JPH0341964B2 - - Google Patents
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- JPH0341964B2 JPH0341964B2 JP57051399A JP5139982A JPH0341964B2 JP H0341964 B2 JPH0341964 B2 JP H0341964B2 JP 57051399 A JP57051399 A JP 57051399A JP 5139982 A JP5139982 A JP 5139982A JP H0341964 B2 JPH0341964 B2 JP H0341964B2
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- Japan
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- mol
- magnetic recording
- ferrite
- magnetic powder
- component
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/62—Record carriers characterised by the selection of the material
- G11B5/68—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent
- G11B5/70—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer
- G11B5/706—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the composition of the magnetic material
- G11B5/70626—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the composition of the magnetic material containing non-metallic substances
- G11B5/70642—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the composition of the magnetic material containing non-metallic substances iron oxides
- G11B5/70678—Ferrites
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- Hard Magnetic Materials (AREA)
- Compounds Of Iron (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
[発明の属する技術分野]
本発明は、高密度磁気記録用としてすぐれた特
性を有し、かつ、磁気記録用媒体の耐摩耗性を、
効果的に向上させることのできる微粒子を含有す
る磁性粉の製造方法に関する。 [従来技術とその問題点] 従来、ビデオ記録、デジタル記録等に用いられ
ている磁気記録媒体は、γ−Fe2O3、CrO2等の針
状粒子を、支持体面上に、塗布、配向させたもの
が広く用いられてきた。この場合十分なS/N値
を得るためには、磁性粉の粒径を、最小記録単位
よりも十分小さくする必要がある。たとえば現在
のビデオ記録の場合には、最短記録波長約1μm
に対して、約0.3μmの長さを有する針状磁性粉が
用いられている。近年、記録密度の一層の向上が
望まれており、記録の最小単位もサブミクロンの
領域に入りつつあることも考えれば、現在の針状
磁性粉よりも、より細かい粒子が強く、望まれ
る。 ところで、磁気記録用磁性粉としては、一軸異
方性の磁化容易軸を有するものが好ましい。つま
り現状の記録媒体では、磁気記録層に一軸異方性
を付与し、その磁化容易軸方向に、信号を記録さ
せており、このために、一軸異方性の磁化容易軸
を有する磁性粉を、記録方向とその容易軸方向が
平行になるように、塗布、配向させた媒体が一般
に用いられるからである。一軸異方性の磁化容易
軸を有する粒子としては、従来一般に採用されて
