JPS60219356A - 屋根 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、温泉の浴場、温水プールの屋根など内部に結
露し易い屋根に関するものである。

〔従来技術およびその解決すべき課題〕従来、母屋など
の支持部材上に、野地板のような内層材を敷設し、支持
部材と直交する垂木などの取付部材を設け、取付部材上
に屋根板を葺いた屋根が一般に用いられている。

しかし、このような屋根を、温泉の浴場、温水プールな
どに使用すると、室内の湿気が多い上に室内と外気との
温度差が大きいために、湿気が室内から内層材の接合部
などを通して屋根の内部に侵入し結露することにより、
屋根板や垂木などの塗装が剥れてこれらが発錆したり、
内層材が木製であるとむれて腐蝕したりするという問題
がある。

〔発明の開示〕

本発明は、前述した問題を解決しようとするものであっ
て、湿気が内部に侵入することを防止すると共に、内部
に空気層を形成して断熱性を向上させることにより、浴
場や温水プールなどに使用しても、結露が生しにくく、
また室内の熱の損失が少ない屋根を提供することを目的
としている。

この目的を達成するために、本発明の屋根は、母屋など
の支持部材上に、非通気性板と、非通気性板上に重ね合
せた内層材とを敷設し、隣接する非通気性板の接合部に
配置した取付部材を支持部材と直交させて支持部材に固
定し、該支持部材上に屋根板を葺いたことを特徴として
いる。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例につき図面を参照して説明する。

第１図は本発明の第１実施例を示す。第１図（１）はＣ
形鋼からなる支持部材すなわち母屋であり、母屋（１）
上には非通気性板（２）が敷設されている。非通気性板
（２）は、金属板または合成樹脂板の成形品からなり、
周縁に立上り部（２ａ）が直角に突設され、立上り部（
２ａ）の先端部（２ｂ）が外周側に彎曲する弧状断面に
形成されている。非通気性板（２）上には内層材の一方
を形成し、かつ、硬質木毛板などの断熱性をもつ材質の
下向層材（３）が重ね合せられ、下向層材（３）の上面
にはフェルト（３ａ）が積層されている。隣接する非通
気性板（２）の接合部では、非通気性板（２）の立上り
部（２ａ）間に隙間を設けて、これらの先端部（２ｂ）
のみが互いに当接され、当接部上には取付部材（５）が
後述するように設けられている。すなわち、非通気性板
（２）の立上り部先端部（２ｂ）の当接部を覆う垂木す
なわち断面はぼ倒立溝型の長尺のカバー（８）が母屋（
１）と直交して下向層材（３）上に支持され、立上り部
（２ａ）の先端部（２ｂ）とカバー（６）の間にコーキ
ング材（４）が充填され、カバー（６）の両側端は下向
層材（３）上に支持されている。

カバー（８）を包囲する押え板（７）の両側縁部（７ａ
）が下向層材（３）上に支持され、両側縁部（７ａ）に
は係合部（７ｂ）、（７ｃ）が対向して形成されている
。また、ボルト（８）が母ｆｆｌ　（１）の土壁（ｌａ
）に下方から係止されて、土壁（ｌａ）、非通気性板（
２）の立上り部（２ａ）間、立上り部先端部（２ｂ）に
設けた図示しない切欠き、カバー（６）および押え板（
７）の上壁を貫通し、ボルト（８）の押え板（７）から
突出した部分にナツト（９）を締付けることで、押え板
（７）はカバー（６）、下向層材（３）と共に母ｊＪ　
（１）に固定されている。

押え板（７）上には取付部材（５）の上部材（１０）が
配設され、上部材（ｌＯ）は、段（１０ａ’）付きの倒
立溝型部の両側下端に係合部（１０ｂ）を介しフランジ
（１０ｃ）が設けられている。押え板（７）の保合部（
７ｂ）に上部材（ｌＯ）の係合部（１０ｂ）が係合され
、押え板（７）、上部材（１０）の保合部（？ｃ）　、
　（ｌＯｂ）に楔板（１１）の両側部が圧挿され、上部
材（ｌＯ）のフランジ（１０ｃ）が押え板（７）の側縁
部（７ａ）に締付けられて、ｈ部材（１０）が押え板（
７）に固定されている。なお、押え板（７）は短尺のも
のであり、上部材（１０）は長尺、短尺のどちらでもよ
い。上部材（１０）の段（１０ａ）上に、硬質の木毛板
、野地板などの断熱性をもつ車内層材（１２）の端部が
支持されて接着、ねじ止めなど〒固定され、車内層材（
１２）が上部材（１０）間に敷設されている。下向層材
（３）と車内層材（１２）の間には空気層（１３）が形
成され、−ヒ内層材（１２）上には亜鉛メッキ鋼板、塗
装鋼板などからなる長尺の屋根板（１４）が横葺きされ
、上部材（１０）にその上壁に設けた切起し爪（１０ｄ
）で固定されていると共に、屋根板（１４）は線杆方向
に隣接するものの対向端部が係合されている。なお、図
示していないが、非通気性板（２）の母屋（１）と平行
な端部は、立上り部の先端部を当接させて当接部をコー
キング材で覆い、必要に応じてコーキング材の周囲を断
面はぼ溝型の力／へ−で覆い、また、本実施例の線杆端
部および両側端部は通常のこの種の屋根と同様に処理し
である。

