JP5586257B2 - 油圧エレベータの異常検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、主回路における油圧ジャッキとパワーユニットとの間に圧力保持弁が配置された油圧エレベータに設けられる油圧エレベータの異常検出装置に関する。
従来の油圧エレベータでは、油圧配管(主回路)における油圧ジャッキとパワーユニットとの間に、圧力保持弁(停止時用開閉弁)が設けられている。この圧力保持弁によって、利用者のかごの乗降に伴うかごの浮き沈みの変動が抑えられるとともに、制御開閉弁が故障した際にかごの異常下降が抑えられる(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平11−322207号公報 特開2009−184770号公報
しかしながら、上記のような従来の油圧エレベータには、圧力保持弁が故障したときの検知機能が設けられていない。このため、圧力保持弁の故障状態、特に弁が開いたまま閉じることができなくなる事象が発生したまま放置されると、パワーユニットの制御開閉弁のバックアップという圧力保持弁の本来の目的を達成できなくなる可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、圧力保持弁の異常を検出することができる油圧エレベータの異常検出装置を得ることを目的とする。
この発明に係る油圧エレベータの異常検出装置は、かごと、圧油に応じて伸縮することにより、前記かごを昇降させる油圧ジャッキと、圧油の流量制御用の制御開閉弁を有し、圧油の流路を形成する主回路を通して前記油圧ジャッキに圧油を供給する油圧パワーユニットと、前記制御開閉弁の開閉駆動を含めた前記油圧パワーユニットの駆動と前記かごの昇降とを制御する主制御部と、前記主回路における前記油圧ジャッキと前記油圧パワーユニットとの間に介在され、前記主回路における前記油圧ジャッキ側から前記油圧パワーユニット側へ流れる場合の圧油の流路を開放し、前記主制御部からの指令に応じて、前記主回路における前記油圧ジャッキ側から前記油圧パワーユニット側へ流れる場合の圧油の流路の開閉を切り換える圧力保持弁とを備える油圧エレベータに設けられるものであって、前記主回路における前記圧力保持弁の前記油圧ジャッキ側の圧油の圧力である第1圧力に応じた信号を生成する第1圧力検出手段と、前記主回路における前記圧力保持弁の前記油圧パワーユニット側の圧油の圧力である第2圧力に応じた信号を生成する第2圧力検出手段と、前記第1及び第2圧力検出手段のそれぞれからの信号を用いて、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差を監視し、前記かごの昇降停止後から所定時間経過した際の前記圧力差が所定値未満である場合に、前記圧力保持弁が閉状態になることができない異常が発生していると判断する異常検出部とを備えるものである。
この発明に係る油圧エレベータの異常検出装置によれば、異常検出部が、第1圧力と前記第2圧力との圧力差を監視し、前記かごの昇降停止後から所定時間経過した際の前記圧力差が所定値未満である場合に、前記圧力保持弁について異常であると判断するので、圧力保持弁の異常を検出することができる。
この発明の実施の形態1による油圧エレベータを示す構成図である。 図1のかごの昇降タイミングと電磁弁の開閉タイミングとを説明するための説明図である。 図1の圧力保持弁の周辺を拡大して示す構成図である。 図1の圧力保持弁の正常時・異常時の圧油の圧力変動を示すグラフである。 図3の異常検出ユニットの動作を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による油圧エレベータを示す構成図である。
図1において、建物の昇降路には、油圧ジャッキ1と、シーブ2と、ロープ3と、かご4とが設けられている。油圧ジャッキ1は、シリンダ5及びプランジャ6を有している。プランジャ6は、上下動可能にシリンダ5の内部に挿入されている。
