JPH0336452Y2 - - Google Patents

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JPH0336452Y2
JPH0336452Y2 JP1985159163U JP15916385U JPH0336452Y2 JP H0336452 Y2 JPH0336452 Y2 JP H0336452Y2 JP 1985159163 U JP1985159163 U JP 1985159163U JP 15916385 U JP15916385 U JP 15916385U JP H0336452 Y2 JPH0336452 Y2 JP H0336452Y2
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JP
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wiper
shock absorber
wiper arm
boss
friction ring
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JP1985159163U
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、自動車の窓を拭掃するための自動車
用ワイパ装置に関するものである。 [従来技術及び考案が解決しようとする問題点] 一般に、この種自動車用ワイパにおいては、モ
ータの駆動力を、リンク、ロツド、ジヨイント、
ピポツト等の機械的な動力伝動機構を介して連動
連結してワイパアームの往復運動を行なわしめ、
ワイパアームに取付けたブレードによつて窓の拭
掃をするようになつている。しかるにこの場合、
ワイパアームの往復運動時における反転位置と自
動停止位置との折返し点において生じるワイパア
ームの慣性による負荷が、前記ピポツト、ジヨイ
ント等の伝動機構やモータに直接加わつて大きな
衝撃を与え、これらに悪影響を及ぼす許りでな
く、これら衝撃によつて生じる衝撃音や、ブレー
ドがガラス面を叩く音による所謂反転音等の騒音
が車室内にまで聞こえ、搭乗者に不快感を感じさ
せるという欠点がある。 そこで従来、実公昭43−889号公報や実開昭56
−152753号公報に示す如く、ワイパアームの折返
し点においてワイパアームの折返し反転運動の際
における慣性負荷を緩衝吸収すべく緩衝弾機を設
け、これによつて前述したような騒音の発生を防
止するようにしたものもある。そしてこのもの
は、ワイパアームが反転位置に達する際には緩衝
弾機による緩衝力を受けるので問題はないが、ワ
イパアームは、この緩衝力を受けた状態で折返
し、反対方向に向けて揺動する場合に、今度はこ
の緩衝弾機による反発力をそのまま受けることに
なり、このため、ワイパアームに余分な加速度が
付いてしまい、どうしても円滑なワイパアームの
往復作動ができないという欠点がさらにあり問題
になつている。 [問題を解決するための手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点
を一掃することができる自動車用ワイパ装置を提
供することを目的として創案されたものであつ
て、ブレードが取付けられるワイパアームと、駆
動モータ側に連動連結されるワイパリンクとが取
付けられたワイパ軸を、車体側に固定されるボス
筒に軸芯回りに回動自在に軸承せしめ、ボス筒側
とワイパリンクとの間に、ワイパアームが折返し
運動する際の衝撃を緩和吸収する緩衝弾機を介装
すると共に、前記ワイパ軸とボス筒との摺動面に
は、ワイパ軸に摺接してその回動に摺動抵抗を与
える摩擦リングを介在せしめたことを特徴とする
ものである。 そして本考案は、この構成によつて、ワイパア
ームの折返し運動における慣性負荷を緩衝弾機に
よつて緩和吸収するようにしたものでありなが
ら、折返す際における緩衝弾機の反発力による影
響を可及的に小さくし得て、理想的なワイパアー
ムの拭掃作動を行うことができるようにしたもの
である。 [実施例] 次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図面において、1は駆動モータであつて、該
駆動モータ1側の駆動アーム1aには連結ロツド
2の基端部が揺動自在に連結されている。この連
結ロツド2の先端部には車体の一側方(例えば助
手席側)に配されるワイパリンク4の先端部が揺
動自在に枢結されており、さらに該ワイパリンク
4と他側方(運転席側)のワイパリンク6との各
先端部は連結ロツド7によつて一連状に連動連結
されているが、これらの連結部にはピポツト軸受
機構等の適宜連結部材が用いられている。しかも
これらワイパリンク4,6は、ワイパ軸4a,6
aの下端部に一体的に固定されるものであるが、
該ワイパ軸4a,6aの上端部にはワイパアーム
3,5がそれぞれ一体的に取付けられるようにな
つている。 8,9は前記ワイパリンク4,6とワイパアー
ム3,5との間に位置して、ワイパ軸4a,6a
をそれぞれ軸芯回りに回動自在に軸承するボス筒
であるが、両ボス筒8,9の中間部からは、フラ
