JPH0340062B2 - - Google Patents

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JPH0340062B2
JPH0340062B2 JP61280025A JP28002586A JPH0340062B2 JP H0340062 B2 JPH0340062 B2 JP H0340062B2 JP 61280025 A JP61280025 A JP 61280025A JP 28002586 A JP28002586 A JP 28002586A JP H0340062 B2 JPH0340062 B2 JP H0340062B2
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chloride resin
resin
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 本発明は粉体成形用樹脂組成物に関し、更に詳
しくは、合成ハイドロタルサイト系安定剤及び酸
化カルシウムを併用することにより、貯蔵安定
性、発泡ウレタン樹脂との接着性、その他の物性
が改善され、成形品中の気泡の少ない粉体成形用
塩化ビニル系樹脂組成物に関する。 「従来の技術」 従来、自動車の内装材、例えばクラツシユパツ
ド、アームレスト、ヘツドレスト、天井、ドア、
グローブボツクスリツド、リヤーパーセル等に軟
質の塩化ビニル樹脂が多用されている。特に軟質
塩化ビニル樹脂成形品は、安全性と柔軟性を増す
ために、内部を発泡軟質ウレタンにしたウレタン
樹脂との複合体にして用いられる。しかし、ウレ
タン樹脂との接着性が低い軟質塩化ビニル樹脂成
形品の場合、使用中に軟質塩化ビニル樹脂成形品
とウレタン樹脂との間に部分的な剥離が起り、製
品にシワが入つたり、軟質塩化ビニル樹脂成形品
が波打つたりする現象が生じ、実用的価値を損な
うという欠点があつた。この欠点を露呈せぬよ
う、自動車工業自体がそれぞれ自動車部品の剥離
強度を指示して、自動車部品メーカーに納入させ
ているのが現状である。すなわち、一般には0.3
Kg/25mm以上の剥離強度が要望されている。 ちなみに、硬質の塩化ビニル樹脂成形品とウレ
タン樹脂との複合体は、成形品に可塑剤が含有さ
れていないためにまたは可塑剤量が極めて少ない
ために、剥離強度は、通常0.3Kg/25mm以上の値
を示し、さらに成形品に加圧変形が少ないため、
接着性の点ではまず問題を生じない。 又、粉体成形用樹脂組成物は高温で成形される
ため熱安定性の良いこと、自動車内装材として使
用されるため有害な重金属を含まないこと、その
他耐候性、耐熱性等さまざまな特性が要求され
る。これらの要求される特性を満たすため、従
来、安定剤として合成ハイドロタルサイトが使用
されているが、合成ハイドロタルサイト自身、滑
性を持たないため、金属石けんと併用して安定剤
とすること、又、成形時の高温のため、分解ガス
が発生し、成形品に気泡が生じるため、他の安定
剤に比べ貯蔵安定性、発泡ウレタン樹脂との接着
性等の物性が劣るという問題、さらに接着性を上
げるためハイドロタルサイトとMgOと併用する
と貯蔵安定性が悪く、湿気の多い場所に長期間保
管すると十分な物性の成形品が得られないという
問題があつた。 「本発明が解決しようとする問題点」 本発明者らは、貯蔵安定性が良く、発泡ウレタ
ン樹脂との接着性が良く、又、その他の物性も優
れ、成形品中の気泡も少ない粉体成形用樹脂組成
物を得るために鋭意検討したところ、合成ハイド
ロタルサイト系安定剤及び酸化カルシウムを塩化
ビニル系樹脂に配合することにより本発明を完成
するに到つた。 「問題点を解決するための手段」 本発明の目的は貯蔵安定性、発泡ウレタン樹脂
との接着性、及びその他の物性が良好な粉体成形
用樹脂組成物を提供することにあり、その要旨は
塩化ビニル系樹脂100重量部あたり、0.5〜5重量
部の合成ハイドロタルサイト系安定剤及び0.05〜
10重量部の酸化カルシウムを含有させてなる粉体
成形用塩化ビニル系樹脂組成物にある。 以下、本発明を詳細に説明する。 塩化ビニル系樹脂としては塩化ビニルまたは塩
化ビニルとそれに共重合可能なコモノマーの懸濁
重合法、塊状重合法によつて製造されたものすべ
てが用いられる。 しかして、塩化ビニルに共重合可能なコモノマ
ーとしては、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、ラウリン酸ビニル等のビニルエステル類、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート等のアクリル酸エステル類、メチ
