JPH0348881Y2 - - Google Patents

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JPH0348881Y2
JPH0348881Y2 JP1984125869U JP12586984U JPH0348881Y2 JP H0348881 Y2 JPH0348881 Y2 JP H0348881Y2 JP 1984125869 U JP1984125869 U JP 1984125869U JP 12586984 U JP12586984 U JP 12586984U JP H0348881 Y2 JPH0348881 Y2 JP H0348881Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、自動変速装置(A/T:
Automatic Transmisson)を備えた自動車にお
いて、停車中における変速段(シフト位置)の切
換えに伴なつて車体に発生する浮き沈み(ピツチ
ング)を防止する電子制御サスペンシヨン装置に
関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕 一般に、A/T車において、停車中に特に駐車
(パーキング)ブレーキを掛けた状態でシフト位
置をP(パーキング)またはN(ニユートラル)の
何れかの位置からL(ロー)、2(セカンド)、D
(ドライブ)またはR(リバース)の他の位置にシ
フトすると、駆動輪に作用するトルク(駆動力)
の影響により、車体には次のような姿勢変化が発
生する。すなわち、例えばL,2,Dの前進位置
においては、車体後部が車体前部に比して沈み込
み、またRの後退位置においては、車体後部が車
体前部に比して浮上するものである。このように
車体に発生する上下方向の変位は、停車状態であ
るため実質上は問題ないものの、乗員がその都度
不快感を覚えるという不具合が生じている。
〔考案の目的〕
この考案は上記のような問題点に鑑みなされた
もので、例えば停車中においてシフト位置をNレ
ンジからDレンジに切換えるような場合でも、車
体後部が沈み込むような姿勢変化を生じさせるこ
となく、乗員に不快感を与えることを防止するこ
とができる電子制御サスペンシヨン装置を提供す
ることを目的とする。
〔考案の概要〕
すなわち、この考案に係る電子制御サスペンシ
ヨン装置は、各輪毎にそれぞれ車高上げ制御及び
車高下げ制御可能なサスペンシヨンユニツトを設
け、設定車速以下の駐車ブレーキ作動状態におい
てシフト位置がPレンジまたはNレンジから他の
位置に切換わつたことを検出した際に上記サスペ
ンシヨンユニツトを制御して車体の姿勢変化に対
抗する方向に姿勢制御を行なうようにしたもので
ある。
〔考案の実施例〕
以下、図面を参照してこの考案の一実施例に係
る電子制御サスペンシヨン装置について説明す
る。第1図において、SFRは自動変速装置(オー
トマチツクトランスミツシヨン)を備えた自動車
の右側前輪用サスペンシヨンユニツト、SFLは左
側前輪用サスペンシヨンユニツト、SRRは右側後
輪用サスペンシヨンユニツト、SRLは左側後輪用
サスペンシヨンユニツトである。各サスペンシヨ
ンユニツトSFR,SFL,SRL,SRRは同一構造である
ため、サスペンシヨンユニツトSFLのみその構造
を示しておく。サスペンシヨンユニツトSRLは主
空気ばね室11、副空気ばね室12、シヨツクア
ブソーバ13、補助ばねとして用いられるコイル
ばね(図示せず)から構成されている。また、1
4は上記シヨツクアブソーバ13の減衰力をハー
ドあるいはソフトに切換えるためのアクチユエー
タ、15はベローズである。なお、上記アクチユ
エータ14により上記主空気ばね室11と副空気
ばね室12の連通、非連通の制御がなされ、空気
ばね反力のハード/ソフトの切換えが行なわれ
る。
また、16はエアクリーナである。このエアク
リーナ16から送り込まれた大気は外気遮断用ソ
レノイドバルブ17を介してドライヤ18に送ら
れる。このドライヤ18により乾燥された大気は
コンプレツサ19により圧縮されてチエツクバル
ブ20を介してリザーブタンク21に貯められ
る。なお、191はコンプレツサ用リレーで、こ
のリレー191は後述するコントロールユニツト
