JPH033096Y2 - - Google Patents
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- JPH033096Y2 JPH033096Y2 JP1984149721U JP14972184U JPH033096Y2 JP H033096 Y2 JPH033096 Y2 JP H033096Y2 JP 1984149721 U JP1984149721 U JP 1984149721U JP 14972184 U JP14972184 U JP 14972184U JP H033096 Y2 JPH033096 Y2 JP H033096Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- memory plate
- bracket
- tilt
- sector gear
- Prior art date
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は自動車の記憶装置付チルトステアリン
グ装置に関するものである。
グ装置に関するものである。
従来の技術
運転者の体格や好みに応じてステアリングハン
ドル位置を上下に調節し自己にとつて最適ドライ
ビング位置とするとができるようになつているチ
ルトステアリング装置を備えた自動車において、
運転者が降車に際してドアを開くと、そのドアの
開作動に連動してステアリングハンドルが上方に
跳ね上り、運転者の降車及び乗車を楽にするよう
にしたものが従来より種々開発されている(例え
ば特開昭56−163963号公報、特開昭56−13063号
公報等参照)。
ドル位置を上下に調節し自己にとつて最適ドライ
ビング位置とするとができるようになつているチ
ルトステアリング装置を備えた自動車において、
運転者が降車に際してドアを開くと、そのドアの
開作動に連動してステアリングハンドルが上方に
跳ね上り、運転者の降車及び乗車を楽にするよう
にしたものが従来より種々開発されている(例え
ば特開昭56−163963号公報、特開昭56−13063号
公報等参照)。
考案が解決しようとする題点
上記のような従来装置は、降車に際してステア
リングハンドルの上下位置を調整固定するチルト
調整手段をドアの開作動に連動させて固定解除作
動させ、ステアリングハンドルが跳ね上げスプリ
ングにて上方に跳ね上るものであるから、降車し
て次に乗車したとき、跳ね上げられているハンド
ルを自己に最適の位置に再調整しなおさねばなら
ず、その再調整操作が極めて厄介であると言う問
題を有している。
リングハンドルの上下位置を調整固定するチルト
調整手段をドアの開作動に連動させて固定解除作
動させ、ステアリングハンドルが跳ね上げスプリ
ングにて上方に跳ね上るものであるから、降車し
て次に乗車したとき、跳ね上げられているハンド
ルを自己に最適の位置に再調整しなおさねばなら
ず、その再調整操作が極めて厄介であると言う問
題を有している。
本考案は上記のような従来装置の問題を解消す
ることを目的とするものである。
ることを目的とするものである。
問題点を解決するための手段
本考案は、ステアリングシヤフトを操舵方向に
回転可能に支持するチルトブラケツトをコラムブ
ラケツトに上下方向に回動可能なるよう軸着し、
該チルトブラケツトを上方に回動させる跳ね上げ
用スプリングを設け、該チルトブラケツトに設け
たセクタギヤに噛合うロツクギヤを上記コラムブ
ラケツトに上記セクタギヤと噛合い及び噛合解除
方向に回動可能なるよう軸着し、上記チルトブラ
ケツトのセクタギヤに噛合うギヤ部をもつたメモ
リプレートを、チルトブラケツトと同軸上にて上
下方向に回転でき且つ上記ギヤ部がセクタギヤに
対し噛合い及び噛合解除方向にスライド可なるよ
うコラムブラケツトに支持させ、該メモリプレー
トをそのギヤ部がセクタギヤに噛合う方向に附勢
するスプリングを設けると共に、該メモリプレー