シーブ2は、プランジャ6の上端に回転自在に取り付けられている。ロープ3は、シーブ2の外周面に巻き掛けられている。また、ロープ3の一端部は、昇降路の壁部又は床部に固定されている。かご4は、ロープ3の他端部に接続されている。また、かご4は、プランジャ6の上下動によって、昇降路内を昇降される。
油圧ジャッキ1には、圧油の流路を形成する配管からなる主回路10を介して、油圧パワーユニット11が接続されている。油圧ジャッキ1は、油圧パワーユニット11からの圧油によって伸縮する。油圧パワーユニット11の駆動を含めたかご4の運転は、主制御部としての制御盤100によって制御される。また、油圧パワーユニット11は、正方向及び逆方向へ回転可能な油圧ポンプ12、油圧ポンプ12の駆動用のモータ13、及び制御開閉弁14を有している。
主回路10における油圧ジャッキ1と油圧パワーユニット11との間には、圧力保持弁15と、手動開閉用のストップバルブ16とが介在されている。圧力保持弁15は、第1油圧室15a、第2油圧室15b、背圧室15c、弁体(開閉弁)15d及び押しばね15eを有している。第1油圧室15a、第2油圧室15b及び背圧室15cは、この順に相互に隣接して配置されている。第1油圧室15aは、主回路10上で、油圧パワーユニット11に直列に接続されている。第2油圧室15bは、主回路10上で、油圧ジャッキ1に直列に接続されている。
主回路10には、圧油の流路を形成する配管からなるパイロット回路21が並列に接続されている。圧力保持弁15の背圧室15cは、パイロット回路21を介して、主回路10に接続されている。弁体15dは、圧力保持弁15の内部に配置されている。また、弁体15dは、第1油圧室15a側と背圧室15c側との一方から他方へ変位可能である。押しばね15eは、背圧室15cの壁部に固定されており、弁体15dを第1油圧室15a側へ付勢している。
パイロット回路21における油圧パワーユニット11側の主回路10と圧力保持弁15との間には、チェック弁17と、そのチェック弁17に直列接続されかつ互いに並列接続された電磁弁(パイロット回路開閉弁)18及びストップバルブ19とが介在されている。また、パイロット回路21における油圧ジャッキ1側の主回路10と圧力保持弁15との間には、流量調整用の固定絞り20が介在されている。
チェック弁17は、圧力保持弁15の背圧室15c側から電磁弁18側への圧油の流動を許容する。また、チェック弁17は、電磁弁18側から背圧室15c側への圧油の流動を遮断する。電磁弁18は、ソレノイドを有しており、ソレノイドの励磁・消磁は、制御盤100によって制御される。ソレノイドが励磁されると、電磁弁18が開状態となり、電磁弁18によって、チェック弁17側から主回路10側への圧油の流動が許容される。また、ソレノイドが消磁されると、電磁弁18が閉止され、電磁弁18によって、チェック弁17側から主回路10側への圧油の流動が遮断される。
ここで、圧力保持弁15の背圧室15cには、油圧ジャッキ1からのジャッキ圧が加わる。圧力保持弁15の弁体15dは、平常時において、押しばね15eのばね力と、背圧室15cのジャッキ圧とによって、第1油圧室15a側へ付勢されている。これにより、第1油圧室15aと第2油圧室15bとが弁体15dによって仕切られ、第1油圧室15aと第2油圧室15bとの一方から他方への圧油の流動が弁体15dによって遮断される。つまり、圧力保持弁15は、常閉型の弁であり、平常時において、圧力保持弁15によって、主回路10における油圧パワーユニット11と油圧ジャッキ1との間の圧油の流動が遮断される。
一方、油圧パワーユニット11から圧力保持弁15の油圧室15aへ、押しばね15eのばね力と、背圧室15cのジャッキ圧とに抗する圧力の圧油が加えられた場合には、その圧油によって弁体15dが背圧室15c側へ押し上げられ、第1油圧室15aと第2油圧室15bとが空間的に繋がり、圧力保持弁15が開放状態となる。この場合には、主回路10における油圧パワーユニット11側から油圧ジャッキ1側への圧油の流動が許容される。
