JPH0340049B2 - - Google Patents

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JPH0340049B2
JPH0340049B2 JP61007152A JP715286A JPH0340049B2 JP H0340049 B2 JPH0340049 B2 JP H0340049B2 JP 61007152 A JP61007152 A JP 61007152A JP 715286 A JP715286 A JP 715286A JP H0340049 B2 JPH0340049 B2 JP H0340049B2
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    • C08F283/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers provided for in subclass C08G
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般に電子線で硬化できる組成物に
関し、とくに磁化しうる粒子を基体に結合してオ
ーデイオ又はビデイオテープ又は磁気インパルス
の貯蔵のための他の媒体のような磁気記憶媒体を
形成するためのバインダーに関する。 〔従来の技術〕 磁気記憶媒体は、磁性コーテイングでカバーさ
れたベースフイルムは支持体より成る。磁性コー
テイングは、ポリウレタン樹脂組成物中の磁化し
うる鉱物質粒子の硬化された分散物である。少量
の添加物たとえば滑剤、分散剤、伝導性剤(及び
類似物(後述する)もまた、磁性コーテイング組
成物の一部である。 多くの現在の磁性コーテイングは、それらを支
持体に施与した後に架橋することを要する。これ
は通常、支持体への施与の前に磁性コーテイング
に多官能性イソシアネート架橋に加えることによ
り達成される。施与及び溶剤除去のための乾燥後
に、テープは巻かれ又は別の形にされ、次に1又
は2日間エージングされて架橋が起るのを許す。
成分、物理的及び化学的特性及び慣用の磁気媒体
の製造の総括は、カーク−オスマー(Kirk−
Othmer)、エンサイロペデイア オブ ケミカ
ル テクロノロジー(Encyclopedia of
Chemical Technology)、第3編、第14巻、第
732〜753頁、ウイリー アンド サンズ(ニユー
ヨーク、1981)に見られる。 上述の磁気媒体を作る方法には二つの重大な欠
点がある。第一に、ポリウレタン樹脂と多官能性
イソシアネートとの間の化学的架橋反応は、磁気
媒体の製造の間の最も重大かつ制御困難な工程で
あると考えられる。この困難性は、溶剤、磁化し
うる鉱物質及び環境雰囲気の各々が可変量の水を
含む故に生じる。架橋剤のイソシアネート基と水
の反応は、コーテイングを架橋するための有機ヒ
ドロキシル基とイソシアネートの反応よりも優先
する。水による妨害反応の結果、しばしば架橋が
完了せず、得られた磁気テープは劣つた性質のも
のでありうる。 化学的架橋の付随的欠点は、媒体が架橋反応を
完了するためにかなり長い時間貯蔵されなければ
ならないことである。テープは、極めて注意深く
制御された条件下で、それが架橋反応の間にブロ
ツキングすることを防ぐように貯蔵されなければ
ならない。 化学的架橋の問題の一つの解答は、許容される
特性を与えるために架橋を必要としない磁性コー
テイングを考案することであつた。1981年8月18
日に本発明の発明者に与えられた米国特許第
4284750号はそのような組成物を記憶する。 化学的架橋問題を解決するために提案された別
の解答は、化学線照射とくに電子線照射を用いて
架橋を誘起されうるポリウレタン組成物を得るこ
とであつた。1983年10月4日にコリチエツク
(Kolycheck)に与えられた米国特許第4408020号
及び1983年11月15日にクボタらに与えられた米国
特許第4415630号の二つの明細書は、電子線架橋
できるポリウレタンテープコーテイングを示唆し
ている。 電子線又は照射で架橋できるポリウレタン組成
物は、他の用途のために下記の特許の明細書で示
唆されている。
【表】 種々の化学的に硬化されたポリウレタンが、下
記の特許の明細書に教示されている。
〔発明の目的〕
従つて本発明の主な目的は、容易に作ることが
できて必要な化学的及び物理的特性の総てを備え
る電子線硬化性磁気テープコーテイング組成物を
提供することである。 〔発明の構成〕 本発明の一面は、粒状の磁化しうる物質と緊密
に混合されたバインダーを含み、該バインダーが
ポリウレタン樹脂である、電子線で架橋しうるコ
ーテイング組成物の発明である。このポリウレタ
ン樹脂は、ヒドロキシル末端ポリエステル;二つ
の利用しうるヒドロキシル基、及びペンダント基
中に利用しうるエチレン性不飽和の部位の少くと
も一つを持つ不飽和化合物;所望により、鎖延長
剤として機能する脂肪族ジオール;及び利用しう
るヒドロキシル基とイソシアネート基の化学量論
的量を与えるのに十分な量の有機ジイソシアネー
トの反応生成物である。 上述のポリウレタン樹脂において、不飽和化合
物は、
【式】及び
〔好ましい実施態様の説明〕
本発明のポリウレタン組成物は、ヒドロキシル
末端ポリエステル;上で詳しく述べた不飽和化合
物;所望により、ジオール鎖延長剤;及び有機ジ
イソシアネートを含む。これら成分を、順次に以
下で説明する。 ヒドロキシル末端ポリエステル ここで考慮されるヒドロキシル末端ポリエステ
ルは、組成物の重量に対して約34〜約75重量%を
成す。(以下において、特記なき限りパーセント
である。)これらは、α、ω−ジカルボン酸と低
級アルキルジオールの重合反応生成物である。酸
成分は約4〜約12個の炭素原子を持ち、好ましい
酸としてはアジピン酸、アゼライン酸及び1,12
−ドデカンジオイツク酸又はこれらの混合物であ
る。 ポリエステルの成分としてここで考慮されるジ
オールとしては、脂肪族及び脂環族α,ω−ヒド
ロキシ末端ジオールが挙げられる。脂肪族ジオー
ルは、約2〜約10個の炭素原子の脂肪族鎖長を持
つことができ、分枝又は非分枝状であることがで
きる。ここで考慮されるジオールの例としては、
1,4−ブタジオール、1,6−キサンジオー
ル、エチレングリコール及びプロパンジオールが
挙げられる。2〜10個、好ましくは2〜6個の炭
素原子を持つ別の種類のもの、及び前述のコリチ
ツクの特許明細書の第2〜3欄にまたがつて述べ
られているものも、ここで用いうる。脂環族ジオ
ール、たとえばシクロヘキサン−1,4−ジメタ
ノールもここで用いうる。 考慮されるいくつかの好ましいポリエステル
は、1,4−シクロヘキサンジメタノールとアジ
ピン酸、アゼライン酸、1,12−ドデカンジオイ
ツク酸又はこれらの混合物から選ばれたジカルボ
ン酸との反応生成物;1,4−ブタンジオールと
上述と同じジカルボン酸の選択との反応生成物;
及び1,6−ヘキサンジオールと上述の選択され
たジカルボン酸の反応生成物である。 ここで考慮されるヒドロキシル末端ポリエステ
ルのために望まれる追加的特徴は、約30〜約300
の範囲のヒドロキシル価である。単一化合物のヒ
ドロキシル価は、次のように定義される。 ヒドロキシル価 =(56100)(1モル当りの−OHの当量)/分子量 組成物のヒドロキシル価(略してHN)は、そ
の個々の成分のヒドロキシル価の重みつき平均で
あり、次の式により与えられる。 HN=(hn1)f1+(hn2)f2+…+(hnx)fx ここでhnはヒドロキシル価であり、fは組成
物中の各成分の重量割合である。 考慮されるポリエステルは、酸とジオールを、
