JPH0336553Y2 - - Google Patents
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- JPH0336553Y2 JPH0336553Y2 JP20037387U JP20037387U JPH0336553Y2 JP H0336553 Y2 JPH0336553 Y2 JP H0336553Y2 JP 20037387 U JP20037387 U JP 20037387U JP 20037387 U JP20037387 U JP 20037387U JP H0336553 Y2 JPH0336553 Y2 JP H0336553Y2
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Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Decoration Of Textiles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、主として防水加工された縫製品の縫
い目部分の防水性を向上させるために用いられる
防水テープに関する。
い目部分の防水性を向上させるために用いられる
防水テープに関する。
[従来の技術]
スキーウエア、ゴルフウエア、ウインドブレー
カー、釣服および登山服などの素材として、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、シリコン樹脂、合
成ゴムなどをコーテイングした布帛が一般に用い
られる。このような衣服の縫合部からの漏水を防
止するためには、該縫合部に防水テープを貼り付
けることが行われている。
カー、釣服および登山服などの素材として、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、シリコン樹脂、合
成ゴムなどをコーテイングした布帛が一般に用い
られる。このような衣服の縫合部からの漏水を防
止するためには、該縫合部に防水テープを貼り付
けることが行われている。
該防水テープとしては、実開昭60−25787号公
報に開示された低融点樹脂フイルムと高融点樹脂
フイルムからなる防水テープや、実開昭60−
25791号公報に開示された低融点樹脂フイルムと
高融点樹脂を含浸した布帛とを互いに貼り合わせ
た防水テープが使用されている。
報に開示された低融点樹脂フイルムと高融点樹脂
フイルムからなる防水テープや、実開昭60−
25791号公報に開示された低融点樹脂フイルムと
高融点樹脂を含浸した布帛とを互いに貼り合わせ
た防水テープが使用されている。
とくに、バイアス方向に切断された防水テープ
の場合には、1〜2mごとの継ぎ目を形成する必
要があり、従来、該継ぎ目部分は10〜20mm重ね合
わせて接着したり、ミシン縫いによつて形成して
いた。
の場合には、1〜2mごとの継ぎ目を形成する必
要があり、従来、該継ぎ目部分は10〜20mm重ね合
わせて接着したり、ミシン縫いによつて形成して
いた。
[考案が解決しようとする問題点]
上記のような重ね合わせによる継ぎ目の場合に
は、該継ぎ目部分が段違いになり、該継ぎ目部分
の防水性が低下し漏水するという問題点があつ
た。
は、該継ぎ目部分が段違いになり、該継ぎ目部分
の防水性が低下し漏水するという問題点があつ
た。
[問題点を解決するための手段]
上記の問題点を解決するために、本考案の防水
テープは次の構成を有する。すなわち、 少なくとも片面に最小厚さ0.5〜10μ、融点140
℃以上の高融点樹脂層を有する布帛に、厚さ10〜
200μ、融点135℃以下の低融点樹脂層を積層し
た、重ね合わせ部分のない継ぎ目を有する防水テ
ープであつて、該テープの継ぎ目部分の低融点樹
脂層が連続層をなすことを特徴とする防水テー
プ、である。
テープは次の構成を有する。すなわち、 少なくとも片面に最小厚さ0.5〜10μ、融点140
℃以上の高融点樹脂層を有する布帛に、厚さ10〜
200μ、融点135℃以下の低融点樹脂層を積層し
た、重ね合わせ部分のない継ぎ目を有する防水テ
ープであつて、該テープの継ぎ目部分の低融点樹
