JPH0239844Y2 - - Google Patents

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JPH0239844Y2
JPH0239844Y2 JP18200584U JP18200584U JPH0239844Y2 JP H0239844 Y2 JPH0239844 Y2 JP H0239844Y2 JP 18200584 U JP18200584 U JP 18200584U JP 18200584 U JP18200584 U JP 18200584U JP H0239844 Y2 JPH0239844 Y2 JP H0239844Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は車体の左右方向の加速度に応じた電圧
を出力するGセンサの出力電圧V+α・時間微分
値V′が車速に応じて減少する閾値を越えた場合
に車体の姿勢制御を行なうようにして、高速走行
中の横風等の外乱が作用したときの姿勢変化を速
やかに抑制するようにした電子制御サスペンシヨ
ン装置に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
車輪と車体との間に介装される例えば、空気ば
ね室のようなばね部材と、このばね部材のばね力
を調整できるばね力調整装置とを備えたサスペン
シヨン装置において、車体の左右方向の加速度を
検出するGセンサの出力電圧V+α・時間微分値
V′が所定値を越えた場合に姿勢制御を行なうよ
うにした電子制御サスペンシヨン装置が考えられ
ている。しかし、この所定値は車速が増しても変
化しないため、例えば、高速走行中に横風等の外
乱が作用したときに迅速に姿勢変化を制御するこ
とはできなかつた。
〔考案の目的〕
本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、車体の左右方向の加速度に応じた電圧
を出力するGセンサの出力電圧V+α・時間微分
値V′が車速に応じて減少する閾値を越えた場合
に車体の姿勢制御を行なうようにして、高速走行
中の横風等の外乱が作用したときの姿勢変化を速
やかに制御するようにした電子制御サスペンシヨ
ン装置を提供することにある。
〔考案の概要〕
車体の左右方向の加速度に応じた電圧を出力す
るGセンサの出力電圧V+α・時間微分値V′が
車速に応じて減少する閾値を越えた場合に車体の
姿勢制御を行なうようにして、高速走行中の横風
等の外乱が作用したときの姿勢変化を速やかに制
御するようにした電子制御サスペンシヨン装置で
ある。
〔考案の実施例〕
以下図面を参照して本考案の一実施例に係わる
電子制御サスペンシヨン装置について説明する。
第1図において、エアサスペンシヨンユニツト
FS1,FS2,RS1,RS2はそれぞれほぼ同様
の構造をしているので、以下、フロント用と、リ
ヤ用とを特別に区別して説明する場合を除いてエ
アサスペンシヨンユニツトは符号Sを用いて説明
し、かつ車高制御に必要な部分のみ図示して説明
する。
すなわち、エアサスペンシヨンユニツトSはシ
ヨツクアブソーバ1を組込んだものであり、この
シヨツクアブソーバ1は前輪あるいは後輪側に取
付けられたシリンダと、このシリンダ内において
摺動自在に嵌挿されたピストンをそなえ、車輪の
上下動に応じシリンダがピストンロツド2に対し
上下動することにより、シヨツクを効果的に吸収
できると共に車輪のストロークに応じてその減衰
力が変化するものである。
ところで、このシヨツクアブソーバ1の上部に
は、ピストンロツド2と同軸的に車高調整流体室
を兼ねる主空気ばね室3が配設されており、この
主空気ばね室の一部にはベローズ4で形成されて
いるので、ピストンロツド2内に設けられた通路
2aを介する主空気ばね室3へのエアの給排によ
り、ピストンロツド2の昇降を許容できるように
なつている。
また、シヨツクアブソーバ1の外壁部には、上
方へ向いたばね受け5aが設けられており、主空