通常窒素雰囲気下で、エステル化触媒の存在下で
反応させることにより作られる。一般に用いられ
る触媒は、スズの誘導体、たとえば第一スズオキ
サレート、第一スズオクトエート、ジブチルスズ
オキサイド、ジブチルスズジラウレート、塩化第
一スズ及びフツ化第一スズである。 不飽和化合物 ここでの使用を考慮される不飽和化合物は、上
述の本発明の要点で述べたものであり、組成物の
約5〜約22重量%を成すことができる。その必須
の要素は、二つの反応性ヒドロキシル基及びエチ
レン性不飽和たとえばアリル又はビニル基の少く
とも一つのペンダント部位である。 そのような不飽和化合物の一種は、下記の式を
持つ。 ここで、R1、R2、R3及びR4は、前述のように
定義される。この定義を満す不飽和化合物の例と
して、グリセリルエーテル が挙げられる。 上述の記述を満たす別の化合物は、2,3−ジ
ヒドロキシプロピルメタクリレート である。この化合物は、成功裡に合成されたが、
不安定であり、2〜3時間で自発的に重合する。 合成された、しかし不安定である別の考慮され
る不飽和化合物は、2,3−ヒドロキシプロピル
アクリレートである。 後二者は、もし安定化できたなら、本組成物に
おいて他の物と同等であると予想される。 ここで有用な不飽和化合物の第二のカテゴリー
は、下記の式により示される。 この化合物は、各々、不飽和の二つの部位及び
二つのヒドロキシル基を持つ。これら化合物は、
上述の第一のタイプの不飽和化合物を、約6〜約
36個の炭素原子の脂肪鎖長を持つ長鎖脂肪族ジイ
ソシアネートと反応させることにより形成され
る。(R5は、脂肪族鎖の残基を表わす。)代表的
なジイソシアネートは、オレイン酸のジイソシア
ネート末端二量体であり、ヘンケル社(ミネアポ
リス、ミネソタ)からDDI1410(商標)として市
販入手できる。 この第二のタイプの一つの好ましい不飽和化合
物は、R1がヒドロキシル基、R2がオキシメチレ
ン基、R3が下記の構造 CH2=CHCH2OCH2- を持つ基であり、R4が水素原子、R5が上述のオ
レイン酸のジイソシアネート末端二量体の脂肪族
核であるものである。この構造の合成は、実施例
で示す。 第二のタイプの別の不飽和化合物はR1がヒド
ロキシル基であり(x=0)、R2が上述のように
オキシメチレン基であり、R3が構造 を持ち、主核上のR4が水素原子であるものであ
る。 ここで考慮される二つのヒドロキシル基及び一
つのエチレン性不飽和ペンダント基を持つ他の有
機化合物として、下記のものが挙げられる。 1,1−ビス(アリルオキシメチル)−1,1
−ジメチロールメタン; 1,1−ビス(5−ヘキセニルオキシメチル)
−1,1−ジメチロールメタン; 1,1−ジアリル−1,1−ジメチロールメタ
ン; 4−メチル−3−シクロヘキサン−1,1−ジ
メタノール; 3−シクロヘキサン−1,1−ジメタノール; 3アリルオキシ−1,5−ペンタンジオール; 3−アリルオキシ−1,2−プロパンジオー
ル; 2−(アリルオキシメチル)−2−メチル−1,
3−プロパンジオール; 2−ビニル−1,3−プロパンジオール; 2−(アリルオキシエチル)−1,3−プロパン
ジオールなど。 好ましいポリウレタン組成物において、ポリエ
ステル及び不飽和化合物の種類及び不飽和化合物
の種類及び割合は、その組合せのヒドロキシ価が
約100〜約350であるようなものである。 ジオール鎖延長剤 所望により、ヒドロキシル末端鎖延長剤が、末
架橋ポリマーの分子量を増やすために、たとえば
組成物の約0〜14%で組成物に加えられうる。鎖
延長剤は広い範囲の脂肪族及び脂環族ジオールか
ら選ぶことができる。たとえば、本発明の範囲の
ポリエステルの成分として上述したジオールの任
意のものを、鎖延長剤として用いることができ
る。ここで考慮される脂肪族及び脂環族鎖延長剤
の例として下記が挙げられる。 エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタジオール、1,5ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール及び1,4−シク
ロヘキサンメタノール。 芳香族鎖延長剤も考慮される。一例は、ヒドロ
キノンジ(β−ヒドロキシエチル)、より適当に
はp−ジ−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン
として知られているものである。2〜10個の炭素
原子を持つ脂肪族部分(所望により脂環式又は芳
香族環により中断される)に結合された末端ヒド
ロキシ基を持つ本質的に線形構造を持つ他のジオ
ール鎖延長剤も考慮される。従来公知の別の鎖延
長剤も、ここで使用を考慮される。 ジイソシアネート 種々のジイソシアネートが知られており、ここ
での使用のために考慮される。考慮されるジイソ
シアネートは、脂肪族、芳香族又は脂環族である
ことができ、ヘテロ原子たとえばハロゲン、酵
素、窒素などにより置換されていても、されてい
なくてもよい。上述の従来の技術の項で引用した
特許明細書のほとんどは、種々のジイソシアネー
トを列挙する;これらを本発明で用いることがで
きる。ジイソシアネートの割合は、組成物の約18
〜約44%であることができる。化学量論的量が好
ましい。 特に有用であると判つたジイソシアネートの例
は下記のものである。 メチレン−ビス−ジフエニルジイソシアネート
(MDI)、テトラメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、シクロヘキシル
ジイソシアネート、フエニルジイソシアネート、
トルエンジイソシアネート、ジクロルジフエニル
メタンジイソシアネート、ジメチルジフエニルメ
タンジイソシアネート、ジフエニルジメチルメタ
ンジイソシアネート、ジベンジルジイソシアネー
ト及びジフエニルエーテルジイソシアネート。 変性剤 本発明に従い作られるポリウレタンの性質を改
善するために用いうる任意的な反応剤は、変性剤
と云われる物質約2〜約50重量%である。ここで
有用な変性剤の一つの類は、ウレタンアクリレー
ト化合物の類である。その一例は、トリメチロー
ルプロパン、トルエンジイソシアネート又はメチ
レン−ビス−ジフエニルジイソシアネート、及び
2−ヒドロキシエチルアクリレートの反応生成物
である。この好ましいウレタンアクリレート化合
物の構造は、下式の通りである。 ここで有用な変性剤の別の類は、フエノキシ樹
脂の類である。フエノキシ樹脂の構造、分子量、
流れ温度、及び調製法は、知られており、米国特
許第4408020号明細書の第6欄、第39〜65行を参
照できる。 変性剤をもし用いるなら、その機能は、得られ
るポリウレタン樹脂のヤング率及び降伏点を増大
することである。 ポリウレタン形成触媒 ポリウレタン形成反応を速めるために触媒を用
いることができ、従来当業者により通常用いられ
た任意の触媒を利用しうる。典型的な触媒として
は、ジブチルスズジラウレート、第一スズオクト
エート、第三アミンたとえばトリエチルアミンな
どが挙げられ、通常、ウレタン組成物の約0.01〜
10%、より好ましくは通常約0.025〜約5重量%
で用いられる。ここで有用な他の触媒は、第1ス
ズオキサレート及びトリエチレンジアミンであ
る。 ポリウレタン及び樹脂組成物の調製 上述の反応剤からポリウレタン組成物を形成す
るための本発明の範囲内で種々の反応様式が考慮
されるが、ここで有用であると判つた手順は下記
の通りである。第一に、選択された酸及びジオー
ル成分を選択された触媒の存在下で窒素雰囲気下
で反応させることによつて、ヒドロキシル末端ポ
リエステルが形成される。別途に、もしウレタン
結合を含むタイプの不飽和化合物の一つがポリウ