36からの信号により制御される。そして、リザ
ーブタンク21は給気用ソレノイドバルブ221
〜224が介装される給気用配管23を介して各
サスペンシヨンユニツトSRL〜SFLの主,副空気ば
ね室11,12に接続される。また、サスペンシ
ヨンユニツトSRL及びSRRの主,副空気ばね室1
1,12は連通用ソレノイドバルブ241が介装
された連通用配管25により連結され、サスペン
シヨンユニツトSFL及びSFRの主,副空気ばね室1
1,12は連通用ソレノイドバルブ242が介装
された連通用配管26により連結される。また、
上記各サスペンシヨンユニツトSRL〜SFLの主,副
空気ばね室11,12は排気用ソレノイドバルブ
271〜274が介装される排気用配管28、チ
エツクバルブ29、ドライヤ18、ソレノイドバ
ルブ17、エアクリーナ16を介して大気に解放
される。上記給気用配管23には給気側流路選択
用ソレノイドバルブ30が介装される配管31が
並設される。さらに、上記排気用配管28には排
気側流路選択用ソレノイドバルブ32が介装され
る配管33が並設される。また、上記給気用配管
23と上記アクチユエータ14との間にはハー
ド/ソフト切換用ソレノイドバルブ34が介装さ
れている。また、上記リザーブタンク21に貯め
られる圧縮空気の圧力は圧力スイツチ35により
検出される。この圧力スイツチ35の検出信号は
コントロールユニツト36に送られる。また、3
7は上記連通用配管25に連結され、後輪のサス
ペンシヨンユニツトSRR,SRLの主,副空気ばね室
11,12の内圧を検出する圧力スイツチであ
る。この圧力スイツチ37の検出信号は上記コン
トロールユニツト36に送られる。また、38F
は自動車の前部右側のロアアーム39に取付けら
れて自動車の前部車高(フロント車高)を検出す
るフロント車高センサ、38Rは自動車の後部左
側のラテラルロツド40に取付けられて後部車高
(リヤ車高)を検出するリヤ車高センサである。
上記車高センサ38F,38Rから出力される車
高検出信号は上記コントロールユニツト36に入
力される。上記センサ38F,38Rはホール
IC素子及び磁石の一方を車輪側、他方を車体側
に取付けられて、ノーマル車高レベル及び低車高
あるいは高車高レベルからの距離をそれぞれ検出
している。また、41は車速を検出する車速セン
サで、この車速センサ41から出力される検出信
号はコントロールユニツト36に入力される。さ
らに、42はハンドル43の操舵角を検出するハ
ンドル操舵角センサで、このセンサ42はハンド
ル操舵角検出信号を上記コントロールユニツト3
6に出力している。また、44は車体の姿勢変化
を検出する車体姿勢センサとしての加速度Gセン
サであり、この加速度センサ44は自動車ばね上
におけるピツチ、ロール及びヨーの車体姿勢変化
を検出するようになつている。例えば、加速度が
ないときには、おもりが垂下された状態となり、
発光ダイオードからの光は遮蔽板によつて遮ぎら
れて、フオトダイオードへ到達しないことによ
り、加速度がないことが検出される。そして、加
速度が前後、左右ないし上下に作用するとおもり
が傾斜したり、移動したりすることによつて、車
体の加速状態が検出される。さらに、45は車高
を高車高(HIGH)、低車高(LOW)、自動車高
調整(AUTO)に設定する車高選択スイツチ、
46は自動車のロール及びピツチングを防止する
姿勢制御を行なうことを選択する姿勢制御選択ス
イツチである。上記スイツチ45,46の信号は
上記コントロールユニツト36に入力される。さ
らに、47はエンジンオイルの油圧が所定値に達
したか及び油圧量を表示する油圧インジケータで
この油圧インジケータ47の表示動作は上記コン
トロールユニツト36により制御される。また、
48はブレーキの作動及び作動量を検出するブレ
ーキスイツチで、その検出信号は上記コントロー
ルユニツト36に入力される。さらに、49はア
クセルの開度を検出するアクセル開度センサで、
このセンサ49から出力されるアクセル開度信号
は上記コントロールユニツト36に入力される。
さらに、50はエンジン回転数を検出するエンジ
ン回転数センサで、このセンサ50はエンジン回
転数信号を上記コントロールユニツト36に出力
する。さらに、51はイグニツシヨンキースイツ
