JPS6317947B2 - - Google Patents
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- JPS6317947B2 JPS6317947B2 JP4651979A JP4651979A JPS6317947B2 JP S6317947 B2 JPS6317947 B2 JP S6317947B2 JP 4651979 A JP4651979 A JP 4651979A JP 4651979 A JP4651979 A JP 4651979A JP S6317947 B2 JPS6317947 B2 JP S6317947B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、熱により接着縫製、高周波縫製等が
可能な合成樹脂帯層が防水シートの端縁部に形成
されていることに特異性を有する防水シートに関
するものである。
可能な合成樹脂帯層が防水シートの端縁部に形成
されていることに特異性を有する防水シートに関
するものである。
従来、各種覆い等の所謂平シート又はトラツク
幌等に使用されている防水シートは、合成繊維等
からなる織物の片面又は両面にポリ塩化ビニール
樹脂等の防水剤層を塗布、貼着又は含浸せしめる
ものが一般的である。このような防水シートは、
ポリ塩化ビニール樹脂等の極性物質の高周波接着
および/又は熱接着縫製加工が可能であり、しか
も該縫製が容易であるため、広く利用されてい
た。
幌等に使用されている防水シートは、合成繊維等
からなる織物の片面又は両面にポリ塩化ビニール
樹脂等の防水剤層を塗布、貼着又は含浸せしめる
ものが一般的である。このような防水シートは、
ポリ塩化ビニール樹脂等の極性物質の高周波接着
および/又は熱接着縫製加工が可能であり、しか
も該縫製が容易であるため、広く利用されてい
た。
しかし、近年防水シートのより軽量化が要望さ
れ、また、別の目的から、不通気性の塩化ビニー
ル樹脂加工防水シートに替わる、通気性防水シー
トが希望されるようになり、このため軽量化を図
るためには、合成繊維のシートにアクリル樹脂、
クロロスルフオン化ポリエチレン樹脂ゴム、石油
樹脂、アルキツド樹脂等を塗布、貼着又は含浸す
るか、また、通気性防水シートの場合には綿帆布
にパラフイン、アルミナ金属石けん等の防水剤を
含浸、又は塗布するか、また、合繊布帛等には石
油樹脂、アルキツド樹脂等を塗布又は含浸する方
法が使用されているが、このような防水シート
は、高周波縫製が不可能又は困難であるため、依
然縫糸を使用する従来の糸縫製が行われている。
この場合縫目からの漏水があり、これを避けるた
めには縫製コストがアツプする何重かの折返し縫
を必要とし、また、この場合には縫製部分が盛り
上つて、平シート等の場合には荷掛け作業の際に
縫目が荷物に引掛つて作業性が悪くなる等の欠点
がある。このため、表面平滑で縫目からの漏水等
のない高周波又は加熱による接着縫製等が可能な
防水シートが要求されていた。
れ、また、別の目的から、不通気性の塩化ビニー
ル樹脂加工防水シートに替わる、通気性防水シー
トが希望されるようになり、このため軽量化を図
るためには、合成繊維のシートにアクリル樹脂、
クロロスルフオン化ポリエチレン樹脂ゴム、石油
樹脂、アルキツド樹脂等を塗布、貼着又は含浸す
るか、また、通気性防水シートの場合には綿帆布
にパラフイン、アルミナ金属石けん等の防水剤を
含浸、又は塗布するか、また、合繊布帛等には石
油樹脂、アルキツド樹脂等を塗布又は含浸する方
法が使用されているが、このような防水シート
は、高周波縫製が不可能又は困難であるため、依
然縫糸を使用する従来の糸縫製が行われている。
この場合縫目からの漏水があり、これを避けるた
めには縫製コストがアツプする何重かの折返し縫
を必要とし、また、この場合には縫製部分が盛り
上つて、平シート等の場合には荷掛け作業の際に
縫目が荷物に引掛つて作業性が悪くなる等の欠点
がある。このため、表面平滑で縫目からの漏水等
のない高周波又は加熱による接着縫製等が可能な
