JPH0442543Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0442543Y2
JPH0442543Y2 JP1985155002U JP15500285U JPH0442543Y2 JP H0442543 Y2 JPH0442543 Y2 JP H0442543Y2 JP 1985155002 U JP1985155002 U JP 1985155002U JP 15500285 U JP15500285 U JP 15500285U JP H0442543 Y2 JPH0442543 Y2 JP H0442543Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
side plate
bearing box
groove
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985155002U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6264891U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985155002U priority Critical patent/JPH0442543Y2/ja
Publication of JPS6264891U publication Critical patent/JPS6264891U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0442543Y2 publication Critical patent/JPH0442543Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、歯車ポンプの高速回転時における
性能の向上を図るものに関する。
<従来の技術> 従来の歯車ポンプの1例を第2図に示す。同図
の歯車ポンプ1は実公昭56−32635号公報に示さ
れたものであり、2個の歯車2a,2bの両側面
に当接する側板3a,3bの歯車2a,2bに対
する押付力を吐出口P2の圧力を導入して制御す
るようにしたものである。
第2図は、2個の歯車が外接噛み合いする歯車
ポンプ1において、2個の歯車2a,2bの側面
位置から一方の側板3aを見た図である。側板3
a,3bは歯車2a,2bの両側位置にあつて対
称形状であるので、側板3aについて説明し、側
板3bの説明は省略する。側板3aは、その一側
面31a(歯車2a,2bが当接する側)の外周
の一部に吐出孔P2に連通する溝32a,32b
を設けてあり、この溝32a,32bによつて吐
出口P2の油圧を同図でBで示す所定位置まで導
入し、歯車の軸に作用する油圧による押圧力を少
なくすると共に、側板3aの側面31b(第3図
に示す)と軸受との間に形成した圧力室10a,
10b(第2図に示す)にも油圧を作用させ、側
板3aの歯車2a,2bへの押圧力を制御してい
る。圧力室10a,10bは側板3aの側面31
bと軸受とのあいだに設けた図に破線で示すシー
ル20aによつて吸入口P1側と区画された吐出
孔P2に連通する部分である。
<考案が解決しようとする問題点> 歯車ポンプ1における歯車2a,2bの側面に
は、溝32a,32bを介して吐出口P2側の油
圧が低圧側へ導入され、圧力室10a,10bと
歯車2a,2bの側面に作用し、側板3a,3b
を一定の押圧力で歯車2a,2bの両側面へ押圧
している。
しかし、歯車の回転数が上昇すると、第2図に
角θ1で示す領域の歯車と側板との間に吐出口P2
の油圧の導入が遅れることになり、事実上その油
圧作用領域が歯車の回転方向の先方へ縮小される
ことになる。すなわち、第2図において、歯車2
aの歯2a1,2a2の間に形成される室21a
には歯2a1が点Bを過ぎた時から油圧が作用し
始める。歯車2aの回転数が小さいときは歯2a
1が点Bを通過すると略同時に室21aの油圧が
上昇するが、回転数が大きいと室21aの油圧の
上昇が充分でない状態で歯車が回転する。このた
め、室10aに対応する室21aの受圧面積が減
少したことになり、側板の押圧力のバランスが損
われる。この結果、側板に作用する押圧力は圧力
室10a,10b側からの方が歯車側からよりも
強くなり過ぎて焼付きが生じる問題がある。
<問題点を解決するための手段> この考案の手段は、歯車の側面をシールする側
板あるいは軸受箱を有し、その側板あるいは軸受
箱の歯車に接する側の面に吸入口より歯車回転方
向に所定回転離れた所定位置と吐出口との間に歯
車の歯部側方を通るように圧油導入用の溝を設
け、その側板あるいは軸受箱の反対側の面にシー
ル材により吸入口側と区画され吐出口と連通する
圧力室を設けて、前記側板あるいは軸受箱の歯車
への押付力を制御する構成の歯車ポンプにおい
て、前記溝の前記所定位置における端部を前記歯
部側方で前記歯車の略半径方向に拡大してなるも
のである。
<作用> 油圧導入用の溝の先端(第2図の点B)部で溝
を歯車の略半径方向に拡大形成したことにより、
歯車の歯溝が点Bに達するとその拡大した溝から
吐出口側の油圧が作用するので時間遅れがなくな
る。
<実施例> 第1図に実施例を示す。同図において第2図と
同等部分は同一図面符号で示し、その説明を省略
する。第2図と異なる点は、溝32a′の点Bに達
する端部を略半径方に拡大し拡大溝部Mに形成し
た点である。その拡大溝部Mの端面M1は歯車2
a(2b側も同じ)の歯形曲線に沿つた形が最良
であるが、この例は加工の容易なことから、歯形
曲線に略沿つた直線に沿う面に形成してある。従
つて溝幅は歯車2aの歯溝の深さに略対応する程
度に拡大されている。
この拡大溝部Mを設けたことによつて、歯車2
aの歯2a1が図示の位置に回転してきて、さら
に回転すると、歯2a1と2a2との間の室21
aが拡大溝部Mに接続する。従つて、室21aに
対する油圧の導入はきわめて迅速に行われ、歯車
2a,2bの回転数が増大しても大差がなく、焼
付を生じるようなことがない。
なお、歯車ポンプにおいて、歯車の側面をシー
ルする手段は、側板を用いる手段と軸受箱(歯車
2a,2bの軸を支承する軸受箱)を歯車の側面
に押圧する手段との二つがある。上記実施例は側
板によるものであるが、軸受箱によるシール手段
に対しても、同様にこの考案を適用できる。
<考案の効果> この考案によれば、圧力導入用の溝の低圧側終
端において溝幅を拡大したことによつて、歯車ポ
ンプの回転数の増大による圧力導入の遅れがない
ものとして、側板と歯車との焼付きを防止できる
効果が得られる。
なお、このような効果を達成するために、圧力
導入溝を低圧側へ長く延長形成することが考えら
れる。しかし、その場合は高速回転において焼付
きが生じなくても、低速回転時の圧力の均衡がく
ずれるから容積効率が低下する面で不都合を生じ
るが、この考案によれば、その不都合はない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の主要部を示す縦断
側面部分図、第2図は従来の歯車ポンプの歯車と
側板との間で縦断して側板側を見た断面図、第3
図は第2図のA−A断面図である。 1……歯車ポンプ、2a,2b……歯車、2a
1,2a2……歯、B……溝の端部(所定位置)、
P1……吸入口、P2……吐出口、10a,10b
……圧力室、20a……シール材、32a′……
溝、M……拡溝部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 歯車の側面をシールする側板あるいは軸受箱を
    有し、その側板あるいは軸受箱の歯車に接する側
    の面に吸入口より歯車回転方向に所定回転角離れ
    た所定位置と吐出口との間に歯車の歯部側方を通
    るように圧油導入用の溝を設け、その側板あるい
    は軸受箱の反対側の面にシール材により吸入口側
    と区画され吐出口と連通する圧力室を設けて、前
    記側板あるいは軸受箱の歯車への押付力を制御す
    る構成の歯車ポンプにおいて、前記溝の前記所定
    位置における端部を前記歯部側方で前記歯車の略
    半径方向に拡大してなる歯車ポンプ。
JP1985155002U 1985-10-09 1985-10-09 Expired JPH0442543Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985155002U JPH0442543Y2 (ja) 1985-10-09 1985-10-09