チで、その操作信号は上記コントロールユニツト
36に出力される。52は自動変速装置の変速段
(シフト位置:L,2,D,N,R,P)を検出
する変速段センサで、このセンサ52は変速段信
号を上記コントロールユニツト36に出力する。
53は上記自動変速装置のトルクコンバータ(回
転力変換機)内の圧力を検出するトルコンセンサ
である。
なお、上記ソレノイドバルブ17,221〜2
24,271〜274,30,32,34は常閉
のバルブ、上記ソレノイドバルブ241及び24
2は常開のバルブである。このような、それぞれ
のソレノイドバルブは、すべて2方向弁よりな
り、その2つの状態については第2図に示してお
く。第2図Aはソレノイドバルブが駆動された状
態を示しており、この状態では矢印a1〜a2で示す
ように圧縮空気が移動する。一方、ソレノイドバ
ルブが駆動されない場合には、同図Bに示すよう
になり、圧縮空気の流通はない。
ここで、第3図にこの電子制御サスペンシヨン
装置を実車化した配管系統を示す。この場合、上
記第1図におけるリザーブタンク21はフロント
用リザーブタンク21aとリヤ用リザーブタンク
21bとに分割され、これと共に給気側流路選択
バルブ30もフロント用30aとリヤ用30bと
に分割される。また、同様にしてハード/ソフト
切換用ソレノイドバルブ34もフロント用34a
とリヤ用34bとに分割される。
次に、上記のように構成された電子制御サスペ
ンシヨン装置の動作について説明する。このサス
ペンシヨン装置は車高調整機能及び姿勢制御機能
を備えているもので、以下、第4図を参照してま
ず、車高調整機能、次に、姿勢制御機能について
説明する。
本装置は「高」「中」「低」の3段階の目標車高
が設定可能である。まず、フロント車高センサ3
8Fにより検出されるフロントの車高が目標車高
より低い場合には、フロントの車高は上げられ
る。この場合には、上記第4図に示すように、コ
ントロールユニツト36の制御によりフロント側
給気用ソレノイドバルブ223,224、フロン
ト側及びリヤ側連通用ソレノイドバルブ241,
242が駆動される。これにより、リザーブタン
ク21からの圧縮空気は径の細い給気配管L1
給気用配管23、フロント側給気用ソレノイドバ
ルブ223,224を介してフロントのサスペン
シヨンユニツトSFL,SFRに送られる。これによ
り、フロントの車高が上げられる。
一方、リヤ車高センサ38Rにより検出される
リヤの車高が目標車高より低い場合には、リヤの
車高は上げられる。この場合には、上記第4図に
示すように、コントロールユニツト36の制御に
よりリヤ側給気用ソレノイドバルブ221,22
2、フロント側及びリヤ側連通用ソレノイドバル
ブ241,242が駆動される。これにより、リ
ザーブタンク21からの圧縮空気は径の細い給気
配管L1、給気用配管23、リヤ側給気用ソレノ
イドバルブ221,222を介してリヤのサスペ
ンシヨンユニツトSRL,SRRに送られる。これによ
り、リヤの車高が上げられる。
次に、フロント及びリヤの車高がいずれも目標
車高より低い場合には、フロント及びリヤの車高
が上げられる。この場合にはコントロールユニツ
ト36の制御によりフロント側及びリヤ側給気用
ソレノイドバルブ221〜224、フロント側及
びリヤ側連通用ソレノイドバルブ241,242
が駆動される。これにより、リザーブタンク21
の圧縮空気は径の細い給気配管L1、給気用配管
23、給気用ソレノイドバルブ221〜224を
介して各サスペンシヨンユニツトSFL,SFR,SRL
SRRに送られる。この結果、フロント及びリヤの
車高が上げられる。
次に、フロント車高センサ38Fで検出される
フロントの車高が目標車高より高い場合には、フ
ロントの車高が下げられる。この場合にはフロン
ト側排気用ソレノイドバルブ273,274、フ
ロント側及びリヤ側連通用ソレノイドバルブ24
1,242が駆動される。この結果、フロントの
サスペンシヨンユニツトSFL,SFRの主空気ばね室
11から排出される空気は、フロント側排気用ソ
レノイドバルブ273,274、排気用配管2
8、径の細い排気管L2、チエツクバルブ29、
ドライヤ18、バルブ17、エアクリーナ16を
介して大気に解放される。ここで、ドライヤ18
に破線矢印x方向に排気が通過することにより、
