JPH0237611Y2 - - Google Patents

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JPH0237611Y2
JPH0237611Y2 JP12266384U JP12266384U JPH0237611Y2 JP H0237611 Y2 JPH0237611 Y2 JP H0237611Y2 JP 12266384 U JP12266384 U JP 12266384U JP 12266384 U JP12266384 U JP 12266384U JP H0237611 Y2 JPH0237611 Y2 JP H0237611Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、例えば自動車の旋回走行時または
スラローム走行時等において車体に発生するロー
ル(横揺れ)を防止する電子制御サスペンシヨン
装置に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
一般に、自動車の旋回走行時またはスラローム
走行時等においては、車体にロールが発生し操縦
安定性(以下、操安性と略す。)が損なわれる。
そこで、例えば車体にロールが発生する際に、ロ
ールが発生する側の各サスペンシヨンのばね反力
を上げると共に、反対側の各サスペンシヨンのば
ね反力を下げることにより、ロールを低減するよ
うにしたサスペンシヨン制御装置が考えられてい
る。
ここで、さらに上記のようなロール制御を行な
う際に、各サスペンシヨンの減衰力も上昇させれ
ば、車体に発生するロールは確実に抑えられるよ
うになるが、反面、ロール制御時に常に減衰力を
上昇させると、乗心地が悪化することになる。
一方、予め設定される車速(例えば100Km/h
以上において各サスペンシヨンの減衰力を自動的
に上昇させハードにする制御装置が考えられてい
る。しかしながら、このように例えば100Km/h
以上という高速走行時において減衰力をハードに
するサスペンシヨン制御装置では、直進走行時に
おいては最適な制御であるが、反面、旋回走行時
等における車体ロール時のみにおいては、減衰力
がハードに切換わる範囲は、車速のみならず、旋
回半径、つまりハンドルの操舵角にも応じて設定
されることが望ましい。
〔考案の目的〕
この考案は上記のような問題点に鑑みなされた
もので、例えば旋回走行時等においても、乗心地
を悪化させることなく、車体に発生するロールを
確実に抑制することができるようになる電子制御
サスペンシヨン装置を提供することを目的とす
る。
〔考案の概要〕
すなわちこの考案に係る電子制御サスペンシヨ
ン装置は、車速およびハンドル操舵角またはその
操舵角速度に基づいた車速一操舵角マツプあるい
は車速一操舵角速度マツプの何れか一方により定
められる制御時間に応じてロール制御する際に、
上記何れか一方のマツプにより定められた制御時
間が所定時間以下の場合にはサスペンシヨンの減
衰力をソフトに設定するようにしたものである。
〔考案の実施例〕
以下、図面を参照してこの考案の一実施例に係
る電子制御サスペンシヨン装置について説明す
る。第1図において、SFRは自動車の右側前輪用
サスペンシヨンユニツト、SFLは左側前輪用サス
ペンシヨンユニツト、SRRは右側後輪用サスペン
シヨンユニツト、SRLは左側後輪用サスペンシヨ
ンユニツトである。各サスペンシヨンユニツト
SFR,SFL,SRL,SRRは同一構造であるため、サス
ペンシヨンユニツトSRLのみその構造を示してお
く。サスペンシヨンユニツトSRLは主空気ばね室
11、副空気ばね室12、シヨツクアブソーバ1
3、補助ばねとして用いられるコイルばね(図示
せず)から構成されている。また、14は上記シ
ヨツクアブソーバ13の減衰力をハードあるいは
ソフトに切換えるためのアクチユエータであり、
つまりこのアクチユエータ14によりシヨツクア
ブソーバ13の減衰力切換弁14aが回転制御さ
れ、第1減衰室13aと第2減衰室13bとが、
オリフイスa1のみ介して挿通されるか、またはオ
リフイスa1及びa2の両方を介して連通されるかが
選択される。そして、15は主空気ばね室11用
のベローズである。なお、上記アクチユエータ1
4により上記主空気ばね室11と副空気ばね室1
2の連通、非連通の制御がなされ、空気ばね反力
のハード/ソフトの切換えが行なわれる。
また、16はエアクリーナである。このエアク
リーナ16から送り込まれた大気は外気遮断用ソ
レノイドバルブ17を介してドライヤ18に送ら
れる。このドライヤ18により乾燥された大気は
コンプレツサ19により圧縮されてチエツクバル
ブ20を介してリザーブタンク21に貯められ
る。なお、191はコンプレツサ用リレーで、こ
のリレー191は後述するコントロールユニツト
36からの信号により制御される。そして、リザ
ーブタンク21は給気用ソレノイドバルブ221
〜224が介装される給気用配管23を介して各
サスペンシヨンユニツトSRL〜SFLの主、副空気ば
ね室11,12に接続される。また、サスペンシ
ヨンユニツトSRL及びSRRの主、副空気ばね室1
1,12は連通用ソレノイドバルブ241が介装
された連通用配管25により連結され、サスペン