脂層が連続層をなすことを特徴とする防水テー
プ、である。
本考案において用いる布帛としては、ポリエス
テル、ポリアミド、アクリル系など化学繊維から
なる目付50〜100g/m2の織物、編物、不織布が
挙げられるが、テープ状に切断したときにカール
することがない織物、不織布が特に好ましい。
テル、ポリアミド、アクリル系など化学繊維から
なる目付50〜100g/m2の織物、編物、不織布が
挙げられるが、テープ状に切断したときにカール
することがない織物、不織布が特に好ましい。
本考案において布帛に設ける高融点樹脂層の融
点は、140℃以上のものでなければならない。融
点が140℃未満のものでは、アイロン掛けによつ
て該樹脂が軟化あるいは流動し、防水性が損なわ
れるおそれがある。また、高融点樹脂の素材とし
ては、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミ
ド、アクリル系樹脂などが用いられ、ポリウレタ
ン、ポリエステルエラストマーなどの樹脂がスト
レツチ性を有するので好ましく用いられる、ポリ
ウレタンの場合には、部分的に架橋構造として融
点を140℃以上にしたものが用いられる。
点は、140℃以上のものでなければならない。融
点が140℃未満のものでは、アイロン掛けによつ
て該樹脂が軟化あるいは流動し、防水性が損なわ
れるおそれがある。また、高融点樹脂の素材とし
ては、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミ
ド、アクリル系樹脂などが用いられ、ポリウレタ
ン、ポリエステルエラストマーなどの樹脂がスト
レツチ性を有するので好ましく用いられる、ポリ
ウレタンの場合には、部分的に架橋構造として融
点を140℃以上にしたものが用いられる。
また、該高融点樹脂層の最小厚さは0.5〜10μの
範囲でなければならない。ここで、最小厚さと
は、高融点樹脂層の外表面から凹凸のある布帛界
面までの厚さの計測値のうち最小値を意味する。
後述する低融点樹脂層がアイロン掛けにより加熱
溶融したときに、布帛の縫い目が該低融点樹脂層
を突き破ることがあり、高融点樹脂層の最小厚さ
が0.5μより小さい場合には、縫い目が該低融点樹
脂層を突き破つた部分から漏水するのを完全に防
ぐことができなくなる。一方、最小厚さが10μを
越えると防水テープが硬くなりすぎるという問題
がある。
範囲でなければならない。ここで、最小厚さと
は、高融点樹脂層の外表面から凹凸のある布帛界
面までの厚さの計測値のうち最小値を意味する。
後述する低融点樹脂層がアイロン掛けにより加熱
溶融したときに、布帛の縫い目が該低融点樹脂層
を突き破ることがあり、高融点樹脂層の最小厚さ
が0.5μより小さい場合には、縫い目が該低融点樹
脂層を突き破つた部分から漏水するのを完全に防
ぐことができなくなる。一方、最小厚さが10μを
越えると防水テープが硬くなりすぎるという問題
がある。
また、こう融点樹脂層は上記のように防水性を
保持する上で重要であり、布帛の少なくとも片面
に該高融点樹脂層が設けられている必要がある
が、防水性をより向上させる観点から該高融点樹
脂層が両面に設けられている方が好ましい。
保持する上で重要であり、布帛の少なくとも片面
に該高融点樹脂層が設けられている必要がある
が、防水性をより向上させる観点から該高融点樹
脂層が両面に設けられている方が好ましい。
融点140℃の高融点樹脂層を布帛の少なくとも
片面に0.5〜10μの最小厚さに設ける方法は、樹脂
により異なるが、ポリウレタンやアクリル系樹脂
の場合には樹脂の親水性有機溶媒液中に浸漬し、
厚さを調節した後に脱溶媒する方法が好ましく、
ポリエステルやポリアミドの場合には、溶融コー
テイングが好ましい。
片面に0.5〜10μの最小厚さに設ける方法は、樹脂
により異なるが、ポリウレタンやアクリル系樹脂
の場合には樹脂の親水性有機溶媒液中に浸漬し、
厚さを調節した後に脱溶媒する方法が好ましく、
ポリエステルやポリアミドの場合には、溶融コー
テイングが好ましい。
本考案において、低融点樹脂としては、融点が
135℃以下のものでなければならない。
135℃以下のものでなければならない。