防水シートが要求されていた。
本発明者等はかかる実情に鑑み、軽量で、ま
た、通気性を有するが、反面高周波縫製や熱接着
縫製が不可能又は困難であつた上記の如き防水基
体シートに、該シートの端縁部に高周波縫製およ
び/又は熱接着縫製可能な合成樹脂帯層を塗布、
貼着又は含浸せしめた各種防水シートを開発し、
これらの防水シートを接着縫製する種々の新規技
術を提供し、これによりすぐれた効果を挙げてき
た。さらに防水シートの問題点について種々検討
の結果、防水シートの端縁部に形成される合成樹
脂帯層の位置によつては接着縫製してなる製品に
種々のトラブルが生ずることが判明した。即ち、
第1図Aに示す如く、防水シート1′に形成され
る合成樹脂帯層2′が、例えば、端縁部1′aから
0.5mm程度内側に形成された場合には、合成樹脂
の重合接着後に、端縁部1′aに接着しない部分
が残り、シートの使用中この部分が接合部のメク
レの原因となる。特に水平シートの場合は、メク
レた接合部に荷物が接触して引掛ることとなり作
業性が悪化し、場合によつては、接着縫製部分の
剥離を惹起するおそれが多分にある。さらに第1
図Bに示す如く、端縁部1aいつぱいに合成樹脂
帯層2′が設けられたものは、理論的には上記の
欠点が解消するように考えられるが、実際には帆
布の耳糸部が若干盛り上つているので、限度一杯
に塗着部分を形成したように見えても、微小な非
塗着部分が残存し、縫製作業時接着を端縁部全体
にわたつて行うことが困難となり、仕上りが若干
不斉となり、その結果、程度は少くとも引掛りを
生じ、剥離等を惹起する等の危険があつた。
た、通気性を有するが、反面高周波縫製や熱接着
縫製が不可能又は困難であつた上記の如き防水基
体シートに、該シートの端縁部に高周波縫製およ
び/又は熱接着縫製可能な合成樹脂帯層を塗布、
貼着又は含浸せしめた各種防水シートを開発し、
これらの防水シートを接着縫製する種々の新規技
術を提供し、これによりすぐれた効果を挙げてき
た。さらに防水シートの問題点について種々検討
の結果、防水シートの端縁部に形成される合成樹
脂帯層の位置によつては接着縫製してなる製品に
種々のトラブルが生ずることが判明した。即ち、
第1図Aに示す如く、防水シート1′に形成され
る合成樹脂帯層2′が、例えば、端縁部1′aから
0.5mm程度内側に形成された場合には、合成樹脂
の重合接着後に、端縁部1′aに接着しない部分
が残り、シートの使用中この部分が接合部のメク
レの原因となる。特に水平シートの場合は、メク
レた接合部に荷物が接触して引掛ることとなり作
業性が悪化し、場合によつては、接着縫製部分の
剥離を惹起するおそれが多分にある。さらに第1
図Bに示す如く、端縁部1aいつぱいに合成樹脂
帯層2′が設けられたものは、理論的には上記の
欠点が解消するように考えられるが、実際には帆
布の耳糸部が若干盛り上つているので、限度一杯
に塗着部分を形成したように見えても、微小な非
塗着部分が残存し、縫製作業時接着を端縁部全体
にわたつて行うことが困難となり、仕上りが若干
不斉となり、その結果、程度は少くとも引掛りを
生じ、剥離等を惹起する等の危険があつた。
本発明者はこれらの欠点を解消すべく種々検討
の結果、防水シートの合成樹脂帯層が、基体シー
トの端縁部をこえて伸び出るようにすることによ
つて、前記の問題点を解消し高周波縫合および/
又は熱による接着縫合の結果が極めて良好になる
ことを知得し本発明を完成するに至つたものであ
る。
の結果、防水シートの合成樹脂帯層が、基体シー
トの端縁部をこえて伸び出るようにすることによ
つて、前記の問題点を解消し高周波縫合および/
又は熱による接着縫合の結果が極めて良好になる
ことを知得し本発明を完成するに至つたものであ
る。
本発明は高周波接着性および/又は熱接着性の
ない防水性基体シートと、この基体シートの少く
とも1個の端縁部に接合されている、高周波接着
および/又は熱接着可能な合成樹脂帯層とを含
み、前記合成樹脂帯層の端縁部が、基体シートの
端縁をこえて伸び出ていることを特徴とする防水
シートである。本発明の防水シートにおいては合
成樹脂帯層が基体シートの端縁部を僅かにこえて