シヨンユニツトSFL及びSFRの主、副空気ばね室1
1,12は連通用ソレノイドバルブ242が介装
された連通用配管26により連結される。また、
上記各サスペンシヨンユニツトSRL〜SFLの主、副
空気ばね室11,12は排気用ソレノイドバルブ
271〜274が介装される排気用配管28、チ
エツクバルブ29、ドライヤ18、ソレノイドバ
ルブ17、エアクリーナ16を介して大気に解放
される。上記給気用配管23には給気側流路選択
用ソレノイドバルブ30が介装される配管31が
並設される。さらに、上記排気用配管28には、
排気側流路選択用ソレノイドバルブ32が介装さ
れる配管33が並設される。また、上記給気用配
管23と上記アクチユエータ14との間にはハー
ド/ソフト切換用ソレノイドバルブ34が介装さ
れている。また、上記リザーブタンク21に貯め
られる圧縮空気の圧力は圧力スイツチ35により
検出される。この圧力スイツチ35の検出信号は
コントロールユニツト36に送られる。また、3
7は上記連通用配管25に連結され、後輪のサス
ペンシヨンユニツトSRR,SRLの主、副空気ばね室
11,12の内圧を検出する圧力スイツチであ
る。この圧力スイツチ37の検出信号は上記コン
トロールユニツト36に送られる。また、38F
は自動車の前部右側のロアアーム39に取付けら
れて自動車の前部車高(フロント車高)を検出す
るフロント車高センサ、38Rは自動車の後部左
側のラテラルロツド40に取付けられて後部車高
(リヤ車高)を検出するリヤ車高センサである。
上記車高センサ38F,38Rから出力される車
高検出信号は上記コントロールユニツト36に入
力される。上記センサ38F,38Rはホール
IC素子及び磁石の一方を車輪側、他方を車体側
に取付けられて、ノーマル車高レベル及び低車高
あるいは高車高レベルからの距離をそれぞれ検出
している。また、41は車速を検出する車速セン
サで、この車速センサ41から出力される検出信
号はコントロールユニツト36に入力される。さ
らに、42はハンドル43の操舵角を検出するハ
ンドル操舵角センサで、このセンサ42はハンド
ル操舵角検出信号を上記コントロールユニツト3
6に出力している。また、44は車体の姿勢変化
を検出する車体姿勢センサとしての加速度Gセン
サであり、この加速度センサ44は自動車ばね上
におけるピツチ、ロール及びヨーの車体姿勢変化
を検出するようになつている。例えば、加速度が
ないときには、おもりが垂下された状態となり、
発光ダイオードからの光は遮蔽板によつて遮ぎら
れて、フオトダイオードへ到達しないことによ
り、加速度がないことが検出される。そして、加
速度が前後、左右ないし上下に作用するとおもり
が傾斜したり、移動したりすることによつて、車
体の加速状態が検出される。さらに、45は車高
を高車高(HIGH)、低車高(LOW)、自動車高
調整(AUTO)に設定する車高選択スイツチ、
46は自動車のロールを防止する姿勢制御を行な
うことを選択する姿勢制御選択スイツチである。
上記スイツチ45,46の信号は上記コントロー
ルユニツト36に入力される。さらに、47はエ
ンジンオイルの油圧が所定値に達したか及び油圧
量を表示する油圧インジゲータでこの油圧インジ
ケータ47の表示動作は上記コントロールユニツ
ト36により制御される。また、48はブレーキ
の踏み込み及び踏み込み量を検出するブレーキス
イツチで、その検出信号は上記コントロールユニ
ツト36に入力される。さらに、49はアクセル
の開度を検出するアクセル開度センサで、このセ
ンサ49から出力されるアクセル開度信号は上記
コントロールユニツト36に入力される。さら
に、50はエンジン回転数を検出するエンジン回
転数センサで、このセンサ50はエンジン回転数
信号を上記コントロールユニツト36に出力す
る。さらに、51はイグニツシヨンキースイツチ
で、その操作信号は上記コントロールユニツト3
6に出力される。52は変速段(シフト位置)を
検出する変速段センサで、このセンサ52は変速
段信号を上記コントロールユニツト36に出力す
る。53はサスペンシヨンハード選択スイツチで
ある。
なお、上記ソレノイドバルブ17,221〜2
24,271〜274,30,32,34は常閉
のバルブ、上記ソレノイドバルブ241及び24
2は常開のバルブである。このような、それぞれ
のソレノイドバルブは、すべて2方向弁よりな
り、その2つの状態については第2図に示してお
く。第2図Aはソレノイドバルブが駆動された状
態を示しており、この状態では矢印a1〜a2で示す
ように圧縮空気が移動する。一方、ソレノイドバ
ルブが駆動されない場合には、同図Bに示すよう
になり、圧縮空気の流通はない。
ここで、第3図にこの電子制御サスペンシヨン
装置を実車化した配管系統を示す。この場合、上
記第1図におけるリザーブタンク21はフロント
用リザーブタンク21aとリヤ用リザーブタンク
21bとに分割され、これと共に給気側流路選択
バルブ30もフロント用30aとリヤ用30bと
に分割される。また、同様にしてハード/ソフト
切換用ソレノイドバルブ34もフロント用34a
とリヤ用34bとに分割される。
次に、上記のように構成された電子制御サスペ
ンシヨン装置の動作について説明する。このサス
