JPH0336909B2 - - Google Patents

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JPH0336909B2
JPH0336909B2 JP62329365A JP32936587A JPH0336909B2 JP H0336909 B2 JPH0336909 B2 JP H0336909B2 JP 62329365 A JP62329365 A JP 62329365A JP 32936587 A JP32936587 A JP 32936587A JP H0336909 B2 JPH0336909 B2 JP H0336909B2
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adhesive
underwater
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adherend
steel structure
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  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、海洋、河川その他の水中鉄鋼構造物
等の被着体の水中におけるライニング工法に関す
る。
[従来の技術] 海洋、河川その他の水中鉄鋼構造物等の被着体
の腐食防止に対して、数多くの防食工法及び防食
材料が提供されている。
このうち、現在比較的多方面で用いられている
工法として、いわゆるウエツトハンド工法といわ
れているものがある。
これは、水中鉄鋼構造物等の被着体に高粘度の
エポキシ樹脂等の接着剤を粘土状の塊として水中
にて水中鉄鋼構造物等の被着体の手のひらで押し
付けて塗着し、又は低粘度のエポキシ樹脂等の接
着剤を水中にてゴムベラ等で押付けて塗着するも
のであり、これにより防食効果を得ようとするも
のである。
又上記工法を一歩進めるものとして塗着作業を
容易化させるために水中鉄鋼構造物等の被着体に
あらかじめ金網を溶接し、これを介在させてエポ
キシ樹脂等の接着剤を水中で接着又は塗着するも
のである。
次にライニング工法に用いられるライニング被
膜に関しては、特開昭61−216934号公報に示すも
のが提案されており、これは、一方の面に防汚性
樹脂被膜を有する防水シートの他方の面に空気中
で接着剤に塗布し、次に該接着剤の塗布面を水中
鉄鋼構造物の表面に又は水面より上の湿潤面に接
触させ、該水中鉄鋼構造物の表面に該防水シート
を延展し、かつ該シートを磁力によつてその表面
に付着させるものである。
[発明が解決しようとする課題] 先ず、前記ウエツトハンド工法と呼ばれるもの
は、高粘度のエポキシ樹脂等の接着剤を粘度状と
し、この粘土状の接着剤の塊を水中にて手で押し
付けて塗着するか又は低粘度のエポキシ樹脂等の
接着剤を、水中にてゴムベラ等ですくつて鉄鋼構
造物の被着体に塗着するものであり、この工法
は、塗着作業中接着剤が水中に飛散して塗布し難
いばかりでなく、材料の無駄が生じ不経済であつ
た。
又水中での作業であるため迅速にできない上
に、接着剤の塗布は、手のひら又はゴムベラ等で
行うため、塗着に際し圧力を掛け難く、展圧接着
が不完全であり、塗着面から水が完全に排除でき
ないため、塗着効果が著しく薄れる問題点が存じ
た。
すなわち、水中におけるライニング工法時にお
いては、常に被着体と接着剤との間に水という物
質が介在しており、この水を排除するために粘土
状の接着剤を手で強く展圧したとしても、押圧し
た部分だけしか水が排除できずに、その回りには
依然として水が介在しているからである。
又低粘度型の接着剤を使用する場合、塗着作業
は、1回毎にゴムベラ等ですくつた接着剤を被着
体に押付けて行うものであるため、すくつた接着
剤には常に浮力が働き、これを被着体に押付けよ
うとするとその場から逃げてしまい、塗着作業が
能率的かつ確実にできないことより、展圧接着が
効果的にできなかつた。そればかりではなく次に
塗着した接着剤との継ぎ目又は境目部分の塗着力
も弱くなり、水を効果的に排除できないため、防
食効果が減退する問題点が存した。
更に水中鉄鋼構造物等の被着体その間に金網を
介在させるものにあつては、接着剤を押付ける際
にそれが浮力により逃げるのを幾分防止でき、塗
着作業は若干向上するが、金網が被着体に完全に
接着していないため、塗布された接着剤は金網に
は接着するが、被着体に接着しないという問題が
生ずる。
このため、被着体と接着剤との間に水が介在し
て完全な防食効果を得ることができなかつた。