伸び出るように形成されてこの伸び出た部分は、
接合された他の防水シートの接合部を補強し、メ
クレを防止することができる。その結果従来の高
周波縫製、熱による接着縫製等の各種縫製におけ
る重合部分の剥離強度をさらに物理的に改善し野
積みシート、幌、平シート等に好適な防水シート
を提供することをその目的とするものである。
ない防水性基体シートと、この基体シートの少く
とも1個の端縁部に接合されている、高周波接着
および/又は熱接着可能な合成樹脂帯層とを含
み、前記合成樹脂帯層の端縁部が、基体シートの
端縁をこえて伸び出ていることを特徴とする防水
シートである。本発明の防水シートにおいては合
成樹脂帯層が基体シートの端縁部を僅かにこえて
伸び出るように形成されてこの伸び出た部分は、
接合された他の防水シートの接合部を補強し、メ
クレを防止することができる。その結果従来の高
周波縫製、熱による接着縫製等の各種縫製におけ
る重合部分の剥離強度をさらに物理的に改善し野
積みシート、幌、平シート等に好適な防水シート
を提供することをその目的とするものである。
本発明は、基体シートの端縁部をこえて伸び出
ている合成樹脂帯層に特徴を有するもので、防水
シート自体が通気性又は不通気性のいずれを問わ
ず、また、縫製自体にあつても、高周波縫製、熱
による接着縫製を問わず、また、本発明の所期の
効果を奏するものであれば、ミシン縫製を併用す
ることをも妨げるものではない。
ている合成樹脂帯層に特徴を有するもので、防水
シート自体が通気性又は不通気性のいずれを問わ
ず、また、縫製自体にあつても、高周波縫製、熱
による接着縫製を問わず、また、本発明の所期の
効果を奏するものであれば、ミシン縫製を併用す
ることをも妨げるものではない。
本発明における通気性防水シートとは、綿、麻
等の繊維素系天然繊維を編織成して得られる基布
に、主として、パラフイン、アルミナ金属石けん
等を、或は、合繊布帛からなる基布の場合には、
石油樹脂、アルキツド樹脂等を夫々塗布、含浸し
てなるものである。また、不通気性防水シートと
は、前記の天然繊維又は合成繊維或いはこれらの
交織物その他無機繊維等からなるシートに、アク
リル樹脂、クロロスルフオン化ポリエチレン樹脂
ゴム、石油樹脂、アルキツド樹脂等の合成樹脂を
塗布、貼着又は含浸して得られる軽量なものであ
る。
等の繊維素系天然繊維を編織成して得られる基布
に、主として、パラフイン、アルミナ金属石けん
等を、或は、合繊布帛からなる基布の場合には、
石油樹脂、アルキツド樹脂等を夫々塗布、含浸し
てなるものである。また、不通気性防水シートと
は、前記の天然繊維又は合成繊維或いはこれらの
交織物その他無機繊維等からなるシートに、アク
リル樹脂、クロロスルフオン化ポリエチレン樹脂
ゴム、石油樹脂、アルキツド樹脂等の合成樹脂を
塗布、貼着又は含浸して得られる軽量なものであ
る。
以下図面を参照し実施例に基づいて本発明を説
明する。
明する。
第2図は、本発明に係る防水シートの端縁部を
示している。防水基体シート1の端縁部に、合成
樹脂帯層2が形成されている。この合成樹脂帯層
2は、熱接着性および/又は高周波接着性を有す
る熱可塑性樹脂の塗布、貼着又は含浸により形成
される。本発明の重要な特徴部分は、この合成樹
脂帯層2が基体シート1の端縁部を僅かにこえて
伸び出し、この伸び出し部分は第2図Aにおいて
点線の右側の部分2aに相当する。勿論合成樹脂
帯層2,2は盛り上つている必要はなく、第2図
Bの如く、防水基布シート1の表面と殆んど等高
に形成されていてもよい。
示している。防水基体シート1の端縁部に、合成
樹脂帯層2が形成されている。この合成樹脂帯層
2は、熱接着性および/又は高周波接着性を有す
る熱可塑性樹脂の塗布、貼着又は含浸により形成
される。本発明の重要な特徴部分は、この合成樹
脂帯層2が基体シート1の端縁部を僅かにこえて
伸び出し、この伸び出し部分は第2図Aにおいて
点線の右側の部分2aに相当する。勿論合成樹脂
帯層2,2は盛り上つている必要はなく、第2図
Bの如く、防水基布シート1の表面と殆んど等高