ンジ状のブラケツト8a,9aがそれぞれ一体的
に突出せしめられている。そして助手席側である
一方のブラケツト8aの周縁部には、ボス筒8の
下半部を覆うようにスカート部8bがさらに延設
され、該スカート部8bの下端縁には車体側に緊
締固着するための緊締ボルト挿通用のボルト孔8
cが穿設されている。10は捻り弾機によつて構
成される緩衝弾機であつて、該緩衝弾機10は、
ボス筒8の下半部、即ちボス筒8のブラケツト8
a突出位置よりも下側部位に遊嵌状に巻装され、
かつ一端部はブラケツト8aに穿設した係合孔8
dに、また他端部はワイパリンク4に穿設した係
合孔4bにそれぞれ係合せしめられており、この
様にして緩衝弾機10は、ブラケツト8aとワイ
パアーム4との間に確保される収容空間Aに収容
されるようになつている。そして緩衝弾機10
は、ワイパアーム3が揺動中間部位に位置する状
態で何ら蓄勢されていない中立状態となつている
が、往復運動時の反転位置及び自動停止位置とな
る折返し点に至るに従い蓄勢せしめられ、該蓄勢
力によつてこれら折返し点において生じるワイパ
アームの慣性負荷を吸収緩衝するようになつてい
る。 また、他方のブラケツト9a(運転者側のもの)
においては、スカート部がなく、ブラケツト9a
周縁に直接ボルト孔9bが穿設されていることを
除けば前記一方のものと殆ど同じ構成であり、さ
らにブラケツト9aに穿設した係合孔9cとワイ
パリンク6に穿設した係合孔6bに両端部が係合
される緩衝弾機11は、図面において前記一方の
ものに比して巻き数こそ少なくなつているが、そ
の蓄勢力は前記一方の緩衝弾機10と略同じにな
るように設定されている。 さらに、12はボス筒8,9の各上下両端部に
それぞれ内装される摩擦リングであつて、該摩擦
リング12は、ワイパ軸4a,6aに摺接してそ
の回動に摺動抵抗を与えるようになつており、こ
れによつて、ワイパリンク4,6が折返し回動を
する際に、緩衝弾機10の反発力を受けて加速度
的に回動しようとするワイパ軸4a,6aの回動
作動に制動を与えるようになつている。 尚、図中13は各ワイパアーム3,5に取付け
られる窓ガラス拭掃用のブレードである。 叙述の如く構成された本考案の実施例におい
て、駆動モータ1の駆動に連動するワイパリンク
4,6の揺動によつてワイパアーム3,5が一体
往復揺動をし、ブレード13による窓ガラスの拭
掃作用が行われることになるが、この場合、ワイ
パアーム3,5が揺動中間位置から反転位置及び
自動停止位置での折返し点に達する場合に、緩衝
弾機10,11は蓄勢せしめられることになり、
この蓄勢力によつてワイパアーム3,5の折返し
反転時に生じる慣性負荷やワイパリンク、アーム
等の連結部のガタ等が確実に緩衝吸収されること
になる。そして、ワイパリンク4,6は、折返し
て逆方向に作動しようとする際に、今度は圧縮さ
れた緩衝弾機10による反発力を受けて加速度的
に揺動しようとするが、本考案ではこれを摩擦リ
ング12による摺動抵抗作用によつて確実に制動
して吸収することができ、従つてワイパアーム
3,5は略理想速度に近い速度で作動することに
なる。 このことは、第5図のワイパアームの揺動速度
と時間との関係を示すグラフによつても明らかで
ある。即ち、緩衝弾機を設けないもの(第5図
X)では、折返し点R付近での速度変化が理想速
度曲線に対して大きくずれている。一方緩衝弾機
のみを設けたもの(第5図Y)では、折返し点R
付近での速度変化がかなり理想速度曲線に近似し
た状態にはなつているが、折返し点Rを過ぎたと
ころで依然としてまだ理想曲線からずれている。
しかるに、摩擦リング12を用いた場合(第5図
Z)には、折返し点Rを過ぎたところでの理想速
度曲線からのずれも極めて僅かになり、これによ
つて摩擦リング12による効果が如何に著しいも
のであるかがわかる。 この様に、本考案では、緩衝弾機10,11に
よつて慣性負荷やガタが確実に緩和吸収せしめら
れることになるが、さらにこの緩衝弾機10,1
1による緩衝作用を受けたワイパリンク4,6が
折返す際に、ワイパリンク4,6は、圧縮された
緩衝弾機10,11による反発力を受けて加速度
的な速度で揺動しようとするが、これを摩擦リン
グ12による制動作用によつて確実に吸収するこ
とができ、従つて、ワイパリンク4,6は、理想
速度曲線に極めて近似した速度で揺動することに
なり、もつて、騒音も小さく、かつ往復作動も極
めて円滑化されたワイパ作動を行わしめることが
できる。しかもこの摩擦リング12による制動作
用は、ワイパリンク4,6の衝撃緩衝の場合にも
作用することになり、従つて、反転時において、
緩衝弾機10,11と摩擦リング12とによる両
者の相乗的な緩衝作用が働くことになり、もつて
反転時の慣性負荷やガタによる衝撃や騒音の発生
を大幅に減少せしめ得て、リンクや駆動モータ1
に加わる衝撃を著しく緩和でき、これら部品の保
護と長寿命化を計ることができるうえに、円滑
で、しかも静粛なワイパ作動を行わしめることが
できる。さらにこのことを、下記表に示される騒
音の音圧レベル(dV)の比較によつて検討する。
【表】 この表によつても明らかな如く、緩衝弾機と摩
擦リング12が有るものは無いもの比して何れの
