JPH0344707B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、一つの電子交換機に収容接続する一
対の電話機を親方電話機および秘書電話機とな
し、秘書電話機で受付けた着信呼を親方電話機に
転送する秘書サービス方式に関する。

（従来技術とその問題点） 従来の秘書サービス方式は、保留釦を有する秘
書電話機が、親方電話機への着信呼を親方電話番
号部で受付け、発呼者との通話で相手を確認した
とき、まず前記保留釦の操作により着信呼を前記
親方電話番号部で保留にすると共に自己の秘書電
話回線を親方電話番号部から切離し、次いで秘書
電話番号部を指定して親方電話機を呼出して通話
し、着信呼がある旨を告げる。親方電話機が接続
中の秘書電話番号部を切離し、親方電話番号部を
呼出すことにより保留中の着信呼と接続して通話
可能となり転送が終了する。

このように従来の秘書サービス方式は少なくと
も保留釦による着信呼の保留とこの操作に次いで
親方電話番号部以外の電話番号部を用いて親方電
話機を呼出すように操作手順が構成されているの
で操作性に劣るという問題点があつた。

（発明の目的） 本発明の目的は親方電話番号部だけを使用し、
この番号部に秘書の転送サービスによる番号部状
態を含め発呼側回線、秘書電話回線、親方電話回
線のそれぞれの相互接続、保留、切替接続をなす
ことにより上記問題点を解消し、操作性の向上が
得られる秘書サービス方式を提供することにあ
る。

（発明の構成） 本発明による秘書サービス方式の基本構成は、
電子交換機が、親方電話番号および自己回線の秘
書電話番号それぞれに対する指定釦を親方釦およ
び回線釦として有する秘書電話機を秘書電話回線
に、また前記親方電話番号を自己回線の電話番号
とする親方電話回線に親方電話機をそれぞれ収容
接続し、前記親方電話番号へ着信呼があつたとき
前記秘書電話回線を呼び出し、この秘書電話回線
から前記親方釦の第１の操作情報を受けたとき前
記着信呼をこの秘書電話回線に接続し、次いで前
記親方釦の第２の操作情報を受けたとき前記着信
呼を保留状態にするとともに前記親方電話回線を
呼び出し、この親方電話回線から応答情報を受け
たときこの親方電話回線を前記秘書電話回線に接
続したのち、この秘書電話回線からオンフツク情
報を受けたとき前記着信呼を前記親方電話回線に
接続することを特徴とする。

また、本発明の別の構成は、前記親方電話番号
に対する記憶領域が状態情報を含み、この状態情
報として前記親方電話番号に着信呼があつたとき
着信呼出中情報を、次いで前記親方釦の第１の操
作情報を受けたとき通話中情報を、次いで前記親
方釦の第２の操作情報を受けたとき秘書サービス
呼出中情報を、次いで親方電話機からオンフツク
情報を受けたとき通話中情報をそれぞれ書込み、
前記交換機が前記秘書サービス呼出中および秘書
サービス通話中の状態で着信呼保留し親方電話回
線と秘書電話回線とを制御することを特徴とす
る。

（実施例） 次に本発明を実施例により図面を参照して説明
する。第１図は親方電話機と秘書電話機とを接続
する電子交換機の機能ブロツクの一例を示すブロ
ツク図、第２図は電話機の設置釦の一例を示す平
面図、第３図は主記憶装置の主要部分の記憶領域
の一例を示すブロツク図、第４図は本発明の秘書
サービスの一実施例を示す部分記憶領域のブロツ
ク図、第５図ａおよびｂは本発明の秘書サービス
による着信転送の主要動作手順を第１図の中央処
理装置の動作手順で示したフローチヤートであ
る。

第１図において、電子交換機１１０は主スイツ
チSW１１１とこの主スイツチ１１１を制御する
と共に交換機１１０の動作を処理する中央処理装
置CC１１２とこの中央処理装置１１２の動作に
必要なプログラムおよびデータを記憶する主記憶
装置MM１１３とを主な装置として備え、主スイ
ツチ１１１は電話番号２０１を付与された親方電
話機１２１を接続した親方電話回線Ａ、電話番号
２０２を付与された秘書電話機１２２を接続した
秘書電話回線Ｂ、並びに発呼者からの着信呼が接
続された着信回線Ｔを収容する。

第２図において、第１図に示す構成要素と同一
のものには同一の番号符号が付与されている。親
方電話機１２１は発信のとき親方電話番号２０１
に対応する“201”用回線釦２１１、並びに秘書
電話機１２２直接呼出す“INT”（相互通話）用
秘書釦２１２を備え、秘書電話機１２２は自己の
秘書電話番号２０２に対応する“202”用回線釦
２２１，並びに親方電話番号２０１に対応する
“201”用回線釦である親方釦２２２を備える。

