JPH0336756B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0336756B2
JPH0336756B2 JP59238050A JP23805084A JPH0336756B2 JP H0336756 B2 JPH0336756 B2 JP H0336756B2 JP 59238050 A JP59238050 A JP 59238050A JP 23805084 A JP23805084 A JP 23805084A JP H0336756 B2 JPH0336756 B2 JP H0336756B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
car
solenoid valve
speed
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59238050A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61114978A (ja
Inventor
Tomoichiro Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP59238050A priority Critical patent/JPS61114978A/ja
Publication of JPS61114978A publication Critical patent/JPS61114978A/ja
Publication of JPH0336756B2 publication Critical patent/JPH0336756B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は油圧ポンプを駆動し、流量制御弁を
制御し、かごの運転または油温制御を行う油圧エ
レベータの安全装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第4図は従来のエレベータの安全装置の全体の
構成を示す図であり、第5図はその制御回路のブ
ロツク図である。まず、第4図において。昇降格
1の底部に油圧シリンダ2が埋設されており、油
圧シリンダ2に油3が充填されている。
油圧シリンダ2にブランジヤ4が挿入されてい
る。ブランジヤ4の頭部にかご5が結合されてい
る。5Aはかご5の床を示す。
かご5の上部にスイツチ箱6が設けられてい
る。スイツチ箱6にスイツチ6A〜6Cが設けら
れている。スイツチ6Aはかご5が停止すべく上
昇してきたとき、正規位置に停止させるために、
カム7Aと係合すると、動作信号を出す上方向停
止スイツチであり、停止時に乗客の乗込みでかご
床5Aが沈み、カム7Aより外れると、上昇方向
床合わせの信号となり、床合わせ開始で再度カム
7Aと係合すると停止の動作信号を出すものであ
る。
スイツチ6Bは同様に、かご5が下降してきた
とき、正規位置に停止させるため、カム7Aに係
合すると、動作信号を出し、床合わせ指令も兼ね
る下方向停止スイツチである。
スイツチ6Cはかご5が走行中、停止階手前一
定距離に設けられたカム7Bに対向すると、動作
信号6cを出す減速スイツチである。なお、8は
乗場である。
一方、10はかご5の走行、床合わせなどを制
御する流量制御弁であり、内部のパイロツト逆止
弁10A、流量制御弁内の逆止弁よりシリンダに
至る管路10B、流量制御弁10よりタンク15
に至る管路10C、流量制御弁内の逆止弁10A
と下降高速用電磁弁12A、下降低速用電磁弁1
2Bを結ぶ管路10D、流量制御弁10の内部の
内、上昇時の制御を行う上昇制御ブロツク11を
有している。
上昇制御ブロツク11は上昇高速用電磁弁11
A、上昇低速用電磁弁11B、リリーフ弁11C
から構成されている。
また、下降高速用電磁弁12Aと下降低速用電
磁弁12Bとにより下降制御ブロツク12を構成
している。
油圧ポンプ13は管路13Aを介してパイロツ
ト逆止弁10Aに連結されているとともに、管路
15Aを介して油タンク15に連結されている。
油タンク15内に油が入つている。
この油圧ポンプ13は3相誘導電動機14によ
り駆動されるようになつている。
次に、第5図について説明する。油温上昇運転
指令回路20は油温が低下し、かごが休止状態の
ときに出力信号「H」を発生してORゲート25
の第1入力端に送出するようになつている。
上昇方向走行指令回路21はかごに上昇方向の
呼びがあり戸閉が完了すると出力信号「H」を発
