JPH0330937Y2 - - Google Patents

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JPH0330937Y2
JPH0330937Y2 JP1984038149U JP3814984U JPH0330937Y2 JP H0330937 Y2 JPH0330937 Y2 JP H0330937Y2 JP 1984038149 U JP1984038149 U JP 1984038149U JP 3814984 U JP3814984 U JP 3814984U JP H0330937 Y2 JPH0330937 Y2 JP H0330937Y2
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machine
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的) (産業上の利用分野) 本考案は紙幣処理機にかかり、特に受入れられ
た入金紙幣を種類別に振分けて一時保留し、これ
ら一時保留部の下部にそれぞれ対応して設けられ
た複数の収納部内に取込むようにした紙幣入金
機、または上記収納部に取込んだ紙幣を収納部か
ら取出して出金する循環式紙幣入出金機に関す
る。
(従来の技術) 近時、金融機関等においては、前述のような紙
幣処理機が次第に使用され始めているが、それら
の機械は機体の前面に対する巾方向に一時保留部
および収納部が並列された構造であり、また一時
保留紙幣は各一時保留部の前面側の各取出口から
取出して確認されるようになつており、収納部も
また機体前面から個別に引出せるようになつてい
る。
(考案が解決しようとする課題) しかるに上記従来の技術では、機械の前面巾に
対し収納部の数が増えるほど機体巾は広くなり、
さらに収納部は機体前面から取り出せるものの、
各一時保留部へ紙幣を振分け送入するための切換
部材と搬送路および各一時保留部の底部の可動底
板は本体に固定的に設置されており、これらの間
で紙幣が詰つた際の処理や、保守点検がやりにく
いという欠点があつた。
他方、金融機関等においては、窓口係員が使用
する機械の場合、脇机間の巾狭な間隔内に機械を
納める必要があり、また外壁にそつて設置する場
合も複数台の機械の操作面が接近して並列露呈さ
れる関係上、これらにより機械の巾が極力小さい
ことが要求され、しかもそれでいて保守点検がや
りやすいものであることが望まれてきている。
本考案はこれに鑑み、各種操作および保守点検
の容易性をはじめ、双方の可動枠体が同時に引出
されることのないようにして安全性を確実にした
循環式紙幣入出金機を提供することを目的とする
ものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記従来技術の課題を解決するため本考案は、
受収口に装填される入金紙幣を1枚ずつ繰込んで
搬送し、搬送中に識別器により紙幣の種類を識別
し、その識別器の識別信号に基づいて紙幣種類毎
に振分けられる紙幣を複数の一時保留部に受入れ
て一時保留し、取込み指令に基づいて各一時保留
部から送り込まれる紙幣を一時保留部に対応して
設けられる複数の収納部に受入れて収納する循環
式紙幣入出金機において、機体の上部域には、機
体前面の受収口)から1枚ずつ連続的に繰込まれ
る紙幣を機体の後面側に向けて搬送し紙幣識別器
を有する搬送路と、その後部端から紙幣を下方へ
搬送する下降接続路と、前記搬送路の後部端から
上方へ向かい、前記搬送路の上方部を通つて機体
前方の払出口へ紙幣を搬送する出金紙幣枚出用搬
送路とを設け、機体の下部域には、前記搬送路の
下方に位置し機体前面側への引出しを可能とする
第1の可動枠体と、この第1の可動枠体の下部に
上下方向が隣接して機体前面側への引出しを可能
とする第2の可動枠体とを設け、前記第1の可動
枠体には、機体の前後方向に設けられ前記下降接
続路からの紙幣を受入れて搬送し紙幣の振分けを
行なう振分け搬送路と、この振分け搬送路の下方
に機体の前後方向に配設される複数の一時保留部