ペンシヨン装置は車高調整機能及び姿勢制御機能
を備えているもので、以下、第4図を参照してま
ず、車高調整機能、次に、姿勢制御機能について
説明する。
本装置は「高」「中」「低」の3段階の目標車高
が設定可能である。まず、フロント車高センサ3
8Fにより検出されるフロントの車高が目標車高
より低い場合には、フロントの車高は上げられ
る。この場合には、上記第4図に示すように、コ
ントロールユニツト36の制御によりフロント側
給気用ソレノイドバルブ223,224、フロン
ト側及びリヤ側連通用ソレノイドバルブ241,
242が駆動される。これにより、リザーブタン
ク21からの圧縮空気は径の細い給気配管L1
給気用配管23、フロント側給気用ソレノイドバ
ルブ223,224を介してフロントのサスペン
シヨンユニツトSFL,SFRに送られる。これによ
り、フロントの車高が上げられる。
一方、リヤ車高センサ38Rにより検出される
リヤの車高が目標車高により低い場合には、リヤ
の車高は上げられる。この場合には、上記第4図
に示すように、コントロールユニツト36の制御
によりリヤ側給気用ソレノイドバルブ221,2
22、フロント側及びリヤ側連通用ソレノイドバ
ルブ241,242が駆動される。これにより、
リザーブタンク21からの圧縮空気は径の細い給
気配管L1、給気用配管23、リヤ側給気用ソレ
ノイドバルブ221,222を介してリヤのサス
ペンシヨンユニツトSRL,SRRに送られる。これに
より、リヤの車高が上げられる。
次に、フロント及びリヤの車高がいずれも目標
車高より低い場合には、フロント及びリヤの車高
が上げられる。この場合にはコントロールユニツ
ト36の制御によりフロント側及びリヤ側給気用
ソレノイドバルブ221〜224、フロント側及
びリヤ側連通用ソレノイドバルブ241,242
が駆動される。これにより、リザーブタンク21
の圧縮空気は径の細い給気配管L1、給気用配管
23、給気用ソレノイドバルブ221〜224を
介して各サスペンシヨンユニツトSFL,SFR,SRL
SRRに送られる。この結果、フロント及びリヤの
車高が上げられる。
次に、フロント車高センサ38Fで検出される
フロントの車高が目標車高より高い場合には、フ
ロントの車高が下げられる。この場合にはフロン
ト側排気用ソレノイドバルブ273,274、フ
ロント側及びリヤ側連通用ソレノイドバルブ24
1,242が駆動される。この結果、フロントの
サスペンシヨンユニツトSFL,SFRの主空気ばね室
11から排出される空気は、フロント側排気用ソ
レノイドバルブ273,274、排気用配管2
8、径の細い排気管L2、チエツクバルブ29、
ドライヤ18、バルブ17、エアクリーナ16を
介して大気に解放される。ここで、ドライヤ18
に破線矢印x方向に排気が通過することにより、
ドライヤ18の再生が行なわれる。
次に、リヤ車高センサ38Rで検出されるリヤ
の車高が目標車高より高い場合には、リヤの車高
が下げられる。この場合には、リヤ側排気用ソレ
ノイドバルブ271,272、各連通用ソレノイ
ドバルブ241,242が駆動される。この結
果、リヤのサスペンシヨンユニツトSRL,SRRの主
空気ばね室11から排出される空気は、リヤ側排
気用ソレノイドバルブ271,272、排気用配
管28、小径排気管L2、チエツクバルブ29、
ドライヤ18、バルブ17、エアクリーナ16を
介して大気に解放される。
次に、フロント及びリヤの車高がそれぞれ目標
車高より高い場合には、フロント及びリヤのサス
ペンシヨンユニツトSFL,SFR,SRL,SRRから排気
される。この場合には、各排気用ソレノイドバル
ブ271〜274及び各連通用ソレノイドバルブ
241,242がオンされる。このため、各サス
ペンシヨンユニツトの主空気ばね室11から排出
される空気は、各排気用ソレノイドバルブ271
〜274、排気用配管28、小径排気管L2、チ
エツクバルブ29、ドライヤ18、バルブ17、
エアクリーナ16を介して大気に解放される。こ
れにより、フロント及びリヤの車高が下げられ
る。
次に、ハンドルを右に操舵したときの車体姿勢
制御について説明する。この場合には、左側の車
高が下がり、右側の車高が上がるため、左側のサ
スペンシヨンユニツトSFL,SRLには給気され、右
側のサスペンシヨンユニツトSFR,SRRは排気され
る。つまり、ハンドル操舵角センサ42によりハ
ンドル43の右方向の所定角以上の操舵が検出さ
れた場合には、コントロールユニツト36からの
制御信号により左側の給気用ソレノイドバルブ2
21,223、右側の排気用ソレノイドバルブ2
72,274及び各流路選択用ソレノイドバルブ
30,32が一定時間だけオンされる。これによ
り、リザーブタンク21から送られる圧縮空気は
給気流路選択バルブ30、大径給気管31、給気
用配管23、左側の給気用ソレノイドバルブ22
1,223を介して左側のサスペンシヨンユニツ
トSFL,SRLに給気される。またこの給気動作と同
時に、右側のサスペンシヨンユニツトSFR,SRR
主空気ばね室11から排出される空気は、右側の
排気用ソレノイドバルブ272,274、排気用
配管28、排気流路選択バルブ32、大径排気管
33、チエツクバルブ29、ドライヤ18、バル
ブ17、エアクリーナ16を介して大気に解放さ