いるγ−Fe2O3、CrO2等のほかに、最近Baフエ
ライト等に代表される六方晶系フエライトが垂直
磁化による高密度磁気記録用磁性粉としての特徴
を発揮するものとして有望視されている。しかし
この種のフエライトは、保磁力が大きすぎ、その
ままでは、ヘツドによる記録が十分に行なわれな
いために原子置換を施して、保磁力の制御を行う
必要がある。 [発明の概要] 本発明者らは、高密度磁気記録用磁性粉として
粒径が0.3μm以下で、かつ塗料に均一に分散させ
るために要求されるところの、焼結凝集のない、
機械的によく分離された置換型六方晶系フエライ
トを提供すべく、種々の実験研究を行つた結果、
ガラス形成物質に、上記フエライトの基本成分と
保持力低減化のための置換成分を含む原料を、あ
る比率で混合し、溶解させた後、その溶解物を急
速冷却することによつて得られる非晶質体に、熱
処理を施すことによつて、その中に保磁力制御さ
れた置換型六方晶系フエライトが生成すること、
及び酸洗浄等でガラスマトリツクスのみ除去して
得られた、それらの粉末は一個一個がよく分離さ
れた状態にあり、磁気記録用磁性粉として好まし
いことを見い出した。 さらに、本発明者は、上記フエライトの析出し
得る、種々の非晶質組成について検討を加えた結
果、第1図に示すB2O3−AO−Fe2O3三角成分図
(ただしA=Ba、Sr、Pbで一部Caと置換しうる)
において、a点(AO50モル%、B2O350モル%)、
b点(Fe2O3100モル%)を結んだ直線上及びそ
れよりAO成分が少ない領域ではα−Fe2O3のみ
が析出し、a点、b点及びc点(Fe2O385.7モル
%、AO=14.3モル%)で囲まれる領域(ただし
直線ab、ac、bc上の点は含まない)では平均粒
径が0.2〜0.6μmのα−Fe2O3及びマグネトプラン
バイト型フエライトが同時析出し、直線ac上及
びそれよりAO成分が多い領域ではマグネトプラ
ンバイト型フエライトのみが析出することを見出
した。そして、フエライトが単相で得られ非晶質
組成領域の中では、直線ac上及びそれより若干
AO成分が多い組成を用いることにより、本目的
に適するフエライト粉末が得られることも見い出
した。 ところで本発明者らは、上記の組成範囲の非晶
質を熱処理することによつて得られた、単相のマ
グネトプランバイト型フエライト及びα−Fe2O3
の微粒子を用いて、磁気記録テープを作成し、そ
の特性を調べたところ、従来のγ−Fe2O3を塗布
した媒体に比較して、高密度記録が可能であるこ
とが見い出したが、その反面、記録再生ヘツドと
の摺動によりテープが摩耗しやすいことが明らか
となつた。これに対し、通常行なわれているよう
に、硬度の比較的大きい(通常、モース硬度6以
上)微粒子を、磁性塗膜中に含有されることによ
り、テープの摩耗が少なくなることが認められた
が、通常用いられる研磨材粒子は粒度分布の広が
りが大きく、テープの耐摩耗性が改善される反
面、表面平滑性が得られ難く、S/N値の低下を
招くという欠点を有していた。本発明は、このよ
うな欠点を解消し、耐摩耗性にすぐれ、かつ高い
S/N値を有する高密度磁気記録用媒体を作成す
るに際し、それに適した磁性粉及び研磨材粒子の
混合粉末を提供するにある。 即ち本発明は、第1図に示した、三角成分図に
おいて、a点(AO50モル%、B2O350モル%)、
b点(Fe2O3100モル%)、およびc点
(Fe2O385.7%モル%、AO14.3モル%)で囲まれ
た範囲(ただし直線ab、ac、bc上の点は含まな
い)の組成を有する非晶質を熱処理することによ
り、目的とするフエライトと、α−Fe2O3微粒子
を同時析出させ、この混合粉末を用いることによ
り、フエライト単体を用いた媒体に比較して、耐
摩耗性にすぐれ、かつS/N値においても遜色の
ない、磁気記録媒体を提供するものである。この
様な磁気記録媒体用磁性粉の組成としては例えば
特開昭55−86103号公報に記載されているような
公知の置換六方晶系マグネトプランバイト型フエ
ライトを用いることができる。上記組成領域内に
ある非晶質を熱処理することにより、得られるマ
グネトプランバイト型フエライトは、平均粒型が
0.01〜0.2μmの範囲にあり、かつ飽和磁化もα−
Fe2O3の混入分を補正すれば、60emu/g以上の
高い値を有しており、Baフエライト単相領域か
ら析出する磁性粉と比較して、遜色がない。一方
同時析出するα−Fe2O3の微粒子は、平均粒径が
