JPH0339568B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、電子秤において、時間別に集計した
計量（印字）回数等の集計値を表示する装置に関
する。

（従来技術） 電子秤においては、第１図に示すように食品等
の商品１の重量をロードセル等の重量測定装置２
で計量し、計量された信号はＡ／Ｄ変換装置３を
通してマイクロコンピユータ等で構成される制御
装置４に入力される。また、制御装置には計時装
置５からの信号が送られて加工日時、有効日等の
データが得られ、予め記憶装置９に記憶されてい
る単価等の項目と共に制御装置で演算された価格
等の項目が第２図に示す未印字のラベルに、サー
マルヘツド等よりなるプリンタ８により印字され
る。

また、重量、単価、価格等は表示装置６によつ
ても表示される。

（従来技術の問題点） 商店、スーパー、デパート等電子秤を設置して
いる売場においては、一日の時間帯のうちに利用
客の多い時間帯、少ない時間帯、これに伴なう作
業者の多忙時間帯、暇な時間帯が生じるが、これ
を定量的に表示、記録することが困難であつた。

（発明の目的） 本発明は、電子秤の各時間帯毎の使用頻度を検
出、表示、印字できるようにして、利用客の多
少、作業者の労働密度の濃淡等がどの時間帯に生
ずるかを明らかにして、経営合理化のための販売
データが得られるようにするものである。

（発明の効果） 本発明は、商品の呼出コード、商品コード、有
効期間又は印字選択番号等のデータを予め記憶装
置に登録させる手段、登録されているデータを制
御装置に読出す手段、商品の重量を計量して該デ
ータを制御装置に出力する重量測定装置、該計量
データにより商品の価格を演算する手段、時間を
計時してその計時データを制御装置に出力する計
時装置、前記読出された登録データのうち有効期
間及び印字選択番号に応じて、計時データにより
設定される加工日、加工時間、有効日のうちいず
れの項目を印字するかを選択する手段、印字メモ
リに必要な事項を記憶させる手段、印字メモリに
記憶されている必要事項を読出して、これをラベ
ルの所定欄に印字する印字装置を駆動する手段、
重量測定装置で計量された計量回数を計時装置で
計時された時間別にカウントして集計する手段、
カウントして集計された集計値を時間別に記憶す
る時間集計メモリ、各時間別に記憶した集計値を
時間集計メモリから読出す手段、集計値、時間を
表示装置に表示させる手段、集計値、時間のみを
選択してラベルに印字するよう印字装置を駆動す
る手段、とを具備することにより、電子秤におい
て時間別の集計値を表示印字するものである。

（実施例） 次に本発明の実施例について図面を参照しつつ
説明する。

商品１についてのデータをRAM等で構成され
る記憶装置９に登録するために、第４図に示すよ
うに、第１図のキー入力部７のテンキーにより、
9000を置数し、次いでフアンクシヨンキーの※キ
ーを操作してマイクロコンピユータ等により制御
装置４を登録モードに設定する。このあと、商品
に応じて予められている呼出番号、商品コード、
品名文字コード等を順次テンキーで上置数する度
に※キーを操作してこれらのデータを記憶装置に
登録していき、最後に有効期間又は印字選択番号
を登録する。この有効期間又は印字選択番号は、
０〜99の数字を、１〜97は有効期間の日数に、
０、98、99は印字選択番号として割振るもので、
第２図に示す未印字のラベルに印字する際に、印
字項目をどのように選択するかを決定するデータ
として用いられる。これを第５図を参照してより
詳しく説明すると、 [] 登録モード (1) テンキーで、１〜97を登録すると、後述す
るように第６図に示すような加工日の設定、
印字操作を行なう際に、登録された１〜97の
数字が有効期間となつて加工日と有効日（有
効日＝加工日＋有効期間−１）が印字メモリ
に記憶され、これがラベルに印字される。

(2) テンキーで０を登録した場合には、加工
日、加工時間、有効日は印字使用メモリに記
憶されず、ラベルにもこの項目は印字されな
い。

(3) テンキーで98を登録すると、加工日と加工
時間が印字用メモリに記憶され、ラベルには
この項目が印字される。なお、ラベルには第
２図に示すように加工日と有効日の欄が設け
られているが、加工時間の欄ほ設けられてい
ない。これは、有効日の欄に有効日と加工時
間のいずれか一方のみを印字するよう時／有
印字用メモリが設定されており、98が登録さ
れた場合にはラベルの有効日の欄に加工時間
を印字するようにされている。

