JPH0344058B2 - - Google Patents

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JPH0344058B2
JPH0344058B2 JP58199330A JP19933083A JPH0344058B2 JP H0344058 B2 JPH0344058 B2 JP H0344058B2 JP 58199330 A JP58199330 A JP 58199330A JP 19933083 A JP19933083 A JP 19933083A JP H0344058 B2 JPH0344058 B2 JP H0344058B2
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JP
Japan
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catalyst
silicate
ratio
sio
molar ratio
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JP58199330A
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Fuiritsupu Kiifuaa Edoaado
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
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Publication date
Application filed by Shell Internationale Research Maatschappij BV filed Critical Shell Internationale Research Maatschappij BV
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Publication of JPH0344058B2 publication Critical patent/JPH0344058B2/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は芳香族炭化水素混合物の製造方法に関
するものである。 一層具体的にいえば本発明は、1分子当り2
個、3個または4個の炭素原子を有するパラフイ
ン、もしくは該パラフインを50重量%より多く含
有する脂肪族炭化水素混合物を、結晶質珪酸ガリ
ウムを含有する触媒と接触させることによつて芳
香族炭化水素混合物を生成させ、しかしてこの結
晶質珪酸ガリウムは、 (a) アルカリ金属の化合物1種またはそれ以上
と、有機カチオンを含むかまたは該珪酸塩の製
造中に有機カチオンを生成する有機窒素化合物
1種またはそれ以上と、珪素化合物1種または
それ以上と、ガリウム化合物1種またはそれ以
上と、および必要に応じて3価金属Y(ここに
Yはアルミニウム、鉄、コバルトおよびクロム
からなる群から選ばれる)の化合物1種または
それ以上とを含有する水性混合物を出発原料と
して使用して結晶化操作を行うことによつて作
られたものであり、原料成分の使用量(酸化物
のモル数で表わす)はSiO2/Ga2O3比(モル
比)が25−250であり、Y2O3/Ga2O3比(モル
比)が1より低い値であるという珪酸塩組成の
ものが得られるような使用量であり、そして (b) 空気中で500℃において1時間焼成した後の
前記結晶質珪酸ガリウムの粉末X線回折像は表
Aに記載の4本の最強ピークを有し、 表 A d(Å) 11.1 ± 0.2 10.0 ± 0.2 3.84 ± 0.07 3.72 ± 0.06 かつ該触媒は2段階処理を少なくとも1回行つ
たものであり、この2段階処理の第1段階は、
5時間以内に該触媒上にコークスが0.1−5重
量%付着するまで該触媒を350−700℃の温度に
おいて炭化水素または炭化水素混合物と接触さ
せることからなり、それに続いて行われる第2
段階は、前記のコークス付着触媒上に存在する
コークスの50重量%以上が除去されてしまうま
で前記のコークス付着触媒を350−700℃の温度
において酸素含有ガスと接触させることからな
るものであることを特徴とする、芳香族炭化水
