JPS6214436Y2 - - Google Patents

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JPS6214436Y2
JPS6214436Y2 JP1980179737U JP17973780U JPS6214436Y2 JP S6214436 Y2 JPS6214436 Y2 JP S6214436Y2 JP 1980179737 U JP1980179737 U JP 1980179737U JP 17973780 U JP17973780 U JP 17973780U JP S6214436 Y2 JPS6214436 Y2 JP S6214436Y2
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JP
Japan
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journal
oil
balancer shaft
shaft
bearing
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JP1980179737U
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JPS57102743U (ja
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  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車エンジンに主用される往復
機関用防振手段としてのバランサ軸に関し、特
に、バランサ軸ジヤーナル部の形状に関するもの
である。
この種のバランサ軸は、クランク軸に平行して
エンジンのシリンダブロツクに軸受けされると共
に、ベルト等を介してクランク軸により駆動され
ており、ここで、バランサ軸の形状の従来例につ
き、第1図ないし第4図を参照して説明する。
図示バランサ軸は、第1図左半部の直軸部1
と、同図右半部の偏心軸部2とが一体に成形され
た軸であつて、以下の説明では、第1図の左方
(右方)を前方(後方)と呼ぶ。
しかして、直軸部1の前端と、偏心軸部2の中
央の夫々には、前方のジヤーナル部3と後方のジ
ヤーナル部4とが形成されて、両ジヤーナル部
3,4は、シリンダブロツクに成形された前後2
箇所の軸受部5,6に軸受けされており、かつ軸
線中心線上に穿設された油通路7は、バランサ軸
の前端に開口すると共に、ジヤーナル部3の1直
径上の周面と、ジヤーナル部4の1半径上の周面
とに開口し、これにより、各ジヤーナル部3,4
の周面が潤滑されている。
ところで、このバランサ軸が回動している間
は、偏心軸部4に遠心応力が発生していることか
ら、例えば軸受部6の軸受面とジヤーナル部4の
摺接周面との間のジヤーナルクリアランスが60μ
付近に採られた場合では、偏心側のジヤーナル周
面と軸受面との間の油膜厚は、10〜30μ程度に薄
く、一方、偏心方向と反対側の周面と軸受面との
間の油膜厚は、50〜100μに厚くなつていて、こ
れに付随し、第3図の油圧特性線P(油圧Oの基
線A−Aからかの放射長で圧力値が示されている
グラフ)に示すように、偏心側の油膜には、かな
り高い(例えば、800Kg/cm2)内圧が発生してい
る。
ここで、バランサ軸の特質として、クランク軸
の倍速で高速回転することから、バランサ軸駆動
のためにエンジン出力のかなりの部分が消費され
るが、最近省エネルギの観点から、エンジン補機
のエネルギ効率の改善が要求され、これに従い、
バランサ軸に関しても、パワーロスの極限が求め
られている。
しかして、本案考案者の研究によれば、バラン
サ軸駆動負荷の中、軸受油の剪断抵抗に基因する
負荷が、1/3〜1/2の大きな部分をなしていること
が解り、このことから、ジヤーナルクリアランス
を広げることなしに、軸受面内の油逃げを容易に
することにより、駆動負荷をかなり低減させ得る
ことが解つた。
なお、油逃げを容易にする手段として、軸受面
内に油逃げの溝を設けることが有効であるが、し
かし、逃げ溝を設けた場合には、溝の面積分だけ
軸受応力の担持面が減り、その結果ジヤーナル周
面の損耗を早める不具合を生じるので、油逃しの
手段には、この点に関する工夫が必要である。
本考案は、油逃しの手段を工夫することによ
り、ジヤーナル部周面を損耗させることなしに、
軸受油の剪断抵抗を低減させたものであつて、す
なわち、本考案の目的は、駆動のためのパワーロ
スが小さいバランサ軸を提供することにある。
以下、図示の一実施例に基づいて本考案を説明
する。
実施例のバランサ軸においては、第5図および
第6図に示すように、偏心軸部8の中央に成形さ
れたジヤーナル部9の成形態様に工夫が施されて
いて、すなわち、周面の偏心方向反対側の半部
(図面で上半部)は、前後両端縁を除いた部分
が、例えば3mm程度径寸の小さい凹入周段面9a
に成形されていて、同周段面と軸受部6の軸受面
との間の空隙が、油逃し用の空間をなしていて、
油通路10は、該空間に開口している。
このように構成された実施例のバランサ軸で
は、ジヤーナルクリアランス内の油が、上記油逃
し用の空間を通つて容易に流動することから、ク
リアランス内の油膜が剪断されることが少く、そ
の結果、油膜の剪断抵抗がごくわずかとなり、実
験によれば、バランサ軸の駆動負荷が、1/3〜1/2
低減される。
しかして、周段面9a成形部分の軸受応力は、
周段面9aの両端のわずかな周面に集中するが、
しかし、上述したように偏心方向と反対側の油膜
には殆んど油圧が発生しないので、軸受応力担持
面が特に損耗されることはない。
以上述べたように、本考案に係るバランサ軸に
よれば、油圧不発生域のジヤーナル部周面の前後
方向中間部の大部分を、周段面に凹入成形させる
ことにより、油逃し用の空間を形成させたので、
油膜剪断現象が解消されて、軸の駆動負荷が大幅
に低減し、その結果、ジヤーナル軸のパワーロス
低下により、ジヤーナル軸の省エネルギ性を向上
させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のバランサ軸の正面図、第2図
および第3図は、第1図の−線および−
線における断面図、第4図は、第1図の矢指に
おける側面図、第5図は、本考案の一実施例を示
すバランサ軸の部分正面図、第6図は、第5図の
−線における断面図である。 6……基体の軸受部、9……ジヤーナル部、9
a……周段面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 クランク軸に平行してエンジン基体に軸受けさ
    れると共に、クランク軸に連動して回転し、これ
    によりエンジンの振動を吸収作用するバランサ軸
    において、 上記基体の軸受面に摺接するジヤーナル部周面
    の油圧不発生域内の軸方向の両側端を除いた部分
    に、油逃し用の周段面が凹入成形されていること
    を特徴とするバランサ軸。
JP1980179737U 1980-12-15 1980-12-15 Expired JPS6214436Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980179737U JPS6214436Y2 (ja) 1980-12-15 1980-12-15

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JP1980179737U JPS6214436Y2 (ja) 1980-12-15 1980-12-15

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Publication Number Publication Date
JPS57102743U JPS57102743U (ja) 1982-06-24
JPS6214436Y2 true JPS6214436Y2 (ja) 1987-04-13

Family

ID=29975699

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980179737U Expired JPS6214436Y2 (ja) 1980-12-15 1980-12-15

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH053771Y2 (ja) * 1987-04-07 1993-01-29
DE102007009800A1 (de) * 2006-04-18 2007-10-25 Herzog Intertec Gmbh Ausgleichswelle
US10663033B2 (en) 2017-07-12 2020-05-26 American Axle & Manufacturing, Inc. Balance shaft having reduced mass and inertia

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5743142Y2 (ja) * 1976-06-08 1982-09-22

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JPS57102743U (ja) 1982-06-24

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