トの先端部がスライド可能に係合して該メモリプ
レートの上記回動を拘止する凹部を上記ロツクギ
ヤに設け、該ロツクギヤとメモリプレートとが共
にチルトブラケツトのセクタギヤとの噛合いを解
除するよう移動したときはメモリプレートはロツ
クギヤの凹部にて回動を拘止された状態を保持
し、ロツクギヤのみセクタギヤとの噛合いを解除
する方向に移動したときは上記メモリプレートは
ロツクギヤの凹部からはずれ自由に回動できる状
態となるよう構成し、上記ロツクギヤとメモリプ
レートとを共にチルトブラケツトのセクダギヤの
噛合いを解除する方向に移動させるチルト調整用
レバーと、ロツクギヤのみチルトブラケツトのセ
クタギヤとの噛合いを解除する方向に移動させる
ステアリングシヤフトの跳ね上げ用レバーをコラ
ムブラケツトに回動可能に軸着したことを特徴と
するものである。
回転可能に支持するチルトブラケツトをコラムブ
ラケツトに上下方向に回動可能なるよう軸着し、
該チルトブラケツトを上方に回動させる跳ね上げ
用スプリングを設け、該チルトブラケツトに設け
たセクタギヤに噛合うロツクギヤを上記コラムブ
ラケツトに上記セクタギヤと噛合い及び噛合解除
方向に回動可能なるよう軸着し、上記チルトブラ
ケツトのセクタギヤに噛合うギヤ部をもつたメモ
リプレートを、チルトブラケツトと同軸上にて上
下方向に回転でき且つ上記ギヤ部がセクタギヤに
対し噛合い及び噛合解除方向にスライド可なるよ
うコラムブラケツトに支持させ、該メモリプレー
トをそのギヤ部がセクタギヤに噛合う方向に附勢
するスプリングを設けると共に、該メモリプレー
トの先端部がスライド可能に係合して該メモリプ
レートの上記回動を拘止する凹部を上記ロツクギ
ヤに設け、該ロツクギヤとメモリプレートとが共
にチルトブラケツトのセクタギヤとの噛合いを解
除するよう移動したときはメモリプレートはロツ
クギヤの凹部にて回動を拘止された状態を保持
し、ロツクギヤのみセクタギヤとの噛合いを解除
する方向に移動したときは上記メモリプレートは
ロツクギヤの凹部からはずれ自由に回動できる状
態となるよう構成し、上記ロツクギヤとメモリプ
レートとを共にチルトブラケツトのセクダギヤの
噛合いを解除する方向に移動させるチルト調整用
レバーと、ロツクギヤのみチルトブラケツトのセ
クタギヤとの噛合いを解除する方向に移動させる
ステアリングシヤフトの跳ね上げ用レバーをコラ
ムブラケツトに回動可能に軸着したことを特徴と
するものである。
作 用
上記の構成を採ることにより、チルト調整用レ
バーを回動操作することによりロツクギヤとメモ
リプレートは共にチルトブラケツトのセクタギヤ
よりはずれてチルトブラケツトは自由に回動でき
る状態となり、その状態ではメモリプレートはロ
ツクギヤの凹部に係合したままとなつて全く回動
変位していないので、その状態でステアリングハ
ンドル位置を上下に変更調整した後チルト調整用
レバーをもとにもどすとによりロツクギヤとメモ
リプレートは共にチルトブラケツトのセクタギヤ
に噛合い、該調整位置にてチルトブラケツトをロ
ツクし、ステアリングハンドルのチルト調整を完
了するとができる。
バーを回動操作することによりロツクギヤとメモ
リプレートは共にチルトブラケツトのセクタギヤ
よりはずれてチルトブラケツトは自由に回動でき
る状態となり、その状態ではメモリプレートはロ
ツクギヤの凹部に係合したままとなつて全く回動
変位していないので、その状態でステアリングハ
ンドル位置を上下に変更調整した後チルト調整用
レバーをもとにもどすとによりロツクギヤとメモ
リプレートは共にチルトブラケツトのセクタギヤ
に噛合い、該調整位置にてチルトブラケツトをロ
ツクし、ステアリングハンドルのチルト調整を完
了するとができる。
又降車に際して跳ね上げ用レバーを回動操作す
るとロツクギヤのみ回動してチルトブラケツトの
セクタギヤとの噛合を解除すると共に、メモリプ
レートとロツクギヤの凹部との係合がはずれ、チ
ルトブラケツト及びそれに噛合つているメモリプ