生して、ORゲート25の第2入力端と遅延回路
30と、ORゲート26の第1入力端と、NORゲ
ート27の第1入力端に出力するようになつてい
る。
上昇方向床合わせ指令回路22は、かごが沈下
し、スイツチ6Aやカム7Aより外れ、動作信号
を出すと、出力信号「H」を発生して、ORゲー
ト25の第3入力端とORゲート26の第2入力
端に送出するようになつており、一般にかご5の
ドアの開閉状態には関係せずに出力を発生するも
のである。
同様にして、下降方向走行指令回路23の出力
はNORゲート27の第2入力端と、遅延回路3
2に入力端とORゲート28の第1入力端に出力
するようになつている。
下降方向床合わせ指令回路24はスイツチ6B
でカム7Aより外れると出力信号「H」を発生し
て、ORゲート28の第2入力端に送出するよう
になつている。
ORゲート25は電動機駆動信号14aを出力
し、その「H」信号で3相誘導電動機14に給電
し、「L」信号で給電を断つようにしている。
遅延回路30〜33はそれぞれ入力信号が
「H」のとき、一定時間遅れて「H」信号を出力
するものであり、遅延回路30の出力はANDゲ
ート42の第1入力端に送出するようになつてい
る。
ORゲート26の出力は遅延回路31に送ら
れ、遅延回路31の出力11bは「H」のとき上
昇低速用電磁弁11Bを励磁し「L」のとき、そ
れを消勢するようになつている。
NORゲート27の出力が「H」のとき、フリ
ツプ・フロツプ回路29(以下、FFと言う)が
セツトされ、その出力をANDゲート42の第2
入力端とANDゲート43の第1入力端に送出し、
減速スイツチ6Cの動作信号でリセツトするよう
にしている。
遅延回路32の出力はANDゲート43の第2
入力端に送られるようになつている。
ANDゲート42は遅延回路30の出力とFF2
9の出力のANDをとつて、信号11aを出力し、
信号11aが「H」のとき、上昇高速電磁弁11
Aを付勢し、「L」のとき消勢する。
ANDゲート43はFF29の出力と遅延回路3
2のANDをとつて、信号12aを出力し、その
「H」のとき下降高速用電磁弁12Aを付勢し、
「L」のとき消勢するようになつている。
さらに、遅延回路33の出力信号12bが
「H」のとき、下降低速用電磁弁12Bを付勢し、
「L」のとき消勢するようになつている。
次に動作について説明する。今かご5が停止中
に上昇方向の呼ができたとする。かご5は戸閉が
完了すると、上昇方向走行指令回路21が出力
「H」を発する。
これにより、ORゲート25が「H」出力とな
り、電動機駆動用の信号14aは「H」出力を発
するので、3相誘導電動機14は回転を始め、や
がて一定速となる。これにより油圧ポンプ13が
駆動され、タンク15の油は管路15A−油圧ポ
ンプ13−管路13Aを通り流量制御弁10へ送
られる。
流量制御弁10へ入つた油は上昇高速用電磁弁
11A、上昇低速用電磁弁11Bの電磁コイルが
励磁されないので、油は上記のルートを通り、管
路10Cの通つてタンク15へ還流され、かご5
は走行しない。
一定時限後、遅延回路30,31が出力「H」
を発すると、信号11a,11bが「H」とな
り、上昇高速用電磁弁11A、上昇低速用電磁弁
11Bの電磁コイルを励磁するので、上昇高速用
電磁弁11Aおよび上昇低速用電磁弁11Bが
徐々に閉路してゆき管路10Cへ至る流量を徐々
に減らしてゆくので、管路13Aより流量制御弁
へ送出される油の圧力が高まり、やがてパイロツ
ト逆止弁10Aを押し開き管路10Bを通つてシ
リンダ2へ送られ、かご5は起動する。
上昇高速用電磁弁11Aおよび上昇低速用電磁
弁11Bがその後閉り切ると、一定回転の油圧ポ
ンプ13より吐出される油3は全てシリンダ2へ
送られるので、かご5は一定速で走行する。
やがて、かご5が停止すべき階床の手前一定距
離に達すると、昇降路1に設けられたカム7Bに
減速スイチツ6Cに対向すると、減速スイツチ6
Cは動作信号6Cを出すので、FF29の出力は
「L」となり、ANDゲート42の出力は「L」と
なり、上昇高速用電磁弁11Aの信号11aが
「L」となるので、上昇高速用電磁弁11Aの電
磁コイルが消磁し、弁は徐々に開いてゆくので、
管路13Aよりの吐出油は上昇高速用電磁弁11
A一管路10Cを通り、徐々にタンク15へ帰る
量が大きくなり、シリンダ2へゆく油が減少する
ので、かご5が減速しやがて上昇高速用電磁弁1
1Aの開度で決る一定量はタンク15へ帰り、か
ご5は一定低速となる。
かご床15Aが乗場8の床の近辺にくると、上
方向停止スイツチ6Aがカム7Aに対向し動作信