ルメタクリレート、エチルメタクリレート等のメ
タクリル酸エステル類、ジブチルマレエート、ジ
エチルマレエート等のマレイン酸エステル類、ジ
ブチルフマレート、ジエチルフマレート等のフマ
ール酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニ
ルブチルエーテル、ビニルオクチルエーテル等の
ビニルエーテル類、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル等のシアン化ビニル類、エチレン、プ
ロピレン、スチレン等のα−オレフイン類、塩化
ビニリデン、臭化ビニル等の塩化ビニル以外のハ
ロゲン化ビニリデンまたはハロゲン化ビニル類が
挙げられ、これらコモノマーは、塩化ビニル系樹
脂の構成成分中30重量%以下、好ましくは20重量
%以下の範囲で用いられる。勿論、コモノマー
は、上述のものに限定されるものではない。 可塑剤は、例えばフタル酸ジーn−ブチル、フ
タル酸ジーn−オクチル、フタル酸ジー2−エチ
ルヘキシル、フタル酸ジイソオクチル、フタル酸
オクチルデシル、フタル酸ジイソデシル、フタル
酸ブチルベンシル、イソフタル酸ジー2−エチル
ヘキシル、または炭素原子数11〜13程度の高級ア
ルコールのフタル酸エステル等のフタル酸系可塑
剤、トリメリツト酸n−オクチルーn−デシル、
トリメリツト酸トリー2−エチルヘキシル、トリ
メリツト酸トリイソデシル、トリメリツト酸トリ
ーn−オクチル等のトリメリツト酸系可塑剤、ア
ジピン酸ジー2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ
ーn−デシル、アジピン酸ジイソデシル、アゼラ
イン酸ジー2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブ
チル、セバシン酸ジー2−エチルヘキシル等の脂
肪酸エステル系可塑剤、リン酸トリブチル、リン
酸トリー2−エチルヘキシル、リン酸−2−エチ
ルヘキシルジフエニル、リン酸トリクレジル等の
リン酸エステル系可塑剤、エポキシ化大豆油、エ
ポキシ化アマニ油、エポキシ化トール油脂肪酸−
2−エチルヘキシル等のエポキシ系可塑剤があげ
られる。これらの1種又は2種以上を混合して使
用する。 可塑剤の使用量は、組成物の成形性、加工性、
作業性、成形品の用途などによつて適宜選択され
るが一般に塩化ビニル系樹脂100重量部に対して
20〜200重量部、好ましくは30〜150重量部の範囲
である。20重量部より少ないと粉体成形用樹脂組
成物の溶融性が悪く、200重量部より多いと好ま
しいドライブレンドとならず、自動車内装材用と
して不適当である。 本発明に用いられる合成ハイドロタルサイト系
安定剤は、次の一般式[I]で示されるマグネシ
ウムとアルミニウムから成る含水複塩化合物であ
る。 Mg1-xAIx(OH)2Ax/2・mH2O [I] (式中、xは0<X≦0.5の範囲の実数であり、
AはCO3、又はSO4を示し、mは実数を示す。)
合成方法としては、例えば特公昭46−2280号公
報、特公昭50−30039号公報及び特公昭51−29129
号公報等に開示された公知の方法を例示すること
ができる。 合成ハイドロタルサイト系安定剤の使用量は塩
化ビニル系樹脂100重量部あたり0.5〜5重量部の
範囲である。0.5重量部より少ないと安定剤とし
ての効果が乏しく、5重量部より多いと熱安定性
がほとんど向上しないうえ、成形品の物性も低下
する。 又、本発明に用いられる酸化カルシウムの使用
量は、塩化ビニル系樹脂100重量部あたり0.05〜
10重量部の範囲である。0.05重量部より少ないと
成形品中の気泡が少なくならず、外観を悪くす
る。又、10重量部以上だと離型不良等の問題を生
じる。 本発明に使用する滑剤としては、ステアリン酸
等の脂肪酸、金属石けん等が用いられ、その使用
量は離型性等から適宜調整すればよい。 本発明の粉体成形用樹脂組成物は必要に応じ
て、流動性改良剤を加えても良い。流動性改良剤
としては乳化重合又は微細懸濁重合によつて製造
された塩化ビニル系樹脂、ポリメチルメタクリレ
ート等が挙げられ、使用量は粉体成形方法、成形
性、加工性及び作業性等によつて適宜選択される
が、一般に塩化ビニル系樹脂100重量部に対して
1〜50重量部の範囲である。1重量部より少ない
と良好な粉体流動性が得られず、また50重量部以
上だと粉体成形用樹脂組成物の熱安定性を損な
う。また粒径は0.01〜10μの範囲であることが望
ましい。 その他、必要に応じて通常塩化ビニル系樹脂に
