JPH0343713B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0343713B2
JPH0343713B2 JP58190910A JP19091083A JPH0343713B2 JP H0343713 B2 JPH0343713 B2 JP H0343713B2 JP 58190910 A JP58190910 A JP 58190910A JP 19091083 A JP19091083 A JP 19091083A JP H0343713 B2 JPH0343713 B2 JP H0343713B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
signal
circuit
time difference
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58190910A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6083272A (ja
Inventor
Toshio Tomizawa
Shingo Kamya
Shinji Aoshima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP19091083A priority Critical patent/JPS6083272A/ja
Priority to US06/660,432 priority patent/US4694441A/en
Publication of JPS6083272A publication Critical patent/JPS6083272A/ja
Publication of JPH0343713B2 publication Critical patent/JPH0343713B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/19Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier
    • G11B27/28Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording
    • G11B27/30Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording on the same track as the main recording
    • G11B27/3027Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording on the same track as the main recording used signal is digitally coded
    • G11B27/3063Subcodes
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/102Programmed access in sequence to addressed parts of tracks of operating record carriers
    • G11B27/105Programmed access in sequence to addressed parts of tracks of operating record carriers of operating discs
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B2220/00Record carriers by type
    • G11B2220/20Disc-shaped record carriers
    • G11B2220/25Disc-shaped record carriers characterised in that the disc is based on a specific recording technology
    • G11B2220/2537Optical discs
    • G11B2220/2545CDs

Landscapes

  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、CD(コンパクト・デイスク)プレ
ーヤにおいて、再生アドレスを適確に検知するた
めの制御回路に関し、現在位置と目標位置の時間
差を検出して、その時間差に対応した移動量を制
御目標として再生系のデイスク相対位置を移動さ
せることにより、目標位置を適確に検知できるよ
うにしたものである。 CDのデータフオーマツトは、第1図aに示す
ように、1フレームが588チヤンネルビツトで構
成され、各フレームごとに1シンボル(8ビツ
ト)のサブコードのエリアを有している。サブコ
ードは98フレームで完結するように構成され、第
1図bに示すように、各チヤンネル98ビツトずつ
の8つのチヤンネルP,Q,…Wを構成してい
る。このうちQチヤンネルのサブコード(Qサブ
コード)は第1図cに示すように構成されてい
る。Qサブコード中のデータ信号はモード1,
2,3の3種類があり、その手前のアドレス信号
によつていずれかのモードが決定される。モード
1のQサブコードは時間情報であり、第1図dに
示すように、曲中の時間と、最初からの累算時間
が記録されている。この時間情報は分、秒、フレ
ームに分けられて、各々2デイジツトのBCDコ
ード(1デイジツトが4ビツトで表わされるか
ら、6デイジツト×4ビツト=24ビツト)により
記録されている。ここでの「フレーム」は秒の下
の単位を意味し(なお、この時間の単位を表わす
「フレーム」と、前述の588チヤンネルビツトの区
間を表わす「フレーム」とを区別するため、以下
の説明では588チヤンネルビツトの区間を表わす
「フレーム」を特に「データフレーム」という)、
サブコードが1秒間に75回得られる関係で(伝送
レート4.3218Mビツト/S÷588ビツト÷98フレ
ーム=75)、75進法すなわち75フレーム=1秒に
なつている。Qサブコードの時間情報は再生位置
を示すためそのまま表示されるほか、ランダムア
クセス等の検索動作において、目標アドレスとの
偏差をとつて光学系を移動させるために用いられ
る。検索動作はQサブコードの時間情報を常に読
み取ることができれば、単に随時得られる現在時
間と目標時間の時間差データをとつて、この時間
差を駆動装置の速度指令として与えて、その時間
差が0になるように制御すればよいが、サーチ動
作では光学ヘツドを移動させながらデイスクを読
むため、Qサブコードの時間情報を読み取れない
ことが多い。従つて、Qサブコードが読み取れな
い場合、前回に読み取られたQサブコードをその
まま保持して制御を行なうことになるが、上記の
方法では時間差を駆動装置の速度指令としている
ため、Qサブコードが長時間読み取れなかつた場
合、同じ速度で移動しつづけるので、目標位置が
大きく行き過ぎてしまい、うまく目標位置に到達
することができない事態を生ずるおそれがある。 この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、
CDの検索動作において、Qサブコードの時間情
報が長い時間読み取れなかつたとしても、目的と
するアドレスを適確に検知することができる光学
式デイスク再生装置の制御回路を提供しようとす
るものである。 この発明によれば、デイスクから再生されるサ
ブコードの時間情報と目標時間との時間差に応じ
て、この時間差を縮めるように再生系のデイスク
相対位置の移動方向、移動速度、移動時間の指令
内容を決めて移動を行ない、この移動の途中で新
たに時間差データが得られたらこの新たな時間差
データに基づいて指令内容を自動的に更新して移
動を続行し、移動の途中で新たな時間差データが
得られなかつたら移動時間を達成したところで停
止指令を与えて、新たな時間差データが得られる
ようにして、これにより目標時間の位置に向けて
近づけていくようにしている。これによれば、移
動時間により移動量を制御しているので、移動距
離により移動量を制御する場合に比べて再生系の
デイスク相対位置を検出するための位置検出器等
が不要になり、構成が簡略化される。また、移動
している途中で新たな時間差データが得られた
ら、この新たな時間差データに基づいて指令内容
を自動的に更新していくので、指令された移動時
間を達成するまでは指令内容を一切更新せずに移
動時間を達成してはじめて一旦停止して新たに時
間差データを求めなおして移動を繰り返す場合に
比べて移動に無駄がなく、移動距離を短くするこ
とができるとともに、指令内容を変更するごとに
制御を一旦停止する必要がないので、短時間で目
標時間位置に近づけていくことができる。また、
移動の途中で万一新たな時間差データが得られな
くても、移動時間の達成により停止指令を与える
ようにしているので、目標位置を大きく行き過ぎ
てしまうようなことがなく、目標位置に確実に近
づけることができる。しかも、移動時間は時間差
データのみならず、移動速度も考慮して決めてい
るので、どのような速度でも確実に目標位置に近
づけることができる。さらには、目標位置に近づ
くにつれて移動速度は遅くなるので、移動してい
る途中でデイスクから時間情報を読み取つて新た
な時間差データが得られる可能性は高くなつてい
く。 以下、この発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。 なお、以下の実施例では図面をわかりやすくす
るため、論理回路の表記方法を単純化している。
第2図aにそれぞれ示した表記方法がその一例
で、これらは一般的な表記方法で示すと、それぞ
れ第2図bの構成に対応している。 第3図において、デイスクから再生された
EFM(eight to fourteen modulation)信号は、
符号変換回路1においてもとの8ビツトの信号に
変換される。変換された信号のうち、各フレーム
に1ビツトずつ含まれるQサブコードの信号はQ
サブコード処理回路2に順次書込まれ、98フレー
ムごとに1つのQサブコードを完結する。このQ
サブコードはCRCC(cyclic redundarcy check
code)回路3で誤り検出が行なわれ、誤りがな
いと判断された場合は、Qサブコード処理回路2
から出力されて、セレクタ4に入力される。 セレクタ4は、後述する時間差演算回路12の
出力をデコードした現在時間と目標時間の時間差
情報とQサブコードとを選択して出力するもの
で、時間差情報はQサブコードを出力する直前の
タイミングに出力され、バツフアレジスタ5に入
力される。バツフアレジスタ5は8ビツトで構成
され、セレクタ4の出力(パラレル信号)を、一
旦格納し、マイクロコンピユータ6からのシフト
信号SCKに従つてシリアル信号DXとして、I/
O(input/output)回路7のDout出力を介して、
マイクロコンピユータ6に加える。また、セレク
タ4の出力のうちQサブコードすなわち、現在ア
ドレスを示す時間情報は、バツフアレジスタ5の
DX出力からI/O回路7のDT出力を介して
BCD/バイナリ変換回路8に加えられ、シフト
信号SHDで選択的にシフトされてレジスタに順
次書き込まれていく。 BCD/バイナリ変換回路8は、また、入力装
置22から入力される目標アドレスの時間情報
を、マイクロコンピユータ6のDin出力からI/
O回路7のDT出力を介して入力し、シフト信号
SHDでレジスタに順次格納していく。そして