気ばね室3の外壁部には下方へ向いたばね受け5
bが形成されていて、これらばね受け5a,5b
間にはコイルばね6が装填される。
しかして、11はコンプレツサである。このコ
ンプレツサ11はエアクリーナ12から送り込ま
れた大気を圧縮してドライヤ13へ供給するよう
になつており、ドライヤ13のシリカゲル等によ
つて乾燥された圧縮空気はチエツクバルブ14を
介してリザーブタンク15内の高圧側リザーブタ
ンク15aに貯められる。このリザーブタンク1
5には低圧側リザーブタンク15bが設けられて
いる。上記リザーブタンク15a,15b間には
コンプレツサリレー17により駆動されるコンプ
レツサ16が設けられている。また、上記低圧側
リザーブタンク15bの圧力が大気圧以上になる
とオンする圧力スイツチ18が設けられている。
そして、上記圧力スイツチ18がオンすると上記
コンプレツサリレー17が駆動される。これによ
り、上記リザーブタンク15bは常に大気圧以下
に保たれる。そして、上記高圧側リザーブタンク
15aからサスペンシヨンユニツトSに圧縮空気
が供給される経路は実線矢印で示しておく。つま
り、上記リザーブタンク15aからの圧縮空気は
給気ソレノイドバルブ19、後述する3方向弁よ
りなる給気流量制御バルブ20、チエツクバルブ
21、フロント右用のソレノイドバルブ22、フ
ロント左用のソレノイドバルブ23を介してフロ
ント右用のサスペンシヨンユニツトFS2、フロ
ント左用のサスペンシヨンユニツトFS1に送ら
れる。また、同様に上記リザーブタンク15aか
らの圧縮空気は給気ソレノイドバルブ19、後述
する3方向弁よりなる給気流量制御バルブ20、
チエツクバルブ24、リヤ右用のソレノイドバル
ブ25、リヤ左用のソレノイドバルブ26を介し
てリヤ右用のサスペンシヨンユニツトRS2、リ
ヤ左用のサスペンシヨンユニツトRS1に送られ
る。一方、サスペンシヨンユニツトSからの排気
経路は破線矢印で示しておく。つまり、サスペン
シヨンユニツトFS1,FS2からの排気はソレノ
イドバルブ22,23、排気流量制御バルブ2
7、排気方向切換えバルブ28、残圧弁29を介
して上記低圧側リザーブタンク15bに送られ
る。さらに、サスペンシヨンユニツトFS1,FS
2からの排気はソレノイドバルブ22,23、排
気流量制御バルブ27、排気方向切換えバルブ2
8、ドライヤ13、排気ソレノイドバルブ30、
エアクリーナ12を介して大気に解放される。ま
た、サスペンシヨンユニツトRS1,RS2からの
排気はソレノイドバルブ25,26、排気流量制
御バルブ27、排気方向切換えバルブ28、残圧
弁29を介して上記低圧側リザーブタンク15b
に送られる。なお、上記リザーブタンク15bの
圧力が主空気ばね室3の圧力より小さいと上記残
圧弁29は開状態となり、リザーブタンク15b
の圧力が主空気ばね室3の圧力より大きいと上記
残圧弁29は閉状態となる。さらに、サスペンシ
ヨンユニツトRS1,RS2からの排気はソレノイ
ドバルブ25,26、排気流量制御バルブ27、
排気方向切換えバルブ28、ドライヤ13、排気
ソレノイドバルブ30、エアクリーナ12を介し
て大気に解放される。
また、31は車高センサで、この車高センサ3
1は自動車の前部右側サスペンシヨンのロアアー
ム32に取付けられて自動車の前部車高を検出す
るフロント車高センサ31Fと、自動車の後部左
側サスペンシヨンのラテラルロツド33に取付け
られて自動車の後部車高を検出するリヤ車高セン
サ31Rとを備えて構成されていて、これら車高
センサ31F,31Rから車高調整制御部として
のコントロールユニツト34へ検出信号が供給さ
れる。
車高センサ31における各センサ31F,31
Rは、ノーマル車高レベルおよび低車高レベルあ
るいは高車高レベルからの距離をそれぞれ検出す
るようになつている。
さらに、スピードメータには車速センサ35が
内蔵されており、このセンサ35は車速を検出し
て、その検出信号を上記コントロールユニツト3
4へ供給されるようになつている。
