JP2873858B2 - ギヤポンプ - Google Patents

ギヤポンプ

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JP2873858B2
JP2873858B2 JP9676590A JP9676590A JP2873858B2 JP 2873858 B2 JP2873858 B2 JP 2873858B2 JP 9676590 A JP9676590 A JP 9676590A JP 9676590 A JP9676590 A JP 9676590A JP 2873858 B2 JP2873858 B2 JP 2873858B2
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秀雄 照山
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ギヤポンプに係り、特に、構成部品の寸法
精度が若干悪い場合であっても、必要なギヤトラックを
確実に形成し、かつ、プレッシャー部材によるローデイ
ング機能を維持できるものに関する。
(従来の技術) 第2図ないし第4図を参照して従来例を説明する。ま
ず、ボディ1があり、このボデイ1は、ギヤプレート3
と、このギヤプレート3の両側に配置されたカバー5、
マウンティングフランジ7とから構成されている。
上記ボディ1内には、ボディボア9が形成されてい
て、このボディボア9内には、ドライブギヤ11とドリブ
ンギヤ13が内装されている。
上記ドライブギヤ11の両側には、軸15、17が突設され
ており、これら両軸15、17は、カバー5、マウンティン
グフランジ7に形成された軸受穴16、18に、巻ブッシュ
19、21を介して内装されている。
又、ドリブンギヤ13の両側には、軸23、25が突設され
ていて、これら両軸23、25は、カバー5、マウンティン
グフランジ7に形成された軸受穴24、26に、巻ブッシュ
27、29を介して内装されている。
上記ドライブギヤ11、ドリブンギヤ13の両側には、第
2図に示すように、プレッシャー部材としてのサイドプ
レート37、39が配置されている。このサイドプレート37
の背面側は、第3図に示すような構成になっている。す
なわち、シール部材31によって、高圧エリアHと、低圧
エリアLとに区画されている。上記高圧エリアHには、
吐出ポート33側の高圧が導入され、一方、低圧エリアL
には、吸込ポート35側の低圧が導入される。そして、こ
れ高圧エリアH及び低圧エリアLに導入される圧力作用
によって、上記サイドプレート37、39が、ドライブギヤ
11、ドリブンギヤ13の側面に圧接され、それによって、
ドライブギヤ11、ドリブンギヤ13の歯溝をメタルシール
する。
このような構成をなすギヤポンプを駆動すると、第4
図に示すように、αの範囲で深さdtのギヤトラックが形
成される。このギヤトラックの形成範囲αでは歯先隙間
が一定となり、又、この範囲αを超えた範囲βでは、歯
先隙間が回転方向に対して拡大していく。
上記ギヤトラックを形成したギヤポンプの歯溝内の圧
力分布は、次のようになる。まず、範囲αにあっては、
歯溝内圧力が回転方向に向かってリニアに上昇してい
く。これに対して、範囲αの終点Pを超えて範囲βに入
ると、吐出圧まで急激に昇圧する。
このような作動原理の下で、ドライブギヤ11、ドリブ
ンギヤ13が高速回転すると、範囲α、βとではその歯溝
内圧力が極端に相違することになる。
つまり、高速で回転すればする程、吐出ポート33側の
圧力が範囲αの歯溝内まで伝播しにくくなる。よって、
高速回転時には、範囲αの歯溝内圧力が低くなる。特
に、低温時には作動油の粘度が大きくなるので、範囲α
の歯溝内圧力が低くなる傾向が顕著になる。
これに対して、低速で回転する場合には、吐出ポート
33側の圧力が範囲αの歯溝内まで伝播し易くなるので、
低速回転時には範囲αの歯溝内圧力が高くなる。特に、
油温が上昇して作動油の粘度が下がった場合には、吐出
ポート33側の高圧油が範囲αの歯溝内に流入し易くなる
ので、歯溝内圧力がますます上昇することになる。
そこで、通常は歯溝内の圧力が低い高速回転時を想定
して、高圧エリアHと低圧エリアLとの面積比を決定
し、高速回転時の過剰ローディングを防止するととも
