JPH0236725Y2 - - Google Patents

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JPH0236725Y2
JPH0236725Y2 JP13542484U JP13542484U JPH0236725Y2 JP H0236725 Y2 JPH0236725 Y2 JP H0236725Y2 JP 13542484 U JP13542484 U JP 13542484U JP 13542484 U JP13542484 U JP 13542484U JP H0236725 Y2 JPH0236725 Y2 JP H0236725Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、例えばエンジン横置き方式の左右
不等長ドライブシヤフトを有する前輪駆動自動車
(FF車)において、特に、発進、加速時等のトル
ク伝達時に生じる駆動輪の内側への切込み現象
(トルクステア)を抑制する電子制御サスペンシ
ヨン装置に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕 一般に、エンジン横置き方式のFF車は第6図
に示すように、エンジン11に連結されるギヤボ
ツクス12が車体中央より右または左(図中右)
にずれて設置されている。このため左右駆動輪1
3L,13RにそれぞれジヨイントL1,L2およ
びR1,R2を介して接続されるドライブシヤフト
(駆動軸)14L,14Rは左右不等長のものと
なつている。このような左右不等長のドライブシ
ヤフト14L,14Rは、第7図に示すように、
それぞれの駆動輪13L,13Rとの接続角θL
θRが大きく異なるもので、これにより発進、加速
時等のトルクT伝達時には、特に大きいドライブ
シヤフト接続角θRを有する右側の駆動輪13R
が、上記第6図において破線aで示すように大き
く内側方向に切れようとする作用(以降トルクス
テアと称する)が生じる。ここで、上記トルクス
テアの度合はθR/θLで表わされる。この場合、車
体には必然的に右方向のロール(横揺れ)が発生
するもので、このロールにより右駆動輪13Rの
接地荷重が増大すると共に伝達トルクも増大し、
上記トルクステアはさらに助長される結果とな
る。したがつて、特に高出力型のエンジンを搭載
したFF車においては、上記トルクステアは操縦
感覚を悪化させる大きな原因となつている。
〔考案の目的〕 この考案は上記のような問題点に鑑みなされた
もので、左右不等長ドライブシヤフトを備えた前
輪駆動車において、例えば発進、加速時に大きな
駆動トルクが伝達された場合でも、大きなトルク
ステアを生じさせることなく、操縦安定性を向上
することができる電子制御サスペンシヨン装置を
提供することを目的とする。
〔考案の概要〕
すなわちこの考案に係る電子制御サスペンシヨ
ン装置は、各輪毎に車高調整及び姿勢制御可能な
サスペンシヨンユニツトを設け、変速段(シフト
位置)が低速段にあり、且つアクセルの踏込み状
態が所定値以上となつた際に、前輪側の車高下げ
制御を行ない、ドライブシヤフトの駆動輪に対す
る接続角を小さくしてトルクステアを軽減するよ
うにしたものである。
〔考案の実施例〕
以下図面を参照して本考案の一実施例に係わる
電子制御サスペンシヨン装置について説明する。
第1図において、エアサスペンシヨンユニツト
FS1,FS2,RS1,RS2はそれぞれほぼ同様
の構造をしているので、以下、フロント用と、リ
ヤ用とを特別に区別して説明する場合を除いてエ
アサスペンシヨンユニツトは符号Sを用いて説明
し、かつ車高制御に必要な部分のみ図示して説明
する。
すなわち、エアサスペンシヨンユニツトSはシ
ヨツクアブソーバ1を組込んだものであり、この
シヨツクアブソーバ1は前輪あるいは後輪側に取
付けられたシリンダと、このシリンダ内において
摺動自在に嵌挿されたピストンをそなえ、車輪の