ドライヤ18の再生が行なわれる。
次に、リヤ車高センサ38Rで検出されるリヤ
の車高が目標車高より高い場合には、リヤの車高
が下げられる。この場合には、リヤ側排気用ソレ
ノイドバルブ271,272、各連通用ソレノイ
ドバルブ241,242が駆動される。この結
果、リヤのサスペンシヨンユニツトSRL,SRRの主
空気ばね室11から排出される空気は、リヤ側排
気用ソレノイドバルブ271,272、排気用配
管28、小径排気管L2、チエツクバルブ29、
ドライヤ18、バルブ17、エアクリーナ16を
介して大気に解放される。
次に、フロント及びリヤの車高がそれぞれ目標
車高より高い場合には、フロント及びリヤのサス
ペンシヨンユニツトSFL,SFR,SRL,SRRから排気
される。この場合には、各排気用ソレノイドバル
ブ271〜274及び各連通用ソレノイドバルブ
241,242がオンされる。このため、各サス
ペンシヨンユニツトの主空気ばね室11から排出
される空気は、各排気用ソレノイドバルブ271
〜274、排気用配管28、小径排気管L2、チ
エツクバルブ29、ドライヤ18、バルブ17、
エアクリーナ16を介して大気に解放される。こ
れにより、フロント及びリヤの車高が下げられ
る。
次に、ハンドルを右に操舵したときの車体姿勢
制御について説明する。この場合には、左側の車
高が下がり、右側の車高が上がるため、左側のサ
スペンシヨンユニツトSFL,SRLには給気され、右
側のサスペンシヨンユニツトSFR,SRRは排気され
る。つまり、ハンドル操舵角センサ42によりハ
ンドル43の右方向の所定角以上の操舵が検出さ
れた場合には、コントロールユニツト36からの
制御信号により左側の給気用ソレノイドバルブ2
21,223、右側の排気用ソレノイドバルブ2
72,274及び各流路選択用ソレノイドバルブ
30,32が一定時間だけオンされる。これによ
り、リザーブタンク21から送られる圧縮空気は
給気流路選択バルブ30、大径給気管31、給気
用配管23、左側の給気用ソレノイドバルブ22
1,223を介して左側のサスペンシヨンユニツ
トSFL,SRLに給気される。またこの給気動作と同
時に、右側のサスペンシヨンユニツトSFR,SRR
主空気ばね室11から排出される空気は、右側の
排気用ソレノイドバルブ272,274、排気用
配管28、排気流路選択バルブ32、大径排気管
33、チエツクバルブ29、ドライヤ18、バル
ブ17、エアクリーナ16を介して大気に解放さ
れる。このようにして、ハンドル43を右に操舵
したときに車体を水平に保つことができる。そし
て、一定時間バルブが開かれた後、上記左側の給
気用ソレノイドバルブ221,223、右側の排
気用ソレノイドバルブ272,274が閉じられ
その状態が保持される。そして、ハンドル43の
右操舵が終わると、上記各流路選択バルブ30,
32がオフされると共に各連通バルブ241,2
42がオンされ、姿勢制御が解除される。これに
より、車体は中立姿勢に復帰する。
次に、ハンドル43を左に操舵したときの車体
姿勢制御について説明する。この場合には、右側
の車高が下がり、左側の車高が上がるため、右側
のサスペンシヨンユニツトSFR,SRRには給気さ
れ、左側のサスペンシヨンユニツトSFL,SRLは排
気される。つまり、ハンドル操舵角センサ42に
よりハンドル43の左方向の所定角以上の操舵が
検出された場合には、コントロールユニツト36
からの制御信号により右側の給気用ソレノイドバ
ルブ222,224、左側の排気用ソレノイドバ
ルブ271,273及び各流路選択用ソレノイド
バルブ30,32が一定時間だけオンされる。こ
れにより、リザーブタンク21から送られる圧縮
空気は給気流路選択バルブ30、大径給気管3
1、給気用配管23、右側の給気用ソレノイドバ
ルブ222,224を介して右側のサスペンシヨ
ンユニツトSFR,SRRに給気される。またこの給気
動作と同時に左側のサスペンシヨンユニツトSFL
SRLの主空気ばね室11から排出される空気は、
左側の排気用ソレノイドバルブ271,273、
排気用配管28、排気流路選択バルブ32、大径
排気管33、チエツクバルブ29、ドライヤ1
8、バルブ17、エアクリーナ16を介して大気
に解放される。このようにして、ハンドル43を
左に操舵したときに車体を水平に保つことができ