に形成されていてもよい。
熱接着縫製、高周波縫製等を行うには、第3図
に示す如く、接(縫)合すべき防水シートの合成
樹脂帯層2,2を直接接触せしめるか又は図示し
ないが片方の防水シートの合成樹脂帯層をサンド
ウイツチ状に挾着するようにして縫製する。特に
帆布の如く厚地のものは、重ね合わされた合成樹
脂帯層をその基体シートを通して加熱する場合、
高周波による縫製が効果的であり、また、熱によ
る接着縫製ではライスター溶接機を用いて熱風を
吹付けて合成樹脂帯層を相互に熔着せしめるもの
が好ましい。
に示す如く、接(縫)合すべき防水シートの合成
樹脂帯層2,2を直接接触せしめるか又は図示し
ないが片方の防水シートの合成樹脂帯層をサンド
ウイツチ状に挾着するようにして縫製する。特に
帆布の如く厚地のものは、重ね合わされた合成樹
脂帯層をその基体シートを通して加熱する場合、
高周波による縫製が効果的であり、また、熱によ
る接着縫製ではライスター溶接機を用いて熱風を
吹付けて合成樹脂帯層を相互に熔着せしめるもの
が好ましい。
第4図A,Bで接合部分をさらに拡大して説明
すると、第4図Aにおいては防水シートの端縁部
の合成樹脂帯層の伸び出し部分に対し相手の防水
シートの合成樹脂帯層の内側部が重合して形成さ
れるものであり、また、第4図Bは伸び出し部に
対し相手の合成樹脂帯層の内側部が少くとも限度
一杯に接触しうるように形成されているもので、
このほか、各種の形態が考えられるが、一般に、
伸び出し部分が相手側の合成樹脂帯層の内側部を
もカバーするAの場合の方が好ましい。
すると、第4図Aにおいては防水シートの端縁部
の合成樹脂帯層の伸び出し部分に対し相手の防水
シートの合成樹脂帯層の内側部が重合して形成さ
れるものであり、また、第4図Bは伸び出し部に
対し相手の合成樹脂帯層の内側部が少くとも限度
一杯に接触しうるように形成されているもので、
このほか、各種の形態が考えられるが、一般に、
伸び出し部分が相手側の合成樹脂帯層の内側部を
もカバーするAの場合の方が好ましい。
合成樹脂帯層2には、塩化ビニル樹脂が最も好
ましいが、他にナイロン(例えばナイロン11、
ナイロン12等)、エチレン酢酸ビニル共重合体、
ウレタン樹脂ポリエステル樹脂等が良好である。
合成樹脂帯層2としては、防水布帛の端縁部を形
成せしめるため予め成型されたテープを貼着して
形成されたものが好ましいが、ストレート、ペー
スト、パウダー、溶液その他を塗布又は含浸せし
め、又は、これと貼着して熔融挿入することを併
用することもでき、また、合成樹脂帯層2で防水
シートの全面を覆うこともできるがいずれの場合
にも通常伸び出し部分2aは約2〜3mm程度が好
ましい。
ましいが、他にナイロン(例えばナイロン11、
ナイロン12等)、エチレン酢酸ビニル共重合体、
ウレタン樹脂ポリエステル樹脂等が良好である。
合成樹脂帯層2としては、防水布帛の端縁部を形
成せしめるため予め成型されたテープを貼着して
形成されたものが好ましいが、ストレート、ペー
スト、パウダー、溶液その他を塗布又は含浸せし
め、又は、これと貼着して熔融挿入することを併
用することもでき、また、合成樹脂帯層2で防水
シートの全面を覆うこともできるがいずれの場合
にも通常伸び出し部分2aは約2〜3mm程度が好
ましい。
また、図面では、基体シートと合成樹脂帯層と
の間に段差を生ずるように模式的に画かれている
が、接着後はこれらの間にできるだけ段差がない
ことが好ましい。
の間に段差を生ずるように模式的に画かれている
が、接着後はこれらの間にできるだけ段差がない
ことが好ましい。
次に、本発明にあつては、合成樹脂帯層が基体
シートに接する面に、予め接着剤を塗布するなら
ば熱による接着縫製、又は、高周波縫製等におけ
る接着強力はさらに向上する。通常接着剤はエポ
キシ樹脂を主体とするものが好ましいが、その他
の接着剤も合成樹脂帯層防水シートの基布等に応
じて適宜選択して使用できる。合成樹脂帯層又は
接着剤は基布に防水加工を施す前又は同時に或い
は経時的に形成せしめることができる。
シートに接する面に、予め接着剤を塗布するなら
ば熱による接着縫製、又は、高周波縫製等におけ
