JPH0573278U - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JPH0573278U
JPH0573278U JP1039992U JP1039992U JPH0573278U JP H0573278 U JPH0573278 U JP H0573278U JP 1039992 U JP1039992 U JP 1039992U JP 1039992 U JP1039992 U JP 1039992U JP H0573278 U JPH0573278 U JP H0573278U
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JP
Japan
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end cover
vane pump
rotor
plate
housing
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JP1039992U
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English (en)
Inventor
剛毅 島村
善明 浜崎
晶彦 椎名
浩二 中山
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ハウジング1の収容凹部12の開口側に配設
された一方のサイドプレート25の、エンドカバー接合
面32と対向する面に、カバー側溝3aと共に導入油路
L2を構成するプレート側溝25aを形成する。 【効果】 エンドカバー3の軸方向の外寸を拡げたり一
方のサイドプレート25を特別に薄く設定することな
く、導入油路L2の断面積を所望の大きさに設定し、必
要な作動油量を確保することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ベーンポンプに関し、より詳細には、例えば自動車のパワーステア リング等、高速回転域でも使用されるベーンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より例えば、パワーステアリング等、高速回転域でも使用することのでき るベーンポンプとして、種々の構成のものが提案されている。 その構成では、回転軸と同心に配設されたロータと、このロータと共に油圧室 を構成するカムリングとを備えている。ロータは、その径方向に突出自在に設け られた多数のベーンを備えており、このベーンは、カムリングの内周面に形成さ れたカム面に摺接している。なお上記回転軸は、外周に設けられたブッシュを介 してハウジングまたはスラストプレートに軸支されている。
【0003】 上記ロータおよびカムリングは、ハウジングの内部に形成された環状の収容凹 部内に収容されている。さらに上記カムリングおよびロータは、上記収容凹部の 底部側に配設されたプレッシャープレートと、収容凹部の開口部側に配設された スラストプレートとによって挟持されている。これらスラストプレートおよびプ レッシャープレートは、何れも焼結合金製である。
【0004】 スラストプレートは、アルミニウムダイキャスト等の鋳造品で形成されたエン ドカバーの接合面に接合しており、上記ハウジングの収容凹部は、このエンドカ バーによって閉塞されている。 カムリングとロータの間には、上記ベーンによって吸込室と吐出室とに区画さ れる油圧室が構成されており、上記エンドカバーには、この油圧室に作動油を導 入するための導入油路が形成されている。
【0005】 ここで、上記導入油路を有するエンドカバーを鋳造する際に、従来必要とされ ていた中子を用いることなく、エンドカバーを形成可能な先行例として、エンド カバーの上記接合面に、上記ロータの回転と略同方向に作動油を流すための導入 油路を構成するカバー側溝を形成し、この溝とスラストプレートの端面とにより 上記導入油路を形成したものが知られている(例えば実開昭63−160385 号公報、実開平2−105591号公報等)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記エンドカバーは、ハウジングと共に、ベーンポンプの外郭を構成するもの であるから、ベーンポンプと共に使用される他の機械要素の設置スペースを確保 するために、軸方向の外寸をできるだけ小さくすることが好ましいものである。 ところが上記先行例では、何れも導入油路を構成する溝がエンドカバーにのみ形 成されているので、導入油路を構成する溝を深く設定することが、上記エンドカ バーの外寸の制約のために困難であった。このため導入油路の断面積を所望の大 きさに設定し、必要な作動油量を充分に確保する等の設計変更が困難であるとい う不具合があった。
【0007】 そこで、エンドカバーに接合するスラストプレートをプレッシャープレートに 比べて相当薄く設定することにより、断面積の大きな導入油路を構成することも 考えられる。ところがその場合には、平面研削作業を行う際に、各プレートの厚 さに応じて各プレート毎に研削する必要があり、一度の段取り作業で両プレート を加工することができず、生産効率が悪いという不具合があった。
【0008】 また上述した実施例では、回転軸の外周にブッシュを設け、このブッシュを介 してハウジングまたはスラストプレートに軸支させていたので、ブッシュを設け ている分だけ、部品点数や組立工数が増加するという問題があった。 本考案は上記不具合に鑑みてなされたものであり、エンドカバー等の寸法上の 自由度の大きいベーンポンプを提供することを目的としている。