る。そして、一定時間バルブが開かれた後、上記
右側の給気用ソレノイドバルブ222,224、
左側の排気用ソレノイドバルブ271,273が
閉じられその状態が保持される。そして、ハンド
ル43の左操舵が終わると、上記各流路選択バル
ブ30,32がオフされると共に各連通バルブ2
41,242がオンされ、姿勢制御が解除され
る。これにより、車体は中立姿勢に復帰する。
次に、制動時にフロントの車高が下がるノーズ
ダイブを防止する姿勢制御について説明する。例
えばブレーキを踏むと、フロントの車高が下が
り、リヤの車高が上がるので、フロント車高上げ
およびリヤ車高下げ制御を次のようにして行な
う。つまり、加速度センサ44により検出される
車体前後方向の加速度が所定値以上の場合には、
コントロールユニツト36の制御により各流路選
択バルブ30,32がオンされると共に、フロン
ト側給気バルブ223,224およびリヤ側排気
バルブ271,272が一定時間だけオンされ
る。このため、リザーブタンク21からの圧縮空
気は、給気流路選択バルブ30、大径給気管3
1、および上記フロント側給気バルブ223,2
24を介してフロントのサスペンシヨンユニツト
SFL,SFRの主空気ばね室11に送られる。これに
よりフロントの車高が上げられる。一方、リヤの
サスペンシヨンユニツトSRL,SRRの主空気ばね室
11から排出される空気は、上記リヤ側排気バル
ブ271,272、チエツクバルブ29、ドライ
ヤ18、エアクリーナ16を介して大気に解放さ
れる。これによりリヤの車高を下げて車体を水平
に保つている。そして、上記ブレーキの踏み込み
によるノーズダイブが終了するとコントロールユ
ニツト36の制御によりフロント側排気バルブ2
73,274およびリヤ側給気バルブ221,2
22がオンされる。このため、フロントのサスペ
ンシヨンユニツトSFL,SFRの主空気ばね室11の
空気は上記フロント側排気バルブ273,274
〜エアクリーナ16を介して大気解放される。一
方、リザーブタンク21の圧縮空気は上記リヤ側
給気バルブ221,222を介してリヤのサスペ
ンシヨンユニツトSRL,SRRの主空気ばね室11に
送られる。これにより車体の姿勢が元の状態に復
帰される。
次に、自動車の発追加速度にアクセルを踏み込
んだ場合にフロントの車高が上がるスクオートを
防止する車体姿勢制御について説明する。つま
り、アクセルを踏み発追加速状態になると、フロ
ントの車高は上がり、リヤの車高は下がるため、
フロントの車高は下げられリヤの車高は上げられ
る。すなわち、加速度センサ44により検出され
る車体前後方向の加速度(この場合前方加速度。)
が所定値以上となつた場合、あるいはアクセル開
度センサ49により検出されるアクセル開度が所
定値以上の場合には、コントロールユニツト36
の制御により各流路選択バルブ30,32がオン
されると共に、フロント側排気バルブ273,2
74及びリヤ側給気バルブ221,222が一定
時間だけオンされる。このため、リザーブタンク
21からの圧縮空気は給気側流路選択バルブ3
0、大径給気管31及びリヤ側給気バルブ22
1,222を介してリヤのサスペンシヨンユニツ
トSRL,SRRの主空気ばね室11に送られる。これ
により、リヤの車高が上げられる。一方、フロン
トのサスペンシヨンユニツトSFL,SFRの主空気ば
ね室11から排出される空気は、フロント側排気
バルブ273,274および排気側流路選択バル
ブ32、大径排気管33、ドライヤ18、バルブ
17、エアクリーナ16を介して大気解放され
る。これにより、フロントの車高を下げて車体を
水平に保つている。次に、アクセルの踏み込みに
よるスクオートが終了すると、コントロールユニ
ツト36の制御によりフロント側給気バルブ22
3,224及びリヤ側排気バルブ271,272
がオンされる。このため、リヤのサスペンシヨン
ユニツトSRL,SRRの主空気ばね室11の空気は、
リヤ側排気バルブ271,272〜ドライヤ16
を介して大気解放される。一方、リザーブタンク
21の圧縮空気は給気側流路選択バルブ30〜フ
ロント側給気バルブ223,224を介してフロ
ントのサスペンシヨンユニツトSFL,SFRの主空気
ばね室11に送られる。これにより、発追加速状
態終了の際の車体後方からのあおりは防止され、
