JPH0334160Y2 - - Google Patents

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JPH0334160Y2
JPH0334160Y2 JP1983128348U JP12834883U JPH0334160Y2 JP H0334160 Y2 JPH0334160 Y2 JP H0334160Y2 JP 1983128348 U JP1983128348 U JP 1983128348U JP 12834883 U JP12834883 U JP 12834883U JP H0334160 Y2 JPH0334160 Y2 JP H0334160Y2
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JP
Japan
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fibers
short fibers
adhesive
fiber
filled
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JP1983128348U
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JPS6036800U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、蒲団などの扁平状をした繊維詰物体
に関するものである。
蒲団、クツシヨン、マツトなどの扁平状繊維詰
物体は、通常袋状側地中に短繊維を充填して構成
されている。しかし、袋状側地内に詰め込んだ短
繊維綿は、外部からの繰り返し圧力や、或いは折
り畳み繰り返し操作によりくずれを生じ、外観品
位を低下するようになる。このような短繊維のく
ずれを防止するために、繊維詰物体の厚さ方向に
綴じ糸で複数個所を綴じたり、縫つたりするが、
このような綴じ個所や縫個所が多くなることは生
産性を低下し、かつ外観品位にも影響を与える。
本考案の目的は上述の問題に鑑み、糸による綴
じ個所を多くしなくても短繊維のくずれを防止す
ることができ、外観品位を向上することができる
繊維詰物体を提供せんとすることにある。
上記目的を達成する本考案の繊維詰物体は、偏
平状の袋状側地内に短繊維と接着性繊維とを混合
充填し、その平面視において前記接着性繊維が前
記短繊維相互に全厚さ方向にわたつて接着してい
る領域部分と、全厚さ方向にわたつて接着してい
ない領域部分とを併わせ有することを特徴とする
ものである。
以下、本考案を図に示す実施例により説明す
る。
第1図に示す蒲団において、1は編織物などの
布帛からなる袋状側地、2はこの袋状側地1に充
填された短繊維であり、その短繊維2には低融点
成分からなる接着性繊維3が均一に混繊されてい
る。この実施例での短繊維2と接着性繊維3と
は、両原料を開繊した状態で混合し、それを圧空
と共に袋状側地1内に吹き込み充填したもので、
繊維2,3はその長手方向が袋状側地1の扁平方
向に直交する面にほゞ沿うように配列積層されて
いる。
上記短繊維2と接着性繊維3との混繊綿は、蒲
団の平面視において外周側の領域では両繊維
2,3が互いに接着することなく独立状態を保つ
ているが、破線で囲まれた中央の領域では接着
性繊維3が溶融して短繊維2相互を接着状態にし
ており、かつその接着状態は蒲団の厚さ方向全体
にわたつている。
このような構造の蒲団は、第2図に示すように
上下に貫通した穴12を有する断熱性材料からな
る枠板11を利用することにより作ることができ
る。即ち、この枠板11の中に、上述した短繊維
2と接着性繊維3との混繊綿を充填した詰物体を
収納し、次いでその収納状態において、接着性繊
維3を溶融する温度の熱風を、矢印で示すように
穴12に通過させる。この熱風の通過により、熱
風が通過した穴12に対応する部分の接着性繊維
3だけが溶融し、短繊維2相互を融着状態にして
第1図に示すような蒲団を作成する。
上記実施例では、短繊維2と接着性繊維3とが
均一な混繊状態で充填されているが、これを第3
図に示すようにカ−ド法により製作した短繊維2
だけの繊維シ−ト2′と接着性繊維3だけの繊維
シ−ト3′とを交互に重ねた積層状態にしたもの
であつてもよい。この場合も、上記同様に枠板1
1の穴12に熱風を通過させることにより、その
部分の短繊維2だけが相互に接着した第1図と同
様の蒲団を作成できる。
また、短繊維2相互が全厚さ方向にわたり接着
状態になる領域の形態は、第4図に示すように
数個所に分散するようなものでもよく、また第5