と、前記振分け搬送路に設けられた各一時保留部
側へ紙幣を振分ける複数の切換部材と、各一時保
留部の底部を構成しその底部を開閉可能とするた
め各一時保留部毎に設けられる可動底板と、最前
部位置の一時保留部の前方に位置し出金紙幣を上
方に搬送して機体側の前記搬送路へ送り込む出金
用送り込み搬送路とが設けられ、前記第2の可動
枠体には、前記各一時保留部の下方部にそれぞれ
対応して位置するよう機体の前後方向に配列設置
された各収納投出部と、各収納投出部の下部から
紙幣を繰出す繰出し手段と、繰出された紙幣を機
体の前方へ搬送する水平搬送路と、最前部の収納
投出部の前方に位置し前記水平搬送路からの紙幣
を上方へ搬送して前記出金用送り込み搬送路へ送
り込む払出し用垂直搬送路とが設けられ、機体側
には、前記第1,第2の可動枠体の上下隣接域に
臨み、一方の可動枠体の引出し時に他方の可動枠
体の引出しを阻止するロツク機構を設けるととも
に、第1,第2の可動枠体のそれぞれには一方の
可動枠体の引出し時に前記ロツク機構を作動して
このロツク機構による他方の可動枠体の引出し阻
止をなさしめる第1,第2の作動部材を設けた構
成にある。
(作用) 上述したように各一時保留部およびこれに対応
する各収納投出部を機体の巾方向ではなく前後方
向に配置することにより機体巾は収納投出部の数
に関係なく狭くなつており、さらに、振分け搬送
上特に問題となり易い紙幣を振分け送入するため
の切換部材と搬送路および各一時保留部の底部の
可動底板を各一時保留部と共に第1可動枠体にお
さめられているため一体に引出すことができ、詰
まつた紙幣の処理や保守点検を行なうことが容易
にできる。
また、機体側にロツク機構、第1,第2の可動
枠体に各々第1,第2の作動部材を設けてあるの
で、第1,第2の可動枠体の同時引出しができ
ず、転倒に対する安全性が向上する。
(実施例) 以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説
明する。
第1図は本考案の循環式入出金機の一実施例の
正面を、第2図は同略示縦断側面を示しており、
機体1の上部から紙幣受入れ払出し機構2、一時
保留部3、紙幣収納投出部4の順に配設されてい
る。
上記紙幣受入れ払出し機構2は、機体1の前面
側上部に払出口5が、その下部に紙幣受入れ用の
受収口6が設けられ、この受収口6の近傍には、
挿入された紙幣Pを1枚ずつ取込む繰込みローラ
7群があつて、機体1内の搬送路8に紙幣Pを送
り込むようになされている。
この搬送路8中には、紙幣Pの真為、金種、表
裏、正損、2枚重ね、異常搬送等を識別する識別
器9と、表裏を揃えるため表裏いずれかの紙幣P
を反転させる反転機構10とが設けられている。
この反転機構10は、識別器9によつて表向き
紙幣と識別された紙幣が進行してくる際に進出
し、裏向き紙幣の場合は退避するストツパ10a
と、表向き紙幣の後端を前端として送り出す表向
き紙幣搬送路10bと、表向き紙幣の後端を搬送
路8側から搬送路10b側へ移動させる羽根車1
0cと、裏向き紙幣を搬送する裏向き紙幣搬送路
10dとからなつている。
そして上記各搬送路10b,10dの末端は合
流して合流搬送路11に接続され、またストツパ
10aに紙幣の先端が位置した状態から搬送路1
0bを通つて合流搬送路11へ至る表紙幣の搬送
時間と、搬送路10dを通つて合流搬送路11へ
至る裏紙幣の搬送時間とほぼ等しくされ、そのた
め反転機構10へ送り込まれた順番に紙幣は合流
搬送路11へ送り込まれるようになつている。
前記合流搬送路11の末端には、切換部材12
と、この切換部材12により進路が切換えられた
紙幣を上昇させ、搬送路8の上部を通つて払出口
5へ送り出す出金紙幣放出用搬送路13とが設け
られている。また切換部材12により切換えられ
た紙幣を下降させる下降接続路14aが設けら
れ、さらに紙幣収納投出部4から投出された紙幣
を搬送路8へ送り込む上昇接続路14bが設けら
れている。
前記一時保留部3は、機体1に対し前後方向に
引出し自在とされた第1の可動枠体19内に装置
されるもので、この可動枠体19はその両側に固