上下動に応じシリンダがピストンロツド2に対し
上下動することにより、シヨツクを効果的に吸収
できると共に車輪のストロークに応じてその減衰
力が変化するものである。
ところで、このシヨツクアブソーバ1の上部に
は、ピストンロツド2と同軸的に車高調整流体室
を兼ねる主空気ばね室3が配設されており、この
主空気ばね室の一部はベローズ4で形成されてい
るので、ピストンロツド2内に設けられた通路2
aを介する主空気ばね室3へのエアの給排によ
り、ピストンロツド2の昇降を許容できるように
なつている。
また、シヨツクアブソーバ1の外壁部には、上
方へ向いたばね受け5aが設けられており、主空
気ばね室3の外壁部には下方へ向いたばね受け5
bが形成されていて、これらばね受け5a,5b
間にはコイルばね6が装填される。
しかして、11はコンプレツサである。このコ
ンプレツサ11はエアクリーナ12から送り込ま
れた大気を圧縮してドライヤ13へ供給するよう
になつており、ドライヤ13のシリカゲル等によ
つて乾燥された圧縮空気はチエツクバルブ14を
介してリザーブタンク15内の高圧側リザーブタ
ンク15aに貯められる。このリザーブタンク1
5には低圧側リザーブタンク15bが設けられて
いる。上記リザーブタンク15a,15b間には
コンプレツサリレー17により駆動されるコンプ
レツサ16が設けられている。また、上記低圧側
リザーブタンク15bの圧力が大気圧以上になる
とオンする圧力スイツチ18が設けられている。
そして、上記圧力スイツチ18がオンすると上記
コンプレツサリレー17が駆動される。これによ
り、上記リザーブタンク15bは常に大気圧以下
に保たれる。そして、上記高圧側リザーブタンク
15aからサスペンシヨンユニツトSに圧縮空気
が供給される経路は実線矢印で示しておく。つま
り、上記リザーブタンク15aからの圧縮空気は
給気ソレノイドバルブ19、後述する3方向弁よ
りなる給気量制御バルブ20、チエツクバルブ2
1、フロント右用のソレノイドバルブ22、フロ
ント左用のソレノイドバルブ23を介してフロン
ト右用のサスペンシヨンユニツトFS2、フロン
ト左用のサスペンシヨンユニツトFS1に送られ
る。また、同様に上記リザーブタンク15aから
の圧縮空気は給気ソレノイドバルブ19、後述す
る3方向弁よりなる給気量制御バルブ20、チエ
ツクバルブ24、リヤ右用のソレノイドバルブ2
5、リヤ左用のソレノイドバルブ26を介してリ
ヤ右用のサスペンシヨンユニツトRS2、リヤ左
用のサスペンシヨンユニツトRS1に送られる。
一方、サスペンシヨンユニツトSからの排気経路
は破線矢印で示しておく。つまり、サスペンシヨ
ンユニツトFS1,FS2からの排気はソレノイド
バルブ22,23、排気量制御バルブ27、排気
方向切換えバルブ28、残圧弁29を介して上記
低圧側リザーブタンク15bに送られる。さら
に、サスペンシヨンユニツトFS1,FS2からの
排気はソレノイドバルブ22,23、排気流量制
御バルブ27、排気方向切換えバルブ28、ドラ
イヤ13、排気ソレノイドバルブ30、エアクリ
ーナ12を介して大気に解放される。また、サス
ペンシヨンユニツトRS1,RS2からの排気はソ
レノイドバルブ25,26、排気流量制御バルブ
27、排気方向切換えバルブ28、残圧弁29を
介して上記低圧側リザーブタンク15bに送られ
る。なお、上記リザーブタンク15bの圧力が主
空気ばね室3の圧力より小さいと上記残圧弁29
は開状態となり、リザーブタンク15bの圧力が
主空気ばね室3の圧力より大きいと上記残圧弁2
9は閉状態となる。さらに、サスペンシヨンユニ
ツトRS1,RS2からの排気はソレノイドバルブ
25,26、排気流量制御バルブ27、排気方向
切換えバルブ28、ドライヤ13、排気ソレノイ
ドバルブ30、エアクリーナ12を介して大気に
解放される。
また、31は車高センサで、この車高センサ3
1は自動車の前部右側サスペンシヨンのロアアー
ム32に取付けられて自動車の前部車高を検出す