場合においても2〜3デシベル(dV)も低くな
つており、このことからも本考案の緩衝効果が如
何に著しいものであることが判明する。 また、実施例のように、緩衝弾機10,11
を、ブラケツト8a,9aよりも下側に位置し
て、該ブラケツト8a,9aとワイパリンク4,
6との間い確保される収容空間Aに収容しておけ
ば、これを車体に組付けた場合に、緩衝弾機1
0,11は必ずブラケツト8a,9aによつて覆
われた状態になり、従つて緩衝弾機10,11が
外部に露出してしまうようなことが全くない。し
かも、緩衝弾機10,11の収容空間Aは、ボス
筒8,9を車体側に取付けるのに必要なブラケツ
ト8a,9aとワイパリンク4,6との間をその
まま有効利用して確保することができるので、構
造の簡略化に加えてコンパクト化を計ることがで
きて都合がよい。 [作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成したも
のであるから、ワイパアームの折返し点で生じる
慣性負荷やガタによる衝撃を、緩衝弾機と摩擦リ
ングによる相乗的な緩衝作用によつて確実に緩和
吸収することができて、従来の緩衝弾機のみのも
のよりも優れたリンクや駆動モータ等の部品の保
護と長寿命化を計ることができる。しかも、ワイ
パアームが折返し時に緩衝弾機から受ける反発力
作用は、摩擦リングの摺動抵抗作用により積極的
な制動によつて吸収緩和されることになり、従つ
て、ワイパアームは、如ど理想速度曲線に近似す
る理想的な揺動作動をすることになり、もつて従
来にない円滑かつ確実な拭掃を行うことができる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係る自動車用ワイパ装置の一
実施例を示すものであつて、第1図はワイパ装置
の概略機構図、第2図は助手席側のボス筒部構造
を示す一部切欠き側面図、第3図は運転席側のボ
ス筒部構造を示す一部切欠き側面図、第4図はボ
ス筒部の断面図、第5図X,Y,Zはそれぞれ緩
衝弾機と摩擦リングが無い場合、緩衝弾機のみが
有る場合、両者とも有る場合を示す速度変化の関
係を示すグラフ図である。 図中、1は駆動モータ、3,5はワイパアー
ム、4,6はワイパリンク、4a,6aはワイパ
軸、8,9はボス筒、10,11は緩衝弾機、1
2は摩擦リングである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブレードが取付けられるワイパアームと、駆動
    モータ側に連動連結されるワイパリンクとが取付
    けられたワイパ軸を、車体側に固定されるボス筒
    に軸芯回りに回動自在に軸承せしめ、ボス筒側と
    ワイパリンクとの間に、ワイパアームが折返し運
    動する際の慣性負荷を緩和吸収する緩衝弾機を介
    装すると共に、前記ワイパ軸とボス筒との摺動面
    には、ワイパ軸に摺接してその回動に摺動抵抗を
    与える摩擦リングを介在せしめたことを特徴とす
    る自動車用ワイパ装置。
JP1985159163U 1985-10-17 1985-10-17 Expired JPH0336452Y2 (ja)

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JP1985159163U JPH0336452Y2 (ja) 1985-10-17 1985-10-17

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JP1985159163U JPH0336452Y2 (ja) 1985-10-17 1985-10-17

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JPS6266860U JPS6266860U (ja) 1987-04-25
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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4323551A1 (de) * 1992-07-14 1994-01-20 Mitsuba Electric Mfg Co Scheibenwischervorrichtung für Fahrzeuge

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Family Cites Families (2)

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DE4323551C2 (de) * 1992-07-14 2002-12-19 Mitsuba Corp Scheibenwischervorrichtung für Fahrzeuge

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JPS6266860U (ja) 1987-04-25

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