JP5574735B2 - 油圧エレベータの異常検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、主回路における油圧ジャッキとパワーユニットとの間に圧力保持弁が配置された油圧エレベータに設けられる油圧エレベータの異常検出装置に関する。
従来の油圧エレベータでは、油圧配管(主回路)における油圧ジャッキとパワーユニットとの間に、圧力保持弁(停止時用開閉弁)が設けられている。この圧力保持弁によって、利用者のかごの乗降に伴うかごの浮き沈みの変動が抑えられるとともに、制御開閉弁が故障した際にかごの異常下降が抑えられる(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平11−322207号公報 特開2009−184770号公報
しかしながら、上記のような従来の油圧エレベータには、圧力保持弁が故障したときの検知機能が設けられていない。このため、圧力保持弁の故障状態、特に弁が開いたまま閉じることができなくなる事象が発生したまま放置されると、パワーユニットの制御開閉弁のバックアップという圧力保持弁の本来の目的を達成できなくなる可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、圧力保持弁の異常を検出することができる油圧エレベータの異常検出装置を得ることを目的とする。
この発明に係る油圧エレベータの異常検出装置は、かごと、圧油に応じて伸縮することにより、前記かごを昇降させる油圧ジャッキと、圧油の流量制御用の制御開閉弁を有し、圧油の流路を形成する主回路を通して前記油圧ジャッキに圧油を供給する油圧パワーユニットと、前記制御開閉弁の開閉駆動を含めた前記油圧パワーユニットの駆動と前記かごの昇降とを制御する主制御部と、前記主回路における前記油圧ジャッキと前記油圧パワーユニットとの間に介在され、前記主回路における前記油圧ジャッキ側から前記油圧パワーユニット側へ流れる場合の圧油の流路を開放し、前記主制御部からの指令に応じて、前記主回路における前記油圧ジャッキ側から前記油圧パワーユニット側へ流れる場合の圧油の流路の開閉を切り換える圧力保持弁とを備える油圧エレベータに設けられるものであって、前記圧力保持弁の前記油圧ジャッキ側の圧油の圧力である第1圧力に応じた信号を生成する第1圧力検出手段と、前記圧力保持弁の前記油圧パワーユニット側の圧油の圧力である第2圧力に応じた信号を生成する第2圧力検出手段と、前記第1及び第2圧力検出手段のそれぞれからの信号を用いて前記第1及び第2圧力のそれぞれの変動状況を監視し、利用者の前記かごの乗降による前記第1及び第2圧力の変動状況に基づいて、前記圧力保持弁について正常であるか異常であるかを判断する異常検出部とを備えるものである。
この発明に係る油圧エレベータの異常検出装置によれば、異常検出部が、利用者の前記かごの乗降による第1及び第2圧力の変動状況に基づいて、圧力保持弁について正常であるか異常であるかを判断するので、圧力保持弁の異常を検出することができる。
この発明の実施の形態1による油圧エレベータを示す構成図である。 図1のかごの昇降タイミングと電磁弁の開閉タイミングとを説明するための説明図である。 利用者がかごに乗車する際の圧油の圧力変動を示すグラフである。 利用者がかごから降車する際の圧油の圧力変動を示すグラフである。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による油圧エレベータを示す構成図である。
図1において、建物の昇降路には、油圧ジャッキ1と、シーブ2と、ロープ3と、かご4とが設けられている。油圧ジャッキ1は、シリンダ5及びプランジャ6を有している。プランジャ6は、上下動可能にシリンダ5の内部に挿入されている。
シーブ2は、プランジャ6の上端に回転自在に取り付けられている。ロープ3は、シーブ2の外周面に巻き掛けられている。また、ロープ3の一端部は、昇降路の壁部又は床部に固定されている。かご4は、ロープ3の他端部に接続されている。また、かご4は、プランジャ6の上下動によって、昇降路内を昇降される。