車体は通常の走行状態に復帰される。
次に、停車時における自動変速装置のシフト位
置の切換えに伴なう車体の沈み込みまたは浮上り
等のシフトスクオートを防止する姿勢制御動作を
第5図に示すフローチヤートを参照して詳細に説
明する。
まず、イグニツシヨンキーをオンするとイグニ
ツシヨンキースイツチ51からコントロールユニ
ツト36に対してイグニツシヨン操作信号が供給
されステツプS1においてこのコントロールユニ
ツト36内の姿勢制御用バルブ駆動回路がオンさ
れる。次に、ステツプS2に進み変速段センサ5
2により検出されるシフト位置が、現在P(パー
キング)またはN(ニユートラル)にあるか否か
コントロールユニツト36で判定される。ここで
「YES」と判定されるとステツプS3に進みブレ
ーキスイツチ48により駐車ブレーキが作動して
いることが検出され、このブレーキスイツチ48
がオンしたか否かがコントロールユニツト36に
より判定される。このステツプS3において
「YES」と判定されると、ステツプS4に進み車速
センサ41により検出される車速は設定車速V0
Km/h(例えば3Km/h)以下か否か判定される。
ここで「YES」、つまり、シフト位置がPまたは
Nで、駐車ブレーキが作動していて、さらに設定
車速以下という完全な停止状態であると判定され
ると、ステツプS5に進む。
このステツプS5では、上記変速段センサ52
からコントロールユニツト36に供給されるシフ
ト位置検出信号により、現在のシフト位置が判断
されるもので、このステツプS5においてPまた
はN、つまり上記ステツプS2における判定時と
同様のシフト位置であると判断されるとリターン
し、また、D,L,2の前進位置にあると判断さ
れるとステツプS6に進む。つまりこのステツプ
S5の判断時点で自動変速装置のシフト位置がP
またはNの停車位置から前進位置に切換わり、駆
動輪に駆動トルクが伝達されて後輪側が沈み込む
条件が揃つたと判定されると、ステツプS6に進
み、前記第4図において既に述べたリヤ(後輪)
車高上げ制御が行なわれる。すなわち、コントロ
ールユニツト36の制御により各流路選択バルブ
30,32がオフしていることが確認されると共
に、リヤ側の各給気バルブ221,222が一定
時間オンされ開かれるもので、これにより、後輪
側のサスペンシヨンユニツトSRL,SRRの主空気ば
ね室11には、リザーブタンク21からの圧縮空
気が小径給気管L1を介してゆつくりと給気され
る。このため後輪側の車高は上がる方向に姿勢制
御され、上記シフト前進位置切換え時におけるト
ルク伝達により発生する後輪側の沈み込みは吸収
され車体は水平に保たれる。
この後ステツプS7に進みブレーキスイツチ4
8がオフしたか否か判定される。この場合、ブレ
ーキスイツチ48は駐車ブレーキが作動解除され
た時にオフするもので、このステツプS7におい
て「NO」と判定されるとステツプS8に進み車
速センサ41により検出される車速が設定車速
V1Km/h以上に達したか否か判定される。この
ステツプS8において「NO」と判定されるとステ
ツプS9に進み変速段センサ52により検出され
るシフト位置がNまたはPに切換えられたか否か
判定される。ここでさらに「NO」と判定される
と上記ステツプS7に戻る。また、上記ステツプ
S7,S8,S9の何れかにおいて「YES」、つまり駐
車ブレーキが解除されたか、車速が設定値以上に
達したか、もしくはシフト位置が再びNまたはP
の停車位置に切換えられたと判定されると、後輪
側が沈み込む条件がなくなるため、ステツプS10
に進み前記第4図において既に述べたリヤ(後
輪)車高下げ制御が行なわれる。すなわち、コン
トロールユニツト36の制御により各流路選択バ
ルブ30,32がオフしていることが確認される
と共に、リヤ側の各排気バルブ271,272が
一定時間オンされ開かれるもので、これにより、
後輪側サスペンシヨンユニツトSRL,SRRの主空気
ばね室11内の圧縮空気は、上記ステツプS6に
おいて給気された分だけ小径排気管L2〜エアク
リーナ16を介してゆつくりと大気開放される。
このため後輪側の車高は下がる方向に姿勢制御さ
れ、上記ステツプS6における前進位置シフト切
換時における姿勢制御は解除され車体は水平に保
たれる。
次に、上記ステツプS5においてシフト位置が