レタン樹脂の成分として入れられるのであれば、
この成分は、選択されたジオール化合物と選択さ
れたジイソシアネートを2:1の比で、ウレタン
形成のための選択された触媒の存在下で反応させ
ることにより形成される。更に別の反応におい
て、選択された変性剤が形成される(もし所望で
あれば)。フエノキシ樹脂タイプの変性剤は、前
述した米国特許第4408020号明細書に従つて作ら
れる。ウレタンアクリレート変性剤は、前述した
前駆体を窒素雰囲気下でウレタン形成触媒の存在
下で反応させることにより作られる。 ポリウレタン樹脂を作るために、ポリエステ
ル、鎖延長剤(もし用いられるなら)、及び不飽
和化合物を互いに混合し、反応のために選択され
たジイソシアネートを添加混合して組成物を作
り、次に組成物をオーブン中で硬化して、未架橋
の、高分子量の固体ポリウレタン樹脂組成物を作
る。これは、電子線照射により架橋されうる。 もし変性剤が樹脂に入れられるのなら、これ
は、上の段落で述べた樹脂状組成物をその4倍の
重量のテトラヒドロフランに溶解し、この溶液に
選択された変性剤を加えることによつて行われ
る。溶媒は、次に除去でき、コーテイングのため
のビヒクルとして用いることができる。樹脂調製
のより詳細な説明は、実施例に記載される。 磁性コーテイングの成分 ここで考えられる磁性コーテイングは、磁化し
うる鉱物(しばしばピクメントと呼ばれる)と未
架橋ポリウレタン樹脂の分散物である。慣用のテ
ープコーテイング機械で用いるための好ましいコ
ーテイングにおいて、これら二つの主成分は溶剤
ビヒクル中に含まれる。性質を変性するために、
滑剤、潤滑剤、カツプリング剤、及び他の成分も
テープコーテイング組成物に加えられる。 ここで考慮されるピグメントとしては、ガンマ
酸化第二鉄、ドープした酸化鉄、二酸化クロム、
元素としての鉄、コバルト及びニツケルのような
金属粒子;及びこれら物質の組合せが挙げられ
る。市販のガンマ酸化鉄の一つは、プフイゼル社
(Pfizer Inc.)の鉱物、ピグメント及び金属事業
部(Minerals、Pigments、and Metals
Division)、ニユーヨーク市、ニユーヨーク、か
ら入手できるPfizer2228HC(商標)である。磁性
ピグメントの量は、磁気テープの出力を増すため
に高施与レベル(high loading level)を含める
という希望により調節され、過度の施与による効
果、とくに粘着の損失によるコーテイングの脱落
を最小にする希望により中庸にされる。典型的な
磁性コーテイングは、約40〜55体積%の磁性ピグ
メントを含む。 ここで考慮されるポリウレタン樹脂バインダー
は、前述した。好ましい磁性コーテイングは典型
的には、本ポリウレタンバインダーを約30〜約35
体積%含む。 典型的な磁性コーテイングは、約2〜約10体積
%の分散剤を含む。分散剤は、磁性粒子の凝集塊
の分離を助けるために加えられ、このことはテー
プの最良の可能な性能を与える。公知の分散剤と
しては、レシチン、リン酸の有機エステル、第四
級アンモニウム化合物、及び種々の界面活性剤た
とえばスルホスクシネート、脂肪酸及びエステ
ル、及びリグニンスルホン酸が挙げられる。 少量のカツプリング剤たとえば二酸化チタンを
磁性コーテイング組成物に加えることができる。
カツプリング剤は、もし所望ならば、磁性粉末の
約0.5〜約3重量%見当のレベルで加えられる。
そのようなカツプリング剤の使用は、先述の米国
特許第4415630号明細書に開示される。 テープ及びこれの使用の際に接触する表面、と
くに記録及び再生ヘツドの間の摩擦を低減するた
めに、磁気テープ組成物の約2〜約8体積%のよ
うな量の滑剤を加えることができる。典型的な滑
剤としては、脂肪酸及びエステル;シラン;グリ
セリルエステル;脂肪酸アミド;炭化水素たとえ
ばスクワレン;及びシリカが挙げられる。滑剤は
典型的には、磁気コーテイングの約2〜約8体積
%を成す。 静電気発生を防ぐために、あるテープ処方は磁
性コーテイングの10%までのような導電性ピグメ
ント又は剤を含む。導電性ピグメントは、ガンマ
酸化第二鉄テープの抵抗を、未処理時の1010
1014ohm/平方から処理時の約105〜108ohm/平
方に下げる。有用な静電防止剤は、カーボンブラ
ツクである。 一般には磁性コーテイング組成物の約3体積%
を越えないところの二つの他の任意的添加物は、
温和な研摩剤たとえばシリカ、アルミナ又は酸化
クロム(記録及び再生ヘツドの連続的掃除を行う
ために加えられる)、及び殺菌剤(もし白カビを
抑制することが望まれるなら加えられる)であ
る。 溶剤ビヒクル 基体に直接に施与できるコーテイングを開発で
きると考えられが、現在の磁気媒体製造プロセス
では磁性コーテイングの粘度を下げるため及び樹
脂状バインダーを溶解して磁性コーテイングを基
体に施与できるようにするために溶剤が用いられ
る。望ましい溶剤又は溶剤系は、樹脂状バインダ
ーを溶解しかつ磁性コーテイングの他の成分を分
散できなければならない。一般に用いられる溶剤
としては、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノ
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン及びトルエンが挙げられる。磁性コーテイング
の他の成分は、その約4倍の重量の溶剤系に溶解
又は分散される。正確な量は、選択されたコーテ
イング法のための望ましい粘度を与えるように調
節される。好ましい溶剤は、テトラヒドロフラ
ン、トルエン又はこれらの混合物である。 磁気テープ及びその製造 ここで考慮される磁性コーテイングは、慣用の
製造プロセスにおいて有用であり、そこではコー
テイングは溶剤に分散され、基体(通常はポリエ
チレンテレフタレートのシート)に施与される。
テープは次に、磁場を通過させることによつて一
定方向に向けられ、オーブンで乾燥され、カレン
ダーをかけられ、そして親ロール上に巻かれ、後
に巻き戻され、細長く切られ、製品ロール上に再
び巻かれる。本発明の電子線硬化性コーテイング
により得られる二つの重要なプロセス上の違いは
下記の通りである。第一に、電子線硬化工程が、
カレンダーがけ工程の後でプロセスに加えられ
る。コーテイングは、コーテイングされた基体を
連続的に電子線に通すことにより簡便に照射され
ることができる。慣用の電子線源を、コーテイン
グの照射のために用いることができる。これらの
コーテイングを架橋するために、約7メガラド
(Mrad)の照射が一般に十分である。 本磁性コーテイングに適用できる製造法におけ
る別の違いは、本コーテイングが化学的に架橋さ
れるのでなくて電子線架橋される故に、架橋を行
うために親ロールをエージングする必要がないこ
とである。従つて、電子線硬化の場所がカレンダ
ーロールのすぐ後に続き、細切断及び製品ロール
への巻きが基本的製造プロセスの一部の工程とし
て行うことができる製品ラインが考案できる。し
かし、現行の製造プロセスも利用されるので、本
発明の利益を達成するためにそのような変更を現
行の製造プロセスに加える必要はないことが強調
されねばならない。 〔実施例〕 下記の実施例は、本発明に従う樹脂、磁性コー
テイング、及び磁気テープ又は他の媒体をどのよ
うに作ることができるか及び得られた製品の特性
を例示する。これら実施例は本発明を例示するも
のであつて、限定するものではない。いくつかの
実施例に共通の手順A〜Cをすぐ下に述べ、次に
実施例を述べる。 手順A ヒドロキシル末端ポリエステルの調製 製造の便宜のために、下記の手順に従い表示
した成分から下記の二つのヒドロキシル末端ポ
リエステルのマスターバツチを作つた。
【表】 密閉撹拌装置、窒素入口及び二つの連結された
