JPH03503724A - 組織を操作しかつ固定する方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 しかつ　　　　　′お　び 技盪塁分！ 本発明は、軟骨および同様の線維組織を関節内で操作しかつ固定する方法および 装置に関する。

ｌ未Ω並通 慣用されている医療用クランプは、関節鏡手術の間、関節内で軟骨その他の組織 を操作するために使用されるとき、若干の不利を有する。まず、前記クランプは 、前記軟骨から外れる傾向がある。さらに、前記関節内の比較的小さいスペース に関しての前記クランプの大きさが、円刃刀または関節鏡のような他の外科器具 を、前記関節の限られたスペース内で操作することを困難にする。そのようなり ランプは、また、前記関節鏡によフて与えられる関節の内側の視野を妨げる。ク ランプは、切開から関節内に導かれなければならないため、切開の位置によって 、クランプの操作範囲が限られる。軟骨に所望の方向へ牽引を加えるため、前記 軟骨から前記クランプを取り外し、別の切開からクランプを再導入し、そして軟 骨を再固定することが必要となることもある。

靭帯または鍵のような引き裂かれた線維組織を回復したり、そのような組織を骨 に再癒合する必要性はしばしばある。ある場合には、２つの針を関節内に挿入し 、その後、ループを形成するため縫合糸をそれらに通して線維組織の引き裂かれ た部分を再癒合することが可能であるが、そのような処置は、複雑であり、また 時間がかかるため好ましくない。一層根治的な関節切開に代えることもまた、増 加する量の外傷と、そのような処置の使用において直面する増加する病状とのゆ えに、好ましくない。

後に要約および詳細な説明において説明するように、本発明は、軟骨やその他の 線維組織を操作するための、また前記組織を別の組織または骨に固定するための 、比較的コンパクトな使用し易い装置を提供する。一般的に関連する技術文献と して、次のものがある。すなわち、アレンの米国特許第３，６９９．９６９号明 細書、シャイ　・ンの米国特許第３，５２７，２２３号明細書、ウーの米国特許 第３．９４３．９３２３−明細書、アルメンの米国特許第３，５００，８２０号 明細書、ジョンソンばかの米国特許第３，８７１，３６８号明細書およびスミス の米国特許第４．２４３，０３７号明細書である。これら文献のいずれも、関節 鏡手術の間、線維組織を操作するのに適した、または線維組織を骨もしくは他の 線維組織に効果的に再癒合するのに適した方法または装置を開示していない。

主咀曵週透 組織を操作するだめの慣用されている医療用クランプの使用に関連する前述の問 題は、関節鏡手術の間、組織を操作しかつ固定する装置および関連する方法を提 供する本発明によって解消される。前記装置は、そのような手術の間、前記組織 を固定し、関節内での他の器具の使用の妨げとなるのを最小にする。

前記装置は、特に、伸長した形状のアンカ部材を含み、該アンカ部材は、その長 さのほぼ中央に取り付けられた縫合糸を有する。前記アシ力部材は、前記縫合糸 を組織から伸ばした状態で前記組織に挿入され、前記組織を関節内で操作するた めの機構を提供する。前記アシ力部材の端面は、該アンカ部材の前記組織を通る 動きを容易にするため斜めにすることができる。

１「記アンカ部材を挿入する好ましい手段は、尖端と開口したバットとを有する 中空の針を含む。この針と等しいか、この針より長い中空のチューブが前記針内 を滑動する。制限機構が、前記針の前記バットと前記中空のチューブの対応する 部分とに設けられ、前記チューブが前記針の前記尖端を越えて外方へ伸びないよ うに、前記チューブを前記針内に選択的に位置させる。

前記アンカ部材は、前記中空の針の前記尖端内に、変形したＵ字形状か、または 正常な実質的に真直ぐな形状で位置する。前記縫合糸は、前記チューブの孔を通 フて前記アシ力部材から伸びる。

取外し可能な保護管が、前記針の前記尖端に嵌合され、前記アンカ部材を前記中 空の針に挿入する過程の間、前記尖端が前記縫合糸または前記アンカ部材を切断 するのを防止する。

前記アンカ部材を前記針の尖端内に位置させて、前記針の尖端は、外科的処置の 間、関節に挿入される。前記針の尖端は、固定されるべき組織に突き刺され、該 組織を実質的に貫通する。前記制限機構は、前記チューブが前記針の尖端に向け て押し動かされるように操作され、これによって、前記アシ力部材を前記針の尖 端から固定されるべき組織の片に、または組織の片の背後に押し出す。

前記アンカ部材が前記針の前記尖端から押し出されると、アシ力部材は、前記縫 合糸の伸びる方向に対してほぼ直角な方向をとる。前記針とチューブとは、その 後、関節から取り外され、前記縫合糸を前記組織を通して前記関節から伸ばした 状態にする。前記組織は、前記縫合糸に引っ張り力を加えることによって操作さ れる。

前記組織を押すことが好ましい場合、前記縫合糸は、前記チューブに再び通され るか、または前言己チューブに通されたまま維持される。前記組織は、その後、 前記縫合糸に引っ張り力を加えることによりて、前記チューブと前記アシ力部材 との間にしっかり保持される。前記組織を異なる角度から、または異なる切開を 通して調節することが好ましい場合、フックを端部に備える器具を、前記縫合糸 を引っ掛けて前記組織を引っ張るため別の切開に通すことができる。前記組織を この方法で動かすことは、前記アンカ部材を前記組織から取り外すことなく可能 である、ということが明らかであろう。必要な場合、訂記組織は、ひとたび該組 織が前記関節から外科的に自由にされると、前記縫合糸への引っ張り力によって 関節から除去される。