れる。このようにして、ハンドル43を右に操舵
したときに車体を水平に保つことができる。そし
て、一定時間バルブが開かれた後、上記左側の給
気用ソレノイドバルブ221,223、右側の排
気用ソレノイドバルブ272,274が閉じられ
その状態が保持される。そして、ハンドル43の
右操舵が終わると、上記各流路選択バルブ30,
32がオフされると共に各連通バルブ241,2
42がオンされ姿勢制御が解除される。これによ
り、車体は中立姿勢に復帰する。
次に、ハンドル43を左に操舵したときの車体
姿勢制御について説明する。この場合には、右側
の車高が下がり、左側の車高が上がるため、右側
のサスペンシヨンユニツトSFR,SRRには給気さ
れ、左側のサスペンシヨンユニツトSFL,SRLは排
気される。つまり、ハンドル操舵角センサ42に
よりハンドル43の左方向の所定角以上の操舵が
検出された場合には、コントロールユニツト36
からの制御信号により右側の給気用ソレノイドバ
ルブ222,224、左側の排気用ソレノイドバ
ルブ271,273及び各流路選択用ソレノイド
バルブ30,32が一定時間だけオンされる。こ
れにより、リザーブタンク21から送られる圧縮
空気は給気流路選択バルブ30、大径給気管3
1、給気用配管23、右側の給気用ソレノイドバ
ルブ222,224を介して右側のサスペンシヨ
ンユニツトSFR,SRRに給気される。またこの給気
動作と同時に、左側のサスペンシヨンユニツト
SFL,SRLの主空気ばね室11から排出される空気
は、左側の排気用ソレノイドバルブ271,27
3、排気用配管28、排気流路選択バルブ32、
大径排気管33、チエツクバルブ29、ドライヤ
18、バルブ17、エアクリーナ16を介して大
気に解放される。このようにして、ハンドル43
を左に操舵したときに車体を水平に保つことがで
きる。そして、一定時間バルブが開かれた後、上
記右側の給気用ソレノイドバルブ222,22
4、左側の排気用ソレノイドバルブ271,27
3が閉じられその状態が保持される。そして、ハ
ンドル43の左操舵が終わると、上記各流路選択
バルブ30,32がオフされると共に各連通バル
ブ241,242がオンされ、姿勢制御が解除さ
れる。これにより、車体は中立姿勢に復帰する。
次に、制動時にフロントの車高が下がるノーズ
ダイブを防止する姿勢制御について説明する。例
えばブレーキを踏むと、フロントの車高が下が
り、リヤの車高が上がるので、フロント車高上げ
およびリヤ車高下げ制御を次のようにして行な
う。つまり、加速度センサ44により検出される
車体前後方向の加速度が所定値以上の場合には、
コントロールユニツト36の制御により各流路選
択バルブ30,32がオンされると共に、フロン
ト側給気バルブ223,224およびリヤ側排気
バルブ271,272が一定時間だけオンされ
る。このため、リザーブタンク21からの圧縮空
気は、給気流路選択バルブ30、大径給気管3
1、および上記フロント側給気ババルブ223,
224を介してフロントのサスペンシヨンユニツ
トSFL,SFRの主空気ばね室11に送られる。これ
よりフロントの車高が上げられる。一方、リヤの
サスペンシヨンユニツトSRL,SRRの主空気ばね室
11から排出される空気は、上記リヤ側排気バル
ブ271,272、チエツクバルブ29、ドライ
ヤ18、エアクリーナ16を介して大気に解放さ
れる。これによりリヤの車高を下げて車体を水平
に保つている。そして、上記ブレーキの踏み込み
によるノーズダイブが終了するとコントロールユ
ニツト36の制御によりフロント側排気バルブ2
73,274およびリヤ側給気バルブ221,2
22がオンされる。このため、フロントのサスペ
ンシヨンユニツトSFL,SFRの主空気ばね室11の
空気は上記フロント側排気バルブ273,274
〜エアクリーナ16を介して大気解放される。一
方、リザーブタンク21の圧縮空気は上記リヤ側
給気バルブ221,222を介してリヤのサスペ
ンシヨンユニツトSRL,SRRの主空気ばね室11に
送られる。これにより車体の姿勢が元の状態に復
帰される。
次に、自動車の発進加速時にアクセルを踏み込
んだ場合にフロントの車高が上がるスクオートを
防止する車体姿勢制御について説明する。つま
り、アクセルを踏み発進加速状態になると、フロ
ントの車高は上がり、リヤの車高は下がるため、
フロントの車高は下げられリヤの車高は上げられ
る。すなわち、加速度センサ44により検出され
る車体前後方向の加速度(この場合前方加速度。)
が所定値以上となつた場合、あるいはアクセル開
度センサ49により検出されるアクセル開度が所
定値以上の場合には、コントロールユニツト36
の制御により各流路選択バルブ30,32がオン
されると共に、フロント側排気バルブ273,2
74及びリヤ側給気バルブ221,222が一定
時間だけオンされる。このため、リザーブタンク
21からの圧縮空気は給気側流路選択バルブ3
0、大径給気管31及びリヤ側給気バルブ22
1,222を介してリヤのサスペンシヨンユニツ
トSRL,SRRの主空気ばね室11に送られる。これ
により、リヤの車高が上げられる。一方、フロン
トのサスペンシヨンユニツトSFL,SFRの主空気ば
ね室11から排出される空気は、フロント側排気