BCD/バイナリ変換回路8は、分、秒、フレー
ムごとにBCDコードで表わされているこれらの
時間情報を一連のバイナリコードに変換する。バ
イナリコードに変換された時間情報はBCD/バ
イナリ変換回路8から出力されて、選択回路9の
選択によつて、現在アドレスの時間情報が現在時
間レジスタ10(第1の記憶手段)に、目標アド
レスの時間情報が目標時間レジスタ11(第2の
記憶手段)に振り分けられて格納される。 時間差演算回路12(演算回路、移動時間指令
手段)は、現在時間と目標時間の時間差データ
(時間差の絶対値とその正、負の符号を表わすサ
インデータSIGNとの組合せ)を出力する。時間
差データはデコーダ13でデコードされ、サーチ
モード(ランダムアクセス等の検索動作)および
ポーズモード(現在アドレスに保持する動作。こ
の実施例では、ポーズモードは現在時間を目標時
間としたサーチモードの一種として取扱つてい
る)において、フイード制御およびトラツキング
制御の方向と移動量を決めるのに用いられる。ま
た、時間差データはデコーダ13でデコードされ
て、セレクタ4を介してマイクロコンピユータ6
に入力され、目標位置に到達したことを検知し
て、制御モード切換えるのに利用される。 コマンドレジスタ21はマイクロコンピユータ
6から送られてくる(Din→Dc)、コマンドデー
タ(プレイ、サーチ等の動作指令)S0〜S7を保持
して、制御ロジツク回路14(相対移動方向およ
び相対移動速度指令手段)に加えるものである。
制御ロジツク回路14は、コマンドデータS0〜S7
にもとづいて、トラツキング制御およびフイード
制御のための各種制御信号を出力する回路であ
る。コマンドが7モード(サーチモード)の場合
においては時間差データに応じてさらに4つのモ
ードに分類して制御を行なつている。タイマ回路
15(タイマ)は、この制御ロジツク回路14か
ら出力される各種制御信号の出力タイミングをと
るためのものである。また、一致検出回路16
(一致検出手段)は、後述するように、サーチモ
ードS7において、タイマ回路15と時間差演算回
路12の部分的な一致を見て、目標位置に近づけ
る制御を行なうためのものである。 フオーカスコントロール回路17は、光ビーム
の焦点制御をするためのもので、フオーカスが外
れているときフオーカスアウト信号FCOを出力
して、制御ロジツク回路14に加え、トラツキン
グ制御およびフイード制御を一旦解除してフオー
カスを立てなおす制御を行なうものである。すな
わち、フオーカスが外れた場合は、初期設定信号
FCSにより、フオーカスアクチユエータを一旦初
期位置に戻し、そこから除々に送り出して、反射
光が4分割フオトダイオードで捉えられているこ
と、すなわち、焦点付近に近づいたことを検出し
(検出信号FRF)、かつ4分割フオトダイオード
の2つの対角線出力の差信号がゼロクロスしたこ
とを検出したら(検出信号FZC)、フオーカスが
捉えられたと判断し、フオーカスアウト信号
FCOを解除して、トラツキング制御およびフイ
ード制御を復帰させる。このときタイマ回路15
でフオーカスアクチユエータを送り出している時
間を見て、所定時間内にフオーカスが捉えられな
かつた場合は、捕捉失敗と判断してフオーカス捕
捉操作を始めからやりなおす。 なお、第3図において、入力装置22は
PLAY、(早送り)、(戻し)、PAUSE
等の操作およびランダムアクセス等の検索操作の
ための曲番設定等を行うものである。メモリ18
は設定された曲番等を記憶するものである。表示
装置19は読み出されたQサブコードの現在時間
等を表示するものである。タイミング制御回路2
0は上記の各部分で用いられるタイミング記号を
作成するものである。 第3図の実施例における一点鎖線Aで示した部
分の詳細図を第4図に示す。第4図において
BCD/バイナリ変換回路8は、分、秒、フレー
ムごとにそれぞれBCDコードで表わされている
時間情報(現在時間または目標時間)を一連のバ
イナリコードに変換するもので、シリアルデータ
からパラレルデータに変換する24ビツトのBCD
レジスタ25と、BCDレジスタ25に保持され
た時間情報をBCDコードからバイナリコードに
変換するBCD/バイナリ変換器26と、バイナ
リコードに変換されたデータを保持して、これを
パラレルデータからシリアルデータに変換して送
り出すパラレル/シリアル変換器27とを具えて
いる。BCDレジスタ25では、初めに分、秒、
フレームごとにBCDコードからバイナリコード
にそれぞれ変換し、ついでこれらを総合して一連
のバイナリコードに変換する。この場合フレーム
はもともと75進法で表わされており、1秒に対応
する75フレームはバイナリコードで1001001と半
端な数になるため、これをそのまま用いて一連の
バイナリコードを作成する場合には、秒、分の各
バイナリコードともこれにあわせて変換しなけれ
ばならず変換がめんどうになる。そこでここで
は、フレーム自体を75進法から64進法に変換する
ことにより、秒のバイナリコードをフレームに合
わせて変換することなくそのまま用いることがで
きるようにしている。すなわち64進法とした場合
には、1秒に対応する64フレーム(以下、区別す
るためにこのフレームをfと表記する)はバイナ
リコードで1000000で表わされるので、この最上
位ビツトを含んでその上位に秒を表わすバイナリ
コードをそのまま結合させれば、秒とフレームを
一緒にした一連のバイナリコードを得ることがで
きる。なお、分を表わすバイナリコードは60倍し
て秒の単位になおして、秒を表わすバイナリコー
ドに加算するようにしている。このようにして、
分、秒、フレームをすべて一緒にした一連のバイ
ナリコードの時間情報が得られる。 第5図は、このような考えにもとづいて構成さ
れたBCD/バイナリ変換回路8の具体例を示す
ものである。第5図において、BCDレジスタ2
5には分、秒、フレームで表わされたBCDコー
ドが保持される。BCD/バイナリ変換器26は
分、秒、フレームごとにこのBCDコードをバイ
ナリコードに変換するフルアダー部26−1と、
更にこれらを一緒にして一連のバイナリコードに
変換するフルアダー部26−2を具えている。そ
れぞれの部分について説明する。 (1) BCDレジスタ BCDレジスタ25は24ビツト(25−1乃
至25−24)で構成され、1デイジツト4ビ
ツトずつ6つの部分に区切られて、それぞれフ
レーム1の位(25−1乃至25−4)、フレ
ーム10の位(25−5乃至25−8)、秒の
1の位(25−9乃至25−12)、秒の10の
位(25−13乃至25−16)、分の1の位
(25−17乃至25−20)、分の10の位(2
5−21乃至25−24)に割り当てられてい
る。各ビツトは2つのアンド回路30,31
と、アンド回路30,31の出力を入力するオ
ア回路32とオア回路32の出力をクロツクφ
1,φ2(1データフレーム(136μs)を294分
割したクロツクすなわち2.162MHZ)のタイミ
ングで格納するレジスタ33とを具えている。
一方のアンド回路30には、シフト信号SHD
(ビツト時間の信号)が各ビツト共通に入力さ
れている。また他方のアンド回路31にはシフ
ト信号SHDをインバータ34で反転した信号
が共通に入力されている。初段25−1のアン
ド回路30には、BCDコードの時間情報が上
位ビツトから順次入力される。また各ビツトの
レジスタ33の出力は次のビツトのアンド回路
30に入力されている。したがつて初段25−
1から入力される時間情報は、シフト信号
SHDに従つて順次上位ビツトにシフトされて
いき、24回のシフトで1つの時間情報を表わす
BCDデータがBCDレジスタ25に格納される。 (2) フルアダー部26−1 BCDレジスタ25に格納されたデータは分、
秒、フレームごとにそれぞれ設けられたフルア
ダー35(M,S,F)、36(M,S,F)
でそれぞれバイナリコードに変換される。すな
わち、BCDレジスタ25の分、秒、フレーム
各々の1の位の第1のビツト25−1,25−
9,25−17の出力は、フルアダー35,3
6を介さずにそのまま取り出され、第2ビツト
25−2,25−10,25−18の出力はフ
ルアダー35の初段35−1のキヤリー入力に
加えられ、第3ビツト25−3,25−11,
25−19の出力は、フルアダー35の第2段
35−2に入力され、第4ビツト25−4,2
5−12,25−20の出力は、フルアダー3
5の第3段35−3に加えられる。フルアダー
35の第3段35−3の出力は、フルアダー3
6の初段36−1のキヤリー入力に加えられ、
同35−3のキヤリー出力はフルアダー36の
第2段36−2に加えられる。またBCDレジ
スタ25の分、秒、フレームの10の位の第1ビ
ツト25−2,25−13,25−21の出力
は、フルアダー35の初段35−1と第3段3
5−3にそれぞれ加えられ、第2ビツト25−
6,25−14,25−22の出力は、フルア
ダー35の第2段35−2とフルアダー36の
第2段36−2にそれぞれ加えられ、第3ビツ
ト25−7,25−15,25−23の出力
は、フルアダー36の第1段36−1と第3段
36−3に加えられる。第4ビツト25−8,
25−16,25−24の出力は10進数で80を
意味し、分、秒、フレームとも該当する場合が
ない。(CDの記録時間は最大約74分、秒は60進
法、フレームは75進法なので、分、秒、フレー
ムのいずれも80まで達しない)ので、これは用
いない。ただし、最上位ビツト25−24は後
述するようにサインビツト(+、−を示す)に
用いられる。以上の構成により、BCDレジス
タ25の各1の位の第1ビツト25−1,25
−9,25−17の出力をそのまま最下位ビツ
ト、各フルアダー35の第1段35−1の出力
を第2ビツト、各フルアダー35の第2段35
−2の出力を第3ビツト、各フルアダー36の
第1段36−1の出力を第4ビツト、各フルア
ダー36の第2段36−2の出力を第5ビツ
ト、各フルアダー36の第3段36−3のキヤ
リー出力を最上位ビツトとする分、秒、フレー
ムごとのバイナリコードに変換した時間情報が
得られる。 (3) フルアダー部26−2 分、秒、フレームごとにそれぞれバイナリコ
ードに変換された時間情報は、更に1つの連続
したバイナリコードに変換される。この場合フ
レームは75進法であるので、これをそのまま用
いるとその上の秒のバイナリコードをこれにあ
わせて変換しなければならず、取扱いが不便で
ある。そこで前述のように、フレームを75進法
から64進法に変換し、秒のバイナリコードをそ
のまま用いることができるようにしている。ま
た、分のバイナリコードは60を掛けて秒になお
して扱つている。 フレームを75進法から60進法に変換する操作
は、フルアダー40で行なつている。すなわ
ち、フルアダー40は40−1乃至40−5の
5ビツトで構成され、それらの出力は10進数
で、それぞれ2f,4f,8f,16f,32
fに対応づけられている。フルアダー35F,
36Fでバイナリコードに変換されたフレーム
のデータは、10進数で4に対応するビツト(フ
ルアダー35Fの第2段35F−2の出力)が
フルアダー40の第2段40−2に入力され、
8に対応するビツト(フルアダー36Fの第1
段36−1の出力)がフルアダー40の第3段
40−3に入力される。また、16に対応するビ
ツト(フルアダー36Fの第2段36F−2の
出力)がフルアダー40の第4段40−4と、
インバータ43を介して第1段40−1にそれ
ぞれ入力され、32に対応するビツト(フルア
ダー36Fの第3段36F−3の出力)がフル
アダー40の第5段40−5と、インバータ4
4を介して第2段40−2にそれぞれ入力さ
