JPH0441442Y2 - - Google Patents

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JPH0441442Y2
JPH0441442Y2 JP4472685U JP4472685U JPH0441442Y2 JP H0441442 Y2 JPH0441442 Y2 JP H0441442Y2 JP 4472685 U JP4472685 U JP 4472685U JP 4472685 U JP4472685 U JP 4472685U JP H0441442 Y2 JPH0441442 Y2 JP H0441442Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、セミオートプレーヤにおけるアー
ムアツプ機構に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種のアームアツプ機構として第3図
に示すようなものがあつた。
すなわち、第3図は、従来のセミオートプレー
ヤにおけるアームアツプ機構を説明するための一
部切欠平面図である。図において、1はレバーエ
レベーシヨンである。このレバーエレベーシヨン
1は、軸2を中心に回動可能に取付けられ、その
一端は、ピン3によりギヤメイン4の中心部に設
けた繰り抜きカム5に内接している。
一方、レバーエレベーシヨン1の他端は、第4
図の斜視図に示すように段差部1aが設けられ、
この段差部1aによつて後述のシヤフトエレベー
シヨンを上方へ押上げる。
繰り抜きカム5を有するギヤメイン4は、軸6
を中心に回転可能に設けられ、ターンテーブル7
と同軸上に設けたギヤスピンドル8と噛み合う。
このギヤスピンドル8は、常時はギヤメイン4と
噛み合わず、図示を省略したギヤメイン4に設け
た機構部品の操作により互いに噛み合うようにな
つている。
図示を省略したへツドシエルを持つアーム9
は、アームエレベーシヨン10上に支持される
が、このアームエレベーシヨン10は、鉛直下方
にシヤフトエレベーシヨン11を備え、このシヤ
フトエレベーシヨン11の先端が、前記のレバー
エレベーシヨン1の上方へ突出する段差部1aと
接触するように構成されている。
12cは、マニユアル操作でアーム9をアーム
アツプ、又はアームダウンさせるためのツマミで
あり、このツマミ12cを回動させることで、機
構部品13を介してシヤフトエレベーシヨン11
を上下動させ、このシヤフトエレベーシヨン11
には、アームエレベーシヨン10が取り付けられ
ているので、アームエレベーシヨン10上に支持
されたアーム9をアツプ、ダウンさせる。
上記の構成のアームアツプ機構において、今、
レコード演奏の終了時、あるいは演奏途中で中断
するカツト時の場合、ギヤメイン4に設けた機構
部品の操作によりギヤスピンドル8を軸方向に移
動させ、ギヤメイン4と噛み合わせると、ギヤメ
イン4は、ターンテーブル7とともに回動するギ
ヤスピンドル8の回転を受けて、所定のギヤ比に
よつて減速されて回転する。
すなわち、ギヤメイン4が回転すると、ギヤメ
イン4が有する繰り抜きカム5に内接するピン3
が、繰り抜きカム5のカム形状に強制されて移動
し、たとえば、図示矢印のようにギヤメイン4が
反時計回り方向に回転するとすれば、ピン3が設
けられたレバーエレベーシヨン1も、図示矢印の
ように軸2を中心として反時計回り方向に回動す
る。
このレバーエレベーシヨン1の回動により、レ
バーエレベーシヨン1の他端に設けた段差部1a
の形状に規制されて、シヤフトエレベーシヨン1
1が上方に移動する。
このシヤフトエレベーシヨン11には、アーム
エレベーシヨン10が設けられているので、結
局、このアームエレベーシヨン10を介してアー
ム9がアツプ状態となる。
アーム9がアツプ状態になると、アーム9は、
その回転中心を支点として別の機構により回動さ
せられ、プレーヤ本体上に設けられた図示を略し
たレスト位置に押しやられる。このレスト位置で
は、一時的にアーム9はアツプ状態にあるが、ギ
ヤメイン4が一回転すると、レバーエレベーシヨ
ンも繰り抜きカム5のカム形状に従つて初期状態
に戻り、シヤフトエレベーシヨン11がレバーエ
レベーシヨン1の段差部1aから外れることで、
シヤフトエレベーシヨン11が下降し、その結
果、アームエレベーシヨン10上のアーム9がダ
ウン状態となり、図示を略したアームクランプ機
構に入るようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕 従来のセミオートプレーヤにおけるアームアツ
プ機構は、上記のように構成されているので、レ
コード演奏終了時、あるいは演奏途中で中断する
カツト時において、アーム9がそのレスト位置に
戻つた際に、アームダウン状態にあるために、再
度、レコード演奏を開始させる場合に次のような
操作上の問題点があつた。
すなわち、アーム9がダウン状態にあるため
に、まず、ツマミ12cをマニユアルで操作し、
機構部品13を介してシヤフトエレベーシヨン1
1を上昇させ、アームエレベーシヨン10上のア
