JPS6357877A - アキシヤルピストンポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アキシャルピストンポンプ、特に、高められ
た圧力下において、実質上、比較的低潤滑性を有する流
体のポンピングのための当接板タイプの小型マルチピス
トンポンプに関する。

従来の技術及びその問題点 アキシャルピストンポンプは、流体機器分野においてよ
く知られており、高揚力装置、バックホー、掘削機、地
ならし機、その他種々の産業機器に用いられるような多
様な流体機器の流体圧力源として用いられている。一般
に、このようなポンプは、はど良い潤滑性を有する流動
体内で作動され、大きく、重い装置である。

シリコンイル又はその類が使用される制御回路、しゃ断
回路等における種々のタイプ及び滑らかさを有する流体
のポンピングにおいて、ミニチュアサイズのアキシャル
ピストンポンプが好ましい場合がある。大型アキシャル
ピストンポンプを縮少する試みは、多くの理由によって
達成されなかった。その重要な理由の１つは、十分な摩
擦の低減がなされなかったことにあると思われる。他の
重要な理由は、強度、組立ての容易性、修理及び整備の
経済性を維持しつつ、スリッパ−、スリッパ−ガイド等
のような従来のアキシャルピストンポンプの多くの部品
を小型化することが困難であったということにある。

発明の概要 本発明は、前記問題点を解消し、高圧、高速下において
シリコンオイルのような低潤滑性を有する流体のポンピ
ングのために用いられ得る小型マルチピストンアキシャ
ルピストンポンプを提供することを目的とする。発明者
は、鋭意検討の結果、全てが鋼製構造であると、作動が
停止されることなしに広い温度範囲で作動を許容し、ブ
レーキ用流体として現在用いられているような非常に薄
膜化し易い流体の漏出を最小にするように、各部品間の
狭い間隙形成を可能にするということを見出した。本発
明アキシャルピストンポンプは、既存のアキシャルピス
トンポンプの単なる改造のものではなく、全てが新しい
発想によるものである。

本発明の前記目的は、ハウシング、該ハウシング内に形
成された円筒ボア、該円筒ボア壁から−お間隙をおいて
前記円筒ボア内に回転自在に挿入されたピストンバレル
、前記間隙内に位置し前記バレルを囲むバレル用減摩ベ
アリング、前記バレルの一端部に開き該バレルの他端部
において該バレルを貫通する流体通路を有する複数のア
キシャルピストンボア、前記バレルの一端部の開口から
突出するように前記ピストンボアのそれぞれに挿入され
たピストン、該ピストンとピストンボアの他端部との間
に配置されたばね、ハウジングボア内における前記ピス
トンの下方に斜めに固定された傾斜当接板、該傾斜当接
板とピストンとの間のスラスト減摩支持部、前記ハウジ
ングに形成された前記円筒ボアとは反対側に形成された
開口内に配設された駆動軸用減摩ベアリングを貫通して
延び外部駆動装置に連結される駆動軸、及び前記バレル
に形成された前記流体通路に連通ずる吸入口と吐出口と
を有し前記円筒ボアを覆うように前記ハウジングに着脱
自在に取り付けられたポートキヤツプを備えていること
を特徴とするアキシャルピストンポンプにより達成され
る。

前記バレルとボアとの間に備えられたバレル用減摩ベア
リングは、ニードルローラーベアリングであることが好
ましい。前記当接板とピストンとの間に設けられた前記
スラスト方向支持部は、２枚のワッシャー間に配設され
るニードルローラーであってもよい。前記駆動軸を囲み
、かつ支持する駆動軸用減摩ベアリングは、ボールベア
リングであってもよい。前記ポートキャップは、着脱自
在のボルトによって前記ハウジングに取り付けられ、Ｏ
リングによって水密にされていてもよい。