【0009】 さらに本考案は、スラストプレートおよびプレッシャープレートの加工作業を 簡素化することのできるベーンポンプを提供することを目的としている。 さらに本考案は、部品点数や組立工数を低減することのできるベーンポンプを 提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案のベーンポンプは、回転軸と同心に配設され るロータと、ロータと共に油圧室を構成するカムリングと、カムリングおよびロ ータを挟み込む一対のサイドプレートと、一方のサイドプレートを開口部側に臨 ませた状態でカムリングおよびロータを収容凹部内に収容するハウジングと、上 記一方のサイドプレートの端面が接合する接合面を有し、上記ハウジングの収容 凹部を閉塞するエンドカバーと、エンドカバーの上記接合面に形成され、上記油 圧室へ作動油を導入する導入油路の一部を構成するカバー側溝とを備えたベーン ポンプにおいて、上記一方のサイドプレートの、接合面と対向する面に、カバー 側溝と共に導入油路を構成するプレート側溝を形成していることを特徴としてい る。
【0011】 上記各サイドプレートの厚みは、略同一に設定していてもよい。 上記一方のサイドプレートを焼結合金で構成すると共に、この焼結合金製のサ イドプレートの内周部により、直接回転軸を軸支していてもよい。
【0012】
【作用】
上記構成のベーンポンプによれば、収容凹部の開口側に配設された一方のサイ ドプレートの、接合面と対向する面に、カバー側溝と共に導入油路を構成するプ レート側溝を形成しているので、エンドカバーの外寸を拡げたり、スラストプレ ート全体を薄くすることなく、導入油路の断面積を所望の大きさに設定すること ができる。
【0013】 さらに上記各サイドプレートの厚みを略同一に設定している場合には、両プレ ートの平面研削加工時に、一度の段取り作業で両プレートの平面研削加工を施す ことができる。 さらに上記一方のサイドプレートを焼結合金で構成すると共に、この焼結合金 製のサイドプレートの内周部により、直接回転軸を軸支している場合には、従来 回転軸の外周に配設されていたブッシュを廃止することができる。
【0014】
【実施例】
以下、添付図面を参照しつつ、本考案の好ましい実施例について詳述する。 図1は、本考案の一実施例におけるベーンポンプの断面図である。 同図を参照して、このベーンポンプは、例えばアルミニウムダイキャスト製の ハウジング1を備えている。ハウジング1は、後端側に配設された軸受11を介 して回転軸Sを回転自在に支持する略深皿形断面の環状部材であり、前端側には 、略環状の収容凹部12を備えている。この収容凹部12は、油圧室Cを構成す る油室構成部材2の一部を収容するためのものであり、ハウジング1の前端面に 接合するエンドカバー3によって液密性を保持した状態で閉塞されている。なお 上記回転軸Sの先端部は、エンドカバー3の中央に形成された凹部3dにまで突 出していると共に、途中部には、上記収容凹部12に対向するスプライン歯S1 を一体に備えている。
【0015】 油室構成部材2は、上記スプライン歯S1に内周側がスプライン嵌合するロー タ21と、ロータ21の外周に径方向に変位自在に配設された多数のベーン22 と、ベーン22の外周面を摺接させるためのカム面を内周に有するカムリング2 3と、カムリング23およびロータ21の両側を挟み込む一対のサイドプレート としてのプレッシャープレート24およびスラストプレート25とを備えている 。 上記プレッシャープレート24は、収容凹部12の底部側に配設され、弾性 部材mの弾性によってカムリング23およびロータ21をスラストプレート25 側へ押し付けている。
【0016】 他方、上記スラストプレート25は、収容凹部12外に配置されており、上記 エンドカバー3に形成された嵌合凹部31の底面を構成する接合面32に接合し ていると共に、ダウエルピンP1によってエンドカバー3と一体的に連結されて いる。両プレート24、25は、何れも焼結合金で形成されており、何れも略等 しい厚さ24t、25tをそれぞれ備えている。ここで本実施例においては、上 記スラストプレート25の内周部26により、回転軸Sの先端部近傍部を直接軸 支している。
【0017】 次に本実施例における作動油経路について説明する。 先ず上記ハウジング1の上部には、吸込ポート13からの作動油を導く流路L 1が形成されており、この流路L1は、エンドカバー3とスラストプレート25 とによって構成されている導入流路L2に連通している。 この導入流路L2は、図2に示すように、上方からロータ21の回転軸線Bの 方向と略垂直且つ下方に向かって形成され、途中でロータ21の回転方向A(図 2のみ図示)と同方向に作動油を流す順方向側導入流路L2aと、上記回転方向 Aと逆方向に作動油を流す逆方向側導入流路L2bとに分岐している。
【0018】 ここで上記導入流路L2を形成するために本実施例においては、エンドカバー 3の接合面32にカバー側溝3aを設けていると共に、図3にも示すように、ス ラストプレート25の、上記接合面32と対向する側の面に、カバー側溝3aと 対向するプレート側溝25aを設けており、両溝3a、25aによって上記導入 流路L2を構成している。
