JPS59190488A

JPS59190488A - 歯車ポンプ

Info

Publication number: JPS59190488A
Application number: JP6344983A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Akiyama; 秋山　克美
Original assignee: Tochigi Fuji Sangyo KK
Current assignee: GKN Driveline Japan Ltd
Priority date: 1983-04-11
Filing date: 1983-04-11
Publication date: 1984-10-29
Also published as: JPS646350B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は歯車ポンプに関し、特に歯溝とケース内壁との
間に形成される流体移送空間内における流体圧低下にも
とづいたキャビテーションの発生を防止することができ
る歯車ポンプに関する。

（従来技術）従来の歯車ポンプとして、例えば、ポンプケース内にお
いて噛合する複数の歯車を有し、該歯車の回転によって
流体吸込部の流体を歯溝とポンプケースの内壁の間に形
成された回転方向に移動する流体移送空間に封入して流
体吐出部へ移送し、該吐出部の流体圧を所定の値に上げ
るとともに前記歯車の噛合部によって流体の逆流を防ぐ
歯車ポンプがある。

との歯車ポンプによれば、歯車の回転によって高められ
た吐出部の流体圧にもとづいて、歯車ポンプの吐出側に
設けられた踵々の機器に対して流体の供給を行なう。

しかし、従来の歯車ポンプにおいては、吐出側の機器に
対する流体の供給流量または供給圧力を高める必要があ
る場合、歯車の歯幅または回転数を増大させる必要があ
った。そして、歯車の歯幅の増大にもとづいて歯溝の容
積が増大した場合、またはｄ９車の回転が高速化した場
合、ポンプ室の吸込側から流入する流体が歯溝内に充た
されないうちに、ケース内壁との間に封入されて吐出部
へ移送される恐れがある。このため歯溝とケースとの間
に形成される密閉室の圧力が低下し、流体中に溶解して
いた気体が分離して、キャビテーションを発生させる恐
れがある。キャビテーションが発生すると、吐出側の脈
動が不規則に増大し、振動、騒音の発生、ボンダ部品の
浸食、破壊、吐出量の低下をもたらす恐れがある。

（発明の目的及び構成）本発明は上記に鑑みてなされたものであり、歯溝とケー
ス内壁との間に形成される流体移送空間内の流体圧力低
下にもとづいて発生するキャビテーションを防止するた
め、ケース内壁面上の歯車との接触部に流体充填部を形
成して該流体充填部と吐出部を接続する流体導入通路を
介して該流体充填部に加圧流体を供給する歯車ボンダを
提供するものである。

以下、本発明の歯車ポンプについて説明する。

（実施例）第１図（イ）（ロ）は本発明の歯車ポンプの一実施例を
示し、（イ）はポンプ室内部の構成説明図、←）はその
Ａ−Ａ断面図であシ、ポンプ室１はネジ止め一体化され
たケース２，３内に形成されている。ポンプ室１の吸込
部４と吐出部５に対応するケース部分には開口部が形成
されておシ、吸込部４と吐出部５は歯車６，７及びケー
ス２゜３に一体形成された隔壁８．９によって非連通状
態に保持されている。歯車６，７は夫々、ケース２，３
に回転自在に軸支された軸１０゜ｌｌ上に支持され、駆
動歯車６はｓｌ　０と一体化され、歯車７は軸１１上に
軸受１３を介して遊動状態に支持されている。歯車６，
７の側面部は、吸込部４及び吐出部５の中空部と対応す
る而及びケース２内部側壁に形成された流体充填部１４
及び流体導入通路１５と対応する面を除いてケース２，
３の内壁に接触している。即ち、ケース２（ケース３で
もよい）の内壁の側面上には、充填部１４が形成され該
充　填　部１４は、歯車６．７の歯溝６ａ＋７ａとケー
ス内壁との間で形成される流体移送空間１６と連通可能
な位置に形成されている。充填部１４は導入通路１５を
介して吐出部５と連通されている。なお、上記実施例で
は充填部１４及び導入通路１５はケース内壁の一方の側
壁（ケース２の内壁）にのみ形成されているが、両側の
側壁に形成してもよい。両側の側壁に形成した場合、充
填部１４及び導入通路１５の位置、形状等は必らずしも
同じである必要はない。また、導入通路工５は「溝」状
であり、空間１６を回避した位置に形成される必要があ
るため、「溝」の位置、形状等に一定の制限があるが、
「溝」の代りにケース肉厚内部に形成される「孔」によ
って連通状態を実現させるのであれば上記のような問題
は生じない。