レートとは一体となつて跳ね上げ用スプリングに
て上方に跳ね上がり、ステアリングハンドルが最
上位置となつてドライバの降車及び乗車が楽にな
る。
るとロツクギヤのみ回動してチルトブラケツトの
セクタギヤとの噛合を解除すると共に、メモリプ
レートとロツクギヤの凹部との係合がはずれ、チ
ルトブラケツト及びそれに噛合つているメモリプ
レートとは一体となつて跳ね上げ用スプリングに
て上方に跳ね上がり、ステアリングハンドルが最
上位置となつてドライバの降車及び乗車が楽にな
る。
次に乗車したときステアリングハンドルをもつ
て下方に下げるとチルトブラケツト及びメモリプ
レートは一体となつて下方に回動し該メモリプレ
ートがロツクギヤの凹部に係合すると同時にロツ
クギヤがチルトブラケツトのセクタギヤに噛合
い、このときメモリプレートとチルトブラケツト
との位置関係は跳ね上げ前と変らず且つ該メモリ
プレートとロツクギヤの凹部との位置関係も跳ね
上げ前と同じであり、従つてロツクギヤとチルト
ブラケツトのセクタギヤとの噛合位置も跳ね上げ
前と同じであるので、ステアリングハンドル位置
は降車前の既に調整済の位置にて確実にロツクさ
れるものである。
て下方に下げるとチルトブラケツト及びメモリプ
レートは一体となつて下方に回動し該メモリプレ
ートがロツクギヤの凹部に係合すると同時にロツ
クギヤがチルトブラケツトのセクタギヤに噛合
い、このときメモリプレートとチルトブラケツト
との位置関係は跳ね上げ前と変らず且つ該メモリ
プレートとロツクギヤの凹部との位置関係も跳ね
上げ前と同じであり、従つてロツクギヤとチルト
ブラケツトのセクタギヤとの噛合位置も跳ね上げ
前と同じであるので、ステアリングハンドル位置
は降車前の既に調整済の位置にて確実にロツクさ
れるものである。
実施例
以下本考案を附図実施例につき説明する。
第1,2図において、1は図示しないステアリ
ングシヤフトを回転可能に支持するチルトブラケ
ツトで、該チルトブラケツト1はコラムブラケツ
ト2に軸7にて上下に回動できるよう取付けられ
ている。
ングシヤフトを回転可能に支持するチルトブラケ
ツトで、該チルトブラケツト1はコラムブラケツ
ト2に軸7にて上下に回動できるよう取付けられ
ている。
該該チルトブラケツト1にはセクタギヤ1aが
溶接等により一体的に固着されてている。該セク
タギヤ1aをチルトブラケツト1の前端縁部に一
体に形成しても良い。
溶接等により一体的に固着されてている。該セク
タギヤ1aをチルトブラケツト1の前端縁部に一
体に形成しても良い。
上記チルトブラケツト1の回転中心となる軸7
には前端部に上記セクタギヤ1aに噛合うギヤ部
をもつたメモリプレート4が長孔4bにて回動及
びスライド可能になるよう嵌装されている。
には前端部に上記セクタギヤ1aに噛合うギヤ部
をもつたメモリプレート4が長孔4bにて回動及
びスライド可能になるよう嵌装されている。
3はコラムブラケツト2に軸8により回動可能
になるよう取付けられたロツクギヤであり、該ロ
ツクギヤ3が第1図示のようにチルトブラケツト
1のセクタギヤ1aに噛合うことにより該チルト
ブラケツト1の回動を拘止するようになつてい
る。
になるよう取付けられたロツクギヤであり、該ロ
ツクギヤ3が第1図示のようにチルトブラケツト
1のセクタギヤ1aに噛合うことにより該チルト
ブラケツト1の回動を拘止するようになつてい
る。
又該ロツクギヤ3には前記メモリプレート4の
前端部が嵌り該メモリプレート4の軸7まわりの
回動を拘止すると共に該メモリプレート4のスラ
イド時の案内を行う溝状の凹部3aが形成されて
いる。
前端部が嵌り該メモリプレート4の軸7まわりの
回動を拘止すると共に該メモリプレート4のスラ
イド時の案内を行う溝状の凹部3aが形成されて
いる。
5はチルト調整用レバー、6は跳ね上げ用レバ
ーであり、該両レバー5及び6は共にコラムブラ
ケツト2に軸9により回動可能なるよう取付けら
れると共に、チルト調整用レバー5の下線に跳ね
上げ用レバー6の係合部6aが係合し、チルト調
