JPH0338472Y2 - - Google Patents

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JPH0338472Y2
JPH0338472Y2 JP1985151842U JP15184285U JPH0338472Y2 JP H0338472 Y2 JPH0338472 Y2 JP H0338472Y2 JP 1985151842 U JP1985151842 U JP 1985151842U JP 15184285 U JP15184285 U JP 15184285U JP H0338472 Y2 JPH0338472 Y2 JP H0338472Y2
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JP
Japan
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groove
gear
gears
discharge
cavitation
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JP1985151842U
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JPS6259785U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、歯車ポンプに関し、特にその自吸
性能を改善したものに関する。
〔従来技術〕
従来、歯車ポンプには第3図及び第4図に示す
ように2枚の歯車2,4を外接噛み合い状態でケ
ーシング6内に収容し、これら歯車2,4をエン
ジン等(図示せず)によつて駆動し、吸入口8に
タンク(図示せず)からの油を吸引し、吐出口1
0に圧油を吐出するものがあつた。
このような歯車ポンプのシールは、各歯車2,
4の歯先をケーシング6の内面に接触させること
と、各歯車2,4の側面を側板12,14に接触
させることとによつて行なわれている。また、側
板12,14を設けない場合には、代りに軸受箱
16,18,20,22を接触させることによつ
て歯車の側面のシールをすることも行なわれてい
る。
側板12,14の歯車2,4と接する面には溝
24,26が形成されている。これら溝24,2
6は、吸入口8側及び吐出口10側にそれぞれ開
口し、この開口から歯車2,4の噛み合い部分A
の近傍まで伸延している。これら溝24,26
は、吸入口8にタンクから油を吸引したとき、噛
み合い部分Aの吸入口8側で噛み合い部分の体積
の急激な膨張によつて歯底部にキヤビテーシヨン
が発生するが、このキヤビテーシヨンを側面から
油を供給することによつて破壊するために設けら
れている。なお、側板12,14を設けない場合
には、溝24,26は軸受箱16,18,20,
22に設けられる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、溝24,26によるキヤビテーシヨン
の防止は、歯車2,4の回転数が低い場合には可
能であるが、回転数が高い場合には充分に破壊す
ることができないという問題点があつた。すなわ
ち、歯車2,4の回転数が高いと、歯車2,4の
歯と歯との間に供給された油は遠心力で外方へ押
し出されるので、歯底部のキヤビテーシヨンを破
壊できない。このように2枚の歯車の噛み合い部
の近くで発生したキヤビテーシヨンは、歯車2,
4の回転により吐出口10側へ搬送されるので、
自吸能力が低下していた。なお、自吸能力とは、
吸入口8側の負圧に対して所定の吐出量を得るこ
とをいう。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するために、この考案は、
互いに噛み合つて回転し、吸入側の油を吐出側へ
吐出する2枚の歯車の側面を、側板或いは軸受箱
からなる封止部材によつてシールしており、これ
ら封止部材の上記歯車に接する面側において吸入
側に開口し、これら歯車の噛み合つている部分の
近傍まで延出している第1の側溝を設けた歯車ポ
ンプにおいて、封止部材の歯車の側面との摺動面
に、第1の側溝の両側に上記歯車と当接する部分
を介して隔てて設けられ、一端が開口し、この開
口から各歯車の中心側に向つて延出した第1の溝
と、この第1の溝に連設し、歯車の歯底の近く
で、歯車の歯先がケーシングに嵌入する位置より
吐出側に向つて延出した第2の溝とからなる側溝
を設けたものである。
〔作用〕
この考案によれば、2枚の歯車の噛み合い部の
近くで発生したキヤビテーシヨンが第1の側溝で
破壊されるが、これで破壊されなかつたキヤビテ
ーシヨンが、歯車の噛み合い回転で、吐出側へ搬
送されるとき、歯底にはその歯先がケーシングに
嵌入する位置からさらに吐出側方向に向つて油が
供給されるので、歯底部分への油の供給が充分で
あるから吐出側へ搬送されるキヤビテーシヨンが
完全に破壊される。
〔実施例〕
実施例を第1図及び第2図に示す。この実施例
は、第3図及び第4図に示した従来の歯車ポンプ
と同様に側板12,14によつて歯車2,4の側
面をシールしたもので、従来のものと同等部分に
は同一符号を付して説明を省略する。
第1図及び第2図において、28,30は側溝
で、側板12の歯車2,4と接する面の吸入口8
側に溝24の両側に位置するように設けられてい
る。側溝28は、第1の溝32aと第2の溝34
aとからなり、第1の溝32aは吸入口8側から
歯車2の歯底部付近まで延出しており、吸入口8
側及び歯車2との摺動面側に開口している。第1
の溝32aと溝24との間には歯車2の回転時に
歯車2の側面が当接する部分29aがある。この
部分29aは歯車2の回転時に第1の溝32aと
溝24とを歯底側で連通させない程度の幅に形成