ーム9をアツプ状態にする。次に、アーム9
を、レコード盤の演奏を再開したい位置まで移動
させる。さらに、ツマミ12cをマニユアルで
操作し、アーム9をダウン状態にした後に、レコ
ード演奏を開始させる。以上のように、計3工程
の操作を必要とし、その操作が煩雑であるという
問題点があつた。
この考案は、上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、煩雑な操作を必要とするこ
となく、レコード盤の希望の位置から演奏を再開
できるセミオートプレーヤにおけるアームアツプ
機構を得ることを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案にかかるセミオートプレーヤにおける
アームアツプ機構は、レバーエレベーシヨンとマ
ニユアル操作を行うツマミエレベーシヨンとを、
ツマミエレベーシヨンに設けた長孔内で一定範囲
を移動可能な連結部材で連結し、このツマミエレ
ベーシヨンの一端に中間支点を中心として揺動す
るシヤーシエレベーシヨンの一端を臨ませ、この
シヤーシエレベーシヨンの他端には、アームエレ
ベーシヨンを有するシヤフトエレベーシヨンが接
するように構成したものである。
〔作用〕
レバーエレベーシヨンの回動により、連結部材
を介してツマミエレベーシヨンが軸を中心に回動
し、これにより、ツマミエレベーシヨンの一端に
臨むシヤーシエレベーシヨンが揺動する。すなわ
ち、シヤーシエレベーシヨンは、中間支点を中心
に揺動し、他端がシーソー式に上ることで、その
他端に接するシヤフトエレベーシヨンが押上げら
れ、アームエレベーシヨンを介してアームがアツ
プ状態となる。
レバーエレベーシヨンは、ギヤメインの繰り抜
きカムの形状により、ギヤメインが一回転する
と、初期位置に戻るが、ギヤメインとツマミエレ
ベーシヨンとを連結する連結部材は、ツマミエレ
ベーシヨンの長孔内で一定範囲を移動できるため
に、ツマミエレベーシヨンに作用力をおよぼさ
ず、ツマミエレベーシヨンは初期位置に戻らな
い。
このため、アームはレスト位置でアームアツプ
状態を維持し、次のレコード演奏再開時のツマミ
エレベーシヨンのマニユアル操作によりダウン状
態となる。
〔実施例〕
第1図は、この考案のセミオートプレーヤにお
けるアームアツプ機構を示す一部切欠平面図、第
2図は、同じくその一部切欠側面図である。
なお、図中、従来の機構を示す第3図および第
4図と同一又は相当部分には、同一符号が付して
ある。
これらの図において、14は、レバーエレベー
シヨン1と、ツマミエレベーシヨン12とを関連
付けて運動させるための連結部材であり、この連
結部材14は、ワイヤその他一定の剛性を有する
材料で形成することができる。
連結部材14の一端は、ツマミエレベーシヨン
12に設けた長孔12a内に遊嵌され、長孔12
aの距離だけ、一定範囲に亘つて移動可能なよう
に構成されている。
ツマミエレベーシヨン12は、軸12bを中心
に回動可能に設けられ、その一端側にツマミ12
cを備え、その他端裏面側には、第2図に示すよ
うに、下方に突出する傾斜突起部12dが設けら
れている。
15は、シヤーシエレベーシヨンであり、この
シヤーシエレベーシヨン15は、中間支点15a
を基準にして第2図では、左右にシーソー式に揺
動運動をし、この揺動運動は、ツマミエレベーシ
ヨン12の回動運動によつて与えられる。
すなわち、シヤーシエレベーシヨン15の一端
は、ツマミエレベーシヨン12の傾斜突起部12
dの上下方向の形状的変化に追従して揺動するこ
ととなる。
一方、前記シヤーシエレベーシヨン15の他端
は、シヤフトエレベーシヨン11の一端に接し、
シヤーシエレベーシヨン15の一端を下げること
で、逆にシヤフトエレベーシヨン11を押上げ
る。
シヤフトエレベーシヨン11の他端には、従来
例と同様にアームエレベーシヨン10が設けら
れ、このアームエレベーシヨン10上にアーム9
が支持される。
次に、上記構成の動作について説明する。
レコード演奏終了時、あるいは演奏途中で中断
するカツト時において、従来機構と同様にしてギ
ヤメイン4を回転させると、レバーエレベーシヨ
ン1が回動する。すると、連結部材14はツマミ
エレベーシヨン12の長孔12a内を端部まで移
動した後、次いで、ツマミエレベーシヨン12と
一体となつてレバーエレベーシヨン1の回動方向
に引つ張られる。これによりツマミエレベーシヨ
ン12が、軸12bを中心に回動し、傾斜突起部
12dにより、シヤーシエレベーシヨン15の一
端を押下げる。すると、シヤーシエレベーシヨン
15は、中間支点15aを中心に揺動運動をする
ので、シヤーシエレベーシヨン15の他端によつ
てシヤフトエレベーシヨン11を押上げ、アーム
エレベーシヨン10を介してそのアームエレベー
シヨン10上のアーム9をアームアツプ状態にす
る。次いで、別の機構によりアーム9をレスト位
置に押しやるが、アーム9は、連結部材14が長
孔12a内を移動するのみで、何ら作用力をおよ
ぼさず、したがつて、ツマミエレベーシヨン12
は初期の位置に移動していないために、以前とし
てアームアツプ状態にある。
次に、レコード演奏を再開する場合には、アー