油圧ジャッキ1には、圧油の流路を形成する配管からなる主回路10を介して、油圧パワーユニット11が接続されている。油圧ジャッキ1は、油圧パワーユニット11からの圧油によって伸縮する。油圧パワーユニット11の駆動を含めたかご4の運転は、主制御部としての制御盤100によって制御される。また、油圧パワーユニット11は、正方向及び逆方向へ回転可能な油圧ポンプ12、油圧ポンプ12の駆動用のモータ13、及び制御開閉弁14を有している。
主回路10における油圧ジャッキ1と油圧パワーユニット11との間には、圧力保持弁15と、手動開閉用のストップバルブ16とが介在されている。圧力保持弁15は、第1油圧室15a、第2油圧室15b、背圧室15c、弁体(開閉弁)15d及び押しばね15eを有している。第1油圧室15a、第2油圧室15b及び背圧室15cは、この順に相互に隣接して配置されている。第1油圧室15aは、主回路10上で、油圧パワーユニット11に直列に接続されている。第2油圧室15bは、主回路10上で、油圧ジャッキ1に直列に接続されている。
主回路10には、圧油の流路を形成する配管からなるパイロット回路21が並列に接続されている。圧力保持弁15の背圧室15cは、パイロット回路21を介して、主回路10に接続されている。弁体15dは、圧力保持弁15の内部に配置されている。また、弁体15dは、第1油圧室15a側と背圧室15c側との一方から他方へ変位可能である。押しばね15eは、背圧室15cの壁部に固定されており、弁体15dを第1油圧室15a側へ付勢している。
パイロット回路21における油圧パワーユニット11側の主回路10と圧力保持弁15との間には、チェック弁17と、そのチェック弁17に直列接続されかつ互いに並列接続された電磁弁(パイロット回路開閉弁)18及びストップバルブ19とが介在されている。また、パイロット回路21における油圧ジャッキ1側の主回路10と圧力保持弁15との間には、流量調整用の固定絞り20が介在されている。
チェック弁17は、圧力保持弁15の背圧室15c側から電磁弁18側への圧油の流動を許容する。また、チェック弁17は、電磁弁18側から背圧室15c側への圧油の流動を遮断する。電磁弁18は、ソレノイドを有しており、ソレノイドの励磁・消磁は、外部から制御される。ソレノイドが励磁されると、電磁弁18が開状態となり、電磁弁18によって、チェック弁17側から主回路10側への圧油の流動が許容される。また、ソレノイドが消磁されると、電磁弁18が閉止され、電磁弁18によって、チェック弁17側から主回路10側への圧油の流動が遮断される。
主回路10における圧力保持弁15の油圧ジャッキ1側(下流側)には、第1圧力検出手段としての第1圧力センサ30が取り付けられている。第1圧力センサ30は、主回路10における圧力保持弁15の油圧ジャッキ1側の圧油の圧力(第1圧力:以下、本明細書では「保持弁下流側圧力」とする)に応じた信号を生成する。
主回路10における圧力保持弁15の油圧パワーユニット11側(上流側)には、第2圧力検出手段としての第2圧力センサ31が取り付けられている。第2圧力センサ31は、主回路10における圧力保持弁15の油圧パワーユニット11側の圧油の圧力(第2圧力:以下、本明細書では「保持弁上流側圧力」とする)に応じた信号を生成する。
制御盤100には、圧力保持弁運転制御装置40が接続されている。圧力保持弁運転制御装置40は、圧力保持弁駆動ユニット41、及び異常検出部としての異常検出ユニット42を有している。圧力保持弁駆動ユニット41は、制御盤100からの指令に応じて、電磁弁18のソレノイドの励磁・消磁を切り換える。即ち、圧力保持弁駆動ユニット41は、制御盤100からの指令に応じて、圧力保持弁15の開閉駆動を行う。