る接着強力はさらに向上する。通常接着剤はエポ
キシ樹脂を主体とするものが好ましいが、その他
の接着剤も合成樹脂帯層防水シートの基布等に応
じて適宜選択して使用できる。合成樹脂帯層又は
接着剤は基布に防水加工を施す前又は同時に或い
は経時的に形成せしめることができる。
以下好適な実施例について説明する。
綿帆布生機(10号)を結反し、精練(苛性ソー
ダ精練)、染色(スレン染)、乾燥(シリンダー乾
燥)の工程を経過して得られた原反の表面端縁部
と裏面端縁部に夫々塩化ビニル樹脂テープ(0.1
mm厚)を夫々の端縁より3mmだけ伸び出るように
貼着した。この際、原反と上記樹脂テープとの間
に、約0.03mm厚でエポキシ樹脂系接着剤を塗布し
た。ついで、このものをパラフイン、金属アルミ
ナ石けん液に浸漬してその全面に防水加工を施し
た。
ダ精練)、染色(スレン染)、乾燥(シリンダー乾
燥)の工程を経過して得られた原反の表面端縁部
と裏面端縁部に夫々塩化ビニル樹脂テープ(0.1
mm厚)を夫々の端縁より3mmだけ伸び出るように
貼着した。この際、原反と上記樹脂テープとの間
に、約0.03mm厚でエポキシ樹脂系接着剤を塗布し
た。ついで、このものをパラフイン、金属アルミ
ナ石けん液に浸漬してその全面に防水加工を施し
た。
かくして製造された防水シートを、第3図に示
す如く、重ね合せて、夫々の重合部に高周波縫製
が施された結果、第5図に示す如く、重合部の合
成樹脂帯層2,2は熔融して両防水シート1,1
を完全に接着せしめるとともに、伸び出し部分は
隣接のシート上に溶融接着し、傾斜面を形成す
る。この傾斜面はこれに作用する外部擦動力に対
して端縁1a,1aのめくれを防止することがで
きる。
す如く、重ね合せて、夫々の重合部に高周波縫製
が施された結果、第5図に示す如く、重合部の合
成樹脂帯層2,2は熔融して両防水シート1,1
を完全に接着せしめるとともに、伸び出し部分は
隣接のシート上に溶融接着し、傾斜面を形成す
る。この傾斜面はこれに作用する外部擦動力に対
して端縁1a,1aのめくれを防止することがで
きる。
高周波縫製は出力2kW、周波数40.68MHzの高
周波発振機を用い3秒間通電してなされたが、ラ
イスター溶接機を用いて熱風を吹付けてなされる
接着縫製も可能であつた。いずれの場合も縫着部
の平均剥離強度は9.8Kg/3cmであつた。従来の
合成繊維(ポリエステルスパン平織物)の全面に
不通気性塩化ビニル樹脂を塗布してなる防水シー
トを同一条件(但しこの場合は伸び出し部分はな
い)で高周波縫製した場合の平均剥離強度が9.0
Kg/3cmであることと比較して、本発明品は極め
て良好な成績を示し、また、伸び出し部分を形成
せしめずして接着縫製した綿帆布の場合は、大体
同様の剥離強度は有するが、荷掛け作業時、縫合
部が若干引掛る傾向にあり、さらに、経時的に重
合部がめくれ出す欠点がある。しかし、本発明品
では、この欠点が全く認められない。
周波発振機を用い3秒間通電してなされたが、ラ
イスター溶接機を用いて熱風を吹付けてなされる
接着縫製も可能であつた。いずれの場合も縫着部
の平均剥離強度は9.8Kg/3cmであつた。従来の
合成繊維(ポリエステルスパン平織物)の全面に
不通気性塩化ビニル樹脂を塗布してなる防水シー
トを同一条件(但しこの場合は伸び出し部分はな
い)で高周波縫製した場合の平均剥離強度が9.0
Kg/3cmであることと比較して、本発明品は極め
て良好な成績を示し、また、伸び出し部分を形成
せしめずして接着縫製した綿帆布の場合は、大体
同様の剥離強度は有するが、荷掛け作業時、縫合
部が若干引掛る傾向にあり、さらに、経時的に重
合部がめくれ出す欠点がある。しかし、本発明品
では、この欠点が全く認められない。
以上の如く、本発明は、高周波縫製および/又
は熱による接着縫製が不可能視されていた天然繊
維のシートやアクリル樹脂、クロロスルフオン化
ポリエチレン等の被膜を有する防水シートにまで
適用して高周波縫製および/又は熱による接着縫
製を可能にした許りでなく、伸び出し部分を設け
ることにより縫着部分における段差を少なくし、
