JPH0810888B2 - 高品質音声isdn電話系端末 - Google Patents

高品質音声isdn電話系端末

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JPH0810888B2
JPH0810888B2 JP25353189A JP25353189A JPH0810888B2 JP H0810888 B2 JPH0810888 B2 JP H0810888B2 JP 25353189 A JP25353189 A JP 25353189A JP 25353189 A JP25353189 A JP 25353189A JP H0810888 B2 JPH0810888 B2 JP H0810888B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は高品質音声ISDN電話系端末に係わり、特に通
常音声帯域から高品質音声帯域への切換えを簡略化した
高品質音声ISDN電話系端末に関する。
[従来の技術] 従来の高品質音声ISDN電話系端末TE2(以下単に発着
端末という)は第5図に示すように網インタフェース部
14、高品質音声処理部15、通常音声処理部16、制御部1
7、18および電話回路部19で構成する。
発端末で高品質音声処理部15に設けた3.4KHz/7KHz切
換スイッチSW2を操作して発信するとISDNプロトコルレ
イヤ3の呼設定(setup)メッセージに高品質音声を使
用する旨を組み込み、網(相手端末)に送信する。この
とき、制御部17、18は網インタフェース部14と送受器を
内蔵した電話回路部19を高品質音声処理部15に設定す
る。
着端末で発端末と同様高品質音声機能があれば、受信
した呼設定(setup)メッセージの高品質音声を使用す
ることをISDNで確認し、整合がとれれば発端末の高品質
音声処理部15を能動とし、高品質音声ランプ15aを点灯
してISDNから着端末へ呼び出し音を送出する。着端末で
オフフックすれば、高品質音声での通話が成立する。
[発明が解決しようとする課題] ここで、通常音声帯域(3.4KHz帯域)を使用する場合
と、高品質音声帯域(7KHz帯域)を使用する場合のISDN
プロトコルレイヤ3の呼設定(setup)メッセージ内容
の差異について述べる。2つの場合で異なる部分を表1
に示す。
ここで、伝達能力(bearer capability)は、コモン
キャリア(NTT)がどの中継網を用いて相手端末まで伝
送することができるかを確認するために使用される。例
えば、「情報転送能力」が‘音声’であり、「レイヤ1
識別」が‘μ−1aw'である通常音声帯域の場合、NTTは
3.4KHzの帯域を持つ、アナログを含む中継網を選択でき
るが、「情報転送能力」が‘非制限ディジタル’である
高品質音声帯域の場合、NTTはフルディジタルの中継網
を選択しなければならない。
また、低位レイヤ整合性(low layer compatibilit
y)は、相手端末までトランスペアレントに伝送され、
相手端末で通信可能性確認のために使用される。
次に、発着端末には、通常音声帯域でしか使用できな
いもの、高品質音声を備えているものがあり、次の組み
合わせが考えられる。
発端末:高品質モードあり 着端末:高品質モードあり 発端末:高品質モードあり 着端末:高品質モードなし(ISDN端末) 発端末:高品質モードあり 着端末:高品質モードなし(アナログ端末) 発端末:高品質モードなし 着端末:高品質モードなし(いずれでも可) 上記4通りで、通信可能性確認を考えてみる。上述し
たように、通信可能性確認は相手端末までトランスペア
レントに伝送される低位レイヤ整合性(low layer comp
atibility)で行なわれる。
は、発着端末共に高品質モードを備えているため、高
品質モードで接続される。
は、着端末に高品質モードがないため、通信可能性確
認で不整合となり、以下の2つの方法で呼は解放され
る。
(a)着端末は着呼を無視する。従って、着端末を収容
するNTT交換機でタイムアウトをとり、理由#27(相手
端末故障中)を含む切断(disconnect)メッセージを発
信端末に送信する。
(b)着端末は、理由#38(端末属性不一致)を含む解
放完了(release complete)メッセージを発信端末に送
信する。
は、着端末がアナログ網に接続されているため、発端
末を収容する交換機から、理由#3(相手ルートなし)
を含む解放完了(release complete)メッセージが発端