素混合物の製造方法に関するものである。 前記触媒中のガリウムは、もつぱら前記の特定
の構造の結晶質珪酸塩中に存在するものである。
しかしてこのガリウムは、1種またはそれ以上の
ガリウム化合物を含有する水性混合物からの結晶
化操作によつて前記珪酸塩が製造されるときにそ
の中に入つたものである。 本発明方法に使用される結晶質珪酸ガリウムの
製法について説明する。この製造操作は一般に次
の成分を含む水性混合物を出発原料として用いて
実施するのが非常に有利である。 すなわち、原料として1種またはそれ以上のア
ルカリ金属(M)化合物;有機カチオンを含有す
るかまたは前記珪酸塩の製造操作実施中に有機カ
チオンを生成し得る1種またはそれ以上の有機窒
素化合物(RN);1種またはそれ以上の珪素化
合物;1種またはそれ以上のガリウム化合物;お
よび所望に応じて1種またはそれ以上の3価金属
Yの化合物が有利に使用できる。 この製造操作は、前記記珪酸塩が生成するまで
当該混合物を高温下に保ち、次いで母液から前記
珪酸塩結晶を分離し、この結晶を洗浄し、乾燥
し、焼成することを包含する。前記珪酸塩の製造
原料である前記水性混合物は、下記の化合物を下
記量含むものであるべきである〔これらの化合物
およびその量は、酸化物の形で(有機窒素化合物
を除く)、かつモル比で示す〕。 M2O :SiO2=0.01−0.35 RN :SiO2=0.02−1.0 SiO2:Ga2O3=25−400 Y2O3:Ga2O3<1 H2O :SiO2=5−65 前記珪酸塩の製造の際に使用される原料混合物
は、有機窒素化合物として第4級アンモニウム化
合物を含有し、アルカリ金属化合物としてナトリ
ウム化合物を含有し、珪素化合物として非晶質シ
リカを含有する混合物であることが非常に好まし
い。 反応成分中に多分存在する不純物は別として、
3価金属Yの化合物を含有しない水性混合物を用
いて結晶化操作を行うことによつて製造された結
晶質珪酸カリウムを、本発明方法において使用す
るのが好ましい。 既述の製法に従つて製造された前記珪酸塩はア
ルカリ金属イオンを含有する。これは、適当なイ
オン交換法によつて他のイオンと交換でき、たと
えば水素イオンまたはアンモニウムイオンと交換
できる。本発明方法に使用される前記結晶質珪酸
ガリウムのアルカリ金属含量は0.05重量%未満で
あることが好ましい。この結晶質珪酸ガリウム
は、本発明方法においてそのまま使用でき、ある
いはカオリンまたはベントナイトの如き結合剤
(binder material)と混合して使用できる。 1分子当り2個、3個または4個の炭素原子を
有するオレフインの場合には、これを、本発明方
法に使用される前記珪酸ガリウムに類似の構造を
有する結晶質金属珪酸塩と比較的低い温度におい
て接触させることによつて、該オレフインを好収
率で芳香族炭化水素混合物に変換させることがで
きる。 しかしながら、1分子当り2個、3個または4
個の炭素原子を含むパラフイン、または該パラフ
インを50重量%より多く含む脂肪族炭化水素混合
物を芳香族炭化水素混合物に変換させることは、
従来の技術では比較的困難であり、かなり高い温
度が必要であり、そしてこの事実から、この変換
反応操作ではクラツキング反応が重要な役割を演
じており、C5 +炭化水素の収量が低いことが理解
される。この変換反応では水素が放出される。
種々の目的のために水素の需要が増加しつつある
から、この変換反応では水素を、メタンの如き水
素分の多い副生成物の形でなく、分子状水素の形
でかなり多く得られるようにすることが重要であ
る。 SiO2/Ga2O3比(モル比)の値が25−100であ
る結晶質珪酸ガリウムを含有する触媒は非常に高
活性であり、かつH2およびC5 +に対する選択率も
高いことが見出された。一方、、SiO2/Ga2O3
(モル比)の値が100−250である結晶質珪酸ガリ
ウムを含有する触媒は、活性が比較的低く、かつ
C5 +選択率も比較的低い。しかしながら、すべて
の結晶質珪酸ガリウム含有触媒は、これに前記2
段階処理を少なくとも1回行うことによつて、そ
の性能を大きく向上させることができる。 この触媒に対する前記2段階処理の実施回数を
一層多くすることによつて、前記変換反応に対す
る該触媒の性能が一層向上するであろう。すなわ
ち、この2段階処理の反覆によつて触媒の性能が
一層良くなり、或回数反覆したときに触媒の性能
が或極大値に達する。ただし、この極大値に達し
た後は、2段階処理をそれ以上反覆しても触媒の