号を出すので、上昇方向走行指令回路21は出力
が「L」となり、上昇低速用電磁弁11Bの信号
11bは「L」となり、その電磁弁コイルは消磁
するので、上昇低速用電磁弁11Bは徐々に開き
やがて全開し、管路13Aよりの油は上昇低速用
電磁弁11Bを通り、タンク15へ帰るので、パ
イロツト逆止弁10Aは閉じ、シリンダ2へ油が
供給されなくなるので、かご5は停止する。
このとき、NORゲート27は「H」出力を発
し、減速スイツチ6Cの動作信号は出ていないの
で、FF29はセツトされ、出力「H」を出すよ
うになる。
また、電動機駆動用の信号14aも「L」とな
り、3相誘導電動機14は慣性で回つた後停止
し、運転は終了する。
次に、かご5や停止中に下降方向の呼ができ、
戸閉が完了すると、下降方向走行指令回路23が
出力「H」を発するので、短時間後、遅延回路3
2,33が「H」出力となり信号12a,12b
は「H」となり、下降高速用電磁弁12Aおよび
下降低速用電磁弁12Bの電磁コイルが付勢さ
れ、弁は除々に開く。
これにより、パイロツト逆止弁10Aの背油が
管路10D−下降高速用電磁弁12A、下降低速
用電磁弁12B−管路10Cを通つてタンク15
へ帰るので、パイロツト逆止弁10Aは徐々に開
き、シリンダ2の油3は管路10B−パイロツト
逆止弁10A−下降高速用電磁弁12A、下降低
速用電磁弁12B−管路10Cを通つてタンク1
5へ帰るので、かご5は起動し下降し始める。
やがて、下降高速用電磁弁12A、下降低速用
電磁弁12Bが全開すると、パイロツト逆止弁1
0Aは全開となるので、下降高速用電磁弁12
A、下降低速用電磁弁12B−管路10Cを通り
シリンダ2の油3はタンク15へ帰るので一定全
速となる。
昇降路1に設けられたカム7Bに減速スイツチ
6Cが係合すると、動作信号6cを出すので、
FF29の出力は「L」となり、ANDゲート43
は出力「L」となり、下降高速用電磁弁の信号1
2aも「L」となるので、下降高速用電磁弁12
Aのコイルは消磁され、その弁が徐々に閉成する
ので、管路10Dよりの油の流量は少くなり、こ
れによりパイロツト逆止弁10Aは徐々に閉じ、
かご5が減速し、下降高速用電磁弁12Aが閉じ
切ると一定低速となる。
かご5が乗場8付近に来て、下方向停止スイツ
チ6Bがカム7Aに対向し、動作信号を出すと、
下降方向走行指令回路23は出力「L」となり、
下降低速用電磁弁12Bの信号12bも「L」と
なるので、電磁コイルは消磁し、下降低速用電磁
弁12Bは徐々に閉じ、かご5はさらに減速し、
やがて、下降低速用電磁弁12Bが閉り切ると、
パイロツト逆止弁10Aも閉じ、シリンダ2より
の油を阻止し、かご5は停止する。このとき、上
昇時と同様FF29はセツトされ、出力「H」を
出す。
次に床合わせ動作を説明する。かご5は階床に
停止していて床が沈み上方向停止スイチ6Aがカ
ム7Aより外れると、動作信号6aが出力される
ので、上昇方向床合わせ指令回路22が動作し、
出力「H」を発する。
これにより、ORゲート25,26は出力
「H」となり、電動機駆動用の信号14aが「H」
となり、3相誘導電動機14は駆動され、油圧ポ
ンプ13はタンク15より油3を吐出するが、上
昇走行時と同様油は流量制御弁内の上昇高速用電
磁弁11A、上昇低速用電磁弁11Bを通つてタ
ンク15へ還流される。
遅延回路31の出力が一定時間後「H」となる
と、上昇低速用電磁弁11Bの電磁弁用の信号1
1bが「H」となり、上昇低速用電磁弁11Bの
コイルを励磁するので、この上昇低速用電磁弁1
1Bは徐々に閉じ、これにより管路13Aの圧力
が高まり、パイロツト逆止弁10Aを押し開く
が、上昇高速用電磁弁11Aは開いているので、
油量はほとんどタンク15へ還流し、かご5は低
速で上昇走行を始める。
かご5が上昇し、上方向停止スイツチ6Aが再
びカム7Aと対向すると、上昇方向床合せ指令回
路22が出力「L」となり、電動機駆動用の信号
14aは「L」となり、3相誘導電動機14はそ
の後停止する。
また、電磁弁用の信号11bが「L」となり、
上昇低速用電磁弁11Bのコイルを消勢するの
で、上昇低速用電磁弁11Bは徐々に開き、パイ
ロツト逆止弁10Aは閉成するので、かご5は停
止する。これにより床合わせは完了する。なお、
床合わせは戸の開閉状態にかかわらず行われる。
また、油温上昇運転は、油温が低下するとエレ
ベータの乗心地などが悪化するので、これを防止
するため3相誘導電動機14を回転させ、油圧ポ
ンプ13よりの吐出油を上昇高速用電磁弁11
A、上昇低速用電磁弁11B、管路10Cを通し