次に接着剤を塗布してそれを防食被膜とする前
記技術の問題点を一部解決するものとして提案さ
れ、特開昭61−216934号公報は、防水シートを水
中鉄鋼構造物に延展するものであるため、その防
食効果は一層高まるごとき観を呈しているが、防
水シートには定型性があつて、接着した場合であ
つても常に元の形状に戻ろうとし、水中鉄鋼構造
物等の被着体の形状に適合しないため、水を押し
のけて展圧することができなかつた。
特に水中鉄鋼構造物等の被着体には、平坦状の
ものは少なく、その接着力に問題点が存した。
特に防水シートは、1mm前後の厚みを有するた
め、これを接着するに際して、外面よりシートを
押圧しなければならないが、水を排除するように
効果的に展圧することは困難であつた。
又円柱状の水中鉄鋼構造物に防水シートを延展
した場合、該シートには常に平板状の元の状態に
戻ろうとする力が作用し、被着体の形状に適合せ
ずに接着しにくい問題点が存した。
又平坦状のものに延展した場合であつても自重
で下方に移動してしまう問題点があつた。
これらの問題点を解決する手段として、防水シ
ートに磁性粒子を含有させて水中鉄鋼構造物の表
面に磁力によつて付着させることとしているが、
このような磁力では吸着力が弱く、前記問題点を
解決する手段とはなり得なかつた。
と同時に被着体とシートとの間に介在する水を
完全に排除できないため、場合によつてはシート
を接着した後、水の介在により接着面が容易に剥
離してしまう問題点が存した。
[発明の概要] 本発明は上記問題点を解決するためになされた
ものであり、所望の面積に裁断した不織布の両面
に水中硬化型のエポキシ樹脂等の接着剤を均一に
塗布してよく含浸させ、これを水中鉄鋼構造物等
の被着体に押圧、展圧して貼り付けて接着し、被
着体と不織布との間に介在する水を一切排除して
被着体と不織布を完全に接着させて防食作用を完
全に行うことのできる水中におけるライニング工
法を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記問題点を解決するために以下に述
べる手段を採用する。
本発明は、所望の面積に裁断した不織布を離型
性のよいシート上又はガラス板、アクリル板等の
板状体の上に拡げて、その両面に水中硬化型のエ
ポキシ樹脂、ウレタン樹脂、FRP樹脂、アクリ
ル樹脂等の接着剤を均一に塗布して含浸させ、あ
らかじめ、サンドブラスト、サンダー等の下地処
理機器で下地処理を施した水中鉄鋼構造物等の被
着体に前記不織布を貼り付け、ゴムベラ、金ベラ
等の離型性の良い均し具で不織布の中心部より外
方に向つて押付けて介在する水を排除して展圧接
着し、この複数枚の不織布を突き合わせジヨイン
トとし、突き合わせ部の〓間に不織布の表面に塗
布された水中硬化型のエポキシ樹脂等の接着剤を
均して埋めて平滑に仕上げたことを特徴とする。
[作用及び実施例] 本発明のライニング工法の作用及び実施例につ
いて以下詳細に説明する。
先ず、本発明のライニング工法の施工手順とし
ては、最初に水中鉄鋼構造物等の被着体2の下地
処理を行う。この下地処理作業は、サンドブラス
ト、サンダー等の下地処理機器を用いて、SIS規
格Sa2程度に仕上げる。
又必要な場合には腐食孔の処理を標準補修基準
に従つて所定の手段で補修する。
次に陸上において不織布1の処理を行う。
この不織布1は施工する現場の水中鉄鋼構造物
等の被着体2の形状等に合せて割り付け、所望の
面積に裁断する。
例えば、300mm×300mmに裁断した0.5mm前後の
厚みを有するガラス繊維からなる不織布1を離型
性のよいシート又はガラス板、アクリル板等の板
状体の上に拡げて、水中硬化型のエポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、FRP樹脂、アクリル樹脂等の接
着剤を両面に均一に塗布した含浸させる。
接着剤の塗布量は通常1200〜1500g/m2で充分
であるが、必要に応じて2000〜3000g/m2とする
こともでき、こうした場合には、被着体の凹凸面
に充分対応することができる。
本発明の特徴は、不織布1の両面に接着剤を均
一に塗布、含浸させて、いわば接着剤の布を形成
し、この接着剤の布からなるライニング被膜によ
り、水中鉄鋼構造物等の被着体2を接着剤で塗装
した場合と同様の状態にして防水、防食作用を発
揮させる点にあり、こうした目的をより有効に達
成するために、不織布1に最初に塗布する接着剤
として低粘度型のものを採用した場合には、浸透
性が良好であるため、より迅速かつ効果的に接着
剤を不織布1に十分に含浸させることができる。
そして含浸作用が完了した時点でその上に更に
高粘度型の接着剤を塗布することにより、所望量