末に送信される。
は、発着端末共に通常音声帯域であり、通常モード接
続される。
上記のように、高品質モードを備える高品質音声ISDN
電話系端末において、発信時に相手の確認をせずに高品
質モードで発信を行なうと、上記、のように呼が接
続できない難点がある。
次に、通常モードで相手との通信中に、相手端末も高
品質モードを備えていることを確認した場合を考える。
この場合、3.4KHz/7KHz切換スイッチSW2を操作しても通
常モードから高品質モードへの移行はできない。なぜな
らば、上述したように通常モードで設定された現在の呼
は、NTTのアナログを含む3.4KHz帯域の中継網を通って
いるため、高品質モードでのディジタル情報は伝送でき
ない。
従って、通常モードで相手と通話中、高品質モードで
通話を再開したいときは現在の呼を切断し(発着端末で
オンフックし)、発端末は3.4KHz/7KHz切換スイッチを
操作し高品質モードで再発呼しなければならない難点が
ある。
[発明の目的] この発明は、上記のような従来の高品質音声ISDN電話
系端末の難点を除去するためになされたもので、通常モ
ードから3.4KHz/7KHz切換スイッチを操作するだけで高
品質モードへの通話接続手順が簡略化できる高品質音声
ISDN電話系端末を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明による高品質音声ISDN電話系端末は、通常音声
帯域(3.4KHz帯域)並びに高品質音声帯域(7KHz帯域)
で通話できる高品質音声ISDN電話系端末において、前記
3.4KHz帯域を前記7KHz帯域に切換え、かつ、発信ごとに
3.4KHz帯域に復帰する3.4KHz/7KHz切換手段と、前記3.4
KHz/7KHz切換手段で前記7KHz帯域に切換えたとき再発呼
する再発呼手段とで構成する。
[実施例] 以下、本発明による高品質音声ISDN電話系端末の一実
施例を第1図〜第4図に従って詳述する。
第1図において、1は送受器、2は液晶表示器、Knは
プッシュ釦(n=1〜9は数字、n=10は*、n=11は
数字の0、n=12は#釦である)、3はスピーカ、5aは
高品質音声ランプ、SW1は3.4KHz/7KHz切換スイッチであ
る。FKn(nは1〜8)はファンクション釦でFK1が発信
リダイヤル釦、FK2が発IDによる通常音声モードの着信
リダイヤル釦、FK3は高品質電番記憶釦である。その他
のファンクション釦FK4〜FK8によりISDN電話系端末に付
与された料金表示、自動応答、スピーカ通話、保留、転
送機能等を実現できる。液晶表示器2ではファンクショ
ン釦FKn、プッシュ釦Knの操作による各種ガイダンスが
表示され、網より提供される網接続ガイダンスがその都
度5秒程度表示される。
高品質音声ISDN電話系端末TE1は第2図に示すように
網インタフェース部4、高品質音声処理部5、通常音声
処理部6、制御部7、8および送受器を内蔵した電話回
路部9、音声記憶再生部9a、発番号記憶部10で構成す
る。
3.4KHz/7KHz切換スイッチSW1(以下、切換スイッチSW
1という)はノンロックの押釦で形成され、押下すると7
KHzに切換えられ、復帰は第3図に示す切換スイッチ復
帰プログラム11により行こなう。切換スイッチSW1を押
すと第4図に示すプロセスインジケータエリヤPIDの31
ビットに設けたプログラムインジケータPIAを1にする
(F2)。押さないでPIA=0のときプッシュ釦Knでダイ
ヤルするか短縮ダイヤルのプッシュ釦Knを押すと(F3
(F4)(F5)、桁数字DSnを第4図に示す発番号レジス
タORMに記憶する(F6)。プッシュ釦Knの桁間タイミン
グは3秒(F16)である。なお、発番号レジスタORMは0
〜63ワードで構成され第2図に示す発番号記憶部10に設
ける。通常モード発信でPIA=0のときは通常モードでO
RMの桁番号DSnで第1回目の発信をする(F7)。通常モ
ードで通話ができて、通話中に相手に音声で高品質モー
ドでの通話が可能であるか否かを質問し、高品質モード
ありのときは相手にオンフックを依頼する。相手の着端
末でオンフックし(F3)、切換スイッチSW1を押すとPIB
=1(F10)とし再呼プログラム12を起動する。
再呼プログラム12が起動されると発番号レジスタORM
の内容が正常か否かを調べ(F11)正常な場合でPIA=1
またはPIB=1のときは直ちに発番号レジスタORMに記録
された桁番号DSnで発信する(F13)。PIB=1のときは