図に示すような格子状にしてもよい。
このような本考案に使用する短繊維2として
は、ポリエステル、ポリアクリル、ポリアミド、
ポリプロピレンなどの合成繊維、木綿、麻、絹、
羊毛などの天然繊維、或いはこれらの混繊などい
ずれも使用可能である。
また、接着性繊維3としては、低融点成分であ
る共重合ポリエステル、共重合ポリアミド、ポリ
オレフイン、ポリビニルアルコ−ルなどからなる
繊維が使用できる。また接着性繊維は、芯鞘状ま
たはバイメタル状の複合繊維にし、その少なくと
も一方の複合成分が上記のような低融点成分であ
るようなものでもよい。芯鞘状複合繊維の場合
は、その鞘成分を低融点成分にする。また芯鞘状
複合繊維では、特に芯成分を多芯状に有する特殊
複合のものが有用である。
上記接着性繊維の混合比率は5〜50重量%であ
ることが好ましい。5%より少ないと接着効果が
十分でなくなり、また50%より多くなると短繊維
の性質が減殺されるようになる。
上述のようにして得た蒲団は、領域の部分は
適度な柔らかさを有するが、領域の部分では短
繊維2相互が接着した固い部分となる。そのため
外圧が繰り返し加わつても、短繊維2は簡単にく
ずれることがなく、綴じ糸を少なくするか、又は
全く施さなくても極めて良好な外観品位の保つこ
とができる。
特に、第4,5図のような形態をした領域を
形成した場合は、短繊維のずれ防止をする綴じ糸
と同様の効果を得ることができ、その糸縫工程の
省略が可能になる。
また、袋状側地の全体を熱処理した場合には、
全領域において短繊維が接着性繊維により融着し
てしまい、詰物体全体が固すぎる結果となること
もあるが、上述の実施例のように領域に相当す
る一部の短繊維だけを接着するようにすれば、接
着のない柔らかい領域によつて風合を改善する
ことができる。また、この全体熱処理において、
袋状側地の熱収縮性が短繊維のそれより小さいと
きは、袋状側地がたるみを発生することになる
が、上述のように領域だけを熱処理すれば、こ
のようなたるみの発生を防止することができる。
また、第1図の実施例のように短繊維2の充填
を扁平方向を直交する面に沿うように配列積層さ
せると、直交する方向からの圧力に対する圧縮弾
性が大きくなり、人間工学的に疲れの少ない固さ
にすることできるので好ましい。
なお、実施例では熱融着性の接着性繊維の場合
について説明したが、熱によらない接着性繊維に
よつても同様の効果を得ることができる。
上述したように、本考案の詰物体は、扁平状の
袋状側地内に短繊維と接着性繊維とを混合充填
し、その平面視において前記接着性繊維が前記短
繊維相互を前記厚さ方向にわたつて接着している
領域部分を有するので外圧が繰り返し加わつて
も、短繊維は簡単に崩れることなく、綴じ糸を少
なくするか、又は全く施さなくても極めて良好な
外観品位を保つことができ、さらに糸綴じの工程
を省略することができる。
しかも、本考案の詰物体は、上記全厚さ方向に
わたつて接着している領域に加えて、全厚さ方向
にわたつて接着していない領域部分を併わせ有し
ているため、適度な柔らかさを保ち、使用時のク
ツシヨン性、回復性(ヘタリ)を良好に保つこと
ができる。
実施例 1 繊度7デニ−ル、繊維長38mmのポリエステル短
繊維と、繊度6デニ−ル、繊維長51mmの熱処理に
より接着性を示す芯(ポリエステル、融点260℃)
−鞘(ポリエステル共重合体、融点156℃)から
なる複合繊維とを、それぞれ重量比80:20の比率
で混綿開繊し、これを圧空を利用して50×50cmの
袋状側地に吹き込んで詰物体を2個作成した。こ
の詰物体の繊維充填密度は0.023g/cm3であつた。
次いで、1個の詰物体はそのままの状態で乾熱
で160℃×20分の熱処理を行つた。他の1個は第
2図のように枠板に収納し、中央部だけを熱処理
した。
なお、中央部の熱接着領域と、枠板に収納され
た接着していない領域との重量比率を、50重量
%:50重量%とした。
前者の詰物体は全領域において短繊維が接着繊
維により融着してしまい、詰物体全体が硬くなり
すぎ、従来の硬綿と同様、使用時のクツシヨン性
が悪くなると同時に回復性(ヘタリ)が悪くなつ
た。また、袋状側地にたるみがあり、外観不良で
あつた。
一方、後者の詰物体は、接着性繊維が前記短繊
維相互を全厚さ方向にわたつて接着している領域
部分を有するので外圧が繰り返し加わつても、短
繊維は簡単に崩れることなく、また接着のない領
域によつて柔軟性を保ち、使用時のクツシヨン
性、回復性(ヘタリ)を良好に保つことができ
た。また、袋状側地にたるみの発生がなく、外観
品位は良好であつた。
実施例 2 繊度12デニ−ル、繊維長38mmのポリエステル短