0.2〜0.6μmの範囲によくそろつており、形状は
球状に近い事が好ましい。なお平均粒径が0.2μm
未満では耐久性が低下し、又0.6μmを越えると磁
性粉のS/Nが低下する。 なお、α−Fe2O3の粒径は、結晶化処理として
の熱処理における温度、時間、雰囲気、昇温速度
等の加熱プロフアイル等、又は出発原料等により
決まるが、本願発明においては、平均粒径0.2〜
0.6μmの微粒子が得られる条件であれば適宜調整
することが出来る。 [発明の効果] 本発明者らは、この混合粉末を塗料化したもの
を、フイルム上に塗布して、磁気テープを作成し
たところ、上記フエライト単体粉末を用いた磁気
テープと比較して、テープの耐摩耗性が改善され
ることを見い出した。又、比較例として上記フエ
ライト単体粉末に、市販のα−Fe2O3粒子(0.2〜
2μm)を添加し、分散塗料として磁気テープを
作成したところ、同様に、テープの耐摩耗性が改
善されていることが認められたが、本発明によつ
て得られた混合粉を用いた磁気テープの方が、
S/N値においてすぐれていることが分かつた。 以上の事実は、本発明法において磁性粉と同時
析出するα−Fe2O3微粒子が、研磨材として、テ
ープの耐摩耗性を改善させる効果があり、かつそ
の粒径が、磁性粉程度に細かく、かつ急峻な粒度
分布を有しているから、それが混在しても、テー
プの表面性がさほど低下しないところによるもの
と思われる。 又、本発明においては、非晶質体中に、α−
Fe2O3及びフエライトが一様に析出するから、こ
れら二種の微粒子の混合状態は良好であり、α−
Fe2O3を後添加する場合に比較して、均一で、良
好なS/N値を有する磁気記録媒体が、得られや
すい要因となつている。さらには、又、このよう
に、研磨材としてすぐれた性能を有するα−
Fe2O3粒子を磁性粉と同時に作成できるから工業
上の利点もある。 [発明の実施例] 次に本発明の実施例を記載する。 実施例 1 BaO、B2O3、Fe2O3、TiO2およびCoOとして、
BaCO3、Fe2O3、TiO2、CoCO3、H3BO4を用い
て、BaO=33.2モル%、B2O3=26.8モル%、
Fe2O3=30.59モル%、TiO2=4.71モル%、CoO=
4.71モル%となるように、原料を調合し、これを
先端にノズルを有する白金性ルツボに収容し、高
周波加熱ヒータにて、1350℃に加熱溶解させた
後、空気圧を加えて、この溶融物を、ノズルから
回転双ロール上に注いで、厚み約50μmの非晶質
フレークを作成した。この非晶質を電気炉中で、
800℃にて4時間熱処理を施した。熱処理後と非
晶質を、酢酸水溶液で、洗浄して、ガラスマトリ
ツクスを溶解し、平均粒径約0.1μmのマグネトプ
ランバイト型Baフエライト及び平均粒径約0.3μ
mのα−Fe2O3の混合粉末を得た。このときのα
−Fe2O3の磁性粉に対する含有量は約4wt%であ
つた。 次に、この混合粉末80重量部に、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂10重量部、ポリウレタン樹
脂10重量部、レシチン1重量部、ステアリン酸
0.2重量部、メチルエチルケトン120重量部、トル
エン120重量部を加えて、サンドミルを用いて分
散塗料化した。このように調整した磁性塗料に、
イソシアネート10重量部を加えて、ポリエチレン
テレフタレートフイルム面に塗布し、乾燥カレン
ダー処理を行つて磁気記録媒体を得た。 実施例 2 組成比がBaO…37.0モル%、B2O3…33.0モル
%、Fe2O3…22.94モル%、TiO2…3.53モル%、
CoO…3.53モル%となるように、原料を調合した
他は、実施例1と全く同様に製法に従がい、しか
も実施例1とほとんど同一の特性を有するBaフ
エライト及び、平均粒径0.3μmのα−Fe2O3の混
合粉末を得た。ただし、α−Fe2O3のBaフエラ
イトに対する含有量は約20wt%であつた。これ
を用いて、実施例1と同様に磁気記録媒体を得
た。 比較例 1 組成比がBaO…38.0モル%、B2O3…32.0モル
%、Fe2O3…22.94モル%、TiO2…3.53モル%、
CoO…3.53モル%となるように、原料を調合した
他は、実施例1と同様な方法で、平均粒径約0.1μ
mのBaフエライト単層粉末のみを得、これを用
いて実施例1と同様に、磁気記録媒体を得た。 比較例 2 比較例1で作成したBaフエライト単層粉末に、