(4) テンキーで99を登録した場合には、加工日
のみを印字用メモリに記憶させ、これをラベ
ルに印字する。

登録モードを解除する場合には、テンキーに
より9999を置数し、※キーを操作する。このよ
うにして登録されたメモリの内容例を第３図に
示す。

次に、本発明による電子秤の時間別集計値の
表示印字の計量、印字モード及び時間別計値処
理モードの操作について説明する。

〔〕 計量、印字モード（第６図） (1) 計量及びラベルの印字を行なおうとする商
品１に対応した呼出番号をテンキーにより置
数し、フアンクシヨンキーの呼出キーをオン
することにより、呼出番号に応じて予め登録
されている商品データを記憶装置より読み出
す。

(2) 商品１の重量を重量測定装置２により計量
し、データをＡ／Ｄ変換装置３を通して制御
装置４に送る。

(3) 制御装置４は、予め設定されている商品１
の単価と、入力された計量データにより価格
の演算を行なう。

(4) 印字条件がすべて満足されていれば、即ち
ラベルに印字される項目がすべて準備されて
いるかどうかを確認し、準備が完了し、且つ
フアンクシヨンキーの印字キーがオンされて
いれば、水晶発振器及び計数回路等から成る
計時装置５より計時データ（月、日、時、
分）を制御装置４に入力する。

(5) 記憶装置９より読出した当該商品の有効期
間が０日かどうかを確認し、有効期間が０日
であれば加工日の欄及び有効日の欄が印字さ
れないように、加工日用印字メモリ及び時／
有印字用メモリにブランクコードを記憶させ
る。有効期間が０日でない場合には、月、
日、の計時データと、手動設定又は計時装置
で設定される年のデータとを加工日印字用メ
モリに記憶させる。年データを手動で設定す
る場合には、年に一度データを更新する。

(6) 有効期間が99日かどうか確認し、有効期間
が99日であれば、時／有印字用メモリにブラ
ンクコードを記憶させ、印字の際に有効日、
加工時間が印字されないようにする。有効期
間が99日でない場合には、続いて有効期間が
98日かどうかを確認する。

(7) 有効期間が98日でなければ、有効期間は１
〜97日のいづれかであり、有効日（有効日＝
加工日＋有効期間−１）により演算し、有効
日を時／有印字用メモリに記憶させる。

(8) 有効期間が98日であれば時、分の計時デー
タを時／有印字用メモリに記憶させる。

(9) 各印字用メモリへの記憶が完了するとラベ
ル印字装置（プリンタ）を駆動して各印字用
メモリに従つてラベルの所定欄に印字を行な
う。

続いて制御装置４は、キー入力部７の加算・
非加算切換スイツチの切換状態をチエツクし、
加算側に切換えられている場合、現在の時間帯
を調べるために計時装置５より入力された計時
データの内の時、分のデータについてチエツク
を行ない該当する時間帯の時間集計メモリの内
容を＋１する。即ち入力された時、分のデータ
が、まず８時０分〜８時59分であるか否かをチ
エツクし、否（NO）であれば９時０分〜９時
59分であるか否かチエツクし、例えば入力され
た時、分のデータが９時32分であれば９時集計
メモリの記憶内容に１を加算（カウント）し
て、記憶更新を行なう。実施例の場合には販売
時間を８時から22時までとし、それ以外を時間
外としてカウントしているが、秤の使用状況に
より販売時間帯の設定は０時から24時までの間
で自由に変更できる。また、この例では各時間
帯毎の計量（印字）回数のみをカウントしてい
るが、さらに各時間帯毎の重量、価格等のデー
タを加算集計することもできる。

該当する時間集計メモリにおいて計量（印
字）回数のカウントが終了すれば、最後に演算
（印字）された価格を商品コードに従つて、精
肉や鮮魚等に分類別に累計加算してこれを記憶
装置に記憶させて、１回の計量、印字の度に行
なう一連の処理が完了する。記憶装置の各時間
集計メモリに記憶している時間帯別の計量（印
字）回数の例を第７図に示す。

〔〕 時間別集計値の処理モード（第８図） (1) テンキーで8000を置数した後、フアンクシ
ヨンキーの※キーを押して制御装置を時間別
集計値処理モードに設定する。