実施例 以下に、本発明の実施例を、添附図面を参照しつつ説明
する。

第１図は、本発明アキシャルピストンポンプの１例を側
断面で示す。ポンプハウジング（１０）は、断面全体が
略矩形であり、端面中心部に開いた円筒状ボア（１１）
を有し、バレル用ニードルローラーベアリング（１４）
の介在下にピストンバレル（１３）を前記円筒ボア（１
１）内に支持している。バレル（１３）は、該バレル（
１３）の軸方向に延び、一方の端面に開いた３つのピス
トンボア（１５）を備え、各ピストンボア（１５）は、
ピストン（１６）を受は入れて支持している。

各ピストン（１６）は、ピストンボア（１５）の上端部
に支えられて該ピストン（１６）をピストンボア（１５
）の外方へ付勢するばね（１７）を保持する中空部（１
６ａ）を有している。各ピストンボア（１５）は、バレ
ル（１３）の上部を貫通して延びる通路（１８）を備え
ている。ボア（１１）は、ハウジング（１０）の高さ方
向の中間部において、径方向に段部が設けられ、駆動軸
用減摩ベアリング（１９）を受は入れるようにされてい
る。該減摩ベアリング（１９）は、駆動軸（２０）を囲
みバレル（１３）上に支持されている。駆動軸（２０）
は、ハウジング（１０）の外側へ延び、電動機のような
動力源によって駆動されるようになっている。ベアリン
グ（１９）とバレル（１３）との間において駆動軸（２
０）を囲むように、斜めに固定された傾斜当接板（２１
）が備えられている。傾斜板（２１）は、該傾斜板（２
１）の溝（２１ａ）及びハウジング（１０）の凹所（１
０ａ）内にある鋼球（２２）によって、回転しないよう
に保持されている。傾斜板（２１）とピストン（１６）
端部との接触面は、摩擦を減少させた支持面を形成する
ためのメロナイズ（Ｍｅｌｏｎｉｚｅ　；表面効果処理
方法の標章）が施されるのが好ましい。■パツキン（Ｃ
ｈｃｖｒｏｎ　５ｅａｌ　　；シェブロンシール）（２
３）は、ハウジング（１０）の外側からベアリングを密
封するために、圧縮リングによって駆動軸（２０）の周
囲に保持されている。

ポートキャップ（２４）は、ボア（１１）の−端部の開
口を覆い、キャップ締め付けねじ（２５）によって所定
の位置に保持されている。ポートキャップ（２４）とハ
ウジング（１０）との間に装着されたＯリング（２６）
は、高圧の際にも流体をハウジング内に保つように、該
ハウジングとキャップとの間を水密にする。ポートキャ
ップ（２４）は、吸入口（２７）と吐出口（２８）を備
えている。吸入口（２７）は、ポートキャップ（２４）
の下面に設けられた吸入用溝穴（２９）に連通している
。吐出口（２８）は、ポートキャップ（２４）の下面に
設けられた吐出用溝穴（３０）に連通している。バレル
（１３）が回転すると、ピストン（１６）がピストンボ
ア（１５）内で往復運動する。傾斜板（２１）に接した
状態でのピストンの往復運動のタイミングは、つぎのと
おりである。すなわち、ピストンボア（１５）が回転に
より流体で満たされるように、ピストンがピストンボア
外方へ最大限移動させられた状態において該ピストンボ
アが吸入用溝穴（２９）に連通され、そののち、ピスト
ンボア（１５）が吸入用溝穴に連なった状態から移動さ
れて吐出用溝穴（３０）に連通され、流体を吐出口（２
８）に吐き出すというタイミングである。バレル（１３
）とハウジング（１０）との間に備えられた減摩ベアリ
ング（１４）は、摩擦熱の問題や、相対的に回転する部
品間で生ずるむしれをなくす。同様に、傾斜板とピスト
ン端部との間の減摩メロナイズが施された面は、各部品
の摩擦熱、摩耗及びむしれの発生を防止する。その結果
、本発明アキシャルピストンポンプは、高圧下における
作動においても過熱やむしれを発生せず、耐久性が向上
される。