るフロント車高センサ31Fと、自動車の後部左
側サスペンシヨンのラテラルロツド33に取付け
られて自動車の後部車高を検出するリヤ車高セン
サ31Rとを備えて構成されていて、これら車高
センサ31F,31Rから車高調整制御部として
のコントロールユニツト34へ検出信号が供給さ
れる。
車高センサ31における各センサ31F,31
Rは、ノーマル車高レベルおよび低車高レベルあ
るいは高車高レベルからの距離をそれぞれ検出す
るようになつている。
さらに、スピードメータには車速センサ35が
内蔵されており、このセンサ35は車速を検出し
て、その検出信号を上記コントロールユニツト3
4へ供給するようになつている。
また、車体の姿勢変化を検出する車体姿勢セン
サとしての加速度センサ36が設けられている。
この加速度センサ36は自動車ばね上におけるピ
ツチ、ロールおよびヨーの車体姿勢変化を検出す
るようになつていて、例えば加速度がないときに
は、おもりが垂下された状態となり、発光ダイオ
ードからの光は遮蔽板によつて遮られて、フオト
ダイオードへ達しないことにより、加速度がない
ことを検出するようになつている。そして、加速
度が前後、左右ないし上下に作用すると、おもり
が傾斜したり、移動したりすることによつて車体
の加速状態が検出されるのである。
また、37は油圧を表示するインジケータでこ
のインジケータ37の表示はコントロールユニツ
ト34により制御される。また、38はステアリ
ングホイール39の回転速度、すなわち操舵速度
を検出する操舵センサで、その検出信号は上記コ
ントロールユニツト34に送られる。さらに、4
0は図示しないエンジンのアクセルペダルの踏込
み角を検出するアクセル開度センサで、その検出
信号は上記コントロールユニツト34に送られ
る。また、41は上記コンプレツサ11を駆動す
るためのコンプレツサリレーで、このコンプレツ
サリレー41は上記コントロールユニツト34か
らの制御信号により制御される。さらに、42は
リザーブタンク15aの圧力が所定値以下になる
とオンする圧力スイツチで、その出力信号は上記
コントロールユニツト34に出力される。つま
り、リザーブタンク15aの圧力が所定以下にな
ると上記圧力スイツチ34はオンし、コントロー
ルユニツト34の制御によりコンプレツサリレー
41が駆動される。これにより、コンプレツサ1
1が駆動されてリザーブタンク15aに圧縮空気
が送り込まれ、リザーブタンク15a内圧力が所
定値以上にされる。また、43は変速機(図示せ
ず)のシフト位置を検出する変速段センサであ
り、その検出信号はコントロールユニツト34に
供給される。なお、上記ソレノイドバルブ19,
22,23,25,26,30及びバルブ20,
27,28の開閉制御は上記コントロールユニツ
ト34から制御信号により行われる。また、上記
ソレノイドバルブ22,23,25,26及びバ
ルブ20,27,28は3方向弁よりなり、その
2つ状態については第2図に示しておく。第2図
Aは3方向弁が駆動された状態を示しており、こ
の状態で矢印Aで示す経路で圧縮空気が移動す
る。一方、第2図Bは3方向弁が駆動されていな
い状態を示しており、この状態では矢印Bで示す
経路で圧縮空気が移動する。また、ソレノイドバ
ルブ19,30は2方向弁よりなり、その2つの
状態については第3図に示しておく。第3図Aは
ソレノイドバルブが駆動された状態を示してお
り、この状態では矢印C方向に圧縮空気が移動す
る。一方、ソレノイドバルブが駆動されない場合
には第3図Bに示すようになり、この場合には圧
縮空気の流通はない。
次に、上記のように構成された本考案の動作に
ついて説明する。まず、本装置は車高調整機能及
び姿勢制御機能を備えているもので、以下第4図
を参照しながらその動作について説明する。ま
ず、車高調整機能について説明する。本装置は
「高」「中」「低」の3段階の目標車高が設定可能
である。まず、フロント車高センサ31Fにより
検出されるフロントの車高が目標車高より低い場
