JP2527929B2 - ギヤポンプの低圧潤滑装置 - Google Patents
ギヤポンプの低圧潤滑装置Info
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- JP2527929B2 JP2527929B2 JP60107969A JP10796985A JP2527929B2 JP 2527929 B2 JP2527929 B2 JP 2527929B2 JP 60107969 A JP60107969 A JP 60107969A JP 10796985 A JP10796985 A JP 10796985A JP 2527929 B2 JP2527929 B2 JP 2527929B2
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- Japan
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- oil
- pressure oil
- bush
- tooth
- gear pump
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- Rotary Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、吸込ポートから流入する低圧油を利用し
て、歯車軸部分の潤滑を行なう低圧潤滑装置に関する。
て、歯車軸部分の潤滑を行なう低圧潤滑装置に関する。
(従来の技術) 従来から知られている低圧潤滑装置として、当該歯車
の回転過程で、かみ合い部分の容積を膨張させる膨張室
に、潤滑流路の出口側を開口させたものがある。そし
て、この装置は、上記膨張室が膨張するときに負圧にな
るが、この負圧の作用を利用して、潤滑流路の出口側か
ら潤滑油を吸い出すようにしている。
の回転過程で、かみ合い部分の容積を膨張させる膨張室
に、潤滑流路の出口側を開口させたものがある。そし
て、この装置は、上記膨張室が膨張するときに負圧にな
るが、この負圧の作用を利用して、潤滑流路の出口側か
ら潤滑油を吸い出すようにしている。
(本発明が解決しようとする問題点) この従来の装置では、潤滑流路の出口側を負圧にする
ので、当該軸受部分の油膜形成範囲が狭くなり、その
分、軸受負荷容量が低下する問題があった。
ので、当該軸受部分の油膜形成範囲が狭くなり、その
分、軸受負荷容量が低下する問題があった。
この発明は、当該潤滑流路に低圧油を積極的に押し込
むことによって、油膜形成範囲を大きくし、十分な軸受
負荷容量が得られるようにした装置の提供を目的にす
る。
むことによって、油膜形成範囲を大きくし、十分な軸受
負荷容量が得られるようにした装置の提供を目的にす
る。
さらに、この発明の他の目的は、当該ギヤポンプの吐
出圧に応じた潤滑油の供給量を確保するようにした装置
を提供することである。
出圧に応じた潤滑油の供給量を確保するようにした装置
を提供することである。
(問題点を解決する手段) この発明は、上記の目的を達成するために、一対の歯
車の側面にブッシュ又は側板を設け、このブッシュ又は
側板の背面に圧油を供給してローディング力をバランス
させるギヤポンプを前提としつつ、 上記歯車の回転過程で、歯溝が吸込ポートを通過した
瞬間に、その吸込ポートとの連通が遮断される歯溝位置
であって、先端を歯底半径よりもやや外方にまで位置さ
せた凹部をブッシュ又は側板に形成するとともに、この
凹部に流入した低圧油を歯車軸の周囲に形成した環状
溝、ブッシュ又は側板に形成した油溝からなる潤滑流路
を経由して再び吸込ポート側に還流させるようにしたこ
とを特徴としている。
車の側面にブッシュ又は側板を設け、このブッシュ又は
側板の背面に圧油を供給してローディング力をバランス
させるギヤポンプを前提としつつ、 上記歯車の回転過程で、歯溝が吸込ポートを通過した
瞬間に、その吸込ポートとの連通が遮断される歯溝位置
であって、先端を歯底半径よりもやや外方にまで位置さ
せた凹部をブッシュ又は側板に形成するとともに、この
凹部に流入した低圧油を歯車軸の周囲に形成した環状
溝、ブッシュ又は側板に形成した油溝からなる潤滑流路
を経由して再び吸込ポート側に還流させるようにしたこ
とを特徴としている。
(本発明の作用) 上記のように構成したので、凹部に対応した歯溝内に
は低圧油が充満するが、一方では歯先すき間から漏れた
高圧油が当該歯溝に流入する。
は低圧油が充満するが、一方では歯先すき間から漏れた
高圧油が当該歯溝に流入する。
このように歯先すき間から高圧油が流入すると、この
歯溝に充満していた低圧油は、高圧油の作用で上記凹部
に押し出されるようにして潤滑流路に供給される。
歯溝に充満していた低圧油は、高圧油の作用で上記凹部
に押し出されるようにして潤滑流路に供給される。
(本発明の効果) この発明の装置によれば、歯溝内の低圧油を、当該歯
溝内に流入する高圧油の作用で潤滑流路に供給するの
で、従来のように負圧を利用しなくても十分な潤滑油を
確保できる。
溝内に流入する高圧油の作用で潤滑流路に供給するの
で、従来のように負圧を利用しなくても十分な潤滑油を
確保できる。
また、上記のように歯先すき間から流入する高圧油の
作用を利用しているので、この当該歯車の歯先からの漏