(2) 操作者は、集計値を表示させるか、時間集
計メモリをクリアするかの判断をして、クリ
アする場合テンキーで２を置数し、フアンク
シヨンキーの選択キーを押すことにより制御
装置を集計クリアモードに設定する。

(3) 次いでフアンクシヨンキーのゼロキーを押
して総ての時間集計メモリをゼロクリアす
る。

(4) 操作者が集計置を表示させたいと判断した
場合には、テンキーで１を置数し、フアンク
シヨンキーの選択キーを押すことにより時間
別集計表示モードとなり次テンキーで必要と
する時間を置数して（例えば、17時の集計値
を表示させる場合には17を置数する）フアン
クシヨンキーの呼出キーを押す。

(5) 時間に対応する集計値を時間外集計メモリ
から読出す。

(6) 計量、印字モードの際には単価表示部、価
格表示部として用いる表示部に、集計値、時
間を表示させる。

(7) 表示された集計値、時間をラベルに印字す
る場合には、印字キーを押してプリンタ８を
駆動し、ラベル所定位置にこれを印字させ
る。

(8) ラベル印字が不要の場合、及びラベル印字
が終了した場合には、テンキーで次の時間を
置数して呼出キーを押し、次の時間に対応す
る集計値の読出しを行なう。

このようにして得られる集計値と時間の電子
秤における表示例を第９図に示す。この例で
は、17時０分〜17時59分までの間に計量（印
字）された回数が97回あつた場合で、単価表示
部に計量（印字）回数の97が、価格表示部に販
売時間帯の17（時）が表示される。また、価格
表示部の左端には、時間別集計表示モードであ
ることを表示する記号〓〓が表示される。

次に、この例の場合のラベル印字例を第１０
図に示す。加工日の欄には印字した日付（15
日）が印字される。

時間別集計と関連して目標額の達成率等を表
示することもできるので、これについて第１１
図により説明する。

〔〕 目標金額達成率表示処理 (1) フアンクシヨンキーの目標キーを押し、ソ
フトタイマをスタートさせる。ソフトタイマ
の動作時間は例えば３秒というように時間設
定しておく。

(2) 各分類別の集計金額を加算して、総合計金
額を算出する。

(3) 予めテンキーで設定しておいた目標金額と
総合計金額とにより達成率の演算処理を行な
う。

(4) 達成率及び目標金額を、通常は単価及び価
格を表示する部分にそれぞれ一定時間（この
場合は、３秒間）表示させる。この表示の例
を第１２図に示す。達成率はパーセントで、
また目標金額は100円単位で表示する。

(5) タイムアツプすると、目標金額の達成率表
示の処理を終了する。

（発明の効果） 以上詳細したように本発明は、電子秤の時間帯
毎の使用頻度を検出、表示、印字できるようにし
たので、利用客の多少、作業者の労働密度の濃淡
等がどの時間帯に生ずるかが明らかとなるため、
作業者の配置等、経営合理化のためのデータが得
られる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全体構成図、
第２図は未印字ラベルの例を示す図、第３図は記
憶装置に登録された内容を例示した図、第４図は
登録設定時の手順を示す図、第５図は印字項目と
有効期間又は印字選択番号との関係を示す図、第
６図は計量・印字モードにおける処理のフローチ
ヤートを示す図、第７図は各時間毎の集計メモリ
の記憶例を示す図、第８図は時間別集計値の表示
印字処理を行なうフローチヤートを示す図、第９
図は時間別集計値の表示例を示す図、第１０図は
時間別集計値の印字例を示す図、第１１図は目標
金額の達成率表示のフローチヤートを示す図、第
１２図は目標金額と達成率の表示の例を示す図で
ある。 １……商品、２……重量測定装置、３……Ａ／
Ｄ変換装置、４……制御装置、５……計時装置、
６……表示装置、７……キー入力装置、８……プ
リンタ、９……記憶装置、E₁，E₂……直流電源
（バツテリ）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 商品の重量を計量する重量測定装置と、時間
   を計時する計時装置と、重量測定装置で計量され
   た計量回数を計時装置で計時された時間別にカウ
   ントして集計する手段と、カウントして集計され
   た集計値を時間別に記憶する時間集計メモリと、
   時間集計メモリに記憶した集計値を読出して表
   示、印字させる手段とよりなることを特徴とする
   電子秤における時間別集計値の表示印字装置。