JPH0443369Y2 - - Google Patents

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JPH0443369Y2
JPH0443369Y2 JP1984182002U JP18200284U JPH0443369Y2 JP H0443369 Y2 JPH0443369 Y2 JP H0443369Y2 JP 1984182002 U JP1984182002 U JP 1984182002U JP 18200284 U JP18200284 U JP 18200284U JP H0443369 Y2 JPH0443369 Y2 JP H0443369Y2
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solenoid valve
valve
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vehicle height
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、電子制御サスペンシヨン装置、特に
旋回走行時に車体に生じるロールを低減すること
ができる電子制御サスペンシヨン装置に関する。
[考案の技術的背景とその問題点] 一般に、自動車の旋回時に車体に左右方向の加
速度が加わると、車体の旋回外側が沈み込むと共
に旋回内側が浮き上がるロールが発生する。そこ
でこのような現象を抑制するために、先に、差動
トランス型の加速度センサの出力を基に旋回走行
時の姿勢制御を行うサスペンシヨン装置を出願し
た(実願昭59−130598号)。この出願のサスペン
シヨン装置は、該加速度センサの出力から求めた
(出力電圧V+α・時間微分値V′)が予め設定さ
れた閾値を越えたときに、各輪毎に設定けられた
流体ばね室内の流体の給排を制御することによ
り、姿勢制御を行うものである。そして、この装
置によれば、車体に作用する左右方向の加速度が
ゆつくりと上昇するような旋回に対してはVの判
定がいき、該加速度が急激に立ち上がるような旋
回に対してはV′の判定がいきるので、両方の旋
回に対して効果的な姿勢制御を実行することがで
きる。しかしながら、特に急操舵時には、やはり
車体の慣性及びサスペンシヨンのもつ特性によ
り、操舵してから実際に車体に左右方向の加速度
が作用するまで若干の時間遅れがありかつその加
速度も急激に立つ上がる一方、流体ばね室内の給
排にハードウエア的にどうしてもタイムラグは避
けられないため、実際には車体の姿勢変化に対し
て流体の給排のタイミングが遅れ気味になつてし
まい、ハードウエア的な性能を上げなくてはなら
ないという問題がある。
[考案の目的] 本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、
その目的は、車体に作用する左右方向の加速度が
ゆつくりと上昇するような旋回に対しても、該加
速度が急激に立ち上がるような旋回に対しても効
果的に姿勢制御を実行することができると共に、
特に急操舵を伴うような旋回に対しても効果的に
姿勢制御を実行できる電子制御サスペンシヨン装
置を提供することにある。
[考案の概要] 本考案は、各輪毎に設けられた車輪と車体との
間に介装された流体ばね室と、上記流体ばね室内
の流体の給排を制御する制御弁を有する流体給排
装置と、車体に作用する左右方向の加速度に応じ
た電圧を出力する加速度センサと、操舵速度を検
出する操舵センサと、車速を検出する車速センサ
と、上記加速度センサの出力から求めた(出力電
圧V+α・時間微分値V′)が閾値を越えたとき、
あるいは上記車速センサにより求めた車速及び上
記操舵センサにより求めた操舵速度に基づき車体
に左右方向の設定加速度以上の加速度が作用する