バルブ273,274および排気側流路選択バル
ブ32、大径排気管33、ドライヤ18、バルブ
17、エアクリーナ16を介して大気解放され
る。これにより、フロントの車高を下げて車体を
水平に保つている。次に、アクセルの踏み込みに
よるスクオートが終了すると、コントロールユニ
ツト36の制御によりフロント側給気バルブ22
3,224及びリヤ側排気バルブ271,272
がオンされる。このため、リヤのサスペンシヨン
ユニツトSRL,SRRの主空気ばね室11の空気は、
リヤ側排気バルブ271,272〜ドライヤ16
を介して大気解放される。一方、リザーブタンク
21の圧縮空気は給気側流路選択バルブ30〜フ
ロント側給気バルブ223,224を介してフロ
ントのサスペンシヨンユニツトSFL,SFRの主空気
ばね室11に送られる。これにより、発進加速状
態終了の際の車体後方からのあおりは防止され、
車体は通常の走行状態に復帰される。
次に、本装置によるサスペンシヨンの減衰力切
換制御について第5図に示すフローチヤートを参
照して説明する。まず、ステツプS1において、
コントロールユニツト36によりハード選択スイ
ツチ53がオンしているか否か判定される。この
ステツプS1において「NO」と判定された場合に
は、ステツプS2に進み、車速センサ41により
検出される車速が100Km/h以上であるか否か判
定される。ここで、「YES」または上記ステツプ
S1において「YES」と判定されるとステツプS3
に進む。このステツプS3においては、コントロ
ールユニツト36の制御によりハード/ソフト切
換用ソレノイドバルブ(H/S切換バルブ)34
がオンされ開かれる。これにより、リザーブタン
ク21の圧縮空気は上記H/S切換バルブ34を
介してアクチユエータ14を作動させる。この結
果、各サスペンシヨンユニツトSFL,SFR,SRL
SRRの主空気ばね室11と副空気ばね室12とは
非連通状態となり、そのばね反力はハード設定さ
れると共に、シヨツクアブソーバ13の第1減衰
室13aと第2減衰室13bとは、オリフイスa1
のみ介した小連通状態となり、その減衰力もハー
ド設定される。
また、上記ステツプS2において「NO」と判定
されるとステツプS4に進み、車速センサ41に
より検出される車速が90Km/h以下であるか否か
判定される。このステツプS4において「NO」、
つまり、車速が100Km/h未満で且つ90/hより
高い場合にはステツプS5に進む。このステツプ
S5では、現在、サスペンシヨンがハード設定さ
れているか否か、つまり、現在まで車速が100
Km/h以上であつたか否か判定されるもので、こ
こで「YES」と判定されると上記ステツプS3に
進み減衰力のハード設定が継続される。また、こ
のステツプS5において「NO」または上記ステツ
プS4において「YES」と判定されるとステツプ
S6へ進み、上記H/S切換バルブ34がコント
ロールユニツト36の制御により閉じられる。こ
の場合、アクチユエータ14は作動せず、各サス
ペンシヨンユニツトSFL,SFR,SRL,SRRの主空気
ばね室11と副空気ばね室12とは連通状態とな
り、そのばね反力はソフト設定されると共に、シ
ヨツクアブソーバ13の第1減衰室13aと第2
減衰室13bとは、オリフイフa1及びa2の両片を
介した大連通状態となり、その減衰力もソフト設
定される。すなわち、車速が100Km/h以上に達
してから90Km/h以下に下がるまでサスペンシヨ
ンはハード設定される。これにより高速走行安定
性が向上する。
次に、上記第4図において既に説明したロール
制御におけるサスペンシヨンの減衰力切換制御に
ついて第6図に示すフローチヤートを参照して詳
細に説明する。まず、イグニツシヨンキーをオン
するとイグニツシヨンキースイツチ51からイグ
ニツシヨン操作信号が出力され、ステツプS11に
おいてコントロールユニツト36内の減衰力駆動
回路がオンされる。次にステツプS12に進み、現
在ロール制御中であるか否か判定される。ここ
で、「YES」と判定されるとステツプS13に進み、
また、「NO」と判定されると上記第5図におけ
るステツプS1〜S6の処理を実行した後ステツプ
S13に進む。
第7図はこのステツプS13のロール制御開始判
定のフローチヤートを示すもので、まず、ステツ
プS131において、車速センサ41により検出さ
れる車速およびハンドル操舵角センサ43により
検出されるハンドル43の操舵角をコントロール
ユニツト36により読み込む。ここで、コントロ
ールユニツト36は上記読み込まれるハンドル操
舵角の時間的変化からハンドル43の操舵角速度
を求め読み込んだ後、ステツプS132に進む。こ
のステツプS132では、上記車速及びハンドル操
舵角に基づき、コントロールユニツト36内に記
憶される第8図に示す車速−ハンドル角に対する
バルブを開ける時間のマツプが参照されて、現在
の車速−ハンドル角は制御エリア〜(姿勢制
御が行なわれる領域)に属するか不感帯エリア
(姿勢制御が行なわれない領域)に属するか判断
される。このステツプS132において制御エリア
〜に属していると判断されるとステツプ
S133に進み、ロール制御フラグ“1”が立てら
れる。として、ハンドル43の操舵方向からロー
ル制御の方向が判断され、上記制御エリア〜