て、管路13Aの圧力がパイロツト逆止弁10A
を押しあげない程度(したがつてかご5は走行し
ない)に油を還流させ、油温を上昇させるもので
ある。
油温が低下し油温上昇運転指令回路20が出力
「H」を発すると、電動機駆動信号14aが「H」
となり、これにより3相誘導電動機14は駆動さ
れ、上記のごとく油温は徐々に上昇する。油温が
一定温度になると、油温上昇運転指令回路20は
出力は「L」となり、3相誘導電動機14は停止
し、油温上昇運転は終了する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来例は流量制御弁などが正常の場合を述
べたが、たとえば上昇高速用電磁弁11Aの戻し
バネが破損し、上昇高速用電磁弁11Aが閉成し
ている状態にあるとき、かご5に上昇方向の呼び
が出来、戸閉完了で上昇方向走行指令回路21が
働くと、本来走行起動時においては3相誘導電動
機14を回転させ、油をタンク15へ還流し、油
圧ポンプ13よりの吐出油量が安定した状態で上
昇高速用電磁弁11A、上昇低速用電磁弁11B
を徐々に閉じ、なめらかな加速を行わせるものが
上昇高速用電磁弁11Aが既に閉じているため、
油の還流回路は上昇低速用電磁弁11Bのみを通
るしかなく、油圧ポンプよりの吐出油はほとんど
タンク15へは還流されない。
このため、管路13Aの圧力は急激に立ち上が
り、パイロツト逆止弁10Aを押し開くので、か
ご5は大きなシヨツクを伴い起動し、安全上問題
となる恐れがある。
また、かご5は上昇してゆくが、減速スイツチ
6Cが動作信号を出しても上昇高速用電磁弁11
Aが故障しているので、減速せず、終端階を行過
ぎ、行過ぎリミツトスイツチで電動機がしや断さ
れるまで走行する。
このリミツトスイツチでの強制停止までかご5
は高速走行しているので、最悪ブランジヤを押し
上げ大きなシヨツクと共に最悪の場合シリンダ破
損、突き上げなど大事故に致る恐れがある。
さらに、下降時には下降用電磁弁は正常である
にもかかわらず、シリンダ2よりの油のタンク1
5へ帰る管路10Cへ流れる油が上昇高速用電磁
弁11Aが閉じているので規定値よりも小さくな
り、低速またな微速走行し、かご内乗客に不安を
与える恐れがある。
また、床合わせ時はたとえば戸が開き乗客の乗
降状態で床が沈み、上昇方向床合わせ指令回路2
1が働き、電動機が駆動される。
ここで、上昇高速用電磁弁11Aは閉成してい
るため、電動機回転数が立ち上がるにしたがつて
油圧ポンプ13の吐出量は増え、一方、リリーフ
弁11C−管路10C−タンク15へ還流量は少
ないので、管路13Aの圧力は急速に立ち上が
り、パイロツト逆止弁10Aを押し開き、かご5
は大きなシヨツクを伴なう。
また、上昇低速用電磁弁11Bは、上昇方向床
合わせ指令回路22が出力「H」になつた後遅延
回路30により一定時間後コイル励磁が始まり、
弁を徐々に閉じ始めるので、通常の床合わせ速度
よりも速い高速に近い速度で上昇運転される。
上方向停止スイツチ6Aがカム7Aに対向する
と、上昇床合わせ指令回路22は出力「L」とな
り、3相誘導電動機14は駆動を断たれるが、慣
性である時間回り続けるので、その間油圧ポンプ
13は油を吐出しかご5は走行する。
かご5は3相誘導電動機14の回転が落ち、油
圧ポンプ13の吐出量が少くなり、コイルの消磁
により上昇高速用電磁弁11Bが開き、タンク1
5へ帰る流量より少くなると、管路13Aの圧力
が下がりパイロツト逆止弁10Aは閉じるのでか
ご5は停止する。
この場合、かご5は大きなシヨツクを伴い起動
するとともに、通常より高い速度で走ることおよ
び異常の検出が位置点で行われるので、かごがそ
の位置まで動く間に異常の検出が遅れるので、か
ご5は正規停止位置より大幅に行過ぎ、最悪の場
合ドアゾーン外まで行つてしまう。
この場合、かごが戸開して乗客が乗降中に生じ
ると、戸開走行ひいては人身事故に致る恐れがあ
り非常に危険である。
下降方向への床合わせ時は微速での床合わせと
なり、運転効率が低下する。
また、上記故障状態で油温上昇運転指令が発せ
られると(一般にこの場合戸閉停止中に行う)、
本来、かごは停止しているものが走行し、上部終
端階まで行き、行過ぎリミツトスイツチで強制停
止となり、油温上昇運転および走行も不能となり
不具合が生ずる。
この発明は、かかる問題点を解決するためにな
されたもので、流量制御弁に異常が生じた場合で
も早く検出し、安全を確保することができる油圧
エレベータの安全装置を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る安全装置は、油圧ポンプ、逆止
