JP3725963B2 - 制振装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、観覧車のゴンドラ、スキーリフト、作業用リフト、エレベータ、ケーブルカー、車両などの被制振体に適用し、風や地震等に起因して振動を受けたときにその振動を抑えて搭乗者の安全性を確保できるように、被制振体に制振バネを介して質量部材を設けた制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の制振装置としては、従来一般に、図13の概念図に示すように、被制振体01に制振バネ02とダンパー03とを介して質量部材04が設けられ、被制振体01が振動によって振動する(05で示す)ときに、その振動を早期に減衰するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような観覧車のゴンドラなどのように、大きく、ゆったりと揺動するような被制振体01の制振を行う場合、被制振体01の振動の振幅に対して質量部材04の応答振幅が5倍程度にもなり、質量部材04のストロークが大きくなる。
また、そのような揺動に対応させるためには、制振バネ02としても柔らかいものが必要になり、従来では、長い制振バネを用いざるを得ず、制振装置全体として大きくなり、組み込みが困難で汎用性が低下する欠点があった。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明の制振装置は、十分な制振を行うことができながら、制振バネを短くして汎用性を向上できるようにすることを目的とし、また、請求項に係る発明の制振装置は、部品点数少なく、かつ、部品重量を有効利用できるようにすることを目的とし、そして、請求項に係る発明の制振装置は、減衰機能をより向上できるようにするとともに部品重量を一層有効利用できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の制振装置は、上述のような目的を達成するために、
被制振体に所定方向に直線運動により往復移動可能に設けられる制振用の質量部材と、
前記被制振体と一体的に移動する一対の第1の回転体と、両第1の回転体に巻回されるとともに両端それぞれを前記質量部材に連結する第1のワイヤーとから成り、前記被制振体に対する前記質量部材の直線運動を回転運動に変換する第1の運動変換手段と、
前記第1の回転体に一体回転可能に設けられるとともに前記第1の回転体よりも小径の第2の回転体と、両第2の回転体に巻回されるとともに両端それぞれを制振バネに連結する第2のワイヤーとから成り、前記第1の運動変換手段に連動されて、前記質量部材の直線運動のストロークよりも小さいストロークの直線運動になるように前記第1の運動変換手段による回転運動を直線運動に変換する第2の運動変換手段と、
を備え、かつ、
前記第2のワイヤーと前記質量部材とを前記制振バネを介して連結し、前記第2の運動変換手段による直線運動に抵抗を付与するように構成する。
【0006】
また、請求項2に係る発明の制振装置は、上述のような目的を達成するために、
被制振体に所定方向に直線運動により往復移動可能に設けられる制振用の質量部材と、
前記質量部材と一体的に移動する回転体と、前記回転体に整数周分巻回されるとともに両端それぞれを前記被制振体に連結するワイヤーとから成り、前記被制振体に対する前記質量部材の直線運動を回転運動に変換する第1の運動変換手段と、
前記回転体に一体回転可能に設けられて制振バネに作用するカム面を備えたカム体から成り、前記第1の運動変換手段に連動されて、前記質量部材の直線運動のストロークよりも小さいストロークの直線運動になるように前記第1の運動変換手段による回転運動を直線運動に変換する第2の運動変換手段と、
を備え、かつ、
前記カム体と前記質量部材とを前記制振バネを介して連動連結し、前記第2の運動変換手段による直線運動に抵抗を付与するように構成する。
【0007】
(削除)
【0008】
また、請求項に係る発明の制振装置は、上述のような目的を達成するために、
請求項2に記載の制振装置において、
回転体およびカム体を一体回転可能に取り付けた回転軸を、質量部材に一体的に取り付けた筒体内に回転可能に挿入し、筒体に円板を取り付け、円板全体を囲む中空空間を回転体に設けるとともに、中空空間内に、回転体と円板との相対回転に抵抗を付与するダンパーオイルを封入して構成する。
【0009】
(削除)