第３図おいては第１図の主記憶装置１１３に含
まれる主要な記憶領域（以下メモリと称す）の一
実施例を示す。Ａ回線メモリ３２１、Ｂ回線メモ
リ３２２、およびＴ回線メモリ３３１はそれぞれ
第１図における親方電話回線Ａ、秘書電話回線
Ｂ、および着信回線Ｔに対応する記憶領域であ
り、201番メモリ４２１および202番メモリ４２２
はそれぞれ親方電話番号２０１および秘書電話番
号２０２に対応する記憶領域である。プログラム
メモリ３４は中央処理装置１１２の動作手順であ
るプログラムを、また局データメモリ３５は中央
処理装置１１２がプログラムに従つて動作すると
き引出すデータをそれぞれ記憶する。

第４図において第３図Ａ回線メモリ３２１、Ｂ
回線メモリ３２２、201番メモリ４２１，202番メ
モリ４２２の記憶内容のうち本発明に関係する項
目を示す。Ａ回線メモリ３２１およびＢ回線メモ
リ３２２の各回線メモリはそれぞれの回線に接続
された電話番号並びに各電話機が有する回線釦の
数だけこの回線釦に付与された電話番号をそれぞ
れ記憶し、回線釦に対する電話番号は初期設定さ
れると共に各回線回路にも登録され、着信呼から
呼出された電話番号を有する回線で呼出信号が送
出されるのに使用される。201番メモリ４２１お
よび202番メモリ４２２の各電話番号メモリはそ
れぞれ発信側の回線位置、接続先の回線位置、お
よびこの電話番号に関する状態の情報を記憶す
る。

次に、第５図ａおよびｂのフローチヤートに従
つて第１図から第４図までを併せ参照して本発明
の一実施例について主要動作手順を説明する。着
信回線Ｔに着信呼があり中央処理装置１１２が着
呼情報を受信（動作ステツプ）したとき、中央
処理装置１１２は被呼者番号メモリを準備し受信
た準備完了を着信回路Ｔを介して発呼側に通知
（動作ステツプ）する。この受信準備完了の通
知を受けた発信側が送信する被呼者電話番号
“201”を着信回線Ｔを介して受信（動作ステツプ
）したとき、中央処理装置１１２は201番メモ
リ４２１で発信側位置の空きを確認してこの位置
に着信回線Ｔの位置を書込むと共にＴ回線メモリ
３３１の接続先位置に“201”番を書込（動作ス
テツプ）み、各電話回線の回線メモリに回線釦
（秘書電話機では親方釦）の“201”番を持つ電話
回線ＡおよびＢに呼出信号送出をまた着信回線Ｔ
に呼出中音送出をそれぞれ指示すると共に201番
メモリ４２１の状態位置に情報“着信呼出中”を
書込む（動作ステツプ）。このとき、親方電話
機１２１および秘書電話機１２２は電話番号２０
１に対応するそれぞれの回線釦２１１および親方
釦２２２の位置でランプが点滅し呼出中を表示す
ると共に呼出信号が鳴動する。この呼出信号によ
り秘書電話機１２２がオフフツクにより応答した
とき中央処理装置１１２は秘書電話回線Ｂから親
方釦２２２の操作による201番のオフフツク情報
を受信（動作ステツプ）し、このオフフツク情
報を受信したときＢ回線メモリ３２２の接続先位
置に“201”番を書込み且つ201番メモリ４２１の
接続先位置に秘書電話回線Ｂの位置を書込むと共
に状態位置の情報“着信呼出中”を“通話中”に
書替え、また“201”番への呼出信号送出指示を
また着信回線Ｔに呼出中音送出指示をそれぞれ消
去すると共に着信回線Ｔを電話回線Ｂに接続（動
作ステツプ）する。このとき、親方電話機１２
１の回線釦２１１のランプ表示は使用中を示すた
め明点し、秘書電話機１２２の親方釦２２２のラ
ンプ表示は自己操作中表示となり、両電話機の呼
出信号による鳴動が停止すると共に秘書電話機１
２２は電話回線Ｂ、主スイツチ１１１、着信回線
Ｔを介して発呼者との通話路が閉成され通話可能
になる。

この通話の結果、着信呼を親方電話機１２１に
転送するため秘書電話機１２２で親方釦２２２を
再び操作したとき、中央処理装置１１２は電話回
線Ｂから201回線釦である親方釦２２２の操作情
報を受信（動作ステツプ）する。中央処理装置
１１２は201回線釦操作の情報を電話回線Ｂから
受信し、201番メモリの接続先位置に電話回線Ｂ
の書込があることにより“201”番を自己の電話
番号とする親方電話回線Ａへの転送要請と判断
（動作ステツプ）し、201番メモリ４２１の状態
位置のの情報“通話中”を“秘書サービス呼出
中”にすると共に着信回線Ｔに保留情報を送出し
電話回線Ａに親方電話機１２１への呼出信号送出
を指示（動作ステツプ）する。