れ、64に対応するビツト(フルアダー36F
の第3段36F−3のキヤリー出力)がインバ
ータ45を介してフルアダー40の第3段40
−3に入力される。また、4および8に対応す
るビツト35F−2,36F−1の出力)は、
オア回路41およびインバータ42を介してフ
ルアダー40の初段のキヤリー入力に入力され
る。また、フルアダー40の第4段40−4お
よび第5段40−5にはVDD=“1”が加えら
れている。 以上の構成により、フルアダー40からは75進
法の入力を64進法に変換したバイナリコードのデ
ータが得られる。フルアダー40の出力は、上位
4ビツト(40−5乃至40−2)が利用され
る。変換前後のフレームの関係を第1表に示す。
【表】 変換後の4ビツト出力は、10進法で上位から3
2,16,8,4にそれぞれ対応づけられるの
で、64進法となる。 フルアダー35S,36Sから出力される秒を
表わすバイナリデータはそのまま変換なしで用い
られる。フルアダー35M,36Mから出力され
る分を表わすバイナリデータは、秒の単位に合わ
せるためフルアダー50,51を用いて60倍した
数値に変換する。すなわち、フルアダー50の各
ビツト50−1乃至50−4はそれぞれ4秒、8
秒、16秒、32秒に対応づけられ、フルアダー51
の各ビツト51−1乃至51−7はそれぞれ64
秒、128秒、256秒、512秒、1024秒、2048秒、
4096秒に対応づけられている。そして1分を表わ
すバイナリコードの第1ビツト(BCDレジスタ
25の25−17の段の出力)は1分=60秒=64
秒−4秒であるから、64秒に対応するフルアダー
51の第1ビツト51−1とインバータ52を介
して4秒に対応するフルアダー50の第1ビツト
50−1に加えられる。2分を表わすバイナリコ
ードの第2ビツト(フルアダー35Mの第1ビツ
ト35M−1の出力)は、2分=120秒=128秒−
8秒であるから、128秒に対応するフルアダー5
1の第2段51−2と、インバータ53を介して
8秒に対応するフルアダー50の第2段50−2
に加えられる。4分を表わすバイナリコードの第
3ビツト(フルアダー35Mの第2ビツト35M
−2の出力は、4分=240秒=256秒−16秒である
から、256秒に対応するフルアダー51の第3段
51−3と、インバータ54を介して16秒に対応
するフルアダー50の第3段50−3に加えられ
る。8分を表わすバイナリコードの第4ビツト
(フルアダー36Mの第1ビツト36M−1の出
力)は、8分=480秒=512秒−32秒であるから、
512秒に対応するフルアダー51の第4ビツト5
1−4と、インバータ55を介して32秒に対応す
るフルアダー50の第4段50−4に加えられ
る。16分を表わすバイナリコードの第5ビツト
(フルアダー36Mの第2ビツト36M−2の出
力)は、16分=960秒=1024秒−64秒であるから、
1024秒に対応するフルアダー51の第5ビツト5
1−5と、インバータ56を介して64秒に対応す
るフルアダー51の第1ビツト51−1に加えら
れる。32分を表わすバイナリコードの第5ビツト
(フルアダー36Mの第3ビツト36M−3の出
力)は、32分=1920秒=2048秒−128秒であるか
ら、2048秒に対応するフルアダー51の第6ビツ
ト51−6と、インバータ57を介して128秒に
対応するフルアダー51の第2ビツト51−2に
加えられる。64分を表わすバイナリコードの第7
ビツト(フルアダー36Mの第3ビツト36M−
3のキヤリー出力)は、64分=3840秒=4096秒−
256秒であるから、4096秒に対応するフルアダー
51の第7ビツト51−7と、インバータ58を
介して256秒に対応するフルアダー51の第3ビ
ツト51−3に加えられる。フルアダー51の第
4ビツト51−4から第7ビツト51−7には、
“1”が常時加えられている。 以上のようにして、分を表わすバイナリコード
は秒の単位に変換される。そして51−7,51
−6,……51−1,50−4,50−3,…,
50−1,35S−1,25−9,40−5,4
0−4,…,40−2の各ビツトの信号を上位か
ら順に並べれば、分、秒、フレーム(f)を総合
した一連のバイナリコードの時間情報が得られ
る。これら各ビツトの信号はアンド回路65−2
乃至65−18およびオア回路66−2乃至66
−18を介して、ラツチ信号PSL(このラツチ信
号PSLはマイクロコンピユータ6が1つの時間情
報をBCDレジスタ25に格納したことを検出す
ると出力される)により、レジスタ67−2乃至
67−18にラツチされる。 レジスタ67−1乃至67−18は、パラレ
ル/シリアル変換器27を構成するもので、クロ
ツクφA,φB(1データフレーム(136μs)を18分
割したクロツク)により、各ラツチされた信号を
シリアルデータとして順次送り出していく。 なお、BCDレジスタ25の最上位ビツト25
−24はサインビツトで、ここに“1”が立つと
マイナスの時間情報を意味する。現実にはマイナ
ス時間情報というものはありえないが、これはリ
ードインタイムを飛ばして1曲目の頭出しを行な
う場合に利用される。すなわち、1曲目の頭出し
指令により、前記マイクロコンピユータ6からこ
の最上位ビツト25−24に強制的に“1”が入
れられる。この信号“1”により、アンド回路6
5−1およびオア回路66−1(このオア回路6
6−1の他方入力に加わつているVSSは常時
“0”である)を介してレジスタ67−1にラツ
チされる。これと同時にオア回路68−1乃至6
8−6を介してレジスタ67−2乃至67−7に
それぞれ“1”がラツチされて、−128秒という仮
の現在時間が設定される。また、このとき、マイ
クロコンピユータ6から目標時間として0(すな
わち1曲目の頭の時間)も出されており、時間差
演算回路12で 目標時間−現在時間=0−(−128)=128秒 を算出して、128秒という時間差に対してこれを
0とするための制御を行なうことにより、1曲目
の頭出しを行なう。 第4図において、BCD/バイナリ変換回路8
から出力される18ビツトのバイナリコードによる
時間情報は、選択回路9に入力され、選択信号
ATE(現在時間選択)、μTE(目標時間選択)によ
り、現在時間が現在時間レジスタ10に、目標時
間が目標時間レジスタ11に、1データフレーム
を18分割したクロツクφA,φBにより順次格納さ
れていく。目標時間は一旦格納されれば、クリア
操作により解除されない限り保持されるが、現在
時間はQサブコードの時間情報が読み取られるご
とに書き替えられていく。なお、現在時間レジス
タ10および目標時間レジスタ11はともに18ビ
ツトであり、クロツクφA,φBでシフトしていく
ので、1データフレームの時間(136μs)で1つ
の時間情報が格納される。 現在時間レジスタ10および目標時間レジスタ
11にそれぞれ格納された現在時間データおよび
目標時間データは、クロツクφA,φBに従つて下
位ビツトから順次直列的に出力され、時間差演算
回路12に入力される。現在時間データは、時間
差をとるため、インバータ71で反転されて補数
がとられる。そしてこれら現在時間データおよび
目標時間データは制御回路72を介して加算器7
3のA,B入力にそれぞれ加えられて、信号Tの
タイミングでシリアル加算が行なわれる。加算器
73のキヤリー出力C0はレジスタ74で1ビツ
ト遅延されて、加算器73の出力Sからは目標時
間−現在時間の時間差データが順次出力され、18
ビツトのシフトレジスタ70に順次格納されてい
く。時間差データはQサブコードデータが再生さ
れるごと(毎回読み取れれば98データフレーム
(約13.3ms)ごと)に作成され、そのつど時間差
レジスタ70の内容は変更されていく。 時間差レジスタ70の各ビツトの信号は、18ビ
ツトのレジスタで構成される時間差出力レジスタ
75に加えられ、後述するロード信号NCTLに
より、この時間差出力レジスタ75に転送され
る。 マイクロコンピユータ6のDin出力は、第6図
に示すように、8ビツトで1つのデータが形成さ
れており、目標時間の送出(Din−DT)に先だ
つて、1バイト目にコマンド(動作指令)が出力
される(Din−DC)。各コマンドのコードとその
内容を第2表に示す。
【表】 コマンドのモード名で末尾に1/2のついているも
のは、これがついていないものの反対の内容を持
つものである。コマンドはM4,…,M1,T
4,…,T1の8ビツトで構成されるが、下位の
4ビツトT4,…,T1はテスト用で、実質的に
はコマンドは上位の4ビツトM4,…,M1で特
定される。このうちビツトM1はモード名の末尾
の1/2の有無を区別するもので、1/2がついている
ものは“1”、ついていないものは“0”に決め
られている。0モード、3モード、7モードのよ
うに0と1/2の区別がないモードでは、区別する
必要がないので、ビツトM1は“×”すなわち、
“0”,“1”のいずれでも可であるが、ここでは
“0”とする。各モードのコマンドの意味内容に
ついて説明する。 Γ0モード(STOP) すべての動作を停止する指令 Γ 1−0モード(FEED FORWARD):光学
ヘツドをデイスク外周方向へフイードする指令 Γ 1−1/2モード(FEED RETURN):例え
ば、再生を終了するとき、光学ヘツドを内周の
端部位置までフイードして戻す指令 Γ 2モード(FOCUS START):光ビームの
焦点合せを行なう指令 Γ 3−0モード(DISK START):デイスク
を乗せるトレイをCD装置内に収納したとき、
少し回転してその慣性により、デイスクの装着
の有無を検出するための指令 Γ 3−1/2モード(DISK BRAKE):デイスク
回転モータのブレーキ(逆電圧を加える)指令 Γ4−0モード(PLAY):再生動作の指令 Γ 4−1/2モード(PLAY MUTE):再生信号
のミユーテイング指令。例えばポーズ時に出さ
れる。 Γ5−0モード(+):早送り指令 Γ5−1/2モード(−):戻し指令 Γ 6−0モード(+):高速早送り指令
(5−0モードの操作を例えば2秒間行なうと、
自動的にこのモードに移行する) Γ 6−1/2モード(−):高速戻し指令
(5−1/2モードの操作を例えば2秒間行なう
と、自動的にこのモードに移行する) Γ 7モード(PAUSE、SEARCH):ポーズ
(現在の再生アドレスに保持)指令、目標アド
レスの検索指令。PAUSEモードでは、現在の
再生アドレスを目標アドレスとしたSEARCH
モードとして扱う。 マイクロコンピユータ6から送出されるコマン
ドは、シリアル/パラレル変換器(シフトレジス
タ)80に加えられ、シフト信号SHCによつて
シフトされながら格納されていく。そして8ビツ
トの格納終了に合わせて、ラツチ信号LCで、コ
マンドバツフア81に格納される。コマンドバツ
フア81はコマンドを保持しつつ、それをコマン
ドレジスタ82に転送するもので、新コマンド以
外でロード信号NCTLが入つても、これによつ
てコマンドレジスタ82がリセツトされないよう
にするものである。コマンドバツフア81に格納
されたコマンドは、前記時間差出力レジスタ75
のロード信号と同一の信号NCTLによつて、コ
マンドレジスタ82に転送される。 第4図において、デコーダ82′は前記時間差
を4つの区間に分けて、時間差出力レジスタ75
に格納された時間差がどの区間に入るかを検出
し、その検出信号を△1,△2の2ビツトの信号
として出力するものである。また、時間差デコー
ダ83は7モード(サーチモード、ポーズモー
ド)において、時間差情報をマイクロコンピユー
タ6に送出して、目標位置到達後に動作モードを
切換えるために利用されるもので、時間差出力レ
ジスタ75に格納された時間差データをデコード