と判定されたときに、該加速度に起因する車体の
姿勢変化を相殺する方向に上記流体ばね室の付勢
力が変化するように上記流体給排装置を駆動する
制御手段とを具備した電子制御サスペンシヨン装
置である。
〔考案の実施例〕
以下図面を参照して本考案の一実施例に係わる
電子制御サスペンシヨン装置について説明する。
第1図において、エアサスペンシヨンユニツト
FS1,FS2,RS1,RS2はそれぞれほぼ同様
の構造をしているので、以下、フロント用と、リ
ヤ用とを特別に区別して説明する場合を除いてエ
アサスペンシヨンユニツトは符号Sを用いて説明
し、かつ車高制御に必要な部分のみ図示して説明
する。
すなわち、エアサスペンシヨンユニツトSはシ
ヨツクアブソーバ1を組込んだものであり、この
シヨツクアブソーバ1は前輪あるいは後輪側に取
付けられたシリンダと、このシリンダ内において
摺動自在に嵌挿されたピストンをそなえ、車輪の
上下動に応じシリンダがピストンロツド2に対し
上下動することにより、シヨツクを効果的に吸収
できると共に車輪のストロークに応じてその減衰
力が変化するものである。
ところで、このシヨツクアブソーバ1の上部に
は、ピストンロツド2と同軸的に車高調整流体室
を兼ねる空気ばね室3が配設されており、この空
気ばね室の一部にはベローズ4で形成されている
ので、ピストンロツド2内に設けられた通路2a
を介する空気ばね室3へのエアの給排により、ピ
ストンロツド2の昇降を許容できるようになつて
いる。
また、シヨツクアブソーバ1の外壁部には、上
方へ向いたばね受け5aが設けられており、空気
ばね室3の外壁部には下方へ向いたばね受け5b
が形成されていて、これらばね受け5a,5b間
にはコイルばね6が装填される。
しかして、11はコンプレツサである。このコ
ンプレツサ11はエアクリーナ12から送り込ま
れた大気を圧縮してドライヤ13へ供給するよう
になつており、ドライヤ13のシリカゲル等によ
つて乾燥された圧縮空気はチエツクバルブ14を
介してリザーブタンク15内の高圧側リザーブタ
ンク15aに貯められる。このリザーブタンク1
5には低圧側リザーブタンク15bが設けられて
いる。上記リザーブタンク15a,15b間には
コンプレツサリレー17により駆動されるコンプ
レツサ16が設けられている。また、上記低圧側
リザーブタンク15bの圧力が大気圧以上になる
とオンする圧力スイツチ18が設けられている。
そして、上記圧力スイツチ18がオンすると上記
コンプレツサリレー17が駆動される。これによ
り、上記リザーブタンク15bは常に大気圧以下
に保たれる。そして、上記高圧側リザーブタンク
15aからサスペンシヨンユニツトSに圧縮空気
が供給される経路は実線矢印で示しておく。つま
り、上記リザーブタンク15aからの圧縮空気は
給気ソレノイドバルブ19、後述する3方向弁よ
りなる給気流量制御バルブ20、チエツクバルブ
21、フロント右用のソレノイドバルブ22、フ
ロント左用のソレノイドバルブ23を介してフロ
ント右用のサスペンシヨンユニツトFS2、フロ
ント左用のサスペンシヨンユニツトFS1に送ら
れる。また、同様に上記リザーブタンク15aか
らの圧縮空気は給気ソレノイドバルブ19、後述
する3方向弁よりなる給気流量制御バルブ20、
チエツクバルブ24、リヤ右用のソレノイドバル
ブ25、リヤ左用のソレノイドバルブ26を介し
てリヤ右用のサスペンシヨンユニツトRS2、リ
ヤ左用のサスペンシヨンユニツトRS1に送られ
る。一方、サスペンシヨンユニツトSからの排気
経路は破線矢印で示しておく。つまり、サスペン
シヨンユニツトFS1、FS2からの排気はソレノ
イドバルブ22,23、排気流量制御バルブ2
7、排気方向切換えバルブ28、残圧弁29を介
して上記低圧側リザーブタンク15bに送られ
る。さらに、サスペンシヨンユニツトFS1,FS
2からの排気はソレノイドバルブ22,23、排
