JPH059204Y2 - - Google Patents

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JPH059204Y2
JPH059204Y2 JP15353385U JP15353385U JPH059204Y2 JP H059204 Y2 JPH059204 Y2 JP H059204Y2 JP 15353385 U JP15353385 U JP 15353385U JP 15353385 U JP15353385 U JP 15353385U JP H059204 Y2 JPH059204 Y2 JP H059204Y2
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valve
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fluid
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は悪路走行時の車高調整を迅速に行なう
ようにすることができる電子制御サスペンシヨン
装置に関する。
[考案の技術的背景とその問題点] 通常の車高調整は車高センサにより検出した車
高と目標車高とを比較し、両者が一致する方向に
流体ばねに通ずる供給弁または排出弁を開放し、
両者が一致した時点で該供給弁または排出弁を閉
じるように構成されていた。そのため、車高調整
時の単位時間当りの流体供給量または排出量が大
き過ぎると車高が目標車高を通り過ぎるいわゆる
オーバーシユートが生じてしまうので、単位時間
当りの流体供給量または排出量は小さ目に設定さ
れている。
一方、例えば走行中に前方に悪路を発見して目
標車高をノーマル車高からハイ車高に切換えたと
き、または乗員が一度に多数乗車して車高を大き
く下つたとき等、車高が目標車高に対して大きく
離れているときは、車高調整を極力速く行なう必
要がある。
[考案の目的] 本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、悪路走行時の車高調整を迅速に行なう
ようにすることができる電子制御サスペンシヨン
装置を提供することにある。
[考案の概要] 各輪毎に設けられた夫々流体ばね室を有するサ
スペンシヨンユニツトと、上記各流体ばね室に供
給用開閉弁を介して流体を供給する流体供給手段
と、この流体供給手段に設けられた小径流路及び
大径流路の一方を選択し、その選択した流路を介
して流体を供給する流路選択手段と、上記各流体
ばね室から排出用開閉弁を介して流体を排出する
流体排出手段と、車高を検出する車高検出手段
と、目標車高として少なくともノーマル車高とハ
イ車高を設定可能な目標車高設定手段と、車高検
出手段により検出された車高と目標車高設定手段
により設定された目標車高とを比較し両者が一致
する方向に上記供給用開閉弁または上記排出用開
閉弁を制御する通常車高調整手段とを備えたサス
ペンシヨン装置において、ドアの開閉状態を検出
するドア検出手段と、上記車高検出手段により検
出した車高と上記目標車高との差が設定量以上で
ありかつ上記ドア検出手段により上記ドアが閉じ
ていることを検出した時に、上記流路選択手段に
より大径の流路を選択すると共に上記流体供給手
段の供給用開閉弁を設定時間のみ開く急速車高調
整手段とを具備し、上記通常車高調整手段により
車高調整を行うときには上記流路選択手段により
小径の流路が選択されるようにしている。
[考案の実施例] 以下、図面を参照して本考案の一実施例に係わ
る電子制御サスペンシヨン装置について説明す
る。第1図において、エアサスペンシヨンユニツ
トFS1,FS2,RS1,RS2はそれぞれほぼ同
様の構造をしているので、以下、フロント用と、
リヤ用とを特別に区別して説明する場合を除いて
エアサスペンシヨンユニツトは符号Sを用いて説
明する。