融点が135℃を越えるものでは、熱風やアイロ
ン掛けのよつて該低融点樹脂が軟化あるいは流動
しにくく、布帛に密着させることが困難である。
ン掛けのよつて該低融点樹脂が軟化あるいは流動
しにくく、布帛に密着させることが困難である。
低融点樹脂の素材としては、ポリウレタン、ポ
リエステルエラストマーなどの樹脂がストレツチ
性を有するので好ましく用いられる。ポリエステ
ルエラストマーの場合には、第三成分を共重合
し、低融点としたものが好ましい。
リエステルエラストマーなどの樹脂がストレツチ
性を有するので好ましく用いられる。ポリエステ
ルエラストマーの場合には、第三成分を共重合
し、低融点としたものが好ましい。
また、該低融点樹脂層の厚さは10〜200μでな
ければならない。10μ未満では、接着力の低下や
漏水が起こり、一方、200μを越えると防水テー
プが硬くなつたり、融着したときテープの横から
樹脂がはみ出したりして作業性が損なわれる。
ければならない。10μ未満では、接着力の低下や
漏水が起こり、一方、200μを越えると防水テー
プが硬くなつたり、融着したときテープの横から
樹脂がはみ出したりして作業性が損なわれる。
ただし、本考案において、該低融点樹脂層の厚
さが10〜200μでなければならないとは、継ぎ目
部分以外の低融点樹脂層の厚さについての規定で
あつて、目止めする際に熱風をあてたり、アイロ
ンを掛ける継ぎ目の凸部は平らになるので、継ぎ
目部分の低融点樹脂層の厚さが目止め後において
200μを越えない程度に、目止め前の継ぎ目部分
の低融点樹脂層の厚さが200μを越えていても差
しつかえない。
さが10〜200μでなければならないとは、継ぎ目
部分以外の低融点樹脂層の厚さについての規定で
あつて、目止めする際に熱風をあてたり、アイロ
ンを掛ける継ぎ目の凸部は平らになるので、継ぎ
目部分の低融点樹脂層の厚さが目止め後において
200μを越えない程度に、目止め前の継ぎ目部分
の低融点樹脂層の厚さが200μを越えていても差
しつかえない。
本考案において、布帛を含む高融点樹脂層に低
融点樹脂層を積層する具体的な手段としては、コ
ーテイングあるいはラミネートが用いられる。
融点樹脂層を積層する具体的な手段としては、コ
ーテイングあるいはラミネートが用いられる。
本考案において、防水テープの継ぎ目部分の低
融点樹脂層が連続層をなしているとは、肉眼によ
る観察で切断した跡が認められなく、しかも、低
融点樹脂層が完全に連続層をなしていることを意
味する。
融点樹脂層が連続層をなしているとは、肉眼によ
る観察で切断した跡が認められなく、しかも、低
融点樹脂層が完全に連続層をなしていることを意
味する。
また、このような継ぎ目部分の低融点樹脂層が
連続層をなす構造とするための具体的手段として
は、低融点樹脂層が互いに接するように重ね合わ
せ、切断予定線に沿つて超音波溶融切断、高周波
溶融切断、レーザー・カツト、電熱鏝などの溶融
切断方法で切断する。作業性や切断面の平滑性の
点から超音波溶融切断、レーザー・カツトが特に
好ましい。この際、高融点樹脂層および布帛が溶
融する程度の熱を受けるので、低融点樹脂層は溶
融して流動状態になり、切断後には切断した跡が
認められない程度の連続層となる。低融点樹脂の
溶融粘度、流動特性、除熱後の硬化特性など、ま
た、溶融切断における切断刄の形状、切断温度、
切断速度などを適正に選択すると低融点樹脂層を
容易に連続層とすることができる。
連続層をなす構造とするための具体的手段として
は、低融点樹脂層が互いに接するように重ね合わ
せ、切断予定線に沿つて超音波溶融切断、高周波
溶融切断、レーザー・カツト、電熱鏝などの溶融
切断方法で切断する。作業性や切断面の平滑性の
点から超音波溶融切断、レーザー・カツトが特に
好ましい。この際、高融点樹脂層および布帛が溶
融する程度の熱を受けるので、低融点樹脂層は溶
融して流動状態になり、切断後には切断した跡が
認められない程度の連続層となる。低融点樹脂の
溶融粘度、流動特性、除熱後の硬化特性など、ま
た、溶融切断における切断刄の形状、切断温度、
切断速度などを適正に選択すると低融点樹脂層を
容易に連続層とすることができる。
これに対し、布帛を含む高融点樹脂層同士が互