によりそれぞれ定められる制御時間t1〜t3と共に
コントロールユニツト36内の所定メモリ領域に
記憶される。
一方、上記ステツプS132において不感帯エリ
アに属していると判断されるとステツプS134に
進む。このステツプS134では、上記車速及びハ
ンドル43の操舵角速度に基づき、コントロール
ユニツト36内に記憶される第9図に示す車速−
ハンドル角速度に対するバルブを開ける時間のマ
ツプが参照されて、現在の車速−ハンドル角速度
は制御エリア〜に属するか不感帯エリアに属
するか判断される。このステツプS134において
制御エリア〜に属していると判断されるとス
テツプS135に進み、ハンドル43の操舵方向が
戻し側にあるか否か判定される。このステツプ
S135において「NO」と判定されると上記ステツ
プS133に進み、また、「YES」つまり、上記ステ
ツプS134において制御エリアに属していると判
断されても、ハンドル43の操舵方向が戻し側に
あれば姿勢制御の必要なしとして上記第6図にお
けるステツプS14に進む。また、上記ステツプ
S134において不感帯と判断された場合でも同様
にしてステツプS14に進む。
のステツプS14では、上記第7図におけるステ
ツプS133で、ロール制御フラグ“1”が立てら
れたか否か、つまり、ロール制御の必要有りか否
かを判定するもので、ここで「YES」と判定さ
れるとステツプS15に進み、上記ステツプS133に
おいて立てられたロール制御フラグ“1”は、ス
テツプS132における車速−操舵角マツプの制御
エリアに属するという判断で立てられたものか否
か判定される。このステツプS15において
「NO」、つまり、例えば素速いハンドル操舵によ
り上記ステツプS134における車速−操舵角速度
マツプの制御エリアに属するものと判定される
と、ステツプS16に進み、ハード/ソフト切換用
ソレノイドバルブ(H/S切換バルブ)34がコ
ントロールユニツト36の制御によりオンされ開
かれる。これにより、リザーブタンク21の圧縮
空気は上記H/S切換バルブ34を介してアクチ
ユエータ14を作動させる。この結果、各サスペ
ンシヨンユニツトSFL,SFR,SRL,SRRの主空気ば
ね室11と副空気ばね室12とは非連通状態とな
り、そのばね反力はハード設定されると共に、シ
ヨツクアブソーバ13の減衰力もハード設定さ
れ、ステツプS17のロール制御実施用のフローチ
ヤートに進む。
一方、上記ステツプS15において「YES」、つ
まり通常のハンドル操舵により上記ステツプ
S132における車速−操舵角マツプの制御エリア
に属するものと判定されると、ステツプS18に進
む。このステツプS18では、上記車速−操舵角マ
ツプの制御エリア〜により定められる制御時
間tが所定の制御時間t0以下か否か判定されるも
ので、このステツプS18において「NO」、つま
り、制御時間tが所定時間t0よりも長く、比較的
長時間に渡る大きなロール制御が行なわれると判
定された場合には、上記ステツプS16に進み各サ
スペンシヨンはハード設定される。また、このス
テツプS18において「YES」、つまり、上記車速
−操舵角マツプにより定められる制御時間tが所
定の制御時間t0以下で、比較的短時間の小さなロ
ール制御が行なわれると判定された場合には、ス
テツプS19に進み、ハード選択スイツチ53がオ
ンしているか否か判定される。ここで、「YES」
と判定されると無条件で上記ステツプS16に進
み、各サスペンシヨンはハード設定される。ま
た、「NO」と判定された場合には、ステツプS20
に進み、上記H/S切換バルブ34がコントロー
ルユニツト36の制御により閉じられる。この場
合、アクチユエータ14は作動しないので、各サ
スペンシヨンユニツトSFL,SFR,SRL,SRRの主空
気ばね室11と副空気ばね室12とは連通状態と
なり、そのばね反力はソフト設定されると共に、
シヨツクアブソーバ13の減衰力もソフト設定さ
れる。すなわち、上記第8図に示すような車速−
ハンドル角マツプの制御エリアにより定められる
制御時間tが極めて短時間で比較的小さいロール
の姿勢制御を行なう場合には、サスペンシヨンを
ソフト設定してステツプS17へ進む。
第10図はこのステツプS17におけるロール制
御実施のフローチヤートを示すもので、まず、ス
テツプS171において、このロール制御は、上記
第9図における車速−ハンドル角速度マツプの制
御エリアに基づいて実施されるものか否か判定さ
れる。ここで「YES」、つまり、素速いハンドル
43の操舵を行なつたことによりロール制御が実
施されると判定されると、これに対応して素速い
ロール制御を行なうために、ステツプS172に進
み各流路選択バルブ30,32がコントロールユ
ニツト36の制御により開かれる。一方、上記ス
テツプS171において「NO」、つまり、上記第8
図における車速−ハンドル角マツプの制御エリア
に基づいて、通常の操舵速度でハンドル43操舵
を行なつたことによりロール制御が実施されると
判定されると、これに対応してゆつくりとしたロ
ール制御を行なうために、ステツプS173に進み、
各流路選択バルブ30,32がコントロールユニ
ツト36の制御により閉じられる。そして、ステ
ツプS174に進み、各連通バルブ241,242