随または靭帯のような線維組織を骨に永久的に再癒合することが１．シばしば好 ましい。組織を固定する装置の別の実施例は、その目的のために設けら第１てい る。特に、この実施例の装置は、ベースと少なくと６２つの脚とを有する変形可 能なアンカ部材を含む。各脚は、前記ベースに取り付けられ、そこから伸びて外 方端で終っている。縫合糸は前記アンカ部材の前記ベースに取り付けられる。前 記アシ力部材は、該アシ力部材に弛緩した位置をとらせるため、弾力性のある材 料で形成される。前記弛緩した位置では、前記脚の端部は、その間に最大間隔を おいて隔てられる。前記アンカ部材は変形可能であり、変形した位置では、前記 脚の端部は、前記最大間隔より小さい最小間隔をおいて隔てられる。

前記変形した位置では、前記アンカ部材は、前記組織が前記骨に取り付けられる べき箇所で前記骨に開けられている孔内に挿入可能である。航記孔は、前記アシ 力部材の脚の端部間の前記最大間隔より小さい直径を有する。その結果、前記ア ンカ部材を前記孔に挿入すると、前記゛Ｙアシ力部材脚の前記端部は、前記孔内 で前記骨を支持し、前記縫合糸が前記孔から伸びる。前記縫合糸に引っ張り力が 加えられるときには、前記脚の前記端部は前記骨に食い込み、前記アシ力部材の 前記孔からの取外しに抵抗する。

前記アシ力部材を前記孔に固定した状態で、前記縫合糸は、前記組織を前記骨に 固定するため利用できる。前記組織を前記骨に固定するため前記縫合糸を使用す る１つの方法は、前記組織を前記骨に押し付けるために前記縫合糸にリテーナを 取り付けることである。

該リテーナは、縫合糸が係合する弾力性のあるエツジおよびコーナを含み、前記 縫合糸に沿って一方向へ滑動可能である。しかし、反対方向では前記縫合糸をつ かみ、滑動に抵抗する。これによって、リテーナは、前記組織が前記骨に適切に 再癒合できるように、治療中前記組織を前記骨に保持する。

周囲組織の長引かされた刺激を避けるため、前記アシ力部材、縫合糸およびリテ ーナは、身体によって徐々に吸収される材料で作ることができる。

本発明の前述したおよび他の特徴は１図面を参照しての以下の詳細な説明により 、一層容易に理解されるであろう。

置皿Ω箇皇皇盈朋 第１図は、一部を破断して示す、本発明に係る組織を操作しかつ固定する装置の 正面図である。

箪２図は、中空の針の尖端内にアンカ部材を変形して収容する方法を示す、第１ 図の装置の断面図である。

第３図は、第１図の装置を軟骨に突き刺した状態を示す、前記装置の部分断面図 である。

第４図は、軟骨と骨との間に前記アンカ部材を押し出す方法を示す、第１図の装 置の部分断面図である。

第５図は、前記アシ力部材によって固定された軟骨と前記装置の縫合糸とを示す 、第１図の装置の部分断面図である。

第６図は、前記アシ力部材の正常な形状と変形した形状とを示す、前記アンカ部 材と縫合糸との拡大斜視図である。

第７図は、第１図の装置に使用できるフック付き器具の、中間部分を省略した斜 視図である。

第８図は、前記針の尖端内にアンカ部材を収容する別の方法を示す、組織を操作 しかつ固定する装置の断面図である。

第９図は、前記針の尖端から前記アンカ部材を押し出す方法を示す、第８図の装 置の断面図である。

第１０図は、組織を骨または他の組織に固定するための、前記縫合糸右よびアン カ部材に関連して使用されるリテーナの、内面とエツジとを示す斜視図である。

第１１図は、第１０図のリテーナの、外面とエツジとを示す斜視図である。

第１２図は、リテーナの別の実施例の斜視図である。

第１３図は、前記アンカ部材、縫合糸およびリテーナが、関節内で軟骨の第１の 片を、軟骨の第２の片であって前言己第１の片がそこから引き裂かれた第２の片 に結合しかつ保持するために使用されている、関節の一部を断面で示す平面図で ある。

第１４図は、第１３図の１４−１４線に沿って切断した断面図である。

第１５図は、骨に固定することができるアンカ部材と縫合糸との一部を断面で示 す側面図である。

第１６図は、前記アンカ部材を骨の孔に挿入するための好ましい機構内に配置さ れた、第１５図のアンカ部材と縫合糸との断面図である。

第１７図は、骨の孔内に固定され、かつ前記縫合糸およびリテーナと相まって、 組織を前記骨に保持するために使用されている第１６図のアンカ部材の断面図で ある。

第１８図は、組織を前記骨に保持するためアンカ部材と縫合糸とを使用する別の 方法を示す断面図である。

第１９図は、縫合糸をループ状に通させるように形成された孔を有するアンカ部 材の別の実施例の断面図である。

第２０図は、骨に固定することができるアンカ部材の別の実施例の断面図である 。

第２１図は、第２０図のアンカ部材の平面図である。

（実施例） 第１図および２図に組立て状態で示す本発明の１つの好ましい実施例は、弾力的 に変形可能なアシ力部材１０を備えている。アンカ部材１０は、縫合糸１２に取 り付けられ、中空の針１４の尖端２６内に変形して嵌合するように形成されてい る。中空のチューブ１６もまた、針１４内に嵌合するように形成されている。中 空のチューブ１６は、前記針が第３図および４図に示すように、軟骨１８のよう な線維組織の片を突き刺した後、前記針の尖端２６から前記アンカ部材を押し出 すために使用される。ひとたび軟骨１８と骨３８との間に押し出されると、前記 アシ力部材は、第５図に示すように、その正常な形状を弾力的に取り戻す。前記 アンカ部材は、後述するように、靭帯または腫を固定するため使用することもで きる。組織なる用語は、この明細書では、軟骨、鍵、靭帯および類似な組織を包 含するため広い意味で使用している。