すなわち、エアサスペンシヨンユニツトSはス
トラツト型シヨツクアブソーバ1を組込んだもの
であり、このシヨツクアブソーバ1は前輪あるい
は後輪側に取付けられたシリンダ2と、このシリ
ンダ2内において摺動自在に嵌挿されたピストン
3をそなえ、車輪の上下動に応じシリンダ2がピ
ストンロツド4に対し上下動することにより、シ
ヨツクを効果的に吸収できるようになつている。
ところで、5は減衰力切換弁で、この減衰力切換
弁5の回転はアクチユエータ5aにより制御され
るもので、第1の減衰室6aと第2の減衰室6b
とがオリフイスa1のみを介して連通される(ハ
ード状態)か、またはオリフイスa1及びa2の
両方を介して連通される(ソフト状態)かが選択
される。なお、上記アクチユエータ5aの駆動は
後述するコントロールユニツト37により制御さ
れる。
ところで、このシヨツクアブソーバ1の上部に
は、ピストンロツド2と同軸的に車高調整用流体
室を兼ねる主空気ばね室7が配設されており、こ
の主空気ばね室7の一部にはベローズ8で形成さ
れているので、ピストンロツド4内に設けられた
通路4aを介する主空気ばね室7へのエアの給排
により、ピストンロツド4の昇降を許容できるよ
うになつている。
また、シヨツクアブソーバ1の外壁部には、上
方へ向いたばね受け9aが設けられており、主空
気ばね室7の外壁部には下方に向いたばね受け9
bが形成されていて、これらばね受け9a,9b
間にはコイルばね10が装填される。
しかして、11はコンプレツサである。このコ
ンプレツサ11はエアクリーナ12から送り込ま
れた大気を圧縮してドライヤ13へ供給するよう
になつており、ドライヤ13のシリカゲル等によ
つて乾燥された圧縮空気はチエツクバルブ14を
介してリザーブタンク15内の高圧側リザーブタ
ンク15に貯められる。このリザーブタンク15
には低圧側リザーブタンク15bが設けられてい
る。上記リザーブタンク15a,15b間にはコ
ンプレツサリレー17により駆動されるコンプレ
ツサ16が設けられている。また、上記低圧側リ
ザーブタンク15bの圧力が大気圧より大きくな
るとオンする圧力スイツチ18が設けられてい
る。そして、上記圧力スイツチ18がオンすると
上記コンプレツサリレー17が駆動される。これ
により、上記リザーブタンク15bは常に大気圧
以下に保たれる。そして、上記高圧側リザーブタ
ンク15aからサスペンシヨンユニツトSに圧縮
空気が供給される経路は実線矢印で示しておく。
つまり、上記リザーブタンク15aからの圧縮空
気は後述する3方向弁よりなる給気流量制御バル
ブ19、前輪用給気ソレノイドバルブ20、チエ
ツクバルブ21、フロント右用のソレノイドバル
ブ22、フロント左用ソレノイドバルブ23を介
してフロント右用のサスペンシヨンユニツトFS
2、フロント左用のサスペンシヨンユニツトFS
1に送られる。また、同様に上記リザーブタンク
15aからの圧縮空気は後述する3方向弁よりな
る給気流量制御バルブ19、後輪用給気ソレノイ
ドバルブ24、チエツクバルブ25、リヤ右用の
ソレノイドバルブ26、リヤ左用のソレノイドバ
ルブ27を介してリヤ右用のサスペンシヨンユニ
ツトRS2、リヤ左用のサスペンシヨンユニツト
RS1に送られる。なお、上記チエツクバルブ2
1の下流と上記チエツクバルブ25の下流はチエ
ツクバルブ211を介して連結される。一方、サ
スペンシヨンユニツトSからの排気経路は破線矢
印で示しておく。つまり、サスペンシヨンユニツ
トFS1,FS2からの排気はソレノイドバルブ2
2,23、フロント排気バルブ28、残圧弁29
を介して上記低圧側リザーブタンク15bに送ら
れる。さらに、サスペンシヨンユニツトFS1,
FS2からの排気はソレノイドバルブ22,23、
フロント排気バルブ28、ドライヤ13、排気ソ
レノイドバルブ30、エアクリーナ12を介して
大気に解放される。また、サスペンシヨンユニツ
トRS1,RS2からの排気はソレノイドバルブ2