気流量制御バルブ27、排気方向切換えバルブ2
8、ドライヤ13、排気ソレノイドバルブ30、
エアクリーナ12を介して大気に開放される。ま
た、サスペンシヨンユニツトRS1,RS2からの
排気はソレノイドバルブ25,26、排気流量制
御バルブ27、排気方向切換えバルブ28、残圧
弁29を介して上記低圧側リザーブタンク15b
に送られる。なお、上記リザーブタンク15bの
圧力が空気ばね室3の圧力より小さいと上記残圧
弁29は開状態となり、リザーブタンク15bの
圧力が空気ばね室3の圧力より大きいと上記残圧
弁29は閉状態となる。さらに、サスペンシヨン
ユニツトRS1,RS2からの排気はソレノイドバ
ルブ25,26、排気流量制御バルブ27、排気
方向切換えバルブ28、ドライヤ13、排気ソレ
ノイドバルブ30、エアクリーナ12を介して大
気に解放される。
また、31は車高センサで、この車高センサ3
1は自動車の前部右側サスペンシヨンのロアアー
ム32に取付けられて自動車の前部車高を検出す
るフロント車高センサ31Fと、自動車の後部左
側サスペンシヨンのラテラルロツド33に取付け
られて自動車の後部車高を検出するリヤ車高セン
サ31Rとを備えて構成されていて、これら車高
センサ31F,31Rからの車高調整制御部とし
てのコントロールユニツト34へ検出信号が供給
される。
車高センサ31における各センサ31F,31
Rは、ノーマル車高レベルおよび低車高レベルあ
るいは高車高レベルからの距離をそれぞれ検出す
るようになつている。
さらに、スピードメータには車速センサ35が
内蔵されており、このセンサ35は車速を検出し
て、その検出信号を上記コントロールユニツト3
4へ供給されるようになつている。
また、車体に作用する左右方向の加速度を検出
する加速度センサ(Gセンサ)36が設けられて
いる。この加速度センサ36は加速度に応じた電
圧を出力するように構成されている。
また、37は油圧を表示するインジケータでこ
のインジケータ37の表示はコントロールユニツ
ト34により制御される。また、38はステアリ
ングホイール39の回転速度、すなわち操舵速度
を検出する操舵センサで、その検出信号は上記コ
ントロールユニツト34に送られる。さらに、4
0は図示しないエンジンのアクセルペダルの踏込
み角を検出するアクセル開度センサで、その検出
信号は上記コントロールユニツト34に送られ
る。また、41は上記コンプレツサ11を駆動す
るためのコンプレツサリレーで、このコンプレツ
サリレー41は上記コントロールユニツト34か
らの制御信号により制御される。さらに、42は
リザーブタンク15aの圧力が所定値以下になる
とオンする圧力スイツチで、その出力信号は上記
コントロールユニツト34に出力される。つま
り、リザーブタンク15aの圧力が所定以下にな
ると上記圧力スイツチ34はオンし、コントロー
ルユニツト34の制御によりコンプレツサリレー
41が作動される。これにより、コンプレツサ1
1が駆動されてリザーブタンク15aに圧縮空気
が送り込まれ、リザーブタンク15a内圧力が所
定値以上にされる。なお、上記ソレノイドバルブ
19,22,23,25,26,30及びバルブ
20,27,28の開閉制御は上記コントロール
ユニツト34から制御信号により行われる。ま
た、上記ソレノイドバルブ22,23,25,2
6及びバルブ20,27,28は3方向弁よりな
り、その2つの状態については第3図に示してお
く。第3図Aは3方向弁が駆動された状態を示し
ており、この状態で矢印Aで示す経路で圧縮空気
が移動する。一方、第3図Bは3方向弁が駆動さ
れていない状態を示しており、この状態では矢印
Bで示す経路で圧縮空気が移動する。また、ソレ
ノイドバルブ19,30は2方向弁よりなり、そ
の2つの状態については第4図に示しておく。第
4図Aはソレノイドバルブが駆動された状態を示
しており、この状態では矢印C方向に圧縮空気が