【0019】 このように本実施例においては、スラストプレート25にプレート側溝25a を形成しているので、エンドカバー3の軸方向の外寸を拡げたり、スラストプレ ート25全体を特別に薄く設定することなく、導入油路L2の断面積を所望の大 きさに設定し、必要な作動油量を充分に確保することができるという顕著な効果 を奏する。
【0020】 しかも本実施例は、一対のサイドプレートを構成するプレッシャープレート2 4とスラストプレート25の厚み24t、25tを略同一に設定しているので、 両プレート24、25の平面研削加工時に、一度の段取りで両プレート24、2 5の平面研削加工を施すことができる結果、生産効率が向上し、製造コストを低 減することができるという利点がある。
【0021】 さらに焼結合金で構成された上記スラストプレート25の内周部26により直 接回転軸Sを軸支しているので、従来回転軸Sの外周に配設されていたブッシュ を廃止することができ、部品点数を低減し、その分、製品のコストを低減するこ とができるという利点がある。 本考案は上述した実施例に限らず、種々の設計変更を施すことが可能である。
【0022】 例えば図4に示すように、回転軸Sの先端部にブッシュS2を嵌合させ、この ブッシュS2を介して上記スラストプレート25の内周面に回転軸Sを回転自在 に支持させた実施例を採用してもよい。 また図5に示すように、上記ブッシュS2をエンドカバー3と一体のボス部3 3により軸支した実施例を採用してもよい。
【0023】 さらに図6に示すように、上記スラストプレート25を収容凹部12内に配置 し、このスラストプレート25と接合するエンドカバー3の接合面32を、ハウ ジング1の端面を閉塞する面と面一に形成した実施例を採用してもよい。図6中 、P2は、ハウジング1とカムリング23とを一体的に連結するためのダウエル ピンである。
【0024】 その他本考案の要旨を変更しない範囲内で種々の設計変更を施すことができる ことは云うまでもない。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のベーンポンプによれば、エンドカバーの軸方向の 外寸を拡げたり、一方のサイドプレートを特別に薄く設定することなく、導入油 路の断面積を所望の大きさに設定し、必要な作動油量を充分に確保することがで きるという顕著な効果を奏する。
【0026】 しかも、各サイドプレートの厚みを略同一に設定している場合には、両プレー トの平面研削加工時に、一度の段取りで両プレートの平面研削加工を施すことが できるので、生産効率が向上し、その分、製造コストを低減することができると いう利点がある。 さらに上記一方のサイドプレートの内周部により直接回転軸を軸支している場 合には、従来回転軸の外周に配設されていたブッシュを廃止することができるの で、部品点数や組立工数を低減し、その分、製品のコストを低減することができ るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例におけるベーンポンプの断面
図である。
【図2】上記実施例におけるエンドカバーの正面図であ
る。
【図3】上記実施例におけるスラストプレートの正面図
である。
【図4】本考案の別の実施例におけるベーンポンプの要
部拡大断面図である。
【図5】本考案のさらに別の実施例におけるベーンポン
プの要部拡大断面図である。
【図6】本考案のさらに別の実施例におけるベーンポン
プの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 3 エンドカバー 3a カバー側溝 12 収容凹部 21 ロータ 23 カムリング 24 プレッシャープレート(サイドプレート) 25 スラストプレート(サイドプレート) 25a プレート側溝 32 接合面 L2 導入流路 S 回転軸
フロントページの続き (72)考案者 中山 浩二 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と同心に配設されるロータと、 ロータと共に油圧室を構成するカムリングと、 カムリングおよびロータを挟み込む一対のサイドプレー
    トと、 一方のサイドプレートを開口部側に臨ませた状態でカム
    リングおよびロータを収容凹部内に収容するハウジング
    と、 上記一方のサイドプレートの端面が接合する接合面を有
    し、上記ハウジングの収容凹部を閉塞するエンドカバー
    と、 エンドカバーの上記接合面に形成され、上記油圧室へ作
    動油を導入する導入油路の一部を構成するカバー側溝と
    を備えたベーンポンプにおいて、 上記一方のサイドプレートの、接合面と対向する面に、
    カバー側溝と共に導入油路を構成するプレート側溝を形
    成していることを特徴とするベーンポンプ。
  2. 【請求項2】上記各サイドプレートの厚みを略同一に設
    定している請求項1記載のベーンポンプ。
  3. 【請求項3】上記一方のサイドプレートを焼結合金で構
    成すると共に、この焼結合金製のサイドプレートの内周
    部により、直接回転軸を軸支している請求項1記載のベ
    ーンポンプ。
JP1039992U 1992-03-03 1992-03-03 ベーンポンプ Pending JPH0573278U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017077773A1 (ja) * 2015-11-02 2017-05-11 Kyb株式会社 ベーンポンプ

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