設されたガイドレール20,20が機体1側に設
けられたガイドローラ21,21…に係合して摺
動自在に支持されている。
上記一時保留部3は、前記受収口6から受入れ
た紙幣Pを金種その他に分類してそれぞれ一時保
留する種類別一時保留部31,32,33,34を有
し、これら一時保留部31〜34の上部には前記識
別器9による識別信号によつて各金種別等に振分
けて各一時保留部31〜34へ送入するための切換
部材151,152,153,154と、下降接続路
14aに続く搬送路161,162,163,16
,166とが設けられている。このうち搬送路1
5はリジエクト紙幣搬送路であつて、紙幣収納
投出部4から投出された紙幣のうち重複送りされ
る紙幣、異金種紙幣等の紙幣を回収するために使
用される。
前記一時保留部31〜34の底部は下方に観音開
きとなる可動底板17,17…で構成され、また
前部側内部には紙幣収納投出部4から投出された
紙幣を上昇接続路14bへ送り込む出金用送り込
み搬送路18が設けられている。なお第1の可動
枠体19内には、一時保留部3の下部に可動底板
17のほか前記切換部材151,152,153
154と前記搬送路161,162,163,164
よび165と出金用送り込み搬送路18が設置さ
れる。
次に紙幣収納投出部4は、機体1に対し前後方
向に引出し自在とされた第2の可動枠体24内に
装置されるもので、この可動枠体24はその両側
に固設されたガイドレール20′,20′が機体1
側に設けられたガイドローラ21′,21′…に係
合して摺動自在に支持されている。
上記紙幣収納投出部4は、紙幣収納カセツト4
,42,43,44,45と、払出し用水平搬送路2
2と、払出し用垂直搬送路23とからなつてお
り、可動枠体24の前面には垂直搬送路23を覆
うように被覆用扉25が開閉自在に設けられ、こ
の扉25の開放によつて可動枠体24を機体1に
対し第2図2点鎖線図示の位置まで引出し可能と
されている。
上記収納カセツト41〜45のうち、実施例にお
いては41が千円紙幣正券用、42が5千円紙幣正
券用、43が万円紙幣正券用とされ、投出に使用
することのできる紙幣を収納するとともに紙幣投
出用として使用される。44は千円、5千円、万
円紙幣の損券(真偽が識別された紙幣中真券では
あるが投出には使用し得ない疲労紙幣)、および
5百円紙幣(正券、損券共)を収納するに使われ
る。また45は投出紙幣中の2枚重ね紙幣、偽紙
幣、他国紙幣等を収納するに使用される。
収納カセツト41〜44は上部にそれぞれ紙幣P
を受入れるための受入口26,26を有し、下部
には紙幣Pを繰出口27,27…から1枚ず繰出
すための繰出し手段28,28…が設けられ、こ
の繰出し手段28,28…上に紙幣Pの表面が上
向きとなつて堆積して収納される。
前記繰出し手段28,28…によつて繰出され
た紙幣Pは搬送路29,29…を通じて搬送路2
2へ送り出されるようになつている。なお、収納
カセツト44の繰出し手段28は通常は使用され
ないが、始業時の他の収納カセツト41,42,4
への補給用などに使用される。
前記各収納カセツト41〜44の受入口26,2
6…には図示しないシヤツタがそれぞれ設けられ
ており、第2図示の状態ではシヤツタは受入口2
6,26…を開放しており、扉25の開放条件と
可動枠体24の引出し条件とで各シヤツタが閉じ
られ、機械操作者は引出された可動枠体24内の
各収納カセツト41〜44内の紙幣に手を触れるこ
とができないようになつている。これは収納カセ
ツト45についても同様である。この可動枠体2
4の引出し操作は、機械の点検補修作業が必要な
とき、または各収納カセツト41〜44(但し収納
カセツト45は44に一体に形成されている)を可
動枠体24の上方へ引抜いて精算室等へ持参する
場合、あるいは空の収納カセツト41〜44を可動
枠体24へ装着する場合に行なわれる。なお、こ
の収納カセツト41〜44の引抜き時に、持参する
収納カセツト数を少なくするため、機体1の前面
に設けられる図示しない回収ボタンの操作により
収納カセツト44内に紙幣を集めることも可能で