6,27、リヤ排気バルブ31、残圧弁32を介
して上記低圧側リザーブタンク15bに送られ
る。なお、上記リザーブタンク15bの圧力が主
空気ばね室3の圧力より小さいと上記残圧弁2
9,32は開状態となり、リザーブタンク15b
の圧力が主空気ばね室3の圧力より大きいと上記
残圧弁29,32は閉状態となる。さらに、サス
ペンシヨンユニツトRS1,RS2からの排気はソ
レノイドバルブ26,27、リヤ排気バルブ3
1、ドライヤ13、排気ソレノイドバルブ30、
エアクリーナ12を介して大気に解放される。ま
た、33はリヤの主空気ばね室3を連通する連通
路に設けられた圧力スイツチで、その操作信号は
後述するコントロールユニツトに出力される。
また、34は車高センサで、この車高センサ3
4は自動車の前部右側サスペンシヨンのロアアー
ム35に取付けられて自動車の前部車高を検出す
るフロント車高センサ34Fと、自動車の後部左
側サスペンシヨンのラテラルロツド36に取付け
られて自動車の後部車高を検出するリヤ車高セン
サ34Rとを備えて構成されていて、これら車高
センサ34F,34Rからコントロールユニツト
37へ検出信号が供給される。
車高センサ34における各センサ34F,34
Rは、ノーマル車高レベルおよび低車高レベルあ
るいは高車高レベルからの距離をそれぞれ検出す
るようになつている。
さらに、スピードメータには車速センサ38が
内蔵されており、このセンサ38は車速を検出し
て、その検出信号を上記コントロールユニツト3
7へ供給するようになつている。
また、39は車体の姿勢変化を検出する車体姿
勢センサとしてのGセンサであり、左右、前後、
上下方向の加速度が設定値以上になるとオン信号
を上記コントロールユニツト37に出力する。
40は油圧を表示するインジケータでこのイン
ジケータ40の表示はコントロールユニツ37に
より制御される。また、41はステアリングホイ
ール42の回転角度、すなわち操舵角度を検出す
る操舵センサで、その検出信号は上記コントロー
ルユニツト37に送られる。
また、431は車高をハイ車高に選択する高車
高選択スイツチ(HSW)で、この高車高選択ス
イツチ431をオンすると高車高が選択される。
さらに、432はドアの開閉を検出するためのド
アが開くとオンするドアスイツチ(DSW)であ
る。上記各スイツチ431,432の操作信号は
上記コントロールユニツト37に出力される。
さらに、44は図示しないエンジンのアクセル
ペダルの踏込み角を検出するアクセル開度センサ
で、その検出信号は上記コントロールユニツト3
7に送られる。また、45は上記コンプレツサ1
1を駆動するためのコンプレツサリレーで、この
コンプレツサリレー45は上記コントロールユニ
ツト37からの制御信号により制御される。さら
に、46はリザーブタンク15aの圧力が所定値
以下になるとオンする圧力スイツチで、その出力
信号は上記コントロールユニツト37に出力され
る。つまり、リザーブタンク15aの圧力が所定
値以下になると上記圧力スイツチ46はオンし、
コントロールユニツト37の制御によりコンプレ
ツサリレー45が作動される。これにより、コン
プレツサ11が駆動されてリザーブタンク15a
に圧縮空気が送り込まれ、リザーブタンク15a
内圧力が所定値以上にされる。なお、上記ソレノ
イドバルブ20,22,23,24,26,2
7,30及びバルブ19,28,31の開閉制御
は上記コントロールユニツト37から制御信号に
より行われる。また、上記ソレノイドバルブ2
2,23,26,27及びバルブ19,28,3
1は3方向弁よりなり、その2つ状態については
第2図に示しておく。第2図Aは3方向弁が駆動
された状態を示しており、この状態で矢印Aで示
す経路で圧縮空気が移動する。一方、第2図Bは
3方向弁が駆動されていない状態を示しており、
この状態では矢印Bで示す経路で圧縮空気が移動
する。また、ソレノイドバルブ20,24,30
は2方向弁よりなり、その2つの状態については