還流コンデンサーを備えられた適当な反応器に、
溶融した(80〜90℃)1,4−シクロヘキサンジ
メタノールを一定撹拌下に加えた。撹拌される物
質に817.6g(5.6モル)のアジピン酸及び451.2g
(2.4モル)のアゼライン酸を0.5gのシユウ酸第
一スズ触媒と共に加えた。窒素によるパージを開
始した。第一のコンデンサーに水蒸気を、第二の
コンデンサーに冷水を供給しながら、混合物の温
度を約225℃に上げ、縮合反応の間に形成される
水を連続的に除去する。反応をこの温度で約4時
間行い、その後バツチを約165℃に放冷し、窒素
供給を止めた。10mm未満のHgの減圧に引き、反
応を165℃で5時間続け、その間に縮合の残る水
を除去した。この時間の終了時にバツチを約100
℃に冷却した。 手順B 不飽和化合物の調製 密閉撹拌装置、窒素入口及び温度計を備える
適当な反応器に、1800g(6当量)のヘンケル
社のDDI1410(商標)ジイソシアネートを一定
撹拌下に加えた。窒素パージを開始した。撹拌
される物質に792g(12当量)のグリセリンア
リルエーテル、及びトリエチレンジアミン
11.00g、ジブチルスズジラウリレート1.25g
及びN−メチル−2−ピロリドン87.75gより
成る触媒溶液の20gを加えた。発熱して約35℃
の温度に達した後に、冷水による冷却を始め
て、バツチ温度を45〜50℃に維持した。反応を
8時間行つた。得られた生成物は、70℃で
750cpsの粘度、130のヒドロキシル価を持ち、
2270cm-1でのIRピークが無いことから残留イ
ソシアネートは実質上なかつた。その構造は、
ほぼ下記のようであると考えられる。 ここでDは、末端ジイソシアネートの間のヘ
ンケル社DDI1440ジイソシアネートの36個の炭
素の残基である。 手順C ウレタンアクリレート変性剤の調製 撹拌装置、窒素入口、温度計及び還流コンデ
ンサーを備えられたジヤケツト付き反応器に、
等モル割合のトリメチロールプロパンとトルエ
ンジイソシアネートの反応から得たイソシアネ
ート末端中間体475.26gを一定撹拌下に加え
た。撹拌される物質に、173.66gのトルエン及
び57.73gのテトラヒドロフランを加えた。窒
素によるパージを開始し、バツチ温度を25〜30
℃に調節した。N−メチル−2−ピロリドンに
溶解したトリエチレンジアミンの15%溶液
12.73gを185分間かけて滴下した。この期間の
終りにバツチ温度を30〜35℃に上げ、反応を更
に90.0分間続けた。得た生成物は下記の特性を
持つた。 固形分% 61.8 粘度(ブルツクフイールド) 950cps、25℃ 残留NCO 2270cm-1でのIRピークの不存在か
ら見て実質上なし 実施例 1 手順Aのポリエステル マスターバツチ1A及
び1Bを配合して、100のヒドロキシル価した。こ
のポリエステル配合物の1227gを156.94gの1,
4−ブタンジオール及び216.06gの手順Bの有機
化合物と混合して、216.5のヒドロキシル価を持
つポリエステル−ポリオール配合物1600gを得
た。このポリオール配合物全部に、763.9gのジ
フエニルメタン−4,4′−ジイソシアネート
(MDI)を加えた。成分を完全に混合し、そして
オーブン中で120℃で1時間硬化させた。 実施例 2 実施例1の生成物の100.00gを400gのテトラ
ヒドロフランに溶解した。この溶液に、手順Cの
生成物の16.2gを加えた。 実施例 3 実施例1の生成物の100.0gをテトラヒドロフ
ラン(THF)に溶解した。この溶液に、手順C
の生成物(ウレタンアクリレート変性剤)の
48.54gを加えた。得られた電子線硬化性組成物
は、25℃でブルツクフイールド粘度計で測つて、
約1230cpsの粘度を持つた。 実施例 4 ポリエステル マスターバツチ1A及び1Bを配
合して、150のヒドロキシル価とした。このポリ
エステル配合物の848.32gに85.12gの1,4−
ブタンジオール及び666.56gの手順Bの有機化合
物を配合して、200.0のヒドロキシル価を持つポ
リエステルポリオール配合物1600gを得た。この
ポリオール配合物全体に710gのMDIを加えた。
成分を完全に混合し、そしてオーブン中で120℃
で1時間硬化させた。 実施例 5 実施例4の生成物100.0gを400.0gのTHFに溶
解した。この溶液に、手順Cのウレタンアクリレ
ート変性剤48.54gを加えた。 実施例 6 ポリエステル マスターバツチ1A及び1Bを配
合して200のヒドロキシル価とした。このポリエ
ステル配合物1191.84gに125.76gの1,4−ブ
タンジオール及び282.40gの手順Bの有機化合物
を混合して、270のヒドロキシル価を持つポリエ
ステルポリオール配合物を得た。このポリオール
配合物の全体に958gのMDIを加えた。成分を完
全に混合し、次にオーブン中で120℃で1時間硬
化した。 実施例 7 実施例6の生成物100.0gを400.0gのTHFに溶
解した。この溶液に、手順Cのウレタンアクリレ
ート変性剤40gを加えた。 実施例 8 ポリエステル マスターバツチ1Bの1106.88g
に173.12gの1,4−ブタンジオール及び320.0
gの手順Bの有機化合物を混合して、330のヒド
ロキシル価を持つポリエステルポリオール配合物
1600.0gを得た。このポリオール配合物全部に、
1171gのMDIを加えた。成分を完全に混合し、
次にオーブン中で120℃で1時間硬化させた。 実施例 9 実施例8の生成物100.0gを400gのテトラヒド
ロフランに溶解した。この溶液に、手順Cのウレ
タンアクリレート変性剤30.0gを加えた。 実施例 10 ポリエステルマスターバツチ1Aの1289.92gに
310.08gのグリセリルアリルエーテルを混合し
て、230のヒドロキシル価を持つポリエステルポ
リオール配合物1600.0gを得た。このポリオール
配合物全体に、817gのMDIを加えた。成分を完
全に混合し、オーブン中で125℃で1時間硬化さ
せた。 実施例 11 予言的実施例 2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレートを
純粋な形で合成したが、2〜3時間以内に自発的
に重合することが判り、今のところ使用のために
はあまりにも不安定である。この実施例は、2,
3−ジヒドロキシプロピルアクリレートが安定化
されうることを想定して、いかなる反応が予期さ
れるかを例示する。 手順D 密閉撹拌装置、窒素入口及び温度計を備える適
当な反応器に、900g(3当量)のDDI1440ジイ
ソシアネートを一定撹拌下に加える。要素パージ
を開始する。撹拌される物質に、438.0g(6当
量)の2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレー
ト、及びトリエチレンジアミン11.0g、ジブチル
スズジラウレート1.25g及びN−メチル−2−ピ
ロリドン87.75gより成る触媒溶液の20.0gを加
える。発熱して35℃に達した後に、冷水で冷却を
始め、温度を45〜50℃に8.0時間維持する。得ら
れる生成物は、125.78のヒドロキシル価を持つと
予想され、2270cm-1でのIRピークの不存在によ
り示されるように残留NCOを実質上含まない。 手順E 上述のポリエステル マスターバツチ1A及び
1Bを配合して、100.00のヒドロキシル価とする。
このポリエステル配合物1054.88gに、158.72g
の1,4−ブタンジオール及び386.40gの手順D
の有機化合物を混合する。得られる生成物は、
220のヒドロキシル価を持つポリエステルポリオ
ール配合物1600gである。このポリオール配合物