第６図に斜視状態で示すアシ力部材１０は、伸長した円筒状の部材である。アシ 力部材１０は、それぞれの末端に端面２０．２２を有する。端面２０．２２は前 記アンカ部材の軸線に対して傾斜しており、互いに交差するそれぞれの面内に位 置することが好ましい。

縫合糸１２は、２つの端面２０．２２の間の位置２４でアシ力部材１０に取り付 けられている。縫合糸１２は、前記アンカ部材を形成する間にアシ力部材１０に 取り付けることができる。

アンカ部材１０は、プラスチックのような弾力性のある材料で構成することが好 ましい。その結果、前記アシ力部材は、その弛緩した真直ぐな形状から、第６図 に破線で示すようなＵ字形状に変形することができる。前記アンカ部材は、円形 の断面を有するものとして図示されているけれども、本発明の原理から離れるこ となく、別の断面形状も利用できるものである。

アシ力部材１０は、適度の圧力下での変形に抵抗するのに十分な剛性を備えて形 成されるが、前記アシ力部材が第２図および３図に示すように、前記針内に収容 されるとき、Ｕ字形状に変形するのを阻止するほどには剛性を備えない、前記ア ンカ部材を構成する材料は、該アンカ部材を第１図、４図、５図および６図に示 す弛緩した真直ぐな形状に実質的に回復するのに十分な弾性を有する。

第１図および２図に示す計１４は、中空の円筒形状をしたもので、鋭いエツジの 開口した尖端２６と、開口したバット２フとを備え、尖端２６からバット２７ま で孔が長手方向に伸びている。尖端２６は、その外周面に鋭いエツジを創り出す ため斜めにされており、それによって組織に突き刺され、貫通される。これに代 え、鋭い尖端２６は、その内周面に鋭いエツジを創り出すため斜めにすることが できる。

環状のカラー２８は、該カラーに形成された開口したキー溝３０を含んでおり、 前記針の前記バットを取り囲んでいる。前記キー溝は、第２図に示すように、前 記針の円筒状の壁を経て前記針の前記尖端に向けて短い距離伸びている。

中空のチューブ１６は、針１４と少なくとも同じ長さであって伸長した円筒形状 である。チューブ１６は、開口した先端１フと開口したバット１９とを有し、中 空の前記針内で滑動するように形成されている。チューブ１６は、前記縫合糸の 自由端１３がチューブ１６の開口したバット１９から伸びるように、縫合糸１２ を貫通させるのに十分大きな内径を有する。チューブ１６は、バット１９を取り 囲んでいる環状の７ランジ３２を有する。７ランジ３２は、前記チューブが前記 針の尖端２６に向けて押されるとき、前記チューブが前記尖端を越えて前もって 定めた距離より多く突出するのを防止する。前記チューブは、フランジ３２がカ ラー２８に近接して位置するとき、該チューブの先端１７が、第４図に示すよう に、前記針の尖端２６のすぐ近くとなるような長さであることが好ましい。

チューブ１６の動きを制御する制限機構が、キー３４の形で設けられている。キ ー３４は、チューブ１６の外周面に取り付けられており、針１４に関連したキー 溝３０に嵌まるように形成されている。キー３４は、該キー３４がキー溝３０と 整合しない場合、チューブ１６の先端１７が針１４の尖端２６の近くまで動くの を防止する。前記整合は、針１４内でチューブ１６を回転することによって達成 される。チューブ１６が前記した好ましい長さである場合、第２図および３図に 示すように、前記チューブが前記キーおよびキー溝を整合させないで前記針の内 側に配置されたとき、アシ力部材１０を前記針の尖端２６内に十分に引き込ませ るため、キー３４はチューブ１６の先端１７に十分近づけて配置されるべきであ る。明らかであるように、キー溝３０は、キー３４がキー満３０内に位置すると き、フランジ３２をカラー２８に接触させるのに十分な長さであるべきである。

前述のキーおよびキー溝の配置は、特に適当であると信じるが、針１４内でのチ ューブ１６の動きを制限するための別の機構が、本発明の原理から離れることな く利用できる、ということが認められるべきである。

第１図および２図に示すように、はぼ円筒形状であり、両端を開口した保護管３ ６が、鋭い尖端２６に取外し可能に嵌合するように形成されている。前記保護管 の内周面は、３つの顕著な部分、すなわち上方部分２９、中間部分３１および下 方部分３３を有する。上方部分２９は円筒状であり、前記保護管を尖端２６をお おって取り付けさせるように、前記針の尖端２６の外径と実質的に等しい内径を 有する。中間部分３１は円筒状であり、前記針の尖端２６の外径よりわずかに小 さい内径を有し、前記アンカ部材を前記針の尖端２６の鋭いエツジから保護する 。下方部分３３は、ベルのような末広がりの形状であり、前記アンカ部材が第２ 図に示すように、前記針の尖端２６内に引き込まれるとき、アンカ部材１０の適 当な変形を助長する。

使用に先立フて、前記装置は、第１図および２図に示すように、まず組み立てら れる。自由端１３が、前記チューブのバット１９から突出するように、縫合糸１ ２をチューブ１６に通すに先立って、保護管３６が尖端２６に取り付けられる。