【0010】
【作用】
請求項1に係る発明の制振装置の構成によれば、被制振体に対して制振用の質量部材が直線運動により所定範囲にわたって往復移動し、その質量部材の直線運動が第1の回転体により回転運動に変換され、その回転運動により第1の回転体よりも小径の第2の回転体が回転し、第2のワイヤーにより小さいストロークの直線運動に変換されて制振バネの連結端を移動し、その小さいストロークの直線運動に対して制振バネが抵抗を付与し、被制振体の振動を早期に減衰することができる。
【0011】
また、請求項に係る発明の制振装置の構成によれば、被制振体に対して制振用の質量部材が直線運動により所定範囲にわたって往復移動し、その質量部材の直線運動が回転体により回転運動に変換され、その回転運動によりカム体が回転し、カム面に作用するより制振バネが小さいストロークの直線運動に変換されて移動し、その小さいストロークの直線運動に対して制振バネが抵抗を付与し、被制振体の振動を早期に減衰することができる。
【0012】
また、請求項に係る発明の制振装置の構成によれば、質量部材の直線運動を回転運動に変換するための、小さなストロークに変換する前の回転体と円板とを相対回転させ、回転体と円板との相対回転に対してダンパーオイルが抵抗を付与し、被制振体の振動を一層減衰することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1の(a)は、本発明に係る第1実施例の制振装置を適用した大観覧車の全体正面図、図1の(b)は全体側面図であり、トラス構造の一対の支柱1,1に、正面視で円形のトラス構造のアーム2が水平方向の軸芯周りで駆動回転可能に設けられている。
【0015】
図2の要部の一部切欠正面図、および、図3の要部の一部切欠側面図に示すように、被制振体としてのゴンドラ3の天井板4の一対の第1の支持ブラケット5,5にわたって吊り下げパイプ6が一体的に取り付けられ、その吊り下げパイプ6の長手方向両端それぞれがアーム2に揺動可能に連結されている。
【0016】
天井板4には、吊り下げパイプ6を間にして一対の制振装置7,7が設けられている。ゴンドラ3には開閉ドア8が設けられ、その内部には、一対のベンチシート9,9が対向して設けられている。
【0017】
図4の(a)の要部の一部切欠平面図、図4の(b)の要部の一部切欠正面図、および、図5の要部の一部切欠拡大正面図に示すように、制振装置7は、天井板4に取り付け固定される矩形状の固定フレーム10に、吊り下げパイプ6の長手方向に移動可能に質量部材11を設け、更に、質量部材11の移動に抵抗を付与する第1および第2の制振バネ(圧縮コイルスプリング)12a,12bとダンパー機構13とを設けて構成されている。
【0018】
支持フレーム14に一対の質量部材11,11が取り付けられている。支持フレーム14の所定の四箇所それぞれに、水平方向の軸芯周りで回転する第1のガイドローラ15と、鉛直方向の軸芯周りで回転する第2のガイドローラ16とが設けられている。
【0019】
固定フレーム10の幅方向両側それぞれに、凹部17aと凸部17bとを有するガイド17が形成され、凹部17aに第1のガイドローラ15が嵌入されるとともに、凸部17bに第2のガイドローラ16が作用するように構成され、質量部材11を円滑に移動するようになっている。
【0020】
両質量部材11,11の上側を連結する連結プレート18と、支持フレーム14の下部プレート14aにわたって回転軸19が回転可能に取り付けられるとともに、回転軸19の下端に、2個のプーリー溝を形成した回転体20が取り付けられている。また、回転体20にワイヤー21が一周分巻回され、ワイヤー21の一端が、固定フレーム10の長手方向両端の一端に連結されるとともに、ワイヤー21の他端が、固定フレーム10の長手方向両端の他端に連結され、質量部材11の直線運動を回転運動に変換するように第1の運動変換手段が構成されている。
【0021】
図6の要部の一部切欠拡大平面図に示すように、回転軸19には、その軸芯方向に所定間隔を隔てて、回転体20よりも1/2以下の径で、かつ、回転中心からの長さが一定の変化率で変化するように設定したカム面を有する第1および第2のカム体22a,22bが取り付けられている。第1および第2のカム体22a,22bそれぞれに摺接する第1および第2のローラ23a,23bを取り付け支持する第1および第2の支持軸24a,24bそれぞれが、両質量部材11,11にわたって取り付けられた第2の支持ブラケット25に、質量部材11の移動方向に摺動可能に取り付けられ、質量部材11の直線運動のストロークよりも小さいストローク(約1/10)の直線運動になる状態で回転体20の回転運動を直線運動に変換するように第2の運動変換手段が構成されている。