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985155002U JPH0442543Y2 (ja) 1985-10-09 1985-10-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6264891U JPS6264891U (ja) 1987-04-22
JPH0442543Y2 true JPH0442543Y2 (ja) 1992-10-07

Family

ID=31075307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985155002U Expired JPH0442543Y2 (ja) 1985-10-09 1985-10-09

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0442543Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6264891U (ja) 1987-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4290739A (en) Helical gear pump or gear motor with optimal relief grooves for trapped fluid
JPH0442543Y2 (ja)
JPS5848755B2 (ja) ギヤポンプ
US5145347A (en) Gerotor pump with blind-end groove on each lobe of the annulus
GB1132050A (en) Improvements in or relating to hydraulic fluid pumps or motors
US4132515A (en) Crescent gear pump or motor having bearing means for supporting the ring gear
JPH02252991A (ja) スクリュ式ポンプ装置用スクリュロータ
JPH03202686A (ja) 歯車ポンプ
JPH0211616Y2 (ja)
JPH01273887A (ja) 内接歯車型ポンプ
US3746479A (en) Hydraulic motor with minimum break-away torque
JP2843839B2 (ja) トロコイド型オイルポンプ
JPS5996494A (ja) スクリュー圧縮機
US3075470A (en) Rotary displacement pumps
US3876347A (en) Gear pump or motor with unitary flexible end seal plate
JP4832042B2 (ja) 内接歯車式ポンプ
JPH0338472Y2 (ja)
JP2873858B2 (ja) ギヤポンプ
JP4832041B2 (ja) 内接歯車式ポンプ
JPH0245513Y2 (ja)
JPH09100788A (ja) 圧縮機用スクリューロータの歯形
JPH041353Y2 (ja)
JPS6248075B2 (ja)
JPH06117379A (ja) 内接式歯車ポンプ
JPS6143288A (ja) 内接型ギヤポンプ