縫合糸１２の自由端１３への引っ張り力は、第２図に示すように、アンカ部材１ ０を前記針の尖端２６内の変形位置に引き入れ、アンカ部材を変形させる。前記 保護管のベル形状をした下方部分３３の内周面が、前記アンカ部材を案内して適 当なＵ字形状とし、前記アンカ部材は保護管３６によって鋭い前記尖端から保護 される。

チューブ１６は、前記アンカ部材が前記針の尖端２６内に変形して収容されるの に適当な空間ができるように、キー３４をカラー２８に突き当てて前記針内に軸 線方向へ配置される。第１図および２図に示すように、前記針内にチューブ１６ を配置することは、縫合糸１２の自由端１３を針１４の孔に導いて孔に通すこと に先立つ必要はない。しかし、アンカ部材１０が尖端２６内に引き込まれるとき 、そのように配置されたチューブを持つことは、アンカ部材１０が前記針の尖端 ２６から不必要な距離をおいて位置しないことを確保する助けとなる。ひとたび アンカ部材１０が尖端２６内に変形して収容されると、保護管３６は取り除かれ る。

組み立てた装置はその後、切開を経て、または前記針を使用してその尖＠２６を 皮膚および周囲の組織に突き刺すことによって、患者の関節に導かれる。針１４ の尖端２６は、その後、第３図に示すように、操作されるべきまたは固定される べき軟骨１８に突き刺すため使用される。

ひとたび尖端２６が軟骨１８に突き刺されると、チューブ１６は、キー３４がキ ー溝３０と整合するように、針１４内で回転される。チューブ１６は、その後、 針１４の尖端２６に向けて押し付けられ、キー３４がキー溝３０に入り、チュー ブ１６の先端１７が、第４図に示すように、アンカ部材１０を前記針の尖端２６ から押し出す。アンカ部材１０が針の尖端２６から押し出されると、アンカ部材 はその正常な伸長した形状に回復する。軟骨１８が骨３８のごく近くにある場合 、前記アンカ部材の斜めになった端面２０．２２は、骨３８と軟骨１８との間の 空間４０を通フての前記アンカ部材の端部の動きを容易にする。

ひとたびアンカ部材１０が、軟骨１８の背後で正常な伸長した形状にほぼ回復す ると、針１４とチューブ１６とは関節から引き抜かれ、第５図に示すように、ア ンカ部材１０および縫合糸１２の回りで軟骨１８を部分的に収縮させる。縫合糸 １２はいまや軟骨１８に固定される。該軟骨は、縫合糸１２への引フ張り力によ ってしっかり保持されかつ操作され、前記軟骨へのまたは軟骨の回りのさらに外 科的処置を容易にする。

縫合糸１２の比較的小さいサイズは、関節鏡による関節内部の実際上妨げられな い視野を可能にし、また関節鏡または円刃刀のような他の外科的な器具の縫合糸 と同じ切開を経ての挿入を許す。縫合糸１２の柔軟性のゆえに、外科的過程の必 要性によって指図されるように、引っ張り力を多くの方向から加えることができ る。軟骨１８のその上の調節は、チューブ１６に縫合糸１２を再び通し、縫合糸 に引っ張り力を加えることによって可能である。これによって、アンカ部材１０ とチューブ１６の先端１７との間に軟骨１８を効果的に固定し、軟骨を引くより もむしろ所要の位置に押し付けることが可能である。

第７図に示すフックを端に有する器具４２は、別の切開を経て該器具４２を関節 内に導き、前記器具のフックに縫合糸１２を引っ掛け、その別の切開を経て関節 の外から縫合糸１２を引くことによって、固定された軟骨１８のより高い操作性 を達成するために使用できる。軟骨はその後、固定された軟骨１８からアシ力部 材１０を取り外すことなく、異なる切開を経て、前述した方法で操作され、調節 される。

必要ならば、固定された軟骨１８は、外科的に自由にされ、縫合糸１２を引っ張 ることによって関節から取り除くことができる。

第８図および９図を参照するに、前述のアンカ部材１０に類似しているアンカ部 材５０は、固定的に取り付けられた縫合糸５２を有する。アシ力部材５０は、中 空のチューブ５５の先端５６の前方で中空の針５４の尖端５３内に保持されてい る。中空の針５４の尖端５３におけるエツジは、前記針の軸線に対して斜めにな った面内に形成されており、これによフて、組織を突き刺すための鋭い先頭のエ ツジ５１を形成している。縫合糸５２の自由端５７は、中空のチューブ５５から 伸びている。

第８図および９図に示すように、アンカ部材５０は、中空の針５４を軟骨６０の ような線維組織の片に突き刺して、アンカ部材１０と本質的に同じ態様で使用さ れる。アンカ部材５０は、中空のチューブ５５が中空の針５４の尖端５３に向け て滑らされると、中空の針５４の尖端５３から押し出される。アンカ部材５０は 、その後、軟骨６０と骨６２との間の位置をとり、この位置で縫合糸５２にほぼ 直交して伸びる。アシ力部材５０の斜めとなワた端面６４．６５は、アンカ部材 ５０を前記位置に導く助けをする。

ひとたびアンカ部材５０が針５４から押し出されると、縫合糸５２は、第９図の 破線で示した位置にアンカ部材５０を動かすため外方向へ引っ張られる。前記位 置では、前記アンカ部材は、軟骨６０の下方の面に沿って横方向へ伸びている。

第８図および９図に示したアンカ部材５０は実質的に硬質の材料で形成できる、 ということは注目に値する。硬質のアンカ部材は、軟骨と骨との間の空間内に、 針５４が骨の表面に対して傾斜するように針５４を動かし、その後、前記針から 前記アシ力部材を押し出すことによって挿入することができる。