【0022】
第1および第2の支持軸24a,24bそれぞれと第2の支持ブラケット25との間に、第1および第2の制振バネ12a,12bが介装されている。
第1および第2のカム体22a,22bそれぞれのカム面Fは、ほぼ一回転(約 345°)にわたって作用するように形成されている。
【0023】
そして、質量部材11が図面上左側に移動したときには、図7の(a)の動作説明に供する概略平面図に示すように、第1の制振バネ12aが圧縮され、一方、質量部材11が図面上右側に移動したときには、図7の(b)の動作説明に供する概略平面図に示すように、第2の制振バネ12bが圧縮され、そして、図6に示すように、質量部材11が固定フレーム10の長手方向の中央位置である中立位置にあるときに第1および第2の制振バネ12a,12bの弾性復元力が釣り合うように設定されている。
【0024】
上記構成により、風や地震などに起因してアーム2が回転方向に平行な方向に振動し、それに伴ってゴンドラ3が振動を受けたときに、質量部材11が往復移動するが、質量部材11のいずれの方向への移動に対しても抵抗を付与し、それを中立位置に戻す側に付勢し、ゴンドラ3の振動を早期に減衰できるようになっている。
【0025】
固定フレーム10の長手方向両端それぞれには、第2の支持ブラケット25に当接して、質量部材11の移動範囲を規制するストッパー26が取り付けられている。
【0026】
図8の要部の拡大断面図に示すように、質量部材11に一体的に取り付けられた下部プレート14aに筒体27が一体的に取り付けられ、その筒体27に前記回転軸19が回転可能に挿入されている。
回転体20が、円板部材20aと環状のプーリー部材20bとから構成され、円板部材20aが回転軸19の軸端にシール状態で取り付けられ、その円板部材20aにプーリー部材20bがシール状態で取り付けられるとともに、プーリー部材20bの内周面と筒体27の外周面との間にシールリング28が介装され、円板部材20aとプーリー部材20bとの間に中空空間Sが形成されている。
【0027】
筒体27の端部に一体的に取り付けられた円板29が設けられるとともに、その円板29の全体が中空空間Sに囲まれている。中空空間S内にはダンパーオイル30が封入され、回転体20の回転に対し、回転体20の内周面と円板29の外周面それぞれとダンパーオイル30との間で抵抗を付与し、回転体20の回転、すなわち、質量部材11の移動に対して抵抗を付与し、ゴンドラ3の振動を早期に減衰できるように構成されている。
【0028】
図9は、本発明に係る制振装置の第2実施例を示す一部切欠平面図、図10は図9のA−A線矢視図、図11は正面図であり、第1実施例と異なるところは次の通りである。
【0029】
すなわち、質量部材31を取り付けた一対のローラ支持板32,32の両端それぞれに、第1実施例と同様の第1および第2のガイドローラ15,16が取り付けられ、第1実施例と同様の構成により、質量部材31が固定フレーム10の長手方向に移動可能に設けられている。
【0030】
固定フレーム10の長手方向両端それぞれの一側面に、第1の回転体としての第1のプーリー部33と、それより小径の第2の回転体としての第2のプーリー部34とを一体化したプーリー35が水平方向の軸芯周りで回転可能に取り付けられている。
【0031】
両第1のプーリー部33に第1のワイヤー36が巻回されるとともに、その第1のワイヤー36の両端それぞれが、質量部材31に取り付けられたワイヤー支持ブラケット37に連結され、質量部材31の直線運動を回転運動に変換するように第1の運動変換手段が構成されている。
【0032】
また、両第2のプーリー部34に第2のワイヤー38が巻回されるとともに、その第2のワイヤー38の両端それぞれが、一端側をワイヤー支持ブラケット37に連結した第1および第2の制振バネ(引っ張りスプリング)39a,39bに連結され、前述の第1の運動変換手段によって変換した回転運動を直線運動に変換し、質量部材31の直線運動のストロークよりも、第1のプーリー部33と第2のプーリー部34との径比(約1/3)分だけ小さいストロークの直線運動になる状態で、第1および第2の制振バネ39a,39bに対する第2のワイヤー38の連結端を直線移動するように第2の運動変換手段が構成されている。