整用レバー5を下方に回動操作すると跳ね上げ用
レバー6が共に下方に回動するよう構成されてい
る。
ーであり、該両レバー5及び6は共にコラムブラ
ケツト2に軸9により回動可能なるよう取付けら
れると共に、チルト調整用レバー5の下線に跳ね
上げ用レバー6の係合部6aが係合し、チルト調
整用レバー5を下方に回動操作すると跳ね上げ用
レバー6が共に下方に回動するよう構成されてい
る。
上記メモリプレート4にはカムピン41が突設
され、該カムピン41はチルト調整用レバー5の
カム溝51に嵌合し、チルト調整用レバー5を下
方に回動操作すると該カム溝51によりカムピン
41を介してメモリプレート4がスプリング10
に抗して前方にスライドしそのギヤ部4aとチル
トブラケツト1のセクタギヤ1aとの噛合いが解
除されるようになつている。
され、該カムピン41はチルト調整用レバー5の
カム溝51に嵌合し、チルト調整用レバー5を下
方に回動操作すると該カム溝51によりカムピン
41を介してメモリプレート4がスプリング10
に抗して前方にスライドしそのギヤ部4aとチル
トブラケツト1のセクタギヤ1aとの噛合いが解
除されるようになつている。
跳ね上げ用レバー6には前記ロツクギヤ3に突
設したカムピン31が嵌るカム溝61が形成され
ると共に、ロツクギヤ3の前端縁に形成したカム
面32に当接しロツクギヤ3をセクタギヤ1aと
噛合う方向に押圧するローラ62が設けられ、跳
ね上げ用レバー6を下方に回動させるとローラ6
2がロツクギヤ3のカム面32からはずれると同
時にカム溝61によりカムピン31を介してロツ
クギヤ3が軸8を中心として前方に回動しセクタ
ギヤ1aとの噛合いが解除されるよう構成されて
いる。
設したカムピン31が嵌るカム溝61が形成され
ると共に、ロツクギヤ3の前端縁に形成したカム
面32に当接しロツクギヤ3をセクタギヤ1aと
噛合う方向に押圧するローラ62が設けられ、跳
ね上げ用レバー6を下方に回動させるとローラ6
2がロツクギヤ3のカム面32からはずれると同
時にカム溝61によりカムピン31を介してロツ
クギヤ3が軸8を中心として前方に回動しセクタ
ギヤ1aとの噛合いが解除されるよう構成されて
いる。
12はブツシユ、13はチルト調整用レバー及
跳ね上げ用レバーのリターンスプリングであり、
14はケーブル、15は跳ね上げ用レバー6の操
作レバー、16はプレートである。
跳ね上げ用レバーのリターンスプリングであり、
14はケーブル、15は跳ね上げ用レバー6の操
作レバー、16はプレートである。
尚第1,2図では省略しているが、チルトブラ
ケツト1とコラムブラケツト2又はそれに固着さ
れたプレート16等の固定部材との間には、チル
トブラケツト1を軸7を中心として上方に回動さ
せるよう附勢する跳ね上げ用スプリング11(第
3,4図参照)が設けられている。
ケツト1とコラムブラケツト2又はそれに固着さ
れたプレート16等の固定部材との間には、チル
トブラケツト1を軸7を中心として上方に回動さ
せるよう附勢する跳ね上げ用スプリング11(第
3,4図参照)が設けられている。
上記において、チルト調整用レバー5及び跳ね
上げ用レバー6を回動操作しない状態では、第1
図に示すようにロツクギヤ3及びメモリプレート
4のギヤ部4aが共にチルトブラケツト1のセク
タギヤ1aに噛合い、れらの噛合状態はローラ6
2及びスプリング10によりしつかりと保持さ
れ、且つメモリプレート4の先端部がロツクギヤ
3の凹部3aに嵌入し、第3図に示すようにチル
トブラケツト1に支持されたステアリングハンド
ルAはある所定位置に確実に保持されている。
上げ用レバー6を回動操作しない状態では、第1
図に示すようにロツクギヤ3及びメモリプレート
4のギヤ部4aが共にチルトブラケツト1のセク
タギヤ1aに噛合い、れらの噛合状態はローラ6
2及びスプリング10によりしつかりと保持さ
れ、且つメモリプレート4の先端部がロツクギヤ
3の凹部3aに嵌入し、第3図に示すようにチル