と接着剤の塗り重ねを行うことができる。
もちろん、当初から高粘度型の接着剤を塗布し
た場合であつても、接着剤を有効に不織布1に含
浸させることはでき、又低粘度型の接着剤であつ
ても所望量の塗り重ねは可能である。
接着剤を塗布し、含浸させた不織布1を、塗布
後約30分間以内に水中に搬入して水中鉄鋼構造物
等の被着体2に貼り付け、展圧接着させる。
塗布後時間が経過するに従つて接着剤の接着力
が減退するため、速やかに接着作業に移行する必
要がある。
水中での接着作業では、先ず接着剤を含浸、塗
布してなる不織布1を、あらかじめ下地処理した
水中鉄鋼構造物等の被着体2の所望の個所に貼り
付け、ゴムベラ等の離型性の良い均し具を用い
て、不織布1の中心部より外方に向つて押付けて
展圧接着する。
すなわち、不織布1を被着体2に押圧し、更に
展圧して水の介在一切を切除する。この圧着時に
水が介在している場合には、接着力が弱化するば
かりでなく防食効果が減退する原因となる。
この粘着作業において、不織布1の外面にも接
着剤が塗布されているが、外面部分には常に水が
介在し、しかも、指等により部分的に接触、保持
しているため、指等は外面部分に接着しにくく、
接着作業に支障が生ずる恐れは少ない。
しかも、押圧作業は、ゴムベラ等の離型性の良
い均し具により行われるため、農率的かつ迅速に
行うことができるものである。
複数枚の不織布1は、それぞれ突き合わせジヨ
イントされており、各突き合わせ部に生ずる〓間
は、不織布1の外面に塗布された接着剤を均すこ
とにより埋められ、複数枚の不織布1は、あたか
も一枚の被膜をライニングしたかのように平滑に
仕上げられる。
この不織布1は被着体の状況に応じて所望の枚
数積層することができ、そうすることにより、一
層の防食効果が図れる。
このように不織布1を水中鉄鋼構造物等の被着
体2にライニングすることにより、防食効果を得
ることができるが、水中鉄鋼構造物等の被着体2
の環境等によつて、耐摩耗性や耐衝撃性などを高
度な機能を要求される場合もあり、そうした場合
には、不織布1上に加硫ゴムシート、塩化ビニル
シート、ステンレス箔等からなる防食被膜3を更
に貼付し、展圧接着することができる。
先ず、水中鉄鋼構造物等の被着体2に不織布1
をライニングした後、直ちに所望の面積に裁断し
た加硫ゴムシート等の防食被覆3を不織布1面上
に貼り付けて、押圧し、展圧接着する。
接着作業は、ローラ等の均し具で中心部より外
方に向つて押付けて介在する水を排除して接着す
る。
複数枚の防食被覆3は、それぞれラツプジヨイ
ントとし、ラツプ代の最低値は概ね次の通りとす
るが最適である。
シート厚さ ラツプ代の最低値 1.0mm 30mm 1.2mm 40mm 1.5mm 50mm 2.0mm 80mm ラツプ代部の処理としては、下側の防食被膜3
の表面に水中硬化型のエポキシ樹脂等の接着剤を
例えば、厚さ約0.5mm前後塗布し、上側の防食被
膜3を押付けて接着し、端末を同種接着剤でコー
テイングする。加硫ゴムシート等の防食被膜3は
定型性があり元の形状に戻ろうとするため、仮止
めを行う。仮止めの手段として、マグネツトを使
つて、接着剤が硬化するまで防食被膜3を固定
し、又はマグネツトが使用できない場合には、下
地にスタツドボルト等の止具を取付けて固定す
る。
水中硬化型のエポキシ樹脂を接着剤として用い
た場合には、その硬化は水温10℃以上のときは約
24時間、水温5℃〜10℃のときは約48時間で完了
するため、それを一応の目安として仮止めを撤去
する。
前記加硫ゴムシート等の防食被膜3の片一方の
面にあらかじめ接着剤を所定量、例えば200〜250
g/m2均一に塗布し、塗布後約30分間以内に不織
布1面に接着してもよく、そうした場合には、よ
り強固に接着することができる。
防食被膜3として加硫ゴムシートを採用した場
合、ゴムシートとエポキシ樹脂等の接着剤は、相
互の接着力が弱いため、あらかじめゴムシートの
接着剤塗布面にプライマーを塗布して乾燥させた
後、接着剤を塗布すれば、両者の接着状態は良好
となる。
[発明の効果] 本発明は不織布の両面に接着剤を塗布して不織
布に十分に接着剤を含浸させ、あたかも接着剤を
布体状に形成し、この布体状の接着剤にライニン
グ被膜として被着体に貼付け、展圧接着するもの
であり、接着力が増強されると同時に防水、防食
効果も高く、しかも効率的に水中におけるライニ
ング工法を遂行することができるものである。
先ず、本発明におけるライニング被膜としての
不織布は布地であるため、接着剤を含浸し易く、
しかも丈夫な素材であり、ライニング被膜として
最適である。
又、不織布は布地であるため、例えばゴムシー