合にはフロントの車高は上げられる。この場合に
は第4図に示すように、コントロールユニツト3
4の制御により給気ソレノイドバルブ19、給気
流量制御バルブ20、ソレノイドバルブ25、ソ
レノイドバルブ26が駆動される。これにより、
リザーブタンク15aからの圧縮空気は給気ソレ
ノイドバルブ19、径の細い配管L、給気流量制
御バルブ20、チエツクバルブ21、ソレノイド
バルブ22(ソレノイドバルブ23)を介してフ
ロントのサスペンシヨンユニツトFS1,FS2に
送られる。これにより、フロントの車高が上げら
れる。
一方、リヤ車高センサ31Rにより検出される
リヤの車高が目標車高より低い場合にはリヤの車
高は上げられる。この場合には第4図に示すよう
に、コントロールユニツト34の制御により給気
ソレノイドバルブ19、給気流量制御バルブ2
0、ソレノイドバルブ22、ソレノイドバルブ2
3が駆動される。これにより、リザーブタンク1
5aからの圧縮空気は給気ソレノイドバルブ1
9、径の細い配管L、給気流量制御バルブ20、
チエツクバルブ24、ソレノイドバルブ25(ソ
レノイドバルブ26)を介してリヤのサスペンシ
ヨンユニツトRS1,RS2に送られる。これによ
り、リヤの車高が上げられる。
次に、フロント及びリヤの車高がいずれも目標
車高より低い場合にはフロント及びリヤの車高が
上げられる。この場合にはコントロールユニツト
34の制御により給気ソレノイドバルブ19及び
給気流量制御バルブ20が駆動される。これによ
り、リザーブタンク15aの圧縮空気は給気ソレ
ノイドバルブ19、配管L、給気流量制御バルブ
20、チエツクバルブ21、ソレノイドバルブ2
2(ソレノイドバルブ23)を介してサスペンシ
ヨンユニツトFS1,FS2に送られると共にチエ
ツクバルブ24、ソレノイドバルブ25(ソレノ
イドバルブ26)を介してサスペンシヨンユニツ
トRS1,RS2に送られる。この結果、フロント
及びリヤの車高が上げられる。
次に、フロント車高センサ31Fで検出される
フロントの車高が目標車高より高い場合にはフロ
ントの車高が下げられる。この場合には排気ソレ
ノイドバルブ30、排気流量制御バルブ27、ソ
レノイドバルブ22、ソレノイドバルブ23、排
気方向切換えバルブ28がオンされる。この結
果、サスペンシヨンユニツトFS1,FS2の主空
気ばね室3から排出される空気はソレノイドバル
ブ22(ソレノイドバルブ23)、排気流量制御
バルブ27、細い径の配管M、排気方向切換えバ
ルブ28、ドライヤ13、排気ソレノイドバルブ
30、エアクリーナ12を介して大気に解放され
る。ここで、ドライヤ13に破線矢印方向に排気
が通過することによりドライヤ13の再生が行わ
れる。
次に、リヤ車高センサ31Rで検出されるリヤ
の車高が目標車高より高い場合にはリヤの車高が
下げられる。この場合には排気ソレノイドバルブ
30、排気流量制御バルブ27、ソレノイドバル
ブ25、ソレノイドバルブ26がオンされる。こ
の結果、サスペンシヨンユニツトRS1,RS2の
主空気ばね室3から排出される空気はソレノイド
バルブ25(ソレノイドバルブ26)、排気流量
制御バルブ27、細い径の配管M、排気方向切換
えバルブ28、ドライヤ13、排気ソレノイドバ
ルブ30、エアクリーナ12を介して大気に解放
される。ここで、ドライヤ13に破線矢印方向に
排気が通過することによりドライヤ13の再生が
行われる。
次に、フロント及びリヤの車高がそれぞれ目標
車高より高い場合にはフロント及びリヤのサスペ
ンシヨンユニツトFS1,FS2,RS1,RS2か
ら排気される。この場合には排気ソレノイドバル
ブ30、排気流量制御バルブ27、ソレノイドバ
ルブ22、ソレノイドバルブ23、ソレノイドバ
ルブ25、ソレノイドバルブ26、排気方向切換
えバルブ28がオンされる。このため、各サスペ
ンシヨンユニツトの主空気ばね室3から排出され
る空気はソレノイドバルブ22,23,25,2
6、排気流量制御バルブ27、配管M、排気方向