性能はもはやそれ以上向上しない。 本発明方法に使用される出発原料は、1分子当
り2個、3個または4個の炭素原子を有するパラ
フインであり、あるいは該パラフインを50重量%
より多く含む脂肪族炭化水素混合物である。この
原料の50重量%以上を構成する前記パラフイン
(1分子当り2個、3個または4個の炭素原子を
有するもの)は、エタン、プロパン、n−ブタン
およびイソブタンである。出発原料が前記のパラ
フインの他に他種脂肪族炭化水素をも含む脂肪族
炭化水素混合物である場合には、この混合物は、
たとえばメタン、エテン、プロペン、ブテン、イ
ソブテン、ブタジエンおよび1分子当り5個また
はそれ以上の炭素原子を有するパラフインおよび
オレフインを含有するものであつてもよい。本発
明方法に好適な出発原料は、1分子当り3個また
は4個の炭素原子を有する1種またはそれ以上の
パラフインを75重量%以上含有する原料である
が、実質的に完全に該パラフインからなる出発物
質が特に好ましい。本発明方法において非常に有
利に使用できる原料物質は、鉱油の製造のときに
副生成物として得られる1分子当り3−4個の炭
素原子を有するパラフインの混合物である。 本発明方法によつて得られる液体炭化水素混合
物は実質的にガソリン沸点範囲内の沸点を有し、
かつオクタン価が非常に高い。したがつてこれは
モーターガソリンとして、あるいはモーターガソ
リン用混合成分として非常に好適である。 本発明方法は温度350−700℃、特に450−650
℃、圧力1−20バール、特に1−10バール、空間
速度0.1−10Kg・Kg-1・h-1、特に0.5−5Kg・Kg
-1・h-1において実施するのが好ましい。 本発明方法では、空気中で500℃において1時
間焼成した後に、たとえば、前記の粉末X線回折
像等によつて同定される結晶質珪酸ガリウムを含
有する触媒に、前記原料を接触させるのである。
すなわち、この粉末X線回折像の最強ピークは、
前記の表Aに記載の4本のピークであるべきであ
る。この結晶質珪酸ガリウムの代表的な1例を空
気中で500℃において1時間焼成した後に、これ
について測定された粉末X線回折像の完全データ
ーを表Bに示す。
【表】 本発明方法に有利に使用できる触媒は、
SiO2/Ga2O3比(モル比)が25−250である結晶
質珪酸ガリウムを含有する触媒である。 本発明方法に従つて行われる変換反応のために
最適の性能を有する触媒を得るために前記の2段
階処理を行うのであるが、この処理の回数につい
て次の知見が得られた。すなわち、SiO2/Ga2O3
比(モル比)が60より低い結晶質珪酸ガリウムを
含有する触媒に、本発明に従つて2段階処理を行
うことによつて得られる処理触媒は、SiO2
Ga2O3比(モル比)が60−100である結晶質珪酸
ガリウムを含有する触媒に該2段階処理を行うこ
とによつて得られる処理触媒に比較して、決して
性能(すなわち、本発明の炭化水素変換方法にお
いて発揮される性能)が一層良好とはいえないと
いうことが実験によつて確認された。したがつて
本発明方法では、比較的高価なガリウムの使用量
節約という点からみて、SiO2/Ga2O3比(モル
比)が少なくとも60である結晶質珪酸ガリウムを
含有する触媒を使用するのが一般に好ましい。 本発明方法において前記変換反応のために最適
の触媒を得るために実施すき前記2段階処理の回
数に関し、下記の如き注目すべき知見が得られ
た。 一般に、SiO2/Ga2O3比(モル比)がせいぜい
110である結晶質珪酸ガリウムを含有する触媒の
性能は、この触媒に前記2段階処理をせいぜい3
回行うことによつて最高水準に到達させることが
できる。 SiO2/Ga2O3比(モル比)が110より高い結晶
質珪酸ガリウムを含有する触媒に対する2段階処
理の最低実施回数は、次式 n=m−100/10 〔ここにnは2段階処理の最低実施回数を表わ
し、mは当該珪酸塩のSiO2/Ga2O3比(モル比)
を表わす〕に従つて算出するのが好ましい。ただ
し、算出値が自然数Nと端数(分数)(すなわち、
1より小さい数)との合計値である場合には、触
媒に対する2段階処理の最低実施回数は、好まし
くはN+1回である。 後者の触媒について上記の式によつて2段階処
理の最低実施回数を算出し、そしてその回数だけ
2段階処理を行うことによつて触媒の性能は一層
高い水準に向上するが、この高性能は、該2段階
処理の実施回数をさらに増すことによつて、さら