されている。第2の溝34aは第1の溝32aの
最奥部に連設してあり、歯車2の歯先がケーシン
グに嵌入する点E1,E2よりさらに吐出側に向い
歯底に沿つて延出しており、第1の溝32aと同
様に歯車2との摺動面に開口している側溝30も
側溝28と同様に第1の溝32bと第2の溝34
bとからなり、第1の溝32bは溝24と部分2
9bを介して隔てられている。このような側溝2
8,30は図には示していないが、側板14側に
も設けられている。
このような歯車ポンプでは、歯車2,4の噛み
合い部分に発生したキヤビテーシヨンが、歯車
2,4が高速で回転しているため、溝24によつ
て破壊されなくて、歯車2,4の回転に従つて吐
出口10側へ搬送されたとき、キヤビテーシヨン
が存在している歯底は、溝24と連通していない
側溝28,30の第2の溝34a,34bによつ
て歯先がケーシングに嵌入した位置よりさらに吐
出口10方向で吸入口8側に連通するので、遠心
力の作用しにくい歯底に吸入口8側の油が供給さ
れて、キヤビテーシヨンは破壊される。
上記の実施例では、側溝28,30は側板1
2,14に設けたが、側板12,14によつてシ
ールせず、軸受箱でシールする場合には軸受箱に
側溝を設ければよい。さらに、側板12,14の
双方に側溝28,30を設けたが、いずれか一方
のみに設けてもよい。軸受箱の場合も同様であ
る。
〔効果〕
以上述べたように、この考案によれば、側板或
るいは軸受箱における歯車の側面が当接する面
に、吸入側に開口し歯車の噛み合い部分近傍まで
延出した第1の側溝と、これとは非連通の状態で
かつ離れて設けられ、第1及び第2の溝からな
る、第2の側溝を設けた構成であるので、キヤビ
テーシヨンを低圧側で2度にわたつて破壊するこ
とができ、吐出側にキヤビテーシヨンが搬送され
ることがなく自吸能力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による歯車ポンプの1実施例
の縦断正面図、第2図は同実施例に用いる側板の
部分省略側面図、第3図は従来の歯車ポンプの縦
断側面図、第4図は第3図のA−A線に沿う断面
図である。 2,4……歯車、8……吸入口、10……吐出
口、12,14……側板、28,30……側溝、
32a,32b……第1の溝、34a,34b…
…第2の溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互いに噛み合つて回転し、吸入側の油を吐出側
    へ搬送する2枚の歯車を有し、これら2枚の歯車
    の側面を側板或いは軸受箱からなる封止部材によ
    つてシールしており、これら封止部材の上記歯車
    に接する面側において上記吸入側に開口しこれか
    ら上記両歯車の噛み合つている部分の近傍まで伸
    延している第1の側溝を設けた歯車ポンプにおい
    て、上記封止部材の上記歯車の側面との摺動面
    に、第1の側溝の両側に上記歯車に当接する部分
    を介して隔てて設けられ一端を吸入側に開口しこ
    の開口から上記各歯車の中心側に向つて延出した
    第1の溝と、この第1の溝に連設し上記歯車の歯
    底の近くで歯車の歯先がケーシングに嵌入する位
    置より上記吐出側に向つて延出した第2の溝とか
    らなる第2の側溝を、設けたことを特徴とする歯
    車ポンプ。
JP1985151842U 1985-10-02 1985-10-02 Expired JPH0338472Y2 (ja)

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JP1985151842U JPH0338472Y2 (ja) 1985-10-02 1985-10-02

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JP1985151842U JPH0338472Y2 (ja) 1985-10-02 1985-10-02

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JPS6259785U JPS6259785U (ja) 1987-04-14
JPH0338472Y2 true JPH0338472Y2 (ja) 1991-08-14

Family

ID=31069278

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JP1985151842U Expired JPH0338472Y2 (ja) 1985-10-02 1985-10-02

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59190488A (ja) * 1983-04-11 1984-10-29 Tochigi Fuji Ind Co Ltd 歯車ポンプ
JPS60151841A (ja) * 1984-01-19 1985-08-09 Fujitsu Ltd 磁気デイスクの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59190488A (ja) * 1983-04-11 1984-10-29 Tochigi Fuji Ind Co Ltd 歯車ポンプ
JPS60151841A (ja) * 1984-01-19 1985-08-09 Fujitsu Ltd 磁気デイスクの製造方法

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JPS6259785U (ja) 1987-04-14

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