全部に、784.3gのMDIを加える。成分を完全に
混合し、次にオーブン中で120℃で1時間硬化さ
せる。 実施例 12 予言的実施例 2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレート
が純粋な形で合成されたが、2〜3時間以内に自
発的に重合すると判り、今のところ使用のために
はあまりにも不安定である。この実施例は、2,
3−ジヒドロキシプロピルメタクリレートが安定
化できると仮定していかなる反応が予想されるか
を例示する。 手順F 密閉撹拌装置、窒素入口及び温度計を備える適
当な反応器中に、900g(3当量)のDDI1440ジ
イソシアネートを一定撹拌下に加える。窒素パー
ジを開始する。この撹拌される物質に、480.0g
(6当量)の2,3−ジヒドロキシプロピルメタ
クリレート、及びトリエチレンジアミン11.0g、
ジブチルスズジラウリレート1.25g及びN−メチ
ル−2−ピロリドン87.75gより成る触媒溶液の
20.0gを加える。発熱して約35℃に達した後に冷
水による冷却を始めて、混合物を45〜50℃の温度
範囲に8.0時間維持する。得られる生成物は、
121.96のヒドロキシル価を持つと予想され、2270
cm-1でのIRピークの不存在により示されるよう
に残留NCOを実質上含まないと予想される。 手順G ポリエステル マスターバツチ1A及び1Bを配
合して、100.0gのヒドロキシル価とする。この
ポリエステル配合物の1064.80gに160.32gの1,
4−ブタンジオール及び374.88gの手順Fの有機
化合物を加えて、220のヒドロキシル価を持つポ
リエステルポリオール配合物1600gを得る。この
ポリオール配合物の全部に784.3gのMDIを加え
る。成分を完全に混合し、次にオーブン中で120
℃で1時間硬化させる。 実施例 13 予言的実施例 実施例12の生成物100.0gをテトラヒドロフラ
ンに溶解し、この溶液に手順Cのウレタンアクリ
レート変性剤の20.0gを加える。 実施例 14 41.1のヒドロキシル価を持ち、アジピン酸と
1,4−ブタンジオールとの反応から導かれたヒ
ドロキシ末端ポリエステルの1289.12gに、128.0
gの1,4−ブタンジオール及び182.88gのグリ
セリルアリルエーテルを加えて、230.0のヒドロ
キシル価を持つポリエステルポリオール配合物
1600gを得た。このポリオール配合物の全体に、
809.5gのMDIを加えた。成分を完全に混合し、
次にオーブン中で120℃で1時間硬化させた。得
られた電子線硬化性組成物は、テトラヒドロフラ
ン中の20%溶液として測定して、1850cpsの粘度
を持つた。 実施例 15 実施例14の生成物100.0gをテトラヒドロフラ
ンに溶解し、この溶液に手順Cのウレタンアクリ
レート変性剤の20.0gを加えた。得られた電子線
硬化性組成物(テトラヒドロフラン中20%)は、
ブルツクフイールド粘度計で25℃で測定して約
1850cpsの粘度を持つた。 実施例 16 51.0のヒドロキシル価を持ち、アジピン酸と
1,6−ヘキサンジオール(Millester 16−55
(商標、ポリウレタンスペシヤルテイーズ社、リ
ンハースト、ニユージヤージイ)との反応から得
られたヒドロキシ末端ポリエステルの1271.04g
に140.64gの1,4−ブタンジオール及び188.32
gのグリセリルアリルエーテルを混合して、
250.0のヒドロキシル価を持つポリエステルポリ
オール配合物1600.0gを得た。このポリオール配
合物全部に、888.5gのMDIを加えた。成分を完
全に混合し、次にオーブン中で120℃で1時間硬
化させた。 実施例 17 実施例16の生成物100.0gをテトラヒドロフラ
ンに溶解し、この溶液に手順Cのウレタンアクリ
レート変性剤の20.0gを加えた。 ポリウレタン樹脂の評価 実施例1〜17のポリウレタン樹脂の多くは、下
記に関して評価された。 1 硬度、 2 架橋されたポリマーフイルムの溶解度特性、 3 架橋されたポリマーフイルムの機械的特性、 4 架橋されたポリマーフイルムの熱機械的特
性、 5 電子線(EB)照射前のポリマー試料の分子
量及び分子量分布、 6 各々、3:1及び5:1の酸化物対樹脂重量
比を持つ架橋された磁気テープコーテイングの
機械的特性、 7 各々、3:1及び5:1の酸化物対樹脂重量
比を持つ架橋された磁気テープコーテイングの
溶解度特性、及び 8 5:1の酸化物:樹脂重量比を持つ架橋され
た磁気テープコーテイングのブロツキング特
性。 硬 度 実施例1〜17のポリウレタン樹脂の硬度は、
“D”及び“A”ジユロメータスケール(表1に
おいて各数値の横に“D”又は“A”と示され
る)を用いて、ASTM法D−2240−75に従つて
測定された。 硬度サンプルのための成形手順 下記の道具を集めた。 A ビユーラー試料マウントプレスNo.20−1310
(ビユーラー(Buehler)社、エバンストン、
IL60104から入手)、 B 鋳型装置−ビユーラーNo.20−2121、 C 自動ヒーター−ビユーラーNo.20−2223、 D クーラー−ビユーラーNo.20−2314、 E ストツプウオツチ、 F テフロン離型剤スプレー。 型がきれいであり、乾いていることを確認した
後に、型の内側表面全体に離型剤をスプレーし、
放置乾燥した。成形されるべき試料の10g(±
0.5)を秤量し、型の中に入れた。型を閉じた。
ヒーターを型の周囲に置き、次にそれらをプレス
中に入れた。ヒーターをオンにし、そしてプレス
を温度が350〓(177℃)に達するまで200〜
500psi(138〜345N/m2)の圧力の間に維持した。
350〓に達した時に、圧力を1500psi(1034N/m2
ずつ増加して5000psi(3448N/m2)に上げた。温
度及び圧力を10分間±2分間維持した。次にヒー
ターを除去し、型を圧力下で室温に冷却した。型
を次に開いて、試料を取出した。成形された試料
は、テスト開始に少くとも3日間室温に放置し
た。 表 実施例 硬 度 1 64D 2 65D 3 73D 4 70D 5 72D 6 70D 7 65D 8 74D 9 78D 10 68D 14 80A 15 78A 16 80A 17 86A ポリマーフイルムの溶解度特性 各実施例の架橋された樹脂の溶解度は、それを
沸騰溶剤で抽出しようとしたときに溶解しないで
残つた試料の割合であるゲル割合を測定すること
により評価された。ゲル割合は、試料における照
射により誘発された架橋の程度の指標である。従
つて、高いゲル割合が望ましい。 下記の装置が用いられた:テスト試料に
7Mrad量を与えることのできる電子線照射源;
引き伸し棒;ソツクスレー抽出装置(試料取付け
輪、250ml丸底沸騰フラスコ及び還流コンデンサ
ーを含む);フラスコのための加熱マントル;沸
石;及びロータリーエバポレーター。 テストされるべき各樹脂の未架橋試料をジメチ
ルホルムアミドに溶解して、25%溶液を形成し
た。この溶液を、引き伸し棒を用いて15ミル
(0.38mm)の潤滑時の厚さで離型紙上にコーテイ
ングした。コーテイングされた離型紙を、60℃の
強制空気オーブン中に入れた。次に温度を100℃
に上げ、このレベルで1時間維持して試料を乾燥
した。試料を次に7Mradの電子線照射にあて、
そして離型紙から取外した。次に試料を、0.0001
g単位まで秤量し、同様に沸騰フラスコ及び沸石
も秤量した。試料取付け輪及び150mlのテトラヒ
ドロフラン(抽出溶剤)を入れた後にソツクスレ
ー装置を組立てた。抽出装置中のテトラヒドロフ
ランを、加熱マントルを用いて還流(約65℃)ま
で4時間加熱して試料を抽出した。次に、フラス
