JPH0237283Y2 - - Google Patents

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JPH0237283Y2
JPH0237283Y2 JP1983160486U JP16048683U JPH0237283Y2 JP H0237283 Y2 JPH0237283 Y2 JP H0237283Y2 JP 1983160486 U JP1983160486 U JP 1983160486U JP 16048683 U JP16048683 U JP 16048683U JP H0237283 Y2 JPH0237283 Y2 JP H0237283Y2
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movable body
guide shaft
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piece
shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は案内軸の長手方向に沿つて移動調整す
る可動体の位置決め装置に関する。
一般に、可動体の基端部に設けられた案内環
と、その可動体の移動方向に沿つて配置された案
内軸とを相対嵌合させ、当該可動体を案内軸の長
手方向に移動調整する機構は各種の技術分野で利
用されている。
上記において可動体の調整位置を固定する場
合、案内環に止ネジを設けておき、その止ネジを
ねじこんで案内軸の外周に押当させるのがもつと
も簡単である。
しかしこの場合は、可動体の位置を変更するご
と、止ネジを弛めたり、締めたりする操作が必要
となるので面倒である。
これに代わるものとして、案内軸には凹部、小
孔などのロツク受部を設けるとともに案内環には
そのロツク受部と挿脱自在に対応するロツクピン
を備え、そのロツクピンを所定位置のロツク受部
へ嵌めこむことにより可動体の位置決めを行なう
ものもあるが、この場合は可動体の調整位置がロ
ツク受部のピツチにより定まつてしまうので無段
階の調整が行なえず、ロツクピンの挿脱操作にし
ても止ネジの場合と比べそれほど簡略化されたと
はいえない。
その他の手段として、案内環にスプリングを介
した押圧具とこれの押圧を解除する操作レバーと
を設けて押圧具を案内軸に圧接させるようにした
ものがあり、この場合は、操作レバーを介して押
圧具を案内軸から遊離させることにより、可動体
を案内軸線方向へ移動させることができ、操作レ
バーを離せば押圧具が案内軸に圧接し、これによ
り可動体の位置決め状態が保持できる。
この手段は無段階の調整が行なえる点で都合よ
く、可動体位置決め時のレバー操作も簡易である
といえるが、例えば案内軸の一端方向へ可動体を
移動させる場合には制動力が作用し、案内軸の他
端方向へは可動体が自由に移動できるといつた可
動体調整時の方向性をもたせることができず、ま
た、単にスプリングの力で押圧具を案内軸に圧接
させるだけでは可動体の強力な位置決め保持がで
きない。
本考案の目的は案内軸の長手方向に沿つて可動
体を移動し、位置決めするものにおいて、簡易な
操作性、確実な位置決め保持、可動体調整時の方
向性をもたせることにある。
本考案の特徴とする構成は、 基部に案内環と保持具とを備えた可動体と、該
可動体の移動方向に沿つて配置された案内軸とよ
りなり、案内環と案内軸とが相対嵌合されて可動
体はその案内軸の長手方向に移動自在なるよう保
持され、上記案内環の周面には開口部が形成さ
れ、該開口部と隣接している上記保持具は、該開
口部方向とその反対方向に移動自在な支持用片
と、該支持用片を上記所定方向へ移動調整するた
めの手段として、該支持用片と上記保持具の一部
とにわたつて設けられたネジ軸と、支点部材を介
して該支持用片の一部に枢着された制動片と、該
制動片に連繋された制動片操作用の操作レバーと
を備え、かつ、支点部材から案内軸外周面までの
最短距離をl1、支点部材から制動片最先端までの
最短距離をl2とした場合、l1<l2となつており、
当該制動片は上記開口部を貫通してその先端が上
記案内軸の外周面に当接していることにある。
以下、本考案の具体的実施例について説明す
る。
第1図において、1は大型バス、トラツクなど
の自動車におけるフロント部、2はその窓枠、3
はフロントガラスであり、窓枠2の縦枠部内側に
は上下間隔をおいて1対の支持部材たるブラケツ
ト4,4が取りつけられている。
5は基部に案内環6と保持具7とを備えた可動
体、8は案内軸である。
上記における可動体5は棒材またはパイプ材等
からなるアーム9と、該アーム9から分岐状に設
けられた補助アーム10とを有し、これらアーム
9および補助アーム10の端部と前記案内環6と
が溶接手段を介して相互に連結されている。
