JPH0332720Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は左側及び右側と両用できる門扉の構造
に関する。

［背景技術］ 従来の門扉１′にあつては、第３図に示すよう
に両側の表裏両面に上下方向の凹溝８を形成して
両側にヒンジ取り付け部２を設け、両側の下端部
の表面側乃至裏面側に落とし棒の受け金具を取り
付けて門扉１′を左側及び右側と両用できるよう
にしているが、両側の下端部に落とし棒の受け金
具を固定できる構造にしなくてはならなく、又こ
のとから把手取り付け部１０も両側に設けなくて
はならなく、構造が複雑となり、デザイン性に劣
ると共に施工性が悪いものであつた。

［考案の目的］ 本考案は上記事情に鑑みて為されたものであ
り、その目的とするところは、左側及び右側と両
用できる門扉において、ヒンジ取り付け部、落と
し棒の受け金具の固定部及び把手の取り付け部が
一個所でよく、構造が簡略化でき、デザイン性が
良好で、しかも施工性を高めることにある。

［考案の開示］ 本考案の門扉の構造は、門扉１の一側にヒンジ
取り付け部２を門扉１の他側の下端部の表面側と
裏面側の相対向する位置に凹部９を設けると共に
凹部９に貫通孔３を穿孔し、表面側乃至裏面側の
どちらか一方の凹部９より貫通孔３に目隠しナツ
ト４を嵌め込すと共に他方よりビス５を挿入して
目隠しナツト４に螺入させることにより落とし棒
７の受け金具６を固定して成るものであり、この
構成により上記目的を達成できたものである。

以下本考案を添付の図面に示す実施例に基づい
て説明する。門扉１の一側の表裏両面に上下方向
の凹溝８を形成してヒンジ取り付け部２を設けて
いる。門扉１の他側の略中央部には長方形の囲い
を記して把手取り付け部１０を設けており、下端
部の表面側及び裏面側にはそれぞれ上下二箇所で
表面側と裏面側とで相対向する位置に凹部９を設
けており、この凹部９に貫通孔３を穿孔してい
る。貫通孔３には表面側より目隠しナツト４を嵌
め込んでいる。目隠しナツト４の頂部４ａは凹部
９と略同形状であり、雌ねじ部４ｂが貫通孔３に
嵌入しており、従つて目隠しナツト４を嵌め込む
ことにより表面側は略面一となつている。６は受
け金具であり、上下両端にビス挿通孔１１を穿孔
した固定板１２の表面側に上下両端が開口した半
円筒状の摺動部１３を一体的に設け、摺動部１３
の前面に縦摺動溝１４を形成すると共に上部と下
部とにそれぞれ縦摺動溝１４と連通する上横摺動
溝１５及び下横摺動溝１６を形成して構成したも
のである。この受け金具６の固定板１２のビス挿
通孔１１を通してビス５を裏面側より貫通孔３へ
挿入し目隠しナツト４の雌ねじ部４ｂに螺入させ
ることにより、門扉１の裏面側に受け金具６を固
定している。この場合、受け金具６の固定板１２
の裏面に形成されている縦突条（図示していな
い）を凹部９間の溝２０に嵌め込んで位置決めす
ることにより容易に固定できるものである。この
受け金具６の摺動部１３の下端開口１３ａから落
とし棒を挿入し縦摺動溝１５を通して落とし棒つ
まみ１７の先端の雄ねじ部を落とし棒７の中央部
に設けた雌ねじ孔１８に螺入させ、この落とし棒
つまみ１７を介して落とし棒７を上下に摺動させ
ることができ、門扉１を開ける時は左右どちらか
に90゜回転させて落とし棒つまみ１７を上横摺動
溝１５に係止させ、門扉１を閉じておく時は下横
摺動溝１６に落とし棒つまみ１７を係止させ、落
とし棒７の下端を地中に埋め込んだ受け皿１９に
嵌め込むようにしている。尚、受け金具６を固定
する前に予め受け金具６に落とし棒７を取り付け
ておいてもよい。この門扉１は把手取り付け部１
０に把手を取り付け、屋外側から見て左側の門柱
に、ヒンジ取り付け部２にてひじ壺により取り付
ければ、落とし棒７が屋内側に位置する左側用で
あり、この門扉１を右側用にするには、ビス５を
緩めて受け金具６を取り外し、目隠しナツト４を
裏面側より貫通孔３に嵌め込むと共に表面側に受
け金具６を上記と同様にして固定する。この状態
で門扉１を右側の門柱にヒンジ取り付け部２にて
取り付ければ、受け金具６は屋内側に位置してこ
の門扉１を右側用として用いることができるもの
である。

［考案の効果］ 本考案にあつては、門扉の他側の下端部に表面
側と裏面側の相対向する位置に凹部を設けると共
に凹部に貫通孔を穿孔し、表面側乃至裏面側のど
ちらか一方の凹部より貫通孔に目隠しナツトを嵌
め込むと共に他方よりビスを挿入して目隠しナツ
トに螺入させることにより落とし棒の受け金具を
固定しているので、貫通孔の表面側に目隠しナツ
トを嵌め込み、裏面側に受け金具を固定し、門扉
の一側のヒンジ取り付け部を介して屋外側から見
て左側の門柱に取り付けることにより、受け金具
が屋内側に位置し、この門扉を左側用として使用
でき、又ビスを緩めて受け金具を取り外し、目隠
しナツトを裏面側より貫通孔に嵌め込むと共に表
面側に受け金具を固定し、この状態で門扉を右側
の門柱にヒンジ取り付け部にて取り付ければ、受
け皿は屋内側に位置してこの門扉を右側用として
用いることができるものであり、このように目隠
しナツトと受け金具の位置を変えるだけで左側用
又は右側用のいずれにも使用することができるも
のであり、しかもヒンジ取り付け部、落とし棒の
受け金具の固定部及び把手の取り付け部が一個所
でよく、構造が簡略化でき、デザイン性が良好と
なると共に左側用右側用への変換も簡単で施工性
に優れたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案の一実施例を示す正面
図、平面図、第２図は第１図のＡ部の分解斜視
図、第３図ａ，ｂは従来例を示す正面図、平面図
であつて、１は門扉、２はヒンジ取り付け部、３
は貫通孔、４は目隠しナツト、５はビス、６は受
け金具、７は落とし棒、９は凹部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 門扉の一側にヒンジ取り付け部を設け、門扉の
   他側の下端部の表面側と裏面側の相対向する位置
   に凹部を設けると共に凹部に貫通孔を穿孔し、表
   面側乃至裏面側のどちらか一方の凹部より貫通孔
   に目隠しナツトを嵌め込むと共に他方よりビスを
   挿入して目隠しナツトに螺入させることにより落
   とし棒の受け金具を固定して成る門扉の構造。