に向上させることができる。すなわち、触媒の性
能を最大限に向上させるために、前記の式に従つ
て得られた2段階処理の最低実施回数の算出値
(nまたはN+1)の約3倍の回数にわたつて2
段階処理を行うのが好ましいことが見出された。
たとえば、SiO2/Ga2O3比(モル比)がそれぞれ
135または165または195である結晶質珪酸ガリウ
ムを含有する触媒の場合には、該触媒に2段階処
理をそれぞれ4回、7回または10回行うことによ
つてその性能が許容水準まで向上するけれども、
その性能を最大限に向上させるためには、該2段
階処理をそれぞれ約12回、21回または30回行うべ
きである。上記の説明から明らかなように、触媒
の性能を許容水準まで、または最大限に向上せる
ために、2段階処理の実施回数は、結晶質珪酸ガ
リウムのSiO2/Ga2O3比(モル比)が高けれ高い
程、一層多くするのが好ましい。本発明方法にお
いては、SiO2/Ga2O3比(モル比)の高い結晶質
珪酸ガリウム、およびSiO2/Ga2O3比(モル比)
の低い結晶質珪酸ガリウムの両者が使用できる。
SiO2/Ga2O3比(モル比)は次の2つの要因を考
慮して決定され、すなわち、“比較的高価なガリ
ウムの使用”と、“2段階処理の費用”という2
つの要因を考慮して決定され得る。触媒中に存在
する結晶質珪酸ガリウムのSiO2/Ga2O3比(モル
比)が高くなるにつれて(すなわちガリウム含量
が低くなるにつれて)触媒の製造費は一層安くな
るが、その性能向上のために2段階処理の実施回
数をかなり多くしなければならず、この処理の費
用がかなり高くなる。この触媒を工業的規模で使
用する場合において、触媒性能を最大限に向上さ
せるための2段階処理の実施回数を制限すること
が目的の1つであるときには、SiO2/Ga2O3
(モル比)がせいぜい130である結晶質珪酸ガリウ
ムを含有する触媒を用いて本発明方法を実施する
のが好ましい。 SiO2/Ga2O3比(モル比)が130より高い結晶
質珪酸ガリウムを含有する触媒は、価格の面から
みれば好ましいものであるが、触媒の性能を最大
限に向上させるのに必要な2段階処理の実施回数
を多くしなければならず、この処理の費用からみ
れば上記の触媒が好ましいことは断言できない。
しかしながら、この問題は次の方法によつて具合
よく解決できる。すなわち、該触媒を2段階処理
の前に600−1000℃において2−8時間焼成した
場合(「予備焼成」と称する)には、該触媒の性
能を最大限に向上させるために必要な2段階処理
の実施回数をかなり減少させることができるので
ある。上記の予備焼成を600−1000℃において行
つた触媒の場合においても、その性能(すなわ
ち、本発明に従つた前記変換反応のための触媒と
しての性能)を最大限に向上させるために必要な
2段階処理の実施回数は該珪酸塩のSiO2/Ga2O3
比(モル比)に左右される。SiO2/Ga2O3比(モ
ル比)が130より高い前記珪酸塩を含有する触媒
の場合には、2段階処理の最低実施回数は、次式 n=m−100/30 (ここにnおよびmは既述の意味を有する)に従
つて算出するのが好ましい。ただし、上記の式に
従つて算出された値が自然数Nと端数(1より小
さい数)との合計値である場合には、この触媒の
2段階処理の実施回数はN+1回であることが好
ましい。 予備焼成した触媒に2段階処理を、上記の式に
従つて算出された回数n(またはN+1)行うこ
とによつて、触媒の性能(すなわち本発明に従つ
た前記変換反応のための触媒としての性能)が許
容水準まで向上する。600−1000℃における予備
焼成を行わなかつた触媒の場合と同様に、この予
備焼成を行つた触媒においても、前記の式から算
出された回数にわたつて2段階処理を行うことに
よつて性能が許容水準まで向上するが、この生能
は、2段階処理の回数を増すことによつてさらに
向上させることができ、すなわち最大限に向上さ
せることができる。予備焼成を600−1000℃にお
いて行つた触媒については、その性能を最大限に
向上させるために、2段階処理を、前記の式によ
つて算出された最低実施回数(n、またはN+
1)(すなわち性能を許容水準まで向上させるた
めに好ましい回数)の約2倍の回数を行うのが好
ましい。たとえば、SiO2/Ga2O3比(モル比)が
135またはは165または195である結晶質珪酸ガリ
ウムを含有する前記触媒に予備焼成を600−1000
