JPH0330625Y2 - - Google Patents

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JPH0330625Y2
JPH0330625Y2 JP1985090296U JP9029685U JPH0330625Y2 JP H0330625 Y2 JPH0330625 Y2 JP H0330625Y2 JP 1985090296 U JP1985090296 U JP 1985090296U JP 9029685 U JP9029685 U JP 9029685U JP H0330625 Y2 JPH0330625 Y2 JP H0330625Y2
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cylinder block
sliding surface
bearing plate
port
cylinder
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はアキシアルピストンポンプやモータ
等のアキシアルピストン機械に関するものであ
る。
(従来の技術) アキシアルピストン機械におけるシリンダブロ
ツクの従来例を第5図に示すが、このシリンダブ
ロツクは、ブロツク本体50の中心部に支軸への
結合部51を有し、この結合部51の周囲に複数
のシリンダ52が形成されたものである。そして
ブロツク本体50における、上記シリンダ52の
開口面とは反対側の面には、例えば特公昭41−
8424号公報にも記載されているように、環状のベ
アリングプレート53が溶着されている。このベ
アリングプレート53は、機械本体側の壁面に摺
接する摺動面を構成するものであつて、銅系合金
等によつて形成されたものである。また上記シリ
ンダブロツクにおいては、上記シリンダ52へと
連通するポート54が、上記ベアリングプレート
53を貫通して穿設されている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで上記した構造のシリンダブロツクにお
いては、ポート54がベアリングプレート53を
貫通して形成されているために、ポート54に作
用する流体圧力がブロツク本体50とベアリング
プレート53との接合面にも作用することとな
る。そしてこの圧力は、ポンプ吐出側やモータ吸
込側では、通常200〜250Kg/cm2と高いために、こ
の圧力によつて上記接合面が剥離して流体の漏れ
を生じたり、場合によつては、ポート54の近傍
におけるベアリングプレート53の欠落を生じた
りする。また上記ブロツク本体50とベアリング
プレート53との接合は、通常は拡散接合法によ
つて行われる訳であるが、この接合法には比較的
高い平面度が要求されることと、また従来のシリ
ンダブロツクではその接合面積が比較的広いこと
とから、従来のシリンダブロツクには、上記接合
面の加工に関連して製造コストが高くなるという
欠点もある。
そこで例えば、特公昭46−7854号に記載されて
いるように、ベアリングプレート53を、ポート
54の内側部分と外側部分とに分割構成すること
が考えられるが、このような構成を採用したとし
ても、その耐久性に関連して、摺動特性には充分
な配慮が必要となる。
この考案は上記した従来の欠点を解決するため
になされたものであつて、その目的は、シリンダ
ブロツクにおけるベアリングプレートの剥離によ
る作動流体の漏れや欠落を防止でき、しかも安価
に製造することのできると共に、さらにその耐久
性を向上し得るアキシアルピストン機械を提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) そこでこの考案のアキシアルピストン機械にお
いては、ピストン7を収納した複数のシリンダ6
を有するシリンダブロツク5を支軸4に結合する
と共に、この支軸4を機械本体内に回転自在に支
持し、ピストン7の頭部を斜板8に接触させて成
るアキシアルピストン機械であつて、上記シリン
ダブロツク5が、反ピストン側の位置において機
械本体側の壁面27に摺接する摺動面26と、こ
の摺動面26に開口すると共に上記シリンダ6に
連通するポート25を有するものにおいて、上記
シリンダブロツク5の摺動面26のうち上記ポー
ト25よりも外周側の部分は、上記シリンダブロ
ツク5に固着した環状のベアリングプレート29
で形成し、さらに上記ベアリングプレート29の
摺動面26側には、中央部が深く両側が次第に浅
くなる断面形状の複数の凹溝30を放射状に形成
したことを特徴としている。
(作用) 上記の結果、シリンダブロツク5におけるポー
ト25を構成する部分には、従来のようにベアリ
ングプレート29が含まれる訳ではなく、つまり
ポート25がベアリングプレート29の接合面を
貫通して形成されるのではないために、ポート2