コを熱水浴で加熱しながらロータリーエバポレー
ターを用いて溶剤を気化した。次に、沸騰フラス
コ、沸石、及び抽出されたサンプルを秤量し、フ
ラスコ及び沸石のみの重量を差引いて、試料から
抽出された物質の重量を得た。抽出された物質の
重量を、元の試料重量で割つて、抽出された物質
の割合を得た。この値を1から引いて、ゲル割合
を得た。 表は、実施例1〜17のポリウレタン樹脂につ
いて測定されたゲル割合を述べる。 表 実施例 ゲル割合 1 .838 2 .756 3 .828 4 .699 5 .857 6 .868 7 .738 8 .479 9 .526 10 .677 11 ‐‐ 12 ‐‐ 13 ‐‐ 14 .708 15 .943 16 .642 17 .92 架橋されたポリマーフイルムの機械的特性 下記のように調製した各々の架橋されたポリマ
ー試料について、ヤング率、100%、200%及び
300%伸長のために必要な力、及び破断時の試料
の最終強度及び伸度を、単一の手順で測定した。 このテスト法で用いた装置は、インストロン機
(テーブルモデル)、15ミル(0.38mm)潤滑時引伸
し棒、及びサイズ“C”(ASTM D412−66T)
ダンベルダイを含んだ。テストされるべき樹脂を
三倍重量のジメチルホルムアミドに溶解し、次に
引伸し棒を用いて15ミル(0.38mm)の潤滑時厚さ
で離型紙上にコーテイングした。コーテイング及
び離型紙を、60℃の強制空気オーブン中で加熱
し、オーブンの温度を100℃に上げ、この温度に
1時間維持した。次に各試料を、7.0Mradの電子
照射に曝すことにより架橋した。 ヤング率テストのために、次にコーテイングを
検査して総ての不完全さたとえば空気泡、ゴミ粒
子などをマークし、試料をテストの前に40時間以
上、23℃(±2)、50±5%相対湿度でコンデイ
シヨニングした。他のテストのためのサンプル
は、架橋に続いてそれらをデシケーター中に24時
間置くことにより作られ、次に試料の検査及び不
完全さのマーキングを行つた。何らかの不完全さ
を避けるよう注意しながら、ダンベルダイを用い
てフイルムからテスト試料を切り出した。 試料をインストロン機に取付け、これは2イン
チ(5.1cm)/分のテスト速度、1インチ(2.5
cm)/分のチヤート速度、及び1.25インチ(31.8
cm)±0.01インチ(0.25mm)のゲージ長(インス
トロン機のスタート前にマークされる試料の部
分)にセツトされた。テスト領域の試料の厚さを
測定した。次にインストロンをスタートさせ、引
張り応力対引張り歪の記録を、上述の条件で行つ
た。テストは、試料が破断するまで続け、各実施
例の物質について少くとも10回のテストを行つ
た。 下記の設定条件が採用され、測定は各インスト
ロン試料について行われた。 FB=破断時の力、 TS=試料の厚さ、 WS=試料の幅=0.25インチ(6.35mm)+0.002イン
チ(0.51mm)−0.000、 LB=破断時の伸さ、 L0=元のゲージ長=1.25インチ(3.18cm)、 F100=100%伸長における力、 F200=200%伸長における力、 F300=300%伸長における力。 ヤング率の測定のためには、いく分異るインス
トロン設定及び試料が用いられた。これらの測定
のために、インストロンは、10.0インチ(25.4
cm)±0.01インチ(0.25mm)のゲージ長;1イン
チ(2.54cm)/分のクロスヘツドスピード、及び
20インチ(50.8cm)/分のチヤートスピードを持
つように設定された。この例では、サンプルを
1.0インチ(2.54mm)±0.01インチ(0.25mm)幅及
び最小11インチ長に切るために、試料カツターモ
デルJDC−25(スイング−アルバート インスト
ルメント社(Thwing−Albert Instrument
Company)、フイラデルフイア、ペンシルバニ
ア、より提供)が用いられた。他の点では手順は
別の機械的測定についてと同じであつた。 各試料のヤング率を測定するために、インスト
ロンの応力−歪曲線を調べ、応力の増大が歪の対
応する増大なしに起つた点を示す曲線の初期の線
状部分に接線を引いた。 次にこの接線上のある点について応力及び歪を
測定し、応力を歪で割つて、ヤング率を得た。 100%、200%、及び300%伸長における力は、
各テスト試片について直接得られた。 最終強度及び伸度は、インストロン機において
試料が破断したときの報告される値である。 表は、実施例1〜21の示したポリウレタン樹
脂について測定された機械的特性を示す。(“E”
は伸度である。)
【表】
【表】 架橋されたポリマーフイルムの熱機械的特性 この方法は、熱機械的分析により、架橋された
ポリウレタン樹脂のガラス転移温度(Tg)及び
流れ温度(FT)を測定するために用いられた。
試料は、侵入プローベを備えられた熱機械的分析
機中で加熱された。得られたサーモグラムは、ガ
ラス転移温度における比較的少量の侵入を示し
た。軟化点で侵入を再開し、増加する速度におい
て続けられた。侵入の速度が一定になる温度を流
れ温度として記録した。 下記の装置が用いられた。 A パーキン−エルマー(Parkin−Elmer)モデ
ルTMS−1熱機械的分析機、 B パーキン−エルマーモデルUU−1 温度プ
ログラムコントロール、 C 0.018″(0.46mm)半径ボールチツプを持つ侵入
プローベ、 D ヒユーレツト パツカード モデル7000AX
−Yレコーダー(又は同等のモデル)、 E #5コルクボーラー、水圧プレス又はコルク
ボーリング機、ピンセツト F ガラス転移温度より20〜30℃下の温度を作る
ことのできる冷媒、 G ヘリウム サンプルを前述のように成形し、1.25″(3.18cm)
直径×1/16″(1.59mm)〜1/8″(3.2mm)厚さのホ
ツトプレスしたプラグを形成した。コルクボーラ
ーを用いて1/4″(6.35mm)直径の片を切出し、
TMS−1の試料プラツトフオームに置いた。試
料を次に最大速度(320℃/分)で150℃まで加熱
した。150℃で5分間後に試料を、予測されるガ
ラス移転温度より少くとも20〜30℃下の温度に冷
却した。この加熱サイクルは、不規則な結果をも
たらしうる試料中の応力を緩和した。大気ガスか
ら試料片を分離するためにTMS−1に供給され
るヘリウム圧力は、サンプル管を通して30〜50
ml/分の流速を与えるように設定された。 TMS−1は、下記の条件で運転された。 1 加熱速度 5℃/分 2 X軸(温度) 20℃/インチ(7.9℃/cm)
(TMS−1 温度スパン 100°/分、レコーダ
ー0.2mv/インチ(0.079mv/cm)) 3 Y軸(侵入) 軸に沿い10-3インチ侵入/イ
ンチ(min/mmでも同じ値)(TMS−1感度
2、レコーダー 0.5mv/インチ(1.97m
v/cm)) 4 侵入プローベ上の荷重 2g(プローベの浮
力を打消すのに必要な重さに加えて) レコーダーは、ゼロ侵入がチヤートの上側3分
の1にくるように設定された。プローベを試料上
に下げ、加熱を開始した。一定速度の侵入が達成
されたことが明らかになつたときに、加熱を停止
した。示唆されたY軸感度で全サーモグラムをカ
バーするように実験の間にレコーダーのゼロを変
えた。 下記のサーモグラムにおいて、二つの興味ある
エリアがあつた。 ガラス転移温度(Tg)は、ポリマーがガラス
状からゴム状に変化する温度である。それは、サ
ーモグラムにおいて比較的少量の侵入として見ら
れ、次にベースラインの再確定が行われた。Tg
は、侵入の開始の前及び後のカーブの直線部分に
引かれた接線の交点の温度として記録された。 流れ温度(FT)は、侵入速度が一定になる温
度である。それは、カーブの最終部分に引かれた
