JPH0437264Y2 - - Google Patents

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JPH0437264Y2
JPH0437264Y2 JP5652687U JP5652687U JPH0437264Y2 JP H0437264 Y2 JPH0437264 Y2 JP H0437264Y2 JP 5652687 U JP5652687 U JP 5652687U JP 5652687 U JP5652687 U JP 5652687U JP H0437264 Y2 JPH0437264 Y2 JP H0437264Y2
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cylinder
cylinder block
pressure compensating
cylinders
piston
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JP5652687U
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ピストンを収装したシリンダを駆動
軸の周囲に二重に配置した斜板式ピストンポンプ
の改良に関する。
(従来の技術) 斜板式のピストンポンプには第3図及び第4図
に示すようにピストン5を収装したシリンダ3と
ピストン6を収装したシリンダ4とを駆動軸2の
まわりに二重に配置したものがある。ここでは内
側に配設されたシリンダ3と外側に配設されたシ
リンダ4は同一の吐出量を持つように設定され、
そのためにストロークの大きな外列のシリンダ4
はストロークの小さい内列のシリンダ3に比べて
小径に形成されている。これらのシリンダ3及び
4の底部には相対する図示されない弁板に向けて
開口するポート11が形成され、弁板に形成した
吸込または吐出通路の開口部にシリンダブロツク
1の回転位置に応じて連通するようになつてい
る。
なお、ポンプの運転に伴い、シリンダブロツク
1は弁板に摺接しながら回転するが、ピストン5
と6の圧縮(吐出)作動によりシリンダ3と4内
に発生する高圧のためにシリンダブロツク1は弁
板から離間方向へ付勢される。この圧力に対して
例えばシリンダブロツク1を支持する部材が摩耗
しているとシリンダブロツク1が弁板から離間
し、作動油がその隙間から漏出してポンプの効率
が低下する。これに対して、シリンダブロツク1
に吐出側の圧力を作用させて弁板との離間を阻止
するようにした斜板式ポンプも知られている(実
開昭62−778号)。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、シリンダ3と4とを内外二列に配置
するとストロークの大きい小断面の外列のシリン
ダ4は、内列のシリンダ3より吐出圧が高くな
り、その分シリンダブロツク1の外側が弁板から
浮き上がりやすくなる。そこでシリンダブロツク
1に加わる離間圧力を均一にするために、外列の
ポート11は一般に第5図に示すように内列に比
べて小断面に形成される。しかし、このようにポ
ート11を小さくすると、吸込行程でピストン6
の退出により吸込通路の作動油をポート11から
シリンダ4に補給する、いわゆる自吸能力が低下
するため、キヤビテーシヨンが発生したり、ポン
プ能力を低下させやすいという問題があつた。
本考案は、シリンダを二列に配置した斜板式ピ
ストンポンプにおける上記問題点を解決すべく、
外列のポートに発生するシリンダブロツクと斜板
との離間圧力をポートの断面積に依存せず抑制す
ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 駆動軸の周囲に固設したシリンダブロツクの中
に駆動軸と平行なシリンダを駆動軸を中心として
内外二列に配置し、これらのシリンダに摺動自由
に挿入されたピストンの基端部をポンプボデイに
固設した斜板にそれぞれ摺接保持する一方、各シ
リンダの底部に形成したポートをシリンダブロツ
クの回転位置に応じて吸込通路と吐出通路とに選
択的に接続する弁板をポートに面してシリンダブ
ロツクに摺接させた斜板式のピストンポンプにお
いて、シリンダブロツクの外周部に外列のシリン
ダと平行な圧力補償シリンダを形成し、この圧力
補償シリンダに摺動自由に挿入された圧力補償ピ
ストンの基端部に摺接する平板を圧力補償シリン
ダの回転面に相対してポンプボデイに固設すると
ともに、圧力補償シリンダと前記外列のシリンダ
とを連通する通路を備えている。
(作用) ストロークの大きい小断面の外列のピストンは
内列のピストンよりも大きな単位圧力を発生さ
せ、この圧力は通路を介して連通する圧力補償シ
リンダに伝わり、圧力補償ピストンを平板方向へ
付勢する。しかし、圧力補償ピストンは平板との
摺接により軸方変位を規制されているため、逆に
圧力補償シリンダを形成したシリンダブロツクの
外周部が弁板に向けて付勢され、外列のシリンダ
のポートに働くシリンダブロツクと弁板との離間
力を低減する。
(実施例) 第1図〜第2図に本考案の実施例を示す。
第1図において、1は駆動軸2の周囲に固設さ
れたシリンダブロツクであり、ポンプボデイに形
成したチヤンバ10の中に収装される。シリンダ
ブロツク1の内部には複数のシリンダ3と4が駆
動軸2を取り囲むように形成され、この中にピス
トン5と6が摺動自由に収装される。これらのシ
リンダ3と4は第2図に示すように駆動軸2を中
心とした二つの異なるピツチ円周上にそれぞれ配
置され、所定の壁厚を確保するために外列のシリ
ンダ4は内列のシリンダ3の間に形成される。ピ
ストン5と6の基端部にはそれぞれ自在ジヨイン
ト7を介してシユー8が連結され、シユー8を摺
接保持する斜板9がピストン5と6に相対してポ
ンプボデイに固設される。一方、シリンダ3と4
の底部には作動湯の吸込と吐出を行なうポート1
1が形成される。このポート11はシリンダブロ
ツク1の外側に向かつて開口し、斜板9と反対側
