JPH05256320A - すべり軸受 - Google Patents

すべり軸受

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JPH05256320A
JPH05256320A JP35597892A JP35597892A JPH05256320A JP H05256320 A JPH05256320 A JP H05256320A JP 35597892 A JP35597892 A JP 35597892A JP 35597892 A JP35597892 A JP 35597892A JP H05256320 A JPH05256320 A JP H05256320A
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bearing
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bearing metal
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shaft
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Osamu Kuroda
黒田  修
Yoshiyuki Hagiwara
義幸 萩原
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 すべり軸受2は、裏金材8とそれに積層した
ベアリングメタル9とによって構成されている。そし
て、上記すべり軸受2の軸方向両端部の厚さは、中央部
の厚さよりも厚くなるように曲面加工されるとともに、
上記ベアリングメタル9の表面には円周方向の条痕溝が
多数形成されている。 【効果】 すべり軸受2の軸受全面積に渡って高い油膜
圧力を保持することができ、ベアリングの潤滑性能が向
上すると共に、ベアリング打音を大きく低減することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は一般的にすべり軸受、特
に内燃機関のクランク軸に使用するのに適したすべり軸
受に関する。
【従来の技術】すべり軸受は平軸受とも呼ばれ、一般的
に炭素鋼から成る裏金材の内面にベアリングメタルを積
層して構成されている。ベアリングメタルの材料として
は、青銅、リン青銅、ホワイトメタル、アルミニウム合
金等が挙げられ、全て軸の材料よりも柔かく、一般的に
軸受側が摩耗するように構成されている。またすべり軸
受は、組立上の便利さから中心から半分に割り、上下か
ら軸を挟むように構成されることがよくあり、内燃機関
のピストンとクランク軸を繋ぐコネクチングロッドの両
端及びクランク軸のジャーナル部の軸受もこのように二
つ割りにして構成されている。すべり軸受内で軸が回転
すると、その摩擦によって熱が発生し、場合によっては
焼付く恐れがあるので、注油により潤滑を行なってい
る。軸受内に注油をすると、油が軸と軸受との間の狭い
隙間に入り込んで、薄い油膜をつくり、金属同志が直接
接触するのが防止され、金属と油とが接触するようにし
て抵抗を少なくしている。すべり軸受では、この油の入
り込む隙間が設けられているが、その僅かな隙間の中で
油は軸の回転によって圧縮され部分的に高圧になり、こ
の油の楔効果によって軸は油の中に浮び上がった状態で
回転する。ところが、荷重が大きすぎたり、軸の回転が
速すぎて油がそれに追随できなくなったりすると、油膜
切れが起きて金属同志が接触することになり、発熱、摩
耗、焼付きが起るようになる。これらの摩耗、焼付き等
を防止するために、従来はベアリングメタル表面を凸面
あるいは凹面に加工し、軸受内面に油溝を設けたすべり
軸受が提案されている。
【発明が解決しようとする課題】しかしベアリングメタ
ル表面を凸面に加工した従来のすべり軸受では、軸受端
面での片当りによる打音が防止されるが、ベアリングメ
タル凸部での面圧が高くなり、その部分から焼付きが発
生するという問題がある。また、ベアリングメタル表面
を凹面に加工した従来のすべり軸受では、凹面にするこ
とにより油膜のスクイズ効果による油膜保持が向上する
が、ベアリングメタル端部での面圧が高くなるため、そ
の部分から焼付きが発生するため未だ実用化されていな
い。本発明はこのような点に鑑みなされたものであり、
その目的とするところは、ベアリングの潤滑性能を向上
すると共にベアリング打音を大きく低減したすべり軸受
を提供することである。
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決するために、本発明は、裏金材上にベアリング
メタルを積層したすべり軸受において、すべり軸受の軸
方向両端部の厚さが中央部の厚さよりも厚くなるように
曲面加工すると共に、該ベアリングメタル表面に円周方
向の条痕溝を多数設けたことを特徴とするすべり軸受を
提供する。すべり軸受の軸方向両端部と中央部の厚さの