第3図に示しておく。第3図Aはソレノイドバル
ブが駆動された状態を示しており、この状態では
矢印C方向に圧縮空気が移動する。一方、ソレノ
イドバルブが駆動されない場合には第3図Bに示
すようになり、この場合には圧縮空気の流通はな
い。
次に、上記のように構成された本考案の一実施
例の動作について説明する。まず、第4図に示し
たバルブ開閉図を参照して各制御モードの概要に
ついて説明する。まず、ハンドルを右に操舵して
右旋回するときのロール制御について説明する。
この場合には車体の左側のサスペンシヨンユニツ
トの車高が下がろうとし、車体の右側のサスペン
シヨンユニツトの車高が上がろうとする。このた
め、前輪用給気ソレノイドバルブ20、後輪用給
気ソレノイドバルブ24、フロント右用ソレノイ
ドバルブ22、リヤ右用ソレノイドバルブ26が
設定時間だけコントロールユニツト37からの制
御信号により開かれる。この結果、リザーブタン
ク15aに蓄えられた圧縮空気は前輪用ソレノイ
ドバルブ20、フロント左用ソレノイドバルブ2
3を介してフロント左のサスペンシヨンユニツト
の主空気ばね室7に送られる。さらに、リザーブ
タンク15aに蓄えられた圧縮空気は後輪用給気
ソレノイドバルブ24、リヤ左ソレノイドバルブ
27を介してリヤ左のサスペンシヨンユニツトの
主空気ばね室7に送られる。これにより、左側の
サスペンシヨンユニツトの車高が上がる方向に付
勢される。一方、フロント右側のサスペンシヨン
ユニツトの主空気ばね室7から排出される圧縮空
気はフロント右用ソレノイドバルブ22、フロン
ト排気バルブ28を介してリザーブタンク15b
に設定量だけ排出される。また、同様にリヤ右側
のサスペンシヨンユニツトの主空気ばね室7から
排出される圧縮空気はリヤ右用ソレノイドバルブ
26、リヤ排気バルブ31を介してリザーブタン
ク15bに設定量だけ排出される。これにより、
右側のサスペンシヨンユニツトの車高が下がる方
向に付勢される。このようにして、右旋回時に左
側のサスペンシヨンユニツトの車高が下がり、右
側のサスペンシヨンユニツトの車高が上がろうと
するのを防止している。以上の処理が開始モード
であるが、この開始モードの処理が終わると保持
モードの処理に移る。つまり、前輪用給気ソレノ
イドバルブ20及び後輪用給気ソレノイドバルブ
24が閉じられる。これにより、フロント左のサ
スペンシヨンユニツト及びリヤ左のサスペンシヨ
ンユニツトの主空気ばね室7への給気は停止され
る。さらに、フロント排気バルブ28及びリヤ排
気バルブ31が駆動されてフロント右及びリヤ右
側のサスペンシヨンユニツトの主空気ばね室7か
ら圧縮空気が排出されるのが停止される。これに
より、ロール制御された状態が保持される。その
後、右旋回が終了するとすべてのバルブがオフさ
れる。これにより、左右のサスペンシヨンユニツ
トの主空気ばね室7はフロント右用のソレノイド
バルブ22及びフロント左用のソレノイドバルブ
23を介して、リヤ右用のソレノイドバルブ26
及びリヤ左用のソレノイドバルブ27を介して連
通されるため、左右のサスペンシヨンユニツトの
主空気ばね室7が同圧に保たれる。これにより、
ロール制御が解除される。
次に、ハンドルを左に操舵して左旋回するとき
のロール制御について説明する。この場合には車
体の右側のサスペンシヨンユニツトの車高が下が
ろうとし、車体の左側のサスペンシヨンユニツト
の車高が上がろうとする。このため、前輪用給気
ソレノイドバルブ20、後輪用給気ソレノイドバ
ルブ24、フロント左用ソレノイドバルブ23、
リヤ左用ソレノイドバルブ27が設定時間だけコ
ントロールユニツト37からの制御信号により開
かれる。この結果、リザーブタンク15aに蓄え
られた圧縮空気は前輪用給気ソレノイドバルブ2
0、フロント右ソレノイドバルブ22を介してフ
ロント右のサスペンシヨンユニツトの主空気ばね
室7に送られる。さらに、リザーブタンク15a