切換えバルブ28、ドライヤ13、排気ソレノイ
ドバルブ30、エアクリーナ12を介して大気に
解放される。これにより、フロント及びリヤの車
高が下げられる。ここで、ドライヤ13に破線矢
印方向に排気が通過することによりドライヤ13
の再生が行われる。
次に、ハンドルを右に操舵したときの車体姿勢
制御について説明する。この場合には、左側の車
高が下がり、右側の車高が上がるため、左側のサ
スペンシヨンユニツトに給気され、右側のサスペ
ンシヨンユニツトから排気される。つまり、操舵
センサ38によりハンドルの右方向の所定角以上
の操舵が検出された場合には、コントロールユニ
ツト34からの制御信号により給気ソレノイドバ
ルブ19、ソレノイドバルブ22、ソレノイドバ
ルブ25が一定時間だけオンされる。つまり、リ
ザーブタンク15aから送られる圧縮空気は給気
ソレノイドバルブ19、給気流量制御バルブ2
0、チエツクバルブ21、ソレノイドバルブ23
を介してフロント左側のサスペンシヨンユニツト
FS1に給気される。また同時に、リザーブタン
ク15aからの圧縮空気は給気ソレノイドバルブ
19、給気流量制御バルブ20、チエツクバルブ
24、ソレノイドバルブ26を介してリヤ左側の
サスペンシヨンユニツトRS1に送られる。一方、
フロント右側のサスペンシヨンユニツトFS2の
主空気ばね室3から排出される圧縮空気はソレノ
イドバルブ22、排気流量制御バルブ27、排気
方向切換えバルブ28、残圧弁29を介してリザ
ーブタンク15bに排出される。さらに、リヤ右
側のサスペンシヨンユニツトRS2の主空気ばね
室3から排出される圧縮空気ソレノイドバルブ2
5、排気流量制御バルブ27、排気方向切換えバ
ルブ28、残圧弁29を介してリザーブタンク1
5bに排出される。このようにして、ハンドルを
右に操舵したときに車体を水平に保つことができ
る。そして、一定時間バルブが開かれた後に給気
ソレノイドバルブ19が閉じられてその状態が保
持される。そして、ハンドルの右操舵が終わると
上記給気ソレノイドバルブ19、ソレノイドバル
ブ22、ソレノイドバルブ25がオフされて、姿
勢制御が解除される。ここで、主空気ばね室3か
ら空気が排出される場合には上記残圧弁29を介
してリザーブタンク15bに送られるため主空気
ばね室3の圧力は大気圧以下に保たれているリザ
ーブタンク15bの圧力以下になることはない。
このため、何らかの原因により排気量が多過ぎて
主空気ばね室3内の内圧が下がり過ぎて主空気ば
ね室3を構成するダイヤフラムがシリンダとシエ
ルとの間に噛込まれることを防止することができ
る。
次に、ハンドルを左に操舵したときの車体姿勢
制御について説明する。この場合には右側の車高
が下がり、左側の車高が上がるため、右側のサス
ペンシヨンユニツトに給気され、左側のサスペン
シヨンユニツトから排気される。つまり、操舵セ
ンサ38によりハンドルの左方向の所定角以上の
操舵が検出された場合には、コントロールユニツ
ト34からの制御信号により給気ソレノイドバル
ブ19、ソレノイドバルブ23、ソレノイドバル
ブ26が一定時間だけオンされる。つまり、リザ
ーブタンク15aから送られる圧縮空気は給気ソ
レノイドバルブ19、給気流量制御バルブ20、
チエツクバルブ21、ソレノイドバルブ22を介
してフロント右側のサスペンシヨンユニツトFS
2に給気される。また同時に、リザーブタンク1
5aからの圧縮空気は給気ソレノイドバルブ1
9、給気流量制御バルブ20、チエツクバルブ2
4、ソレノイドバルブ25を介してリヤ右側のサ
スペンシヨンユニツトRS2に送られる。一方、
フロント左側のサスペンシヨンユニツトFS1の
主空気ばね室3から排出される圧縮空気はソレノ
イドバルブ23、排気流量制御バルブ27、排気
方向切換えバルブ28、残圧弁29を介してリザ
ーブタンク15bに排出される。さらに、リヤ左
側のサスペンシヨンユニツトRS1の主空気ばね
室3から排出される圧縮空気はソレノイドバルブ
26、排気流量制御バルブ27、排気方向切換え