異常検出ユニット42は、第1及び第2圧力センサ30,31からの信号を受ける。また、異常検出ユニット42は、第1及び第2圧力センサ30,31からの信号を用いて、保持弁下流側圧力及び保持弁上流側圧力のそれぞれの変動を監視する。さらに、異常検出ユニット42は、保持弁下流側圧力の変動状況を監視することによって、利用者のかご4の乗降の状況を監視する。
具体的に、異常検出ユニット42は、かご4の昇降停止中に、保持弁下流側圧力が増加したことを検出した際に、利用者がかご4に乗車したと判断する。また、異常検出ユニット42は、かご4の昇降停止中に、保持弁下流側圧力が減少したことを検出した際に、利用者がかご4から降車したと判断する。
なお、圧力保持弁駆動ユニット41及び異常検出ユニット42は、それぞれ演算処理部(CPU)、記憶部(ROM、及びRAM等)及び信号入出力部を持ったハードウェア(図示せず)により構成することができる。圧力保持弁駆動ユニット41及び異常検出ユニット42のそれぞれのハードウェアの記憶部には、圧力保持弁駆動ユニット41及び異常検出ユニット42のそれぞれの機能を実現するためのプログラムが格納されている。
次に、圧力保持弁15の動作について具体的に説明する。圧力保持弁15の背圧室15cには、油圧ジャッキ1からのジャッキ圧が加わる。圧力保持弁15の弁体15dは、平常時において、押しばね15eのばね力と、背圧室15cのジャッキ圧とによって、第1油圧室15a側へ付勢されている。これにより、第1油圧室15aと第2油圧室15bとが弁体15dによって仕切られ、第1油圧室15aと第2油圧室15bとの一方から他方への圧油の流動が弁体15dによって遮断される。つまり、圧力保持弁15は、常閉型の弁であり、平常時において、圧力保持弁15によって、主回路10における油圧パワーユニット11と油圧ジャッキ1との間の圧油の流動が遮断される。
一方、油圧パワーユニット11から圧力保持弁15の油圧室15aへ、押しばね15eのばね力と、背圧室15cのジャッキ圧とに抗する圧力の圧油が加えられた場合には、その圧油によって弁体15dが背圧室15c側へ押し上げられ、第1油圧室15aと第2油圧室15bとが空間的に繋がり、圧力保持弁15が開放状態となる。この場合には、主回路10における油圧パワーユニット11側から油圧ジャッキ1側への圧油の流動が許容される。
他方、電磁弁18のソレノイドが励磁された場合には、パイロット回路21における油圧ジャッキ1側から油圧パワーユニット11側へ圧油が流れ、背圧室15cのジャッキ圧が低下する。この背圧室15cのジャッキ圧の低下に伴い、主回路10における油圧ジャッキ1から圧力保持弁15の弁体15dに加わる圧油のジャッキ圧が、押しばね15eと背圧室15cのジャッキ圧とによる弁体15dを油圧室15a側へ付勢する力を上回ると、弁体15dが背圧室15c側へ変位される。これにより、第1油圧室15aと第2油圧室15bとが空間的に繋がり、圧力保持弁15が開放状態となる。この結果、主回路10における油圧ジャッキ1側から油圧パワーユニット11側への圧油の流動が許容される。
次に、かご4の昇降タイミングと電磁弁18の開閉タイミングとについて説明する。図2は、図1のかご4の昇降タイミングと電磁弁18の開閉タイミングとを説明するための説明図である。図2において、制御盤100は、乗客の呼びの種類に応じて、かご4を上昇又は下降させる。かご4の上昇時には、制御盤100は、油圧パワーユニット11を駆動させる。この油圧パワーユニット11からの圧油が、主回路10を通って油圧ジャッキ1に流れ、プランジャ6が押し上げられる。これに伴い、ロープ3を介して、かご4が引き上げられる。
また、かご4の下降時には、制御盤100は、電磁弁18のソレノイドを励磁し、電磁弁18を開放状態とし、圧力保持弁15を開放状態とする。これとともに、制御盤100は、制御開閉弁14を開放状態とする。これにより、かご4の自重によって油圧ジャッキ1内の圧油が押し戻されて、その圧油が油圧パワーユニット11に還流される。なお、制御盤100は、かご4の床合わせ上昇運転の際には、油圧パワーユニット11を駆動させ、かご4の床合わせ下降運転の際には、電磁弁18を開放状態とする。