をコントロールユニツト36の制御により閉じ
て、左右それぞれのサスペンシヨンユニツトSFL
SRL,SFR,SRR間の連通を遮断し、ステツプS175
に進む。このステツプS175では、ハンドル43
が何れの方向に操舵されたかが判定されるもの
で、ここで、右方向(R)と判定された場合には
ステツプS176に進み、コントロールユニツト3
6の制御により、左輪側の給気バルブ221,2
23が、上記第7図のステツプS133において記
憶される制御時間tに応じて開かれると同時に、
右輪側の排気バルブ272,274も上記制御時
間tに応じて開かれる。これにより、左輪側サス
ペンシヨンユニツトSFL,SRLの主空気ばね室11
には、リザーブタンク21からの圧縮空気が供給
されると同時に、右輪側サスペンシヨンユニツト
SFR,SRRの主空気ばね室11の空気は、ドライヤ
18〜エアクリーナ16を介して大気解放され
る。この結果、ハンドル43を右操舵したことに
より車体に発生しようとする左方向へのロールは
防止されるようになる。また、上記ステツプ
S175において、左方向(L)と判定された場合
には、ステツプS177に進み、コントロールユニ
ツト36の制御により、右輪側の給気バルブ22
2,224が、上記第7図のステツプS133にお
いて記憶される制御時間tに応じて開かれると同
時に、左輪側の排気バルブ271,273も上記
制御時間tに応じて開かれる。これにより、右輪
側サスペンシヨンユニツトSFR,SRRの主空気ばね
室11には、リザーブタンク21からの圧縮空気
が供給されると同時に、左輪側サスペンシヨンユ
ニツトSFL,SRLの主空気ばね室11の空気は、ド
ライヤ18〜エアクリーナ16を介して大気解放
される。この結果、ハンドル43を左操舵したこ
とにより車体に発生しようとする右方向へのロー
ルは防止されるようになる。
この場合、上記第6図におけるステツプS15〜
S20により、第9図の車速−ハンドル操舵角速度
マツプの制御エリアに属する場合、または上記第
8図の車速−操舵角マツプの制御エリアに属して
も、その制御時間t、所謂、制御量が大きい場合
には、各サスペンシヨンユニツトSFL,SFR,SRL
SRRの減衰力をハード設定してロール制御を実施
し、また、第8図の車速−ハンドル操舵角マツプ
の制御エリアに属し、且つその制御時間tが短か
い、所謂、制御量の小さい場合には、ハード選択
スイツチ53がオンでない限り各サスペンシヨン
ユニツトSFL,SFR,SRL,SRRの減衰力をソフト設
定してロール制御を実施するようにしたので、例
えば素速いハンドル操舵によりロール制御量が大
きい時には、サスペンシヨンをハード設定して車
体に発生するロールは確実に防止されるようにな
り、また通常のハンドル操舵によりロール制御量
が小さく緩やかな時には、サスペンシヨンをソフ
ト設定して乗心地を悪化させない状態で、且つ操
安性を損なわない程度にロールを低減することが
できるようになる。したがつて、操安性と乗心地
という相反する作用を、最大限引き出すことが可
能となる。
一方、上記ステツプS14において「NO」、つま
り、上記ステツプS13においてロール制御の必要
なしと判定されると、ステツプS21のロール制御
復帰判定のフローチヤートに進む。第11図はこ
のステツプS21におけるロール制御復帰判定のフ
ローチヤートを示すもので、まずステツプS211
においては、現在ハンドル操舵角センサ42によ
り検出されるハンドル操舵角θが、予め設定され
る操舵角θ0以下か否か判定される。ここで、
「YES」と判定されるとステツプS212に進みロー
ル制御フラグを“0”にした後、第6図における
ステツプS22に進む。また、上記ステツプS211に
おいて「NO」と判定された場合には、ステツプ
S213に進み、車速センサ41により検出される
車速Vが上記設定車速V0より高いか否か判定さ
れる。このステツプS213において「NO」、つま
り、ハンドル43の操舵角θが設定操舵角θ0より
大きくても、車速Vが設定車速V0以下で完全に
ロール制御の必要なしと判定された場合には上記
ステツプS212に進んでロール制御フラグが“0”
に下げられる。そして、上記ステツプS213おい
て「YES」、つまり、ハンドル操舵角θが設定操
舵角θ0より大きく、且つ車速Vが設定車速V0
り高い場合には、上記第6図におけるステツプ
S22に進む。
このステツプS22では、ロール制御フラグが
“0”か否か判定されもので、ここで「YES」と
判定されるとステツプS23に進み、各連通バルブ
241,242がコントロールユニツト36の制
御により開かれる。これにより、左輪側サスペン
シヨンユニツトSFL,SRLの主空気ばね室11と右
輪側サスペンシヨンユニツトSFR,SRRの主空気ば
ね室11とは連通状態となり、車体は素早く中立
姿勢制御されロールによる制御は復帰される。ま
た、上記ステツプS22において「NO」と判定さ
れると上記ステツプS12にリターンする。
尚、上記実施例では、第6図におけるステツプ
S15およびS18において、車速−操舵角マツプに
より定められる制御時間tが所定制御時間t0以下
の場合には、ハード選択スイツチ53がオンされ
ていない限りサスペンシヨンの減衰力をソフト設