ム9をマニユアルでレコード盤の所定の位置まで
移動させた後、マニユアルでツマミエレベーシヨ
ン12を初期位置まで戻せば、ツマミエレベーシ
ヨン12の傾斜突起部12dの形状に摺動してシ
ヤーシエレベーシヨン15の一端が上り、逆に、
その他端が下ることにより、シヤフトエレベーシ
ヨン11、アームエレベーシヨン10を介してア
ーム9がダウン状態になり、レコード演奏の再開
準備が完了する。
なお、上記の実施例では、ツマミエレベーシヨ
ン12の自由な戻りを防止する戻り防止機構につ
いて述べていないが、スナツプ作用を利用したば
ね等を軸12b等に装着することで、その役目を
果す機構は容易に実現することができる。さら
に、シヤーシエレベーシヨン15の材質について
も、特に述べなかつたが、硬質ゴム等、シヤフト
エレベーシヨン11との接触を滑めらかにし、衝
撃を緩和するような種々の材料で形成することが
可能である。
また、ツマミエレベーシヨン12の位置も、特
に実施例の位置に限定されず、上記のリンク機構
が構成できれば、いずれに位置でも良い。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば、レバーエレ
ベーシヨンと、ツマミエレベーシヨンとを、ツマ
ミエレベーシヨンの長孔内で一定範囲だけ動くこ
とができる連結部材により連結し、レバーエレベ
ーシヨンを回動させることで、ツマミエレベーシ
ヨンを回動させ、このツマミエレベーシヨンの回
動によりシヤーシエレベーシヨンを介してシヤフ
トエレベーシヨンおよびアームエレベーシヨンを
上昇させ、アームをアームアツプ状態にするとと
もに、レバーエレベーシヨンの初期位置への復帰
では、連結部材をツマミエレベーシヨンの長孔内
でのみ移動させ、ツマミエレベーシヨンに何ら作
用力をおよぼさない。したがつて、ツマミエレベ
ーシヨンが初期位置に戻されないので、アームア
ツプ状態を維持することができる。その結果、レ
コード演奏を再開したい場合に、従来のようにマ
ニユアルでツマミエレベーシヨンを操作してアー
ムアツプ状態にする必要がなく、アームを、演奏
を希望するレコード盤の所定の位置にさせた後、
ツマミエレベーシヨンでアームをアームダウン状
態にすれば、煩雑の操作を経ることなく、演奏再
開の準備が完了する。
さらに、アームアツプ状態が、ツマミエレベー
シヨンの移動位置を見ることにより、容易に認識
できる等、この考案は、比較的簡易な構成ながら
優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、この考案の一実施例に
よるセミオートプレーヤにおけるアームアツプ機
構を示す一部切欠平面図および一部切欠側面図、
第3図および第4図は、従来のセミオートプレー
ヤにおけるアームアツプ機構の一例を示し、第3
図は、第1図同様の一部切欠平面図、第4図は、
その構成部品の一部の動きを説明するための斜視
図である。 図において、1……レバーエレベーシヨン、4
……ギヤメイン、5……繰り抜きカム、7……タ
ーンテーブル、8……ギヤスピンドル、9……ア
ーム、10……アームエレベーシヨン、11……
シヤフトエレベーシヨン、12……ツマミエレベ
ーシヨン、12a……長孔、14……連結部材、
15……シヤーシエレベーシヨンである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ギヤメイン4のカム形状に追従して回動するレ
    バーエレベーシヨン1と、このレバーエレベーシ
    ヨンに一端が取り付けられ、前記レバーエレベー
    シヨンの回動によつてその回動方向に引つ張られ
    る連結部材14と、この連結部材の他端が遊嵌す
    る長孔12aが設けられ、かつ回動可能なツマミ
    エレベーシヨン12と、このツマミエレベーシヨ
    ンに設けられた傾斜突起部12dに一端が接し、
    前記ツマミエレベーシヨンの回動方向の転換によ
    り交互に両端を揺動運動させるシヤーシエレベー
    シヨン15と、このシヤーシエレベーシヨンの他
    端に一端が接し、前記シヤーシエレベーシヨンの
    揺動運動に追従して上下動するシヤフトエレベー
    シヨン11と、このシヤフトエレベーシヨンに固
    定され、かつアームを支持するアームエレベーシ
    ヨン10とを備え、前記レバーエレベーシヨンが
    初期位置に戻つても、前記連結部材の他端が前記
    長孔内を遊嵌移動することによつて前記連結部材
    の戻り量を吸収し、前記アームのアームアツプ状
    態を維持することを特徴とするセミオートプレー
    ヤにおけるアームアツプ機構。
JP4472685U 1985-03-27 1985-03-27 Expired JPH0441442Y2 (ja)

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JPS61163301U JPS61163301U (ja) 1986-10-09
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