ここで、圧力保持弁15は、常閉型であるため、主回路10及びパイロット回路21からの油漏れや、制御開閉弁14の故障によるかご4の沈下に対しても安全性が確保されている。また、停電時にも、電磁弁18のソレノイドが励磁されない限りは、かご4が動くことはなく、フェールセーフな構成と言える。
この圧力保持弁15が仮に故障状態(弁体15dのせりやごみつまり等)である場合、主回路10及びパイロット回路21や制御開閉弁14に異常が生じた際のバックアップ機能が無効なまま、かご4の通常運転が継続される可能性がある。この場合、圧力保持弁15が制御開閉弁14に従動して開閉される構成のため、仮に圧力保持弁15が開放状態を保ったまま固着してしまう現象が発生したとしても、油圧エレベータは、あたかも正常に動作するため、圧力保持弁15の故障状態の発見が遅れてしまう。そこで、圧力保持弁15についての異常を検出可能な異常検出ユニット42が用いられる。
次に、異常検出ユニット42の圧力保持弁15についての異常の検出動作について具体的に説明する。まず、圧力保持弁15の正常時において利用者がかご4に乗車した際には、図3(a)に示すように、保持弁下流側圧力のみに圧力変動が生じる。また、圧力保持弁15の正常時において、保持弁上流側圧力には、利用者のかご4の乗車による圧力変動が生じず、油温低下に伴う収縮率の変化等による微小な圧力減少が生じるのみである。
これにより、圧力保持弁15の正常時において利用者がかご4に乗車しているときには、保持弁下流側圧力と保持弁上流側圧力との間にある程度の圧力差が存在する。異常検出ユニット42は、かご4への利用者の乗車を検出した後(検出してから所定時間経過後)の保持弁下流側圧力と保持弁上流側圧力との圧力差が所定値以上であることを確認した場合に、圧力保持弁15が正常であると判断する。この所定値は、例えば第1及び第2圧力センサ30,31の検出精度の個体差の影響を無視できる程度の値であればよい。
これに対して、圧力保持弁15の異常時において利用者がかご4に乗車しているときには、図3(b)に示すように、保持弁上流側圧力が保持弁下流側圧力に追従するように増加する。この結果、利用者がかご4に乗車した後には、保持弁上流側圧力が保持弁下流側圧力と同等となる。異常検出ユニット42は、かご4への利用者の乗車を検出した後(検出してから所定時間経過後)の保持弁下流側圧力と保持弁上流側圧力との圧力差が所定値未満であることを確認した場合に、圧力保持弁15が異常であると判断する。
また、圧力保持弁15の正常時において利用者がかご4から降車した際には、図4(a)に示すように、保持弁下流側圧力のみに圧力変動が生じる。また、圧力保持弁15の正常時において、保持弁上流側圧力には、利用者のかご4の降車による圧力変動が生じず、油温低下に伴う収縮率の変化等による微小な圧力減少が生じるのみである。
これに対して、圧力保持弁15の異常時において利用者がかご4から降車した際には、図4(b)に示すように、保持弁下流側圧力には、利用者のかご4の降車による圧力変動が生じる。これとともに、保持弁上流側圧力は、保持弁下流側圧力に追従するように変動する。この結果、利用者がかご4から降車した後には、保持弁上流側圧力が保持弁下流側圧力と同等となる。
ここで、圧力保持弁15の正常時及び異常時ともに、かご4への利用者の降車後の保持弁下流側圧力と保持弁上流側圧力とは同等となる。このため、異常検出ユニット42が仮に乗車時と同様の処理を行った場合、(かご4への利用者の乗車を検出した後の保持弁下流側圧力と保持弁上流側圧力との圧力差が所定値未満であることを確認した際に異常検出ユニット42の異常であると判断する場合)には、圧力保持弁15の異常について誤検出が生じることとなる。
