JPH0340926Y2 - - Google Patents

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JPH0340926Y2
JPH0340926Y2 JP2301285U JP2301285U JPH0340926Y2 JP H0340926 Y2 JPH0340926 Y2 JP H0340926Y2 JP 2301285 U JP2301285 U JP 2301285U JP 2301285 U JP2301285 U JP 2301285U JP H0340926 Y2 JPH0340926 Y2 JP H0340926Y2
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band
dowel
steel pipe
pipe pile
outer periphery
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、既設杭(たとえば鋼管杭)を補強す
る際に、既設杭とその周囲に打設されるコンクリ
ート間に使用される応力伝達材として好適なジベ
ルバンドに関するものである。
「従来の技術」 海洋土木産業の発展にともない、その土木基礎
材料である鋼管杭の腐蝕が問題となつてきてい
る。なかでもスプラツシユゾーン(干満域・飛沫
域)は、酸化され易く最も腐食を受けるので、防
蝕性および衝撃性の強化が要求されている。
従来、この種の鋼管杭などを保護するため、鋼
管杭の干満域および飛沫域をFRP製あるいは
CGC製保護カバーで被覆し、両者の空間にコン
クリート等を充填して固化させた構造が適用され
ている。
ところが、従来のこの種の構造であると、鋼管
杭の腐蝕部分の補強が主として鋼管杭と充填材と
の付着によりなされるために、該付着力が低下し
た際に、防蝕能力が低下する問題が生じる。特に
この付着力は、温度変化等による膨張・収縮など
の内部応力や、振動その他の外力による相対ずれ
(界面滑動)等に起因して低下するおそれがあり、
この点が長期に亘つての衝撃性および耐久性の向
上を図る上で解決すべき問題点となつている。
「考案が解決しようとする問題点」 このような問題点を解決するために、従来鋼管
杭の外周に多数のスタツドを突設して充填材と鋼
管杭との付着力の低下を防止する方法(たとえば
特開昭50−20381号)などが提案されているが、
このものでは多数のスタツド突設作業を必要とす
るので、多大な労力と時間を要するといつた問題
点があつた。またスタツドを水中で溶接するの
で、特別な溶接技術を必要とし、しかも溶接技術
者による個人差があるので信頼性が損なわれると
いつた問題点があつた。
本考案は、このような問題点を有効に解決する
とともに、鋼管杭等の既設杭とコンクリート等の
充填材との付着力の低下を防止する効果があり、
現場でのスタツド突設作業を省略してその作業能
率を向上させることができるとともに、コストを
低下し得る既設杭防蝕施工用ジベルバンドを提供
することを目的としている。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、港湾等に設置された既設杭の外周に
上下方向に沿つて複数巻き付けられるリング状の
バンド本体と、これら上下のバンド本体を連結す
る形態に一体に架設され外方に山形に湾曲するす
るジベル板と、前記バンド本体の内周に取り付け
られた既設杭の外周に当接する接合板とを備え、
前記バンド本体を周方向に少なくとも2分割され
てなる円弧状のバンド片とから構成し、かつこれ
らバンド片をボルト、ナツト等の締付金具により
一体に連結したものである。
「作用」 鋼管杭の外周に取り付けられたジベルバンド
は、そのバンド本体が締付金具の締め付けにより
強く締めつけられて、鋼管杭の外周に強固に密接
するので、ジベル板がリング状のバンド本体を介
して鋼管杭の外周に一体に固定された構成とな
り、鋼管杭とコンクリート等の充填材との付着力
の低下を確実に防止する。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第4図
を参照して説明すると、図において、符号1は桟
橋等を支持する鋼管杭であり、これは少なくとも
一部が水面下に位置するように構築されている。
また符号2は充填材(たとえばコンクリートな
ど)の流出防失用受け皿で、これは鋼管杭1の腐
蝕の進んでいない部分の外周にボルト締めにより
一体に取り付けられるようになつている。そして
符号3が本考案に係る既設杭防蝕施工用ジベルバ
ンドである。
このジベルバンド3は、前記鋼管杭1の外周に
上下方向(第1図上下方向)に沿つて巻き付けら
れる2条のリング状バンド本体4と、これら上下
に配された2条のバンド本体4を連結する複数
(図示例では6個)のジベル板5と、前記上下の
バンド本体4の内周に周方向に沿つて等間隔に取
り付けられた接合板6とから構成されている。
前記バンド本体4は、周方向に等間隔で2分割
されてなる半円形状をしたバンド片7を主体に構
成されており、またこれら各バンド片7は、鋼製
帯板により形成されるとともに、それら両端の突
き合わせ用フランジ部7aを互いに突き合わせた
状態で締付金具8により締め付け固定される基本
構成となつている。なお、この締付金具8は、前
記フランジ部7aを貫通するボルト9と、このボ
ルト9に螺合されるナツト10とから構成されて
いる。
また、前記ジベル板5は鋼板などによつて山形
に湾曲形成されたもので、前記上下のバンド片7
に溶接などにより一体に取り付けられている。
なお、前記接合板6について説明を補足してお
くと、これは鋼製の短板により形成されており、
ハンド本体4を鋼管杭1の外周に装着した際に鋼
管杭1の外周に密接してバンド本体4の締め付け
を確実なものにするとともに、バンド本体4の軸
線方向の位置ずれ(滑り)を防止するようになつ
ている。
また図中符号11は受け皿2上に設けられたパ
ツキンである。
なお、本実施例においては、港湾等に設置され
る既設杭として鋼管杭1を例にして説明したが、
この既設杭はたとえばコンクリート製の杭であつ