移動する。一方、ソレノイドバルブが駆動されな
い場合には第4図Bに示すようになり、この場合
には圧縮空気の流通はない。
次に、動作について説明する。ところで、本装
置は車高調整機能及び姿勢制御機能を備えている
もので、以下第5図を参照しながらその動作につ
いて先に説明する。まず、車高調整機能について
説明する。本装置は「高」「中」「低」の3段階の
目標車高が設定可能である。まず、フロント車高
センサ31Fにより検出されるフロントの車高が
目標車高より低い場合にはフロントの車高は上げ
られる。この場合には第5図に示すように、コン
トロールユニツト34の制御により給気ソレノイ
ドバルブ19、給気流量制御バルブ20、ソレノ
イドバルブ25、ソレノイドバルブ26が駆動さ
れる。これにより、リザーブタンク15aからの
圧縮空気は給気ソレノイドバルブ19、径の細い
配管L、給気流量制御バルブ20、チエツクバル
ブ21、ソレノイドバルブ22(ソレノイドバル
ブ23)を介してフロントのサスペンシヨンユニ
ツトFS1,FS2に送られる。これにより、フロ
ントの車高が上げられる。
一方、リヤ車高センサ31Rにより検出される
リヤの車高が目標車高より低い場合にはリヤ車高
は上げられる。この場合には第5図に示すよう
に、コントロールユニツト34の制御により給気
ソレノイドバルブ19、給気流量制御バルブ2
0、ソレノイドバルブ22、ソレノイドバルブ2
3が駆動される。これにより、リザーブタンク1
5aからの圧縮空気は給気ソレノイドバルブ1
9、径の細い配管L、給気流量制御バルブ20、
チエツクバルブ24、ソレノイドバルブ25(ソ
レノイドバルブ26)を介してリヤのサスペンシ
ヨンユニツトRS1,RS2に送られる。これによ
り、リヤの車高が上げられる。
次に、フロント及びリヤの車高がいずれも目標
車高より低い場合にはフロント及びリヤの車高が
上げられる。この場合にはコントロールユニツト
34の制御により給気ソレノイドバルブ19及び
給気流量制御バルブ20が駆動される。これによ
り、リザーブタンク15aの圧縮空気は給気ソレ
ノイドバルブ19、配管L、給気流量制御バルブ
20、チエツクバルブ21、ソレノイドバルブ2
2(ソレノイドバルブ23)を介してサスペンシ
ヨンユニツトFS1,FS2に送られると共にチエ
ツクバルブ24、ソレノイドバルブ25(ソレノ
イドバルブ26)を介してサスペンシヨンユニツ
トRS1,RS2に送られる。この結果、フロント
及びリヤの車高が上げられる。
次に、フロント車高センサ31Fで検出される
フロントの車高が目標車高より高い場合にはフロ
ントの車高が下げられる。この場合には排気ソレ
ノイドバルブ30、排気流量制御バルブ27、ソ
レノイドバルブ22、ソレノイドバルブ23、排
気方向切換えバルブ28がオンされる。この結
果、サスペンシヨンユニツトFS1,FS2の空気
ばね室3から排出される空気はソレノイドバルブ
22(ソレノイドバルブ23)、排気流量制御バ
ルブ27、細い径の配管M、排気方向切換えバル
ブ28、ドライヤ13、排気ソレノイドバルブ3
0、エアクリーナ12を介して大気に解放され
る。ここで、ドライヤ13に破線矢印方向に排気
が通過することによりドライヤ13の再生が行わ
れる。
次に、リヤ車高センサ31Rで検出されるリヤ
の車高が目標車高より高い場合にはリヤの車高が
下げられる。この場合には排気ソレノイドバルブ
30、排気流量制御バルブ27、ソレノイドバル
ブ25、ソレノイドバルブ26がオンされる。こ
の結果、サスペンシヨンユニツトFS1,RS2の
空気ばね室3から排出される空気はソレノイドバ
ルブ25(ソレノイドバルブ26)、排気流量制
御バルブ27、細い径の配管M、排気方向切換え
バルブ28、ドライヤ13、排気ソレノイドバル
ブ30、エアクリーナ12を介して大気に解放さ
れる。ここで、ドライヤ13に破線矢印方向に排