弁間の管路に圧力を検出する圧力センサと、この
圧力の変化量を検出する圧力変化量検出回路と、
この圧力変化量検出回路の出力が運転条件により
定めた圧力変化量範囲と異なるとき、運転回路を
しや断しかごの走行を阻止する手段とを設けたも
のである。
〔作用〕 この発明においては、圧力センサの出力で圧力
変化量検出回路が圧力変化量で検出し、その出力
が運転条件によりあらかじめ定めた圧力変化量範
囲と異なるとき、運転回路をしや断してかごの走
行を阻止する。
〔実施例〕
以下、この発明の油圧エレベータの安全装置の
一実施例を第1図〜第3図にしたがつて説明す
る。第1図はその制御系のブロツク図であり、第
2図は全体の構成を示す図である。また、第3図
a〜第3図dは動作を説明するための圧力変化量
検出を示すタイムチヤートである。
第1図における20〜33は上記従来の第4図
の回路と全く同一である。34〜38はANDゲ
ートであり、ANDゲート34〜38の第1入力
端には比較器41の出力が入力され、ANDゲー
ト34の第2入力端には、ORゲート25の出力
が入力されるようになつている。ANDゲート3
4の出力端より電動機制御信号14aが出力され
るようになつている。
ANDゲート35の第2入力端には、遅延回路
30の出力が入力されるようになつており、
ANDゲート35の第3入力端とANDゲート37
の第2入力端にはFF29の出力が入力されるよ
うになつている。ANDゲート35の出力端は上
昇高速用電磁弁の励磁用の信号11aが出力する
ようになつている。
ANDゲート36の第2入力端には、遅延回路
31の出力が入力されるようになつている。この
ANDゲート36の出力端より上昇低速用電磁弁
の励磁用の信号11bが出力されるようになつて
いる。
ANDゲート37の第3入力端には、遅延回路
32の出力が入力されるようになつている。
ANDゲート37の出力端より下降高速用電磁弁
の励磁用の信号12aが出力するようになつてい
る。
ANDゲート38の第2入力端には、遅延回路
33の出力が入力されるようになつている。この
ANDゲート38の出力端より下降低速用電磁弁
の励磁用の信号12bが出力されるようになつて
いる。
油温上昇運転指令回路20の出力、上昇方向走
行指令回路21の出力、上昇方向床合わせ指令回
路22の出力、下降方向走行指令回路23の出
力、下降方向床合わせ走行指令回路24の出力は
それぞれ圧力変化量設定回路39に送出するよう
になつている。この各出力によりあらかじめ記憶
または設定された圧力変化量の値が圧力変化量設
定回路39より出力され、その出力は比較器41
に送出するようになつている。
圧力変化量検出回路40には、圧力信号16a
が入力されるようになつており、この圧力変化量
検出回路40の出力と圧力変化量設定回路39の
出力とを比較器41で比較するようになつてい
る。
この圧力信号16aは第2図の圧力センサ16
からの圧力信号である。この圧力信号16aを入
力する圧力変化量検出回路40は、たとえば、微
分回路とか、一定短時間毎に入力値を読み前回値
との差をとつて変化量を知る回路構成でもよく、
時々刻々の圧力変化量を出力する。
また、比較器41は圧力変化量設定回路39の
出力と圧力変化量検出回路40の出力との比較の
結果、設定値範囲に対し圧力変化量検出回路40
の出力が異なる場合「L」信号を出力し、これを
保持し、それ以外のときは「H」信号を出力す
る。
なお、第2図の1〜15は従来例と全く同じで
あり、新たに圧力センサ16が付加されたのみで
ある。
次に、この発明の油圧エレベータの安全装置の
動作について説明する。今、流量制御弁が故障し
ていて、たとえば、下降高速用電磁弁11Aの戻
しバネが破損し上昇高速用電磁弁11Aが閉成し
ている状態にあるとする。
このとき、上昇方向に呼びができ、戸閉完了で
上昇方向走行指令回路21が出力「H」を発する
と、圧力変化量設定回路39に入力される。これ
により圧力変化量設定回路39はこのときの設定
値を出力する。
一方、圧力変化量検出回路40は圧力信号16
aが零のままなので、零を出力する。したがつ
て、比較器41は圧力変化量設定回路39からの
入力が大なので、出力「H」を発したままであ
る。
また、ORゲート25は出力「H」を発し、比
較器41の出力「H」とORゲート25の出力が
「H」であるので、ANDゲート34は出力「H」
となり、電動機駆動信号14aが発せられるの
で、3相誘導電動機14は回転され、油圧ポンプ
13はタンク15より管路15Aを通つて油を供