接線がカーブからそれた温度として記録された。
下記の表は、実施例1〜17のポリウレタン樹脂に
ついてのガラス転移温度及び流れ温度を示す。 表 試料 ガラス転移温度(℃) 流れ温度(℃) 1 30 184 2 20 216 3 47 232 4 40 202 5 37 222 6 53 187 7 62 216 8 68 187 9 47 202 10 46 212 11 − − 12 − − 13 − − 14 7 212 15 8 226 16 9 206 17 9 225 未架橋ポリマー試料の分子量 ポリマー調製の各実施例のポリマーの重量平均
分子量及び数平均分子量は、ウオーターズ アソ
シエイツ(Waters Associates)から売られてい
るモデル200GPC分析機を用いて測定された。用
いられたカラムは、セツトA及びB(300000Å、
100000Å、30000Å(2)、10000Å、1000Å、500Å
及び200Å)のカラムであつた。ポリマーをテト
ラヒドロフランに0.25%の濃度で溶解した。ウオ
ーターズ アソシエイツから供給された対照ポリ
スチレン標準も、比較を与えるためにカラムに通
された。コンピユータ化された手続を用いて、数
平均分子量、重量平均分子量、及び分子量分布の
計算が行われた。下記の表は、実施例1〜17のポ
リウレタン樹脂について測定された値を示す。
【表】 磁気テープコーテイング(未架橋)の機械的特性 磁気テープコーテイングは、3/8″(0.95cm)の
スチール球2500gを含むルマード(Lumard)セ
ラミツクジヤーに、下記の割合で下記の成分を入
れることにより作られた。 磁性酸化鉄 溶剤(一種又は複数種) 湿潤剤 滑 剤 次にルマードセラミツクジヤーを閉じ、112回
転/分(RPM)で30分間挽いた。分散物を顕微
鏡的に評価して、粉砕の質を調べた。粉砕が要求
される質に達した後に、本発明のポリウレタン樹
脂を、テトラヒドロフラン中の20%溶液として加
えた。その後、分散物を112RPMで更に4時間混
合した。酸化物とポリウレタン樹脂の割合は、所
望のように3:1又は5:1の酸化物:樹脂重量
比を与えるように変えられた。 実施例1〜17のポリウレタン樹脂のいくつかの
酸化物ポリウレタン分散物を作るために、下記の
二つの処方が用いられ、各々3:1及び5:1の
酸化物対樹脂比を持つ。 コーテイングA 酸化物:樹脂 3:1 重量(g) 磁性酸化鉄 150 テトラヒドロフラン 96 トルエン 64 湿潤剤 4.0 イソセチル ステアレート 1.0 ポリウレタン樹脂溶液 250 コーテイングB 酸化物:樹脂 5:1 重量(g) 磁性酸化鉄 150 テトラヒドロフラン 96 トルエン 64 湿潤剤 4.0 イソセチル ステアレート 1.0 ポリウレタン樹脂溶液 150 出来上つた各分散物を次に濾過し、各々、10
(0.25mm)、15(0.38mm)及び20ミル(0.51mm)の固
定されたギヤツプを持つ実験室コーターを用い
て、適当な離型紙上にコーテイングした。溶剤を
気化した後に、乾いた試料をデシケーター中に24
時間置いた。コーテイングされた離型紙からテス
ト試料を切り出し、引張り強度測定のために用い
た。引張り強度測定は、樹脂の機械特性の検討に
おいて前述した手順に従つて行われた。下記の表
は、実施例1〜17のポリウレタン樹脂から作ら
れた磁性コーテイングについて得られた機械的特
性を示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 架橋された磁性コーテイングの溶解度 各々、3:1及び5:1の酸化物:樹脂重量比
を持つポリウレタン分散物を、上述のようにして
作つた。これら分散物の各々をポリエステルフイ
ルム上にコーテイングして、磁性酸化物コーテイ
ングフイルム(磁気テープ)を作つた。これら磁
気テープを次に、架橋を起すために7.0Mradの
EB照射に付した。溶解度特性は、架橋樹脂溶解
度測定について前述した手順に従つて測定され
た。下記の表は、実施例1〜17のポリウレタン
樹脂から作られた磁気テープコーテイングについ
て測定されたゲル割合を示す。 表 ゲル割合 実施例 3:1 5:1 1 .918 .87 2 .902 .875 3 .877 .835 4 .882 .877 5 .893 .818 6 .857 .865 7 .851 .822 8 .853 .883 9 .878 .847 10 .865 .85 14 .876 .836 15 .902 .819 16 .887 .841 17 .893 .831 ブロツキングテスト リールに巻かれた磁気テープの層と層の粘着
(ブロツキングとして一般に知られる)は、磁気
テープ製造の間に又はテープの最終製品リールに
おいて起りうる。通常よりも高い熱及び湿度は、
ブロツキングを促進するであろう。 第一に、各実施例に基づく磁性コーテイングを
作り、88ゲージ(0.88ミル、22μ)ポリエステル
基材6インチ(15cm)幅上に、0.5〜1.0ミル
(12.7〜25.4μ)の湿潤時厚さでコーテイングし
て、リールレコーダーで一般に用いられるような
磁気テープを作つた。乾いたコーテイング厚さ
は、約200〜300マイクロインチ(5〜8μ)であ
つた。コーテイングは、7Mradの電子線照射に
リールを曝すことにより架橋した。 テストに用いた試料は、約50インチ(1.27m)
長、0.25インチ(6.35mm)幅のテープ片であつ
た。短い粘着テープを用いて、試料の一端を20cm
長×1.6cm直径のガラススピンドルに付着した。
適当な重り(乾式テストのために600g、湿式テ
ストのために300g)をテープの自由端に付けて、
必要な張力を与えた。テープをそれ自体の上に巻
き、そして重りまで完全に巻いたときにテープを
そのまま保持し、重りを除き、自由末端を別の粘
着タブで固定した。どの時点でも、張力をかけた
ままであつた。 150〓(65.6℃)及び185〓(85℃)“乾燥”試
料は、強制空気オーブン中に85℃で20時間維持さ
れた。“湿つた”試料は、65℃、100%相対湿度に
20時間維持された。20時間後に、総ての試料をオ
ーブンから取出し、室温に放冷した。 冷却したときに、試料の粘着タブを取除き、次
に試料を下記のスケールを用いてそのブロツキン
グの程度に従い1〜7の等級分けした。 1 スピンドルを垂直位置に保持すると、テープ
がはじけて離れる又は自由に落ちる、 2 垂直位置でテープは自由に落ちないが、スピ
ンドルを水平なまま回転すると層対層粘着の跡
なしに容易に巻き戻される(ほどける)、 3 水平なスピンドルを回転するとテープはそれ
自身の重さで巻き戻されるが、少しの層対層粘
着がテープをスピンドルの曲率に沿つて僅かに
まつわりつくようにする、 4 水平なスピンドルを回転するとテープはひと
りでに巻き戻されないが、それを巻き戻すため
に無視しうる程の少しの力しか要しない、 5 テープを除くためにかなりの力が必要、 6 テープを巻き戻すとき、少しの剥離が点々と
起る、 7 巻き戻す間に著しい剥離が起る。 実施例1〜17の樹脂について得たブロツキング
値を表に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粒状の磁化しうる物質と緊密に混合されたバ
    インダーを含み、該バインダーが下記化合物A、
    B及びCの反応で生成するポリウレタン樹脂であ
    る、電子線で架橋しうるコーテイング組成物。 A α,ω−ジカルボン酸と低級アルキルジオー
    ルの反応生成物であるヒドロキシル末端ポリエ
    ステル34〜75重量% B 【式】及び 【式】から選 ばれた構造を持つ不飽和化合物〔上式におい