トのように定型性を具備するが故に元の形状に戻
ろうとすることは一切なく、被着体である水中鉄
鋼構造物の形状によく適合する共にどのような形
状であつても良く馴染み、この結果強い接着力が
容易に得られ、高い防食効果を奏することができ
るものである。
すなわち、従来工法においては、接着剤を塗着
し、又は防食シートを接着する場合、被着体との
間に介在する水を有効に押し除けて排除すること
ができなかつたが、これは、接着剤と防食シート
との展圧作業が確実にできなかつたのが原因とさ
れている。
ところが、本発明においては、接着剤自体が布
体として形成されていることと、均一に全体的に
押圧することができるため、この押圧作業を不織
布の中心部より外方に向けて順次確実に進めて行
うことができ、この展圧作業の進展と同時に被着
体との間に介在している水は、押し除けられて確
実に排除され、接着面に水の介在しない状態で
の、塗着を行うことができ、強固な接着力と高い
防水、防食効果を得ることができるものである。
又、樹脂からなる接着剤は水中硬化型であるた
め、接着強度は高いが、硬化した場合、延び率が
少なく弾性が弱いためヒビ割れ等が起き易い。
しかしながら、本発明の場合には、不織布が介
在しているため柔軟性があり、接着剤にヒビ割れ
が生じにくくなつている。
更に本発明の不織布からなるライニング被膜
は、内側の接着面だけでなく、その外面において
も接着剤が塗布されているため、防水、防食作用
が一層効果的になされるばかりでなく、更にその
上に所望の枚数のライニング被膜を容易に積層す
ることができ、より有効に防食効果を奏すること
ができるものである。
更に本発明工法は、接着剤の塗布は陸上で行わ
れるため、従来のように水中での接着剤の飛散は
全くなく、経済的であり、又水中での作業が少な
いため、作業のスピード化が図れるものである。
又本発明は、ライニング被膜としての外面を加
硫ゴムシート等の防食被膜で容易に被膜すること
ができるため、耐摩耗性や、耐衝撃性の要求され
る環境においても充分施工するこができるもので
ある。
試験例 1 本発明の水中におけるライニング工法及びそれ
に使用するライニング被膜について、鋼材に対す
る接着性について試験したところ以下の結果が得
られた。
(1) 試験片としての鉄板の下地処理 サンドブラスト機を用いて、素地調整として
SIS規格Sa2.5程度に仕上げたが、一日おいた
ため、試験時はSa2程度になつた。
アンカーパターンは粗さ試験機により測定
し、8MIL程度となつた。尚、普通、実際の工
事では、2MIL程度である。
(2) 不織布の処理 ガラス繊維製の0.5mmの厚みを有する不織布
を、300mm×300mmに裁断し、離型性のよいアク
リル板上に拡げ、アクアボンド(エポキシ樹
脂)ペーストA液とB液を規格量投入し、よく
撹拌して完全に混合し、不織布の両面に均一に
塗布した。ペーストの塗布量は1200g/m2であ
つた。
(3) 水中接着 下地処理した被着体である鉄板にアクアボン
ドペーストを塗布した不織布を塗布後10分間経
過する前に貼り付け、ゴムベラで中心部より外
方に向つて順次押圧して、展圧接着した。
この展圧接着では、被着体と不織布との間に
介在する水を完全に排除するために先ず不織布
の中心部を強く押圧して接着し、そして順次外
方に向けて水を押し除けるように展圧接着し
た。
不織布同士は突き合わてジヨイントとし、突
き合わせ部に生ずる〓間には、不織布の表面に
塗布されたアクアボンドペーストを良く均して
埋め、全体を1枚のライニング被膜となるよう
に平滑に仕上げた。
(4) 養生 不織布を水中接着してなる試験片を水中に3
ケ月間養生した。施工時及び養生期間中の水温
は、25〜25.5℃であつた。
(5) 引張試験の結果(建研式引張試験・油圧式接
着力試験・アタツチメント形状φ45) 試験片に20Kg/cm2の引張力を加えた段階で接
着層と鉄板間が剥離した。通常の規格では10
Kg/cm2程度の付着力があればよいとされている
ため、付着力としては充分であると思われる。
次に前記試験例1と同様の条件下で試験片に不
織布を2枚貼り付け、展圧接着した場合の付着力
試験を行つたところ、試験片に27Kg/cm2の引張力
を加えた段階で接着層と鉄板間が剥離した。この
結果からして不織布を1枚接着した場合よりも2
枚接着した場合の方が付着力が強化されることが
理解される。
試験例 2 次に不織布の表面に加硫ゴムシートを接着した
場合の試験結果は次のとおりである。
(1) 加硫ゴムシートの処理 厚さ1.0mmの加硫ゴムシートを300mm×300mm
に裁断する。バンプライマーWP−100A液にB
液を規定量投入し、よく撹拌して完全に混合す