そこで、このような誤検出を回避するため、異常検出ユニット42は、利用者がかご4から降車したことを検出した際に、(i)その検出した時点の前後で保持弁上流側圧力が所定の減少率を超えた減少率で減少していること、及び(ii)かご4からの利用者の降車を検出した後の保持弁下流側圧力と保持弁上流側圧力との圧力差が所定値未満であることの両方を確認したときに、圧力保持弁15が異常であると判断する。なお、所定の減少率とは、油温低下に伴う収縮率の変化等による微小な圧力減少に相当する減少率である。
従って、異常検出ユニット42は、利用者のかご4の乗降を検出した際の保持弁下流側圧力及び保持弁上流側圧力の変動状況に基づいて、圧力保持弁15について正常であるか異常であるかを判断する。
また、異常検出ユニット42(圧力保持弁運転制御装置40)は、圧力保持弁15について異常であると判断すると、その旨を制御盤100に通知する。これに応じて、制御盤100は、エレベータの運転を休止する。これとともに、制御盤100は、圧力保持弁15に異常が生じた旨の情報を遠隔監視センタの管理盤(図示せず)へ送る。
上記のようなエレベータの異常検出装置によれば、異常検出ユニット42が、利用者のかご4の乗降による保持弁下流側圧力及び保持弁上流側圧力の変動状況に基づいて、圧力保持弁15について正常であるか異常であるかを判断するので、圧力保持弁15の異常を検出することができる。これとともに、利用者が乗降する際のかご4の戸開時に圧力保持弁15の異常を検出可能となる。即ち、通常のエレベータの運転時においても、圧力保持弁15の異常検出をすることができる。
また、異常検出ユニット42によって、圧力保持弁15の異常が検出されたことに応じて、制御盤100がエレベータを運転休止とするので、圧力保持弁15による制御開閉弁14のバックアップがされていない状態でのエレベータの通常運転を回避することができる。これとともに、制御盤100が圧力保持弁15に異常が生じた旨の情報を遠隔監視センタの管理盤へ送るので、圧力保持弁15の異常発生を早期に保守作業員に知らせることができる。
なお、実施の形態1では、第1圧力センサ30が主回路10における圧力保持弁15の油圧ジャッキ1側に取り付けられていた。しかしながら、この例に限定するものではなく、第1圧力センサ30は、主回路10及びパイロット回路21のうちジャッキ圧に応じた信号を生成できる箇所に配置されていればよい。例えば、パイロット回路21における電磁弁18の油圧ジャッキ1側(下流側)に、第1圧力センサ30を配置してもよい。
また、実施の形態1では、異常検出ユニット42が、かご4への利用者の乗車を検出した後の保持弁下流側圧力と保持弁上流側圧力との圧力差が所定値未満であることを確認したときに、圧力保持弁15が異常であると判断した。しかしながら、この例に限定するものではなく、異常検出ユニット42が、かご4に利用者が乗車したことを検出した際に、その検出した時点から保持弁上流側圧力が保持弁下流側圧力の増加に追従するように増加していることを確認したときに、圧力保持弁15について異常であると判断すればよい。
これと同様に、異常検出ユニット42が、かご4からの利用者の降車を検出した際に、その検出した時点から保持弁上流側圧力が保持弁下流側圧力の増加に追従するように減少したことを確認したときに、圧力保持弁15について異常であると判断すればよい。これらの場合、保持弁下流側圧力及び保持弁上流側圧力が定常状態となる前の段階で、圧力保持弁15の異常をより早く検出できる。
また、実施の形態1では、異常検出ユニット42が第1圧力センサ30からの信号を用いて利用者のかご4の乗降状況を監視した。しかしながら、この例に限定するものではなく、例えば光電センサや荷重センサ等をかごに設けて、異常検出ユニット42がこれらのセンサからの信号を用いて利用者のかご4の乗降状況を監視してもよい。
さらに、実施の形態1では、圧力保持弁駆動ユニット41及び異常検出ユニット42が制御盤100から独立したハードウェアによって実現された。しかしながら、この例に限定するものではなく、圧力保持弁駆動ユニット41及び異常検出ユニット42の機能を制御盤100のハードウェアによって実現してもよい。