【0033】
固定フレーム10の長手方向両端それぞれには、ローラ支持板32に当接して、質量部材31の移動範囲を規制するストッパー40が取り付けられている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことにより、その説明は省略する。
【0034】
この第2実施例によれば、質量部材31が図面上左側に移動したときには、図12の(a)の動作説明に供する概略平面図に示すように、第1の制振バネ39aと第2のワイヤー38との連結端の位置の移動が質量部材31の移動量の約1/3となり、第2の制振バネ39bが短くなるのに対して、第1の制振バネ39aが長くなり、質量部材31に対して図面上で右側に移動させる付勢力を付与する。一方、質量部材31が図面上右側に移動したときには、図12の(b)の動作説明に供する概略平面図に示すように、第2の制振バネ39bと第2のワイヤー38との連結端の位置の移動が質量部材31の移動量の約1/3となり、第1の制振バネ39aが短くなるのに対して、第2の制振バネ39bが長くなり、質量部材31に対して図面上で左側に移動させる付勢力を付与する。そして、図9に示すように、質量部材31が固定フレーム10の長手方向の中央位置である中立位置にあるときに第1および第2の制振バネ39a,39bの引っ張り弾性力が釣り合うように設定されている。
【0035】
上記第1実施例において、回転軸19に正逆転可能な電動モータを連動連結するとともに、ゴンドラ3あるいは固定フレーム10に振動を測定するセンサーを付設し、測定された振動に応答させて質量部材11を移動させるように、いわゆるアクティブ化するように構成することもできる。
【0036】
本発明の制振装置は、上述のような大観覧車のゴンドラに限らず、例えば、スキーリフト、作業用リフト、エレベータ、ケーブルカー、車両などの各種の被制振体に適用できる。
【0037】
また、例えば、エレベータにおいて、その停止時における鉛直方向の振動を緩和するために、質量部材11,31を上下方向に移動させるようにして組み込んでも良い。この場合、質量部材11,31が上向きの振動に対して制振効果を持つため、質量部材11,31を上方に移動させるための一方側への制振バネのみを使用するか、制振バネの固さを変えるようにすれば良い。
【0038】
また、例えば、ケーブルカーなどにおいて、進行方向に直交する水平方向の振動を抑えるのに加えて、停止時の斜め方向の振動を抑えるのに適用する場合には、質量部材11,31を進行方向と平行な斜め方向に移動させるようにして組み込んでも良い。この場合も、質量部材11,31を上方に移動させるための一方側への制振バネのみを使用するか、制振バネの固さを変えるなどすれば良い。
【0039】
(削除)
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明の制振装置によれば、制振用の質量部材の直線運動を、第1および第2のワイヤーと第1および第2の回転体を介して小さいストロークの直線運動に変換し、その小さいストロークの直線運動に対して制振バネが抵抗を付与するから、被制振体の振動を早期に減衰して十分な制振を行うことができながら、制振バネの長さを短くでき、被制振体に対して小さなスペースで容易に組み込むことができて汎用性を向上できるようになった。
【0041】
また、請求項に係る発明の制振装置によれば、制振用の質量部材の直線運動を、ワイヤーと回転体とカム体とを介して小さいストロークの直線運動に変換し、その小さいストロークの直線運動に対して制振バネが抵抗を付与するから、被制振体の振動を早期に減衰して十分な制振を行うことができながら、制振バネの長さを短くでき、請求項に係る発明の制振装置の場合よりも部品点数を少なくできるとともに被制振体に対して小さなスペースで容易に組み込むことができて汎用性を向上できるようになった。
そのうえ、カム体を用いるから、ストロークの減少比を容易にかつ大きな範囲で設定でき、より一層汎用性を向上できるようになった。
更に、質量部材と一体的に移動する回転体にカム体を設けるとともにそのカム体と質量部材とを制振バネを介して連動連結し、回転体とカム体と制振バネを質量部材として利用できるから、部品重量を有効利用でき、スペース面で一層有利である。
【0042】