トブラケツト1に支持されたステアリングハンド
ルAはある所定位置に確実に保持されている。
この状態よりステアリングハンドルAの上下方
向位置を調整するには、先ずチルト調整用レバー
5を下方に押し上げる。すると該チルト調整用レ
バー5と跳ね上げ用レバー6は共に軸9を中心と
して下方に回動し、カム溝51によりカムピン4
1を介してメモリプレート4がスプリング10に
抗して前方にスライドしギヤ部4aとセクタギヤ
1aとの噛合いがはずれ、又ローラ62がロツク
ギヤ3のカム面32から下方にはずれると共にカ
ム溝61によりカムピン31を介してロツクギヤ
3が軸8を中心として前方に回動しロツクギヤ3
とセクタギヤ1aとの噛合いがはずれ、チルトブ
ラケツト1はフリーとなつて跳ね上げ用スプリン
グ11にて軸7を中心として上方に回動する。こ
の場合メモリプレート4のスライド移動とロツク
ギヤ3の回動移動とはほぼ同方向で同等の移動量
となるので、メモリプレート4の前端部はロツク
ギヤ3の凹部3aに嵌入したままとなつており、
該メモリプレート4はその上下方向位置を変えな
い状態に保持されている。
向位置を調整するには、先ずチルト調整用レバー
5を下方に押し上げる。すると該チルト調整用レ
バー5と跳ね上げ用レバー6は共に軸9を中心と
して下方に回動し、カム溝51によりカムピン4
1を介してメモリプレート4がスプリング10に
抗して前方にスライドしギヤ部4aとセクタギヤ
1aとの噛合いがはずれ、又ローラ62がロツク
ギヤ3のカム面32から下方にはずれると共にカ
ム溝61によりカムピン31を介してロツクギヤ
3が軸8を中心として前方に回動しロツクギヤ3
とセクタギヤ1aとの噛合いがはずれ、チルトブ
ラケツト1はフリーとなつて跳ね上げ用スプリン
グ11にて軸7を中心として上方に回動する。こ
の場合メモリプレート4のスライド移動とロツク
ギヤ3の回動移動とはほぼ同方向で同等の移動量
となるので、メモリプレート4の前端部はロツク
ギヤ3の凹部3aに嵌入したままとなつており、
該メモリプレート4はその上下方向位置を変えな
い状態に保持されている。
その状態で、ステアリングハンドルをもつて下
方にひきおろすと該ステアリングハンドルと一緒
にチルトブラケツト1が軸7を中として下方に回
動し、ドライバにとつて最も適正と思われるステ
アリングハンドル位置となつたところでチルト調
整用レバー5より手をはなす。
方にひきおろすと該ステアリングハンドルと一緒
にチルトブラケツト1が軸7を中として下方に回
動し、ドライバにとつて最も適正と思われるステ
アリングハンドル位置となつたところでチルト調
整用レバー5より手をはなす。
するとチルト調整用レバー5と跳ね上げ用レバ
ー6は共にリターンスプリング13にて元の位置
にもどり、ローラ62にてロツクギヤ3を後方に
押圧回動させてセクタギヤ1aと噛合せると同時
にスプリング10にてメモリプレート4が後方に
スライドしてそのギヤ部4aがセクタギヤ1aに
噛合い、チルトブラケツト1を固定し、該チルト
ブラケツト1に支持されているステアリングハン
ドルを上記調整位置に保持し、調整操作が完了す
る。
ー6は共にリターンスプリング13にて元の位置
にもどり、ローラ62にてロツクギヤ3を後方に
押圧回動させてセクタギヤ1aと噛合せると同時
にスプリング10にてメモリプレート4が後方に
スライドしてそのギヤ部4aがセクタギヤ1aに
噛合い、チルトブラケツト1を固定し、該チルト
ブラケツト1に支持されているステアリングハン
ドルを上記調整位置に保持し、調整操作が完了す
る。
降車に際しては、操作レバー15を回動操作す
ることにより跳ね上げ用レバー6のみが下方に回
動する。
ることにより跳ね上げ用レバー6のみが下方に回
動する。
すると、ローラ62ロツクギヤ3のカム面32
より下方に移動し噛合い方向への押圧力を解除す
ると同時にカム溝61によりカムピン31を介し
てロツクギヤ3を前方に回動させて該ロツクギヤ
3とセクタギヤ1aとの噛合いを解除する。その