第２図は本発明の第２実施例を示す。本実施例は、取付
部材（５）の垂木を構成する下部材（１５）が断面倒立
ハツト型の長尺材で構成され、下部材（１５）の両側フ
ランジ（１５ａ）が非通気性板（２）の直角に突設した
立上り部（２ａ）の当接部を覆って非通気性板（２）上
に支持され、立上り部（２ａ）と下部材（１５）の間に
コーキング材（４）が充填され、また下部材（１５）の
両側に配置した下内層材（３）が非通気性板（２）上に
設置されて、ボルト（８）にナラ）　（１８）を締付け
て下部材（１５）が下内層材（３）を介して母屋（１）
に締付けられている。なお、第２実施例の前述した以外
の構成は第１実施例と同様であるから、同構成の部分は
第１図と同一の符号を第２図につけて説明を省略する。

第３図は本発明の第３実施例を示す。本実施例は、第２
実施例と同様な断面形状の下部材（１５）が母屋（１）
上に支持され、下部材（１５）の両側壁に非通気性板（
２）の立上り部（２ａ）が当接され、これらの先端部か
ら外周側に直角に突出した周縁部（２Ｃ）が下部材（１
５）上にそれぞれ重ね合わされ、非通気性板（２）上に
立上り部（２ａ）にほぼ側縁が当接するように下内層材
（３）が敷設されている。

第４図は本発明の第４実施例断面図であって、第２図示
のものから押え板（７）、上部材（１０）、ボルト（８
）及び上向層材（１２）を取り除いた構成とし、空気層
を設けない場合のものに適用した例である。この実施例
では下部材（１５）が垂木兼用となるから、このフラン
ジ部をボルト、ネジ等の固定具（２０）で母屋（１）に
固定し、下部材（１５）上に屋根を葺く構成となる。

又、第５図は本発明の第５実施例断面図であって、第３
図示のものから押え板（７）、上部材（ｌＯ）、ボルト
（８）°及び上向層材（１２）を取り除いた構成とし、
空気層を設けない場合のものに適用した例である。そし
て、この実施例でも垂木兼用の下部材（１５）のフラン
ジ部を固定具（２０）で母Ｍ（１）に固定し、下部材（
１５）上に屋根を葺く構成となる。

なお、第３実施例、第４実施例及び第５実施例の前述し
た以外の構成で第２実施例と共通する部分については、
第１図、第２図と同一の符号を第３図、第４図及び第５
図にそれぞれつけて説明を省略する。

本発明において、取付部材は必ずしも前述した実施例の
構成に限られないが、一部に母屋のような支持部材と直
交して垂木を構成する長尺の部材を有することが必要で
あり、また取付部材を母屋に固定する機構も実施例の構
成に限られることなく適宜変更でき、さらに横葺き屋根
に限られるものではなく、縦葺き屋根などであってもよ
く、さらに空気層は傾斜を有する屋根では、軒側および
棟側端部で大気と連通させ、対流による自然換気で空気
層内の空気を軒側から棟側に流通させるようにしてもよ
い。そして、本発明において、非通気性板に天井板を兼
用させてもよいが、支持板の下方に別の天井板を張るよ
うにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、支持部材上に、非通気
性板を敷設し、非通気性板上に内層材を重ね合せ、隣接
する非通気性板の接合部に支持部材と直交する取付部材
を配置して支持部材に固定したので、支持部材に非通気
性板を固定しており、これらを通して湿気が内層材上に
達することがなく、非通気性板の接合部に設けた取付部
材を利用することにより、前記接合部を通って湿気が内
層材に達することも簡単な構造で防止できる。尚、空気
層を形成したときは、上、下内層材に断熱性を持た′せ
ることができる上に空気層が断熱層となり、空気層に湿
気が若干漏出しても結露しにくい。したがって、本発明
は、温泉の浴場、温水プールの屋根など内部に結露し易
い屋根に適用しても、結露に起因する屋根板などの発錆
、腐蝕が生じにくく、また断熱性にすぐれているので熱
の損失が少ないという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す断面図、第２図は同
第２実施例を示す断面図、第３図は同第３実施例を示す
断面図、第４図及び５図は更に別の実施例を示す断面図
である。 （１）・・・母屋、（２）・・・非通気性板、（２ａ）
・・・立上り部、（３）・・・下内層材、（４）・・・
コーキング材、（５）・・・取付部材、（６）・・・カ
バー、（７）・・・押え板、（８）・・・ボルト（８）
　、　（ａ）、（１ｅ）・・・ナツト、（１０）・・・
上部材、（１２）・・・上向層材、（１３）・・・空気
層、（１４）・・・屋根板、（１５）・・・下部材。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）　母屋などの支持部材上に、非通気性板と、非通
   気性板上に重ね合せた内層材とを敷設し、隣接する非通
   気性板の接合部に配置した取付部材を支持部材と直交さ
   せて支持部材に固定し、該支持部材上に屋根板を葺いた
   ことを特徴とする屋根。
2. （２）　非通気性材は、側縁に立上り部を有し、隣接す
   る非通気性材の接合部で前記立上り部を少くとも一部当
   接させ、当接部の周囲をコーキング材で覆っである特許
   請求の範囲第１項に記載の屋根。
3. （３）　取付部材は、内層材上に支持させて支持部材に
   ボルト、ナツトで締付は固定しである特許請求の範囲第
   １項ま−たは第２項に記載の屋根。
4. （４）　取付部材は、非通気性板上に支持させた下部材
   上に上部材を支持し、上、下部材を支持部材にボルト、
   ナツトで締付は固定しである特許請求の範囲第１項また
   は第２項に記載の屋根。
5. （５）　取付部材は、支持部材と非通気性板の間に配置
   した下部材上に上部材を配置し、上、下部材を支持部材
   にボルト、ナツトで締付は固定しである特許請求の範囲
   第１項に記載の屋根。
6. （６）　内層材は、硬質木毛板からなる特許請求の範囲
   第１項、第２項、第３項、第４項または第５項に記載の
   、屋根。