あり、また補給時においても収納カセツト44
混合金種紙幣を収納して可動枠体24に装着し、
可動枠体24を機体1に装着したのち補給ボタン
操作により各収納カセツト41〜43へ補給するよ
うにすることも可能である。この回収ルートは、
収納カセツト41,42,43→繰出し手段28,
28…→搬送路29,29…→水平搬送路22→
垂直搬送路23→出金用送り込み搬送路18→上
昇接続路14b→搬送路8→識別器9→反転機構
10→合流搬送路11→下降接続路14a→搬送
路164→一時保留部34→収納カセツト44とな
り、補給ルートは、収納カセツト44→繰出し手
段28→搬送路29→払出し用水平搬送路22→
払出し用垂直搬送路23→搬送路18→上昇接続
路14b→搬送路8→識別器9→反転機構10→
下降接続路14a→搬送路161,162,163
→一時保留部31,32,33→収納カセツト41
2,43となる。
上記のように構成される可動枠体19,24は
いずれか一方のみしか引出せないようにするロツ
ク機構30が設けられている。
このロツク機構30は、第3図に斜視図として
示すように、可動枠体19には作動部材31が、
可動枠体24には作動部材32がそれぞれが平行
するように各右側の側面に突設されている。
一方、機体1には枠板34が固設され、この枠
板34にはストツパ軸35、支軸36,37が固
定されている。
上記支軸36にはカムレバー38の中間部が回
動自在に支持されており、このカムレバー38の
上縁および下縁は対称形をなすカム面38a,3
8bが形成され、このカム面38a,38bは前
記作動部材31,32に向くようになつていて、
作動部材31または32の図において左方への移
動により上または下のカム面38a,38bを押
してカムレバー38を支軸36を中心に揺動させ
得るようになつている。
上記カムレバー38の揺動位置を規制するため
に、カムレバー38の先端面に凹部38cが形成
されており、この凹部38cに前記ストツパ軸3
5が挿通状態に位置されている。
上記カムレバー38の図において左端にはピン
39が植設され、このピン39とストツパ軸35
との間には思案バネとして引張りバネ40が張装
されており、カムレバー38が揺動されたときそ
の揺動位置に保持されるようになつている。
前記支軸37にはロツクレバー41の基部が回
転自在に支持され、このロツクレバー41の先端
面には窪み状の係合部41aが形成されていると
ともに中間部には長手方向に長孔41bが形成さ
れており、この長孔41bには前記ピン39が挿
通されている。
こゝで上記ロツク機構30のみの作用について
説明すると、可動枠体19,24が機体1に装着
されているときは第4図の状態におかれている。
この状態から上側の可動枠体19を引き抜き始
めると、この枠体19に突設されている作動部材
31がカムレバー38のカム面38aに接触し、
カムレバー38を支軸36を中心に反時計方向へ
揺動させる。その結果、引張りバネ40によるト
グル作用とストツパ軸35による凹部38cの下
縁への当接係止とによつてカムレバー38は第5
図示の状態に停止する。このカムレバー38の停
止位置においては、作動部材31の移動軌道上か
らカム面38aは退避しているので、可動枠体1
9は引続き引出すことができる。
このときカムレバー38にピン39により連結
されているロツクレバー41は、支軸37を中心
に図において時計方向に揺動しており、第5図示
の位置に停止されているので、その先端面の係合
部41aは下側の可動枠体24の作動部材32の
移動軌道上におかれ、したがつて可動枠体24を
引出そうとしても作動部材32がロツクレバー4
1の係合部41aに当つてそれ以上引出すことが
できない。
上側の引出されている可動枠体19を元の位置
に押込むと、その可動枠体19の作動部材31が
カムレバー38のカム面38bに接触し、カムレ
バー38を押圧して第4図示の中立位置に戻す。
その結果、ロツクレバー41も第4図示の中立位
置に復帰し、可動枠体19または24の引出しに
備える。
第4図の状態において下側の可動枠体24が引
出されると、作動部材32がカムレバー38の下