耐剥離強力のみならず横方向からの擦動力に対す
る抵抗性を小ならしめ、また、経時的な縫着部の
めくれ現象をなくしたことは、防水シートの耐久
性及び縫着部の耐漏水性を著しく高める結果とな
り、所謂平シート等に適用した場合特にその効果
が顕著である。
は熱による接着縫製が不可能視されていた天然繊
維のシートやアクリル樹脂、クロロスルフオン化
ポリエチレン等の被膜を有する防水シートにまで
適用して高周波縫製および/又は熱による接着縫
製を可能にした許りでなく、伸び出し部分を設け
ることにより縫着部分における段差を少なくし、
耐剥離強力のみならず横方向からの擦動力に対す
る抵抗性を小ならしめ、また、経時的な縫着部の
めくれ現象をなくしたことは、防水シートの耐久
性及び縫着部の耐漏水性を著しく高める結果とな
り、所謂平シート等に適用した場合特にその効果
が顕著である。
第1図A,Bは防水シートの端縁部に伸び出し
部分がない合成樹脂帯層を形成せしめた従来の状
態を示す平面図、第2図Aは本発明に係る防水シ
ートを示す斜視図、第2図Bは本発明の防水シー
トの好ましい例の断面図、第3図は本発明の防水
シートの重ね合せ状態を示す断面図、第4図A,
Bはそれぞれ合成樹脂帯層の一実施態様を示す断
面図、第5図は、接着縫製後の本発明の防水シー
トを示す説明的断面図である。 1……基体シート、2……合成樹脂帯層、2a
……伸び出し部分。
部分がない合成樹脂帯層を形成せしめた従来の状
態を示す平面図、第2図Aは本発明に係る防水シ
ートを示す斜視図、第2図Bは本発明の防水シー
トの好ましい例の断面図、第3図は本発明の防水
シートの重ね合せ状態を示す断面図、第4図A,
Bはそれぞれ合成樹脂帯層の一実施態様を示す断
面図、第5図は、接着縫製後の本発明の防水シー
トを示す説明的断面図である。 1……基体シート、2……合成樹脂帯層、2a
……伸び出し部分。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高周波接着性および/又は熱接着性のない防
水性基体シートと、この基体シートの少くとも1
個の端縁部分上に接合されている、高周波接着お
よび/又は熱接着可能な合成樹脂帯層とを含み、
前記合成樹脂帯層の端縁部が、基体シートの端縁
をこえて、伸び出ていることを特徴とする防水シ
ート。 2 前記基体シートが、基布と、その少くとも1
面上に形成された防水剤層とを含んでなる特許請
求の範囲第1項記載の防水シート。 3 前記基布に防水剤層が形成される前に、基布
の端縁部に前記合成樹脂帯層が形成されたもので
ある特許請求の範囲第2項記載の防水シート。 4 前記基布に防水剤層が形成された後に、得ら
れた基体シートの端縁部に前記合成樹脂帯層が形
成されたものである特許請求の範囲第2項記載の
防水シート。 5 前記基布の端縁部に前記合成樹脂帯層が形成
されると同時に残余の部分に防水剤層が形成され
たものである特許請求の範囲第2項記載の防水シ
ート。 6 前記防水性基体シートが通気性を有する特許
請求の範囲第1項記載の防水シート。 7 前記基布が、天然繊維を主成分とする特許請
求の範囲第2項記載の防水シート。 8 前記防水性基体シートが、高周波接着性およ
び/又は熱接着性のない合成樹脂からなるシート
である特許請求の範囲第1項記載の防水シート。 9 前記防水性基体シートが、基布にアクリル樹
脂、クロロスルフオン化ポリエチレン樹脂、石油
樹脂又はアルキツド樹脂を塗布、貼着又は含浸せ
しめたものである特許請求の範囲第1項記載の防
水シート。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4651979A JPS55137258A (en) | 1979-04-16 | 1979-04-16 | Waterproof sheet |
US06/109,250 US4324827A (en) | 1979-01-17 | 1980-01-03 | Water-proof, fuse-bonding fabric |