差の方が条痕溝深さより深い方が油の保持面から望まし
く、より望ましくは、ベアリングメタル端部の厚さをそ
の中央部よりも条痕溝深さの30〜80%厚くなるよう
に構成する。
【作用】本発明の軸受は上述したように構成されている
ので、ならし運転後はベアリングメタルが端部から摩耗
するため焼付くこともなく端部での軸との接触面積を向
上させることができ、高い油膜圧力を保持することがで
きる。また軸受中央部では、条痕溝による油の保持力が
保たれるので、軸受全面積に渡って高い油膜圧力を保持
することができ、軸受の潤滑性能が向上すると共にベア
リング打音が大きく低減される。
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明することにする。図3を参照すると、本発明の
すべり軸受が適用されるのに好適な4気筒エンジンのク
ランク軸の概略が示されている。図3において、1がク
ランク軸であり、クランク軸1はその軸線上に5個のジ
ャーナル部1aを有し、その軸線から外れて4個のピン
部1bを有している。そして、ジャーナル部1aが軸受
2に嵌合されることにより、クランク軸1が支持される
ようになっている。軸受2は上下に二分割されている。
また、クランク軸1の一端部にはプーリ6が固定されて
おり、カムシャフト4の一端部にもプーリ7が固定され
ており、これらのプーリ6、7に渡りタイミングベルト
3を巻回することにより、クランク軸(シャフト)1と
カムシャフト4とが連動して回転する。また、クランク
軸1の他端部にはフライホイール5が取付けられてい
る。図1を参照すると、本発明のすべり軸受の縦断面図
が示されており、すべり軸受2は炭素鋼からなる裏金材
8内面にベアリングメタル9が接着されて構成されてい
る。ベアリングメタル9はアルミニウム合金、銅合金、
ホワイトメタル等から形成され、その両端部が中央部に
比べてhだけ厚くなるように滑らかな曲面加工が施され
ている。さらに図2(A)に示されているように、ベア
リングメタル9の表面にはボーリング加工によりその円
周方向に深さdの多数の条痕溝10が設けられており、
条痕溝10の底部11は滑らかな曲線を描くように加工
されている。ベアリングメタル9の両端部と中央部との
厚さの差hは条痕溝深さdの30〜80%程度に加工さ
れるのが望ましい。しかして、上述したような構造のす
べり軸受を、図3に示すような自動車用4気筒エンジン
のジャーナル軸受に使用して、3000Kmのならし運
転を行なったところ、ベアリングメタル表面は図2
(B)に示すようにその端部から摩耗した。これによ
り、軸受端部での軸との接触面積を増加させることがで
き、高い油膜圧力を保持できるようになる。また中央部
では円周方向に設けた多数の条痕溝により油の保持力が
保たれるので、高い油膜圧力を保持することができる。
この結果、軸受の潤滑性能が向上し、ベアリング打音を
大きく低減することができる。以上本発明をクランク軸
のジャーナル部の軸受に適用した例について主に説明し
てきたが、本発明の軸受はこれに限られるものではな
く、他の部品の軸受にも適用可能であること勿論であ
る。更に上記実施例はベアリングメタルの厚さを中央部
より端部を厚くしたすべり軸受の例を説明したが、ベア
リングメタル厚さが一定で裏金材の厚さを中央部より端
部を厚くしてもよいし、ベアリングメタル、裏金材を共
に上記のようにしてもよい。
【発明の効果】本発明は以上詳述したように、すべり軸
受の軸方向両端部の厚さが中央部の厚さよりも厚くなる
ように曲面加工すると共に、このベアリングメタル表面
に円周方向の条痕溝を多数設けたので、軸受全面積に渡
って高い油膜圧力を保持することができ、ベアリングの
潤滑性能が向上すると共にベアリング打音を大きく低減
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のすべり軸受の縦断面図
【図2】ベアリングメタル表面に設けられた条痕溝の模
式図であり、(A)はならし運転前の状態を示し、
(B)はならし運転後の条痕溝の状態を示す
【図3】本発明のすべり軸受をクランク軸のジャーナル
部に適用した例を示す概略構成図
【符号の説明】
2…すべり軸受 8…裏金材 9…ベアリングメタル 10…条痕溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏金材上にべアリングメタルを積層した
    すべり軸受において、すべり軸受の軸方向両端部の厚さ
    が中央部の厚さよりも厚くなるように曲面加工すると共
    に、該ベアリングメタル表面に円周方向の条痕溝を多数
    設けたことを特徴とするすべり軸受。
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JP2531331B2 (ja) 1996-09-04

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