市販のα−Fe2O3粉末(0.2〜2μm)を4wt%加
え、これを用いて実施例1と同様に、磁気記録媒
体を得た。 上記実施例及び比較例に係る、磁気記録媒体の
初期のS/N値及び、約4m/secで磁気ヘツド
と摺接させながら20回繰り返し、走行させたとき
の出力低下を示した。
性を有し、かつ、磁気記録用媒体の耐摩耗性を、
効果的に向上させることのできる微粒子を含有す
る磁性粉の製造方法に関する。 [従来技術とその問題点] 従来、ビデオ記録、デジタル記録等に用いられ
ている磁気記録媒体は、γ−Fe2O3、CrO2等の針
状粒子を、支持体面上に、塗布、配向させたもの
が広く用いられてきた。この場合十分なS/N値
を得るためには、磁性粉の粒径を、最小記録単位
よりも十分小さくする必要がある。たとえば現在
のビデオ記録の場合には、最短記録波長約1μm
に対して、約0.3μmの長さを有する針状磁性粉が
用いられている。近年、記録密度の一層の向上が
望まれており、記録の最小単位もサブミクロンの
領域に入りつつあることも考えれば、現在の針状
磁性粉よりも、より細かい粒子が強く、望まれ
る。 ところで、磁気記録用磁性粉としては、一軸異
方性の磁化容易軸を有するものが好ましい。つま
り現状の記録媒体では、磁気記録層に一軸異方性
を付与し、その磁化容易軸方向に、信号を記録さ
せており、このために、一軸異方性の磁化容易軸
を有する磁性粉を、記録方向とその容易軸方向が
平行になるように、塗布、配向させた媒体が一般
に用いられるからである。一軸異方性の磁化容易
軸を有する粒子としては、従来一般に採用されて
いるγ−Fe2O3、CrO2等のほかに、最近Baフエ
ライト等に代表される六方晶系フエライトが垂直
磁化による高密度磁気記録用磁性粉としての特徴
を発揮するものとして有望視されている。しかし
この種のフエライトは、保磁力が大きすぎ、その
ままでは、ヘツドによる記録が十分に行なわれな
いために原子置換を施して、保磁力の制御を行う
必要がある。 [発明の概要] 本発明者らは、高密度磁気記録用磁性粉として
粒径が0.3μm以下で、かつ塗料に均一に分散させ
るために要求されるところの、焼結凝集のない、
機械的によく分離された置換型六方晶系フエライ
トを提供すべく、種々の実験研究を行つた結果、
ガラス形成物質に、上記フエライトの基本成分と
保持力低減化のための置換成分を含む原料を、あ
る比率で混合し、溶解させた後、その溶解物を急
速冷却することによつて得られる非晶質体に、熱
処理を施すことによつて、その中に保磁力制御さ
れた置換型六方晶系フエライトが生成すること、
及び酸洗浄等でガラスマトリツクスのみ除去して
得られた、それらの粉末は一個一個がよく分離さ
れた状態にあり、磁気記録用磁性粉として好まし
いことを見い出した。 さらに、本発明者は、上記フエライトの析出し
得る、種々の非晶質組成について検討を加えた結
果、第1図に示すB2O3−AO−Fe2O3三角成分図
(ただしA=Ba、Sr、Pbで一部Caと置換しうる)
において、a点(AO50モル%、B2O350モル%)、
b点(Fe2O3100モル%)を結んだ直線上及びそ
れよりAO成分が少ない領域ではα−Fe2O3のみ
が析出し、a点、b点及びc点(Fe2O385.7モル
%、AO=14.3モル%)で囲まれる領域(ただし
直線ab、ac、bc上の点は含まない)では平均粒
径が0.2〜0.6μmのα−Fe2O3及びマグネトプラン
バイト型フエライトが同時析出し、直線ac上及
びそれよりAO成分が多い領域ではマグネトプラ
ンバイト型フエライトのみが析出することを見出
した。そして、フエライトが単相で得られ非晶質
組成領域の中では、直線ac上及びそれより若干
AO成分が多い組成を用いることにより、本目的
に適するフエライト粉末が得られることも見い出
した。 ところで本発明者らは、上記の組成範囲の非晶
質を熱処理することによつて得られた、単相のマ
グネトプランバイト型フエライト及びα−Fe2O3
の微粒子を用いて、磁気記録テープを作成し、そ
の特性を調べたところ、従来のγ−Fe2O3を塗布
した媒体に比較して、高密度記録が可能であるこ
とが見い出したが、その反面、記録再生ヘツドと
の摺動によりテープが摩耗しやすいことが明らか
となつた。これに対し、通常行なわれているよう
に、硬度の比較的大きい(通常、モース硬度6以
上)微粒子を、磁性塗膜中に含有されることによ