れ量、すなわち当該歯溝に流入する高圧油の流量は、ギ
ヤポンプの吐出圧に比例して増大する。つまり、その吐
出圧が高ければ高いほど、大量の低圧油が潤滑流路に供
給されるので、当該ギヤポンプの吐出圧に応じた潤滑油
を確保できる。
作用を利用しているので、この当該歯車の歯先からの漏
れ量、すなわち当該歯溝に流入する高圧油の流量は、ギ
ヤポンプの吐出圧に比例して増大する。つまり、その吐
出圧が高ければ高いほど、大量の低圧油が潤滑流路に供
給されるので、当該ギヤポンプの吐出圧に応じた潤滑油
を確保できる。
(本発明の実施例) 本体aはその両側をカバーcとマウンティングフラン
ジmとでふさぐとともに、本体aに形成したボア1内に
一対の歯車2、3を内装し、この歯車2、3の歯車軸4
〜7をブッシュ8〜11で支持している。
ジmとでふさぐとともに、本体aに形成したボア1内に
一対の歯車2、3を内装し、この歯車2、3の歯車軸4
〜7をブッシュ8〜11で支持している。
なお、上記ブッシュ8、9と10、11とが対をなすとと
もに、ブッシュ8、9側とブッシュ10、11側との構成
は、実質的に同一なので、以下にはブッシュ10、11側の
構成についてのみ説明する。
もに、ブッシュ8、9側とブッシュ10、11側との構成
は、実質的に同一なので、以下にはブッシュ10、11側の
構成についてのみ説明する。
上記のようにしたブッシュ10、11は、歯車軸6、7を
挿入する軸孔12、13であって、その軸線方向に油溝14、
15を形成している。
挿入する軸孔12、13であって、その軸線方向に油溝14、
15を形成している。
さらに、このブッシュ10、11であって、歯車2、3と
接触する側面に、凹部16、17を形成しているが、この凹
部16、17は、歯車2、3の回転過程に当該歯溝が吸込ポ
ート18を通過した瞬間に、その吸込ポート18との連通が
遮断される歯溝G1に開口するようにしている。しかも、
この凹部16、17の先端を、歯底半径よりもやや外方に位
置させている。
接触する側面に、凹部16、17を形成しているが、この凹
部16、17は、歯車2、3の回転過程に当該歯溝が吸込ポ
ート18を通過した瞬間に、その吸込ポート18との連通が
遮断される歯溝G1に開口するようにしている。しかも、
この凹部16、17の先端を、歯底半径よりもやや外方に位
置させている。
このようにした凹部16、17は、歯車2、3と歯車軸
6、7との境界部分に形成した環状溝19、20を介して上
記油溝14、15に連通する構成にしている。
6、7との境界部分に形成した環状溝19、20を介して上
記油溝14、15に連通する構成にしている。
このようにして凹部16、17に連通した油溝14、15は、
歯車軸6、7の終端と上記マウンティングフランジmと
の間に形成した間隙21、22及び本体aに形成した切欠部
23を経由して吸込ポート18側に連通するが、この流路を
本発明の潤滑流路としている。
歯車軸6、7の終端と上記マウンティングフランジmと
の間に形成した間隙21、22及び本体aに形成した切欠部
23を経由して吸込ポート18側に連通するが、この流路を
本発明の潤滑流路としている。
なお、図中符号24はブッシュ10、11の背面に設けたシ
ール部材で、このシール部材24によって、当該ブッシュ
10、11の背面側を高圧エリヤHと低圧エリヤLとに区画
している。
ール部材で、このシール部材24によって、当該ブッシュ
10、11の背面側を高圧エリヤHと低圧エリヤLとに区画
している。
しかして、歯車2、3を第2図矢印25方向に回転させ
ると、吸込ポート18から吸い込まれた低圧油は、歯車
2、3の歯溝に閉じ込められて歯車の周囲を回り、吐出
ポート26から吐出される。
ると、吸込ポート18から吸い込まれた低圧油は、歯車
2、3の歯溝に閉じ込められて歯車の周囲を回り、吐出
ポート26から吐出される。
そして、上記のように吐出ポート26から高圧油が吐出
されると、当該歯車2、3の歯先すき間を介して、高圧
側の歯溝から低圧側の歯溝に向かって高圧油が漏れるよ
うになる。そして、この漏れ量は、上記吐出圧及び当該
作動油の粘度に比例して増えていく。
されると、当該歯車2、3の歯先すき間を介して、高圧
側の歯溝から低圧側の歯溝に向かって高圧油が漏れるよ
うになる。そして、この漏れ量は、上記吐出圧及び当該
作動油の粘度に比例して増えていく。
このような漏れ量を考慮して、第2図の歯溝G1に注目
すると、この歯溝G1に閉じ込められた低圧油が凹部16、
17に押し込められるのが良くわかる。
すると、この歯溝G1に閉じ込められた低圧油が凹部16、
17に押し込められるのが良くわかる。
すなわち、上記歯溝G1位置では、吸込ポート18との連
通が遮断された瞬間なので、温度の低い低圧油が当該歯
溝G1内に充満している。
通が遮断された瞬間なので、温度の低い低圧油が当該歯
溝G1内に充満している。
一方、この歯溝G1内にも、それに隣接する歯溝G2側の
高圧油が、その歯先すき間を介して流入する。
高圧油が、その歯先すき間を介して流入する。
歯溝G1に歯溝G2側の高圧油が流入すると、歯溝G1内の
低圧油が、この高圧油の作用で凹部16、17に押し込まれ
る。このように凹部16、17に押し込まれた温度の低い低
圧油は、環状溝19、20→油溝14、15→間隙21、22→切欠