℃で行つた場合には、次いでこれに2段階処理を
それぞれ2回、3回または4回行うことによつて
その性能が許容水準まで向上するが、この性能を
最大限に向上させるためには、該触媒に2段階処
理をそれぞれ約4回、6回または8回行うことが
必要である。本発明方法を触媒の存在下に工業的
規模で行うにあたり、触媒の性能を最大限に向上
させるための2段階処理の回数を、既述の非予備
焼成触媒の場合と同様に10回より少ない回数に制
限することを目的の1つとして、2段階処理の前
に予備焼成を600−1000℃において行つた触媒を
用いて本発明方法を実施する場合には、SiO2
Ga2O3比(モル比)がせいぜい220である結晶質
珪酸ガリウムを含有する触媒を使用するのが好ま
しい。2段階処理の前に予備焼成を600−800℃に
おいて行つた触媒を用いる場合には、SiO2
Ga2O3比が130−220である結晶質珪酸ガリウムを
含有する触媒を使用するのが特に好ましい。 前記の2段階処理の第1段階では、原則とし
て、あらゆる種類の炭化水素または炭化水素混合
物が使用できるが、350−700℃の温度において5
時間より短かい時間内に触媒上に0.1−5重量%
のコークスを付着できるようにしなければならな
い。この目的のために、本発明方法において原料
物質として使用される炭化水素または炭化水素混
合物と同じものを使用するのが非常に有利であ
る。 前記の2段階処理の第2段階にいて、触媒上の
コークスの50重量%以上ゆ除去するために使用さ
れる酸素含有ガスは、空気であることが非常に好
ましい。この2段階処理の第2段階では、触媒上
に存在するコークスの75重量%以上を除去するの
が好ましく、触媒上に存在するコークスを実質的
に全部除去するのが好ましい。 本発明を一層具体的に例示するために、次に実
施例を示す。 実施例 次の方法に従つて4種の結晶質珪酸ガリウム
(珪酸塩1−4)を製造した。水中にNaOH、非
晶質シリカ、(C3H74NOHおよびGa(NO33を入
れて作つた水性混合物をオートクレーブに入れ、
自生圧力(autogenous pressure)のもとで150
℃に24時間加熱した。反応混合物を冷却した後
に、生じた珪酸塩を別し、洗浄水のPHが約8に
なるまで水洗し、120℃において乾燥した。空気
中で500℃において1時間焼成した後の珪酸塩1
−4の性質は次の通りであつた。 (a) 粉末X線回折像のデーターは、表Bに記載の
ものと実質的に同じであつた。 (b) SiO2/Ga2O3比(モル比)を表Cに示す。
【表】 珪酸塩1−4の製造原料である水性混合物の成
分組成(モル組成)は次の通りであつた。 xNa20.9(C3H74NOH.yGa2O3.25SiO2.450H2O 上記のxおよびyの値を表Dに示す。
【表】 珪酸塩1−4から、次の方法に従つて珪酸塩
−をそれぞれ製造した。すなわち珪酸塩1−4
をそれぞれ1.0モル−NH4NO3溶液と一緒にして
煮沸し、水で洗浄し、再び1.0モル−NH4NO3
共に煮沸し、洗浄し、120℃において乾燥し、500
℃において焼成した。 珪酸塩−の各試料に2段階処理を複数回行
つた。この2段階処理の第1段階は、該珪酸塩を
n−ブタンと温度600℃、圧力1.5バール、空間速
度8g.g-1h-1において30分間接触させて、触
媒上にコークスを0.15−1.5重量%付着させるこ
とからなるものであつた。それに続く第2段階
は、該珪酸塩を空気と温度500℃、圧力1.5バール
において1時間接触させて、触媒上に存在するコ
ークスの95−99重量%を除去することからなるも
のであつた。これによつて、珪酸塩−から触
媒A,B,A−D,A−Eおよび
Aがそれぞれ調製された。ただし触媒の試料の
一部は、最初に空気と700℃において1時間接触
させ、次いで前記の2段階処理を複数回行つた。
これによつて、珪酸塩から触媒FおよびG
が調製された。 触媒−B,−D,−G,および
Aの各々に18種の実験(実験1−18)を行つ
た。この実験は、n−ブタンから出発してC5 +
香族炭化水素混合物(すなわち、5個以上の炭素
原子を含む炭化水素からなり、かつ芳香族を含有
する炭化水素混合物)を触媒の存在下に製造する
ことからなるものであつた。この実験は固定触媒
床を有する反応器内で行つた。この実験は全部、
温度550℃、圧力1.5バール、空間速度2Kg・Kg
-1・h-1において行つた。この実験の結果を表E
に示す。表Eにはまた、前記珪酸塩に対する2段