に備えられた圧縮空気は後輪用給気ソレノイドバ
ルブ24、リヤ右ソレノイドバルブ26を介して
リヤ左のサスペンシヨンユニツトの主空気ばね室
7に送られる。これにより、右側のサスペンシヨ
ンユニツトの車高が上がる方向に付勢される。一
方、フロント左側のサスペンシヨンユニツトの主
空気ばね室7から排出される圧縮空気はフロント
左用ソレノイドバルブ23、フロント排気バルブ
28を介してリザーブタンク15bに設定量だけ
排出される。また、同様にリヤ左側のサスペンシ
ヨンユニツトの主空気ばね室7から排出される圧
縮空気はリヤ左用ソレノイドバルブ27、リヤ排
気バルブ31を介してリザーブタンク15bに設
定量だけ排出される。これにより、左側のサスペ
ンシヨンユニツトの車高が下がる方向に付勢され
る。このようにして、左旋回時に右側のサスペン
シヨンユニツトの車高が下がり、左側のサスペン
シヨンユニツトの車高が上がろうとするのを防止
している。以上の処理が開始モードであるが、こ
の開始モードの処理が終わると保持モードの処理
に移る。つまり、前輪用給気ソレノイドバルブ2
0及び後輪用給気ソレノイドバルブ24が閉じら
れる。これにより、フロント右のサスペンシヨン
ユニツト及びリヤ右のサスペンシヨンユニツトの
主空気ばね室7への給気は停止される。さらに、
フロント排気バルブ28及びリヤ排気バルブ31
が駆動されてフロント左及びリヤ左側のサスペン
シヨンユニツトの主空気ばね室7から圧縮空気が
排出されるのが停止される。これにより、ロール
制御された状態が保持される。その後、左旋回が
終了するとすべてのバルブがオンされる。これに
より、左右のサスペンシヨンユニツトの主空気ば
ね室7はフロント右用のソレノイドバルブ22及
びフロント左用のソレノイドバルブ23を介し
て、リヤ右用のソレノイドバルブ26及びリヤ左
用のソレノイドバルブ27を介して連通されるた
め、左右のサスペンシヨンユニツトの主空気ばね
室7が同圧に保たれる。これにより、ロール制御
が解除される。
次に、ノーズダイブ制御について説明する。こ
の制御はブレーキを踏んだ時に自動車の前部が下
がろうとし、自動車の後部が上がろうとするのを
防止するようにしたものである。まず、このノー
ズダイブが開始される開始モードとして前輪用給
気ソレノイドバルブ20、リヤ右用及びリヤ左用
のソレノイドバルブ26,27がオンされる。こ
れにより、フロントの左右のサスペンシヨンユニ
ツトの主空気ばね室7にリザーブタンク15aか
らの圧縮空気が供給される。そして、リヤの左右
のサスペンシヨンユニツトの主空気ばね室7から
圧縮空気がソレノイドバルブ26,27、リヤ排
気バルブ31を介してリザーブタンク15bに排
出される。さして、所定時間後に上記したオンさ
れたバルブはオフされる。これによりフロント側
のサスペンシヨンユニツトへの給気は停止され、
リヤのサスペンシヨンユニツトからの排気も停止
される。これにより、保持モードに移る。ところ
で、ブレーキの踏込みがなくなると、上記した開
始モードに示した制御は必要なくなる。従つて、
戻し制御として後輪用給気ソレノイドバルブ2
4、フロント右及び左のソレノイドバルブ22,
23がそれぞれオンされ。これにより、フロント
右及び左のサスペンシヨンユニツトの主空気ばね
室7から排出される圧縮空気はソレノイドバルブ
22,23、フロント排気バルブ28を介してリ
ザーブタンク15bに送られる。また、リザーブ
タンク15aからの圧縮空気は後輪用給気ソレノ
イドバルブ24、ソレノイドバルブ26,27を
介して後輪用サスペンシヨンユニツトの主空気ば
ね室7に供給される。これにより、ノーズダイブ
制御をする前の状態に戻される。
次に、スクワツト制御について説明する。この
制御は急にアクセルを踏んだ時に自動車の前部が
上がろうとし、自動車の後部が下がろうとするの
を防止するようにしたものである。まず、このス
クワツト制御が開始される開始モードとして後輪
用給気ソレノイドバルブ24がオンされる。これ