他方、電磁弁18のソレノイドが励磁された場合には、パイロット回路21における油圧ジャッキ1側から油圧パワーユニット11側へ圧油が流れ、背圧室15cのジャッキ圧が低下する。この背圧室15cのジャッキ圧の低下に伴い、主回路10における油圧ジャッキ1から圧力保持弁15の弁体15dに加わる圧油のジャッキ圧が、押しばね15eと背圧室15cのジャッキ圧とによる弁体15dを油圧室15a側へ付勢する力を上回ると、弁体15dが背圧室15c側へ変位される。これにより、第1油圧室15aと第2油圧室15bとが空間的に繋がり、圧力保持弁15が開放状態となる。この結果、主回路10における油圧ジャッキ1側から油圧パワーユニット11側への圧油の流動が許容される。
次に、かご4の昇降タイミングと電磁弁18の開閉タイミングとについて説明する。図2は、図1のかご4の昇降タイミングと電磁弁18の開閉タイミングとを説明するための説明図である。図2において、制御盤100は、乗客の呼びの種類に応じて、かご4を上昇又は下降させる。かご4の上昇時には、制御盤100は、パワーユニット11を駆動させる。このパワーユニット11からの圧油が、主回路10を通って油圧ジャッキ1に流れ、プランジャ6が押し上げられる。これに伴い、ロープ3を介して、かご4が引き上げられる。
また、かご4の下降時には、制御盤100は、電磁弁18のソレノイドを励磁し、電磁弁18を開放状態とし、圧力保持弁15を開放状態とする。これとともに、制御盤100は、制御開閉弁14を開放状態とする。これにより、かご4の自重によって油圧ジャッキ1内の圧油が押し戻されて、その圧油がパワーユニット11に還流される。なお、制御盤100は、かご4の上方へのリレベル動作(床合わせ動作)の際には、パワーユニット11を駆動させ、かご4の下方へのリレベル動作の際には、電磁弁18を開放状態とする。
ここで、圧力保持弁15は、常閉型であるため、主回路10及びパイロット回路21からの油漏れや、制御開閉弁14の故障によるかご4の沈下に対しても安全性が確保されている。また、停電時にも、電磁弁18のソレノイドが励磁されない限りは、かご4が動くことはなく、フェールセーフな構成と言える。
この圧力保持弁15が仮に故障状態(弁体15dのせりやごみつまり等)である場合、主回路10及びパイロット回路21や制御開閉弁14に異常が生じた際のバックアップ機能が無効なまま、かご4の通常運転が継続される可能性がある。この場合、圧力保持弁15が制御開閉弁14に従動して開閉される構成のため、仮に圧力保持弁15が開放状態を保ったまま固着してしまう現象が発生したとしても、油圧エレベータは、あたかも正常に動作するため、圧力保持弁15の故障状態の発見が遅れてしまう。
これに対して、実施の形態1の油圧エレベータは、圧力保持弁15についての故障検出機能を有しており、この故障検出機能について、以下に説明する。図3は、図1の圧力保持弁15の周辺を拡大して示す構成図である。図3において、圧力保持弁15には、第1圧力検出手段としての第1圧力センサ30が取り付けられている。第1圧力センサ30は、圧力保持弁15の背圧室15cにおける圧油の圧力(第1圧力:以下、本明細書では「保持弁背圧室側圧力」とする)に応じた信号を生成する。
主回路10における圧力保持弁15の油圧パワーユニット11側(上流側)には、第2圧力検出手段としての第2圧力センサ31が取り付けられている。第2圧力センサ31は、主回路10における圧力保持弁15の油圧パワーユニット11側の圧油の圧力(第2圧力:以下、本明細書では「保持弁上流側圧力」とする)に応じた信号を生成する。
第1及び第2圧力センサ30,31によって生成された信号は、故障診断部としての異常検出ユニット(逆止弁故障感知ユニット)32に送られる。異常検出ユニット32は、第1及び第2圧力センサ30,31からの信号を用いて、保持弁背圧室側圧力及び保持弁上流側圧力のそれぞれの変動を監視する。