部23を通過して吸込ポート18に戻る。つまり、凹部16、
17に押し込まれた低圧油は、この発明の潤滑流路を流通
することになる。
低圧油が、この高圧油の作用で凹部16、17に押し込まれ
る。このように凹部16、17に押し込まれた温度の低い低
圧油は、環状溝19、20→油溝14、15→間隙21、22→切欠
部23を通過して吸込ポート18に戻る。つまり、凹部16、
17に押し込まれた低圧油は、この発明の潤滑流路を流通
することになる。
そして、上記潤滑油の流量は、当該歯溝G1に流入する
高圧油の流量及びその粘度に比例して定まる。したがっ
て、当該ギヤポンプの吐出圧が高ければ高いほど、低圧
潤滑油の流量を多く確保でき、それだけ油膜形成範囲を
大きくでき、その分軸受負荷容量を大きくできる。
高圧油の流量及びその粘度に比例して定まる。したがっ
て、当該ギヤポンプの吐出圧が高ければ高いほど、低圧
潤滑油の流量を多く確保でき、それだけ油膜形成範囲を
大きくでき、その分軸受負荷容量を大きくできる。
なお、上記実施例では、歯車2、3の両側にブッシュ
を設けるようにしたが、このブッシュに代えて側板を用
いてもよいこと当然である。
を設けるようにしたが、このブッシュに代えて側板を用
いてもよいこと当然である。
【図面の簡単な説明】 図面はこの発明の実施例を示すもので、第1図は縦断面
図、第2図は第1図のII−II線断面図である。 2、3……歯車、4〜7歯車軸、8〜11……ブッシュ、
16、17……凹部、18……吸込ポート、G1……歯溝。
図、第2図は第1図のII−II線断面図である。 2、3……歯車、4〜7歯車軸、8〜11……ブッシュ、
16、17……凹部、18……吸込ポート、G1……歯溝。
Claims (1)
- 【請求項1】一対の歯車の側面にブッシュ又は側板を設
け、このブッシュ又は側板の背面に圧油を供給してロー
ディング力をバランスさせるギヤポンプにおいて上記歯
車の回転過程で、歯溝が吸込ポートを通過した瞬間に、
その吸込ポートとの連通が遮断される歯溝位置であっ
て、先端を歯底半径よりもやや外方にまで位置させた凹
部をブッシュ又は側板に形成するとともに、この凹部に
流入した低圧油を歯車軸の周囲に形成した環状溝、ブッ
シュ又は側板に形成した油溝からなる潤滑流路を経由し
て再び吸込ポート側に還流させるようにしたことを特徴
とするギヤポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60107969A JP2527929B2 (ja) | 1985-05-20 | 1985-05-20 | ギヤポンプの低圧潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60107969A JP2527929B2 (ja) | 1985-05-20 | 1985-05-20 | ギヤポンプの低圧潤滑装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61265372A JPS61265372A (ja) | 1986-11-25 |
JP2527929B2 true JP2527929B2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=14472657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60107969A Expired - Lifetime JP2527929B2 (ja) | 1985-05-20 | 1985-05-20 | ギヤポンプの低圧潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2527929B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5702234A (en) * | 1995-12-01 | 1997-12-30 | Micropump, Inc. | Fluid pump with bearing set having lubrication path |
JP4726339B2 (ja) * | 2001-06-28 | 2011-07-20 | 株式会社小松製作所 | 外接形歯車ポンプ |
JP5783305B2 (ja) * | 2013-09-18 | 2015-09-24 | ダイキン工業株式会社 | ギヤ流体装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4964803U (ja) * | 1972-09-18 | 1974-06-06 | ||
JPS521605A (en) * | 1975-06-24 | 1977-01-07 | Kayaba Ind Co Ltd | Gear pump lubricating device |
-
1985
- 1985-05-20 JP JP60107969A patent/JP2527929B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61265372A (ja) | 1986-11-25 |
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