ときメモリプレート4はスプリング10にてその
ギヤ部4aがセクタギヤ1aと噛合つた状態を保
持されたままとなつているので、上記ロツクギヤ
3のみの前方移動により該メモリプレート4の前
端部はロツクギヤ3の凹部3aよりはずれ、チル
トブラケツト1とメモリプレート4とは一体とな
つて跳ね上げ用スプリング11にて軸7を中心と
して回動し、ステアリングハンドルAは第4図に
示すように最上位置まで跳ね上がり、ドライバの
降車及び乗車を楽にする。
より下方に移動し噛合い方向への押圧力を解除す
ると同時にカム溝61によりカムピン31を介し
てロツクギヤ3を前方に回動させて該ロツクギヤ
3とセクタギヤ1aとの噛合いを解除する。その
ときメモリプレート4はスプリング10にてその
ギヤ部4aがセクタギヤ1aと噛合つた状態を保
持されたままとなつているので、上記ロツクギヤ
3のみの前方移動により該メモリプレート4の前
端部はロツクギヤ3の凹部3aよりはずれ、チル
トブラケツト1とメモリプレート4とは一体とな
つて跳ね上げ用スプリング11にて軸7を中心と
して回動し、ステアリングハンドルAは第4図に
示すように最上位置まで跳ね上がり、ドライバの
降車及び乗車を楽にする。
操作レバー15より手を離すと跳ね上げ用レバ
ー6はリターンスプリング13にて元の位置に戻
つてローラ62にてロツクギヤ3をセクタギヤ1
aとの噛合方向に回動させようとするが、そのと
きメモリプレート4の先端縁が第4図に示すよう
にロツクギヤ3の凹部3aより下方の円弧状段縁
面3bに当接しロツクギヤ3のセクタギヤ1aへ
の噛合方向回動を突張り拘止しているので、該ロ
ツクギヤ3はセクタギヤ1aに噛合わない位置に
保持される。
ー6はリターンスプリング13にて元の位置に戻
つてローラ62にてロツクギヤ3をセクタギヤ1
aとの噛合方向に回動させようとするが、そのと
きメモリプレート4の先端縁が第4図に示すよう
にロツクギヤ3の凹部3aより下方の円弧状段縁
面3bに当接しロツクギヤ3のセクタギヤ1aへ
の噛合方向回動を突張り拘止しているので、該ロ
ツクギヤ3はセクタギヤ1aに噛合わない位置に
保持される。
次にドライバが乗車し、ステアリングハンドル
Aをもつて下方に押し下げると、メモリプレート
4はその前端縁が円弧状段縁面3bを摺動しつつ
チルトブラケツト1と一体となつて回動し、該メ
モリプレート4の前端縁部がロツクギヤ3の凹部
3a部に合致したところで、前記リターンスプリ
ング13によるローラ62の押圧力にてロツクギ
ヤ3はその凹部3aにメモリプレート4前端部を
嵌入係合させつつセクタギヤ1aと噛合い、チル
トブラケツト1及びメモリプレート4の軸7を中
心とした回動をロツクする。
Aをもつて下方に押し下げると、メモリプレート
4はその前端縁が円弧状段縁面3bを摺動しつつ
チルトブラケツト1と一体となつて回動し、該メ
モリプレート4の前端縁部がロツクギヤ3の凹部
3a部に合致したところで、前記リターンスプリ
ング13によるローラ62の押圧力にてロツクギ
ヤ3はその凹部3aにメモリプレート4前端部を
嵌入係合させつつセクタギヤ1aと噛合い、チル
トブラケツト1及びメモリプレート4の軸7を中
心とした回動をロツクする。
この場合、メモリプレート4のギヤ部4aとチ
ルトブラケツト1のセクタギヤ1aとの噛合い位
置は跳ね上げ前と変らず、且つメモリプレート4
とロツクギヤ3との位置関係も跳ね上げ前と同じ
であるので、ステアリングハンドルAの上下方向
位置は跳ね上げ前の既に調整済の位置となり、再
調整は全く不要であり、結局ドライバは乗車した
とき単にステアリングハンドルAを下方に押し下
げると言う簡単な片手操作だけでステアリングハ
ンドルAを正確に元の位置に戻すことができるも
のである。
ルトブラケツト1のセクタギヤ1aとの噛合い位
置は跳ね上げ前と変らず、且つメモリプレート4
とロツクギヤ3との位置関係も跳ね上げ前と同じ
であるので、ステアリングハンドルAの上下方向
位置は跳ね上げ前の既に調整済の位置となり、再