気が通過することによりドライヤ13の再生が行
われる。
次に、フロント及びリヤの車高がそれぞれ目標
車高より高い場合にはフロント及びリヤのサスペ
ンシヨンユニツトFS1,FS2,RS1,RS2か
ら排気される。この場合には排気ソレノイドバル
ブ30、排気流量制御バルブ27、ソレノイドバ
ルブ22、ソレノイドバルブ23、ソレノイドバ
ルブ25、ソレノイドバルブ26、排気方向切換
えバルブ28がオンされる。このため、各サスペ
ンシヨンユニツトの空気ばね室3から排出される
空気はソレノイドバルブ22,23,25,2
6、排気流量制御バルブ27、配管M、排気方向
切換えバルブ28、ドライヤ13、排気ソレノイ
ドバルブ30、エアクリーナ12を介して大気に
解放される。これにより、フロント及びリヤの車
高が下げられる。ここで、ドライヤ13に破線矢
印方向に排気が通過することによりドライヤ13
の再生が行われる。
次に、ブレーキを踏んだ時にフロントの車高が
下がるノーズダイブを防止する姿勢制御について
説明する。ブレーキを踏むとフロントの車高が下
がり、リヤの車高が上がる。また、加速度センサ
36により検出される前後方向の加速度が所定値
以上の場合には、コントロールユニツト34の制
御により給気ソレノイドバルブ19、ソレノイド
バルブ25、ソレノイドバルブ26が一定時間だ
けオンされる。このため、リザーブタンク15a
からの圧縮空気は給気ソレノイドバルブ19、給
気流量制御バルブ20、チエツクバルブ21を介
してフロントのサスペンシヨンユニツトFS1,
FS2の空気ばね室3に送られる。これによりフ
ロントの車高が上げられる。一方、リヤのサスペ
ンシヨンユニツトRS1,RS2の空気ばね室3か
ら排出される圧縮空気はソレノイドバルブ25、
ソレノイドバルブ26、排気流量制御バルブ2
7、排気方向切換えバルブ28、残圧弁29を介
してリザーブタンク15bに排出される。これに
より、リヤの車高を下げて車体を水平に保つてい
る。そして、バルブが一定時間オンされ後は上記
給気ソレノイドバルブ19、ソレノイドバルブ2
5、ソレノイドバルブ26はオフされる。次に、
ブレーキの踏込みによるノーズダイブが終了する
とコントロールユニツト34の制御により給気ソ
レノイドバルブ19、ソレノイドバルブ22、ソ
レノイドバルブ23がオンされる。このため、フ
ロントのサスペンシヨンユニツトFS1,FS2の
空気ばね室3の圧縮空気はソレノイドバルブ2
2、ソレノイドバルブ23、排気流量制御バルブ
27、排気方向切換えバルブ28、残圧弁29を
介してリザーブタンク15bに排出される。一
方、リザーブタンク15aの圧縮空気は給気ソレ
ノイドバルブ19、給気流量制御バルブ20、チ
エツクバルブ24、ソレノイドバルブ25、ソレ
ノイドバルブ26を介してリヤのサスペンシヨン
ユニツトRS1,RS2の空気ばね室3に送られ
る。これにより、車体の姿勢が元の状態に復帰さ
れる。この場合にも残圧弁29を設けることによ
り、排気時に空気ばね室3の内圧が下がり過ぎる
のを防止している。
次に、自動車の発進時にアクセルを踏込んだ場
合にフロントの車高が上がるスクオートを防止す
る車体姿勢制御について説明する。ここで、アク
セルを踏むと、フロントの車高は上がり、リヤの
車高は下がる。また、加速度センサ36により検
出される前後方向の加速度が所定値以上の場合あ
るいはアクセル開度センサ40により検出される
アクセル開度が所定値以上の場合にはコントロー
ルユニツト34の制御により給気ソレノイドバル
ブ19、ソレノイドバルブ22、ソレノイドバル
ブ23が一定時間だけオンされる。このため、リ
ザーブタンク15aからの圧縮空気は給気ソレノ
イドバルブ19、給気流量制御バルブ20、チエ
ツクバルブ24を介してリヤのサスペンシヨンユ
ニツトRS1,RS2の空気ばね室3に送られる。
これによりリヤの車高が上げられる。一方、フロ