ても良い。また、ジベルバンド3を構成するバン
ド本体4およびジベル板5などの形状、個数など
も実施例のものに限るものではない。
次に、以上のように構成された本実施例のジベ
ルバンド3の作用について説明する。
ジベルバンド3を第1図などに示す状態に実際
に製作するには、たとえば鋼製の帯板(フラツト
バー)の片面側に接合板6を取り付けておき、こ
の接合板6を有する帯板を2個平行に並べて該帯
板の他面側にジベル板5を適当な間隔で溶接する
とともにフランジ部7aを取り付け、その後、こ
れら帯板の両端をもつてベンダーなどで湾曲させ
ればよい。このジベルバンド3の製作作業は、す
べて工場等の陸上で実施することができ、その製
作に際し、特別の技術を要することがないので、
コストの低下を図ることができ、またジベル板5
の溶接作業が簡単で、溶接に対する信頼性を向上
することができる。
次いで、このように構成されたジベルバンド3
を用いて、鋼管杭1を防蝕施工する場合について
説明すると、第1図に示すように、充填材が注入
固化される部分の鋼管杭1の外周に、この鋼管杭
1を挾持する形態に、ジベル板5によつて連結さ
れた2個のバンド片7を配し、次いでバンド片7
のフランジ部7aを互いに突き合わせた状態でこ
れらをボルト9およびナツト10により連結す
る。この現場作業は、単に半円形状のバンド片7
を連結してボルト締めする単純作業であり、その
組み立て作業に際し、水中溶接などの特別の技術
や設備を必要とすることがないので、現場作業の
能率を向上することができる。またジベルバンド
3は、トルクレンチなどによりボルト締めする作
業によつて容易に組み立てることができるので、
作業員の個人差がなく、取り付けに際しその信頼
性を高めることができるものである。
前記ジベルバンド3を鋼管杭1の外周に取り付
けたならば、第4図に示すように、鋼管杭1の外
周に主鉄筋12およびフープ筋13を取り付け、
さらにスペーサ14を介して防蝕カバー15を結
束バンド16によりボルト締めして、最後に鋼管
杭1と防蝕カバー15との間にコンクリート等の
充填材を充填すれば良い。
しかして、充填材の固化後、前記鋼管杭1の外
周に取り付けられたジベルバンド3は、そのバン
ド片7の結束により強く締めつけられ、その内周
の接合板6と鋼管杭1との摩擦力により鋼管杭1
の外周に強く固定されるので、ジベル板5がリン
グ状のバンド本体4を介して鋼管杭1の外周に一
体に取り付けられた構成となり、鋼管杭1とコン
クリート等の充填材との付着力の低下を確実に防
止することができる。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案によれば次のよう
な優れた効果を奏する。
(A) 手間と工費のかかる現場でのスタツド突設作
業を省略することによつて、現場での施工性を
向上することができ、作業能率を上げて工期を
短縮することができるとともに、コストの低下
を図ることができる。
(B) バンド本体と既設杭との摩擦力およびジベル
板と充填材との付着力により杭外周に充填され
る充填材との合成をはかることができるので、
既設杭と充填材との付着力の低下を確実に防止
でき、鋼管杭の耐久性を向上させることができ
る。
(C) ジベルバンドを既設杭の外周に位置づれする
ことなくボルト止めによつて確実に固定するこ
とができるので、従来の水中スタツド突設作業
に比べて現場での施工が容易で、またその取り
付けに際し個人差がなく、信頼性が高いといつ
た優れた効果がある。またバンドの締付け力お
よび杭との間の摩擦力は締付金具の締め付けに
より決定されるので、トルク管理が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示す
もので、第1図は鋼管杭の外周にジベルバントを
取り付けた状態を示す斜視図、第2図は第1図
−線に沿う矢斜視断面図、第3図はその正面
図、第4図は作用を説明するために示した斜視図
である。 1……鋼管杭(既設杭)、3……ジベルバンド、
4……バンド本体、5……ジベル板、6……接合
板、7……バンド片、8……締付金具、9……ボ
ルト、10……ナツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 港湾等に設置された既設杭の外周に上下方向に
    沿つて複数巻き付けられるリング状のバンド本体
    と、これら上下のバンド本体を連結する形態に一
    体に架設され外方に山形に湾曲するジベル板と、
    前記バンド本体の内周に取り付けられ既設杭の外
    周に当接する接合板とを備え、前記バンド本体は
    周方向に少なくとも2分割されてなる円弧状のバ
    ンド片とからなり、かつこれらバンド片はボル
    ト、ナツト等の締付金具により一体に連結されて
    いることを特徴とする既設杭防蝕施工用ジベルバ
    ンド。
JP2301285U 1985-02-20 1985-02-20 Expired JPH0340926Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2301285U JPH0340926Y2 (ja) 1985-02-20 1985-02-20

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JP2301285U JPH0340926Y2 (ja) 1985-02-20 1985-02-20

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Publication Number Publication Date
JPS61141354U JPS61141354U (ja) 1986-09-01
JPH0340926Y2 true JPH0340926Y2 (ja) 1991-08-28

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JPS61141354U (ja) 1986-09-01

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