リンダー8a,8bのピストン8c,8dを後退
させて補助フレーム3を水平に位置させると共
に、水平動油圧シリンダー15のピストン16を
後退させて車載せ台12を収納位置へ位置させた
時に、上記車載せ台12の下面の左右一対のスラ
イダー14a,14bの前方部分が摺動接触する
左右一対のガイド体24a,24bを主フレーム
2上に設け、上記車載せ台12の下面の左右一対
のスライダー14a,14bが摺動接触する左右
一対の補助フレーム3a,3bの摺動面及び左右
一対のスライダー14a,14bの前部が摺動接
触するガイド体24上の摺動面の各々には、ナイ
ロン樹脂に黒鉛粉末粒子を注入して成型した摺動
板19が配設されていると共に、車載せ台12を
水平状態で格納位置に位置決めした時に、車載せ
台下面の左右一対のスライダー14a,14bの
前部に設けられたストツパー26が、主フレーム
2上に設けたストツパー受け29に嵌合し、上動
をロツクされるように構成され、このストツパー
受け29にもナイロン樹脂に黒鉛粉末粒子を注入
して成型した摺動板19が配設されていることを
特徴とする車両積載車。 2 車両の主フレーム上の車載せ台を後方へ引出
し且つ後方へ傾斜させることによつて、その車載
せ台の後端を路面に接地可能とした車両積載車に
於いて; 上記主フレーム2上に左右一対より成る補助フ
レーム3a,3bを配設し、この左右一対の補助
フレーム3a,3bの各々の後部4は主フレーム
2の後端5に回動自在に軸支されていると共に、
左右各々の前部7は主フレーム2上に支持された
左右一対の傾動油圧シリンダー8a,8bのピス
トン8c,8dが連結され、補助フレーム3を主
フレーム2に対して後方へ傾動可能と成し、更に
上記車載せ台12の下面に取着された左右一対の
スライダー14a,14bを上記補助フレーム3
の左右各々の摺動面に沿つて摺動自在と成すと共
に、この補助フレーム3の前部に支持された水平
動用油圧シリンダー15のピストン16を車載せ
台12に連結し、補助フレーム3に対して車載せ
台12を水平移動可能と成し、上記傾動用油圧シ
リンダー8a,8bのピストン8c,8dを後退
させて補助フレーム3を水平に位置させると共
に、水平動油圧シリンダー15のピストン16を
後退させて車載せ台12を収納位置へ位置させた
時に、上記車載せ台12の下面の左右一対のスラ
イダー14a,14bの前方部分が摺動接触する
左右一対のガイド体24a,24bを主フレーム
2上に設け、上記車載せ台12の下面の左右一対
のスライダー14a,14bが摺動接触する左右
一対の補助フレーム3a,3bの摺動面及び左右
一対のスライダー14a,14bの前部が摺動接
触するガイド体24上の摺動面の各々には、ナイ
ロン樹脂に黒鉛粉末粒子を注入して成型した摺動
板19が配設されていると共に、車載せ台12を
水平状態で格納位置に位置決めした時に、車載せ
台下面の左右一対のスライダー14a,14bの
前部に設けられたストツパー26が、主フレーム
2上に設けたストツパー受け29に嵌合し、上動
をロツクされるように構成され、このストツパー
受け29にもナイロン樹脂に黒鉛粉末粒子を注入
して成型した摺動板19が配設されていることを
特徴とする車両積載車に於いて、補助フレーム3
の後方部分の中央に尾端35が回動自在に支持さ
れた油圧シリンダー収容ケース34を配し、他
方、補助フレーム3の後端の中央に、一対の側板
36間に複数のピン差込穴37が所定間隔を置い
て形成されていて、このピン差込穴37間に2本
のピン38を平行に差込むようにした収容ケース
受け装置39を設け、この収容ケース受け装置3
9の2本の平行ピン38間に上記収容ケース35
を差込み可能と成すと共に、上記2本の平行ピン
38の差込位置を上下に調節して、上記収容ケー
ス35の傾き角度を可変と成し、而も上記収容ケ
ース35内に、尾端が支持された油圧シリンダー
32を配し、そのピストン40を収容ケース35
の開口端41から後方へ引出し可能と成して、そ
のピストン前端42に牽引すべき車両44と係脱
できる任意の係脱手段を取着した牽引装置43を
設けたことを特徴とする車両積載車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26727786A JPS63121544A (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | 車両積載車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26727786A JPS63121544A (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | 車両積載車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63121544A JPS63121544A (ja) | 1988-05-25 |
JPH0352370B2 true JPH0352370B2 (ja) | 1991-08-09 |
Family
ID=17442600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26727786A Granted JPS63121544A (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | 車両積載車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63121544A (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0239936U (ja) * | 1988-02-19 | 1990-03-19 | ||
JPH0536744Y2 (ja) * | 1988-05-09 | 1993-09-17 | ||
JPH0541073Y2 (ja) * | 1988-11-14 | 1993-10-18 | ||
JPH0414547U (ja) * | 1990-05-29 | 1992-02-05 | ||
JP2536585Y2 (ja) * | 1991-07-09 | 1997-05-21 | 新明和工業株式会社 | 貨物運搬車 |
JPH057534U (ja) * | 1991-07-16 | 1993-02-02 | 新明和工業株式会社 | 貨物運搬車 |
JP2736204B2 (ja) * | 1992-06-05 | 1998-04-02 | 極東開発工業株式会社 | 貨物自動車 |
JP3265421B2 (ja) | 1998-05-19 | 2002-03-11 | 田井能自動車株式会社 | 車両積み下ろし方法および同装置 |
JP5111171B2 (ja) * | 2008-03-10 | 2012-12-26 | 日野自動車株式会社 | 大型車両用のフレーム穴間隔測定装置 |
JP5411647B2 (ja) * | 2009-10-09 | 2014-02-12 | 株式会社タダノ | 車輌運搬車の荷台調芯装置 |
JP5666507B2 (ja) * | 2012-06-15 | 2015-02-12 | 株式会社Ihi検査計測 | 車両搬送装置と、これを用いたx線検査方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3421645A (en) * | 1966-06-30 | 1969-01-14 | Edwin V Bishop | Power loading and unloading truck body |
US3485400A (en) * | 1967-11-29 | 1969-12-23 | Charles W Pewthers | Vehicle with sliding and tilting bed |
-
1986
- 1986-11-10 JP JP26727786A patent/JPS63121544A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3421645A (en) * | 1966-06-30 | 1969-01-14 | Edwin V Bishop | Power loading and unloading truck body |
US3485400A (en) * | 1967-11-29 | 1969-12-23 | Charles W Pewthers | Vehicle with sliding and tilting bed |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63121544A (ja) | 1988-05-25 |
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