また、車体の姿勢変化を検出する車体姿勢セン
サとしての加速度センサ36が設けられている。
この加速度センサ36は自動車ばね上におけるピ
ツチ、ロールおよびヨーの車体姿勢変化を検出す
るようになつていて、例えば加速度がないときに
は、おもりが垂下された状態となり、発光ダイオ
ードからの光は遮蔽板によつて遮られて、フオト
ダイオードへ達しないことにより、加速度がない
ことを検出するようになつている。そして、加速
度が前後、左右ないし上下に作用すると、おもり
が傾斜したり、移動したりすることによつて車体
の加速状態が検出されるのである。
また、37は油圧を表示するインジケータでこ
のインジケータ37の表示はコントロールユニツ
ト34により制御される。また、38はステアリ
ングホイール39の回転速度、すなわち操舵速度
を検出する操舵センサで、その検出信号は上記コ
ントロールユニツト34に送られる。さらに、4
0は図示しないエンジンのアクセルペダルの踏込
み角を検出するアクセル開度センサで、その検出
信号は上記コントロールユニツト34に送られ
る。また、41は上記コンプレツサ11を駆動す
るためのコンプレツサリレーで、このコンプレツ
サリレー41は上記コントロールユニツト34か
らの制御信号により制御される。さらに、42は
リザーブタンク15aの圧力が所定値以下になる
とオンする圧力スイツチで、その出力信号は上記
コントロールユニツト34に出力される。つま
り、リザーブタンク15aの圧力が所定以下にな
ると上記圧力スイツチ34はオンし、コントロー
ルユニツト34の制御によりコンプレツサリレー
41が作動される。これにより、コンプレツサ1
1が駆動されてリザーブタンク15aに圧縮空気
が送り込まれ、リザーブタンク15a内圧力が所
定値以上にされる。なお、上記ソレノイドバルブ
19,22,23,25,26,30及びバルブ
20,27,28の開閉制御は上記コントロール
ユニツト34から制御信号により行われる。ま
た、上記ソレノイドバルブ22,23,25,2
6及びバルブ20,27,28は3方向弁よりな
り、その2つ状態については第3図に示してお
く。第3図Aは3方向弁が駆動された状態を示し
ており、この状態で矢印Aで示す経路で圧縮空気
が移動する。一方、第3図Bは3方向弁が駆動さ
れていない状態を示しており、この状態では矢印
Bで示す経路で圧縮空気が移動する。また、ソレ
ノイドバルブ19,30は2方向弁よりなり、そ
の2つの状態については第4図に示しておく。第
4図Aはソレノイドバルブが駆動された状態を示
しており、この状態では矢印C方向に圧縮空気が
移動する。一方、ソレノイドバルブが駆動されな
い場合には第4図Bに示すようになり、この場合
には圧縮空気の流通はない。
次に、動作について説明する。ところで、本装
置は車高調整機能及び姿勢制御機能を備えている
もので、以下第5図を参照しながらその動作につ
いて先に説明する。まず、車高調整機能について
説明する。本装置は「高」「中」「低」の3段階の
目標車高が設定可能である。まず、フロント車高
センサ31Fにより検出されるフロントの車高が
目標車高より低い場合にはフロントの車高は上げ
られる。この場合には第5図に示すように、コン
トロールユニツト34の制御により給気ソレノイ
ドバルブ19、給気流量制御バルブ20、ソレノ
イドバルブ25、ソレノイドバルブ26が駆動さ
れる。これにより、リザーブタンク15aからの
圧縮空気は給気ソレノイドバルブ19、径の細い
配管L、給気流量制御バルブ20、チエツクバル
ブ21、ソレノイドバルブ22(ソレノイドバル
ブ23)を介してフロントのサスペンシヨンユニ
ツトFS1,FS2に送られる。これにより、フロ
ントの車高が上げられる。
一方、リヤ車高センサ31Rにより検出される
リヤの車高が目標車高より低い場合にはリヤの車
高は上げられる。この場合には第5図に示すよう
に、コントロールユニツト34の制御により給気
ソレノイドバルブ19、給気流量制御バルブ2
0、ソレノイドバルブ22、ソレノイドバルブ2