第６図は、本発明アキシャルピストンポンプの他の実施
例を示す。このアキシャルピストンポンプは、傾斜板（
２１’）とピストン（１６’）端部との間に減摩スラス
トベアリングを備えている。

ワッシャー（３１）及び（３２）の間に備えられたニー
ドルローラー（３０）は、第１図に示す傾斜板（２１）
及びピストン（１６）の少なくとも一方に施された減摩
メロナイズ表面の代わりをするものである。この実施例
の他の部分は、第１図から第５図に示した実施例と同様
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明アキシャルピストンポンプの１実施例の
縦断側面図、第２図はその平面図、第３図はその底面図
、第４図は前記実施例のピストンバレルの平面図、第５
図は前記実施例のポートキャップの底面図、第６図は本
発明アキシャルピストンポンプの他の実施例の一部の縦
断側面図である。 （１０）・・・ポンプハウジング （１１）・・・円筒ボア （１３）、（１３’）・・・ピストンバレル（１４）・
・・バレル用ニードルローラーベアリング（１５）・・
・ピストンボア （１６）、（１６’）・・・ピストン （１７）・・・ばね　　　（１８）・・・流体通路（１
９）・・・駆動軸用ボールベアリング（２０）・・・駆
動軸 （２１）、（２１’）・・・傾斜当接板（２４）・・・
ポートキヤツプ （２７）・・・吸入口　　（２８）・・・吐出口（３０
）・・・ニードルローラー （３１）、（３２）・・・ワッシャー （以　上）

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）ハウシング、該ハウジング内に形成された円筒ボ
   ア、該円筒ボア壁から一定間隙をおいて前記円筒ボア内
   に回転自在に挿入されたピストンバレル、前記間隙内に
   位置し前記バレルを囲むバレル用減摩ベアリング、前記
   バレルの一端部に開き該バレルの他端部において該バレ
   ルを貫通する流体通路を有する複数のアキシヤルピスト
   ンボア、前記バレルの一端部の開口から突出するように
   前記ピストンボアのそれぞれに挿入されたピストン、該
   ピストンとピストンボアの他端部との間に配置されたば
   ね、ハウジングボア内における前記ピストンの下方に斜
   めに固定された傾斜当接板、該傾斜当接板とピストンと
   の間のスラスト減摩支持部、前記ハウジングに形成され
   た前記円筒ボアとは反対側に形成された開口内に配設さ
   れた駆動軸用減摩ベアリングを貫通して延び外部駆動装
   置に連結される駆動軸、及び前記バレルに形成された前
   記流体通路に連通する吸入口と吐出口とを有し前記円筒
   ボアを覆うように前記ハウジングに着脱自在に取り付け
   られたポートキヤツプを備えていることを特徴とするア
   キシヤルピストンポンプ。
2. （２）前記バレル用減摩ベアリングがニードルローラー
   ベアリングである特許請求の範囲第１項に記載のアキシ
   ヤルピストンポンプ。
3. （３）前記傾斜当接板とピストン端部との間のスラスト
   減摩支持部が、ニードルローラーを挾む１対のワツシヤ
   ーである特許請求の範囲第１項又は第２項に記載のアキ
   シヤルピストンポンプ。
4. （４）前記傾斜当接板とピストン端部との間のスラスト
   減摩支持部が、該傾斜当接板とピストン端部との互いに
   接触する面の少くとも１方に施されたメロナイズ処理面
   である特許請求の範囲第１項又は第２項に記載のアキシ
   ヤルピストンポンプ。
5. （５）前記駆動軸を囲んで支持している減摩ベアリング
   がボールベアリングである特許請求の範囲第１項から第
   ４項のいずれかに記載のアキシヤルピストンポンプ。
6. （６）全体が鋼製である特許請求の範囲第１項から第３
   項のいずれかに記載のアキシヤルピストンポンプ。