いに接するように重ね合わせて溶融切断する場合
には、溶断された突き合わせ部分の融着力が弱い
こと、低融点樹脂層が不連続となるために継ぎ目
部分の防水性が劣り漏水のおそれがあることなど
から好ましくない。
いに接するように重ね合わせて溶融切断する場合
には、溶断された突き合わせ部分の融着力が弱い
こと、低融点樹脂層が不連続となるために継ぎ目
部分の防水性が劣り漏水のおそれがあることなど
から好ましくない。
以下、図面により本考案の防水テープについて
説明する。
説明する。
第1図は、本考案の、布帛を含む高融点樹脂層
2に低融点樹脂層3を積層した、継ぎ目4を有す
る防水テープを表す模式化した断面図である。継
ぎ目4において低融点樹脂層3は連続層となつて
いる。
2に低融点樹脂層3を積層した、継ぎ目4を有す
る防水テープを表す模式化した断面図である。継
ぎ目4において低融点樹脂層3は連続層となつて
いる。
第2図は、布帛を含む高融点樹脂層2に低融点
樹脂層3を積層した本考案の防水テープ1を、低
融点樹脂層3同士が互いに接するように重ね合わ
せ、超音波溶融切断する様子を表わす模式化した
斜視図である。
樹脂層3を積層した本考案の防水テープ1を、低
融点樹脂層3同士が互いに接するように重ね合わ
せ、超音波溶融切断する様子を表わす模式化した
斜視図である。
第3図は、本考案の、防水テープ1を用いて縫
い目を目止めする前の状態を表わす模式化した斜
視図である。4は防水テープの継ぎ目である。こ
の後に熱風をあてたり、アイロンを掛けると継ぎ
目4の凸部は平らになる。
い目を目止めする前の状態を表わす模式化した斜
視図である。4は防水テープの継ぎ目である。こ
の後に熱風をあてたり、アイロンを掛けると継ぎ
目4の凸部は平らになる。
以下、実施例によりさらに詳細に説明する。
(実施例 1)
融点150℃のポリウレタン樹脂(“クリスボン
6666LV”登録商標、大日本インキ株式会社製)
100重量部、ジメチルホルムアミド70重量部、ポ
リエステル系接着剤(“クリスボン4090”登録商
標、大日本インキ株式会社製)10重量部、酸化剤
(“バーノツクDー500”登録商標、大日本インキ
株式会社製)10重量部の混合液を用いて、この中
に幅118cm、長さ30mのナイロンタフタ生地(経
糸:50デニール、175本/inch、緯糸:50デニー
ル、107本/inch)を浸漬した。これを引き上げ
ながら両面から位相ドクターブレードで塗布した
後、水中に60秒間浸漬して凝固させた。脱水、凝
固を3回繰返した後、脱水、乾燥して、布帛を含
む高融点樹脂層とした。該高融点樹脂層は、布帛
の片面に最小厚さ5μ、別の片面に最小厚さ3μの
高融点樹脂層膜を有するものであつた。
6666LV”登録商標、大日本インキ株式会社製)
100重量部、ジメチルホルムアミド70重量部、ポ
リエステル系接着剤(“クリスボン4090”登録商
標、大日本インキ株式会社製)10重量部、酸化剤
(“バーノツクDー500”登録商標、大日本インキ
株式会社製)10重量部の混合液を用いて、この中
に幅118cm、長さ30mのナイロンタフタ生地(経
糸:50デニール、175本/inch、緯糸:50デニー
ル、107本/inch)を浸漬した。これを引き上げ
ながら両面から位相ドクターブレードで塗布した
後、水中に60秒間浸漬して凝固させた。脱水、凝
固を3回繰返した後、脱水、乾燥して、布帛を含
む高融点樹脂層とした。該高融点樹脂層は、布帛
の片面に最小厚さ5μ、別の片面に最小厚さ3μの
高融点樹脂層膜を有するものであつた。
最小厚さ5μの高融点樹脂層膜を有する側に、
融点110℃のポリウレタン樹脂溶液(“サンプレン
IB−1700”登録商標、三洋化成株式会社製)を
樹脂層の厚さ70μとなるように塗布して乾燥して
低融点樹脂層を設け、防水シートを得た。
融点110℃のポリウレタン樹脂溶液(“サンプレン
IB−1700”登録商標、三洋化成株式会社製)を
樹脂層の厚さ70μとなるように塗布して乾燥して
低融点樹脂層を設け、防水シートを得た。
該防水シートを、正バイアス方向に切断し、生
地幅118cm、長さ167mのバイアスシートを24枚得
た。次いで、このバイアスシートの低融点樹脂層