り、テープの摩耗が少なくなることが認められた
が、通常用いられる研磨材粒子は粒度分布の広が
りが大きく、テープの耐摩耗性が改善される反
面、表面平滑性が得られ難く、S/N値の低下を
招くという欠点を有していた。本発明は、このよ
うな欠点を解消し、耐摩耗性にすぐれ、かつ高い
S/N値を有する高密度磁気記録用媒体を作成す
るに際し、それに適した磁性粉及び研磨材粒子の
混合粉末を提供するにある。 即ち本発明は、第1図に示した、三角成分図に
おいて、a点(AO50モル%、B2O350モル%)、
b点(Fe2O3100モル%)、およびc点
(Fe2O385.7%モル%、AO14.3モル%)で囲まれ
た範囲(ただし直線ab、ac、bc上の点は含まな
い)の組成を有する非晶質を熱処理することによ
り、目的とするフエライトと、α−Fe2O3微粒子
を同時析出させ、この混合粉末を用いることによ
り、フエライト単体を用いた媒体に比較して、耐
摩耗性にすぐれ、かつS/N値においても遜色の
ない、磁気記録媒体を提供するものである。この
様な磁気記録媒体用磁性粉の組成としては例えば
特開昭55−86103号公報に記載されているような
公知の置換六方晶系マグネトプランバイト型フエ
ライトを用いることができる。上記組成領域内に
ある非晶質を熱処理することにより、得られるマ
グネトプランバイト型フエライトは、平均粒型が
0.01〜0.2μmの範囲にあり、かつ飽和磁化もα−
Fe2O3の混入分を補正すれば、60emu/g以上の
高い値を有しており、Baフエライト単相領域か
ら析出する磁性粉と比較して、遜色がない。一方
同時析出するα−Fe2O3の微粒子は、平均粒径が
0.2〜0.6μmの範囲によくそろつており、形状は
球状に近い事が好ましい。なお平均粒径が0.2μm
未満では耐久性が低下し、又0.6μmを越えると磁
性粉のS/Nが低下する。 なお、α−Fe2O3の粒径は、結晶化処理として
の熱処理における温度、時間、雰囲気、昇温速度
等の加熱プロフアイル等、又は出発原料等により
決まるが、本願発明においては、平均粒径0.2〜
0.6μmの微粒子が得られる条件であれば適宜調整
することが出来る。 [発明の効果] 本発明者らは、この混合粉末を塗料化したもの
を、フイルム上に塗布して、磁気テープを作成し
たところ、上記フエライト単体粉末を用いた磁気
テープと比較して、テープの耐摩耗性が改善され
ることを見い出した。又、比較例として上記フエ
ライト単体粉末に、市販のα−Fe2O3粒子(0.2〜
2μm)を添加し、分散塗料として磁気テープを
作成したところ、同様に、テープの耐摩耗性が改
善されていることが認められたが、本発明によつ
て得られた混合粉を用いた磁気テープの方が、
S/N値においてすぐれていることが分かつた。 以上の事実は、本発明法において磁性粉と同時
析出するα−Fe2O3微粒子が、研磨材として、テ
ープの耐摩耗性を改善させる効果があり、かつそ
の粒径が、磁性粉程度に細かく、かつ急峻な粒度
分布を有しているから、それが混在しても、テー
プの表面性がさほど低下しないところによるもの
と思われる。 又、本発明においては、非晶質体中に、α−
Fe2O3及びフエライトが一様に析出するから、こ
れら二種の微粒子の混合状態は良好であり、α−
Fe2O3を後添加する場合に比較して、均一で、良
好なS/N値を有する磁気記録媒体が、得られや
すい要因となつている。さらには、又、このよう
に、研磨材としてすぐれた性能を有するα−
Fe2O3粒子を磁性粉と同時に作成できるから工業
上の利点もある。 [発明の実施例] 次に本発明の実施例を記載する。 実施例 1 BaO、B2O3、Fe2O3、TiO2およびCoOとして、
BaCO3、Fe2O3、TiO2、CoCO3、H3BO4を用い
て、BaO=33.2モル%、B2O3=26.8モル%、
Fe2O3=30.59モル%、TiO2=4.71モル%、CoO=
4.71モル%となるように、原料を調合し、これを
先端にノズルを有する白金性ルツボに収容し、高
周波加熱ヒータにて、1350℃に加熱溶解させた
後、空気圧を加えて、この溶融物を、ノズルから
回転双ロール上に注いで、厚み約50μmの非晶質
フレークを作成した。この非晶質を電気炉中で、
800℃にて4時間熱処理を施した。熱処理後と非
晶質を、酢酸水溶液で、洗浄して、ガラスマトリ
ツクスを溶解し、平均粒径約0.1μmのマグネトプ