からシリンダブロツク1に摺接する弁板12を介
し、回転位置に応じて図示されない吸込通路及び
吐出通路に連通する。
シリンダブロツク1にはシリンダ4に平行して
その外側に圧力補償シリンダ13が形成され、こ
の中に圧力補償ピストン14が摺動自由に収装さ
れる。この圧力補償ピストン14の基端部にもピ
ストン5及び6と同様に自在ジヨイント15を介
してシユー16が連結される。また、圧力補償ピ
ストン14の回転面に相対してポンプボデイ1に
シユー16を摺接させる環状の平板17が固設さ
れる。この平板17は斜板9と異なり駆動軸2の
軸線に対して直角方向に設けられる。圧力補償シ
リンダ13の内側には圧力補償ピストン14を伸
側へ付勢してシユー16を平板17に摺接保持す
るスプリング18が介装される。また、圧力補償
シリンダ13とシリンダ5を連通する通路19が
シリンダブロツク1の中に形成される。この通路
19はシリンダブロツク1の製造時に鋳抜きで形
成するか、あるいは第2図のようにシリンダブロ
ツク1の側面に開口させておき、盲栓20で閉成
する。
次に作用を説明する。
このポンプにおいて、内列のシリンダ3と外列
のシリンダ4ではピストン5と6のストローク長
さが異なるために、圧縮作動時に発生する単位面
積当たりの圧力は小断面のシリンダ4がシリンダ
3よりも大きくなる。そして、この単位圧力とシ
リンダ断面積との積がシリンダブロツク1と弁板
12との離間圧力としてポート11に作用する。
一方、外列のシリンダ4がピストン6の圧側作動
により高圧になると、通路19を介して連通する
圧力補償シリンダ13も高圧になり、圧力補償ピ
ストン14が平板17に向けて強く付勢される。
しかし、圧力補償ピストン14のシユー16の摺
接する平板17は駆動軸2と直角に設けられてい
るため圧力補償シリンダ14は変位せず、反力で
圧力補償シリンダ13の底面13A、すなわちシ
リンダブロツク1の外周部が弁板12に向けて押
し付けられる。この力により外列のポート11に
発生する離間力が低減されるため、外列のポート
11の断面積を小さく設定せず、内列のポート1
1とほぼ同じ断面としても、シリンダブロツク1
に作用する圧力は均等に保たれる。このため、シ
リンダブロツク1と弁板12との間から作動油が
漏出したり、外列のシリンダ4の自吸能力が不足
する恐れはなく、二重に配列されたシリンダ3と
4から効率良く圧油供給が行なわれる。
(考案の効果) 以上のように、本考案は外列のシリンダの外側
に平行して圧力補償シリンダを形成し、これに挿
入された圧力補償ピストンの基端部をポンプボデ
イに固設した平板に摺接させ、外列のシリンダと
この圧力補償シリンダとを連通させたため、外列
のシリンダが高圧になると圧力補償シリンダも高
圧になり、平板に軸方向変位を規制された圧力補
償ピストンの反力で圧力補償シリンダが弁板に向
けて付勢される。この圧力が相対的に高圧比する
外列のシリンダのポートに作用する離間力を低減
するため、シリンダのポート断面を大きく設定す
ることが可能となり、外列のシリンダの自吸能力
を高めて、ポンプの能力を向上させる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す斜板式ポンプの
概略縦断面図、第2図は同じく要部の概略横断面
図であり、第3図は従来例を示す斜板式ポンプの
要部の縦断面図、第4図は第3図中のA−A矢視
図、第5図は同じくB−B矢視図である。 1……シリンダブロツク、2……駆動軸、3,
4……シリンダ、5,6……ピストン、9……斜
板、11……ポート、12……弁板、13……圧
力補償シリンダ、14……圧力補償ピストン、1
7……平板、19……通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動軸の周囲に固設したシリンダブロツクの中
    に駆動軸と平行なシリンダを駆動軸を中心として
    内外二列に配置し、これらのシリンダに摺動自由
    に押入されたピストンの基端部をポンプボデイに
    固設した斜板にそれぞれ摺接保持する一方、各シ
    リンダの底部に形成したポートをシリンダブロツ
    クの回転位置に応じて吸込通路と吐出通路とに選
    択的に接続する弁板をポートに面してシリンダブ
    ロツクに摺接させた斜板式ピストンポンプにおい
    て、シリンダブロツクの外周部に外列のシリンダ
    と平行な圧力補償シリンダを形成し、この圧力補
    償シリンダに摺動自由に挿入された圧力補償ピス
    トンの基端部に摺接する平板を圧力補償シリンダ
    の回転面に相対してポンプボデイに固設するとと
    もに、圧力補償シリンダと前記外列のシリンダと
    を連通する通路を備えたことを特徴とする斜板式
    ピストンポンプ。
JP5652687U 1987-04-14 1987-04-14 Expired JPH0437264Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5652687U JPH0437264Y2 (ja) 1987-04-14 1987-04-14

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5652687U JPH0437264Y2 (ja) 1987-04-14 1987-04-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63162976U JPS63162976U (ja) 1988-10-25
JPH0437264Y2 true JPH0437264Y2 (ja) 1992-09-02

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JP5652687U Expired JPH0437264Y2 (ja) 1987-04-14 1987-04-14

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