Rレンジの後退位置にあると判断されるとステツ
プS11に進む。つまりこのステツプS5の判断時点
で自動変速装置のシフト位置がPまたはNの停車
位置から後退位置に切換わり、駆動輪に後退方向
の駆動トルクが伝達されて後輪側が浮上る条件が
揃つたと判定されると、ステツプS11に進み、前
記第4図において既に述べたリヤ(後輪)車高下
げ制御が行なわれる。すなわち、コントロールユ
ニツト36の制御により各流路選択バルブ30,
32がオフしていることが確認されると共に、リ
ヤ側の各排気バルブ271,272が一定時間オ
ンされ開かれるもので、これにより、後輪側のサ
スペンシヨンユニツトSRL,SRRの主空気ばね室1
1内の圧縮空気は、小径排気管L2〜エアクリー
ナ16を介してゆつくりと大気開放される。この
ため後輪側の車高は下がる方向に姿勢制御され、
上記シフト後退位置切換え時におけるトルク伝達
により発生する後輪側の浮上りは吸収され車体は
水平に保たれる。
この後ステツプS12に進みブレーキスイツチ4
8がオフしたか否か判定される。この場合、ブレ
ーキスイツチ48は駐車ブレーキが作動解除され
た時にオフするもので、このステツプS12におい
て「NO」と判定されるとステツプS13に進み車
速センサ41により検出される車速が設定車速
V1Km/h以上に達したか否か判定される。この
ステツプS13において「NO」と判定されるとス
テツプS14に進み変速段センサ52により検出さ
れるシフト位置がNまたはPに切換えられたか否
か判定される。ここでさらに「NO」と判定され
ると上記ステツプS12に戻る。また、上記ステツ
プS12,S13,S14の何れかにおいて「YES」、つ
まり、駐車ブレーキが解除されたか、車速が設定
値以上に達したか、もしくはシフト位置が再びN
またはPの停車位置に切換えられたと判定される
と、後輪側が浮上る条件がなくなるため、ステツ
プS15に進み前記第4図において既に述べたリヤ
(後輪)車高上げ制御が行なわれる。すなわち、
コントロールユニツト36の制御により各流路選
択バルブ30,32がオフしていることが確認さ
れると共に、リヤ側の各給気バルブ221,22
2が一定時間オンされ開かれるもので、これによ
り、後輪側サスペンシヨンユニツトSRL,SRRの主
空気ばね室11には、リザーブタンク21からの
圧縮空気が、上記ステツプS11において排気され
た分だけ小径給気管L1を介してゆつくりと給気
される。このため後輪側の車高は上がる方向に姿
勢制御され、上記ステツプS11における後退位
置シフト切換時における姿勢制御は解除され車体
は水平に保たれる。
すなわち自動変速装置を備えた自動車におい
て、車速が設定車速V0Km/h以下で且つブレー
キスイツチ48がオンしている停車状態に、変速
段がPまたはNの停車位置から前進または後退位
置に切換わり駆動輪に駆動トルクが伝達された場
合には、前進時には後輪側車高上げ制御、後退時
には後輪側車高下げ制御を行なうようにしたの
で、それぞれにおいて車体後部に発生しようとす
る“沈み込み”または“浮上り”は確実に吸収さ
れ防止されるようになる。また、上記のようなシ
フトスクオートの姿勢制御時、つまりステツプ
S6,S10,S11,S15における給排気バルブの開閉
制御時においては、常に各流路選択バルブ30,
32を閉じた状態で、圧縮空気を小径の給排気管
L1,L2を介してゆつくりと給排気制御するよう
にしたので、例えばシフトスクオートによる車体
姿勢変化時と姿勢制御時との間に多少の時間的ず
れが生じたような場合でも、乗員に異和感を与え
ることなく安定した車体姿勢制御が行なえるよう
になる。
尚、上記実施例では圧縮空気を利用したエアサ
スペンシヨン方式を用いて説明したが、本装置は
例えば液体及び気体の両方を利用したハイドロニ
ユーマチツクサスペンシヨン方式等のすべての流
体サスペンシヨン方式において実施可能であるこ
とは勿論である。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案によれば、設定車速以下
の駐車ブレーキ作動状態においてシフト位置がP
レンジまたはNレンジから他の位置に切換わつた
ことを検出した際には、車体の姿勢変化に対向す
る方向に姿勢制御を行なうようにしたので、例え