調整は全く不要であり、結局ドライバは乗車した
とき単にステアリングハンドルAを下方に押し下
げると言う簡単な片手操作だけでステアリングハ
ンドルAを正確に元の位置に戻すことができるも
のである。
尚図示実施例では跳ね上げ用レバー6のみを下
方に回動させる手段として操作レバー15を用い
た例を示しているが、該操作レバー15及びケー
ブル14を省略し跳ね上げ用レバー6を直接回動
操作できるようにしても良いし、又該跳ね上げ用
レバー6を運転席部のドアの開作動に連動して下
方に回動するよう構成しても良い。
方に回動させる手段として操作レバー15を用い
た例を示しているが、該操作レバー15及びケー
ブル14を省略し跳ね上げ用レバー6を直接回動
操作できるようにしても良いし、又該跳ね上げ用
レバー6を運転席部のドアの開作動に連動して下
方に回動するよう構成しても良い。
考案の効果
以上のように本考案によれば、上下方向に回動
しステアリングハンドルの上下位置を調整できる
ようにしたチルトブラケツトと、該チルトブラケ
ツトに噛み合い該チルトブラケツト及それに保持
されたステアリングハンドルを調整位置において
ロツクするロツクギヤとからなるチルトステアリ
ング装置において、上記チルトブラケツトに噛合
い且つロツクギヤに係合するメモリプレートを追
加するのみの極めて簡単なる構成によつて、ドラ
イバ降車時におけるステアリングハンドルの跳ね
上げ時、上記メモリプレートが跳ね上げ前のステ
アリングハンドル位置を記憶し、次に乗車したき
単にステアリングハンドルを下方に引き下げると
言う片手の単一操作のみにて、ステアリングハン
ドルを元の調整済の位置にて確実にロツクするこ
とができるもので、構造が簡単で安価であり、ス
テアリングハンドルの上下位置調整操作も容易確
実なることと相俟つて実用上多大の効果をもたら
し得るものである。
しステアリングハンドルの上下位置を調整できる
ようにしたチルトブラケツトと、該チルトブラケ
ツトに噛み合い該チルトブラケツト及それに保持
されたステアリングハンドルを調整位置において
ロツクするロツクギヤとからなるチルトステアリ
ング装置において、上記チルトブラケツトに噛合
い且つロツクギヤに係合するメモリプレートを追
加するのみの極めて簡単なる構成によつて、ドラ
イバ降車時におけるステアリングハンドルの跳ね
上げ時、上記メモリプレートが跳ね上げ前のステ
アリングハンドル位置を記憶し、次に乗車したき
単にステアリングハンドルを下方に引き下げると
言う片手の単一操作のみにて、ステアリングハン
ドルを元の調整済の位置にて確実にロツクするこ
とができるもので、構造が簡単で安価であり、ス
テアリングハンドルの上下位置調整操作も容易確
実なることと相俟つて実用上多大の効果をもたら
し得るものである。
第1図は本考案の実施例を示す側面説明図、第
2図は第1図のX−X断面図、第3図及び第4図
は跳ね上げ用レバーの回動操作前及び回動操作後
の状態をそれぞれ示す要部側面説明図である。 1……チルトブラケツト、1a……セクタギ
ヤ、2……コラムブラケツト、3……ロツクギ
ヤ、3a……凹部、4……メモリプレート、4a
……ギヤ部、5……チルト調整用レバー、6……
跳ね上げ用レバー、7,8,9……軸、10……
スプリング、11……跳ね上げ用スプリング、1
3……リターンスプリング、A……ステアリング
ハンドル。
2図は第1図のX−X断面図、第3図及び第4図
は跳ね上げ用レバーの回動操作前及び回動操作後
の状態をそれぞれ示す要部側面説明図である。 1……チルトブラケツト、1a……セクタギ
ヤ、2……コラムブラケツト、3……ロツクギ
ヤ、3a……凹部、4……メモリプレート、4a
……ギヤ部、5……チルト調整用レバー、6……
跳ね上げ用レバー、7,8,9……軸、10……
スプリング、11……跳ね上げ用スプリング、1
3……リターンスプリング、A……ステアリング
ハンドル。
Claims (1)
- ステアリングシヤフトを操舵方向に回転可能に