案内環6は第2図にも示す通り、短寸かつ断面
円形のパイプ材を主体としてその上下両面にリン
グ11,11が設けられたものからなり、該案内
環6の可動体5側に面した周面には開口部12が
穿設されている。
保持具7は第2図〜第4図に示すごとき構成と
なつている。
すなわち保持具7は、その基体13が金属成形
品あるいはプラスチツク成形品からなり、当該基
体13にはその上面から一側面にわたつて開口さ
れた空所14が穿設されているとともに、当該空
所14には制動片15が内装され、該制動片15
はその先端の押当部16が基体13の一側面から
突出するよう枢着される。
この際の枢着手段としては基体13および制動
片15を直接貫通する軸ピンでもよいが、図示例
では、基体13の空所14内に嵌めこまれた支持
用片17と制動片15の支点部とが軸ピン状の支
点部材18を介して相互に枢着され、支持用片1
7が基体13の内部に設けられたネジ軸19と連
結されて基体13の一側面に向け進退自在となつ
ている。
支持用片17とネジ軸19とは周知の通り、ネ
ジ軸19の回転が支持用片17に伝わらず、ネジ
軸長手方向の押引力のみが支持用片17に伝わる
ようになつている。
基体13の開口端側の上面には、断面略形の
操作レバー20が軸ピン21により上下動自在に
枢着されているとともに当該操作レバー20はそ
の長手方向中間に架設されたピン22と、前記制
動片15の長手方向略中央に穿設されたスライド
孔23との相対係合により同片15と連結されて
おり、操作レバー20を押下することにより制動
片15が第2図L方向へ回動するようになつてい
る。
制動片15の上面にある凹溝24は、同片15
が上記L方向へ回動するとき、ピン21と衝突す
るのを避けるため設けられている。
さらに上記基体13と操作レバー20との間に
は、当該レバー20に常時押上方向の弾発力を付
与し、制動片15に第2図U方向の回動力を付与
するためのスプリング25が介在されており、該
スプリング25はそのコイル巻部26が前記ピン
22に支持され、その両端が基体13の一部、操
作レバー20にそれぞれ当接されている。
なお、上記制動片15は合成樹脂、硬質ゴム、
金属などの適宜材料により作製されるが、このう
ち、該制動片15が摩擦係数の小さい材料からな
るときは、同片15の押当部16先端面にゴム、
合成樹脂などの高摩擦材料をライニングしたり、
滑り止め用の粗面を形成することがある。
かくして構成された保持具7は、第1図、第2
図のごとく、可動体5の補助アーム10上に、か
つ、案内環6の開口部12と隣接して配置され、
溶接手段とか、ネジ止め手段などによりその部位
に固定されるのであり、この際制動片15の先端
すなわち押当部16は開口部12から案内環6内
へ突入する。
こうして可動体5に備えつけられた保持具7
は、アーム9と補助アーム10とにわたつて掛回
されたカバー27によりその大半が覆われ、操作
レバー20の端部などが露出するのみとなる。
つぎに案内環6、保持具7を備えた可動体5と
前記案内軸8との相対関係、ならびにその案内軸
8の取りつけ態様などにつき説明する。
前述した案内環6の上下両端にあるリング1
1,11には、第6図のごとくその内周面に溝状
をなす回り止め用の凹部11a,11aが形成さ
れており、これと対応して案内軸8の外周面に
は、その長手方向に沿う回り止め用の凸部8aが
形成されており、これら凹部11a,11a、凸
部8aが互いに一致するよう、案内環6と案内軸
8とが相対嵌合されて可動体5は案内軸8と組み
合わされる。
この場合、可動体5は案内軸8を軸心として周
方向へ回転することなく、該案内軸8の長手方向
へ移動可能となり、かつ、保持具7にあつて案内
環6の開口部12よりその内部へ突入している制
動片15の押当部16は案内軸8の外周面(図示
では凸部8a)と当接する。
こうして可動体5が組みつけられた案内軸8は
前述したブラケツト4,4を介して縦型に架支さ
れ、可動体5は横型となる。
案内軸8を架支する1例として、第1図、第5
図のごとく該案内軸8の上下両端にネジ軸部8
b,8bが突設され、これらネジ軸部8b,8b
をブラケツト4,4の通孔4a,4a内にそれぞ
れ貫挿する際、各ブラケツト4,4を挾むように
してスペーサ28、平ワツシヤ29、スプリング
ワツシヤ30などがネジ軸部8b,8bに嵌めこ
まれ、かつ、ネジ軸部8b,8b端に二重のナツ
ト31,31が螺合締着されるといつた手段が採
用され、これにより案内軸8は周方向へ回転可能
なるよう架支される。
また、案内軸8の回転可能な範囲を規制するた
め、例えば第5図のごとく上下いずれか一方また
は両方の支持部材(図示では下位の支持部材4)
にストツパ32が設けられ、このストツパ32と
衝当自在なるよう案内軸8の外周には衝当部8c
が設けられる。
図示例では可動体5のアーム9にヒンジ33,