給し、管路13Aへ油を吐出するが、上記のごと
く、上昇高速用電磁弁11Aは閉成されているの
で、上昇低速用電磁弁11Bのみを通つて管路1
0Cよりタンク15へ油3を還流する。
しかし、この還流量は小さいので、油圧ポンプ
13の回転が上がるにつれ、全量還流できなくな
るため、管路13Aの圧力は急激に上昇を始め、
やがてパイロツト逆止弁10Aを押し開き、かご
5は大きなシヨツクを伴つて上昇を始めようとす
る。
このとき、管路13Aの圧力は急激に変化する
ので、圧力信号16aも急激に変化し、圧力変化
量検出回路40はこの急激な変化量を出力する。
このため、比較器41へは圧力変化量設定回路3
9より入力された値より大きい値が入力されるの
で、比較器41は「L」の出力を発するので、
ANDゲート34,35,36は「L」の出力と
なり、電動機駆動信号14aは「L」となり、3
相誘導電動機14の給電を断つ。
また、上昇高速用電磁弁11Aおよび上昇低速
用電磁弁11Bのコイルへの給電も断つので、油
圧ポンプ13の吐出量は減少し、管路13Aの圧
力は下がるので、パイロツト逆止弁10Aは閉
じ、かご5は起動時圧力の急激な上昇によりシヨ
ツクを生じたが、上昇方向への走行はわずかで停
止させることができ、かごの走行を阻止すること
ができるので、安全は確保される。これにより上
昇方向走行指令回路21はキヤンセルされる。
さらに、比較器41「L」の出力を保持するの
で、ANDゲート34〜38は出力が「L」とな
り、制御回路は全て無効となるので、かごは走行
しない。
上記動作を第3図に説明する。すなわち、正常
の場合上昇方向走行指令回路21が動作すると、
時刻t0の第3図aのごとく、3相誘導電動機14
は回転を始め時刻t2近辺で全速となる。このと
き、管路13Aの圧力は第3図bのごとく立ち上
がり、時刻t2で上昇高速用電磁弁11A、上昇低
速用電磁弁11Bのコイルが励磁され、その弁が
閉じ始め、圧力ねさらにゆつくりと上昇し、かご
負荷に相当する圧力PLに達すると、パイロツト
逆止弁10Aを押し開き、時刻t3でかご5は走行
を始める。
一方、上記のごとく異常の場合は、第3図cの
ごとく、圧力は急激に立ち上がり時刻t0より短時
間Δt後の時刻t+Δtでの圧力変化量は大きな値
となる。
これにより、第3図dのごとく、時刻t0+Δtで
比較器41の出力は「L」となり、この結果、上
述のごとく運転回路はしや断されかご5は運転を
阻止され停止する。
次に、上昇方向床合わせ時を説明する。床が沈
み上方向停止スイツチ6Aがカム7Aと係合が外
れると、上昇方向床合わせ指令回路22が出力
「H」を発する。これにより、圧力変化量設定回
路39に上昇方向床合わせ指令回路22の出力
「H」が入力され、所定の設定値を比較器41へ
出力する。
また、上昇走行時と同様に3相誘導電動機14
が駆動され、油圧ポンプ13は管路13Aへタン
ク15よりの油を吐出するので、管路13Aの圧
力は急速に高まり、比較器41は「L」信号を出
力し、3相誘導電動機14への給電を断ち、かご
5を停止させる。
この場合、従来例では、かご5が起動し上方向
スイツイチ6Aが再びカム7Aに係合するまで3
相誘導電動機、電磁弁への給電は断たれないの
で、停止までかごはかなり走行するが、この実施
例では、3相誘導電動機の回転開始より非常に短
時間で検出し、3相誘導電動機、電子弁への給電
をを断つことができ、かごの走行距離を非常に少
くできる。
また、油温上昇運転時の場合、油温上昇運転指
令回路20が出力「H」を発するので、電動機駆
動信号14aが出力を発し、油圧ポンプ13が駆
動されるが上昇高速用電磁弁11Aが閉じている
ので正常時には生じない圧力変化が前述と同様生
じるので、圧力変化量設定回路39への油温上昇
運転指令回路より入力信号により、設定回路出力
信号が出され、異常変化量が圧力変化量検出回路
40より出力され、比較器41は出力「L」を発
し、保持するので、3相誘導電動機14は給電を
断たれ、かご5はすみやかに停止し、非安全にな
ることはない。
下降時において、下方向に呼が生じると下降方
向走行指令回路23が「H」の出力を発する。こ
れは、圧力変化量設定回路39に入力され、正規
運転時の変化量に対応したある設定値を出力し、
比較器41へ送る。
一方、遅延回路32,33も入力に「H」が入
るので、一定時間後、出力「H」を発し、AND
ゲート37,38が「H」を出力するので、信号
12a,12bが「H」となり、下降高速用電磁
弁12A、下降低速用電磁弁12Bは開き始める
ので、パイロツト逆止弁10Aが開き、ジヤツキ