また、請求項に係る発明の制振装置によれば、小さなストロークに変換する前の回転体と円板との相対移動に対してダンパーオイルが抵抗を付与するから、回転体の面積を有効に利用して被制振体の振動を一層減衰することができるようになった。
更に、ダンパーオイルによって抵抗を付与する構成、すなわち、回転体およびカム体を一体回転可能に取り付けた回転軸と、筒体と、それに取り付けた円板と、中空空間内に封入されるダンパーオイルのいづれをも質量部材として利用できるから、部品重量を一層有効利用でき、スペース面でより一層有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明に係る第1実施例の制振装置を適用した大観覧車の全体正面図、(b)は全体側面図である。
【図2】 要部の一部切欠正面図である。
【図3】 要部の一部切欠側面図である。
【図4】 (a)は要部の一部切欠平面図、(b)は要部の一部切欠正面図である。
【図5】 要部の一部切欠拡大正面図である。
【図6】 要部の一部切欠拡大平面図である。
【図7】 動作説明に供する概略平面図である。
【図8】 要部の拡大断面図である。
【図9】 本発明に係る制振装置の第2実施例を示す一部切欠平面図である。
【図10】 図9のA−A線矢視図である。
【図11】 正面図である。
【図12】 動作説明に供する概略平面図である。
【図13】 制振装置の概念図である。
【符号の説明】
3…被制振体としてのゴンドラ
11…質量部材
12a…第1の制振バネ
12b…第2の制振バネ
19…回転軸
20…回転体(第1の運動変換手段)
21…ワイヤー(第1の運動変換手段)
22a…第1のカム体(第2の運動変換手段)
22b…第2のカム体(第2の運動変換手段)
27…筒体
29…円板
30…ダンパーオイル
31…質量部材
33…第1の回転体としての第1のプーリー
34…第2の回転体としての第2のプーリー
36…第1のワイヤー
38…第2のワイヤー
39a…第1の制振バネ
39b…第2の制振バネ
S…中空空間

Claims (3)

  1. 被制振体に所定方向に直線運動により往復移動可能に設けられる制振用の質量部材と、
    前記被制振体と一体的に移動する一対の第1の回転体と、両第1の回転体に巻回されるとともに両端それぞれを前記質量部材に連結する第1のワイヤーとから成り、前記被制振体に対する前記質量部材の直線運動を回転運動に変換する第1の運動変換手段と、
    前記第1の回転体に一体回転可能に設けられるとともに前記第1の回転体よりも小径の第2の回転体と、両第2の回転体に巻回されるとともに両端それぞれを制振バネに連結する第2のワイヤーとから成り、前記第1の運動変換手段に連動されて、前記質量部材の直線運動のストロークよりも小さいストロークの直線運動になるように前記第1の運動変換手段による回転運動を直線運動に変換する第2の運動変換手段と、
    を備え、かつ、
    前記第2のワイヤーと前記質量部材とを前記制振バネを介して連結し、前記第2の運動変換手段による直線運動に抵抗を付与するように構成してあることを特徴とする制振装置。
  2. 被制振体に所定方向に直線運動により往復移動可能に設けられる制振用の質量部材と、
    前記質量部材と一体的に移動する回転体と、前記回転体に整数周分巻回されるとともに両端それぞれを前記被制振体に連結するワイヤーとから成り、前記被制振体に対する前記質量部材の直線運動を回転運動に変換する第1の運動変換手段と、
    前記回転体に一体回転可能に設けられて制振バネに作用するカム面を備えたカム体から成り、前記第1の運動変換手段に連動されて、前記質量部材の直線運動のストロークよりも小さいストロークの直線運動になるように前記第1の運動変換手段による回転運動を直線運動に変換する第2の運動変換手段と、
    を備え、かつ、
    前記カム体と前記質量部材とを前記制振バネを介して連動連結し、前記第2の運動変換手段による直線運動に抵抗を付与するように構成してあることを特徴とする制振装置。
  3. 請求項2に記載の制振装置において、
    回転体およびカム体を一体回転可能に取り付けた回転軸を、質量部材に一体的に取り付けた筒体内に回転可能に挿入し、前記筒体に円板を取り付け、前記円板全体を囲む中空空間を前記回転体に設けるとともに、前記中空空間内に、前記回転体と前記円板との相対回転に抵抗を付与するダンパーオイルを封入してある制振装置。
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