33を介してサンバイザ34が取りつけられてい
る。
本考案の上記実施例では自動車のフロント部1
においてサンバイザ34を調整すべく可動体5が
位置決めされる。
以下これにつき説明すると、サンバイザ34の
不使用時、可動体5はフロント部1の側方(車室
内の側面に沿う方向)に配置されているが、当該
サンバイザ34の使用時、可動体5は案内軸8の
第1図R方向への回動によりフロントガラス3と
平行するように持ち出され、これによりサンバイ
ザ34はフロントガラス3と対面する。
この状態を得たとき、案内軸8の衝当部8cが
ストツパ32に当たるので、該軸8がそれ以上R
方向へ回動するのは抑制される。
上記において、ピン21を支点とする保持具7
の操作レバー20をスプリング25に抗して第2
図の反時計回り方向へ押し下げると、支点部材1
8を支点とする制動片15が第2図の矢印U方向
(時計回り方向)へ回動されて、当該制動片15
の先端にある押当部16が案内軸8の外周面より
遊離する。
かかる状態のとき、サンバイザ34付の可動体
5は、案内環6および案内軸8をガイドにして、
その案内軸8の長手方向沿いに上下動することが
できるので、可動体5を上下動させることによ
り、サンバイザ34を所要の位置に調整する。
可動体5を調整した時点で操作レバー20を解
放すると、操作レバー20がスプリング25の復
元力を介して第2図の時計回り方向へ押し上げら
れるとともに、制動片15が第2図の矢印L方向
(反時計回り方向)へ回動し、制動片15の先端
にある押当部16が案内軸8の外周面に圧接す
る。
かくて、可動体5は所定の調整位置に位置決め
される。
第2図において、支点部材18から案内軸8外
周面までの距離をl1とし、支点部材18から制動
片15最先端までの距離をl2とした場合、l2は直
角三角形の斜辺に該当し、l1はその斜辺を除く他
の一辺で該当するので、l1<l2である。
かかるl1<l2においては、つぎのことがいえる。
第2図において、可動体5に自重が作用してい
るとき、制動片15におけるl2部の先端は、案内
軸8の外周面と接触していて当該外周面との相対
摩擦により動かないが、制動片15の支点(支点
部材18)側は下降しようとする。
すなわち、傾斜状態にある制動片15のl2部分
が水平状態になろうとし、これよりも寸法の小さ
いl1へ強引に介入しようとする。
この際、制動片15の先端にある押当部16が
案内軸8の外周面に強く押しつけられ、可動体5
は、制動片15と案内軸8との間で発生する高度
の摩擦力により降下することなく定位置に保持さ
れる。
しかも、可動体5を下降させようとする力が大
きくなるにしたがい、制動片15のl2部分がより
多くl1へ介入することになるので、上記摩擦制動
力もこれに応じて大きくなり、可動体5の不本意
な落下が起こりがたい。
逆に、制動片15のl2部先端が案内軸8の外周
面と接触している状態において、可動体5が上昇
する方向へ力を加えた場合、l2部の先端が動かな
いのに対し、制動片15の支点(支点部材18)
側が上昇するから、制動片15のl2部分がl1に介
入することはなく、既述の強力な押付力も作用し
ない。
したがつて、可動体5は、操作レバー20を操
作せずとも、任意の上昇位置にまで移動させるこ
とができる。
ここで支点部材18から案内軸8外周面までの
最短距離をl1、支点部材18から制動片15最先
端までの距離をl2とした場合、第2図を参照して
明らかなようにl1<l2となつているから、制動片
15が前記のように回動し、これに可動体5の自
重が加わつた際、大きなl2をもつ制動片15がこ
れよりも小さいl1へクサビのように介入するよう
になり、したがつて操作レバー20を操作しない
かぎり、可動体5が下降することはない。
逆に可動体5を上昇させる方向へ力を加えた場
合、上記制動片15のクサビ効果が解除されるよ
うな作用が生じるので、操作レバー20を操作せ
ずとも可動体5は任意の位置へと上昇できること
になる。
かくてサンバイザ34は太陽光の入射角度に応
じて高さ調整でき、従来の高さ調整できないサン
バイザに比べ、使い勝手がよくなるとともに太陽
光を適確に遮断して車輌運転時の安全性を高め得
る。
なお、上記の実施例では可動体5にサンバイザ
34を取りつけたものを示したが、レンタルバス
のごとく客先名、車輌No.(例えば1号車、2号車
……)などを表わす名札、表示板とか、その他各
種の標識なども上記と同様、可動体5に取りつけ
て所定位置へ取り出し、高さ調整することができ
る。
また、可動体5を上下調整自在な棚受けとして
利用することができ、この場合、案内軸8は回転
式でなく固定式としてよい。
案内軸8を横型や傾斜型として用いることもで
きる。
さらに第5図では凹部11aを案内環6側に、
凸部8aを案内軸8側に設けたがこれは逆でもよ