ば停車中にシフト位置をNレンジからDレンジに
切換えるような場合でも、車体後部が沈み込むよ
うな姿勢変化を生じさせることなく、乗員に不快
感を与えることを防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る電子制御サ
スペンシヨン装置を示す図、第2図AおよびBは
それぞれ上記第1図における電子制御サスペンシ
ヨン装置に使用されるソレノイドバルブのオンお
よびオフ状態を示す図、第3図は上記第1図にお
ける電子制御サスペンシヨン装置を実車化した状
態での配管系統を示す図、第4図は上記電子制御
サスペンシヨン装置による各車高調整モード及び
各姿勢制御モードにおける上記ソレノイドバルブ
の駆動状態を示す図、第5図は上記電子制御サス
ペンシヨン装置によるシフトスクオート防止の姿
勢制御動作を示すフローチヤートである。 SFL,SFR……前輪(フロント)側サスペンシヨ
ンユニツト、SRL,SRR……後輪(リヤ)側サスペ
ンシヨンユニツト、11……主空気ばね室、22
1〜224……給気用ソレノイドバルブ、271
〜274……排気用ソレノイドバルブ、36……
コントロールユニツト、41……車速センサ、4
8……ブレーキスイツチ、52……変速段セン
サ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 自動変速装置を備える車両において、 流体ばね室を備えた各輪毎に設けられるサスペ
    ンシヨンユニツトと、 この各サスペンシヨンユニツトの流体ばね室に
    それぞれ接続される流体給入用制御弁及び流体排
    出用制御弁と、 車速を検出する車速センサと、 駐車ブレーキの作動を検出するブレーキスイツ
    チと、 変速段を検出する変速段センサと、 上記車速センサにより車両の停車状態を検出
    し、上記ブレーキスイツチにより駐車ブレーキの
    作動を検出し、且つ上記変速段センサにより変速
    段が中立位置であることを検出した状態で該変速
    段が中立位置から前進または後退位置に切換えら
    れたことを検出した場合に、上記給入用制御弁ま
    たは排出用制御弁を開制御して車体の姿勢変化に
    対抗する方向に姿勢制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする電子制御サスペンシ
    ヨン装置。
JP1984125869U 1984-08-21 1984-08-21 電子制御サスペンシヨン装置 Granted JPS6141009U (ja)

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JP1984125869U JPS6141009U (ja) 1984-08-21 1984-08-21 電子制御サスペンシヨン装置
US06/765,868 US4669750A (en) 1984-08-21 1985-08-13 Vehicle suspension apparatus
KR1019850006021A KR910003765B1 (ko) 1984-08-21 1985-08-21 차량용 현수장치
DE19853529928 DE3529928A1 (de) 1984-08-21 1985-08-21 Fahrzeugaufhaengung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5878813A (ja) * 1981-11-02 1983-05-12 Toyota Motor Corp ショックアブソーバ制御装置

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JPS59121220U (ja) * 1983-02-07 1984-08-15 日産自動車株式会社 車両用車輪懸架装置

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JPS5878813A (ja) * 1981-11-02 1983-05-12 Toyota Motor Corp ショックアブソーバ制御装置

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