側のカム面38aを押すのでカムレバー38は図
において時計方向に揺動し、引張りバネ40によ
るトグル作用とストツパ軸35による凹部38c
の上縁への係止とにより第5図における水平線に
対し対称な角度位置で停止する。またロツクレバ
ー41もピン39により支軸37を中心として図
において反時計方向に揺動し、第5図における水
平線に対し対称な角度位置で停止する。その結
果、ロツクレバー41の係合部41aが上側の可
動枠体19の作動部材31の移動軌道上におか
れ、可動枠体19の引出しを阻止する。可動枠体
24の押込み時には、作動部材32がカムレバー
38の下側のカム面38bに接触して押上げるの
で、カムレバー38、ロツクレバー41はともに
第4図示の状態に復帰する。
つぎに第2図示の循環式紙幣入出金機の作用に
ついて説明すると、例えば銀行窓口の係員または
顧客等の機械操作者が預金のために受収口6に紙
幣Pを置き、取込み動作に入ると、その紙幣Pは
繰込みローラ7群により1枚ずつ取込まれて搬送
路8を搬送される間に識別器9により識別され、
その識別結果により表向き紙幣(第2図において
上側が表面の紙幣)はその先端がストツパ10a
で係止され、その間に羽根車10cで紙幣Pの後
端が搬送路10bに移動され、表向き紙幣の後端
が先端となつて搬送路10bから合流搬送路11
へ送られる。
裏向き紙幣はストツパ10aが退避しているた
め搬送路10dを通つて合流搬送路11へ送られ
る。
識別器9により識別不能な紙幣は、搬送路10
dを通つて合流搬送路11へ送られる。そして識
別結果により切換部材12が切換り、識別不能紙
幣は出金紙幣放出用搬送路13から払出口5へ送
出され、真紙幣は下降接続路14aを通つて下降
し、千円正券紙幣は切換部材151、搬送路161
を通じて一時保留部31へ、五千円正券紙幣は切
換部材152、搬送路162を通じて一時保留部3
へ、万円正券紙幣は切換部材153、搬送路16
を通じて一時保留部33へそれぞれ一時保留され
る。また千円、5千円、万円損券紙幣は、切換部
材154,搬送路164を通じて一時保留部34
一時保留される。そしてこれら各一時保留部31
〜34へ一時保留される紙幣はすべて表面が上向
きとなつて積層される。
機械操作者が入金承認ボタンを操作すると、各
一時保留部31〜34の可動底板17,17が一斉
に一定時間開放し、紙幣は表面が上向きの状態を
保つたまゝ収納カセツト41〜44内に収納され
る。
もし、機械操作者が自己の記憶している入金額
と機械が算出した入金額とが相違し、機械操作者
による確認または返却依頼があつた場合には、キ
ーにより解錠操作して可動枠体19を引出し、一
時保留部31〜34内の紙幣の取出し確認の作業を
行ない、可動枠体19を元の位置に押込み装填す
る。
この可動枠体19の引出し時には、前述のよう
にロツク機構30により下側の可動枠体24は引
出し可能にロツクされている。
機械操作者が出金金額を指定して出金操作が行
なわれると、収納カセツト41,42,43から紙
幣が1枚ずつ所定枚数繰出され、その紙幣は搬送
路29、払出し用水平搬送路22、払出し用垂直
搬送路23、出金用送り込み搬送路18、上昇接
続路14b、搬送路8へ送り込まれ、識別器9で
識別されて、表向き紙幣は搬送路10b、合流搬
送路11へ、また裏向き紙幣は搬送路10d,合
流搬送路11へ、そして2次重ね紙幣等のリジエ
クト紙幣は搬送路10d、合流搬送路11へ送ら
れる。なお裏向き紙幣が混在するのは、収納カセ
ツト41〜43に入金紙幣以外に収納カセツトを引
出して精算所へ持参し、こゝで手詰めにより補給
された元詰め紙幣中に裏向き紙幣が混るからであ
る。
切換部材12により、リジエクト紙幣は下降接
続路14a,搬送路165,収納カセツト45へ、
また投出真紙幣中の損券紙幣は下降接続路14
a,搬送路164,一時保留部34へ回収され、正
券紙幣のみが出金紙幣放出用搬送路13を通じて
払出口5へ払出される。このとき払出される紙幣
はすべて表面が上向きとなつており、そして払出
口5からの紙幣取出し操作により一時保留部34
の可動底板17,17が一定時間開放され、内部