して、コマンドレジスタ21の出力が7モードを
指令しているとき、そのデコードした時間差情報
をマイクロコンピユータ6に送出する。コマンド
デコーダ84はコマンドレジスタ21から出力さ
れるコマンドをデコードするものである。この場
合7モードは、前記デコーダ82′から出力され
る時間差データ△1,△2と+、−の符号に応じ
て第3表に示す8種類に分類して出力する。
【表】 タイマ85は、フイード制御、トラツキング制
御における各種制御信号を作成するための基準の
時間を作成するものである。このタイマ85はク
ロツクφA,φBで駆動される18ビツトのシフトレ
ジスタ86と、制御回路87と、加算器88を組
合せてシリアル加算器として構成したもので、1
データフレーム(136μs)でシフトレジスタ86
が一巡して最下位ビツトごとに1カウントアツプ
するように構成されている。シフトレジスタ86
でカウントされた時間は、1データフレームで1
度MSB(φA,φBの最終タイミング)でタイマレ
ジスタ89に転送される。タイマデコーダ90
は、フイード制御、トラツキング制御のための各
制御信号を、コマンドに応じたタイミングで出力
するためのタイミング信号をタイマ85を利用し
て作成するものである。エンコーダ91は、タイ
マデコーダ90の出力にもとづいてフイード制
御、トラツキング制御のための各制御信号を出力
するものである。一致検出回路16は、時間差出
力レジスタ75と、タイマレジスタ89の特定区
間のビツトの一致を見て一致信号EEQとEQとを
出力し、タイマデコーダ90に加えることによ
り、時間差がある設定された値より小さくなつた
ことを検出して、制御を切換えるものである。 なお、コマンドレジスタ21および時間差出力
レジスタ75はアンド回路79で信号CAQと信
号NCTEの論理積をとつてMSBのタイミングで
ロードされる。ここで信号CAQは、デイスクか
ら新たにQサブコード時間情報が読み取られて時
間差レジスタ10に書き込まれるか、あるいはマ
イクロコンピユータ6から新しいコマンドがコマ
ンドバツフア81に受けつけられて、オア回路7
7を介してCAQレジスタ78がセツトされるご
とに出力される信号である。また、NCTEはエ
ンコーダ91からの各制御信号により、1つのコ
マンドの動作のインターバルを終了したとき、新
コマンドを要求するための信号として出力される
ものである。 ここで、エンコーダ91から出力される各制御
信号について説明する。 (1) トラツキング制御のための制御信号 Γ TROF(トラツキングサーボオフ信号):
トラツキングサーボをオフするための信号で TROF=TSOF+TBKE・HFSM の論理式に従つて出力される信号である。
TROF=“1”でトラツキングサーボオフ、
“0”でトラツキングサーボオンとなる。ここ
で、TSOFは7−3.7(7−3または7−7モー
ド)でトラツキングサーボを周期的に断続する
信号で、飛び飛びの位置でQサブコードを読み
取れるようにするものである。TBKEは下記
のトラツキングブレーキイネーブル信号であ
る。HFSMはトラツキングサーボミユーテイ
ング信号で、ヘツドの移動時(フイードまたは
キツク)にトラツクを横切るときに得られるト
ラツキング誤差信号のうち、移動方向にブレー
キをかける極性の部分のみを生かしてトラツク
を捉えやすくするため、逆極性の部分をミユー
テイングするものである。すなわちヘツドの移
動時には、第7図cに示すようなトラツキング
誤差信号TERが得られ、これをそのままトラ
ツキング制御に用いると第7図dに示すよう
に、アクセルをかける方向の力aと、ブレーキ
をかける方向の力bが交互に得られる。そこで
第7図fに示すように、トラツキングサーボミ
ユーテイング信号HFSMをトラツキングエラ
ー信号TERに同期して作成することにより、
第7図gに示すようなブレーキをかける方向の
力bのみが生かされるようにしている。逆方向
の移動の場合はトラツキングエラー信号TER
が反転するので、a方向の力が生かされること
になり、同様にブレーキをかけることができ
る。 Γ TBKE(トラツキングブレーキイネーブル
信号):上記のトラツキングサーボミユーテイ
ング信号HFSMによりトラツキングサーボミ
ユーテイングを行なうタイミングを規定する信
号で、ヘツドの移動中または移動後に一定時間
“1”に立ち上がつて、トラツキングサーボミ
ユーテイングを行なう。 Γ TRGH(トラツキングゲイン制御信号):
トラツキングサーボのゲインを切換える信号で
ある。すなわち、通常の再生時はトラツキング
サーボゲインが高すぎると不安定になるので、
トラツキングサーボゲインを下げておく。これ
に対し、キツク(トラツクジヤンプ)やフイー
ドなどの移動を行なうときは、キツクやフイー
ドの後、すばやくトラツクを捉えることができ
るように、トラツキングサーボゲインを上げ
る。TRGH=“1”でハイゲイン、TRGH=
“0”でローゲインとなる。 Γ TRHD(トラツキングホールド信号):キ
ツクを行なうと、光ビームがトラツクを横切る
ため、大きなトラツキング誤差信号が発生す
る。このときトラツキングサーボループを閉じ
ていると、このトラツキング誤差信号が帰還さ
れて、キツクを行なつた後のトラツキング制御
が不安定になる。そこでキツクを行なつている
間、このトラツキングホールド信号TRHDに
よつて、キツクを行なう前のトラツキング誤差
信号をホールドして、キツクが終了した後に再
びその信号を用いてトラツキング制御を行な
う。 Γ KP±(キツクパルス):トラツクジヤンプ
を行なうための信号で、KP±は外周方向、KP
−は内周方向への信号である。キツクパルスを
出したときは、その後すぐに逆方向のキツクパ
ルスを与えてブレーキをかける。 (2) フイード制御のための制御信号 Γ FEOF(フイードサーボオフ信号):0モー
ド〜3モードあるいは7−3,7−7モードで
フイードサーボループをオフする信号である。
これは強制的なフイードを行なうとき、フイー
ドサーボが、かかつているとがたつくので、こ
のような場合にフイードサーボループをオフす
るのに利用される。FFOF=“0”でサーボオ
ン、FFOF=“1”でサーボオフとなる。 Γ FEM±(フイードモータドライブ信号):
1モードまたは7−3,7−7モードにおいて
強制的にフイードを行なうための信号である。
FEM+は外周方向、FEM−は内周方向の信号
である。 第8図は、上記の各制御信号を利用したトラツ
キングサーボ回路およびフイードサーボ回路の構
成について示したものである。第8図において4
分割フオトダイオード100の出力は、対角線ど
うし加算される。この2つの加算出力は減算器1
01で減算されてフオーカス制御に利用される。
また、この2つの加算出力は、加算器102で加
算されてRF信号が作成され(第7図a)、信号再
生のための信号処理回路(図示せず)に送られ
る。エンベロープ検出回路103では、RF信号
に含まれるHF信号を適宜のスレツシヨールドで
比較した信号が作成される(第7図b)。一方、
トラツキング用フオトダイオード104,105
から得られる信号は、減算器106で減算され
て、トラツキング誤差信号TERが検出される。
(第7図c)。 このトラツキング誤差信号TERは、バツフア
アンプ107を介して波形成形回路109で波形
成形(ゼロクロス検出)され、この波形成形信号
TEL(第7図e)の立上り、立下りで、エンベロ
ープ検出回路103の出力をラツチ回路110に
ラツチして、前記トラツキングサーボミユーテイ
ング信号HFSMを作成する。トラツキングサー
ボミユーテイング信号HFSMは、アンド回路1
11でトラツキングブレーキイネーブル信号
TBKEと論理積がとられ、更にオア回路112
でトラツキングサーボオフ信号TSOFと論理和が
とられて、トラツキングサーボオフ信号TROF
が作成される。 減算器106から出力されるトラツキングエラ
ー信号TERは、トラツキングサーボ回路113
のサーボアンプ114およびドライブアンプ11
5を介してトラツキングコイル116に加えられ
て、トラツキング制御が行なわれる。トラツキン
グサーボオフ信号TROFはトランジスタTr1を
オンして、トラツキング誤差信号TERをオフす
ることにより、トラツキングサーボをオフする。
また、トラツキングゲインの切換えは、トラツキ
ングゲインハイ信号TRGHをインバータ117
を介してトランジスタTr2に加えることにより
行なう。すなわち、TRGH=“0”でトランジス
タTr2をオンしローゲインとなり、TRGH=
“1”でトランジスタTr2をオフしてハイゲイン
となる。キツクパルスKP±はアンプ122を介
してトラツキングサーボ回路113に入力され
る。 フイードサーボ回路118は、通常はトラツキ
ング制御信号を入力し、これがある値に達したら
サーボアンプ119およびドライブアンプ120
を介してフイードモータ121を駆動する。強制
的なフイードを行なうとき(1モードまたは7−
3,7−7モード)は、フイードサーボオフ信号
FEOFでトランジスタTr3をオンしてトラツキ
ング制御信号をオフし、これに替えてフイードモ
ータドライブ信号FEM±を加えてフイードを行
なう。なお、このときトラツキングホールド信号
TRHDによりトランジスタTr4をオンして、コ
ンデンサC1にフイードを行なう直前のトラツキ
ング誤差信号TERを保持し、フイードが終つた
らトランジスタTr4をオフして、そのコンデン
サC1に保持されたその信号で再びトラツキング
制御を行なうようにする。これにより、フイード
終了後すぐにトラツキング制御を安定させること
ができる。 第4図の制御ロジツク14の具体的構成を第9
図に示す。この制御ロジツク14では、各動作モ
ードに応じてトラツキングおよびフイードのため
の各制御信号を、第10図に示すように出力す
る。第10図の制御内容について、各モードごと
に説明する。 Γ 0モード〜4モード (イ) TBKE=“0”として、トラツキングサーボ
を常時オンする。 (ロ) 安定状態なので、TRGH=“0”としてサー
ボゲインをローゲインに設定する。 (ハ) 0モード〜3モードではFEOF=“1”とし
て、フイードサーボをオフする。4モードでは
FEOF=“0”としてフイードサーボをオンす
る。 (ニ) 1−0モード(FEED FORWARD)では、
FEM+=“1”としてフイードモータを外周方
向に駆動する。1−1/2モード(FEED
RETURN)では、FEM−=“1”として光学
ヘツドをリセツト位置に戻す。 Γ 5−0モード(早送り) (イ) 104.49msのインターバルごとにキツクパル
スKP+とブレーキパルスKP−の組合せを1回
出して、1トラツクずつジヤンプする。駆動パ
ルスKP+およびブレーキパルスKP−とも
136μsのパルス幅に設定されている。 (ロ) キツクパルスKP+,KP−が出されている
間、TRHD=“1”として、キツク前のヘツド
中のアクチユエータ位置情報すなわち、トラツ
キング誤差信号を保持して、ヘツドがキツクパ
ルスで移動した後に解除して、再びこの保持さ
れた信号にもとづいてトラツキング制御を行な
う。 (ハ) キツクパルスKP+,KP−が出された後、ト
ラツキングサーボがかかり易いように、一定期
間(17.4ms)TRGH=“1”としてサーボルー
プゲインを高くする。 (ニ) キツクパルス出力後、一定時間(17.4ms−
272μs)はTBKE=“1”として、トラツキン
グサーボミユーテイング信号HFSMにより、
移動にブレーキをかける方向のトラツキング誤
差信号成分だけを生かして(第7図)、トラツ
クの補捉を可能にする。 Γ 5−1/2モード(戻し) 基本的には5−0モードの逆すなわち、キツク