階処理の実施回数、およびこの2段階処理の第1
段階における各珪酸塩上のコークス付着量も記載
した。
【表】
【表】 表5記載の各実験において、実験2,3,5−
8および10−16は本発明に従つて行われたもので
ある。これらの実験は、SiO2/Ga2O3比(モル
比)が25−250でありかつ本発明に従つた2段階
処理を複数回行つた結晶質珪酸ガリウムを触媒と
して使用して行つた。実験7および8〔これらの
実験は、SiO2/Ga2O3比(モル比)が120である
結晶質珪酸ガリウムを用いて行われた〕の比較か
ら、触媒に2段階処理を9回行うことによつて触
媒の性能が非常に良くなるが、この2段階処理を
15回繰返しても、触媒の性能はそれ以上顕著に向
上しないことが判つた。同様に、実験13および14
〔これらの実験は、SiO2/Ga2O3比(モル比)180
である結晶質珪酸ガリウムを用いて行われた〕の
比較から、触媒の2段階処理の実施回数を25回で
なく40回としたときでも触媒の性能は決してそれ
以上に顕著に向上しないことが判つた。実験13お
よび15〔これらの実験は、SiO2/Ga2O3比(モル
比)が180である結晶質珪酸ガリウムを用いて行
われた〕の比較から、2段階処理の反覆実施の前
に結晶質珪酸ガリウムを700℃において焼成した
場合には、2段階処理の実施回数を著しく減らす
ことができる(「25回」から「6回」に減少でき
る)ことが判つた。実験15および16(これらの実
験は、SiO2/Ga2O3比(モル比)が180である結
晶質珪酸ガリウムを用いて行われた)の比較か
ら、2段階処理の前に700℃において焼成した場
合には、2段階処理の実施回数を6回から30回に
ふやしても触媒の性能はもはやそれ以上顕著に向
上しないことが判つた。 実験1,4,9,17および18は本発明の範囲外
のものである。実験1,4および9は、SiO2
Ga2O3比(モル比)が25−250でありそして本発
明に従つた2段階処理を行わなかつた結晶質珪酸
ガリウムを触媒として用いて行つた。実験10〔こ
れは、SiO2/Ga2O3比(モル比)が180である結
晶質珪酸ガリウムを用いて行われた〕では、2段
階処理の最低実施回数(好適値)と珪酸塩の
SiO2/Ga2O3比(モル比)との関係を示す前記計
算式から、この回数は少なくとも8回とすべきで
あると算出されたが、実際にはこの珪酸ガリウム
に2段階処理を3回しか行わなかつたのである。
触媒に2段階処理を3回行うことによつて、触媒
の性能は或程度向上する。しかしながら実験11−
14との比較から、2段階処理を多数回繰返すこと
によつて触媒の性能が最大限に向上することが判
つた。実験17および18(比較実験)は、SiO2
Ga2O3比(モル比)が250より高い結晶質珪酸ガ
リウムを触媒として用いて行つたものである。実
験17および18の結果から明らかなように、この触
媒に2段階処理を行なわなかつた場合にはその性
能は許容水準以下の低いものであり、一方、この
触媒に2段階処理を多数回行つた場合でも、触媒
の性能は改善されないであろう。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1分子当り2個、3個または4個の炭素原子
    を有するパラフイン、もしくは該パラフインを50
    重量%より多く含有する脂肪族炭化水素混合物
    を、結晶質珪酸ガリウムを含有する触媒と接触さ
    せることによつて芳香族炭化水素混合物を生成さ
    せ、しかしてこの結晶質珪酸ガリウムは、 (a) アルカリ金属の化合物1種またはそれ以上
    と、有機カチオンを含むかまたは該珪酸塩の製
    造中に有機カチオンを生成する有機窒素化合物
    1種またはそれ以上と、珪素化合物1種または
    それ以上と、ガリウム化合物1種またはそれ以
    上と、および必要に応じて3価金属Y(ここに
    Yはアルミニウム、鉄、コバルトおよびクロム
    からなる群から選ばれる)の化合物1種または
    それ以上とを含有する水性混合物を出発原料と
    して使用して結晶化操作を行うことによつて作
    られたものであり、原料成分の使用量(酸化物
    のモル数で表わす)は、SiO2/Ga2O3比(モル
    比)が25−250であり、Y2O3/Ga2O3比(モル
    比)が1より低い値であるという珪酸塩組成の