このとき、親方電話機１２１の回線釦２１１の
ランプ表示が使用中の明点から呼出中表示の点滅
に変化すると共に親方電話機１２１では呼出信号
が鳴動し秘書電話機１２２では呼出中音が聴取さ
れる。この呼出信号に対して親方電話機１２１が
オフフツクして応答するため“201”番の回線釦
２１１を操作したとき、中央処理装置１１２は電
話回線Ａから“201”番の回線釦操作情報を受信
（動作ステツプ）し、Ａ回線メモリ３２１の接
続先位置に“201”番書込み且つ201番メモリ４２
１の状態位置の情報“秘書サービス呼出中”を
“秘書サービス通話中”に書替えると共に電話回
線ＡおよびＢそれぞれへの呼出信号および呼出中
音に送出指示を消去し、親方電話回線Ａと秘書電
話回線Ｂとを接続（動作ステツプ）する。この
とき、親方電話機１２１への呼出信号、秘書電話
機１２２への呼出中音が消去され、親方電話機１
２１の回線釦２１１のランプ表示は自己操作中表
示となり通話中を表現する。

親方と秘書との連絡が終り秘書電話機１２１が
オンフツクして操作を終了したとき、中央処理装
置１１２は電話回線Ｂからのオンフツク情報を受
信（動作ステツプ）したことによりＢ回線メモ
リ３２２の接続先位置から“201”番を消去し、
また201番メモリ４２１の接続先位置にある電話
回線Ｂの位置を電話回線Ａの位置に且つ状態位置
の情報“秘書サービス通話中”を“通話中”にそ
れぞれ書替えると共に着信回線Ｔに保留取消情報
を送り着信回線Ｔと親方電話回線Ａとを接続（動
作ステツプ）して通話路を閉成し、転送の動作
手順を終了する。このとき、秘書電話機１２１の
親方釦２２２のランプ表示は使用中表示の明点に
変る。

このように上記実施例では親方電話機に着信し
た呼を秘書電話機の親方釦で受付けて応答し、同
じ親方釦の第２の操作で着信回線を保留して親方
回線を呼出し、この呼出しに親方電話機が応答し
て通話状態のとき秘書電話機をオンフツク状態に
すると着信回線は保留が解放されて親方電話機と
接続し通話可能となつて転送の秘書サービスが終
了する。

上記実施例では親方電話機に二つの釦を備えて
説明したが釦のない一般電話機では秘書釦による
秘書電話機へ自動接続が不能であるが本発明にか
かわる機能発揮には何の支障もなく、また親方電
話機がスピーカによる自動呼出機能を有するとき
は呼出信号の鳴動に替り音声呼出し可能である等
呼出し方法、ランプの表示方法等は本実施例と相
違しても本質的な機能効果の発揮を妨げるもので
はない。また回線メモリおよび番号メモリを主記
憶装置内に備えて説明したが、各回線ごと、各番
号ごともしくは複数分割した群ごとにそれぞれの
記憶装置を備え拡張の便宜をはかつても同一機能
を発揮できる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば親方電話
番号対応記憶領域の状態情報に秘書サービス呼出
中および秘書サービス通話中を加え、秘書電話機
が親方電話番号の指定釦の繰返し操作とこの操作
に次ぐオンフツク操作とで親方電話機への着信呼
に応答し親方電話線を呼出し親方電話機を発信元
と接続させることにより操作性の向上という効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は親方電話機と秘書電話機とを接続する
電子交換機の機能ブロツクの一例を示すブロツク
図、第２図は電話機の設置釦の一例を示す平面
図、第３図は主記憶装置の主要部分の記憶領域の
一例を示すブロツク図、第４図は本発明の秘書サ
ービスの一実施例を示す部分記憶領域のブロツク
図、第５図ａおよびｂは本発明の秘書サービスに
よる着信転送の主要動作手順を第１図の中央処理
装置の動作手順で示したフローチヤートである。 １１０……電子交換機、１１１……主スイツ
チ、１１２……中央処理装置、１１３……主記憶
装置、１２１……親方電話機、１２２……秘書電
話機、２１１，２２１……回線釦、２１２……秘
書釦、２２２……親方釦、３２１，３２２，３３
１，４２１，４２２……メモリ（記憶領域）、Ａ，
Ｂ，Ｔ……回線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電子交換機が、親方電話番号および自己回線
   の秘書電話番号それぞれに対する指定釦を親方釦
   および回線釦として有する秘書電話機を秘書電話
   回線に、また前記親方電話番号を自己回線の電話
   番号とする親方電話回線に親方電話機をそれぞれ
   収容接続し、前記親方電話番号へ着信呼があつた
   とき前記秘書電話回線を呼び出し、この秘書電話
   回線から前記親方釦の第１の操作情報を受けたと
   き前記着信呼をこの秘書電話回線に接続し、次い
   で前記親方釦の第２の操作情報を受けたとき前記
   着信呼を保留状態にするとともに前記親方電話回
   線を呼び出し、この親方電話回線から応答情報を
   受けたときこの親方電話回線を前記秘書電話回線
   に接続したのち、この秘書電話回線からオンフツ
   ク情報を受けたとき前記着信呼を前記親方電話回
   線に接続することを特徴とする秘書サービス方
   式。