により、リヤの左右のサスペンシヨンユニツトの
主空気ばね室7にリザーブタンク15aからの圧
縮空気が供給される。この結果、リヤ側の車高が
上げられる。そして、所定時間後に上記したオン
されたバルブはオフされる。これによりリヤ側の
サスペンシヨンユニツトへの給気は停止される。
これにより、保持モードに移る。ところで、アク
セルの踏込みがなくなると、上記した開始モード
に示した制御は必要なくなる。従つて、戻し制御
として前輪用給気ソレノイドバルブ20、リヤ右
及び左のソレノイドバルブ26,27がそれぞれ
オンされ。これにより、リヤ右及び左のサスペン
シヨンユニツトの主空気ばね室7から排出される
圧縮空気はソレノイドバルブ26,27、リヤ排
気バルブ31を介してリザーブタンク15bに送
られる。また、リザーブタンク15aからの圧縮
空気は前輪用給気ソレノイドバルブ20、ソレノ
イドバルブ22,23を介して前輪用サスペンシ
ヨンユニツトの主空気ばね室7に供給される。こ
れにより、スクワツト制御をする前の状態に戻さ
れる。
次に、車高調整をゆつくりと行なう場合につい
て説明する。まず、車高を上げる場合について説
明する。この場合には前輪用給気ソレノイドバル
ブ20及び後輪用給気ソレノイドバルブ24がオ
ンされると共に給気流量制御バルブ19がオンれ
る。このためリザーブタンク15aから送られる
圧縮空気は径の細い給気流量制御バルブ19、前
輪及び後輪用給気ソレノイドバルブ20,24、
ソレノイドバルブ22,23,26,27を介し
て前輪側及び後輪側のサスペンシヨンユニツト主
空気ばね室7に送られる。これにより、車高が上
げられる。
一方、車高を下げる場合について説明する。こ
の場合にはフロント及びリヤ排気バルブ28,3
1、排気ソレノイドバルブ30、ソレノイドバル
ブ22,23,26,27がオンれる。これによ
り、フロント及びリヤのサスペンシヨンユニツト
の主空気ばね室7から排出される圧縮空気はソレ
ノイドバルブ22,23,26,27、フロント
排気バルブ28、リヤ排気バルブ31、ドライヤ
13、排気ソレノイドバルブ30、エアクリーナ
12を介して大気に排出される。この場合にドラ
イヤ13の再生が行われる。
次に、急速に車高を上げる場合について説明す
る。この場合には前輪用給気ソレノイドバルブ2
0及び後輪用給気ソレノイドバルブ24が開かれ
る。この結果、リザーブタンク15aからの圧縮
空気は給気流量制御バルブ19の径の太い管、ソ
レノイドバルブ22,23,26,27を介して
前後輪のサスペンシヨンユニツトの主空気ばね室
7に供給される。この場合において、供給される
圧縮空気は給気流量制御バルブ19の径の太い管
を介して供給されるため、圧縮空気の供給量を増
大させることができ、車高調整を急激に行なわせ
ることができる。
次に、左右のサスペンシヨンユニツトの主空気
ばね室間を非連通にしてロール制御された状態を
保持する場合について説明する。この場合にはフ
ロント排気バルブ28及びリヤ排気バルブ31を
オンさせると共にフロント右用のソレノイドバル
ブ22及びリヤ右用のソレノイドバルブ26をオ
ンさせることによりなされる。このことにより、
左右のサスペンシヨンユニツトの主空気ばね室7
間が非連通とされる。
以上のように第1図の構成を持つサスペンシヨ
ン装置により姿勢制御が行われる。
次に、上記のように構成された本考案の一実施
例の動作について説明する。第5図A及びBはコ
ントロールユニツト37により行われる動作を示
している。まず、初期設定として各メモリ及び各
フラグに0が設定される。そして、目標車高とし
てノーマル(中車高)が設定される(ステツプ
S1)。そして、後述する各センサ及び各スイツチ
からのデータがコントロールユニツト37に読込
まれる(ステツプS2)。次に、ハイ車高選択スイ
ツチ431がオンしているか否か判定される。こ
こで、ハイ車高選択スイツチ431がオンしてい