再呼、PIA=1のときは始めから高品質モードによる発
信である。再呼後、各種プログラムの割込みを受け、着
端末との間で高品質モードでの整合がとれれば網インタ
フェース部4と高品質音声処理部5並びに電話回路9が
接続され、高品質音声ランプ5aが点灯し、かつ高品質音
声である旨および使用チャネルが液晶表示器2で5秒程
度表示される。この際、高品質電番記憶釦FK3を押せば
この通話の電番が高品質モードであることを記憶する。
通話が終了するかオフフックすれば割込先からリターン
してPIAとPIBを0(F18)とし通常モードとなる。な
お、通常モードで通話した場合、再びオフフックしてか
ら(F17)発信リダイヤル釦FK1を押せば(F12)通常モ
ードでのリダイヤルが行なわれる。発信リダイヤル釦FK
1を押さないでオンフックかプッシュ釦Knを操作するか
(F14)または10秒経過すると(F15)PIAとPIBを0とし
(F18)通常モードにもどる。通常モードでは通常音声
処理部6を介して通話ができるほか、発信に際し液晶表
示器2で通常音声である旨が表示される。したがって、
切換スイッチSW1を押さないときは常に通常音声モード
なっている。
着端末が高品質音声であるデータが既に記憶されてい
るときは、その旨が発信に際し液晶表示部2で表示さ
れ、必要な場合は音声記憶再生部9aからの音声で着端末
に高品質音声での通話を行こなえる旨を伝達できる。
[発明の作用] 上記構成の高品質音声ISDN電話系端末TE1では通常は
自動的に通常モードになっている。
電番「03△△△××××」をプッシュ釦Knを操作し直
接または短縮ダイヤルで、ISDNへ送出すると、ISDNは音
声3.4KHz帯域で着端末へ接続する。着端末が高品質モー
ドであることが判ったら着端末にオンフックさせ、切換
スイッチSW1を押すと電番記憶部10または短縮ダイヤル
リストに記入された「03△△△××××」が送出され、
高品質モードで通話ができ、高品質音声ランプ5aが点灯
する。また液晶表示器2には高品質モード「03△△△×
×××」Bチャネルが表示される。
発IDを送って来た相手端末が高品質モードの機能があ
る旨が、例えば短縮ダイヤルリストの補助ブロックに名
前と共に記憶されているときは、発IDと共に液晶表示器
2で表示され音声記憶再生部9aから自動的に発呼先へ高
品質モードが使用できる旨が送話される。また、着端末
がスピーカ通話にセットされているときは、オフフック
の必要がないので着信リダイヤル釦FK2が使用できるこ
ともある。
[発明の効果] 本発明による高品質音声ISDN電話系端末は、通常音声
帯域(3.4KHz帯域)並びに高品質音声帯域(7KHz帯域)
で通話できる高品質音声ISDN電話系端末において、前記
3.4KHz帯域を前記7KHz帯域に切換え、かつ、発信ごとに
3.4KHz帯域に復帰する3.4KHz/7KHz切換手段と、前記3.4
KHz/7KHz切換手段で前記7KHz帯域に切換えたとき再発呼
する再発呼手段とで構成してあるから通常モードから3.
4KHz/7KHz切換スイッチを操作するだけで高品質モード
への通話接続手順が簡略化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による高品質音声ISDN電話系端末の一実
施例を示す正面図、第2図は第1図に係わるブロック
図、第3図は第2図に係わる切換スイッチ復旧プログラ
ムと再呼プログラムのフローチャート、第4図は第3図
で使用するデータ構成図、第5図は従来の高品質音声IS
DN電話系端末のブロック図である。 10……電番記憶部(再発呼手段) 11……切換スイッチ復旧プログラム(切換手段) 12……再呼プログラム(再発呼手段) SW1……3.4KHz/7KHzスイッチ(切換手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常音声帯域(3.4KHz帯域)並びに高品質
    音声帯域(7KHz帯域)で通話できる高品質音声ISDN電話
    系端末において、前記3.4KHz帯域を前記7KHz帯域に切換
    え、かつ、発信ごとに3.4KHz帯域に復帰する3.4KHz/7KH
    z切換手段と、前記3.4KHz/7KHz切換手段で前記7KHz帯域
    に切換えたとき再発呼する再発呼手段とを備えたことを
    特徴とする高品質音声ISDN電話系端末。
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