JPH0349709Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、モータを利用して芳香を発生させる
装置に関するものである。

（従来の技術） 従来からモータ等を利用して芳香を発生させる
装置としては、例えば枠体内にフロンガスと一緒
に芳香剤を混入してあるボンベを収納し、このボ
ンベのノズルを押圧し噴霧させるものが知られて
いる。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、前記従来技術では、枠体に設けた噴
射口が常に開放された状態のため、噴射口からゴ
ミやほこりが侵入しやすく、ボンベのノズルに付
着してノズルの穴の目づまりを起こしやすいとい
う問題が生じていた。

そこで、本考案の目的は、ボンベのノズルの目
づまりをなくし、常に安定して芳香剤の噴霧を行
うことのできる装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本考案の特徴は、芳香入りボンベのノズルは傾
斜させることにより開閉するチルトバルブを具備
し、外装枠には、このノズルに対向して開口が開
設してあり、上記ノズルを駆動する作動片は、モ
ータにより減速機構を介して移動可能であり、上
記開口を開閉するカバーは、この作動片に連動し
て移動自在に設けられているところにある。

（作用） 本考案では、モータにより作動片を移動させる
ことによりノズルを傾斜させて芳香を発生させ
る。このとき、カバーが作動片の動きと連動し、
外装枠の開口を開閉する。

（実施例） 以下、図面を参照して、本考案の実施例を説明
する。

第１図示のように、外装枠１内には、芳香剤が
封入してあるボンベ３と、取付け板２に一体的に
設けられボンベ用収納ケース２ａと、ボンベ３の
ノズル３ａを駆動する駆動機構部４とが収納して
ある。

ボンベ３の上方には、ノズル３ａが突出してお
り、ボンベ３内部のノズル３ａの下端部には、ノ
ズル３ａを傾斜させることにより開閉するチルト
バルブ（図示せず。）を具備している。このため
にノズル３ａは、その下端部を支点として全方向
に傾斜可能で、傾斜によつてバルブが開き、ボン
ベ３内の芳香剤をノズル３ａから噴射する構造に
なつている。外装枠１の上面には、ノズル３ａと
対向する位置に開口１ａを開設してある。

駆動機構部４は、取付け板２に取り付けてあ
る。取付け板２の右下方にアラーム装置を具備す
る時計装置５が配置してあり、この時計装置から
のアラーム信号によりモータ６が駆動される。モ
ータ６の回転力が、減速機構７を介して作動片９
に伝達されて、ボンベ３のノズル３ａが傾斜され
る。具体的には、モータ６の軸６ａにウオーム６
ｂが設けてあり、このウオームに減速機構７を構
成する歯車７１，７２が順次噛合し、歯車７２と
一体に設けてあるカム７３を減速して回転駆動す
る。カム７３には、軸８ａを揺動中心とするレバ
ー８の一端部がバネ９により弾接しており、レバ
ー８の他端部は、ピン８ｂを介して作動片９の一
端部に連設されている。作動片９は、ガイドピン
９ａとガイド溝９ｂとによつて左右に移動可能で
ある。作動片９の他端部には、フツク９ｃが屈成
してあり、このフツクがボンベ３のノズル３ａに
係合可能である。

第２図示のように、取付け板２の対向する板部
２ｂ，２ｂによつて、開口１ａを開閉するカバー
１１が揺動自在にピン１０，１０に軸支されてい
る。カバー１１は、ボンベ３のノズル３ａと対向
してこれを覆う円弧部１１ａと、この円弧部１１
ａを支持する支持部１１ｂ，１１ｂとからなつて
いる。支持部１１ｂ，１１ｂは、板部２ｂ，２ｂ
の内側に平行に延伸しており、ピン１０，１０が
突設してある。ピン１０，１０が板部２ｂ，２ｂ
に回転自在に支持されることにより、カバー１１
はピン１０を中心として揺動自在であり、したが
つて円弧部１１ａは、ピン１０を中心とする円に
沿つて移動自在である。支持部１１ｂの一方に
は、カバー１１の揺動中心に向つて長い長溝１１
ｃが形成してある。長溝１１ｃには、作動片９の
先端部に突設された駆動ピン１２が係合してい
る。

したがつて、モータ６の回転は、減速機構７を
介して伝達され、減速されたカム７３の回転によ
りレバー８が揺動し、作動片９が左右に移動す
る。今、レバー８の一端部が、カム７３の小径部
から大径部へ弾接位置を変え、レバー８が時計方
向へ揺動すると、作動片９は右方向へ移動し、こ
の作動片の動きに伴う駆動ピン１２の移動が長溝
１１ｃを介してカバー１１に伝達され、このカバ
ーはピン１０を中心に反時計方向に揺動し、外装
枠１の開口１ａが開放された状態になる。このと
き作動片９のフツク９ｃが、ボンベ３のノズル３
ａに係合してこのノズルを右方向へ傾斜させ、通
常位置では閉塞しているバルブを開放しボンベ３
内の芳香剤をノズル３ａから上方へ噴射し、芳香
剤の霧は開口１ａから外方へ発射される。

次に、カム７３が回転して、カバー８が大径部
から小径部へ弾接位置を変えレバー８が反時計方
向に揺動すると、作動片９は左方向へ移動する。
これにより、フツク９ｃがノズル３ａと離反し、
バルブは元通り閉塞し、芳香剤の噴射を終了す
る。この動きに伴い、カバー１１も時計方向へ揺
動し、外装枠１の開口１ａを閉鎖する。

なお、駆動機構部４において、作動片９の減速
機構７を介して揺動するものとし、フツク９ｃの
円弧運動によりノズル３ａを傾斜させるように構
成してもよく、この円弧運動時にカバー１１を移
動させることもでき、上例と同様な作用効果が得
られる。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、外装枠の開口を
開閉するカバーを設けたので、開口にゴミやほこ
りが侵入しにくくなり、ボンベの目づまりが防止
できる。また、噴霧に先立つて、カバーが開口を
開けるので、噴霧動作が事前に分かり、開口のの
ぞき込みによる被害を防止することが可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は断面図、第２図は第１図−線拡大
断面図である。 １……外装枠、１ａ……開口、３……ボンベ、
３ａ……ノズル、６……モータ、７……減速機
構、９……作動片、１１……カバー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 芳香入りボンベと、このボンベが収納してある
   外装枠と、この外装枠に設けてある作動片と、こ
   の作動片に連動して移動可能なカバーとよりな
   り、 上記ボンベのノズルは、傾斜させることにより
   開閉するチルトバルブを具備し、 上記外装枠には、上記ノズルに対向した位置に
   開口が開設してあり、 上記作動片は、モータにより減速機構を介して
   移動可能で、上記ノズルを傾斜駆動し、 上記カバーは、上記作動片に連動して移動し、
   上記開口を開閉可能である ことを特徴とする芳香発生装置。