定するようにしたが、例えば第12図に示すよう
に、上記ステツプS15をステツプS31に替え、車
速−操舵角速度マツプにより定められる制御時間
tが所定制御時間t0以下の場合に、サスペンシヨ
ンの減衰力をソフト設定するようにしてもよい。
但し、この場合、ステツプS31において「NO」、
つまり、車速−操舵角速度マツプではなく車速−
操舵角マツプにより定められる制御時間tでロー
ル制御を行なう際には、その制御量の大小に関係
なくステツプS19に進む。
尚、上記実施例では圧縮空気を利用したエアサ
スペンシヨン方式を用いて説明したが、本装置は
例えば液体および気体の両方を利用したハイドロ
ニユーマチツクサスペンシヨン方式等のすべての
流体サスペンシヨン方式において実施可能である
ことは勿論である。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案によれば、車速−操舵角
マツプあるいは車速操舵角速度マツプの何れか一
方により定められる制御時間に応じてロール制御
する際に、上記何れか一方のマツプにより定めら
れた制御時間が所定時間以下で制御量が小さい場
合には、サスペンシヨンの減衰力をソフト設定す
るようにしたので、乗心地及び操安性の両者共損
なわない状態でロールを低減することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る電子制御サ
スペンシヨン装置を示す図、第2図AおよびBは
それぞれ上記第1図における電子制御サスペンシ
ヨン装置に使用されるソレノイドバルブのオンお
よびオフ状態を示す図、第3図は上記第1図にお
ける電子制御サスペンシヨン装置を実車化した状
態での配管系統を示す図、第4図は上記電子制御
サスペンシヨン装置による各車高調整モード及び
各姿勢制御モードにおける上記ソレノイドバルブ
の駆動状態を示す図、第5図は上記電子制御サス
ペンシヨン装置によるサスペンシヨンの減衰力切
換制御の動作を示すフローチヤート、第6図は上
記電子制御サスペンシヨン装置によるロール制御
時におけるサスペンシヨンの減衰力切換制御の動
作を示すフローチヤート、第7図は上記第6図の
ステツプS13におけるロール制御開始判定の動作
を示すフローチヤート、第8図は車速−ハンドル
操舵角特性曲線を示す図、第9図は車速一ハンド
ル操舵角速度特性曲線を示す図、第10図は上記
第6図のステツプS17におけるロール制御実施の
動作を示すフローチヤート、第11図は上記第6
図のステツプS21におけるロール制御復帰判定の
動作を示すフローチヤート、第12図はこの考案
の他の実施例によるロール制御時におけるサスペ
ンシヨンの減衰力切換制御の動作を示すフローチ
ヤートである。 SFL,SRL……左輪用サスペンシヨンユニツト、
SFR,SRR……右輪用サスペンシヨンユニツト、1
1……主空気ばね室、12……副空気ばね室、1
4……アクチユエータ、21……リザーブタン
ク、221〜224……給気用ソレノイドバル
ブ、241,242……連通用ソレノイドバル
ブ、271〜274……排気用ソレノイドバル
ブ、34……ハード/ソフト切換用ソレノイドバ
ルブ、36……コントロールユニツト、41……
車速センサ、42……ハンドル操舵角センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 左右各サスペンシヨンユニツトに設けられた流
    体ばね室の流体圧を個々に調整することにより車
    体のロール変位を低減する姿勢制御機能を備えた
    電子制御サスペンシヨン装置において、各サスペ
    ンシヨンユニツトに設けられ減衰力のハード・ソ
    フトを切換える減衰力切換機能と、同減衰力切換
    機能を制御するアクチユエータと、車体のロール
    変位量を予測または検出して該ロール変位量に応
    じたロール制御量を定めるロール制御量決定手段
    と、このロール制御量決定手段により定められた
    ロール制御量が所定量以下の場合には上記アクチ
    ユエータにより上記各サスペンシヨンユニツトの
    減衰力切換機能をソフトに切換える制御手段とを
    具備したことを特徴とする電子制御サスペンシヨ
    ン装置。
JP12266384U 1984-08-10 1984-08-10 Expired JPH0237611Y2 (ja)

Priority Applications (4)

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JP12266384U JPH0237611Y2 (ja) 1984-08-10 1984-08-10
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KR1019850005750A KR910003764B1 (ko) 1984-08-10 1985-08-09 차량용 현수장치
DE19853528883 DE3528883A1 (de) 1984-08-10 1985-08-12 Aufhaengvorrichtung fuer fahrzeuge

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