バルブ28、残圧弁29を介してリザーブタンク
15bに排出される。このようにして、ハンドル
を左に操舵したときに車体を水平に保つことがで
きる。そして、一定時間バルブが開かれた後に給
気ソレノイドバルブ19が閉じられてその状態が
保持される。そして、ハンドルの左操舵が終わる
と上記給気ソレノイドバルブ19、ソレノイドバ
ルブ23、ソレノイドバルブ26がオフされて、
姿勢制御が解除される。ここで、主空気ばね室3
から空気が排出される場合には上記残圧弁29を
介してリザーブタンク15bに送られるため主空
気ばね室3の圧力は大気圧以下に保たれているリ
ザーブタンク15bの圧力以下になることはな
い。このため、何らかの原因により排気量が多過
ぎて主空気ばね室3内の内圧が下がり過ぎて主空
気ばね室3を構成するダイヤフラムがシリンダと
シエルとの間に噛込まれることを防止することが
できる。
次に、ブレーキを踏んだ時にフロントの車高が
下がるノーズダイブを防止する姿勢制御について
説明する。ブレーキを踏むとフロントの車高が下
がり、リヤの車高が上がるので、フロントのサス
ペンシヨンユニツトに給気され、リヤのサスペン
シヨンユニツトから排気される。つまり、加速度
センサ36により検出される前後方向の加速度が
所定値以上の場合には、コントロールユニツト3
4の制御により給気ソレノイドバルブ19、ソレ
ノイドバルブ25、ソレノイドバルブ26が一定
時間だけオンされる。このため、リザーブタンク
15aからの圧縮空気は給気ソレノイドバルブ1
9、給気流量制御バルブ20、チエツクバルブ2
1を介してフロントのサスペンシヨンユニツト
FS1,FS2の主空気ばね室3に送られる。これ
によりフロントの車高が上げられる。一方、リヤ
のサスペンシヨンユニツトRS1,RS2の主空気
ばね室3から排出される圧縮空気はソレノイドバ
ルブ25、ソレノイドバルブ26、排気流量制御
バルブ27、排気方向切換えバルブ28、残圧弁
29を介してリザーブタンク15bに排出され
る。これにより、リヤの車高を下げて車体を水平
に保つている。そして、バルブが一定時間オンさ
れた後は上記給気ソレノイドバルブ19、ソレノ
イドバルブ25、ソレノイドバルブ26はオフさ
れる。次に、ブレーキの踏込みによるノーズダイ
ブが終了するとコントロールユニツト34の制御
により給気ソレノイドバルブ19、ソレノイドバ
ルブ22、ソレノイドバルブ23がオンされる。
このため、フロントのサスペンシヨンユニツト
FS1,FS2の主空気ばね室3の圧縮空気はソレ
ノイドバルブ22、ソレノイドバルブ23、排気
流量制御バルブ27、排気方向切換えバルブ2
8、残圧弁29を介してリザーブタンク15bに
排出される。一方、リザーブタンク15aの圧縮
空気は給気ソレノイドバルブ19、給気流量制御
バルブ20、チエツクバルブ24、ソレノイドバ
ルブ25、ソレノイドバルブ26を介してリヤの
サスペンシヨンユニツトRS1,RS2の主空気ば
ね室3に送られる。これにより、車体の姿勢が元
の状態に復帰される。この場合にも残圧弁29を
設けることにより、排気時に主空気ばね室3の内
圧が下がり過ぎるのを防止している。
次に、自動車の発進時にアクセルを踏込んだ場
合にフロントの車高が上がるスクオートを防止す
る車体姿勢制御について説明する。ここで、アク
セルを踏むと、フロントの車高は上がり、リヤの
車高は下がるので、フロントのサスペンシヨンユ
ニツトから排気され、リヤのサスペンシヨンユニ
ツトに給気される。つまり、加速度センサ36に
より検出される前後方向の加速度が所定値以上の
場合あるいはアクセル開度センサ40により検出
されるアクセル開度が所定値以上の場合にはコン
トロールユニツト34の制御により給気ソレノイ
ドバルブ19、ソレノイドバルブ22、ソレノイ
ドバルブ23が一定時間だけオンされる。このた
め、リザーブタンク15aからの圧縮空気は給気
ソレノイドバルブ19、給気流量制御バルブ2
0、チエツクバルブ24を介してリヤのサスペン