パルスとして始めに内周方向への駆動パルスKP
−を出し、続いてブレーキパルスKP+を出すよ
うにする。ただし、戻しモードでは、トラツクジ
ヤンプさせている間にもデイスクの回転によつて
トラツク位置が進んでしまい、同じインターバル
では、早送りモードに対し実際の送り速度が小さ
くなるので、ここでは早送りモードの送り速度と
戻しモードの送り速度が等しくなるように、戻し
モードではKP−とブレーキパルスKP+の組合せ
を出すインターバルを47.9msと短く設定して、
キツクの繰返し周期を短くしている。 Γ 6−0モード(高速早送り) (イ) キツクパルスKP+の幅を1パルス10トラツ
クジヤンプする幅(ここでは408μs)にする。
ブレーキパルスKP−は5−0モードと同様に
272μsである。 (ロ) キツクパルスKP±を出すインターバルは
104.49msである。 Γ 6−1/2モード(高速戻し) (イ) 6−0モードと逆に初めに408μsのキツクパ
ルスKP−を出し、その後272μsのブレーキパル
スKP+を出す。 (ロ) 6モードではジヤンプ量が多く、ジヤンプ中
のデイスク回転によるトラツクの進みは5−1/
2モードに比べて無視できるので、パルスKP±
を出すインターバルは6−0モードと同じ
104.49msにしている。 Γ 7モード(サーチ、ポーズ) 7モードは、目標位置と現在位置の時間差に応
じて4状態に分類して制御を行なつている。 (i) 7−3,7(7−3と7−7を意味する)モ
ード(時間差が2分以上。7−3は符号が+す
なわち目標位置が先にある場合、7−7は符号
が−すなわち目標位置が手前にある場合) (イ) 時間差が大きくキツクパルスKP±では間に
あわないので、FEOF=“1”とし、かつFEM
±のいずれかを“1”として強制的にフイード
で送る。 (ロ) その間連続してTBKE=“1”(トラツキン
グサーボミユーテイング信号HFSMによるト
ラツキングブレーキ可能)、TRGH=“1”(サ
ーボループゲインハイ)とする。 (ハ) 時間差が2分以内になるまで34.8msのイン
ターバルで動作を繰り返す。 (ニ) インターバルごとに7.8msの間TSOF=“1”
としてトラツキングサーボをオフとする。これ
はトラツキングサーボオフにより、対物レンズ
またはトラツキングミラーがその支持用サスペ
ンシヨンの働きで自由振動することを利用し
て、トラツクジヤンプを行ない、前方の振動の
折り返し位置までジヤンプしたところで、再び
トラツキングサーボをオンしてトラツク捕捉を
行ない、これを34.8msのインターバルで繰り
返すことにより、飛び飛びの位置でのQサブコ
ードの時間情報を読み取れるようにしたもので
ある。 (ホ) 7−3,7モードは一致検出回路16からの
一致検出信号EEQにより、時間差が2分以下
になつたことが検知されるまで34.8msのイン
ターバルで持続する。 (ii) 7−2,6モード(時間差が4秒から2分の
間。7−2は符号が+、7−6は符号が−) 10トラツクジヤンプするキツクパルスKP±
出力する。時間差が4秒以下に近づいたことを
一致検出回路16からのEQ=“1”で検知する
まで、17.4msのインターバルで繰り返し出力
される。 (iii) 7−1,5モード(時間差が16fから4秒の
間。7−1は符号が+、7−5は符号が−) 1トラツクジヤンプするキツクパルスKP±
を出力する。時間差が16f以下に近づいたこと
を一致検出回路16からのEQ=“1”で検知す
るまで、17.4msのインターバルで繰り返し出
力される。 (iv) 7−0,4モード(時間差が16f以下。7−
0は符号が+、7−4は−) (イ) 7−4モードでは、1トラツクジヤンプす
る。1日のみで繰り返しはない。 (ロ) 7−0モードは目標位置が先にある状態なの
で、デイスクの回転にともなつて、通常の再生
状態ですぐに目標位置に達することができる。
従つてこの時は何もせずその目標位置が来るの
を待つ。そして時間差出力レジスタ25の4
f,8fおよびサインビツトの信号をマイクロ
コンピユータ6で読んで、目標アドレスに達し
たことを検知したら、そこでスタンバイまたは
再生を行なう。 なお、5モード、6モード、7−3,7モード
(7−3、7−7モード以外の7のモード)の各
モードのフイード制御は前述のように、トラツキ
ング制御信号にもとづいて行なわれるので、フイ
ード制御のための特別な信号は必要ない。 次に、第10図の制御を行なう第9図の制御ロ
ジツク14について説明する。 第9図において、時間差出力レジスタ75の出
力側に設けられたノア回路NR1〜NR3は、上
記7モードの制御を時間差に応じて切換えるた
め、時間差出力レジスタ75に格納された時間差
データがどの範囲にあるかを検出するものであ
る。すなわち、ノア回路NR1は時間差出力レジ
スタ75の16fから2秒に対応するビツト75
−3乃至75−6の信号をそれぞれ入力する。従
つてノア回路NR1の出力に“1”が立つている
時は、これらのビツトのいずれにも“1”が立つ
ていないことがわかる。また、ノア回路NR2は
4秒から1分に対応するビツト75−7乃至75
−11の信号をそれぞれ入力する。従つてノア回
路NR2の出力に“1”が立つている時は、これ
らのビツトのいずれにも“1”が立つていないこ
とが解かる。また、ノア回路NR3は2分から64
分に対応するビツト75−12乃至75−17の
信号をそれぞれ入力する。したがつて、ノア回路
NR3の出力に“1”が立つているときは、これ
らのビツトのいずれにも“1”が立つてないこと
がわかる。これらのことからノア回路NR1〜
NR3の出力信号の組合せによつて、第4表に示
すように、時間差がどの範囲にあるかを知ること
ができる。
【表】 デコーダ82′はこの時間差の範囲を検出する
もので、この時間差の範囲に応じて△1,△2の
2ビツトの信号を出力する。すなわちノア回路
NR3の出力はインバータ131を介してオア回
路132,133に加わる。また、ノア回路NR
2の出力はアンド回路136とインバータ134
を介してオア回路133に加わる。また、ノア回
路NR1の出力はインバータ135を介してアン
ド回路136に加わり、アンド回路136の出力
はオア回路132に加わる。このようにしてオア
回路132,133から信号△1,△2がそれぞ
れ出力される。この2ビツトの信号△1,△2の
組合せで表わされる時間差の範囲を第5表に示
す。
【表】 コマンドレジスタ82は前述のように8ビツト
82−1乃至82−8で構成されている。各ビツ
ト82−1乃至82−8は、コマンドバツフア8
1に保持されている新コマンドの各ビツト信号を
入力するアンド回路140と、アンド回路140
の出力をオア回路143を介して入力し、クロツ
クφA,φBによつてラツチするレジスタ142と
レジスタ142の出力を入力し、オア回路143
に帰還して、レジスタ142にラツチされたデー
タを自己保持させるアンド回路141を具えてい
る。アンド回路140には、後述する新コマンド
受付信号NCTLが加えられ、このタイミングで
コマンドバツフア81の対応するレジスタR1〜
R8からレジスタT1〜T4、M1〜M4にそれ
ぞれのデータが転送される。また、アンド回路1
41には、新コマンド受付信号NCTLをインバ
ータ144で反転した信号が加わつて、このタイ
ミングでレジスタT1〜T4、M1〜M4に転送
されたデータが自己保持される。コマンドレジス
タ82は、前述のように、上位4ビツト82−5
乃至82−8がコマンド用で、下位4ビツト82
−1乃至82−4はテスト用である。コマンドの
内容は前記第2表に示した通りである。時間差デ
コーダ83は、時間差情報をデコードするもので
ある。時間差デコーダ83には時間差情報とし
て、4,8,△1,△2,SIGNの各信号が入力
される。ここで 4:時間差出力レジスタ75の第1ビツト75−
1が“1”に立つていることすなわち、時
間差に4以上8未満の成分が含まれている
ことを示す。この信号4が“1”で他の信
号8,△1,△2がすべて“0”であれ
ば、時間差は4以上8未満であることがわ
かる。 8:時間差出力レジスタ75の第2ビツト75−
2が“1”に立つていることすなわち、時
間差に8以上16未満の成分が含まれてい
ることを示す信号。この信号8が“1”で
信号△1,△2がともに“0”であれば時
間差は8以上16未満であることがわかる。 △1,△2:前述のデコーダ82′の出力で、こ
の信号の組合せで時間差がどの範囲にある
かが判別される(第4表参照)。 SIGN:時間差出力レジスタ75の最上位ビツト
75−18からの信号で時間差+、−の符
号を示す信号。すなわち、SIGN=“1”
は−(目標アドレスが現在アドレスの手前
にある状態)であり、SIGN=“0”は+
(目標アドレスが現在アドレスよりも先に
ある状態)である。 時間差デコーダ83において、上記4,8,△
1、△2、SIGNの各信号はアンド回路151〜
155にそれぞれ入力される。アンド回路151
〜155には、コマンドのビツトM4,M3,M
2に対応するコマンドレジスタ82の各ビツト8
2−8,82−7,82−6の信号が共通に入力
されている。従つてM4,M3,M2のすべてが
“1”の時すなわち、7モード(サーチモード、
ポーズモード)の時、アンド回路151〜155
から各信号4,8,△1,△2,SIGNを出
し得る状態になる。アンド回路151〜155の
各出力はオア回路161〜165にそれぞれ入力
される。オア回路161〜165には、コマンド
の各ビツト信号M4,M3,M2を入力するアン
ド回路156の出力をインバータ157で反転し
た信号が入力される。従つてオア回路161〜1
65からは、動作モードが7モードの時4〜8
,△1,△2,SIGHの各信号が出力され、7
モード以外ではインバータ157の信号でオア回
路161〜165の出力がすべて“1”となるの
で時間差情報は出力されない。 7モードの時、オア回路161〜165から出
力される時間差情報は、前述のようにセレクタ4
を介してマイクロコンピユータ6に送られる(第
3図)。なお、時間差デコーダ83において、ア
ンド回路155から出力される時間差情報の正負
の符号を示すサイン信号SIGNは、オア回路15
8を介してコマンドのM1ビツト(コマンドレジ
スタ82の82−5のビツト)の信号線に乗せら
れる。これはコマンドのM1ビツトが本来はコマ
ンドのモード名の末尾の0,1/2を区別するもの
であるのに対し(第2表)、7モードではその区
別が必要なく、M1ビツトが常に“×”(=“0”)
となつているので、この信号線を利用して7モー
ドにおける時間差の正、負の情報を送ろうとする
ものである。7モード以外では、アンド回路15
5の出力が“0”であるので、コマンドM1ビツ
トの信号がオア回路158から出力される。ま
た、アンド回路159からは7−4モード(サー
チモードで時間差が−16以内)を示す信号が出
力される。この信号は7−4モードでのキツク回
数を1回に規定し、繰り返さないようにするため
に用いられる。 コマンドデコーダ84は、コマンドレジスタ2
1から出力されるコマンドをアンド回路171〜
182およびオア回路191〜193でデコード
する。7(サーチ、ポーズ)モードの場合は時間
差情報△1,△2に応じて4種類に分類する。こ
の結果、コマンドデコーダ84の各出力線201
〜215からは第6表に示すコマンドがそれぞれ
出力される。
【表】
【表】 タイマ85において、シフトレジスタ86は18
ビツト(86−1乃至86−18)で構成され、
クロツクφA,φBによつて86−1→86−2→
…→86−18と順次シフトされる。そして最終
ビツト86−18の出力は、アンド回路220を
介して加算器88のA入力に入力され、そのS出