支持するチルトブラケツトをコラムブラケツトに
上下方向に回転可能なるよう軸着し、該チルトブ
ラケツトを上方に回動させる跳ね上げ用スプリン
グを設け、該チルトブラケツトに設けたセクタギ
ヤに噛合うロツクギヤを上記コラムブラケツトに
上記セクタギヤと噛合い及び噛合解除方向に回動
可能なるよう軸着し、上記チルトブラケツトのセ
クタギヤに噛合うギヤ部をもつたメモリプレート
を、チルトブラケツトと同軸上にて上下方向に回
転でき且つ上記ギヤ部がセクタギヤに対し噛合い
及び噛合解除方向にスライド可能なるようコラム
ブラケツトに支持させ、該メモリプレートをその
ギヤ部がセクタギヤに噛合う方向に附勢するスプ
リングを設けると共に、該メモリプレートの先端
部がスライド可能に係合して該メモリプレートの
上記回動を拘止する凹部を上記ロツクギヤに設
け、該ロツクギヤとメモリプレートとが共にチル
トブラケツトのセクタギヤとの噛合いを解除する
よう移動したときはメモリプレートはロツクギヤ
の凹部にて回動を拘止された状態を保持し、ロツ
クギヤのみセクタギヤとの噛合いを解除する方向
に移動したときは上記メモリプレートはロツクギ
ヤの凹部からはずれ自由に回動できる状態となる
よう構成し、上記ロツクギヤとメモリプレートと
を共にチルトブラケツトのセクタギヤとの噛合い
を解除する方向に移動させるチルト調整用レバー
と、ロツクギヤのみチルトブラケツトのセクタギ
ヤとの噛合いを解除する方向に移動させるステア
リングシヤフトの跳ね上げ用レバーとをコラムブ
ラケツトに回動可能に軸着したことを特徴とする
記憶装置付チルトステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984149721U JPH033096Y2 (ja) | 1984-10-03 | 1984-10-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984149721U JPH033096Y2 (ja) | 1984-10-03 | 1984-10-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6164080U JPS6164080U (ja) | 1986-05-01 |
JPH033096Y2 true JPH033096Y2 (ja) | 1991-01-28 |
Family
ID=30707890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984149721U Expired JPH033096Y2 (ja) | 1984-10-03 | 1984-10-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH033096Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57147957A (en) * | 1981-03-09 | 1982-09-13 | Nissan Motor Co Ltd | Steering handle position regulator |
-
1984
- 1984-10-03 JP JP1984149721U patent/JPH033096Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57147957A (en) * | 1981-03-09 | 1982-09-13 | Nissan Motor Co Ltd | Steering handle position regulator |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6164080U (ja) | 1986-05-01 |
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