JPH033624Y2 - - Google Patents

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JPH033624Y2
JPH033624Y2 JP12538685U JP12538685U JPH033624Y2 JP H033624 Y2 JPH033624 Y2 JP H033624Y2 JP 12538685 U JP12538685 U JP 12538685U JP 12538685 U JP12538685 U JP 12538685U JP H033624 Y2 JPH033624 Y2 JP H033624Y2
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discharge pipe
joint
water stop
stop plate
concrete
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、伸縮継手構造に関し、特にダム堤体
の継目部に用いて好適の放流管伸縮継手構造に関
する。
〔従来の技術〕
一般に、第3,4図に示すように、コンクリー
ト材からなるダム堤体はいくつかのブロツクより
構成されており、したがつて、ダム堤体に埋設さ
れる放流管5,10はコンクリート横継目9ある
いはコンクリート縦継目11をまたぐことにな
る。
従来、このようなダム堤体に放流管5,10を
埋設する場合、コンクリートの伸縮が安定してか
ら、コンクリート横継目9またはコンクリート縦
継目11における放流管5,10の継手縁部を溶
接している。
つまり、第5図に示すように、放流管5がダム
堤体のコンクリート縦継目11をまたぐ部分にお
いては、同コンクリート縦継目11を境に放流管
5は分割されて形成・配置されており、ダム完成
後、コンクリート8の伸縮が安定してから、分割
された放流管5をコンクリート縦継目11におい
て接続すべく、裏当て部材2が、同放流管5の互
いに対向する継手縁部の相互間を覆うように設け
られるとともに、上記継手縁部の相互間が溶接さ
れる。
なお、コンクリート縦継目11における放流管
10の接続およびコンクリート横継目9における
放流管5の接続も同様に行なわれる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述のような従来のダム堤体用
放流管伸縮継手構造では、コンクリート8の伸縮
が安定するまで極めて長い時間を要し、ダム工事
の進行の上で大きな支障になるという問題点があ
る。
また、コンクリート8の乾燥収縮が安定した後
も、季節の温度変化等により、コンクリート8の
伸縮が半永久的に繰り返されることが予想され、
このような状況を考慮し、放流管5の継手部に図
示しない伸縮継手管を設けなければならない場合
もある。伸縮継手管を設ける場合、同伸縮継手管
がコンクリート8の伸縮に対応して変形できると
ともにメンテナンスも行なえるように、伸縮継手
管の周辺に空洞部を設ける必要がある。したがつ
て、空洞部のために、ダム堤体の強度が弱まり、
ダム堤体としての安全性能が低下する上に、ダム
工事の工数も増し、同工事に莫大な経費を要する
という問題点もある。
本考案は、これらの問題点の解決をはかろうと
するもので、ダム工事に支障を来すことなく、放
流管の継手部に容易に適用できるようにするとと
もに、半永久的に繰り返されるダム堤体の伸縮に
確実に対応きるようにした、ダム堤体用放流管伸
縮継手構造を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本考案のダム堤体用放流管伸縮継手
構造は、コンクリート材からなるダム堤体に埋設
された放流管の伸縮継手部において、同放流管の
互いに対向する継手縁部の相対的移動を案内しな
がら同継手縁部の相互間を覆う裏当て部材が設け
られるとともに、同裏当て部材から離隔して同裏
当て部材を覆う可撓性止水板が、その両側を上記
の互いに対向する継手縁部のそれぞれに固着され
て、同止水板の内部に不乾性内部充填材が充填さ
れ、上記止水板から離隔して同止水板を覆うよう
に配置された保護部材と、同保護部材と上記止水
板との間に充填された不乾性外部充填材とが設け
られたことを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案のダム堤体用放流管伸縮継手構造
では、季節の温度変化などによりダム堤体が伸縮
変化しても、止水板はこの変化に伴つて不乾性内
部充填材の中を撓み変形するので、放流管は、裏
当て部材に沿つて案内され、上記ダム堤体の伸縮
に対応した移動を行なう。
また、上記放流管の伸縮継手部において、上記
止水板および上記不乾性内部充填材により完全な
水密性が保たれるので、上記放流管内を流れるダ
ム用水がこの伸縮継手部から漏洩するのを防止で
きる。
さらに、上記止水板は保護部材に覆われ、これ
らの止水板と保護部材との間には不乾性外部充填
材が充填されているので、ダム堤体が伸縮変化す
る際に、上記止水板の破損が防止される。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の一実施例としてのダ
ム堤体用放流管伸縮継手構造について説明する
と、第1図は同構造をダム堤体のコンクリート横
継目に適用した場合を示す伸縮継手部の拡大断面
図、第2図は同伸縮継手構造を有する放流管の断
面図である。
第2図に示すように、コンクリート材からなる
ダム堤体に埋設された放流管5がコンクリート横
継目9をまたぐ部分においては、放流管5の天井
板と底板とに、コンクリート横継目9に沿つて伸
縮継手部1,1が形成される。
この伸縮継手部1では、第1図に示すように、
放流管5の互いに対向する継手縁部の一方に、金
属製の裏当て部材2が溶接されるとともに、裏当
て部材2から離隔して同裏当て部材2を覆うよう
に、可撓性の止水板(例えば、ステンレス鋼製薄
板)3が、その両側を放流管5の互いに対向する
継手縁部のそれぞれに固着され、この止水板3の