力から最初のビツト86−1に戻される。クロツ
クφA,φBは1データフレーム136μsを18分割
したクロツクなので、シフトレジスタ86は1デ
ータフレームで一巡することになる。一方、加算
器88のキヤリー入力Ciには、データフレームご
とに、信号MSB(データフレームを18分割した最
終ビツトの信号)をレジスタ224で1ビツト遅
延して、次のデータフレームの最初のビツト
LSBのタイミングで信号“1”が入力される。
また、加算器88のキヤリー出力C0は、レジス
タ223で1ビツト遅延されて、キヤリー入力Ci
に入力される。これにより、各データフレームの
最終ビツトMSBのタイミングで見ると、シフト
レジスタ86の値は1ずつカウントアツプさせる
ことになる。1データフレームは136μsであるか
ら、シフトレジスタ86の各ビツトはそれぞれ第
7表に示す時間に対応することになる。
【表】 シフトレジスタ86は下位の15ビツト86−4
乃至86−18が利用される。すなわち、これら
15ビツトの信号は信号MSBのタイミングでアン
ド回路230およびオア回路232を介して、タ
イマレジスタ89の各ビツト89−1乃至89−
15にそれぞれ取り込まれ、アンド回路231を
介して、1データフレームの間、自己保持され
る。 以上のようにして、タイマ85からは136μsご
とにカウントアツプするデータが得られる。この
タイマ85は、カウンタストツプ信号CSTPが
“1”に立ち上がると、インバータ227を介し
てアンド回路221がオフされて、LSBのタイ
ミングで“1”が加わらなくなるので、カウント
が停止される。また、カウントクリア信号CCLR
が“1”に立ち上がると、インバータ226を介
してアンド回路220がオフされて、加算器88
の出力が0となるので、この状態が1データフレ
ームの期間続くと、タイマ85はリセツトされ
る。 一致検出回路16は、排他的オア回路E×1〜
E×8を具え、時間差出力レジスタ75とタイマ
85の所定のビツトどうしを比較し、それらのビ
ツトがすべて一致したことをノア回路230また
は231で検知したら、一致信号EEQまたはEQ
を出力する。排他的オア回路E×1〜E×8に入
力されるタイマ85の時間データは固定である
が、タイミング出力レジスタ75からの時間差デ
ータは、モードによつて切換えられる。これらの
対応関係を第8表に示す。
【表】 モードによる時間差データの切換えは、ノア回
路NR1〜NR3で行なつている。すなわち7−
3,7モード(±2分以上離れている)では、時
間差出力レジスタ75の2分〜64分のいずれかの
ビツトに“1”が立つので、ノア回路NR3の出
力は“0”となり、これによつてアンド回路A1
〜A11をオフして、時間差出力レジスタ75の
4フレーム〜1分までのビツトの出力をすべてオ
フする。従つてこの時、2分〜64分のビツト出力
が排他的オア回路E×3〜E×8に入力される。 7−2,6モード(±4秒以上±2分未満離れ
ている)では、時間差出力レジスタ75の2分〜
64分のビツトはすべて“0”であるので、ノア回
路NR3の出力は“1”となる。また、時間差出
力レジスタ75の2秒〜1分のビツトのいずれか
に“1”が立つので、ノア回路NR2はオフとな
る。従つてこの時、アンド回路A1〜A6がオ
フ、アンド回路A7〜A11がオン可能な状態と
なつて、時間差出力レジスタ75の4秒〜1分の
ビツトの出力がオア回路OR1〜OR5を介して
排他的オア回路E×1〜E×5に入力される。 7−1,5モード(±16以上±4秒未満)で
は、時間差出力レジスタ75の4秒〜64分のビツ
トはすべて“0”であるので、ノア回路NR2,
NR3の出力は“1”となる。また、時間差出力
レジスタ75の16〜2秒のビツトのいずれかに
“1”が立つので、ノア回路NR1はオフとなる。
従つてこの時、アンド回路A1,A2,A7〜A
11がオフ、アンド回路A3〜A6が動作可能な
状態となつて、時間差レジスタ75の16〜2秒
のビツトが、オア回路OR1〜OR4を介して、
排他的オア回路E×1〜E×4に入力される。 一致検出回路16において、ノア回路230は
排他的オア回路E×4〜E×8の入力の一致を見
ているから、ノア回路230から出力される一致
検出信号EEQは、7−3,7モードにおいて、
時間差に対応づけられた時間だけ、タイマ85が
カウントされたことを意味する。また、ノア回路
231は排他的オア回路E×1〜E×5の入力の
一致を見ているから、ノア回路231から出力さ
れる一致検出信号EQは、7−2,6モードまた
は7−1,5モードにおいて、これらモードごと
に時間差に対応づけられた時間だけ、タイマ85
がカウントされたことを意味する。この一致検出
動作は、サーチモードにおいて、各時間差に対応
づけられたタイマ85の時間だけ、サーチ動作を
実行させて、目標位置に近づける制御を行なうた
めに利用される。すなわち、各時間差に対応づけ
られたタイマ85の時間は、その時間差をほぼ0
にすることができる(すなわち、目標位置にほぼ
近づく)と予想されるサーチモードの動作時間と
してサーチモードの移動速度から、予め計算で求
められた値である。もちろん、コンパクトデイス
クは線速度一定で記録されているので、時間当り
のトラツク本数は内周と外周で異なるので、時間
差とそれを0にするサーチ時間は1対1に対応づ
けられないが、大まかに近づけることができれ
ば、刻々収束する時間差情報を随時置き替えてこ
の制御を繰り返すことにより、最終的には目標位
置に到達させることができる。 時間差とタイマ85の時間との対応が第8表で
示したように、モードによつて異なるのは、時間
当りの移動量がモードによつて異なるからであ
る。すなわち7−3,7モードはフイードモータ
の連続的な駆動により制御するので、時間当りの
移動量が大きく、従つてタイマ85の時間に対応
づけられた時間差は大きい。これに対し、7−
2,6モードは17.4msのインターバルごとに、
10トラツクジヤンプのキツクを1回行なう制御で
あるので、7−3,7モードに比べて、時間当り
の移動量は小さく、従つてタイマ85の時間に対
応づけられた時間差は7−3,7モードより小さ
いものとなつている。また、7−1,5モードは
17.4msのインターバルごとに、1トラツクジヤ
ンプのキツクを1回行なう制御であるので、7−
2,6モードよりも更に時間当りの移動量は小さ
く、従つてタイマ85の時間に対応づけられた時
間差は、7−2,6モードよりも小さくなつてい
る。例えば、タイマ85の時間で139msについて
みると、7−3,7モードでは、4分の時間差を
ほぼ0に近づける移動時間に対応しているのに対
し、7−2,6モードでは、32秒の時間差をほぼ
0に近づける移動時間に対応し、7−1,5モー
ドでは2秒の時間差をほぼ0に近づける移動時間
に対応している。 一般に、サーチモードでは、Qサブコードの現
在時間が常に読み取れれば、現在時間と目標時間
の時間差データのみにもとづいて、これが0にな
るように制御すればよいが、実際のサーチモード
ではQサブコードの現在時間は必ずしも読み取れ
ないことが多い。このような場合、過去の時間差
データにもとづいて制御すると、Qサブコードが
長時間読み取れない場合は、目標位置を大きく行
き過ぎてしまうおそれがある。これに対し上述の
ように、時間差データに対応して、これを0にす
る移動時間を予め設定し、それにもとづいて移動
すれば、例えQサブコードが長い時間読み取れな
くても、その前の時間差データに対して設定され
た時間を移動すれば、目標位置付近で停止した状
態となり、大きく行き過ぎることはなく、次にQ
サブコードが得られた時、新たに時間差を算出し
て、同様に設定された移動時間に従つて移動して
いけば、最終的に目標位置に安定に到達させるこ
とができる。 第4図において、タイマデコーダ90はコマン
ドデコーダ84からコマンドデータと、一致検出
回路16から一致検出信号EEQ,EQを入力し、
これらに対応してタイマ85を利用して各種制御
信号(TBKE,TSOF,TRHD等)を作成する
ためのタイミング信号を作成する。このタイマデ
コーダ90の各アンド回路240〜260から
は、次の信号がそれぞれ出力される。 Γアンド回路240:5−0または6モードで、
タイマ85が104.49msの時に“1”となる信号。
104.49msのインターバルを取るための信号で、
タイマ85のリセツトおよび次のコマンド要求信
号NCTEの作成に利用される。 Γアンド回路241:5−1/2モードでタイマ8
5が47.9msの時、“1”となる信号。インターバ
ルを取るための信号で、タイマ85のリセツトお
よび次のコマンド要求信号NCTEの作成に利用
される。 Γアンド回路242:5モードまたは6モード
で、タイマ85が17.4msの時“1”となる信号。
トラツキングフレーキイネーブル信号TBKEお
よびトラツキングゲインハイ信号TRGHのリセ
ツトに用いられる。 Γアンド回路243:6モードでタイマ85が
680msの時“1”となる信号。トラツキングホー
ルド信号TRGHのセツトおよびキツクパルスKP
±のリセツトに用いられる。 Γアンド回路244:6モードでタイマ85が
408μsの時“1”となる信号。キツクパルスKP±
を反転してブレーキをかけるタイミングをとるの
に利用される。 Γアンド回路245:5モードでタイマ85が
272μsの時“1”となる信号。トラツキングブレ
ーキイネーブル信号TBKEのセツトおよびキツ
クパルスKP±のリセツトに用いられる。 Γ4ンド回路246:5モードでタイマ85が
136μsの時“1”となる信号。キツクパルスKP±
を反転してブレーキをかけるタイミングをとるの
に利用される。 Γアンド回路247:5モードまたは6モードで
タイマ85がOsの時“1”となる信号。トラツ
キングブレーキイネーブル信号TBKEのリセツ
ト、トラツキングゲインハイ信号TRGHおよび
キツクパルスKP±のセツトに用いられる。 Γアンド回路248:7−3,7モードで一致検
出信号EEQが出た時“1”となる信号。タイマ
85のリセツト、トラツキングブレーキイネーブ
ル信号TBKEおよびトラツキングゲインハイ信
号TRGHのリセツト、強制的なフイードを終了
して、フイードサーボを復帰させるのに用いられ
る。 Γアンド回路249:7−3,7モードでタイマ
85が34.8msの時“1”となる信号。34.8msご
とに新コマンド要求信号NCTEを作成するため
に利用される。 Γアンド回路250:7−3,7モードでタイマ
85が7.6msの時“1”となる信号。トラツキン
グサーボを周期的にオン、オフして飛び飛びの位
置でQサブコードを読み取るためのトラツキング
サーボオフ信号TSOFの時間幅を規定するのに用
いられる。 Γアンド回路251:7−3,7モードでタイマ
85がOsの時“1”となる信号。トラツキング
ブレーキイネーブル信号TBKE、トラツキング
サーボオフ信号TSOF、トラツキングゲインハイ
信号TRGHのセツトおよびフイードサーボオフ
(FEOFセツト)して、強制的なフイードを行な
うためのフイードモータドライブ信号FEM±の
セツトに用いられる。 Γアンド回路252:7−3,7モードで、一致
信号EQが出力された時“1”となる信号。タイ
マ85のリセツト、トラツキングブレーキイネー
ブル信号TBKEおよびトラツキングゲインハイ
信号TRGHのリセツト、新コマンド要求NCTE
の作成に利用される。 Γアンド回路253:7−3,7モードでタイマ
85が17.4msの時“1”となる信号。17.4msご
とに新コマンド要求信号NCTEを作成するため
に利用される。 Γアンド回路254:7−2,6モードでタイマ
85が680μsの時“1”となる信号。トラツキン