3が駆動される。これにより、リザーブタンク1
5aからの圧縮空気は給気ソレノイドバルブ1
9、径の細い配管L、給気流量制御バルブ20、
チエツクバルブ24、ソレノイドバルブ25(ソ
レノイドバルブ26)を介してリヤのサスペンシ
ヨンユニツトRS1,RS2に送られる。これによ
り、リヤの車高が上げられる。
次に、フロント及びリヤの車高がいずれも目標
車高より低い場合にはフロント及びリヤの車高が
上げられる。この場合にはコントロールユニツト
34の制御により給気ソレノイドバルブ19及び
給気流量制御バルブ20が駆動される。これによ
り、リザーブタンク15aの圧縮空気は給気ソレ
ノイドバルブ19、配管L、給気流量制御バルブ
20、チエツクバルブ21、ソレノイドバルブ2
2(ソレノイドバルブ23)を介してサスペンシ
ヨンユニツトFS1,FS2に送られると共にチエ
ツクバルブ24、ソレノイドバルブ25(ソレノ
イドバルブ26)を介してサスペンシヨンユニツ
トRS1,RS2に送られる。この結果、フロント
及びリヤの車高が上げられる。
次に、フロント車高センサ31Fで検出される
フロントの車高が目標車高より高い場合にはフロ
ントの車高が下げられる。この場合には排気ソレ
ノイドバルブ30、排気流量制御バルブ27、ソ
レノイドバルブ22、ソレノイドバルブ23、排
気方向切換えバルブ28がオンされる。この結
果、サスペンシヨンユニツトFS1,FS2の主空
気ばね室3から排出される空気はソレノイドバル
ブ22(ソレノイドバルブ23)、排気流量制御
バルブ27、細い径の配管M、排気方向切換えバ
ルブ28、ドライヤ13、排気ソレノイドバルブ
30、エアクリーナ12を介して大気に解放され
る。ここで、ドライヤ13に破線矢印方向に排気
が通過することによりドライヤ13の再生が行わ
れる。
次に、リヤ車高センサ31Rで検出されるリヤ
の車高が目標車高より高い場合にはリヤの車高が
下げられる。この場合には排気ソレノイドバルブ
30、排気流量制御バルブ27、ソレノイドバル
ブ25、ソレノイドバルブ26がオンされる。こ
の結果、サスペンシヨンユニツトRS1,RS2の
主空気ばね室3から排出される空気はソレノイド
バルブ25(ソレノイドバルブ26)、排気流量
制御バルブ27、細い径の配管M、排気方向切換
えバルブ28、ドライヤ13、排気ソレノイドバ
ルブ30、エアクリーナ12を介して大気に解放
される。ここで、ドライヤ13に破線矢印方向に
排気が通過することによりドライヤ13の再生が
行われる。
次に、フロント及びリヤの車高がそれぞれ目標
車高より高い場合にはフロント及びリヤのサスペ
ンシヨンユニツトFS1,FS2,RS1,RS2か
ら排気される。この場合には排気ソレノイドバル
ブ30、排気流量制御バルブ27、ソレノイドバ
ルブ22、ソレノイドバルブ23、ソレノイドバ
ルブ25、ソレノイドバルブ26、排気方向切換
えバルブ28がオンされる。このため、各サスペ
ンシヨンユニツトの主空気ばね室3から排出され
る空気はソレノイドバルブ22,23,25,2
6、排気流量制御バルブ27、配管M、排気方向
切換えバルブ28、ドライヤ13、排気ソレノイ
ドバルブ30、エアクリーナ12を介して大気に
解放される。これにより、フロント及びリヤの車
高が下げられる。ここで、ドライヤ13に破線矢
印方向に排気が通過することによりドライヤ13
の再生が行われる。
次に、ハンドルを右に操舵したときの車体姿勢
制御について説明する。この場合には左側の車高
が下がり、右側の車高が上がる。このため、左側
のサスペンシヨンユニツトに給気され、右側のサ
スペンシヨンユニツトから排気される。つまり、
操舵センサ38によりハンドルの右方向の所定角
以上の操舵が検出された場合には、コントロール
ユニツト34からの制御信号により給気ソレノイ
ドバルブ19、ソレノイドバルブ22、ソレノイ
ドバルブ25が一定時間だけオンされる。つま
り、リザーブタンク15aから送られる圧縮空気
は給気ソレノイドバルブ19、給気流量制御バル