CA000343349A CA1162445A (en) | 1979-01-17 | 1980-01-09 | Water-proof, fuse-bonding fabric |
GB8001505A GB2041784B (en) | 1979-01-17 | 1980-01-16 | Waterproof weldable fabric |
FR8000959A FR2446884A1 (fr) | 1979-01-17 | 1980-01-17 | Tissu impermeable a l'eau et soudable |
DE3001491A DE3001491C2 (de) | 1979-01-17 | 1980-01-17 | Verfahren zur Herstellung von luftdurchlässigen textilen Flächengebilden |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4651979A JPS55137258A (en) | 1979-04-16 | 1979-04-16 | Waterproof sheet |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55137258A JPS55137258A (en) | 1980-10-25 |
JPS6317947B2 true JPS6317947B2 (ja) | 1988-04-15 |
Family
ID=12749513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4651979A Granted JPS55137258A (en) | 1979-01-17 | 1979-04-16 | Waterproof sheet |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55137258A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5813771A (ja) * | 1981-07-16 | 1983-01-26 | 平岡織染株式会社 | 切断端末のほつれ易い布帛の接合方法 |
JPS57171758A (en) * | 1981-04-15 | 1982-10-22 | Hiraoka Shokusen | Production of sewn water repellent fabric |
JPS5836266A (ja) * | 1981-08-25 | 1983-03-03 | 平岡織染株式会社 | 縫製された防撥水布帛の製造方法 |
JPS60140572U (ja) * | 1984-02-29 | 1985-09-18 | 東レ株式会社 | 防水性縫合体 |
JPH01192866A (ja) * | 1988-01-20 | 1989-08-02 | Kanbou Sofutetsuku Kk | ウェルダー縫製可能な通気性防水布帛並びにその製造方法及び装置 |
JP2717795B2 (ja) * | 1988-03-31 | 1998-02-25 | 株式会社タチエス | 座席用表皮 |
JPH06316864A (ja) * | 1992-03-27 | 1994-11-15 | Kanbou Sofutetsuku Kk | ウエルダ−縫製可能な通気性防水布帛 |
JPH06240566A (ja) * | 1993-09-29 | 1994-08-30 | Kanbou Sofutetsuku Kk | ウエルダ−縫製可能な通気性撥水防水布帛並びにその製造方法 |
-
1979
- 1979-04-16 JP JP4651979A patent/JPS55137258A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55137258A (en) | 1980-10-25 |
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