ランバイト型Baフエライト及び平均粒径約0.3μ
mのα−Fe2O3の混合粉末を得た。このときのα
−Fe2O3の磁性粉に対する含有量は約4wt%であ
つた。 次に、この混合粉末80重量部に、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂10重量部、ポリウレタン樹
脂10重量部、レシチン1重量部、ステアリン酸
0.2重量部、メチルエチルケトン120重量部、トル
エン120重量部を加えて、サンドミルを用いて分
散塗料化した。このように調整した磁性塗料に、
イソシアネート10重量部を加えて、ポリエチレン
テレフタレートフイルム面に塗布し、乾燥カレン
ダー処理を行つて磁気記録媒体を得た。 実施例 2 組成比がBaO…37.0モル%、B2O3…33.0モル
%、Fe2O3…22.94モル%、TiO2…3.53モル%、
CoO…3.53モル%となるように、原料を調合した
他は、実施例1と全く同様に製法に従がい、しか
も実施例1とほとんど同一の特性を有するBaフ
エライト及び、平均粒径0.3μmのα−Fe2O3の混
合粉末を得た。ただし、α−Fe2O3のBaフエラ
イトに対する含有量は約20wt%であつた。これ
を用いて、実施例1と同様に磁気記録媒体を得
た。 比較例 1 組成比がBaO…38.0モル%、B2O3…32.0モル
%、Fe2O3…22.94モル%、TiO2…3.53モル%、
CoO…3.53モル%となるように、原料を調合した
他は、実施例1と同様な方法で、平均粒径約0.1μ
mのBaフエライト単層粉末のみを得、これを用
いて実施例1と同様に、磁気記録媒体を得た。 比較例 2 比較例1で作成したBaフエライト単層粉末に、
市販のα−Fe2O3粉末(0.2〜2μm)を4wt%加
え、これを用いて実施例1と同様に、磁気記録媒
体を得た。 上記実施例及び比較例に係る、磁気記録媒体の
初期のS/N値及び、約4m/secで磁気ヘツド
と摺接させながら20回繰り返し、走行させたとき
の出力低下を示した。
【表】
以上の事実より明らかな如く、α−Fe2O3の含
有しない媒体比較例1に比較して、α−Fe2O3を
含有する実施例1及び比較例2の媒体の方が、ヘ
ツドと摺接させた後の出力低下がみられず、すぐ
れた耐摩耗性を有していることがわかる。 又、実施例1及び比較例2を比較して、わかる
ようにα−Fe2O3添加量(約4wt%)が同じでも、
市販のα−Fe2O3粉末を後添加したものに比較し
て、本発明法に得られる混合粉末を用いた方が高
いS/N値が得られていることがわかる。 以上の事実より、本発明により得られる、マグ
ネトプランパイト型フエライト及びα−はFe2O3
の混合微粒子を用いて作成した磁気記録媒体は、
マグネトプランパイト型フエライトの単相粒子を
用いた場合に比較し、S/N値をさほど低下させ
ることなく、耐摩耗性が改善されており、かつ、
一般市販のα−Fe2O3微粒子を、塗料化時に、後
添加した媒体と比較しても、高いS/N値を示し
ており、本発明の有効性が理解される。 ところで本発明のAO成分としてはBaO以外に
も、たとえばSr、Pbや、それらの一部をCaで置
換したものを用いてもよく、又保磁力制御のため
置換成分としては、Ti−Co以外のものを用いて
も良い。
有しない媒体比較例1に比較して、α−Fe2O3を
含有する実施例1及び比較例2の媒体の方が、ヘ
ツドと摺接させた後の出力低下がみられず、すぐ
れた耐摩耗性を有していることがわかる。 又、実施例1及び比較例2を比較して、わかる
ようにα−Fe2O3添加量(約4wt%)が同じでも、
市販のα−Fe2O3粉末を後添加したものに比較し
て、本発明法に得られる混合粉末を用いた方が高
いS/N値が得られていることがわかる。 以上の事実より、本発明により得られる、マグ
ネトプランパイト型フエライト及びα−はFe2O3
の混合微粒子を用いて作成した磁気記録媒体は、
マグネトプランパイト型フエライトの単相粒子を
用いた場合に比較し、S/N値をさほど低下させ
ることなく、耐摩耗性が改善されており、かつ、
一般市販のα−Fe2O3微粒子を、塗料化時に、後
添加した媒体と比較しても、高いS/N値を示し
ており、本発明の有効性が理解される。 ところで本発明のAO成分としてはBaO以外に
も、たとえばSr、Pbや、それらの一部をCaで置
換したものを用いてもよく、又保磁力制御のため
置換成分としては、Ti−Co以外のものを用いて