る。この混合液をゴムシートの接着面に均一に
塗布する。塗布量は230g/m2であつた。
又表面のラツプ代(30mm)+20mmの部分にも
同様に塗布し、完全に乾燥させる。
次にバンプライマーZ−9A液にB液を規定
量投入し、よく振つて完全に溶解したものを前
記バンプライマーWP−100の塗布面に均一に
塗布(塗布量130g/m2)し、1時間養生した。
アクアボンド(エポキシ樹脂)ペーストA液
とB液を規定量投入し、よく撹拌して完全に混
合し、均一に塗布(塗布量200g/m2)し、塗
布後10分間経過する前に不織布上に接着した。
(2) 水中接着 試験片の下地処理、不織布の距離、不織布の
水中接着については、前記試験例1と同一条件
下で行つた。
ゴムシートのアクアボンドペーストを塗布し
た面を不織布面に貼り付け、ローラで中心部よ
り外に向かつて押圧し、介在する水を押し除け
るようにして展圧接着した。
ラツプ部の処理として、下側のシートの表面
にラツプ代30mmの部分にアクアボンドペースト
を厚さ約0.5mm塗布し、上側のシートを押し付
け、端末をコーキングした。
仮止めとしてマグネツトを使つてアクアボン
ドペーストが硬化するまでシートを固定した。
固定後24時間経過した時点で仮止めを撤去し
た。
(3) 養生 試験片を水中に3ケ月養生した。
施工時及び養生期間中の水温は25〜25.5℃で
あつた。
(4) 引張試験の結果 試験例(1)と同様の引張試験をしたところ、試
験片に20Kg/cm2の引張力を加えた段階で接着層
と鉄板間が剥離し、不織布とゴムシート間の剥
離はみられなかつた。
この結果からして、不織布とゴムシートの付着
力は強固であるものと理解される。
【図面の簡単な説明】
第1図は被着体に不織布を接着した状態の一部
切欠断面図、第2図は不織布に防食被膜を接着し
た状態の一部切欠断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所望の面積に裁断した不織布を離型性のよい
    シート上又はガラス板、アクリル板等の板状体の
    上に拡げて、その両面に水中硬化型のエポキシ樹
    脂、ウレタン樹脂、FRP樹脂、アクリル樹脂等
    の接着剤を均一に塗布して含浸させ、あらかじ
    め、サンドブラスト、サンダー等の下地処理機器
    で下地処理を施した水中鉄鋼構造物等の被着体に
    前記不織布を貼り付け、ゴムベラ、金ベラ等の離
    型性の良い均し具で不織布の中心部より外方に向
    つて押付けて介在する水を排除して展圧接着し、
    この複数枚の不織布を突き合わせジヨイントと
    し、突き合わせ部の〓間に不織布の表面に塗布さ
    れた水中硬化型のエポキシ樹脂等の接着剤を均し
    て埋めて平滑に仕上げたことを特徴とする水中に
    おけるライニング工法。 2 水中硬化型のエポキシ樹脂等の接着剤を塗布
    し、含浸してなる不織布を水中鉄鋼構造物等の被
    着体に所望の枚数、順次重合して貼り付けて展圧
    接着したことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の水中におけるライニング工法。 3 不織布に水中硬化型のエポキシ樹脂等の接着
    剤を塗布後、約30分間以内に水中鉄鋼構造物等の
    被着体に貼り付けて展圧接着させたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項又は第2項記載の水中
    におけるライニング工法。 4 水中鉄鋼構造物等の被着体に不織布を貼り付
    け、展圧接着した後、該不織布上に加硫ゴムシー
    ト、塩化ビニルシート、ステンレス箔等からなる
    防食被膜をラツプジヨイントとして貼り付け、展
    圧接着したことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項、第2項又は第3項記載の水中におけるライニ
    ング工法。
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JPS6135435A (ja) * 1984-07-27 1986-02-19 Konishiroku Photo Ind Co Ltd カメラ
JPS6157914A (ja) * 1984-08-29 1986-03-25 Canon Inc カメラにおける自動追尾装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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