また、異常検出ユニット32は、制御盤100に接続され、制御盤100と通信可能である。さらに、異常検出ユニット32は、かご4が通常運転状態のときには、制御モードを診断待機モードとする。また、異常検出ユニット32は、エレベータが運転待機状態(利用者による呼びが無い状態)又は運転休止状態のときに、制御モードを診断モードに移行する。
この診断モードでは、かご4の昇降停止時点(又は運転待機状態・運転休止状態となった時点)から所定時間経過後の保持弁背圧室側圧力及び保持弁上流側圧力の圧力差が所定値未満である場合に、異常検出ユニット32は、圧力保持弁15が異常であると判断する。他方、かご4の昇降停止時点(又は運転待機状態・運転休止状態となった時点)から所定時間経過後の保持弁背圧室側圧力及び保持弁上流側圧力の圧力差が所定値以上である場合に、異常検出ユニット32は、圧力保持弁15が正常であると判断する。
次に、異常検出ユニット32の異常検出原理について、より具体的に説明する。図4は、図1の圧力保持弁15の正常時・異常時の圧油の圧力変動を示すグラフである。なお、図4(a)は、圧力保持弁15の正常時の圧油の圧力変動を示すグラフであり。図4(b)は、圧力保持弁15の弁体15dにおいて第1油圧室15aから第2油圧室15bへの圧油の漏れが発生している時(即ち圧力保持弁15の異常時)の圧油の圧力変動を示すグラフである。
保持弁背圧室側圧力は、圧力保持弁15の正常時・異常時ともに、図4(a),(b)の実線のようにジャッキ圧(例えば1.0MPa)のまま一定となる。また、圧力保持弁15の正常時には、ジャッキ圧が圧力保持弁15の弁体15dによって保持されているため、主回路10における弁体15dから制御開閉弁14までの間には、ジャッキ圧が直接作用しない。これにより、図4(a)の破線のように、かご4の昇降停止直後において、圧力保持弁15の第1油圧室15aと第2油圧室15bとが弁体15dによって仕切られた後も、保持弁上流側圧力(主回路10における弁体15dと制御開閉弁14との間の圧力)は、ジャッキ圧とほぼ同じである。
ここで、図4(a)の破線のように、かご4の昇降停止時点から一定時間が経過すると、油温の低下による作動油の自然収縮あるいは各シールからの微小な漏れによって、圧力が次第に低下するという特性が保持弁上流側圧力にある。つまり、圧力保持弁15の正常時には、かご4の昇降停止時点から一定時間経過後において、保持弁背圧室側圧力及び保持弁上流側圧力に比較的大きな圧力差(例えば0.4MPa)が存在する。
これに対して、圧力保持弁15の弁体15dにおいて第1油圧室15aから第2油圧室15bへの圧油の漏れが発生している場合には、主回路10における弁体15dから制御開閉弁14までの間にジャッキ圧が作用する。このため、図4(b)の実線及び破線に示すように、かご4の昇降停止時点から一定時間経過後も、保持弁上流側圧力がジャッキ圧とほぼ同じである。つまり、圧力保持弁15の異常時には、かご4の昇降停止時点から一定時間経過後においても、保持弁背圧室側圧力及び保持弁上流側圧力がほぼ同等となる。
従って、異常検出ユニット32は、かご4の昇降停止時点から一定時間経過後の保持弁背圧室側圧力及び保持弁上流側圧力の圧力差の変動を監視することによって、圧力保持弁15の異常を検出可能となる。
なお、異常検出ユニット32は、演算処理部(CPU)、記憶部(ROM、及びRAM等)及び信号入出力部を持ったハードウェア(図示せず)により構成することができる。異常検出ユニット32のハードウェアの記憶部には、次の図5の動作を実現するためのプログラムが格納されている。