硬質のアンカ部材は、軟骨と骨との間に挿入するのとは対照的に、軟骨またはそ の他の組織に、前記アンカ部材を実質的に真直ぐに押し出し、前記縫合糸を引っ 張ることによって前記軟骨またはその他の組織内に収容することができる。なぜ なら、前記縫合糸は、前記アンカ部材の端部間に取り付けられており、前記縫合 糸への引っ張り力は、前記アシ力部材を前記縫合糸に実質的に垂直な位置に回転 させる傾向があり、それによって前記アンカ部材を前記組織内にしっかり収容さ せるからである。この点について、アンカ部材５０の、縫合糸５２に実質的に垂 直な位置への回転動きは、組織に最後に入る端面６５に垂直に働く力がアシ力部 材５０の前記端面６５を縫合糸５２から離わる方向に動かす傾向となるように、 前記端面６５が傾斜されているとき、最も容易に生ずる。端面６５の好ましい傾 斜は、第８図および９図に示しである。なお、前記端面６５に垂直な前記力は、 引っ張り力が前記縫合糸に加えられたとき、押し出された前記アンカ部材の端面 ６５に対する前記組織の反力の成分である。

、第１０図ないし１４図を参照するに、リテーナ６８．６９は、それぞれ一対の ほぼ平行な面を有するもので、弾力性のある材料から作られており、それぞれス リット７０．７２を有する。スリット７０．７２は平行な面の中心点近くで交差 し、とがったコーナフラップ７１．７３をそれぞれ画定している。リテーナ６８ ．６９は円形であることが好ましい。なぜなら、円形形状は、周囲の組織を刺激 する可能性を減らすからである。しかし、前記形状は選択の問題であり、他の形 状もまた受は入れることができる、ということが理解されるであろう。

隆起７４がリテーナ６８の内面に設けられていて組織に対する支持をし、前記ア ンカ部材が使用される間、前記組織を不動にする助けをする。しかし、多くの場 合、隆起７４は必要とされることがなく、平らな内面で十分である。リテーナの 使用についての以下の説明は、第８図のアンカ部材５０に導かれているが、前記 説明はここに記載したアシ力部材のすべての実施例にも当てはまる、ということ が理解される。

リテーナ６８（またはリテーナ６９）は、前記中空の針と中空のチューブとが前 記縫合糸から引き抜かれた後、前記縫合糸の自由端５７をスリット７０の交差部 分で前記リテーナに挿入することによって、アシ力部材５０と結合して使用され る。縫合糸５２がリテーナ６８に挿入されるとき、隣接するスリット７０間に画 定されているフラップ７１は、縫合糸が貫通して動く方向へ向けて弾力的に変形 される。その後、前記フラップは縫合糸５２をくさびで留め、前記スリットを経 ての前記縫合糸の引き抜きに抵抗する。縫合糸５２に引っ張り力を加え（′ｓ１ ３および１４図参照）、かつリテーナ６８を前記縫合糸に沿って、該縫合糸が伸 びている軟骨７６の面に押し付けることによりて、前記リテーナは前記縫合糸内 に引っ張り力を維持するため使用できる。これによって、軟骨７６のだらりとし た片を軟骨７８の安定した片に対して保持する。前記軟骨のだらりとした片は、 前記軟骨の安定した片から破裂され、または引き裂かれたものである。

アンカ部材５０、縫合糸５２およびリテーナ６８は、安定した軟骨７８の面とこ れに隣接する筋組織７９との間で、リテーナ６８を安定した軟骨７８の外側に寄 りそわせて、引き裂かれた軟骨をその適当な位置で安定した軟骨７８に保持する ため、関節内に永久に残すことができる。

多くの場合、針５４は反対方向から関節に挿入できる、ということは注目に値す る。たとえば、アシ力部材５０は、筋組織７９を貫通した針によって第１３図お よび１４図に示した位置に置かれた。

前記針は、筋組織７９を貫通することなく前記関節の反対側から挿入することが でき、アシ力部材５０を第１３図および１４図のリテーナ６８によって占められ ている位置に置く。したがって、アンカ部材５０とリテーナ６８との位置は、第 １３図および１４図に示した位置とは逆になるが、しかしだらりとした軟骨７６ は依然として安定した軟骨７８に保持されているであろう。前記針を前記関節の 反対側から挿入する１つの理由は、まさに説明したように、筋組アンカ部材５０ およびリテーナ６８の存在による周囲組織の長引かれた刺激を防ぐため、前記ア ンカ部材とリテーナとを、治癒が生ずるとき、患者の身体によって徐々に吸収さ れる材料で作ることが特に好ましい。身体によって徐々に吸収される弾力性のあ る合成材料は、縫合において便用することが知られており、本発明のアシ力部材 およびリテーナのための材料として好ましい。１つのそのような材料は、ポリシ アキサノン（ｐｏｌｙ−ｄｉａｘａｎｏｎｅ；ＰＤＳ）として知られている吸収 性のポリマーである。これは、ニューシャーシー州、サマーヴイルのニジコン、 インコーホレーテッド（Ｅｔｈｉｃｏｎ、　Ｉｎｃ、　。