も良い。
第1図は、B2O3−AO−Fe2O3系ガラスの三角
成分図を示す状態図である。
成分図を示す状態図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ガラス形成物質であるB2O3と、一般式AO・
nFe2O3(ただしAはBa、Sr、Pbの中から選ばれ
た少なくとも一種で一部Caと置換し得る)で示
されるマグネトプランバイト型フエライトの基本
成分及び保磁力制御のための置換成分を含む原料
混合物を溶融し、急速冷却を施して非晶質化した
後、この非晶質体に、熱処理を施して、保磁力の
制御された置換型マグネトプランバイト型フエラ
イト微粒子及び平均粒径が0.2〜0.6μmのα−
Fe2O3微粒子を析出させ、しかる後、ガラスマト
リツクスより、それらの微粒子を分離する磁気記
録用磁性粉の製造方法であつて、非晶質組成が
B2O3、AO、Fe2O3(Fe2O3としては置換成分を含
みかつ、AはBa、Sr、Pbの中から選ばれた少な
くとも一種で、その一部はCaと置換し得る)を
頂点とする三角成分図において、下記の3点(a)
B2O3=50、AO=50モル%、(b)Fe2O3=100%、
(c)AO=14.3、Fe2O3=85.7モル%で囲まれる組成
領域内(但し、点(a)、(b)、(c)及びそれらを結んだ
直線上の組成は含まない)にあることを特徴とす
る磁気記録用磁性粉の製造方法。 2 特許請求の範囲第1項記載の磁性粉におい
て、AO成分がBaOであることを特徴とする磁気
記録用磁性粉の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57051399A JPS58169902A (ja) | 1982-03-31 | 1982-03-31 | 磁気記録用磁性粉の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57051399A JPS58169902A (ja) | 1982-03-31 | 1982-03-31 | 磁気記録用磁性粉の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58169902A JPS58169902A (ja) | 1983-10-06 |
| JPH0341964B2 true JPH0341964B2 (ja) | 1991-06-25 |
Family
ID=12885860
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57051399A Granted JPS58169902A (ja) | 1982-03-31 | 1982-03-31 | 磁気記録用磁性粉の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58169902A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4644535B2 (ja) | 2004-06-21 | 2011-03-02 | 富士フイルム株式会社 | 六方晶フェライト磁性粉末の製造方法および磁気記録媒体の製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56125219A (en) * | 1980-03-07 | 1981-10-01 | Toshiba Corp | Manufacture of fine-particle and hexagonol ferrite |
| JPS56155022A (en) * | 1980-04-24 | 1981-12-01 | Toshiba Corp | Preparation of magnetic powder |
| JPS6015577B2 (ja) * | 1980-05-27 | 1985-04-20 | 株式会社東芝 | 磁気記録用磁性粉の製造方法 |
-
1982
- 1982-03-31 JP JP57051399A patent/JPS58169902A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58169902A (ja) | 1983-10-06 |
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