次に、異常検出ユニット32の動作について説明する。図5は、図3の異常検出ユニット32の動作を示すフローチャートである。図5において、異常検出ユニット32は、制御盤100からの情報に基づいて、エレベータが運転待機状態(又は運転休止状態)であるか否かを判断する(ステップS101)。このときに、異常検出ユニット32は、エレベータが運転待機状態でないことを確認した場合、即ちエレベータが通常運転状態であることを確認した場合には、エレベータが運転待機状態となるまで待機する。
また、異常検出ユニット32は、エレベータが運転待機状態であることを確認した場合には、制御モードを診断モードへ移行する(ステップS102)。この後に、異常検出ユニット32は、かご4の昇降が停止した時点から所定時間経過したか否かを判断し(ステップS103)、所定時間が経過するまで待機する。
そして、異常検出ユニット32は、かご4の昇降が停止した時点から所定時間経過したことを確認すると、監視している圧力差が所定値以上であるか否かを確認する(ステップS104)。このときに、異常検出ユニット32は、圧力差が所定値以上であることを確認した場合には、圧力保持弁15が正常であると判断し、その旨を制御盤100に通知する(ステップS105,106)。この後に、異常検出ユニット32は、制御モードを待機モードへ移行する(ステップS107)。
他方、異常検出ユニット32は、圧力差が所定値未満であることを確認した場合には(ステップS104のNO方向)、圧力保持弁15に異常が生じたと判断し、その旨を制御盤100に通知する(ステップS108,109)。この後に、異常検出ユニット32は、制御モードを待機モードへ移行する(ステップS107)。
ここで、制御盤100は、異常検出ユニット32から圧力保持弁15に異常が生じた旨の通知(信号)を受けると、エレベータの運転を休止し、保守員によるリセット操作を受けるまで待機する。これとともに、制御盤100は、圧力保持弁15に異常が生じた旨の情報を遠隔監視センタの管理盤(図示せず)へ送る。
上記のようなエレベータの異常検出装置によれば、異常検出ユニット32が、保持弁背圧室側圧力と保持弁上流側圧力との圧力差を監視し、かご4の昇降停止後から所定時間経過した際の圧力差が所定値未満である場合に、圧力保持弁15について異常であると判断するので、圧力保持弁15の異常を検出することができる。
また、異常検出ユニット32によって、圧力保持弁15の異常が検出されたことに応じて、制御盤100がエレベータを運転休止とするので、圧力保持弁15による制御開閉弁14のバックアップがされていない状態でのエレベータの通常運転を回避することができる。これとともに、制御盤100が圧力保持弁15に異常が生じた旨の情報を遠隔監視センタの管理盤100へ送るので、圧力保持弁15の異常発生を早期に保守作業員に知らせることができる。
なお、実施の形態1では、第1圧力センサ30が圧力保持弁15の背圧室15cに取り付けられ、その第1圧力センサ30が背圧室15cの圧力に応じた信号を生成した。しかしながら、この例に限定するものではなく、第1圧力センサ30は、主回路10及びパイロット回路21のうちジャッキ圧に応じた信号を生成できる箇所に配置されていればよい。つまり、パイロット回路21における電磁弁18の油圧ジャッキ1側(下流側)や、主回路10における圧力保持弁15の油圧ジャッキ1側(下流側)に、第1圧力センサ30を配置してもよい。
また、実施の形態1では、異常検出ユニット32が制御盤100から独立したハードウェアによって実現された。しかしながら、この例に限定するものではなく、異常検出ユニット32の機能を制御盤100のハードウェアによって実現してもよい。
さらに、実施の形態1では、制御盤100が圧力保持弁15の開閉を制御した。しかしながら、この例に限定するものではなく、制御盤100からの指令に応じて、異常検出ユニット32が圧力保持弁15の開閉を制御してもよい。
1 油圧ジャッキ、4 かご、10 主回路、11 油圧パワーユニット、14 制御開閉弁、15 圧力保持弁、18 電磁弁(パイロット回路開閉弁)、21 パイロット回路、30 第1圧力センサ(第1圧力検出手段)、31 第2圧力センサ(第2圧力検出手段)、32 異常検出ユニット(異常検出部)、100 制御盤(主制御部)。