く、また、第6図に示すような凹部11a、凸部
8aであつてもよい。
もちろんリング11を省略して案内環6の内周
面に直接凹部11aあるいは凸部8aを形成する
こともできる。
その他、案内環6および案内軸8の断面形状を
角形にすることがあり、この場合は既述の凹部、
凸部が省略でき、また、案内環6、案内軸8を回
転自在に嵌合するときも上記凹部、凸部が省略さ
れる。
本考案に係る可動体の位置決め装置は、つぎの
ような効果を有する。
可動体について、制動片が案内軸の外周面に
当接しているときは、案内軸に沿う一方向の移
動を可能にしながらも、案内軸に沿う他方向の
移動を確実に阻止して、可動体を所定位置に保
持することができ、かつ、操作レバーを介して
制動片を案内軸の外周面から離すだけの簡易な
操作により、案内軸に沿う一方向、他方向の操
作自由度が得られるなど、種々の態様で可動体
を操作することのできる利便性が得られる。
案内軸に対し保持具を組つけるとき、あるい
は、制動片が摩耗したときなど、制動片を支持
している支持用片をネジ軸にて移動調整するこ
とにより、前記l1<l2の関係を適切に設定する
ことができ、制動片を主体にした制動機能を常
に確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の1実施例を示した略示正
面図、第2図は同上における要部の拡大断面図、
第3図、第4図は同上における保持具の断面図と
分解斜視図、第5図は同上における案内軸の支持
状態を示す説明図、第6図は案内環と案内軸との
嵌合状態を示す説明図、第7図はその嵌合状態の
他例を示す説明図である。 4……ブラケツト(支持部材)、5……可動体、
6……案内環、7……保持具、8……案内軸、8
a……凸部、11a……凹部、12……開口部、
15……制動片、17……支持用片、18……支
点部材、19……ネジ軸、20……操作レバー、
l1……支点部材から案内軸外周面までの最短距
離、l2……支点部材から制動片最先端までの距
離。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基部に案内環と保持具とを備えた可動体と、該
    可動体の移動方向に沿つて配置された案内軸とよ
    りなり、案内環と案内軸とが相対嵌合されて可動
    体はその案内軸の長手方向に移動自在なるよう保
    持され、上記案内環の周面には開口部が形成さ
    れ、該開口部と隣接している上記保持具は、該開
    口部方向とその反対方向に移動自在な支持用片
    と、該支持用片を上記所定方向へ移動調整するた
    めの手段として、該支持用片と上記保持具の一部
    とにわたつて設けられたネジ軸と、支点部材を介
    して該支持用片の一部に枢着された制動片と、該
    制動片に連繋された制動片操作用の操作レバーと
    を備え、かつ、支点部材から案内軸外周面までの
    最短距離をl1、支点部材から制動片最先端までの
    最短距離をl2とした場合、l1<l2となつており、
    当該制動片は上記開口部を貫通してその先端が上
    記案内軸の外周面に当接していることを特徴とす
    る可動体の位置決め装置。
JP16048683U 1983-10-17 1983-10-17 可動体の位置決め装置 Granted JPS6067224U (ja)

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JP16048683U JPS6067224U (ja) 1983-10-17 1983-10-17 可動体の位置決め装置

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JP16048683U JPS6067224U (ja) 1983-10-17 1983-10-17 可動体の位置決め装置

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JPS6067224U JPS6067224U (ja) 1985-05-13
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5723313B2 (ja) * 2012-03-26 2015-05-27 近畿車輌株式会社 光線よけ
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JPS5729164A (en) * 1980-07-29 1982-02-17 Nec Corp Computer system
JPH022129U (ja) * 1988-06-17 1990-01-09

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