シヨンユニツトRS1,RS2の主空気ばね室3に
送られる。これによりリヤの車高が上げられる。
一方、フロントのサスペンシヨンユニツトFS1,
FS2の主空気ばね室3から排出される圧縮空気
はソレノイドバルブ22、ソレノイドバルブ2
3、排気流量制御バルブ27、排気方向切換えバ
ルブ28、残圧弁29を介してリザーブタンク1
5bに排出される。これにより、フロントの車高
を下げて車体を水平に保つている。そして、バル
ブが一定時間オンされた後は上記給気ソレノイド
バルブ19、ソレノイドバルブ22、ソレノイド
バルブ23はオフされる。次に、アクセルの踏込
みによるスクオートが終了するとコントロールユ
ニツト34の制御により給気ソレノイドバルブ1
9、ソレノイドバルブ25、ソレノイドバルブ2
6がオンされる。このため、リヤのサスペンシヨ
ンユニツトRS1,RS2の主空気ばね室3の圧縮
空気はソレノイドバルブ25、ソレノイドバルブ
26、排気流量制御バルブ27、排気方向切換え
バルブ28、残圧弁29を介してリザーブタンク
15bに排出される。一方、リザーブタンク15
aの圧縮空気は給気ソレノイドバルブ19、給気
流量制御バルブ20、チエツクバルブ21、ソレ
ノイドバルブ22、ソレノイドバルブ23を介し
てフロントのサスペンシヨンユニツトFS1,FS
2の主空気ばね室3に送られる。これにより、車
体の姿勢が元の状態に復帰される。この場合にも
残圧弁29を設けることにより、排気時に主空気
ばね室3の内圧が下がり過ぎるのを防止してい
る。
次に、第5図に示すフローチヤートを参照して
トルクステアを抑制するサスペンシヨン制御につ
いて説明する。
まず、ステツプS1において変速段センサ43
により検出されるシフト位置及びアクセル開度セ
ンサ40により検出されるアクセル開度がそれぞ
れコントロールユニツト34内の所定メモリ領域
に読込まれる。そして、ステツプS2に進んで、
上記ステツプS1にて読込まれるシフト位置が例
えば1速または2速の低速段にあるか否か判定さ
れる。このステツプS2において「YES」と判
定されるとステツプS3に進み、上記ステツプS
1にて読込まれるアクセル開度は所定値(例えば
80%)以上であるか否か判定される。このステツ
プS3において「YES」、つまり低速段のシフト
位置でアクセル開度が大きくなり、大きな駆動ト
ルクTが発生してトルクステアが生じる条件が揃
つたと判定されるとステツプS4に進んでフラグ
“1”をセツトした後ステツプS5に進み、上記
トルクステアを抑制するためのフロント車高下げ
制御が行なわれる。つまり、このステツプS5で
は、前記第4図におけるフロント車高下げ制御に
近い車高調整制御が行なわれるもので、コントロ
ールユニツト34からの制御信号により排気ソレ
ノイドバルブ30、フロント側左右のソレノイド
バルブ22,23及び排気方向切換えバルブ28
が所定時間だけオンされる。これによりサスペン
シヨンユニツトFS1,FS2の主空気ばね室3か
ら排出される空気はソレノイドバルブ22(ソレ
ノイドバルブ23)、排気流量制御バルブ27、
排気方向切換えバルブ28、ドライヤ13、排気
ソレノイドバルブ30、エアクリーナ12を介し
て大気に解放される。この結果、大きな駆動トル
クの伝達時にトルクステアが生じるような時に
は、フロント側の車高は下げられるようになる。
したがつて、この場合、前記第7図におけるドラ
イブシヤフト14L,14Rの駆動輪13L,1
3Rに対する接続角θL,θRは必然的に小さく設定
されるようになり、トルクステアは極めて小さい
切れ角に抑制されるようになる。
また、上記ステツプS2またはS3において
「NO」、つまりトルクステアが生じることのない
走行条件であると判定されると、ステツプS6に
進み、上記ステツプS4にてフラグ“1”はセツ
トされたか否か判定される。このステツプS6に
おいて「NO」と判定されるとリターンし、また
「YES」、つまり、上記ステツプS5にてトルク