ントのサスペンシヨンユニツトFS1,FS2の空
気ばね室3から排出される圧縮空気はソレノイド
バルブ22、ソレノイドバルブ23、排気流量制
御バルブ27、排気方向切換えバルブ28、残圧
弁29を介してリザーブタンク15bに排出され
る。これにより、フロントの車高を下げて車体を
水平に保つている。そして、バルブが一定時間オ
ンされ後は上記給気ソレノイドバルブ19、ソレ
ノイドバルブ22、ソレノイドバルブ23はオフ
される。次に、アクセルの踏込みによるスクオー
トが終了するとコントロールユニツト34の制御
により給気ソレノイドバルブ19、ソレノイドバ
ルブ25、ソレノイドバルブ26がオンされる。
このため、リヤのサスペンシヨンユニツトRS1,
RS2の空気ばね室3の圧縮空気はソレノイドバ
ルブ25、ソレノイドバルブ26、排気流量制御
バルブ27、排気方向切換えバルブ28、残圧弁
29を介してリザーブタンク15bに排出され
る。一方、リザーブタンク15aの圧縮空気は給
気ソレノイドバルブ19、給気流量制御バルブ2
0、チエツクバルブ21、ソレノイドバルブ2
2、ソレノイドバルブ23を介してフロントのサ
スペンシヨンユニツトFS1,FS2の空気ばね室
3に送られる。これにより、車体の姿勢が元の状
態に復帰される。この場合にも残圧弁29を設け
ることにより、排気時に空気ばね室3の内圧が下
がり過ぎるのを防止している。
次に、旋回走行時の車体のロールを防止する姿
勢制御について、その動作を第2図のフローチヤ
ートを参照しながら説明する。第2図のフローチ
ヤートに示す制御はコントロールユニツト34に
より行われるもので、まずGセンサ36から出力
される車体の左右方向の加速度に応じた出力電圧
V及びその出力電圧の時間微分値V′がコントロ
ールユニツト34に読み込まれる(ステツプ
S1)。そして、V+αV′(以下、ΣVと称する)が
算出される(ステツプS2)。なお、ここでαは、
実験・試験により適宜定められた定数である。さ
らに、車高センサ31から出力される車高検出信
号が例えば6mS毎にコントロールユニツト34
に読込まれる。そして、この6mS毎に読み出さ
れる車高検出信号のt1秒間の平均車高が算出さ
れる(ステツプS4)。さらに、車速センサ35か
ら出力される車速信号をもとに車速Vが、上記操
舵センサ38から出力される操舵速度、つまりハ
ンドル角速度θ′がコントロールユニツト34に読
み込まれる(ステツプS5)。そして、上記ΣVと
予め設定された閾値Bが比較される(ステツプ
S6)。このステツプS6において、「ΣV≧B」と判
定される場合はステツプS7以降のロール制御が
行われる。まず、このステツプS7において現在
ロール制御が保持されているか否か判定される。
つまり、この保持とは第5図のモードの種類の一
つであり、右操舵時の左ロールあるいは左操舵時
の右ロールを抑制するための姿勢制御が行われた
後に給気ソレノイドバルブ19を閉じてその状態
を保持するモードである。ここでは、まだロール
制御は行われていないので、「NO」と判定され
てステツプS8の処理に進む。そして、このステ
ツプS8において、「B≦ΣV<C」か否か判定さ
れる(ステツプS8)。ここで、Cは上記Bより大
きい定数である。そして、「B≦ΣV<C」である
場合には制御バルブ20,27がオンされて給排
気経路に小径通路が選択される(ステツプS9)。
つまり、径の細い配管L,Mを介して給排気が行
われる。これは姿勢制御に要する空気量が少ない
ためである。一方、「ΣV≧C」の場合には上記制
御バルブ20,27がオフしていることが確認さ
れる(ステツプ10)。つまり、給排気経路に大径
通路が選択される。これは姿勢制御に要する空気
量が多いためである。そして、上記ステツプS9
あるいはS10により大径通路あるいは小径通路が
選択された後はステツプS11以降のロール制御が