次に第２図（イ）及び（ロ）は本発明の歯車ポンプの第
２の実施例のポンプ室内部の構成説明図及びそのＢ−Ｂ
断面図でアシ、ケース２内壁の側部に吸込部４及び吐出
部５かも分離された充填部１４が形成されている点及び
その他の構成は第１図（イ）（ロ）の実施例と同様であ
るが、導入通路１５が軸１０．１１外周のスペース１２
を介して吐出部５（第２図（ロ）には表われない）と連
通している点が相違している。

第３図は本発明の歯車ポンプの第３の実施例を示し、第
１図（イ）の実施例と同一部分は同一符号で示し、重複
した構成の説明は省略するが、２つの歯車６，７の歯先
部が接触するケース２゜３の内壁面（歯先接触面１７）
には充填部１４ａが形成され、該充填部１４ａは例えば
ケース２゜３の内壁側面まで延在し、当該側面ｊ上の充
填部１４と連通ずるよう構成される。これらの充填部１
４．１４ａは、前記第２図ヒ）（ロ）の実施例同様、車
軸外周のスペース１２を介して吐出部５と連通させても
よいし、或いは第１図（イ）（ロ）に示しだような連通
溝、または連通孔から成る導入通路１５を介してもよく
、連通手段は任意に組合せ、選択可能である。。

以上の構成において吸込部４（低圧側）から流入した流
体は、矢印方向へ回転する歯車６゜７の歯溝６ａ＋７ａ
によって誘導されながら、歯車の回転方向へ移送されて
、吐出部５（高圧側）へ放出される。充填部１４（第３
図の実施例では１４．１４ａ）内の流体圧は、導入通路
１５（連通溝または連通孔）を介して吐出部５によって
高められてお）、歯溝６ａ、７ａとケース内壁との間で
包囲密閉された流体は充填部を通過する際に加圧される
。このため流体移送空間１６内の流体圧の低下が防止さ
れ、キャビテーションの発生が防止される。また、キャ
ビテーションを原因とする脈動圧力の増大、振動、騒音
の発生、ポンプ部品の浸食、破壊も防止される。

（発明の効果）以上のように、本発明の歯車ポンプによれば、ケース内
壁面上の歯車との接触部に、流体充填部を形成するとと
もに、該流体充填部と吐出部を接続する流体導入通路を
介して該流体充填部に加圧流体を供給するようにしたた
め、歯溝とケース内壁との間に形成される流体移送空間
内の流体圧力低下にもとづいて発生するキャビテーショ
ンを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）（ロ）は本発明の歯車ポンプの一実施例を
示し、（イ）はポンプ室内部の構成説明図、（ロ）はそ
のＡ−Ａ断面図。第２図（イ）及び←）は本発明の歯車
ポンプの第２の実施例のポンプ室内部の構成説明図、及
びそのＢ−Ｂ断面図。第３図は本発明の歯車ポンプの第
３の実施例。符号の説明１・・・ポンプ室、　　２，３・・・ケース、　　４・
・・吸込部、　　５・・・吐出部、　６，７・・・歯車
、　　６ａ・７ａ・・・歯溝、　　８，９・・・隔壁、
　　１０．１１・・・軸、　　１２・・・スペース、　
　１３・・・１’ｌｌｌ受、１４＋１４ａ・・・流体充
填部、　　１５・・・流体導入通路、１６・・・流体移
送壁間、　　１７・・・歯先接触面。１６　　ｒＡ第１図（１：ｌ）口Ｊ第２図９

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　　ポンプケース内に噛合する複数の歯車を有し
、該歯車の回転によって流体吸込部の流体を歯溝とポン
プケースの内壁の間に形成された回転方向に移動する流
体移送空間に封入して流体吐出部へ移送し、吐出流量お
よび吐出流体圧を所定の値に上げるとともに前記歯車の
噛合部によって流体の逆流を防ぐ歯車ポンプにおいて、前記ポンプケースに形成され、前記流体移送空間と流体
的に通じた流体充填部と、前記流体充填部と前記吐出部
を接続して該吐出部の流体を前記流体充填部へ導入して
前記流体移送空間の内圧低下を防ぐ流体導入通路を備え
たことを特徴とする歯車ポンプ。
（２）前記流体充填部が前記ポンプケース内壁面上の前
記歯車の歯先部が接触する部分に形成されていることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載の歯車ポンプ。
（３）前記流体導入通路が、前記ポンプケースに形成さ
れた連通溝または連通孔から成ることを特徴とする特許
請求の範囲第１項記載の歯車ポンプ。
（４）前記流体導入通路が歯車の回転軸外周を経由して
、前記吐出部に連通していることを特徴とする特許請求
の範囲第１項記載の歯車ポンプ。