グブレーキイネーブル信号TBKEのセツトおよ
びキツクパルスKP±のリセツトに用いられる。 Γアンド回路255:7−2,6モードではタイ
マ85が408μsの時“1”となる信号。キツクパ
ルスKP±を反転してブレーキをかけるタイミン
グに用いられる。 Γアンド回路256:7−0,4,1,5モード
でタイマ85が272μsの時“1”となる信号。ト
ラツキングブレーキイネーブル信号TBKEのセ
ツト、キツクパルスKP±のリセツトに用いられ
る。 Γアンド回路257:7−0,4,1,5モード
でタイマ85が136μsの時“1”となる信号。ト
ラツキングブレーキイネーブル信号TBKEのリ
セツト、トラツキングゲインハイ信号TRGH、
キツクパルスKP±のセツトに用いられる。 Γアンド回路259:1モードでタイマ85が
Osの時“1”となる信号。強制的にフイードを
するためのフイードモータドライブ信号FEM±
の作成に用いられる。 Γアンド回路260:0〜3モードでタイマ85
がOsの時“1”となる信号。フイードモータド
ライブ信号FEM±でフイードする時フイードサ
ーボをオフするため、フイードサーボオフ信号
FEOFをセツトするのに用いられる。 タイマデコーダ90のアンド回路240〜26
0から出力される上記各信号は、それぞれの用途
に適合するようにオア回路261〜275の対応
するものに入力される。そしてオア回路261〜
275の出力信号はそれぞれ次の用途に用いられ
る。 Γオア回路261:タイマ85のリセツト信号
CCLR。この信号は前記信号CAQ(新コマンドが
マイクロコンピユータ6から受けつけられるごと
に、また7モードではQサブコードが読み取られ
て、新しい時間差データが算出されるごとに出力
される信号)と新コマンド要求信号NCTEとを
アンド回路76に入力して、このアンド回路76
から信号NCTが出力された時に出力される。ま
た、5モードまたは6モードのインターバルをと
るためのアンド回路240〜241の出力によつ
ても出力される。これは5モードおよび6モード
では、操作ボタンを押し続けている間は
104.49msまたは47.9msのインターバルでタイマ
85をリセツトして、動作が繰り返し行なれるよ
うにしなければならないのに対し、コマンドは押
し始めで1度しかマイクロコンピユータ6から出
力されず、各インターバルでリセツト用の信号
NCTは出ないので、アンド回路240,241
の出力によつて各インターバルでタイマ85を直
接リセツトしようとするものである。 Γオア回路262:タイマ85のストツプ信号
CSTR。一致信号EEQ,EQが出た時、動作を停
止するためにタイマ85のカウントを停止させる
ものである。 Γオア回路263:トラツキングブレーキイネー
ブル信号TBKEのセツト信号。 Γオア回路264:インバータ280を介してト
ラツキングブレーキイネーブル信号TBKEのリ
セツト信号。 Γオア回路265:トラツキングサーボオフ信号
TSOFのセツト信号。 Γオア回路266:インバータ281を介してト
ラツキングサーボオフ信号TSOFのリセツト信
号。 Γオア回路267:トラツキングゲインハイ信号
TRGHのセツト信号。 Γオア回路268:インバータ282を介してト
ラツキングゲインハイ信号のリセツト信号。 Γオア回路269:トラツキングホールド信号
TRHDおよびキツクパルスKP±のセツト信号。 Γオア回路270:キツクパルスKP±のセツト
信号およびインバータ283を介してキツクパル
スKP±のリセツト信号。 Γオア回路271:インバータ284を介してト
ラツキングホールド信号TRHD、キツクパルス
KP±のリセツト信号。 Γオア回路272:フイードサーボオフ信号
FEOFのセツト信号。光ビームのフオーカスが外
れたことを示すフオーカスアウト信号によつて出
力される。 Γオア回路273:フイードモータドライブ信号
FM±のセツト信号。 Γオア回路274:インバータ285を介してフ
イードサーボオフ信号FEOFのセツト信号および
フイードモータドライブ信号EFM±のリセツト
信号。 Γオア回路275:新コマンド要求信号NCTE。
各モードはそれぞれについて定められたインター
バルで動作を繰り返すので、各インターバルの終
了時に新コマンド(7モードにおいては新時間差
データ)が来ていないかをこの信号NCTEで見
て、来ていない場合にはそれを取り込み、それに
対応した制御に切換える。7モードでは一致検出
信号EEQ,EQによつてもこの信号NCTEが出さ
れる。なお0〜4モードではインターバルは設定
されないので、常時新コマンド要求信号NCTE
が出力して、新コマンドが出されしだい、コマン
ドレジスタに取り込めるようにしている。 トラツキングブレーキイネーブル信号TBKE
は、アンド回路291およびオア回路292を介
して、クロツクφA,φBのタイミングでレジスタ
293に取り込まれてセツトされ、アンド回路2
94およびアンド回路292を介して自己保持さ
れ、リセツト信号でリセツトされる。他の制御信
号TSOF,TRGH,TRHD,KP+,KP−,
FEOF,FEM+,FEM−も同様にして、レジス
タ303〜310からそれぞれ出力される。な
お、キツクパルスKP±は前記コマンドデコーダ
84からの正負信号+,−によつて選択され、コ
マンドが+の場合はKP+が始めに出てその後ブ
レーキのためKP−が出る。一の場合は逆の順序
となる。また、フイードモータドライブ信号
FEM±も正負信号+,−によつて選択され、コマ
ンドが+の場合はFEM+が選択され、一の場合
はFEM−が選択される。また、トラツキングサ
ーボオフ信号TSOFは、トラツキングブレーキイ
ネーブル信号TBKEとトラツキングサーボミユ
ート信号HFSMをアンド回路301で論理積を
とつた信号とともに、オア回路302に加えら
れ、TROF=TSOF+TBKE・HFSMからトラ
ツキングサーボオフ信号TROFが作成される。 以上のようにして、各制御信号すなわち、タイ
マリセツト信号CCLR、タイマストツプ信号
CSTP、トラツキングサーボオフ信号TROF、ト
ラツキングゲインハイ信号TRGH、トラツキン
グホールド信号TRHD、キツクパルスKP±、フ
イードサーボオフ信号FEOF、フイードモータド
ライブ信号FEM±、新コマンド要求信号NCTE
が作成される。 ここで、7モードにおける一連の動作について
説明する。 曲番を設定してプレイ操作ボタンを押すとマ
イクロコンピユータ6のDin出力(第3図)か
ら1バイト目に7モードを指令するコマンドが
出力され、シリアル−パラレル変換回路80を
介してコマンドバツフア81に取り込まれる。
(第4図)。また、マイクロコンピユータ6の
Din出力からは、2〜4バイト目に曲番に対応
した目標時間が分、秒、フレームのBCDコー
ドとしてそれぞれ出力され(第6図)、BCD/
バイナリ変換回路8を介して目標時間レジスタ
11に格納される。この時、現在時間を示すQ
サブコードの時間情報が現在時間レジスタ10
に格納されており、目標時間と現在時間の時間
差が算出される。 今までのモードが5または6モードの場合
は、設定されたインターバルごとに新コマンド
要求信号NCTEが出力されており、また0〜
4モードの場合は常時新コマンド要求信号
NCTEが出力されているので、この新コマン
ド要求信号NCTEと新コマンド受付信号CAQ
によつて、コマンドレジスタ82に7モードを
示すコマンドがロードされ、かつ、時間差出力
レジスタ75に時間差データがロードされて、
サーチ動作が開始される。 始めに時間差が+40分であつたとする。この
時第9図において、時間差出力レジスタ75に
は、第75−16ビツト(32分)と第75−14ビツト
(8分)にそれぞれ“1”が立ち、時間差が40
分であることが示される。時間差出力レジスタ
75の出力側に設けられたノア回路NR1〜
NR3によつて、時間差が2分以上であること
が判断され、7−3モードの制御が実行され
る。 すなわち、コマンドデコーダ84の7−3モ
ードに対応するアンド回路171がオンし、タ
イマデコーダ90のアンド回路248〜251
が生かされて、それに対応した制御が行なわれ
る。すなわち、フイードサーボオフ信号FEOF
がセツトされてフイードサーボがオフされると
ともに、コマンドデコーダ84のアンド回路1
81からの+を示す信号により、+方向へのフ
イードモータドライブ信号FEM+がセツトさ
れて、強制的なフイードが行なわれる。タイマ
85は新コマンドがコマンドレジスタ21にシ
フトされた時点で、信号NCTにより一旦クリ
アされているので、タイマ85の時間はフイー
ド動作の開始からの時間に対応している。この
フイード動作は、タイマデコーダ90のアンド
回路249から34.8msごとに出力される信号
によつて、新コマンド要求信号NCTEが出さ
れてインターバルがとられている。 7−3モードにおいては、トラツキングサー
ボオフ信号TSOFによりトラツキングサーボを
周期的にオン、オフしており、オン時にQサブ
コードを読み取れる可能性がある。Qサブコー
ドを読み取れた場合は、これにもとづいて時間
差データが新たに作成され、信号CAQも出力
されるので、各インターバル終了時に出される
新コマンド要求信号NCTEのタイミングでシ
フト信号NCTLによつて、その時間差データ
が時間差出力レジスタに格納される。シフト信
号NCTLはコマンドレジスタにも加わるが、
コマンドバツフアに7モードのコマンドが保持
されたままなので、コマンドレジスタ82の内
容は変わらない。 新しい時間差データがシフトされると、これ
と同時に信号NCTによりタイマ85がリセツ
トされて、その時間差データにもとづく制御が
実行される。 Qサブコードが読み取れるごとにこの動作が
繰り返されて、差がしだいに小さくなつてい
く。そして、時間差が2分未満になると、時間
差レジスタ75の2分〜64分のいずれの各ビツ
トにも“1”がなくなるので、一致検出回路1
6から一致検出信号EEQが出力される。この
一致検出信号EEQにより、タイマ85がクリ
アされた状態のままカウントストツプされる。
そしてノア回路NR1〜NR3の判断により動
作モードが7−2,6または7−1,5に切換
わることにより、一致検出回路16の入力が切
換わり、一致検出信号EEQが解除され、タイ
マ85のストツプ状態が解除されて、この新し
いモードによる制御が開始される。 このようにして、しだいに目標位置に近づき
時間差が16以下になると、時間差出力レジス
タ75から一致検出回路16に入力されるビツ
トはすべて“0”なので、符号が+の時(7−
0モード)はタイマ85のカウント0で一致信
号EQが出て動作が停止される。すなわち、テ
イスクの回転によつてすぐに目標位置に到達す
るので何も行なわない。また、符号が一の時
(7−4モード)は、時間差デコーダ83のア
ンド回路159から“1”が出されて、オア回
路OR1を介して、一致検出回路16の排他的
オア回路E×1に入力される。従つてこの時
は、排他的オア回路E×1に対応づけられたタ
イマ85の時間17.4msすなわち7−4モード
の1インターバルの時間動作して一致信号EQ
が出たところで動作は停止する。すなわち1回
だけキツクが行なわれる。 時間差デコーダ83からの時間差情報によ
り、目標位置に到達したことが検出されると、
マイクロコンピユータ6から新コマンドが出力
され、コマンドレジスタ82の内容が書き換え
られて、新しいモード(例えば4−0の再生モ
ード)の動作が開始される。 なお、サーチモードの途中でQサブコードが
読み取れなかつた場合は、タイマ85はリセツ
トされないのでカウント値は上昇していく。そ
して時間差出力レジスタ75の“1”のビツト