ブ20、チエツクバルブ21、ソレノイドバルブ
23を介してフロント左側のサスペンシヨンユニ
ツトFS1に給気される。また同時に、リザーブ
タンク15aからの圧縮空気は給気ソレノイドバ
ルブ19、給気流量制御バルブ20、チエツクバ
ルブ24、ソレノイドバルブ26を介してリヤ左
側のサスペンシヨンユニツトRS1に送られる。
一方、フロント右側のサスペンシヨンユニツト
FS2の主空気ばね室3から排出される圧縮空気
はソレノイドバルブ22、排気流量制御バルブ2
7、排気方向切換えバルブ28、残圧弁29を介
してリザーブタンク15bに排出される。さら
に、リヤ右側のサスペンシヨンユニツトRS2の
主空気ばね室3から排出される圧縮空気はソレノ
イドバルブ25、排気流量制御バルブ27、排気
方向切換えバルブ28、残圧弁29を介してリザ
ーブタンク15bに排出される。このようにし
て、ハンドルを右に操舵したときに車体を水平に
保つことができる。そして、一定時間バルブが開
かれた後に給気ソレノイドバルブ19が閉じられ
てその状態が保持される。そして、ハンドルの右
操舵が終わると上記給気ソレノイドバルブ19、
ソレノイドバルブ22、ソレノイドバルブ25が
オフされて、姿勢制御が解除される。ここで、主
空気ばね室3から空気が排出される場合には上記
残圧弁29を介してリザーブタンク15bに送ら
れるため主空気ばね室3の圧力は大気圧以下に保
たれているリザーブタンク15bの圧力以下にな
ることはない。このため、何らかの原因により排
気量が多過ぎて主空気ばね室3内の内圧が下がり
過ぎて主空気ばね室3を構成するダイヤフラムが
シリンダとシエルとの間に噛込まれることを防止
することができる。
次に、ハンドルを左に操舵したときの車体姿勢
制御について説明する。この場合には右側の車高
が下がり、左側の車高が上がる。このため、右側
のサスペンシヨンユニツトに給気され、左側のサ
スペンシヨンユニツトから排気される。つまり、
操舵センサ38によりハンドルの左方向の所定角
以上の操舵が検出された場合には、コントロール
ユニツト34からの制御信号により給気ソレノイ
ドバルブ19、ソレノイドバルブ23、ソレノイ
ドバルブ26が一定時間だけオンされる。つま
り、リザーブタンク15aから送られる圧縮空気
は給気ソレノイドバルブ19、給気流量制御バル
ブ20、チエツクバルブ21、ソレノイドバルブ
22を介してフロント右側のサスペンシヨンユニ
ツトFS2に給気される。また同時に、リザーブ
タンク15aからの圧縮空気は給気ソレノイドバ
ルブ19、給気流量制御バルブ20、チエツクバ
ルブ24、ソレノイドバルブ25を介してリヤ右
側のサスペンシヨンユニツトRS2に送られる。
一方、フロント左側のサスペンシヨンユニツト
FS1の主空気ばね室3から排出される圧縮空気
はソレノイドバルブ23、排気流量制御バルブ2
7、排気方向切換えバルブ28、残圧弁29を介
してリザーブタンク15bに排出される。さら
に、リヤ左側のサスペンシヨンユニツトRS1の
主空気ばね室3から排出される圧縮空気はソレノ
イドバルブ26、排気流量制御バルブ27、排気
方向切換えバルブ28、残圧弁29を介してリザ
ーブタンク15bに排出される。このようにし
て、ハンドルを左に操舵したときに車体を水平に
保つことができる。そして、一定時間バルブが開
かれた後に給気ソレノイドバルブ19が閉じられ
てその状態が保持される。そして、ハンドルの左
操舵が終わると上記給気ソレノイドバルブ19、
ソレノイドバルブ23、ソレノイドバルブ26が
オフされて、姿勢制御が解除される。ここで、主
空気ばね室3から空気が排出される場合には上記
残圧弁29を介してリザーブタンク15bに送ら
れるため主空気ばね室3の圧力は大気圧以下に保
たれているリザーブタンク15bの圧力以下にな
ることはない。このため、何らかの原因により排
気量が多過ぎて主空気ばね室3内の内圧が下がり
過ぎて主空気ばね室3を構成するダイヤフラムが
シリンダとシエルとの間に噛込まれることを防止
することができる。