行われる。つまり、制御バルブがオンしていない
場合(ステツプS11)には、制御バルブがオンさ
れて(ステツプS12)、t2秒のタイマがセツトされ
る(ステツプS13)。ここで、どの制御バルブが
オンされるかは第5図に示してあるように、右操
舵あるいは左操舵によつて異なる。つまり、制御
バルブがオンされる時間はt2秒毎で、そのt2秒毎
に平均車高と目標車高とが比較されて、平均車
高が目標車高に等しいかあるいは越えている場
合(ステツプS15)にはロール制御が保持される
(ステツプS16)。つまり、上記t2秒の経過の判定
はステツプS14によつて行つているもので、t2秒
経過するまでは上記ステツプS1ないしS13の処理
が繰り返されて、制御バルブがオンされ続けて、
ロール制御が継続される。この保持とは第5図に
示した保持モードのことである。ところで、t2秒
経過しても平均車高が目標車高に到達していな
い場合にはステツプS15において「NO」と判定
されて、上記ステツプS1以降の処理が繰り返さ
れて、再度t2秒のロール制御が行われる。そし
て、すなわち、例えば車体に右向きの加速度が作
用、またはステアリングホイール39が左回りに
操舵されているのであれば、右側のサスペンシヨ
ンユニツトFS2,RS2に給気されると共に左側
のサスペンシヨンユニツトFS1,RS1から排気
され、車体に生じるロールを低減するロール制御
が実行されるのである。このt2秒のロール制御が
終了して平均車高が目標車高に等しくなるとス
テツプS15において「YES」と判定されてステツ
プS16に進んで、ロール制御が保持される。以
下、上記ステツプS1以降の処理に戻る。このよ
うにして上記ステツプS1以降の処理が繰り返さ
れ、「ΣV≧B」である状態ではステツプS7にお
いて「YES」と判定されてステツプS7以降の処
理に進む。ここで、上記ステツプS16において保
持モードに設定されている場合にはこのステツプ
S7において「YES」と判定されて、ステツプS17
に進んでΣVの変化が大きいか否か判定される。
例えば、保持モード中においてハンドルが更に操
舵された場合には「YES」と判定されて、上記
ステツプS8以降の処理が行われて、さらにt2秒の
ロール制御が行われる。このt2秒のロール制御が
終了して平均車高が目標車高に等しくなると再
度ステツプS16において保持モードに移る。そし
て、上記ステツプS1以降の処理に戻り、ΣVが閾
値Bより小さくなると、ステツプS6において
「YES」と判定されてステツプS17に進む。この
ステツプS17において、第6図に示した車速−ハ
ンドル角速度マツプより現在の車速、ハンドル角
速度に対応した位置が求められる。そして、現在
の車速、ハンドル角速度が第6図のマツプの制御
エリア内に位置するか否か判定される(ステツプ
S18)。そして、制御エリアに位置していない場
合には制御バルブがオフされているか否か判定さ
れる(ステツプS19)。ここで、制御バルブがオ
フされていない場合には、制御バルブがオフされ
る(ステツプS20)。つまり、第5図において
「○」印が付いている制御バルブは全てオフされ
て復帰モードに移り、一連のロール制御が終了す
る。
ところで、急にハンドルを切つた場合にはその
直後は車体に加わる横方向の加速度は大きくな
い。このため、上記ステツプS6において「NO」
と判定されてステツプS17に進む。このステツプ
S17において、第6図に示した車速−ハンドル角
速度マツプより現在の車速、ハンドル角速度に対
応した位置が求められるわけであるが、急ハンド
ルであるので現在の車速、ハンドル角速度が第6
図のマツプに制御エリア内に位置するため、ステ
ツプS18において、「YES」と判定されて、上記
ステツプS10に進む。つまり、給排気経路に大経
通路が選択されて、上記したステツプS11以降の
ロール制御が迅速に行われる。そして、t2秒のロ