    ものが得られるような使用量であり、そして (b) 空気中で500℃において1時間焼成した後の
    前記結晶質珪酸ガリウムの粉末X線回折像は表
    Aに記載の4本の最強ピークを有し、 表 A d(Å) 11.1 ± 0.2 10.0 ± 0.2 3.84 ± 0.07 3.72 ± 0.06 かつ該触媒は2段階処理を1回または複数回行
    つたものであり、この2段階処理の第1段階
    は、5時間以内に該触媒上にコークスが0.1−
    5重量%付着するまで該触媒を350−700℃の温
    度において炭化水素または炭化水素混合物と接
    触させることからなり、それに続いて行われる
    第2段階は、前記のコークス付着触媒上に存在
    するコークスの50重量%以上が除去されてしま
    うまで前記のコークス付着触媒を350−700℃の
    温度において酸素含有ガスと接触させることか
    らなるものであることを特徴とする、芳香族炭
    化水素混合物の製造方法。 2 SiO2/Ga2O3比(モル比)が110よりも高い
    結晶質珪酸ガリウムを含有し、かつ2段階処理を
    せいぜい3回以下行つた触媒を使用する特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 3 触媒が、110よりも高いSiO2/Ga2O3比(モ
    ル比)を有する結晶質珪酸ガリウムを含有し、2
    段階処理の最低実施回数が、次式 n=m−100/10 〔ここにnは2段階処理の最低実施回数であ
    り、mは該珪酸塩におけるSiO2/Ga2O3比(モル
    比)の値を表わす〕で示される数であり、ただし
    nが自然数Nと端数(1より小さい値)との合計
    値である場合には、この場合における触媒の2段
    階処理の最低実施回数はN+1であることを包含
    する特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 触媒に2段階処理を、前記の式から得られた
    最低実施回数の算出値の3倍の回数行うことを包
    含する特許請求の範囲第3項記載の方法。 5 触媒に2段階処理を複数回実施する前に、触
    媒を600−1000℃において2−8時間焼成するこ
    とを包含する特許請求の範囲第1項−第4項のい
    ずれかに記載の方法。 6 触媒が、130よりも高いSiO2/Ga2O3比(モ
    ル比)を有する結晶質珪酸ガリウムを含有するも
    のであつて、そしてこれには予備焼成を600−
    1000℃において実施し、2段階処理の実施回数
    は、次式 n=m−100/30 〔ここにnは2段階処理の最低実施回数を表わ
    し、mは前記珪酸塩におけるSiO2/Ga2O3比(モ
    ル比)の値を表わす〕によつて与えられる回数で
    あり、ただしnが自然数Nと端数(1より小さい
    数)との合計値である場合には、触媒の2段階処
    理の最低実施回数はN+1回であることを包含す
    る特許請求の範囲第5項記載の方法。 7 触媒が、130より高いがせいぜい220以下であ
    るSiO2/Ga2O3比(モル比)を有する結晶質珪酸
    ガリウムを含有するものであり、触媒を600−
    1000℃において焼成した後に、該触媒に対する2
    段階処理を、前記の式による最低回数算出費の2
    倍の回数行うことを包含する、特許請求の範囲第
    6項記載の方法。 8 1分子当り3個または4個の炭素原子を有す
    る1種またはそれ以上のパラフインを75重量%よ
    りも多く含有する原料を用いる特許請求の範囲第
    1項−第7項のいずれかに記載の方法。 9 2段階処理の第1段階において、コークスを
    所望量付着させるために前記原料を使用する特許
    請求の範囲第1項−第8項のいずれかに記載の方
    法。 10 温度350−700℃、圧力1−20バール、空間
    速度0.1−10Kg・Kg-1・h-1において実施する特許
    請求の範囲第1項−第9項のいずれかに記載の方
    法。
JP58199330A 1982-10-28 1983-10-26 芳香族炭化水素混合物の製造方法 Granted JPS5998022A (ja)

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