5の構成部の強度を向上すると共に、接合面から
の漏れを防止し得ることとなる。またベアリング
プレート29は従来よりも狭幅になる訳である
が、斜板8からシリンダブロツク5に作用するモ
ーメントによつてシリンダブロツク5の摺動面2
6に作用する荷重は、上記摺動面26の外周部に
おいて最大になるのであり、また摺動面26にお
けるPV値(圧力と周速の積)もその外周部にお
いて最大になるのであるから、上記のように外周
部にベアリングプレートを配置すれば、ベアリン
グプレートが狭幅になつても、摺動摩耗特性に及
ぼす影響はほとんど生じないことになる。
しかも放射状に複数の凹溝30を形成すること
により、ポート25から漏出した作動液体を機械
本体内部に回収すると共に、この凹溝30を通過
する作動液体を、摺動面26にも浸入させ、これ
により摺動面26に油膜を形成し、摺動特性を向
上することが可能である。さらにシリンダブロツ
ク5の回転により、凹溝30内の作動液体に対し
ては、回転方向、つまり凹溝30の一方の側部に
向う押圧力が作用することになるが、その際、凹
溝30は、その側部が次第に浅くなる形状になつ
ているので、クサビ効果が生じ、このクサビ効果
によつて作動液体の摺動面26側への浸入が促進
されることになる。
なおベアリングプレート29をシリンダブロツ
ク5に固着する構成により耐久性の向上を図ると
共に、熱変形に起因するトラブルの解消が図れ
る。
(実施例) 次にこの考案のアキシアルピストン機械の具体
的な実施例について図面を参照しつつ詳細に説明
する。
第4図には、機械の具体例として、可変容量形
液圧ポンプ1と定容量形液圧モータ2との両者が
共通のケーシング3内に収納された、いわゆる一
体形の流体トランスミツシヨン装置を示してい
る。液圧ポンプ1は、エンジン等の駆動源(図示
せず)に接続される入力軸4と、この入力軸4に
取着され、回転駆動されるポンプ用シリンダブロ
ツク5と、このポンプ用シリンダブロツク5に設
けられたシリンダ6内を往復動するピストン7と
を有しており、各ピストン7の頭部が可動斜板8
に当接している。また液圧モータ2は、上記と略
同様な構造のものであつて、ケーシング3内に固
定された斜板9と、出没しながら斜板9に沿つて
回転駆動されるピストン10と、このピストン1
0を収納するシリンダ11を備えたモータ用シリ
ンダブロツク12と、このモータ用シリンダブロ
ツク12に接続されたモータ出力軸13とを有し
ている。
上記ケーシング3は液圧ポンプ1と液圧モータ
2との両者を収納している訳であるが、その一方
の側壁3aの内部には、液圧ポンプ1の吐出口1
4と液圧モータ2の流入口15とを結ぶライン1
6と、液圧モータ2の流出口17と液圧ポンプ1
の吸込口18とを結ぶライン19とが形成されて
おり、両者によつて閉回路が形成されている。な
お21はタンク、22はブーストポンプである。
上記におけるポンプ用及びモータ用シリンダブ
ロツク5,12を第1図及び第2図に示すが、い
まポンプ用シリンダブロツク5を例に説明する。
図において、23は該シリンダブロツク5の主体
部を構成するブロツク本体を示しており、このブ
ロツク本体23の中心部には、上記入力軸4に取
付けられる結合部24が形成されている。またこ
の結合部24の周囲には複数のシリンダ6が形成
されていると共に、このシリンダ6の開口面とは
反対の側には、上記各シリンダ6へと連通するポ
ート25が形成されている。このポート25の形
成された側の面26が、第4図に示すケーシング
3内の壁面27に摺接する摺動面となるのであ
る。そしてこの摺動面26において、上記ブロツ
ク本体23のポート25よりも外周側の位置に
は、環状凹部28が形成され、この環状凹部28
内に環状のベアリングプレート29が溶着されて
いる。このベアリングプレート29は銅系合金等
によつて形成されたものであつて、その表面はブ
ロツク本体23の表面と同一面に位置するよう形
成され、摺動面26を構成している。また上記ベ
アリングプレート29の表面には、第2図及び第
3図のように放射状に複数の凹溝30が形成され
ているが、この凹溝30は、ポート25から漏出
した作動流体をケーシング3内へ回収すると共
に、摺動面26に油膜を形成し、摺動特性を向上
させる役割を果たすものである。
上記したシリンダブロツク5においては、ポー
ト25がブロツク本体23に形成され、従来のよ
うにベアリングプレートの接合面がポート25に
臨む訳ではないので、ポート25を構成する部分
の強度を向上することができ、そのため従来のよ
うな接合面を通る流体の漏出やポート25の一部
を構成するベアリングプレートの破損を防止する
ことが可能となる。またベアリングプレート29
が狭幅になる結果、ベアリングプレート29をブ
ロツク本体21に拡散接合するに際して、高い平
面度の要求される面積が小さくなり、そのため製
造コストを低減することが可能となる。なおベア
リングプレート29は拡散接合の他、接着等によ