ステアを抑制するためのフロント車高下げ制御を
行なつた後、トルクステアが生じる走行条件が解
消されたと判定されると、ステツプS7に進み上
記フロント車高下げ制御を復帰させるためのフロ
ント車高上げ制御が行なわれる。すなわち、この
ステツプS7では、コントロールユニツト34か
らの制御信号により、給気ソレノイドバルブ19
及びリヤ側左右のソレノイドバルブ25,26が
所定時間だけオンされる。これにより、リザーブ
タンク15aからの圧縮空気は給気ソレノイドバ
ルブ19、給気流量制御バルブ20、チエツクバ
ルブ21、ソレノイドバルブ22(ソレノイドバ
ルブ23)を介してフロントのサスペンシヨンユ
ニツトFS1,FS2に供給されるようになり、フ
ロントの車高は上記ステツプS5において下降制
御された分だけ上昇し、トルクステア抑制用の車
高調整制御は解除される。
尚、上記実施例では、ステツプS3においてア
クセル開度が所定値以上になつた際にステツプS
4およびS5に進み、トルクステアを抑制するフ
ロント車高下げ制御を行なうようにしたが、例え
ばアクセル開度の時間的変化、つまりアクセル開
速度が所定値以上に達したか否かにより上記フロ
ント車高下げ制御を行なうようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案によれば、変速段が低速
段に設定され且つアクセルの踏込み状態が所定状
態量以上に達した際に、前輪側の車高下げ制御を
行ないドライブシヤフトの駆動輪に対する接続角
を小さくしてトルクステアを軽減するようにした
ので、例えば発進、加速時に大きな駆動トルクが
伝達された場合でも、大きなトルクステアを生じ
させることなく、操縦安定性の向上が可能となる
電子制御サスペンシヨン装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る電子制御サスペンシヨ
ン装置を示す図、第2図A及びBは3方向ソレノ
イドバルブの開閉動作を示す図、第3図A及びB
は2方向ソレノイドバルブの開閉動作を示す図、
第4図は車高調整時及び姿勢制御時における各ソ
レノイドバルブの開閉状態を示す図、第5図はこ
の考案の一実施例に係る電子制御サスペンシヨン
装置のトルクステア抑制時のサスペンシヨン制御
動作を示すフローチヤート、第6図は左右不等長
ドライブシヤフトを備えた前輪駆動車の駆動系を
示す平面図、第7図は上記前輪駆動車に生じるト
ルクステアの原理を示す図である。 FS1,FS2,RS1,RS2……サスペンシヨ
ンユニツト、3……空気ばね室、15a,15b
……リザーブタンク、19……給気ソレノイドバ
ルブ、22,23,25,26……ソレノイドバ
ルブ、28……排気方向切換えバルブ、30……
排気ソレノイドバルブ、34……コントロールユ
ニツト、40……アクセル開度センサ、43……
変速段センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 左右不等長ドライブシヤフトを有する前輪駆動
    車に装備され車高調整機能及び姿勢制御機能を備
    えた電子制御サスペンシヨン装置において、流体
    ばね室とコイルばねとを併用した各輪毎に設けら
    れるサスペンシヨンユニツトと、この各サスペン
    シヨンユニツトの流体ばね室にそれぞれ個々に接
    続され流体の給入及び排出を制御する制御弁と、
    アクセルの開状態を検出するアクセルセンサと、
    変速機のシフト位置を検出する変速段センサと、
    この変速段センサによりシフト位置が低速段にあ
    ることを検出し且つ上記アクセルセンサにより所
    定量以上のアクセル開状態を検出した際に上記そ
    れぞれの制御弁を開閉制御して前輪側車高下げ制
    御を行なう制御手段とを具備したことを特徴とす
    る電子制御サスペンシヨン装置。
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