ると判定されると車速センサ38で検出される車
速が70Km/h以上であるか否か判定される(ステ
ツプS4)。このステツプS4において「NO」と判
定されると目標車高としてハイ(高車高)が設定
される(ステツプS5)。そして、ハイ車高選択フ
ラグに“1”が設定される(ステツプS6)。
一方、上記ステツプS3において「NO」、つま
りハイ車高選択スイツチ431がオフしていると
判定されるとハイ車高選択フラグが“0”に設定
される(ステツプS7)。次に、車速センサ38で
検出される車速が90Km/h以上であるか判定され
る(ステツプS8)。ここで、車速が90Km/h以上
である高速走行時には目標車高がロー(低車高)
に設定される(ステツプS9)。このようにして、
高速走行時に車高を低くして走行安全性を向上さ
せることができる。
ところで、上記ステツプS8において「NO」、
つまり車速が90Km/hより小さいと判定されると
Gセンサ39の出力は2秒間に2回以上オンした
か否か判定される(ステツプS10)。このステツ
プS10において「YES」と判定されると悪路フラ
グに“1”が設定される。つまり、ハイ車高選択
スイツチ431によりハイ車高が選択されていな
くても車速が90Km/hより小さくてGセンサ39
の出力が2秒間に2回以上オンした場合には悪路
フラグが“1”に設定されて後述するように車高
が高車高とされる。つまり、上記ステツプS11の
後に上記ステツプS5以降の処理に進む。
また、上記ステツプS10において「NO」と判
定されると車高センサ34で検出される車高が2
秒間にEH(H車高よりも高い車高),EL(L車高
よりも低い車高)を2回以上出力しているか否か
判定される。つまり、悪路走行時のように車高が
上下しているか否か判定される(ステツプS12)。
このステツプS12において「YES」と判定される
と上記ステツプS11に進む。一方、上記ステツプ
S12において「NO」と判定される、つまり悪路
走行ではないと判定されて目標車高がノーマルに
設定される(ステツプS13)。そして、悪路フラ
グに“0”が設定される(ステツプS14)。そし
て、上記ステツプS6,S9,S14の処理が終了する
と上記ステツプS15以降の処理が行われる。
まず、車高センサ34から出力される車高の平
均車高が算出される(ステツプS15)。次に、ド
アスイツチ432がオフ、つまりドアが閉じてい
るか否か判定される(ステツプS16)。このステ
ツプS16においてドアが閉じていると判定される
と悪路フラグが“1”に設定されているか否か判
定される(ステツプS17)。このステツプS17にお
いて「NO」と判定されるハイ車高選択フラグが
“1”に設定されているか否か判定される(ステ
ツプS18)。ところで、上記ステツプS17あるいは
上記ステツプS18において「YES」と判定される
と急速制御フラグが“1”であるか否か判定され
る(ステツプS19)。ここで、急速制御フラグに
“1”がセツトされていないと判定される、つま
り「NO」と判定されると給気時間Tupが算出さ
れる(ステツプS20)。そして、第4図の急速車
高調整モードの「○」印のバルブがオンされて急
速車高調整として車高を上げる制御が開始される
(ステツプS21)。そしてステツプS22及びS23の処
理により給気時間Tupが経時される。そして、バ
ルブがオンしている時間がTupになると該バルブ
がオフされる(ステツプS24)。このようにして
車高が急速に上げられる。以下、急速制御フラグ
が“1”に設定されて(ステツプS25)上記ステ
ツプS2以降の処理が繰返される。そして、再度
ステツプS19に戻ると、「YES」と判定されて上
記急速制御フラグが“0”に設定される(ステツ
プS26)。
一方、上記ステツプS17及びS18において
「NO」と判定されるとステツプS27に進んで車が
停止中、つまり車速が3Km/h以下であるか否か
判定される(ステツプS27)。このステツプS27に