ール制御により平均車高が目標車高に等しくな
ると保持モードに移つて(ステツプS16)、上記
ステツプS1の処理に戻る。以下、依然としてΣV
が閾値Bより小さい場合には再度第6図に示した
車速−ハンドル角速度マツプより現在の車速、ハ
ンドル角速度に対応した位置が求められるわけで
あるが、急ハンドルを切つた後は現在の車速、ハ
ンドル角速度が第6図のマツプの制御エリア内に
位置しなくなるので上記ステツプS19に進む。そ
して、ステツプS20に進んで、第5図の復帰モー
ドに移行して一連のロール制御が終了する。
〔考案の効果〕
以上詳述したように本考案によれば、車体の左
右方向の加速度に応じた電圧を出力するGセンサ
の出力から求めた(出力電圧V+α・時間微分値
V′)が閾値を越えたとき、あるいは車速センサ
により求めた車速及び操舵センサにより求めた操
舵速度に基づき車体に左右方向の設定加速度以上
の加速度が作用すると判定されたときに、該加速
度に起因する車体の姿勢変化を相殺する方向に流
体ばね室の付勢力が変化するように流体給排装置
が駆動されるので、車体に作用する左右方向の加
速度がゆつくりと上昇するような旋回に対して
も、該加速度が急激に立ち上がるような旋回に対
しても効果的に姿勢制御を実行できると共に、特
に急操舵を伴うような旋回に対しても効果的に姿
勢制御を実行でき、これによりハードウエアに高
いレスポンス性能を必要とすることなくあらゆる
旋回状況に対して効果的に姿勢制御を実行できる
電子制御サスペンシヨン装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係わる電子制御サ
スペンシヨン装置を示す図、第2図は本考案の一
実施例の動作を示すフローチヤート、第3図A及
びBは3方向弁の開閉を示す図、第4図A及びB
はソレノイドバルブの開閉を示す図、第5図は車
高調整及び姿勢制御時のバルブの開閉を示す図、
第6図は車速−ハンドル角速度マツプを示す図で
ある。 15a,15b……リザーブタンク、19……
給気ソレノイドバルブ、20……給気流量制御バ
ルブ、22,23,25,26……ソレノイドバ
ルブ、27……排気流量制御バルブ、28……排
気方向切換えバルブ、29……残圧弁、30……
排気ソレノイドバルブ、34……コントロールユ
ニツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 各輪毎に設けられた車輪と車体との間に介装さ
    れた流体ばね室と、上記流体ばね室内の流体の給
    排を制御する制御弁を有する流体給排装置と、車
    体に作用する左右方向の加速度に応じた電圧を出
    力する加速度センサと、操舵速度を検出する操舵
    センサと、車速を検出する車速センサと、上記加
    速度センサの出力から求めた(出力電圧V+α・
    時間微分値V′)が閾値を越えたとき、あるいは
    上記車速センサにより求めた車速及び上記操舵セ
    ンサにより求めた操舵速度に基づき車体に左右方
    向の設定加速度以上の加速度が作用すると判定さ
    れたときに、該加速度に起因する車体の姿勢変化
    を相殺する方向に上記流体ばね室の付勢力が変化
    するように上記流体給排装置を駆動する制御手段
    とを具備した電子制御サスペンシヨン装置。
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JPS6195616U JPS6195616U (ja) 1986-06-19
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JPS56147107U (ja) * 1980-04-08 1981-11-06

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