2からの油が管路10Bを通り、タンク15へ還
流始めるが、上昇高速用電磁弁11Aが閉じてい
るので、上昇低速用電磁弁11Bの開度による流
量のみであり、流量は正常時より小さく、シヨツ
クも小さい。
このとき圧力信号16aは小信号出力を発し、
この値を圧力変化量検出回路40は出力する。し
たがつて比較器41は動作し、信号12a,12
bを「H」とするのでパイロツト逆止弁10Aは
再び閉じ、かご5を停止させる。
このため、かご5は短時間で停止し、ドアゾー
ン外で止めることはなく、乗客は異常を感知し、
かご内より脱出することができる。
すなわち、下降時において圧力変化量設定回路
39は幅をもつた信号を出力し、圧力変化量が微
少値より大きく、ある値より小さいとき比較器4
1は「L」の出力を発するよう構成されており、
遅延回路32,33の時間の間は下降高速用電磁
弁12A、下降低速用電磁弁12Bは動作しない
ので圧力信号の変化量はゼロであり、比較器41
は動作せず出力は「H」のままである。
また、下降高速用電磁弁12A、下降低速用電
磁弁12Bの動作後は、正常時は一定以上の圧力
変化量があるので、比較器41は動作しないが、
上記のごとく、異常時は少量の圧力変化を示し、
これが検出され、下降高速用電磁弁12A、下降
低速用電磁弁12Bを閉めるようにする。
また、かご5が上記のごとく動作せず、停止ま
たは休止中は圧力変化量検出回路40は入力信号
が全くないので、あらかじめ設定した微少信号値
を出力しており、また、圧力信号は零で変化量は
ないので、圧力変化量検出回路40は零信号を発
し、比較器41の出力は「H」のままである。
したがつて、この場合、たとえば流量制御弁の
故障の有無にかかわらず、電気回路など他の故障
が生じ、3相誘導電動機14が空転した場合、管
路13Aにある圧力変化量が生じるので、これを
検出し、かごを止めることもできる。
なお、この実施例において各運転動作に対し、
圧力変化量設定回路39の出力を同一のごとく説
明したが、各運転動作に対し、異なる値を設定し
てもよく、たとえば上昇方向走行時は大きい設定
値、油温上昇運転時は変化量を小さい設定値とす
るようにしてもよい。
また、流量制御弁のいろんな故障モードによつ
ては幅をもつた値にしてもよく、この実施例では
下降時は幅をもつた値としたが、大きな変化量を
検出するようにしてもよい。
また、遅延回路30,31および32,33は
同一時限として説明したが、これに限るものでは
なく、時間差があつてもよく、場合によつてはな
しでもよい。
さらに、この実施例では、異常を検出し流量制
御弁、3相誘導電動機への給電を断つようにした
が、主回路のブレーカをしや断するようにしても
よく、また、3相誘導電動機は制動をかける方法
でも、この実施例の効果は変らない。そして、か
ご停止後はドアゾーン内なら戸開させ、乗客を救
出してもよい。
上記説明では油圧エレベータの場合を述べた
が、一般の油圧制御装置にも利用できることは言
うまでもない。
さらに、この実施例では圧力変化量を検出した
が、かごの加速度をとる方法も同様に考えられる
が検出は若干遅いので走行距離は伸びる。
〔発明の効果〕
この発明は、以上説明したとおり、油圧ポン
プ、逆止弁間の管路に圧力を検出する圧力センサ
を設け、この圧力の変化量を検出する圧力変化量
検出回路を備え、圧力変化検出装置出力が運転条
件により定めた圧力変化量範囲と異なるときかご
の走行を阻止するようにしたので、異常を早期に
発見でき、かごを早く止め、安全を確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の油圧エレベータの安全装置
の一実施例の制御系のブロツク図、第2図は同上
油圧エレベータの安全装置の一実施例の全体の構
成を示す図、第3図aないし第3図dはそれぞれ
同上油圧エレベータの安全装置の動作を説明する
ための圧力変化量検出を示すタイムチヤート、第
4図は従来の油圧エレベータの安全装置の全体の
構成を示す図、第5図は従来の油圧エレベータの
安全装置における制御系のブロツク図である。 2……シリンダ、5……かご、10……流量制
御弁、10A……パイロツト逆止弁、11……上
昇制御ブロツク、12……下降制御ブロツク、1
3……油圧ポンプ、14……3相誘導電動機、1
6……圧力センサ、39……圧力変化量設定回
路、40……圧力変化量検出回路、41……比較
器、34〜38……ANDゲート。なお、図中同
一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電動機への運転指令により電動機を駆動して