繊維と、繊度6デニ−ル、繊維長51mmの熱処理に
より接着性を示す実施例1で用いたポリエステル
複合繊維とを、それぞれ重量比80:20の比率で混
綿開繊し、これを圧空を利用して50×50cmの袋状
側地に吹き込んで詰物体を2個作成した。この詰
物体の繊維充填密度は0.03g/cm3であつた。
次いで、そのうちの1個の詰物体を4個所に穴
を設けた枠板に収納し、乾熱で180°C×20分の熱
処理を行い、第4図に示すような詰物体にした。
なお、穴部の熱接着領域と、枠板に収納された接
着していない領域との重量比率を、30重量%:70
重量%とした。
上記熱処理を施した詰物体は短繊維のずれ発生
がなく、綴じ糸を使用することなくそのままで敷
物として使用可能であつた。一方、熱処理を施さ
なかつた詰物体は、短繊維がくずれやすくなつて
おり、敷物として使用するにには綴じ糸で少なく
とも4個所を綴じる必要があつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例による繊維詰物体(蒲
団)を一部切欠いて示した斜視図、第2図は同繊
維詰物体を製造するときの状況を断面にして示す
説明図、第3図は他の例による同様の説明図、第
4図及び第5図はそれぞれ他の実施例による繊維
詰物体の平面図である。 1……袋状側地、2……短繊維、3……接着性
繊維、……短繊維相互が接着してない領域、
……短繊維相互が接着している領域。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 偏平状の袋状側地内に短繊維と接着性繊維と
    を混合充填し、その平面視において前記接着性
    繊維が前記短繊維相互を全厚さ方向にわたつて
    接着している領域部分と、全厚さ方向にわたつ
    て接着していない領域部分とを併わせ有するこ
    とを特徴とする繊維詰物体。 (2) 接着性繊維が低融点成分を含んでおり、加熱
    処理により溶融して短繊維相互を接着している
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の繊維詰物
    体。
JP12834883U 1983-08-22 1983-08-22 繊維詰物体 Granted JPS6036800U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12834883U JPS6036800U (ja) 1983-08-22 1983-08-22 繊維詰物体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12834883U JPS6036800U (ja) 1983-08-22 1983-08-22 繊維詰物体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6036800U JPS6036800U (ja) 1985-03-13
JPH0334160Y2 true JPH0334160Y2 (ja) 1991-07-19

Family

ID=30291192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12834883U Granted JPS6036800U (ja) 1983-08-22 1983-08-22 繊維詰物体

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JP (1) JPS6036800U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4855046A (ja) * 1971-11-10 1973-08-02
JPS52116364A (en) * 1976-03-24 1977-09-29 Toray Industries Filler structure

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4855046A (ja) * 1971-11-10 1973-08-02
JPS52116364A (en) * 1976-03-24 1977-09-29 Toray Industries Filler structure

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JPS6036800U (ja) 1985-03-13

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