に、ドライブギヤ11、ドリブンギヤ13の焼き付き防止を
図っている。
ところで、上記ギヤトラックを必要な範囲で確実に形
成するためには、ボディ1、すなわち、ギヤプレート
3、カバー5、マウンティングフランジ7を高い精度で
加工するとともに、高い位置精度で組み立てる必要があ
る。
そのために、第3図、第5図に示すように、ダウエル
41、43、45、47を使用して、ギヤプレート3、カバー
5、マウンティングフランジ7の位置を決めるようにし
ている。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来の構成によると次のような問題があった。
例えば、ボディ1を構成するギヤプレート3、カバー
5、マウンティングフランジ7の寸法精度が悪い場合が
ある。特に、最近では、量産低コストを企図して、ギヤ
プレート3、カバー5、マウンティングフランジ7等を
焼結成形部品とすることが考えられており、このような
焼結成形部品を使用した場合には、機械加工部品の場合
よりも、さらに寸法精度の低下が懸念される。
寸法精度が悪い場合には、ダウエル41、43、45、47に
よって位置決めしたとしても、高い精度で組み立てるこ
とができず、第6図、第7図に示すように、ギヤトラッ
クが設定値よりも短か過ぎたり、あるいは長過ぎたりす
ることがある。
第6図に示す場合には、Θの範囲でギヤトラックが
形成され、ギヤトラックが短か過ぎる場合であり、この
場合には、過小ローディングであって、内部リークが増
大して、容積効率の低下を誘発してしまう。
又、第7図に示す場合には、Θの範囲でギヤトラッ
クが形成され、過剰ローデイングの状態であり、ドライ
ブギヤ11、ドリブンギヤ13の側面の焼き付きが懸念され
る。
又、ポンプ組み立て直後のならし運転にあって、ドラ
イブギヤ11、ドリブンギヤ13の歯先がボディボア9をか
じってしまうことがあり、その場合には、切削屑の発
生、バリの発生により、サイドプレート37、39がドライ
ブギヤ11、ドリブンギヤ13から離間してしまって、ロー
ディング機能が損なわれるといった問題があった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその
目的とするところは、構成部品の寸法精度が若干悪いよ
うな場合であっても、必要なギヤトラックを確実に形成
し、かつ、プレッシャー部材によるローディング機能を
確実に維持することが可能なギヤポンプを提供すること
にある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するべく、本願発明によるギヤポンプ
は、ボディに形成されたボディボアに内装した一対のギ
ヤでギヤトラックを形成するとともに、少なくともこの
ギヤの一側にブッシュ又はサイドプレート等のプレッシ
ャー部材を設け、このプレッシャー部材の背面に吐出ポ
ートと連絡する高圧エリアと吸込ポートと連絡する低圧
エリアとを区画し、この各エリアの圧力作用によってプ
レッシャー部材をギヤの側面に押し付ける構成にしたギ
ヤポンプを前提とする。
そして、上記ボディに形成され上記ギヤの軸が内装さ
れる軸受穴の中心を、ボディボアの中心に対して吸込ポ
ート側に偏寄させて、かつ、ボディボアの内周面には、
吸込ポートの両サイドから上記ギヤの回転方向に延長さ
れた逃げ部を設けた点に特徴を有する。
(作用) まず、軸受穴の中心をボディボア中心に対して吸込ポ
ート側に偏奇させることにより、ギヤトラックを積極的
に確保する。これによって、構成部品の寸法精度が若干
悪くても、必要なギヤトラックを確実に確保することが
可能となる。
又、その場合には、ギヤトラックが深過ぎてギヤによ
るボディボアのかじりが懸念される。
そこで、吸込ポートの両サイドに、ギヤの回転方向に
延長された逃げ部を設け、それによって、ギヤによるか
じりを抑制しようとするものである。
(実施例) 以下第1図を参照して本発明の一実施例を説明する。
尚、従来と同一部分には同一符号を付して示しその説
明は省略する。
本実施例の場合には、軸受穴16、18、24、26(第2図
に示す)の中心を吸込ポート35側に偏奇させている。こ
れによって、構成部品の寸法精度が悪いような場合であ
っても、ギヤトラックを確実に形成するようにしてい
る。
このように、ギヤトラックを積極的に設けた場合に
