JPH0340994Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は洗い場床部にタイルを貼装してある浴
室ユニツトに関するものである。

〔従来の技術〕

FRP製の防水パンを備えた浴室ユニツトにお
いて、高級感を高めるために床部にタイルを貼装
したものがある。第４図及び第５図はこのような
浴室ユニツトの従来例を示す平面図及び切断端面
図である。

符号１０は防水パンであり、ガラス繊維強化合
成樹脂（FRP）製とされている。防水パン１０
の周縁は立上り部１２となつており、側パネルが
立設される縁部１２ａが設けられている。また、
防水パン１０の一方の側には浴槽１４が設置さ
れ、他方が洗い場１６となつており、この洗い場
の床部にはタイル１８が貼装されている。符号２
０及び２２はそれぞれ給水及び給湯をなす金具で
ある。また、浴槽１４と洗い場１６との間の部分
には、排水用の水切部２４が凹設され、該水切部
２４の一端側には目皿２６が設けられている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記従来の浴室ユニツトにおいては、洗い場の
床部をタイル貼りすることにより、ある程度高級
感が高められているが、床部の周囲例えば立上り
部１２及び水切部２４の部分ではFRP製の防水
パン１０が露出してしまい、それだけ高級感が低
いものとなつていた。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題を解決するために、本考案の浴室ユニ
ツトは、洗い場床部がタイル張りされたFRP製
防水パンを有する浴室ユニツトであつて、該防水
パンの周縁部には上方に立上る側周立上り部が設
けられており、かつ、該防水パンには洗い場床部
の水を排水する凹溝状の水切部が設けられている
ものにおいて、防水パンの立上り部及び水切部の
少なくとも一方にタイル又は石材を貼り付け、
FRP部分を該タイル又は石材で覆うようにした
ものである。

〔作用〕

本考案の浴室ユニツトにおいては、FRP部分
がタイル又は石材で覆われるようになり、極めて
高級感の高いものとなる。

〔実施例〕 以下図面を参照して実施例について説明する。

第１図は本考案の実施例に係る浴室ユニツトの
平面図、第２図は同切断端面図、第３図は水切部
の目皿設置部の構成を示す拡大断面図である。

本実施例において、防水パン１０の洗い場部分
には、前記従来例と同様にタイル１８が貼装され
ており、かつ立上り部１２及び水切部２４にはタ
イル２８及び石材３０，３２が設けられている。
なお本実施例では浴槽のエプロン部分をも石材３
４で構成してある。

本実施例では、防水パン１０の床部と立上り部
１２との交叉部に溝３５を設け、該立上り部１２
を覆装するタイル２８は、その下辺縁を該溝３５
内に差し込み、かつ床部を覆装するタイル１８の
縁部と該タイル２８の表側との間にセメント系等
の目地材３６を充填して貼装されている。なおタ
イル１８，１８間の目地にも同様の目地材３６を
充填してある。

また、本実施例では、水切部２４の部分では、
タイル１８を貼り付けた床部分と通水路を構成す
る石材３２との間に長尺の石材３０を配してあ
る。この石材３０は、当該設置部分の防水パン１
０を他の部分よりも深くへこませ、このへこみ部
分に嵌め込むようにして設けられている。また、
前記エプロンを構成する石材３４も、該エプロン
設置部分の防水パン１０を他の部分よりも若干へ
こませ、このへこみに石材３４の下辺縁を嵌め込
ませて配材してある。なお、石材同士の間はシリ
コンでコーキングするのが好ましい。またタイル
や石材は適宜の接着剤例えばエポキシ系接着剤で
防水パンに貼着することができる。

上記実施例において、目皿部分は、第１図及び
第３図に示すように、石材３２の代りに目皿３８
を防水パン上に配材し、その下面側に排水トラツ
プ４０を接続して構成してある。この目皿３８と
しては、ステンレス等の金属製としてもよいが、
タイルや石材と同系統のセラミツク製とすれば、
更にユニツトの高級感を高めることができる。な
お、その他の構成は第４，５図と同様であり、同
一部材に同一符号を付してその説明を省略する。

上記実施例においては、立上り部１２及び水切
部２４を全てタイル２８及び石材３０，３２で覆
装し、更に浴槽エプロン部をも石材３４で構成し
てあるから、極めて高級感が高い。但し本考案
は、立上り部１２と水切部の一方のみをタイル又
は石材貼りとしてもよい。

また上記実施例では水切部を石材で構成してあ
るが、水切部もタイル貼りとしてもよいことは明
らかである。またエプロン部は、同様にタイル貼
りとしてもよく、FRPのままとしても良い。

本考案において石材を用いる場合、天然石及び
人造石のいずれをも用い得る。

〔考案の効果〕

以上の通り、本考案の浴室ユニツトは、従来
FRPが露出していた部分にタイル又は石材を貼
り付けるようにしたものであり、極めて高級感が
高いものとなつている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係る浴室ユニツトの
平面図、第２図は第１図−線に沿う切断端面
図、第３図は目皿設置部の拡大断面図、第４図は
従来例を説明する平面図、第５図は第４図の−
線に沿う切断端面図である。 １０……防水パン、１２……立上り部、１４…
…浴槽、１８，２８……タイル、２４……水切
部、３０，３２，３４……石材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗い場床部がタイル張りされたFRP製防水パ
   ンを有する浴室ユニツトであつて、該防水パンの
   周縁部には上方に立上る側周立上り部が設けられ
   ており、かつ、該防水パンには洗い場床部の水を
   排水する凹溝状の水切部が設けられている浴室ユ
   ニツトにおいて、該防水パンの側周立上り部及び
   水切部の少なくとも一方にタイル又は石材を貼り
   付けてFRP部分を覆装したことを特徴とする浴
   室ユニツト。