の紙幣が収納カセツト44内へ収納される。
いずれかの収納カセツト41〜44で紙幣が満杯
になつた場合、または収納カセツト41〜43の投
出すべき紙幣が不足をきたした場合には、扉25
のキーを解除して開放することにより可動枠体2
4が引出し可能となり、この扉25の開放条件
と、可動枠体24の引出し条件とにより各収納カ
セツト41〜44の受入口26,26…の図示しな
いシヤツタが閉鎖してロツクされる。ついで引出
された可動枠体24から各収納カセツト41〜44
を抜きとり、精算所へ持参し、別のキーで各収納
カセツト41〜44のシヤツタを開いて紙幣の回収
または補給を行ない、その後シヤツタを再びロツ
クして可動枠体24内に装填し、可動枠体24を
機体1に押込んで扉25を閉じる。その結果、収
納カセツト41〜44シヤツタが開放されて入金ま
たは出金操作に備える。なお、この可動枠体24
の引出し時には、前述のようにロツク機構30が
作用して上側の可動枠体19は引出し不能にロツ
クされている。
なお、本考案における各部の構成および構成部
材の形状等については図示実施例に限定されるも
のではなく、本考案の技術思想を逸脱しない範囲
内での設計変更は任意である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案による循環式紙幣
入出金機は、入金すべき紙幣を1枚ずつ繰込んで
搬送し、搬送中に紙幣の種類を識別する入金紙幣
搬送識別部と、その識別部の識別信号に基づいて
紙幣種類毎に振分けられる紙幣を受入れて一時保
留する紙幣種類毎に設けられる複数の一時保留部
と、これら一時保留部に対応して設けられ取込み
指令に基づいて各一時保留部から送り込まれる紙
幣を受入れて収納する複数の収納部とを備える機
械において、機体の前面側から機体の後面側へ向
けて繰込み搬送通路を有する入金紙幣搬送識別部
の下部にあつて機体前面側への引出しを可能とさ
れ、各一時保留部が機体の前後方向に配列設置さ
れた第1の可動枠体と、この第1の可動枠体の下
部にあつて機体前面側への引出しを可能とされ、
各一時保留部の下方部に対応して位置されるよう
各収納部が機体の前後方向に配列設置された第2
の可動枠体とを有する構成であるから、金融機関
等の狭い場所への設置が可能となるにもかゝわら
ず一時保留紙幣の取出しや収納カセツトの取出し
および装填がきわめてやりやすく、一時保留部、
収納部の保守点検も前面側において容易に行なう
ことができる。
加えて、一方の可動枠体の引出し時に他方の可
動枠体の引出しを阻止するロツク機構と、前記第
1,第2の可動枠体のそれぞれに設けられ、一方
の可動枠体の引出し時に前記ロツク機構を作動し
てロツク機構による他方の可動枠体の引出し阻止
を行なわしめる第1,第2の作動部材とを具備す
る構成としたことにより、上下の可動枠体が同時
に引出されることがなく、そのため機体前面に荷
重が偏つて転倒することが防止され、安全性が確
保されるなどの種々の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を循環式入出金機に適用した場
合の正面図、第2図は同内部構造を示す略示断面
図、第3図は本考案におけるロツク機構の一例を
示す斜視図、第4図は同非ロツク状態時の側面
図、第5図は同ロツク状態時の側面図である。 1……機体、2……紙幣受入れ払出し機構、3
……一時保留部、4……紙幣収納投出部、5……
払出口、6……受収口、7……繰込みローラ群、
8……搬送路、9……識別器、10……反転機
構、11……合流搬送路、12……切換部材、1
3……出金紙幣放出用搬送路、14a……下降接
続路、161〜165……振分け搬送路、17……
可動底板、18……出金用送り込み搬送路、19
……第1の可動枠体、24……第2の可動枠体、
25……扉、26……受入口、27……繰出口、
28……繰出し手段、30……ロツク機構、3
1,32……作動部材、35……ストツパ軸、3
6,37……支軸、38……カムレバー、38
a,38b……カム面、39……ピン、40……
バネ、41……ロツクレバー、41a……係合