つてブロツク本体23に接合することも可能であ
る。上記のようにベアリングプレート29は従来
よりも狭幅になる訳であるが、このように狭幅に
なつても、次のような理由によつて摺動摩耗特性
は従来と略同様に保たれる。それは斜板8からシ
リンダブロツク5に作用するモーメントによつ
て、シリンダブロツク5の摺動面26に作用する
荷重は、摺動面26の外周面において最大とな
り、また摺動面26におけるPV値(圧力と周速
との積)もその外周部において最大となるのであ
り、したがつて最も摺動条件の悪い部分にベアリ
ングプレート29を配置しておけば、摺動条件の
よい内周側の部分のベアリングプレート29を省
略しても、摺動摩耗特性に及ぼす影響はほとんど
ないことになるためである。
なお上記実施例ではポンプ用のシリンダブロツ
ク5について説明したが、モータ用のシリンダブ
ロツク12においても上記と同様に実施が可能で
ある。
(考案の効果) この考案のアキシアルピストン機械において
は、上記のようにシリンダブロツクの摺動面のう
ちポートより外側の部分を環状のベアリングプレ
ートにて構成してあるので、強度を向上し、従来
のようなベアリングプレートの剥離による流体の
漏れや欠落を防止することが可能となると共に、
ベアリングプレートが狭幅になる関係上、接合工
程等における製造コストを低減することが可能と
なる。
またベアリングプレート29の摺動面側に、中
央部が深く両側が次第に浅くなる断面形状の複数
の凹溝を設けてあるので、摺動特性の改善が図
れ、これにより耐久性を向上することが可能とな
る。さらにベアリングプレートを固着してあるこ
とから、耐久性を向上し、また熱変形によるトラ
ブルを防止し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のアキシアルピストン機械に
おいて使用するシリンダブロツクの一例の中央縦
断面図、第2図はその背面図、第3図は前図−
線での断面図、第4図はこの考案のアキシアル
ピストン機械の一実施例の中央縦断面図、第5図
は従来のシリンダブロツクの中央縦断面図であ
る。 4……入力軸、5……シリンダブロツク、6…
…シリンダ、7……ピストン、8……斜板、25
……ポート、26……摺動面、27……壁面、2
9……ベアリングプレート、30……凹溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストン7を収納した複数のシリンダ6を有す
    るシリンダブロツク5を支軸4に結合すると共
    に、この支軸4を機械本体内に回転自在に支持
    し、ピストン7の頭部を斜板8に接触させて成る
    アキシアルピストン機械であつて、上記シリンダ
    ブロツク5が、反ピストン側の位置において機械
    本体側の壁面27に摺接する摺動面26と、この
    摺動面26に開口すると共に上記シリンダ6に連
    通するポート25を有するものにおいて、上記シ
    リンダブロツク5の摺動面26のうち上記ポート
    25よりも外周側の部分は、上記シリンダブロツ
    ク5に固着した環状のベアリングプレート29で
    形成し、さらに上記ベアリングプレート29の摺
    動面26側には、中央部が深く両側が次第に浅く
    なる断面形状の複数の凹溝30を放射状に形成し
    たことを特徴とするアキシアルピストン機械。
JP1985090296U 1985-06-14 1985-06-14 Expired JPH0330625Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985090296U JPH0330625Y2 (ja) 1985-06-14 1985-06-14

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985090296U JPH0330625Y2 (ja) 1985-06-14 1985-06-14

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JPS61204976U JPS61204976U (ja) 1986-12-24
JPH0330625Y2 true JPH0330625Y2 (ja) 1991-06-27

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JP1985090296U Expired JPH0330625Y2 (ja) 1985-06-14 1985-06-14

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JPS61204976U (ja) 1986-12-24

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