おいて停止中であると判定されるとステツプS15
で算出された平均車高がLレベルであるか否か判
定される(ステツプS28)。ここで、平均車高が
Lレベルであると判定されると乗員が乗つた直後
に車高が低くなつたと判定されて上記ステツプ
S19以降の急速に車高を上げる制御が行われる。
ところで、上記ステツプS27あるいはステツプ
S28において「NO」と判定されると平均車高が
目標車高より低いか否か判定される(ステツプ
S29)。このステツプS29において、「YES」と判
定されると第4図に示したような通常の車高上げ
制御が行われる(ステツプS30)。一方、上記ス
テツプS29において「NO」と判定されると平均
車高が目標車高より大きいか否か判定される(ス
テツプS31)。そして、このステツプS31において
「YES」と判定されると第4図に示したような車
高下げ制御が行われる(ステツプS32)。以下、
上記したステツプS2の処理に戻る。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案によれば、車高が目
標車高に対して大きく下まわつているときには、
大径の流路を介して圧縮空気が設定時間供給され
るので、車高がほぼ目標車高に一致するように急
速に車高調整を行うことができ、しかも乗員の乗
降の可能性のあるドア開時には急速車高調整が禁
止されるので乗員の乗降の最中に急速車高調整が
行われて乗員が不安を覚えるのを防止することが
できる電子制御サスペンシヨン装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係わる電子制御サ
スペンシヨン装置を示す図、第2図A及びBは3
方向弁の駆動、非駆動状態を示す図、第3図A及
びBはソレノイドバルブの駆動、非駆動状態を示
す図、第4図は姿勢制御及び車高調整のバルブ開
閉を示す図、第5図A及びBは同実施例の動作を
示すフローチヤートである。 11……コンプレツサ、15……リザーブタン
ク、19……給気流量制御バルブ、20……前輪
用給気ソレノイドバルブ、24……後輪用給気ソ
レノイドバルブ、28……フロント排気バルブ、
31……リヤ排気バルブ、37……コントロール
ユニツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 各輪毎に設けられた夫々流体ばね室を有するサ
    スペンシヨンユニツトと、上記各流体ばね室に供
    給用開閉弁を介して流体を供給する流体供給手段
    と、この流体供給手段に設けられた小径流路及び
    大径流路の一方を選択し、その選択した流路を介
    して流体を供給する流路選択手段と、上記各流体
    ばね室から排出用開閉弁を介して流体を排出する
    流体排出手段と、車高を検出する車高検出手段
    と、目標車高として少なくともノーマル車高とハ
    イ車高を設定可能な目標車高設定手段と、車高検
    出手段により検出された車高と目標車高設定手段
    により設定された目標車高とを比較し両者が一致
    する方向に上記供給用開閉弁または上記排出用開
    閉弁を制御する通常車高調整手段とを備えたサス
    ペンシヨン装置において、ドアの開閉状態を検出
    するドア検出手段と、上記車高検出手段により検
    出した車高と上記目標車高との差が設定量以上で
    ありかつ上記ドア検出手段により上記ドアが閉じ
    ていることを検出した時に、上記流路選択手段に
    より大径の流路を選択すると共に上記流体供給手
    段の供給用開閉弁を設定時間のみ開く急速車高調
    整手段とを具備し、上記通常車高調整手段により
    車高調整を行うときには上記流路選択手段により
    小径の流路が選択されるようにしたことを特徴と
    する電子制御サスペンシヨン装置。
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