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 受収口に装填される入金紙幣を1枚ずつ繰込ん
    で搬送し、搬送中に識別器により紙幣の種類を識
    別し、その識別器の識別信号に基づいて紙幣種類
    毎に振分けられる紙幣を複数の一時保留部に受入
    れて一時保留し、取込み指令に基づいて各一時保
    留部から送り込まれる紙幣を一時保留部に対応し
    て設けられる複数の収納部に受入れて収納する循
    環式紙幣入出金機において、機体1の上部域に
    は、機体前面の受収口6から1枚ずつ連続的に繰
    込まれる紙幣を機体1の後面側に向けて搬送し紙
    幣識別器9を有する搬送路8と、その後部端から
    紙幣を下方へ搬送する下降接続路14aと、前記
    搬送路8の後部端から上方へ向かい、前記搬送路
    8の上方部を通つて機体前方の払出口5へ紙幣を
    搬送する出金紙幣放出用搬送路13とを設け、機
    体1の下部域には、前記搬送路8の下方に位置し
    機体前面側への引出しを可能とする第1の可動枠
    体19と、この第1の可動枠体19の下部に上下
    方向が隣接して機体前面側への引出しを可能とす
    る第2の可動枠体24とを設け、前記第1の可動
    枠体19には、機体1の前後方向に設けられ前記
    下降接続路14aからの紙幣を受入れて搬送し紙
    幣の振分けを行なう振分け搬送路161〜165
    と、この振分け搬送路の下方に機体1の前後方向
    に配設される複数の一時保留部31〜34と、前記
    振分け搬送路161〜165に設けられた各一時保
    留部側へ紙幣を振分ける複数の切換部材151
    155と、各一時保留部の底部を構成しその底部
    を開閉可能とするため各一時保留部毎に設けられ
    る可動底板17,17…と、最前部位置の一時保
    留部の前方に位置し出金紙幣を上方へ搬送して機
    体1側の前記搬送路8へ送り込む出金用送り込み
    搬送路18とが設けられ、前記第2の可動枠体2
    4には、前記各一時保留部31〜34の下方部にそ
    れぞれ対応して位置するよう機体1の前後方向に
    配列設置された各収納投出部41〜45と、各収納
    投出部の下部から紙幣を繰出す繰出し手段28,
    28…と、繰出された紙幣を機体1の前方へ搬送
    する水平搬送路22と、最前部の収納投出部の前
    方に位置し前記水平搬送路22からの紙幣を上方
    へ搬送して前記出金用送り込み搬送路18へ送り
    込む払出し用垂直搬送路23とが設けられ、機体
    1側には、前記第1,第2の可動枠体19,24
    の上下隣接域に臨み、一方の可動枠体の引出し時
    に他方の可動枠体の引出しを阻止するロツク機構
    30を設けるとともに、第1,第2の可動枠体1
    9,24のそれぞれには一方の可動枠体の引出し
    時に前記ロツク機構を作動してこのロツク機構に
    よる他方の可動枠体の引出し阻止をなさしめる第
    1,第2の作動部材31,32を設けてなる循環
    式紙幣入出金機。
JP3814984U 1984-03-19 1984-03-19 循環式紙幣入出金機 Granted JPS60153376U (ja)

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JPS60153376U JPS60153376U (ja) 1985-10-12
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JPS6017021Y2 (ja) * 1978-11-17 1985-05-25 三洋電機株式会社 自動販売機における引出式商品収納器のロック装置
JPS6227954Y2 (ja) * 1981-06-10 1987-07-17

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