    て、R1は構造 −(CH2xOH を持つ基であり、R2は構造 −(CH2xO− を持つ基であり(ここで酸素原子はカルバメー
    ト結合の一部であり、各xは独立に0、1又は
    2であることができる)、 R3は構造 を持つ基であり(ここでTはカルボニル及びエ
    ーテル結合から選ばれ、yは0又は1であり、
    zは0又は1であり、wは0、1又は2であ
    る)、 R4は−H及び−CH3から選ばれ、 又はR3及びR4は一緒になつて構造 を持つ二価の環状の基を形成し(ここでr及び
    sは各々独立に0、1、2、又は3である)、 R5は6〜36個の炭素原子を持つ脂肪族炭化
    水素である〕5〜22重量%、及び C 有機ジイソシアネート18〜44重量%。 2 ポリウレタン樹脂がA、B、C及び Dジオール鎖延長剤 の反応生成物である特許請求の範囲第1項記載の
    組成物。 3 成分Aが30〜300の範囲のヒドロキシル価を
    持ち、成分AとBの組合せが100〜350の範囲のヒ
    ドロキシル価を持ち、成分A、B及びDの組合せ
    が100〜350の範囲のヒドロキシル価を持つ特許請
    求の範囲第2項記載の組成物。 4 成分A、B及びDの組合せにおける反応性ヒ
    ドロキシル基の当量数が、成分Cにおける反応性
    イソシアネアト基の当量数にほぼ等しい特許請求
    の範囲第2項記載の組成物。 5 成分Aが、 A 1,4−シクロヘキサン−ジメタノール及び
    1,4−ブタンジオールから選ばれたジオー
    ル、及び B 構造 HOOC−(CH2b−COOH (ここでbは4〜10である)を持つジカルボン
    酸の反応生成物である特許請求の範囲第1項記
    載の組成物。 6 ジカルボン酸がアジピン酸、アゼライン酸及
    び1,12−ドデカンジオイツク酸から選ばれたも
    のである特許請求の範囲第5項記載の組成物。 7 成分Bが グリセリルアリルエーテル、及び 構造 (ここでR5はオレイン酸のジイソシアネート末
    端二量体の脂肪族核である36個の炭素原子の炭化
    水素残基である)を持つ化合物より成る群から選
    ばれたものである特許請求の範囲第2項記載の組
    成物。 8 成分Cが メチレン−ビス−ジフエニルジイソシアネー
    ト、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
    チレンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソ
    シアネート、フエニルジイソシアネート、トルエ
    ンジイソシアネート、ジクロルジフエニルメタン
    ジイソシアネート、ジメチルジフエニルメタンジ
    イソシアネート、ジフエニルジメチルメタンジイ
    ソシアネート、ジベンジルジイソシアネート及び
    ジフエニルエーテルジイソシアネートから選ばれ
    たものである特許請求の範囲第1項記載の組成
    物。 9 成分Dがエチレングリコール、プロピレング
    リコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブ
    タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,
    6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサン
    ジメタノール及びヒドロキノンジ(β−ヒドロキ
    シエチル)エーテルより成る群から選ばれたもの
    である特許請求の範囲第2項記載の組成物。 10 トリメチロールプロパン、トリエンジイソ
    シアネート及び2−ヒドロキシエチルアクリレー
    トの反応から得られたウレタンアクリレート生成
    物と共反応された特許請求の範囲第9項記載の組
    成物。 11 成分Aが1,4−シクロヘキサンジメタノ
    ールとアジピン酸及びアゼライン酸の混合物との
    反応生成物であり、成分Bがグリセリルアリルエ
    ーテルとオレイン酸の二量体から誘導された脂肪
    族ジイソシアネートとの反応生成物であり、成分
    Dが1,4−ブタンジオールであり、成分Cがメ
    チレン−ビス−ジフエニルジイソシアネートであ
    る特許請求の範囲第2項記載の組成物。 12 成分Aが1,4−シクロヘキサンジメタノ
    ールとアゼライン酸との反応生成物であり、成分
    Bがグリセリルアリルエーテルとオレイン酸の二
    量体から誘導された脂肪族ジイソシアネートとの
    反応生成物であり、成分Dが1,4−ブタジオー
    ルであり、成分Cがメチレン−ビス−ジフエニル
    ジイソシアネートである特許請求の範囲第2項記
    載の組成物。 13 成分Aが1,4−シクロヘキサンジメタノ
    ールとアゼライン酸及び1,12−ドデカンジオイ
    ツク酸の混合物との反応生成物であり、成分Bが
    グリセリルアリルエーテルと、オレイン酸の二量
    体から誘導された脂肪酸ジイソシアネートとの反
    応生成物であり、成分Dが1,4−ブタンジオー
    ルであり、成分Cがメチレン−ビス−ジフエニル
    ジイソシアネートである特許請求の範囲第2項記
    載の組成物。 14 成分Aが1,4−シクロヘキサンジメタノ
    ールと、アジピン酸及びアゼライン酸の混合物と
    の反応生成物であり、成分Bがグリセリルアリル
    エーテルであり、成分Dが1,4−ブタンジオー
    ルであり、成分Cがメチレン−ビス−ジフエニル
    ジイソシアネートである特許請求の範囲第2項記
    載の組成物。 15 成分Aが1,4−ブタンジオールとアジピ
    ン酸との反応生成物であり、成分Bがグリセリル
    アリルエーテルであり、成分Dが1,4−ブタン
    ジオールであり、成分Cがメチレン−ビス−ジフ
    エニルジイソシアネートである特許請求の範囲第
    2項記載の組成物。 16 トリメチロールプロパン、トルエンジイソ
    シアネート及び2−ヒドロキシエチルアクリレー
    トの反応から得られたウレタンアクリレート生成
    物と共反応された特許請求の範囲第15項記載の
    組成物。 17 成分Aが1,6−ヘキサンジオールとアジ
    ピン酸との反応生成物であり、成分Bがグリセリ
    ルアリルエーテルであり、成分Dが1,4−ブタ
    ンジオールであり、成分Cがメチレン−ビス−ジ
    フエニルジイソシアネートである特許請求の範囲
    第2項記載の組成物。 18 トリメチロールプロパン、トリエンジイソ
    シアネート及び2−ヒドロキシエチルアクリレー
    トの反応から得られたウレタンアクリレート化合
    物と共反応された特許請求の範囲第17項記載の
    組成物。 19 トリメチロールプロパン、トルエンジイソ
    シアネート及び2−ヒドロキシエチルアクリレー
    トの反応から得られたウレタンアクリレート化合
    物と共反応された特許請求の範囲第11項記載の
    組成物。 20 揮発性溶媒キヤリアを含む特許請求の範囲
    第1項記載の組成物。 21 溶媒キヤリアがテトラヒドロフラン及びト
    ルエンから選ばれる特許請求の範囲第20項記載
    の組成物。
JP61007152A 1985-01-16 1986-01-16 磁気テープ用の電子線硬化性ポリウレタンコーティング組成物 Granted JPS61181817A (ja)

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