    油圧ポンプを回転させ、流量制御弁によりシリン
    ダへの流量を調節してかごの上昇運転または油温
    制御する油圧エレベータにおいて、油圧ポンプと
    パイロツト逆止弁間の管路の圧力を検出する圧力
    センサ、この圧力センサで検出された圧力の変化
    量を検出する圧力変化量検出回路を備えこの圧力
    変化量検出回路の圧力が運転条件により定めた圧
    力変化量範囲と異なるとき運転回路をしや断する
    手段を備えたことを特徴とする油圧エレベータの
    安全装置。
JP59238050A 1984-11-12 1984-11-12 油圧エレベ−タの安全装置 Granted JPS61114978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59238050A JPS61114978A (ja) 1984-11-12 1984-11-12 油圧エレベ−タの安全装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59238050A JPS61114978A (ja) 1984-11-12 1984-11-12 油圧エレベ−タの安全装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61114978A JPS61114978A (ja) 1986-06-02
JPH0336756B2 true JPH0336756B2 (ja) 1991-06-03

Family

ID=17024416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59238050A Granted JPS61114978A (ja) 1984-11-12 1984-11-12 油圧エレベ−タの安全装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61114978A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0631144B2 (ja) * 1985-01-24 1994-04-27 神戸市 油圧エレベ−タの安全制御装置
JPS63167462U (ja) * 1987-04-23 1988-11-01
JP5586257B2 (ja) * 2010-02-08 2014-09-10 三菱電機株式会社 油圧エレベータの異常検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61114978A (ja) 1986-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2674381B1 (en) Method for modernizing a hydraulic elevator
JPH0336756B2 (ja)
US4469199A (en) Elevator system
US3532186A (en) Emergency power operation control for hydraulic elevators
JPH0336181A (ja) 油圧エレベータの制御装置
JP3399251B2 (ja) 油圧エレベータ装置
JPH0218053Y2 (ja)
JPS6374881A (ja) 油圧エレベ−タ
KR100336356B1 (ko) 유압 엘리베이터의 층고 측정시 운행속도 제어방법
JPH05155551A (ja) 油圧エレベーターの制御装置
JPH0565432B2 (ja)
JPH0637271B2 (ja) 油圧エレベ−タの安全制御装置
JPH0356375A (ja) 流体圧エレベーターの制御装置
JPH02158573A (ja) 流体圧エレベータの制御装置
JPH01127580A (ja) 流体圧エレベータの制御装置
JPS6119186Y2 (ja)
JPH0517154B2 (ja)
JPS6320753B2 (ja)
JPH0289785A (ja) 流体圧エレベーターの制御装置
JPS60112573A (ja) 油圧エレベ−タの制御装置
JPH0643238B2 (ja) 油圧エレベ−タの制御装置
JPH0227263B2 (ja)
JPH01242373A (ja) 油圧エレベータ
JPH0323166A (ja) 油圧エレベータの制御装置
JPH0151437B2 (ja)