ｏｆ　ＳｕｍｍｅｒｖｉＪｌｅ　）から入手できる。

第１５図ないし１７図を参照するに、アンカ部材８０は、縫合糸８２が組織９８ を骨９６に再癒合するため使用できるように、縫合糸８２を骨９６に固定する使 用に特に適している。アンカ部材８０はほぼ弾丸形状をしたもので、丸みのある 凸状のベース８４を有し、２つの脚８６が前記ベースから伸びている。脚の外方 端８５は、テーパ状であり、鋭い外方エツジ８７で終っている。アンカ部材８０ は、弾力性のある材料で形成され、前記アシ力部材が弛緩した状態（第１５図） にあるときには、脚８６の外方エツジ８フがその間に最大間隔りをおいて隔たる ように、脚８６は外方へ向けて末広状である。縫合糸８２の１つの端部が、アン カ部材８０のベース８４内に埋め込まれ、または別の方法でベース８４に取り付 けられる。縫合糸８２は、脚８６間をベース８４から外方へ向けて伸びている。

アシ力部材８０の外面は、複数のかかり８８を備えることが好ましい。かかり８ ８は外方へ、丸みのある凸状のベース８４から離れる方向に向けてとがっている 。その結果、各かかり８８の露出した鋭い先は、縫合糸８２がアンカ部材８０の ベース８４から離れるように伸びる方向に向けてほぼ導かれている。

第１６図に示すように、アンカ部材８０は、チューブ９２の先端９１の前方で中 空の針９０の尖端９３内に挿入されている。チューブ９２は、アンカ部材８０を 前記針から押し出すために使用される。縫合糸８２はチューブ９２の孔を通って 伸びている。

アンカ部材８０と針９０の孔とは、前記アンカ部材が前記針の尖端９３内に収容 されるときには、前記アシ力部材が変形した位置にあるように寸法決めされてい る。前記変形した位置では、前記アンカ部材の脚８６は、該脚の外方エツジ８７ と共に押し付けられ、前記針の孔の直径に相当する最小間隔ｄをおいて隔てられ る。この間隔ｄは、前記アンカ部材が弛緩した位置にあるとき（第１５図）測っ た外方エツジ８７間の最大間隔りより小さい。

前述のように、アンカ部材８０は弾力性のある材料で形成されている。したがっ て、アンカ部材８０が針９０から押し出されると、前記アンカ部材の本来備わっ ている弾力性が、アンカ部材を弛緩した位置に動かす。これから説明するように 、アンカ部材８０を変形した位置から弛緩した位置へ動かす傾向は、アンカ部材 ８０を骨内に固定する簡単な機構を提供する。その結果、取り付けた縫合糸と共 同して、治癒を促進するため、組織を骨に再癒合する手段が設けられる。

特に、第１７図を参照して、組織９８が骨に再癒合されるべき領域にある骨に孔 １００が開けられている。孔の直径は、前記アンカ部材の外方エツジ８７間の最 大間隔りより小さく、針９０の孔の直径と等しいか、または直径より大きい。ア ンカ部材８０を針９０の尖端９３内に配置して、組織９８は既に述べた方法で前 記針によって突き刺される。前記針の尖端９３は、組＆Ｉ９８およびその後整合 された孔１００に押し込められる。次に、アンカ部材８０は、第３図ないし５図 に関して既に述べたように、チューブ９２を針９０の尖端９３に向けて滑らせる ことによって、前記針から孔１００に押し出される。

ひとたび針９０から孔１００に押し出されると、アンカ部材８０の弾力性は、脚 ８６の外方エツジ８７を押しつけ、孔１００内で骨を支持する。脚の外方エツジ ８７を骨に支持した状態では、縫合糸８２に加わる引っ張り力は、鋭いエツジ８ ７を骨に食い込ませ、前記アンカ部材を前記孔内に固定する。かかり８８もまた 、骨に食い込んで脚８６の固定効果を補足する。

アンカ部材８０は、孔１００内に配置されているとき、脚８６の外方エツジ８７ が比較的口の詰んだ骨の層９７の下方に位置するように寸法決めされることが好 ましい。骨の層９７は、骨の表面に位置し、外層として知られている。その結果 、前記縫合糸に加わる引っ張り力は、脚の外方エツジ８７を引き離そうとするア ンカ部材８０本来の弾力と共同して、前記アンカ部材の脚の外方エツジ８７を外 層９７の下方に突き刺すようになり、前記アンカ部材を孔１００から実質的に除 去できないようにする。

第１７図に示すように、リテーナ６８を既に述べたように、縫合糸８２で組織９ ８を骨９６に固定するために採用しうる。

第１８図は、組織９９を骨９６に固定する別の技術を示している。このものでは 、２つのアンカ部材８０が孔１０！、１０３内に固定され、縫合糸８２の自由端 部が組織の上側で互いに結ばれている。

アンカ部材８０を孔１０１．１０３内に配置する前に組織９９にまず突き刺す必 要がない、ということが注目される。たとえば、アシ力部材８０は、前述した方 法で孔１０１，１０３内に配置することができ、縫合糸８２の自由端が、組織を 突き刺すために使用される慣用されている外科針で組織に通される。該外科針は 、その後、取り外され、縫合糸８２の自由端は前述のように固定される。

第１９図は、骨に固定するのに適するアンカ部材１１０の別の実施例を示す。ア シ力部材１１０は、このアンカ部材が１つの脚１１４からベース１１６、別の脚 １１５に抜ける連続した通路１１２を含むことを除いて、既に述べたアシ力部材 ８０と実質的に類似している。縫合糸１１８は、２つの縫合糸部分１２０が前記 アンカ部材から伸びるように、通路１１２に通されている。

アシ力部材１１０のこの構造は、特別な外科的要求に応じて、アンカ部材１１０ に使用する縫合糸のタイプをユーザに選定させる。さらに、組織を骨に固定する のに利用できる２つの縫合糸部分１２０を有することは、しばしば好ましい。た とえば、奇数個のアンカ部材１１６が使用される場合には、その結果生ずる偶数 個の利用できる縫合糸部分１２０は、２個より多い縫合糸部分を互いに結ぶ必要 なく、１つのアンカ部材の各縫合糸部分を、隣接するアシ力部材の対応する縫合 糸部分に結ぶことを可能にする。