次に、ブレーキを踏んだ時にフロントの車高が
下がるノーズダイブを防止する姿勢制御について
説明する。ブレーキを踏むとフロントの車高が下
がり、リヤの車高が上がる。また、加速度センサ
36により検出される前後方向の加速度が所定値
以上の場合には、コントロールユニツト34の制
御により給気ソレノイドバルブ19、ソレノイド
バルブ25、ソレノイドバルブ26が一定時間だ
けオンされる。このため、リザーブタンク15a
からの圧縮空気は給気ソレノイドバルブ19、給
気流量制御バルブ20、チエツクバルブ21を介
してフロントのサスペンシヨンユニツトFS1,
FS2の主空気ばね室3に送られる。これにより
フロントの車高が上げられる。一方、リヤのサス
ペンシヨンユニツトRS1,RS2の主空気ばね室
3から排出される圧縮空気はソレノイドバルブ2
5、ソレノイドバルブ26、排気流量制御バルブ
27、排気方向切換えバルブ28、残圧弁29を
介してリザーブタンク15bに排出される。これ
により、リヤの車高を下げて車体を水平に保つて
いる。そして、バルブが一定時間オンされ後は上
記給気ソレノイドバルブ19、ソレノイドバルブ
25、ソレノイドバルブ26はオフされる。次
に、ブレーキの踏込みによるノーズダイブが終了
するとコントロールユニツト34の制御により給
気ソレノイドバルブ19、ソレノイドバルブ2
2、ソレノイドバルブ23がオンされる。このた
め、フロントのサスペンシヨンユニツトFS1,
FS2の主空気ばね室3の圧縮空気はソレノイド
バルブ22、ソレノイドバルブ23、排気流量制
御バルブ27、排気方向切換えバルブ28、残圧
弁29を介してリザーブタンク15bに排出され
る。一方、リザーブタンク15aの圧縮空気は給
気ソレノイドバルブ19、給気流量制御バルブ2
0、チエツクバルブ24、ソレノイドバルブ2
5、ソレノイドバルブ26を介してリヤのサスペ
ンシヨンユニツトRS1,RS2の主空気ばね室3
に送られる。これにより、車体の姿勢が元の状態
に復帰される。この場合にも残圧弁29を設ける
ことにより、排気時に主空気ばね室3の内圧が下
がり過ぎるのを防止している。
次に、自動車の発進時にアクセルを踏込んだ場
合にフロントの車高が上がるスクオートを防止す
る車体姿勢制御について説明する。ここで、アク
セルを踏むと、フロントの車高は上がり、リヤの
車高は下がる。また、加速度センサ36により検
出される前後方向の加速度が所定値以上の場合あ
るいはアクセル開度センサ40により検出される
アクセル開度が所定値以上の場合にはコントロー
ルユニツト34の制御により給気ソレノイドバル
ブ19、ソレノイドバルブ22、ソレノイドバル
ブ23が一定時間だけオンされる。このため、リ
ザーブタンク15aからの圧縮空気は給気ソレノ
イドバルブ19、給気流量制御バルブ20、チエ
ツクバルブ24を介してリヤのサスペンシヨンユ
ニツトRS1,RS2の主空気ばね室3に送られ
る。これによりリヤの車高が上げられる。一方、
フロントのサスペンシヨンユニツトFS1,FS2
の主空気ばね室3から排出される圧縮空気はソレ
ノイドバルブ22、ソレノイドバルブ23、排気
流量制御バルブ27、排気方向切換えバルブ2
8、残圧弁29を介してリザーブタンク15bに
排出される。これにより、フロントの車高を下げ
て車体を水平に保つている。そして、バルブが一
定時間オンされ後は上記給気ソレノイドバルブ1
9、ソレノイドバルブ22、ソレノイドバルブ2
3はオフされる。次に、アクセルの踏込みによる
スクオートが終了するとコントロールユニツト3
4の制御により給気ソレノイドバルブ19、ソレ
ノイドバルブ25、ソレノイドバルブ26がオン
される。このため、リヤのサスペンシヨンユニツ
トRS1,RS2の主空気ばね室3の圧縮空気はソ
レノイドバルブ25、ソレノイドバルブ26、排
気流量制御バルブ27、排気方向切換えバルブ2
8、残圧弁29を介してリザーブタンク15bに
排出される。一方、リザーブタンク15aの圧縮
空気は給気ソレノイドバルブ19、給気流量制御