同士が互いに接するようにシートの幅方向の端面
を合わせて重ね合わせ、ブラザー工業株式会社製
超音波融着機BU1−111(出力250W)を用いて、
カツト代10mmで融着カツトして継ぎ合わせ、この
継ぎ合わせ部分を23箇所有する幅118長さ40mの
シートを得た。さらに該シートを幅20mmで切断
し、防水テープを得た。
地幅118cm、長さ167mのバイアスシートを24枚得
た。次いで、このバイアスシートの低融点樹脂層
同士が互いに接するようにシートの幅方向の端面
を合わせて重ね合わせ、ブラザー工業株式会社製
超音波融着機BU1−111(出力250W)を用いて、
カツト代10mmで融着カツトして継ぎ合わせ、この
継ぎ合わせ部分を23箇所有する幅118長さ40mの
シートを得た。さらに該シートを幅20mmで切断
し、防水テープを得た。
上記のようにして得た防水テープを、ナイロン
タフタからなる防水性生地(“エントラント”登
録商標、東レ株式会社製)を縫製した試料の縫い
目に、継ぎ目のある防水テープを被せて、防水テ
ープが140℃となるように熱風をあてて低融点樹
脂層を溶融し、防水性生地の縫い目上に接着し
た。このように縫い目を目止めした試料について
JISL1092のシヨツパー法により耐水圧を測定し
たところ、防水テープの継ぎ目部分における耐水
圧はどの場所でも2000mmH2O/cm2以上であり、
継ぎ目の無い部分における耐水圧と同等であつ
た。
タフタからなる防水性生地(“エントラント”登
録商標、東レ株式会社製)を縫製した試料の縫い
目に、継ぎ目のある防水テープを被せて、防水テ
ープが140℃となるように熱風をあてて低融点樹
脂層を溶融し、防水性生地の縫い目上に接着し
た。このように縫い目を目止めした試料について
JISL1092のシヨツパー法により耐水圧を測定し
たところ、防水テープの継ぎ目部分における耐水
圧はどの場所でも2000mmH2O/cm2以上であり、
継ぎ目の無い部分における耐水圧と同等であつ
た。
(比較例)
実施例1で得た幅118cm、長さ167mのバイアス
シートの端部を15mm重ね合わせて接続し、幅20mm
で切断し、重ね合わされた継ぎ目を有する防水テ
ープを得た。
シートの端部を15mm重ね合わせて接続し、幅20mm
で切断し、重ね合わされた継ぎ目を有する防水テ
ープを得た。
実施例1と同等の縫製試料の縫い目に、重ね合
わされた継ぎ目のある防水テープを被せて、防水
テープが140℃になるように熱風をあてて低融点
樹脂層を溶融し、防水性生地の縫い目上に接着し
た。このように縫い目を目止めした試料について
JIS L 1092のシヨツパー法により耐水圧を測定
したところ、継ぎ目部分における耐水圧は、場所
により異なつていて、300〜1500mmH2O/cm2の範
囲にあり、継ぎ目の無い部分における耐水圧
(2000mmH2O/cm2以上)に比べ防水性が劣ってい
た。
わされた継ぎ目のある防水テープを被せて、防水
テープが140℃になるように熱風をあてて低融点
樹脂層を溶融し、防水性生地の縫い目上に接着し
た。このように縫い目を目止めした試料について
JIS L 1092のシヨツパー法により耐水圧を測定
したところ、継ぎ目部分における耐水圧は、場所
により異なつていて、300〜1500mmH2O/cm2の範
囲にあり、継ぎ目の無い部分における耐水圧
(2000mmH2O/cm2以上)に比べ防水性が劣ってい
た。
[考案の効果]
本考案の防水テープは、防水テープの継ぎ目部
分が重合わさつていないので、縫い目を目止めし
たときに段違いになることがなく、該防水テープ
の継ぎ目部分においても、継ぎ目の無い部分と同
等の防水性を有するうえに、縫製品の出来映えを
優れたものにすることができる。
分が重合わさつていないので、縫い目を目止めし
たときに段違いになることがなく、該防水テープ
の継ぎ目部分においても、継ぎ目の無い部分と同
等の防水性を有するうえに、縫製品の出来映えを
優れたものにすることができる。
第1図は本考案の防水テープを表わす模式化し
た断面図、第2図は本考案の防水テープを重ね合
わせて超音波溶融切断する様子を表わす模式化し
た斜視図、第3図は本考案の防水テープを用いて
縫い目を目止めする前の状態を表わす模式化した