内部に不乾性内部充填材(例えば、シリコーン)
6が充填されている。
さらに、止水板3の破損を防止するために、止
水板3から離隔して同止水板3を覆うように、保
護部材(例えば、普通鉄板)4が配設され、止水
板3と保護部材4との間には不乾性外部充填材
(例えば、シリコーン)7が充填されている。
なお、第1,2図において符号8はダム堤体を
形成するコンクリートを示す。
本考案の一実施例としてのダム堤体用放流管伸
縮継手構造は上述のごとく構成されているので、
季節の温度変化等により、コンクリート横継目9
を挾んだコンクリート8,8の間隙δが伸縮変化
しても、止水板3は不乾性内部充填材6および不
乾性外部充填材7の中で自由に撓み変形できるの
で、放流管5の伸縮継手部1における同放流管5
の互いに対向する継手縁部は、裏当て部材2に案
内されて、間隙δの変化に対応した移動を行な
う。
また、伸縮継手部1において、止水板3および
不乾性内部充填材6により完全な水密性が保たれ
るので、放流管5を流れるダム用水が伸縮継手部
1から漏洩することはない。
さらに、止水板3は、保護部材4で覆われて保
護部材4との間に不乾性外部充填材7が充填され
ているので、温度変化によりダム堤体のコンクリ
ート8,8が伸縮変化しても、止水板3の破損が
防止される。
一方、このようなダム堤体用放流管伸縮継手構
造は、ダム堤体のコンクリート8,8のかなり大
きな伸縮変化にも、十分に対応できるので、従来
のように、ダム完成後にコンクリート8の安定を
待つてから放流管5の継目における接続を行なう
必要はなく、ダム工事と平行して同構造の施工を
行なえ、ダム工事に費やされる時間が従来より大
幅に短縮されるとともに、ダム堤体の伸縮継手部
1が半永久的に伸縮変化を繰り返す場合でも、コ
ンクリート8,8の伸縮変化に確実に対応できる
ので、放流管5の配設作業が極めて簡易化され
る。
また、伸縮継手や空洞部を放流管5の継目付近
に設ける必要がなくなつて、ダム堤体の強度の低
下を招くことがなくなるほか、ダム工事を進行す
る上で要する工数や経費が大幅に削減される。
なお、本考案のダム堤体用放流管伸縮継手構造
は、放流管5や放流管10(第3,4図参照)が
コンクリート縦継目11(第4図参照)をまたぐ
場合でも、前述した放流管5がコンクリート横継
目9をまたぐ場合と全く同様に適用され、同様の
作用効果が得られる。
〔考案の効果〕 以上詳述したように、本考案のダム堤体用放流
管伸縮継手構造によれば、コンクリート材からな
るダム堤体に埋設された放流管の伸縮継手部にお
いて、同放流管の互いに対向する継手縁部の相対
的移動を案内しながら同継手縁部の相互間を覆う
裏当て部材が設けられるとともに、同裏当て部材
から離隔して同裏当て部材を覆う可撓性止水板
が、その両側を上記の互いに対向する継手縁部の
それぞれに固着されて、同止水板の内部に不乾性
内部充填材が充填され、上記止水板から離隔して
同止水板を覆うように配置された保護部材と、同
保護部材と上記止水板との間に充填された不乾性
外部充填材とが設けられるという極めて簡素な構
成で、コンクリート材の伸縮が安定するまで待つ
ことなく放流管の継目における接続作業を行なう
ことができるので、ダム工事に費やされる時間が
大幅に短縮されるとともに、ダム堤体の伸縮継手
部が半永久的に伸縮変化を繰り返す場合でも、コ
ンクリート材の伸縮変化に確実に対応できるよう
になり、放流管の配設作業が極めて簡易化される
利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案の一実施例としてのダム堤
体用放流管伸縮継手構造を示すもので、第1図は
同構造をダム堤体のコンクリート横継目に適用し
た場合を示す伸縮継手部の拡大断面図、第2図は
同伸縮継手構造を有する放流管の断面図であり、
第3,4図は一般的なダム堤体を示すもので、第
3図はその正面図、第4図は第3図の−断面
図であり、第5図は従来のダム堤体用放流管伸縮
継手構造をダム堤体のコンクリート横継目に適用
した場合を示す継手部の拡大断面図である。 1……伸縮継手部、2……裏当て部材、3……
止水板、4……保護部材、5……放流管、6……
不乾性内部充填材、7……不乾性外部充填材、8
……コンクリート、9……コンクリート横継目。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンクリート材からなるダム堤体に埋設された
    放流管の伸縮継手部において、同放流管の互いに
    対向する継手縁部の相対的移動を案内しながら同
    継手縁部の相互間を覆う裏当て部材が設けられる
    とともに、同裏当て部材から離隔して同裏当て部
    材を覆う可撓性止水板が、その両側を上記の互い
    に対向する継手縁部のそれぞれに固着されて、同
    止水板の内部に不乾性内部充填材が充填され、上
    記止水板から離隔して同止水板を覆うように配置
    された保護部材と、同保護部材と上記止水板との
    間に充填された不乾性外部充填材とが設けられた
    ことを特徴とする、ダム堤体用放流管伸縮継手構
    造。
JP12538685U 1985-08-15 1985-08-15 Expired JPH033624Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12538685U JPH033624Y2 (ja) 1985-08-15 1985-08-15

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Publication Number Publication Date
JPS6235027U JPS6235027U (ja) 1987-03-02
JPH033624Y2 true JPH033624Y2 (ja) 1991-01-30

Family

ID=31018244

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