バルブ20、チエツクバルブ21、ソレノイドバ
ルブ22、ソレノイドバルブ23を介してフロン
トのサスペンシヨンユニツトFS1,FS2の主空
気ばね室3に送られる。これにより、車体の姿勢
が元の状態に復帰される。この場合にも残圧弁2
9を設けることにより、排気時に主空気ばね室3
の内圧が下がり過ぎるのを防止している。
次に、上記のように構成された本考案の一実施
例の動作を第2図のフローチヤートを参照しなが
ら説明する。第2図のフローチヤートに示す制御
はコントロールユニツト34により行われるもの
で、まずGセンサ36から出力される車体の左右
方向の加速度に応じた出力電圧V及びその出力電
圧の時間微分値V′がコントロールユニツト34
に読み込まれる(ステツプS1)。そして、V+
αV′(以下、ΣVと称する)が算出される(ステツ
プS2)。さらに、車高センサ31から出力され
る車高検出信号が例えば6mS毎にコントロールユ
ニツト34に読込まれる。そして、この6秒毎に
読み出される車高検出信号のt1秒間の平均車高D
が算出される(ステツプS4)。さらに、車速セ
ンサ35から出力される車速信号をもとに車速v
がコントロールユニツト34に読み込まれる(ス
テツプS5)。そして、上記車速vに対応した閾
値Bが第6図のv−Bマツプより求められる(ス
テツプS6)。このv−Bマツプは車速vに応じ
て閾値Bが減少していく関数である。そして、上
記ΣVと上記Bが比較される(ステツプS7)。こ
のステツプS7において、「ΣV≧B」と判定され
る場合はステツプS8以降のロール制御が行われ
る。まず、このステツプS8において現在ロール
制御が保持されているか否か判定される。つま
り、この保持とは第5図のモードの種類の一つで
あり、右操舵時の左ロールあるいは左操舵時の右
ロールを制御するための姿勢制御が行われた後に
給気ソレノイドバルブ19を閉じてその状態を保
持するモードである。ここでは、まだロール制御
は行われていないので、「NO」と判定されてス
テツプS9の処理に進む。そして、このステツプ
S9において、「B≦ΣV<C」か否か判定される
(ステツプS9)。ここで、Cは上記Bより大きい
定数である。そして、「B≦ΣV<C」である場合
には制御バルブ20,27がオンされて給排気経
路に小径通路が選択される(ステツプS10)。
つまり、径の細い配管L,Mを介して給排が行わ
れる。これは姿勢制御に要する空気量が少ないた
めである。一方、「ΣV≧C」の場合には上記制御
バルブ20,27がオフしていることが確認され
る(ステツプS11)。つまり、給排気経路に大
径通路が選択される。これは姿勢制御に要する空
気量が多いためである。そして、上記ステツプ1
0あるいはS11により大径通路あるいは小径通
路が選択された後はステツプS12以降のロール
制御が行われる。つまり、制御バルブがオンして
いない場合(ステツプS12)には、制御バルブ
がオンされて(ステツプS13)、t2秒のタイマ
がセツトされる(ステツプS14)。ここで、ど
の制御バルブがオンされるかは第5図に示してあ
るように、右操舵あるいは左操舵によつて異な
る。つまり、制御バルブがオンされる時間はt2秒
毎で、そのt2秒毎に平均車高Dと目標車高とが比
較されて、平均車高Dが目標車高に等しいかある
いは越えている場合(ステツプS16)にはロー
ル制御が保持される(ステツプS17)。つまり、
上記t2秒の経過の判定はステツプS15によつて
行つているもので、t2秒経過するまでは上ステツ
プS1ないしS14の処理が繰り返されて、制御
バルブがオンされ続けて、ロール制御が継続され
る。この保持とは第5図に示した保持モードのこ
とである。ところで、t2秒経過しても平均車高D
が目標車高に到達していない場合にはステツプS
16において「NO」と判定されて、上記ステツ
プS1以降の処理が繰り返されて、再度t2秒のロ
ール制御が行われる。そして、このt2秒のロール
制御が終了して平均車高Dが目標車高に等しくな
るとステツプS16において「YES」と判定さ