斜視図である。 1:防水テープ、2:布帛を含む高融点樹脂
層、3:低融点樹脂層、4:継ぎ目部分、5:超
音波ウエルダーホイール、6:防水布帛、7:防
水布帛の縫い合わせ部分、8:縫い目。
た断面図、第2図は本考案の防水テープを重ね合
わせて超音波溶融切断する様子を表わす模式化し
た斜視図、第3図は本考案の防水テープを用いて
縫い目を目止めする前の状態を表わす模式化した
斜視図である。 1:防水テープ、2:布帛を含む高融点樹脂
層、3:低融点樹脂層、4:継ぎ目部分、5:超
音波ウエルダーホイール、6:防水布帛、7:防
水布帛の縫い合わせ部分、8:縫い目。
Claims (1)
- 少なくとも片面に最小厚さ0.5〜10μ、融点140
℃以上の高融点樹脂層を有する布帛に、厚さ10〜
200μ、融点135℃以下の低融点樹脂層を積層し
た、重ね合わせ部分のない継ぎ目を有する防水テ
ープであつて、該テープの継ぎ目部分の低融点樹
脂層が連続層をなすことを特徴とする防水テー
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20037387U JPH0336553Y2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20037387U JPH0336553Y2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01102179U JPH01102179U (ja) | 1989-07-10 |
JPH0336553Y2 true JPH0336553Y2 (ja) | 1991-08-02 |
Family
ID=31490782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20037387U Expired JPH0336553Y2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0336553Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996016220A1 (fr) * | 1994-11-18 | 1996-05-30 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure de couture amelioree pour vetement impermeabilise |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4699603B2 (ja) * | 2000-12-25 | 2011-06-15 | 株式会社久保製作所 | シート状物の接合構造および接合方法 |
JP6406903B2 (ja) | 2014-07-15 | 2018-10-17 | 株式会社ゴールドウイン | 縫目構造 |
JP7170981B2 (ja) * | 2016-10-31 | 2022-11-15 | 東レ株式会社 | 繊維製品および衣料 |
-
1987
- 1987-12-28 JP JP20037387U patent/JPH0336553Y2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996016220A1 (fr) * | 1994-11-18 | 1996-05-30 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure de couture amelioree pour vetement impermeabilise |
JP3547138B2 (ja) * | 1994-11-18 | 2004-07-28 | 旭化成せんい株式会社 | 防水加工布の改良された接合構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01102179U (ja) | 1989-07-10 |
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