Claims (2)

  1. かごと、
    圧油に応じて伸縮することにより、前記かごを昇降させる油圧ジャッキと、
    圧油の流量制御用の制御開閉弁を有し、圧油の流路を形成する主回路を通して前記油圧ジャッキに圧油を供給する油圧パワーユニットと、
    前記制御開閉弁の開閉駆動を含めた前記油圧パワーユニットの駆動と前記かごの昇降とを制御する主制御部と、
    前記主回路における前記油圧ジャッキと前記油圧パワーユニットとの間に介在され、前記主回路における前記油圧ジャッキ側から前記油圧パワーユニット側へ流れる場合の圧油の流路を開放し、前記主制御部からの指令に応じて、前記主回路における前記油圧ジャッキ側から前記油圧パワーユニット側へ流れる場合の圧油の流路の開閉を切り換える圧力保持弁と
    を備える油圧エレベータに設けられる油圧エレベータの異常検出装置であって、
    前記主回路における前記圧力保持弁の前記油圧ジャッキ側の圧油の圧力である第1圧力に応じた信号を生成する第1圧力検出手段と、
    前記主回路における前記圧力保持弁の前記油圧パワーユニット側の圧油の圧力である第2圧力に応じた信号を生成する第2圧力検出手段と、
    前記第1及び第2圧力検出手段のそれぞれからの信号を用いて、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差を監視し、前記かごの昇降停止後から所定時間経過した際の前記圧力差が所定値未満である場合に、前記圧力保持弁が閉状態になることができない異常が発生していると判断する異常検出部と
    を備えることを特徴とする油圧エレベータの異常検出装置。
  2. かごと、
    圧油に応じて伸縮することにより、前記かごを昇降させる油圧ジャッキと、
    圧油の流量制御用の制御開閉弁を有し、圧油の流路を形成する主回路を通して前記油圧ジャッキに圧油を供給する油圧パワーユニットと、
    前記制御開閉弁の開閉駆動を含めた前記油圧パワーユニットの駆動と前記かごの昇降とを制御する主制御部と、
    前記主回路に並列接続され圧油の流路を形成するパイロット回路に配置され、前記主制御部からの指令に応じて、前記パイロット回路における圧油の流路の開閉を切り換えるパイロット回路開閉弁と、
    前記主回路における前記油圧ジャッキと前記油圧パワーユニットとの間に介在され、かつ前記パイロット回路における前記パイロット回路開閉弁の前記油圧ジャッキ側に配置され、前記パイロット回路の流路が閉止されているときに、前記主回路における前記油圧ジャッキ側から前記油圧パワーユニット側への圧油の流動を遮断し、前記パイロット回路の流路が開放されているときに、前記主回路における前記油圧ジャッキ側から前記油圧パワーユニット側への圧油の流動を許容する圧力保持弁と
    を備える油圧エレベータに設けられる油圧エレベータの異常検出装置であって、
    前記パイロット回路における前記パイロット回路開閉弁の前記油圧ジャッキ側の圧油の圧力である第1圧力に応じた信号を生成する第1圧力検出手段と、
    前記主回路における前記油圧パワーユニットと前記圧力保持弁との間の圧油の圧力である第2圧力に応じた信号を生成する第2圧力検出手段と、
    前記第1及び第2圧力検出手段のそれぞれからの信号を用いて、前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差を監視し、前記かごの昇降停止後から所定時間経過した際の前記圧力差が所定値未満である場合に、前記圧力保持弁が閉状態になることができない異常が発生していると判断する異常検出部と
    を備えることを特徴とする油圧エレベータの異常検出装置。
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