に対応する時間に達すると、一致検出回路16
から一致検出信号EEQが出されて動作が解除
されるとともに、タイマ停止信号CSTPにより
タイマ85のカウントが停止されるので、ヘツ
ドの移動は停止する。例えば時間差が40分の場
合には、タイマレジスタ89の第2段89−2の
1,11秒と、第4段89−4の278msの和すな
わち1388msの間フイード動作を行なつて停止
する。この動作時間は前述したように、その時
間差をほぼ0とする時間であるので、ヘツドは
目標位置近くで停止することができる。この時
デイスクは回転しているので、Qサブコードを
読み取ることができ読み取られた時点で新しい
時間差データが時間差出力レジスタ75に取り
込まれ、タイマ85がリセツトされて、その時
間差にもとづく制御が行なわれる。そして最終
的には前述した〜の動作によつて目標位置
に到達することができる。 以上説明したようにこの発明によれば、移動時
間により移動量を制御しているので、移動距離に
より移動量を制御する場合に比べて再生系のデイ
スク相対位置を検出するための位置検出器等が不
要になり、構成が簡略化される。また、移動して
いる途中で新たな時間差データが得られたら、こ
の新たな時間差データに基づいて指令内容を自動
的に更新していくので、指令された移動時間を達
成するまでは指令内容を一切更新せずに移動時間
を達成してはじめて一旦停止して新たに時間差デ
ータを求めなおして移動を繰り返す場合に比べて
移動に無駄がなく、移動距離を短くすることがで
きるとともに、指令内容を変更するごとに制御を
一旦停止する必要がないので、短時間で目標時間
位置に近づけていくことができる。また、移動の
途中で万一新たな時間差データが得られなくて
も、移動時間の達成により停止指令を与えるよう
にしているので、目標位置を大きく行き過ぎてし
まうようなことがなく、目標位置に確実に近づけ
ることができる。しかも、移動時間は時間差デー
タのみならず、移動速度も考慮して決めているの
で、どのような速度でも確実に目標位置に近づけ
ることができる。さらには、目標位置に近づくに
つれて移動速度は遅くなるので、移動している途
中でデイスクから時間情報を読み取つて新たな時
間差データが得られる可能性は高くなつていく。
【図面の簡単な説明】
第1図はコンパクトデイスクのデータフオーマ
ツトを示す図、第2図はこの出願の図面において
用いている論理回路の表記方法を説明する図、第
3図はこの発明の一実施例の概略を示すブロツク
図、第4図は第3図に一点鎖線Aで囲つた部分の
詳細例を示すブロツク図、第5図は第4図の
BCD/バイナリ変換回路8の具体例を示す回路
図、第6図はマイクロコンピユータ6のDin出力
から出力されるデータフオーマツトを示す図、第
7図はトラツキングサーボミユーテイング信号
HFSMの形成過程を示す線図、第8図はトラツ
キングサーボ制御およびフイードサーボ制御の制
御回路の一例を示す回路図、第9図は第4図の制
御ロジツク回路14の構成を示す回路図、第10
図は第9図の回路による制御内容を示す図であ
る。 8…BCD/バイナリ変換回路、10…現在時
間レジスタ(第1の記憶手段)、11…目標時間
レジスタ(第2の記憶手段)、12…時間差演算
回路(演算回路、移動時間指令手段)、14…制
御ロジツク回路(相対移動方向および相対移動速
度指令手段)、15…タイマ回路(タイマ)、16
…一致検出回路(一致検出手段)。100…4分
割フオトダイオード、104,105…トラツキ
ング用フオトダイオード、113…トラツキング
サーボ回路、116…トラツキングコイル、11
8…フイードサーボ回路、121…フイードモー
タ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 デイスクから再生されるサブコードに含まれ
    る時間情報を記憶する第1の記憶手段と、 デイスク上の目標時間を記憶する第2の記憶手
    段と、 前記サブコードの時間情報と目標時間の時間差
    を演算しこれを時間差データとして出力する演算
    回路と、 相対移動速度を変更可能に再生系のデイスク相
    対位置を変化させる相対位置変化手段と、 前記演算された時間差データに応じて前記相対
    位置変化手段の相対移動方向を前記デイスク上の
    目標時間の位置に近づける方向に指令するととも
    に、その相対移動速度を前記時間差データが大き
    い時は速くし、当該時間差データが小さい時は遅
    くするように指令する相対移動方向および相対移
    動速度指令手段と、 前記演算された時間差データに応じて前記指令
    された相対移動速度で前記再生系を前記デイスク
    上の目標時間の位置に近づけるに必要な移動時間
    を指令する移動時間指令手段と、 前記時間差データが新たに求められるごとに時
    間の計測を開始するタイマと、 このタイマの時間と前記指令された移動時間と
    を比較して、これらが一致した時に前記相対位置
    変化手段の駆動を停止させる指令を出す一致検出
    手段とを具え、 前記相対移動方向および相対移動速度指令手段
    および前記移動時間指令手段は、指令された移動
    時間を達成する前に新たな時間差データが得られ
    た時は、この新たな時間差データに基づいて前記
    相対移動方向、相対移動速度および移動時間の各
    指令を自動的に更新することを特徴とする光学式
    デイスク再生装置の制御回路。
JP19091083A 1983-10-14 1983-10-14 光学式デイスク再生装置の制御回路 Granted JPS6083272A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19091083A JPS6083272A (ja) 1983-10-14 1983-10-14 光学式デイスク再生装置の制御回路
US06/660,432 US4694441A (en) 1983-10-14 1984-10-11 Position control device for an optical reproduction system in an optical type disc reproduction device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19091083A JPS6083272A (ja) 1983-10-14 1983-10-14 光学式デイスク再生装置の制御回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6083272A JPS6083272A (ja) 1985-05-11
JPH0343713B2 true JPH0343713B2 (ja) 1991-07-03

Family

ID=16265746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19091083A Granted JPS6083272A (ja) 1983-10-14 1983-10-14 光学式デイスク再生装置の制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6083272A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63113939A (ja) * 1986-10-31 1988-05-18 Pioneer Electronic Corp アドレス探索方法
JPH02158969A (ja) * 1988-12-13 1990-06-19 Pioneer Electron Corp ディスクプレーヤのピックアップ制御方式

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5737744A (en) * 1980-08-20 1982-03-02 Teac Co Retrieving method of disk device
JPS57198586A (en) * 1981-05-28 1982-12-06 Sony Corp Digital disc reproducing device
JPS5845677A (ja) * 1981-09-09 1983-03-16 Sanyo Electric Co Ltd 情報記録媒体の再生装置
JPS58171730A (ja) * 1982-03-31 1983-10-08 Sony Corp デイスク再生装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5737744A (en) * 1980-08-20 1982-03-02 Teac Co Retrieving method of disk device
JPS57198586A (en) * 1981-05-28 1982-12-06 Sony Corp Digital disc reproducing device
JPS5845677A (ja) * 1981-09-09 1983-03-16 Sanyo Electric Co Ltd 情報記録媒体の再生装置
JPS58171730A (ja) * 1982-03-31 1983-10-08 Sony Corp デイスク再生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6083272A (ja) 1985-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3459215B2 (ja) 光ディスク装置
US4694441A (en) Position control device for an optical reproduction system in an optical type disc reproduction device
JP2624698B2 (ja) ディスク再生装置
JPH02208885A (ja) 光ディスク記録システム
CS276585B6 (en) Apparatus for reading digital data from optically sensed disk
JP2598952B2 (ja) トラックサーチ回路及びトラックサーチ方法
JPH0343713B2 (ja)
JP2621502B2 (ja) 光ディスク記録方法
JPH0359515B2 (ja)
JP2000187933A (ja) 再生方法および再生装置
JPH11120687A (ja) 光ディスク装置
KR100245034B1 (ko) 디브이디 시스템에서의 스레드 서보 제어장치
JPS61162878A (ja) デイスクプレ−ヤ
JPS59107460A (ja) デイスクレコ−ド再生装置
JP2611999B2 (ja) ディスクプレーヤ
JPS58220271A (ja) デジタルデイスクプレ−ヤのモ−タ制御装置
JPS5853070A (ja) デイスク・プレ−ヤのプログラム選択装置
JP2516053Y2 (ja) 光ディスク再生装置
JPS6387642A (ja) マルチデイスクプレ−ヤにおけるランダムプレイ方式
JP2556720Y2 (ja) ディスク再生装置
JPS6348101B2 (ja)
JP2551676Y2 (ja) ディスク装置
JPH0731870B2 (ja) デイスクレコード再生装置
JPH0633580Y2 (ja) 情報再生装置
JPS6348099B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees