JPH0342387B2 - - Google Patents

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JPH0342387B2
JPH0342387B2 JP7291384A JP7291384A JPH0342387B2 JP H0342387 B2 JPH0342387 B2 JP H0342387B2 JP 7291384 A JP7291384 A JP 7291384A JP 7291384 A JP7291384 A JP 7291384A JP H0342387 B2 JPH0342387 B2 JP H0342387B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、温泉の浴場、温水プールの屋根など
の内部に結露が生じ易い屋根に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、母屋などの支持部材上に、野地板のよう
な内層材を敷設すると共に、支持部材と直交する
垂木などの取付部材を設け、取付部材上に屋根板
を葺いた屋根が一般に用いられている。
しかし、このような屋根を、温泉の浴場、温水
プールなどに使用すると、室内の湿気が多い上に
室内と外気との温度差が大きいため、湿気が室内
から内層材の接合部などを通して屋根の内部に浸
入し結露することにより、屋根板や垂木などの塗
装が剥れてこれらが発錆したり、内層材が木製で
あるとむれて腐蝕したりするという問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前述した問題を解決しようとするも
のであつて、湿気が内部に浸入することを防止す
ると共に、断熱性を向上させ、浴場や温水プール
などに使用しても、結露が生じにくく、また室内
の熱の損失が少ない屋根を提供することを目的と
している。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するために、第1発明の屋根
は、母屋などの支持部材1上に、非通気性板2
と、非通気性板2上に重ね合せた内層材3とを敷
設し、 隣接する非通気性板2の立上り部2aを、垂木
15の開口部15bで覆うと共に、 立上り部2aと垂木15の開口部15bによつ
て形成された空間にコーキング材4を充填し、固
定具で垂木15と非通気性板2を支持部材1上に
固定し、 しかも、垂木15上に屋根板14を葺いたこと
を特徴としている。
また、第2発明の屋根は、第1発明を特定発明
とし、しかも、前記垂木15上に、押え板7とこ
の押え板7によつて止着される上垂木10とを配
設すると共に、押え板7を垂木15上に固定具で
固定し、 さらに、上垂木10上に上内層材12を配設し
て内層材3と上内層材12との間に空気層13を
形成し、上垂木10上に屋根板14を葺いたこと
を特徴としている。
〔作用〕
第1発明によると、支持部材上に非通気性板が
敷設され、その上に内層材が敷設され、非通気性
板の当接個所が垂木で覆われると共に、コーキン
グ材を介して気密に形成されるため、浴場、温水
プールなどの湿気が非常に多い場所であつても、
各接合部や内層材を通つて湿気が内部に達するこ
とを防止することが出来る。したがつて、温泉の
浴場、温水プールの屋根など内部に結露し易い屋
根に適用しても、結露に起因する屋根板などの発
錆、腐蝕が生じにくく、また断熱性にすぐれてい
るので熱の損失が少ないという作用がある。
また、第2発明によると、前記第1発明の作用
に加え、垂木に上に、上垂木を配設し、垂木の上
下方向に空気層を形成することができるため、こ
の空気層が断熱層となり、空気層に湿気が若干漏
出しても結露しにくい。しかも、遮音機能を向上
させる作用がある。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例につき図面を参照して説
明する。
第1図は第1発明の実施例を示す。第1図中、
1はC形鋼からなる支持部材すなわち母屋であ
り、支持部材1上には非通気性板2が敷設されて
いる。非通気性板2は、金属板または合成樹脂板
の成形品からなり、側縁に立上り部2aが直角に
突設されている。非通気性板2上には硬質木毛板
などの断熱性をもつ材質の内層材3が重ね合せら
れ、内層材3の上面にはフエルト3aが積層され
ている。
隣接する非通気性板2の接合部では、これらの
非通気性板2の立上り部2aが互いに当接され
る。
15は金属製の垂木であつて、この垂木15
は、断面ハツト形で左右にフランジ部15aを有
する倒立溝型の長尺材からなる。この垂木15は
非通気性板2の立上り部2aを覆い、支持部材1
と直交して配設されると共に、隣接する内層材3
の対向端部上に跨がつて配置される。
4はコーキング材であつて、前記立上り部2a
と垂木15の開口部15bとによつて形成される
空間にこのコーキング材4が充填される。
20はボルトとナツトとからなる固定具であつ
て、この固定具20で前記垂木15の左右のフラ
ンジ部15aと支持部材1との間に、非通気性板
2を介在させた状態で締付けて、支持部材1上に
垂木15と非通気性板2を固定する。
10dは垂木15の上部に突設した爪であつ
て、この爪10dに図示しない吊子等の固定具を
用いて、亜鉛メツキ鋼板、塗装鋼板などからなる
長尺の屋根板14を横葺くようにしている。した
がつて、第1発明の実施例では、非通気性板2の
立上り部2aとその近辺は、垂木15の開口部1
5b内にコーキング材4を介して収容されるた
め、内層材3の下面や接合部から湿気が屋根板1
4内に浸入するのを確実に防ぐことができる。
しかも、非通気性板2が木毛板等の内層材3を
下から覆つているから、湿気が内層材3に達する
ことがない。
なお、図示していないが、非通気性板2の母屋
1と平行な端部は、立上り部2aの先端部を当接
させて当接部をコーキング材4で覆い、必要に応
じてコーキング材4の周囲を断面ほぼ溝型のカバ
ーで覆い、また、本実施例の棟軒端部および両側
端部は通常この種の屋根と同様に処理してある。
第2図は、第2発明の実施例を示す要部正面縦
断面図である。
第2発明は、垂木15が、隣接する非通気性板
2の直角に突設した立上り部2aの当接部を覆う
ように跨がり、垂木15のフランジ部15aが非
通気性板2の対向端部上に載置され、立上り部2
aと垂木15との空間15bにコーキング材4が
充填される。
7は押え板であつて、金属成形品からなり、ほ
ぼ台形の上面部7d、係止部7e、係止部7eか
ら内側に屈曲して垂下する係合部7b、係合部7
bから外側へ延出する側縁部7aおよび内側へ湾
曲形成された係合部7cが順次形成されている。
そして押え板7は、後述する上垂木10を垂木1
5上に止着すると共に、垂木15と押え板7の中
央を貫通するボルト8と2個のナツト9,16か
らなる固定具で、支持部材1上に前記非通気性板
2、垂木15、押え板7をしつかりと固定させ
る。
10は金属製の倒立溝形の上垂木であつて、上
面部10eと左右のフランジ部10cとの間に段
部10aが形成されている。10bは上垂木10
の係合部であつて、この係合部10bが前記押え
板7の係止部7eと係止すると共に、上垂木10
のフランジ部10cは、押え板7の側縁部7a上
において、前記係合部10bと押え板7の係合部
7cとの間に挿入させた楔板11によつて、止着
される。
12は硬質木毛板等からなる上内層部材であ
り、上垂木10の段部10aに載置される。14
は屋根板である。
内層材3と上内層材12の間には空気層13が
形成され、上内層材12上には前記と同様に亜鉛
メツキ鋼板、塗装鋼板などからなる長尺の屋根板
14が上垂木10にその上面部10dに設けた切
起し爪10dで固定され、順次に横葺きされる。
第3図は第2発明の第2実施例を示す要部正面
縦断面図である。この実施例は、非通気性板2の
立上り部2aが内層材3の厚さより外方に突出し
ていると共に、立上り部2aの先端部2bが、外
周側に湾曲する弧状断面に形成されている点、垂
木15の形状が、倒立溝形ではあるが、フランジ
部15aが短寸となつていると共に、垂木15の
配設位置が隣接する内層材3を跨いで配設されて
いる点、およびナツト9が1個となつている点が
それぞれ第2発明の第1実施例と異なる。
なお、第1実施例と共通する部分には同一符号
を附して説明を省略する。
この実施例によると、押え板7の上面部7d裏
面に垂木15の上面部が当接し、第1実施例に用
いたナツト16を不要とするので、作業性の向上
が図れる。
本発明において、垂木、押え板、上垂木、固定
具からなる取付部材は必ずしも前述した実施例の
構成に限られないが、一部に母屋のような支持部
材と直交して垂木を構成する長尺の部材を有する
ことが必要である。また上記の取付部材を母屋に
固定する機構も実施例の構成に限られることなく
適宜変更でき、さらに横葺き屋根に限られるもの
ではなく、縦葺き屋根などであつてもよい。
さらに、空気層は傾斜を有する屋根では、軒側
および棟側端部で大気と連通させ、対流による自
然換気で空気層内の空気を軒側から棟側に流通さ
せるようにしてもよい。
そして、本発明において、非通気性板に天井板
を兼用させてもよいが、支持板の下方に別の天井
板を張るようにしてもよい。
〔発明の効果〕
第1発明によると、支持部材上に非通気性板が
敷設され、その上に内層材が敷設され、非通気性
板の当接個所が垂木で覆われると共に、コーキン
グ材を介して気密に形成されるため、浴場、温水
プールなどの湿気が非常に多い場所であつても、
各接合部や内層材を通つて湿気が内部に達するこ
とを防止することができる。したがつて、温泉の
浴場、温水プールの屋根など内部に結露し易い屋
根に適用しても、結露に起因する屋根板などの発
錆、腐蝕が生じにくく、また断熱性にすぐれてい
るので熱の損失が少ないという効果がある。
また、第2発明によると、前記第1発明の作用
に加え、垂木の上に、上垂木を配設し、垂木の上
下方向に空気層を形成することができるため、こ
の空気層が断熱層となり、空気層に湿気が若干漏
出しても結露しにくい。しかも、遮音機能を向上
させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1発明の実施例を示す断面図、第2
図は第2発明の第1実施例を示す断面図、第3図
は第2発明の第2実施例を示す断面図である。 1……支持部材、2……非通気性板、2a……
立上り部、2b……先端部、3……内層材、4…
…コーキング材、7……押え板、7a……側縁
部、7b……係合部、7c……係合部、7d……
上面部、7e……係止部、8……ボルト、9,1
6……ナツト、10……上垂木、10a……段
部、10b……係合部、10c……フランジ部、
10d……爪、11……楔板、12……上内層
材、13……空気層、14……屋根板、15……
垂木、15a……フランジ部、15b……開口
部、20……固定具。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 母屋などの支持部材1上に、非通気性板2
    と、非通気性板2上に重ね合せた内層材3とを敷
    設し、 隣接する非通気性板2の立上り部2aを、垂木
    15の開口部15bで覆うと共に、 立上り部2aと垂木15の開口部15bによつ
    て形成された空間にコーキング材4を充填し、固
    定具で垂木15と非通気性板2を支持部材1上に
    固定し、 しかも、垂木15上に屋根板14を葺いた ことを特徴とする屋根。 2 内層材3は、硬質木毛板からなる特許請求の
    範囲第1項記載の屋根。 3 垂木15の左右のフランジ部10cを介し
    て、ボルト・ナツトの固定具で垂木15と非通気
    性板2とを支持部材1上に固定した特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の屋根。 4 母屋などの支持部材1上に、非通気性板2
    と、非通気性板2上に重ね合せた内層材3とを敷
    設し、 隣接する非通気性板2の立上り部2aを、垂木
    15の開口部15bで覆うと共に、 立上り部2aと垂木15の開口部15bによつ
    て形成された空間にコーキング材4を充填し、固
    定具で垂木15と非通気性板2を支持部材1上に
    固定した屋根であつて、 しかも、前記垂木15上に、押え板7とこの押
    え板7によつて止着される上垂木10とを配設す
    ると共に、押え板7を垂木15上に固定具で固定
    し、 さらに、上垂木10上に上内層材12を配設し
    て内層材3と上内層材12との間に空気層13を
    形成し、上垂木10上に屋根板14を葺いた ことを特徴とする屋根。 5 内層材3と上内層材12とが硬質木毛板から
    なる特許請求の範囲第4項記載の屋根。 6 上垂木10は、上端部10eとフランジ部1
    0cとの間に段部10aを有する特許請求の範囲
    第4項又は第5項記載の屋根。
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