使用される添加剤、例えば滑剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、充てん剤、着色剤、離型剤等が併用
されることが多い。 本粉体成形用樹脂組成物は以下のように製造さ
れる。すなわち、懸濁重合又は塊状重合法で製造
された塩化ビニル系樹脂、可塑剤、合成ハイドロ
タルサイト系安定剤、酸化カルシウム、滑剤、顔
料等をリボンブレンダー、スーパーミキサー等の
混合機で均一に分散させる。流動性改良剤を添加
する場合はドライブレンドした後、クーリングミ
キサー等で50〜70℃に冷却してから流動性改良剤
を添加し、ドライブレンドした塩化ビニル系樹脂
の表面に均一に被覆して組成物とする。 実施例 次に実施例を挙げて本発明の粉体成形用樹脂組
成物をより具体的に説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
【表】
【表】 表1に示した配合組成物をスーパーミキサーで
ドライブレンドした後、約50℃に冷却し、流動性
改良剤として塩化ビニルの乳化重合品(粒径1μ、
P=1000)15重合部を表面に均一に被覆して調整
した。該組成物を加熱した金属平板上で熔融し、
約1mmの肉圧を有するシートを製造した。このシ
ート上にプレス枠をのせ、ウレタン樹脂を注入
し、発泡させて試験片をつくる。(以下、「オリジ
ナル試験片」という) 又、ドライブレンド物を60℃×95%RHの状態
の恒温恒湿機中に24時間、120時間放置した後、
オリジナル試験片と同様にシートを作り、発泡ウ
レタン樹脂を積層する。 それぞれの試料について、その特性を測定し表
2にまとめた。 脱型性、成形時熱着色性、シート中の気泡状態
は目視で判断した。基準は次の通りである。 <脱型性> ○ 型どうりきれいにはずれる △ ゆがまないがはずしずらい × 成形品として使えない <成形時熱着色性> ○ ほとんど着色なし △ 実用上支障はないが少し着色している。 × 褐色〜黒変 <シート中の気泡状態> ○ 気泡が少ない △ 気泡がやや多い × 気泡が多くて物性が低下する
【表】
【表】 「発明の効果」 本発明による粉体成形用樹脂組成物は従来のも
のに比べ発泡ウレタン樹脂との接着性が良く、湿
気の多い場所に長時間放置しておいても、従来の
成形品よりも物性が良く、成形品中の気泡の少な
いものが得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、合成ハ
    イドロタルサイト系安定剤0.5〜5重量部、及び
    酸化カルシウム0.05〜10重量部を含有させてなる
    粉体成形用塩化ビニル系樹脂組成物。
JP28002586A 1986-11-25 1986-11-25 粉体成形用樹脂組成物 Granted JPS63132953A (ja)

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JPS63132953A JPS63132953A (ja) 1988-06-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0220544A (ja) * 1988-07-07 1990-01-24 Shin Etsu Chem Co Ltd 塩化ビニル系樹脂組成物
FR2730739A1 (fr) * 1995-02-20 1996-08-23 Zeon Kasei Kk Composition de resine de type chlorure de vinyle, procede consistant a obtenir un moulage en resine de type chlorure de vinyle en utilisant la composition et stratifie contenant le moulage

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52108447A (en) * 1976-03-08 1977-09-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd Fire retarding thermoplastic resinous composition
JPS58122951A (ja) * 1982-01-18 1983-07-21 Adeka Argus Chem Co Ltd 安定化された含ハロゲン樹脂組成物

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