第２０図および２１図は、本発明に従って形成されたアンカ部材１３０のさらに 別の実施例の、それぞれ側面断面図および平面図である。この実施例は、プラス チックのような弾力性のある材料のほぼカップ形状をした片であり、ベース１３ ２を有する。ベース１３２は、そこから上方へ伸びる４つの脚１３４を備える。

各脚の鋭い外方エツジ１３６は、前記アンカ部材が第２０図に示すように弛緩し た位置にあるときには、反対側のエツジ１３６から最大間隔りをおいて隔たって いる。既に述べたように、間隔りは、アンカ部材１３０が配置される孔の直径よ り大きい。２つの孔１３８がアンカ部材１３０のベース１３２に形成されること が好ましい。縫合糸１４０が孔１３８に通される。

アンカ部材１３０は、第１６図の装置に関して説明したのと類似な方法で骨の孔 内に配置される。明確に言うと、アシ力部材１３０は、中空の針（図示せず）の 尖端内に配置され、変形した位置をとる。この変形した位置では、各脚の外方エ ツジ１３６は、反対側の脚の外方エツジ１３６の近くに間隔ｄをおいて保持され る。前記間隔ｄは、弛緩した状態の間隔りより小さく、前記アシ力部材が収容さ れる前記針の孔の直径に相当する。アンカ部材１３０が前記針から押し出され、 前記骨の孔内に配置されるとき、アシ力部材１３０の固有の弾力が外方エツジ１ ３６を骨に押しつけ、それにより、前記アンカ部材を前記孔内に固定する。縫合 糸１４０は、その後、前述したように、組織を骨に固定するために利用できる。

アンカ部材８０．１１０．１３０は、身体によって吸収できる材料で形成するこ とができる。これに代え、前記アンカ部材は、たとえばステンレス鋼のような適 当な弾力性のある吸収できない、前記骨に永久に留まる材料によって形成するこ ともできる。

この明細書で採用された用語および表現は、説明のためのかつ制限することのな い用語として使用されており、そのような用語および表現の使用において、図示 されかつ説明された特徴の均等手段を排除することを意図するものではない。本 発明の範囲は、以下の請求の範囲によってのみ確定されかつ制限される、という ことが認められる。