れてステツプS17に進んで、ロール制御が保持
される。以下、上記ステツプS1以降の処理に戻
る。このようにして上記ステツプS1以降の処理
が繰り返され、「ΣV≧B」である状態ではステツ
プS7において「NO」と判定されてステツプS
8以降の処理に進む。ここで、上記ステツプS1
7において保持モードに設定されている場合には
このステツプS8において「YES」と判定され
て、ステツプS18に進んでΣVの変化が大きい
か否か判定される。例えば、保持モード中におい
てハンドルが更に操舵された場合には「「YES」
と判定されて、上記ステツプS9以降の処理が行
われて、さらにt2秒のロール制御が行われる。こ
のt2秒のロール制御が終了して平均車高Dが目標
車高に等しくなると再度ステツプS17において
保持モードに移る。そして、上記ステツプS1以
降の処理に戻り、例えば、車速が小さくなつて閾
値Bが大きくなると、ステツプS7において
「YES」と判定されてステツプS19に進む。こ
こで、制御バルブがオフされていない場合には、
制御バルブがオフされる(ステツプS20)。つ
まり、第5図において「〇」印が付いている制御
バルブは全てオフされて復帰モードに移り、一連
のロール制御が終了する。
このように、ステツプS6で求める閾値Bは車
速が大きくなると小さくなる。例えば、高速道路
などのように高速走行中の閾値Bは市街地を走行
する場合よりも小さく設定されている。このた
め、高速走行中に横風等の外乱が車体に作用して
車体に加わる横方向の加速度が増した場合にはス
テツプS7の判定により素早く検出して、ステツ
プS12以降の処理によりロール制御を行つて、
横風による姿勢の乱れを迅速に制御することがで
きる。このことは、高速走行時の安全性を著しく
向上させている。
〔考案の効果〕
以上詳述したように本考案によれば、高速走行
中に横風等の外乱が車体に作用したときに迅速に
姿勢の乱れを制御するようにしたので、高速走行
時の安全性及び操縦安定性を著しく向上させるこ
とができる電子制御サスペンシヨン装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係わる電子制御サ
スペンシヨン装置を示す図、第2図は本考案の一
実施例の動作を示すフローチヤート、第3図A及
びBは3方向弁の開閉を示す図、第4図A及びB
はソレノイドバルブの開閉を示す図、第5図は車
高調整及び姿勢制御時のバルブの開閉を示す図、
第6図は車速vと閾値Bとの関係を示す図であ
る。 15a,15b……リザーブタンク、19……
給気ソレノイドバルブ、20……給気流量制御バ
ルブ、22,23,25,26……ソレノイドバ
ルブ、27……排気流量制御バルブ、28……排
気方向切換えバルブ、29……残圧弁、30……
排気ソレノイドバルブ、34……コントロールユ
ニツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車輪と車体との間に介装されたばね部材と、こ
    のばね部材のばね力を調整するばね力調整装置と
    を備えたサスペンシヨン装置において、車体の左
    右方向の加速度に応じた電圧を出力するGセンサ
    と、このGセンサの出力電圧V+α・時間微分値
    V′が車速に応じて減少する閾値を越えた場合に
    車体の姿勢制御に対抗する方向に上記ばね部材が
    作用するように上記ばね力調整装置を駆動するコ
    ントローラとを具備したことを特徴とする電子制
    御サスペンシヨン装置。
JP18200584U 1984-11-30 1984-11-30 Expired JPH0239844Y2 (ja)

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JPS6195613U JPS6195613U (ja) 1986-06-19
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