1 油圧ジャッキ、4 かご、10 主回路、11 油圧パワーユニット、14 制御開閉弁、15 圧力保持弁、30 第1圧力センサ(第1圧力検出手段)、31 第2圧力センサ(第2圧力検出手段)、42 異常検出ユニット(異常検出部)、100 制御盤(主制御部)。

Claims (6)

  1. かごと、
    圧油に応じて伸縮することにより、前記かごを昇降させる油圧ジャッキと、
    圧油の流量制御用の制御開閉弁を有し、圧油の流路を形成する主回路を通して前記油圧ジャッキに圧油を供給する油圧パワーユニットと、
    前記制御開閉弁の開閉駆動を含めた前記油圧パワーユニットの駆動と前記かごの昇降とを制御する主制御部と、
    前記主回路における前記油圧ジャッキと前記油圧パワーユニットとの間に介在され、前記主回路における前記油圧ジャッキ側から前記油圧パワーユニット側へ流れる場合の圧油の流路を開放し、前記主制御部からの指令に応じて、前記主回路における前記油圧ジャッキ側から前記油圧パワーユニット側へ流れる場合の圧油の流路の開閉を切り換える圧力保持弁と
    を備える油圧エレベータに設けられる油圧エレベータの異常検出装置であって、
    前記圧力保持弁の前記油圧ジャッキ側の圧油の圧力である第1圧力に応じた信号を生成する第1圧力検出手段と、
    前記圧力保持弁の前記油圧パワーユニット側の圧油の圧力である第2圧力に応じた信号を生成する第2圧力検出手段と、
    利用者の前記かごの乗降状況を監視するとともに、前記第1及び第2圧力検出手段のそれぞれからの信号を用いて前記第1及び第2圧力のそれぞれの変動状況を監視して、利用者の前記かごの乗降を検出した際の前記第1及び第2圧力の変動状況に基づいて、前記圧力保持弁について正常であるか異常であるかを判断する異常検出部と
    を備えることを特徴とする油圧エレベータの異常検出装置。
  2. 前記異常検出部は、利用者が前記かごに乗車したことを検出した際に、その検出した時点から前記第2圧力が前記第1圧力の増加に追従するように増加したことを確認したときに、前記圧力保持弁について異常であると判断する
    ことを特徴とする請求項1記載の油圧エレベータの異常検出装置。
  3. 前記異常検出部は、利用者が前記かごに乗車したことを検出した際に、その検出した時点から所定時間経過後の前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が所定値未満であることを確認したときに、前記圧力保持弁について異常であると判断する
    ことを特徴とする請求項2記載の油圧エレベータの異常検出装置。
  4. 前記異常検出部は、利用者が前記かごから降車したことを検出した際に、その検出した時点から前記第2圧力が前記第1圧力の減少に追従するように減少したことを確認したときに、前記圧力保持弁について異常であると判断する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の油圧エレベータの異常検出装置。
  5. 前記異常検出部は、利用者が前記かごから降車したことを検出した際に、
    その検出した時点の前後で前記第2圧力が所定の減少率を超えた減少率で減少していること、及び
    かごからの利用者の降車を検出した後の前記第1圧力と前記第2圧力との圧力差が所定値未満であること
    の両方を確認したときに、前記圧力保持弁について異常であると判断する
    ことを特徴とする請求項4記載の油圧エレベータの異常検出装置。
  6. 前記異常検出部は、前記第1圧力検出手段からの信号を用いて、利用者の前記かごの乗降状況を監視する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の油圧エレベータの異常検出装置。
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