ＦＩＧ、＋６ 国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　組織を骨に固定する機構を備える、前記骨に開けられた前もって定めた直径 の孔に挿入する装置であって、変形可能なアンカ部材と、該アンカ部材に取り付 けられ、前記アンカ部材が挿入される前記孔から伸びる縫合糸とを含み、前記ア ンカ部材は、ベースと該ベースに取り付けられた少なくとも２つの脚とを有し、 各脚は前記ベースから伸びて外方端で終り、前記アンカ部材の少なくとも一部分 は、前記アンカ部材に弛緩した位置をとらせるために弾力性のある材料で形成さ れており、前記アンカ部材の前記脚の前記外方端は、前記アンカ部材の前記弛緩 した位置では、前記孔の直径より大きな最大間隔をおいて隔てられ、前記アンカ 部材は、変形位置に変形可能であり、前記アンカ部材の前記脚の前記外方端は、 前記アンカ部材の前記変形した位置では、前記孔の直径より小さい最小間隔をお いて隔てられ、これによって、前記アンカ部材が前記変形位置にある間に、前記 アンカ部材の前記孔への挿入を可能にすることを特徴とする、骨に開けた孔に挿 入する装置。 ２　さらに、前記ベースが該ベースに形成された少なくとも１つの孔を有し、前 記縫合糸が、前記アンカ部材およびベースの前記孔から伸びる２つの縫合糸部分 を設けるために、前記ベースの前記孔に取外し可能に通されていることを特徴と する、請求項１に記載の装置。 ３　さらに、前記脚の前記外方端が、前記アンカ部材が前記孔内に位置するとき 、前記骨を支持する鋭いエッジに形成されており、該エッジが、前記縫合糸に引 っ張り力が加えられるときには、前記骨に食い込むため鋭くされていることを特 徴とする、請求項１に記載の装置。 ４　さらに、前記アンカ部材が、該アンカ部材が前記孔内に位置するとき、前記 脚の前記外方端が前記骨の外層の下方に位置するように寸法決めされていること を特徴とする、請求項１に記載の装置。 ５　さらに、前記脚が外面を有し、該外面が該外面に形成されたかかりであって 、引っ張り力が前記縫合糸に加えらるときには、前記アンカ部材の前記孔からの 取外しに抵抗するため前記骨に接触するかかりを有することを特徴とする、請求 項１に記載の装置。 ６　さらに、前記アンカ部材を前記孔に挿入するための挿入手段を含み、該挿入 手段が、尖端とバットとを有する中空の針であって前記縫合糸を前記バットから 伸ばした状態で前記アンカ部材が前記変形した位置にある間に、前記アンカ部材 を前記尖端に受け入れるために構成されている中空の針と、該中空の針内に滑動 可能に配置され、前記アンカ部材を前記計の尖端から押し出すために前記針と共 同する排出用のチューブとを含むことを特徴とする、請求項１に記載の装置。 ７　前記アンカ部材は、組織を通って前記孔に挿入され、前記縫合糸は、前記孔 から前記組織を通って伸びており、前記装置は、さらに、前記縫合糸を取り巻い た滑動可能なリテーナを含み、該リテーナが、前記組織を前記孔の近くの前記骨 に固定するために構成されていることを特徴とする、請求項６に記載の装置。 ８　組織を骨に固定する方法であって、前もって定めた直径を有する孔を前記骨 に開けること、ベースと該ベースに取り付けられた少なくとも２つの脚とを有し 、各脚が前記ベースから伸びていて外方端で終っている変形可能なアンカ部材で あって該アンカ部材の少なくとも一部分が、前記アンカ部材に弛緩した位置をと らせるために弾力性のある材料で形成され、前記弛緩した位置において前記脚の 前記外方端が、前記孔の直径より大きな最大間隔をおいて隔てられているアンカ 部材に、縫合糸を取り付けること、前記アンカ部材を変形位畳に変形すること、 該変形したアンカ部材を前記孔に挿入すること、前記組織が前記骨の近くに固定 されるように前記組織を前記縫合糸で固定することを特徴とする、組織を骨に固 定する方法。 ９　さらに、前記アンカ部材に前記縫合糸を取り付けることが、前記アンカ部材 に少なくとも１つの孔を形成すること、前記アンカ部材から伸びる２つの縫合糸 部分を設けるため前記縫合糸を取外し可能に前記アンカ部材の前記孔に通すこと を含むことを特徴とする、請求項８に記載の方法。 １０　さらに、前記アンカ部材を変形位畳に変形することと、前記変形したアン カ部材を前記孔に挿入することとの間に、前記縫合糸を取り付けた前記アンカ部 材を固定されるべき前記組織に通すことを含むことを特徴とする、請求項８に記 載の方法。 １１　さらに、前記組織を前記縫合糸で固定することは、前記骨に孔を開けるこ と、前記アンカ部材に縫合糸を取り付けること、前記アンカ部材を変形位置に変 形すること、該変形したアンカ部材を前記孔に挿入することを、別のアンカ部材 および別の縫合糸のために繰り返すこと、前記骨の近くに前記組織を保持するた め前記２つの縫合糸を結ぶことを含むことを特徴する、請求項８に記載の方法。 １２　患者の関節内で組織を操作しかつ固定する機構を備えるため、組織中にま たは組織を貫通して挿入する装置であって、前記組織中にまたは組織を貫通して 挿入可能な伸長したアンカ部材と、該アンカ部材に取り付けられた一方の端部と 前記組織を前記関節内で操作しかつ固定するための他方の自由端とを有する縫合 糸とを含むことを特徴とする、挿入する装置。 １３　さらに、前記アンカ部材を前記組織中にまたは組織を貫通して挿入する挿 入手段を含み、該挿入手段が、尖端とバットとを有する中空の計と、該中空の針 内に滑動可能に配置される排出用のチューブとを含み、前記アンカ部材が前記針 の尖端内に配置可能かつ前記排出チューブによって前記尖端から押し出し可能で あり、前記アンカ部材が前記針内に位置するとき、前記縫合糸の前記自由端が前 記針のバットの内部から伸びることを特徴とする、請求項１２に記載の装置。 １４　さらに、リテーナを含み、該リテーナは、前記縫合糸に沿って前記アンカ 部材に向けて比較的小さな抵抗で滑動し、かつ前記アンカ部材から離れる方向に 向けて比較的大きな抵抗で滑動し、前記リテーナと縫合糸とは、前記アンカ部材 の近くに組織を固定することを特徴とする、請求項１３に記載の装置。 １５　さらに、前記アンカ部材は、弾力性のある材料で形成され、かつ前記針の 尖端内の変形した位畳に変形可能であり、前記アンカ部材の反対側の端部は、前 記アンカ部材が前記変形した位置にあるとき互いに近づいており、かつ前記アン カ部材が前記針から押し出されるとき離れることを特徴とする、請求項１４に記 載の装置。 １６　さらに、前記アンカ部材は、反対側の端部の端面を有し、少なくとも一方 の端面に、前記アンカ部材の長手方向軸線に対して傾斜した面で形成されている ことを特徴とする、請求項１５に記載の装置。 １７　さらに、前記アンカ部材と縫合糸とが前記組織によって吸収可能である材 料で形成されていることを特徴とする、請求項１６に記載の装置。 １８　さらに、前記アンカ部材は、反対側の端部の端面を有し、少なくとも一方 の端面は、前記アンカ部材の長手方向軸線に対して傾斜した面で形成されている ことを特徴とする、請求項１２に記載の装置。 １９　さらに、前記アンカ部材が前記組織によって吸収可能である弾力性のある 材料で形成されていることを特徴とする、請求項１８に記載の装置。 ２０　組織を関節内で操作する方法であって、伸長したアンカ部材であって該ア ンカ部材に取り付けられた縫合糸と少なくとも１つの斜めになった端面とを有す るアンカ部材を中空の針内に配置すること、該中空の計を前記組織に挿入するこ と、前記アンカ部材を前記中空の針から押し出すこと、前記組織を前記縫合糸に 対して前もって定めた位置に操作するため前記縫合糸に引っ張り力を加えること を含むことを特徴とする、操作する方法。 ２１　さらに、前記アンカ部材を弾力性のある材料で形成すること、前記アンカ 部材を前記中空の針内に配置するに先立ち、前記アンカ部材を実質的に真直ぐな 弛緩した位置から曲がった変形した位置に変形することを含むことを特徴とする 、請求項２０に記載の方法。 ２２　さらに、リテーナを前記縫合糸を横切って置くこと、前記リテーナが前記 組織に向けて押し付けられ、前記アンカ部材と前記リテーナとの間で前記縫合糸 に引っ張り力を与えるまで、前記リテーナを前記縫合糸に沿って押し付けること を含むことを特徴とする、請求項２１に記載の方法。