は、ギヤトラックが深くなり過ぎて、ドライブギヤ11、
ドリブンギヤ13により、ギヤトラックの縁部がかじられ
てしまうことが懸念される。そして、前述したように、
ギヤトラックの両サイドにバリが発生し、このバリによ
って、サイドプレート37、39が、ドライブギヤ11、ドリ
ブンギヤ13より離れてしまい、内部リークの増大ひいて
は容積効率の低下を誘発してしまう。
そこで、第1図に示すように、ボディボア9と吸込ポ
ート35の境界部、すなわち、吸込ポート35の両サイドに
おいて、ギヤプレート3を削り落として、ドライブギヤ
11、ドリブンギヤ13の回転方向に延長された逃げ部10
1、103を設けている。
このように逃げ部101、103を設けることにより、ドラ
イブギヤ11、ドリブンギヤ13による噛りを抑制して、か
じりによる切削量を極力少なくするとともに、バリの発
生を防止しようとするものである。
以上本実施例によると次のような効果を奏することが
できる。
まず、構成部品の寸法精度が若干悪くなった場合で
も、必要なギヤトラックを確実に形成することができ
る。これは、軸受穴16、18、24、26(第2図に示す)の
中心を吸込ポート35側に偏奇させているからである。
又、逃げ部101、103を設けることにより、ドライブギ
ヤ11、ドリブンギヤ13によるかじりを抑制することがで
き、サイドプレート37、39によるローデイング機能を確
実に維持することができる。
尚、本発明は前記一実施例に限定されるものではな
い。
前記一実施例では、プレッシャー部材として、サイド
プレート37、39を使用したが、ブッシュを使用するもの
についても同様に適用できる。
又、前記一実施例では、構成部品の全部又は一部を焼
結成形部品とした場合について説明したが、機械加工部
品である場合についても同様に適用できる。
さらに、前記一実施例では、ボディ1を、ギヤプレー
ト3、カバー5、マウンティングフランジ7によって構
成した場合を示したが、一体物である場合、二つ割りの
ような場合であっても、同様に適用できることは勿論で
ある。
(発明の効果) 以上詳述したように本発明によるギヤポンプによる
と、軸受穴の中心をボディボア中心に対して吸込ポート
側に偏奇させるとともに、吸込ポートの両サイドに、ギ
ヤの回転方向に延長された逃げ部を設けたので、構成部
品の寸法精度が多少悪くても、必要なギヤトラックを確
実に形成することができ、又、プレッシャー部材による
ローデイング機能を確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるギヤポンプの横断面
図、第2図ないし第7図は従来例の説明に使用した図
で、第2図はギヤポンプの縦断面図、第3図は第2図の
III−III断面図、第4図はギヤトラックを説明する図、
第5図はダウエルによる位置決めを示す図、第6図及び
第7図はギヤトラックを説明するための図である。 1……ボディ、9……ボディボア、11……ドライブギ
ヤ、13……ドリブンギヤ、37,39……プレッシャー部材
としてのサイドプレート、H……高圧エリヤ、L……低
圧エリヤ、101,103……逃げ部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 2/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボディに形成されたボディボアに内装した
    一対のギヤでギヤトラックを形成するとともに、少なく
    ともこのギヤの一側にブッシュ又はサイドプレート等の
    プレッシャー部材を設け、このプレッシャー部材の背面
    に吐出ポートと連絡する高圧エリアと吸込ポートと連絡
    する低圧エリアとを区画し、この各エリアの圧力作用に
    よってプレッシャー部材をギヤの側面に押し付ける構成
    にしたギヤポンプにおいて、上記ボディに形成され上記
    ギヤの軸が内装される軸受穴の中心を、ボディボアの中
    心に対して吸込ポート側に偏寄させて、かつ、ボディボ
    アの内周面には、吸込ポートの両サイドから上記ギヤの
    回転方向に延長された逃げ部を設けたことを特徴とする
    ギヤポンプ。
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